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アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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三陸復興国立公園

78件の記事があります。

2019年08月09日アクティブ・レンジャー古館の今日この頃Vol.4/2019

三陸復興国立公園 宮古 古館 百合子

みなさん、こんにちは。

先月、岩手県宮古市にある国指定鳥獣保護区の日出島(ひでしま)に上陸してきました。

この島は、環境省レッドリスト(絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト)で、絶滅危惧IA類(ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの)に指定されているクロコシジロウミツバメの繁殖地です。

クロコシジロウミツバメの巣穴は以前に比べて減少しているため、繁殖しやすい環境づくりに取り組んでおり、今回は、一昨年と昨年設置した巣箱で実際に利用があるか確認します。

 

最寄りの漁港を出港して、いざ上陸。

※この島は上陸に許可が必要で、誰もが立入れる場所ではありません。

お分かりになりますでしょうか、この急傾斜。

岩場から水平にロープを伝い、さらにかなり角度のある斜面を、ロープを何本も持ち替えながらのぼります。

(※翌日から数日間筋肉痛になりました...)

 


島の足元には、同島で繁殖しているオオミズナギドリ(クロコシジロウミツバメより大きい鳥)の巣穴がたくさん。横穴を掘って生活するため、足を置くところを間違えると横穴に落ちてしまい、横穴をふさいでしまいます。なので、注意を払って歩かなければなりません。

ちなみに、調査にご協力いただいている研究所の方によると、この巣穴の密集具合は日本一だそうです。

 

さっそく巣箱を設置したところで利用状況の調査を行います。


確認の仕方は、巣箱を開けて目視での確認とCCDカメラで行います。

写真はCCDカメラを巣穴に入れているところ。

残念ながら私がCCDカメラを入れた巣箱での利用は確認できませんでした...ですが、別の巣箱でクロコシジロウミツバメらしきの親鳥の利用が確認できました!

私自身、初めての確認で大変嬉しく思いました。

 

そのほか、コシジロウミツバメの親鳥や雛も確認、さらに、昨年度クロコシジロウミツバメの営巣エリアを守るために設置した金網(ウミツバメが入れる大きさ)のエリアでは、巣箱を使わない自然巣が18巣(うち、クロコシジロウミツバメを含むウミツバメ類と考えられるものは14巣)確認できました。

【左:コシジロウミツバメの親鳥と卵、右:雛】

 

次回調査はクロコシジロウミツバメ雛の確認を目的として今年度実施予定なので調査後またご報告いたします。

 

ではまた、Vol.5で。

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2019年08月02日夏の自然環境調査*大船渡市首崎(こうべざき)

三陸復興国立公園 坂本麻由子

みなさんこんにちは、大船渡自然保護官事務所の坂本です。

いよいよ北東北が梅雨明け、夏本番となりました。

連日30度を超す暑さ、今週は三陸沿岸でも猛暑日の地域がいくつもあるほどです。

外で行う業務も熱中症対策を万全に取り組まなくてはなりません。

梅雨明け前の7月末に、国立公園の自然環境調査でパークボランティアの皆さんと大船渡市の秘境、

首崎(こうべざき)へ行ってきました。

毎年植生や地形の変化を確認するため調査に入る場所ですが、7月に入るのは初めてで

どのような景色が待っているのか楽しみに出かけました。

首崎の先端へ向かう前に、気持ちの良い林道をしばらく進みます。

木漏れ日、沢の音、鳥の声、木々のにおい、さまざまな感覚で楽しみながら。

ん??何か置いてあります。近づいてみると大きな石でした。脇の斜面からの落石ですね。

よくここで止まったな、と思うほど道のど真ん中。

この林道は作業車が通るので、我々も行こうと思えば車でもいけるのですが、

せっかく素敵な道なので歩きましょうと、車を置いてきたのが正解。

帰りにこの石は邪魔にならないところに動かしてきましたが、3人がかりでやっとでした。

この日市街地は30度を超す真夏日だったそうですが、

時折頬をなでる海風と、天然シェードのおかげで快適。

4キロほど快適な林道を進み、首崎灯台への分岐点につきました。あれ・・・?

この奥が首崎へ続く道なのですが、濃い霧が立ちこめています。

どうやら「やませ」のまっただ中に入り込んでしまったようです。

先端へ向けて歩みを進めましたが、視界が開けて海が見えるはずの所は・・・真っ白。

林道歩きでほてっていた体もすっかりクールダウン、震えるほどの寒さでした。

半島の先端は、この辺では珍しい、カシワの群生林です。霧に包まれて少し不気味ですね。

岬の先端に近づくと背の高い樹木は見られなくなり、

厳しい環境下でも生き残れる植物だけが地面から生えています。

灯台のある高台より下はある程度の草原地帯。数種類の植物が花期を迎えていました。

この階段の上にあるはずの灯台が見えませんが、進みます。

灯台が座する先端の高台は風当たりも強く、砂地です。

青々と緑草が茂ることはありませんが、いくつかの植物たちを観察することができました。

灯台の輪郭すら消してしまうほどの霧ですが、その水分がこれらの植物たちに大切なのでしょう。

そして灯台を背に海を臨むと素晴らしい絶景が待っているはずでしたが、このとおり。

過去の同じ場所からの写真を並べてみます。

今回は視界不良のため、連なるリアスの海岸線を見ることはできませんでした。

また次回、リベンジしたいと思います。

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2019年07月25日アクティブ・レンジャー古館の花だよりVol.2/2019

三陸復興国立公園 宮古 古館 百合子

梅雨明けが待ち遠しい岩手県沿岸からこんにちは。

今回は、事務所のすぐそば【浄土ヶ浜周辺】にフォーカスして、散策路で今の時期に見ら

れる植物をご紹介いたします。

浄土ヶ浜を背にして森の中の散策路を進むと、足元で色々咲いていました。


個人的にヤマジノホトトギスを見られたのは嬉しいです。

毎年、この時期に行う巡視の楽しみになっています。

浜辺の歩道では、スカシユリとハマナスの実を発見。


どちらも目を引く鮮やかな色が夏の浜辺を彩っていました。

実はこれらの写真、地元の高校生がインターンシップで宮古自然保護官事務所に訪れた際

に撮影したもの。

3日間で浄土ヶ浜園地内の看板や手すりの掃除と、植物の情報収集、巡視を担ってくれました。


7月20日に今シーズンの海水浴場が開設された浄土ヶ浜。夏が始まるわくわく感に包まれ

ています。

この夏の旅の選択肢に三陸はいかがですか?

みなさまのお越しをお待ちしています!


【浄土ヶ浜園地内:御台場展望所より撮影】

浄土ヶ浜に来たらここ!浄土ヶ浜ビジターセンター

→http://jodogahama-vc.jp/

浄土ヶ浜を含む三陸復興国立公園の見所をチェックしたい方はこちら

→https://www.env.go.jp/park/sanriku/

ではまた、花だよりVol.3で。

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2019年07月17日みちのく潮風トレイル全線開通記念トレッキングが行われました!

三陸復興国立公園 八戸 大友千夏

八戸自然保護官事務所の大友です。

7/14(日)に「八戸市・階上町・洋野町 おいしさ体験トレッキングツアー」が開催されました!

3つのコース各地点で美味しいお振る舞いを頂きながら、種差天然芝生地にゴールしました。

当日の様子を紹介したいと思います!

まずは蕪島スタートの7.4kmコース!

蕪島コースはみちのく潮風トレイルのヘッド&エンドポイントからスタートしました!

天気は曇りでしたが歩くと汗が吹き出る位暑かったです!

続いて3コースの中で1番距離が長く1番早い時間に洋野町をスタートの14.2kmコース!

こちらも天気は曇りで風がほとんど無かったため暑い位でしたが、

洋野町区間でしか見る事が出来ないウニの増殖溝などを見る事が出来ました!

洋野町を北上し、県境を越え、階上町の小舟渡園地スタートのコースと合流しました!

階上町に入ってから、やませが強くなり少し霧雨もありましたが、お待ちかねの地元の味のお振る舞いが!!!!

めちゃめちゃ美味しかったです!

ここでしか味わえない地元の味を体験する事が出来ました!

地元の味を堪能した後はゴールの種差天然芝生地を目指します!

一足先にゴールしていた蕪島スタートコースと合流し、

芝生地で開催されている種差海岸観光まつりに参加しました!

みちのく潮風トレイル、ばんざいっ!!!

まつりに参加した後は種差キャンプ場へ移動し、ゴール後のお振る舞いをいただきました!

みちのく潮風トレイルが全線開通した事によって多くの方が訪れ、

そこにしかない景色や食、人との出会いを楽しんでいただければと思います!

【種差海岸観光まつりの花火写真】

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2019年07月08日碁石海岸きれいなジオパーク&トレイルでおもてなし美化運動

三陸復興国立公園 大船渡 坂本麻由子

大船渡自然保護官事務所の坂本です。こんにちは。

先月末になりますが、岩手県主催で碁石海岸のボランティア美化運動が行われました。

『三陸防災復興プロジェクト2019(6/1~8/7)』 https://sanriku2019.jp/

や『みちのく潮風トレイル全線開通(6/9)』 http://tohoku.env.go.jp/mct/

など、今年の三陸の夏はいつもと違う盛り上がりを見せてくれそうな予感。

三陸復興国立公園に県内外からより多くの来訪者が見込まれるということで

碁石海岸でも夏休み等の観光シーズンを迎える準備として

「きれいなジオパーク&トレイル」でおもてなしをしようと

碁石海岸やその周辺の関係団体等が連携し、ボランティア清掃活動を実施しました。

この日活動に参加したのは約30名。

いつも碁石海岸でお客様のおもてなしをしている関係施設の皆さんのほか

環境省パークボランティア、大船渡市、岩手県多くの方が汗を流しました。

碁石浜の海岸ゴミ拾い班。

流れ着いているゴミはペットボトルやロープの切れ端、包装フィルムのようなものが多かったです。

海外の文字が印刷されているものも多く、今話題の海洋ゴミ問題は

太平洋に面するの小さな浜でも他人事ではないのです。

海の恵みで生きている以上、一人一人が心がけてなくてはならないことですね。

こうやって拾うことも、買い方や捨て方を考えることも、小さなことだけど大事なこと。

こんな話をしながらゴミを拾う機会がもっとあってもいいですよね。

今日の成果はこの通り。ほんの一時間でこの量です。

       回収ゴミ合計26.9㎏

(もえるゴミ 17.7㎏、もえないゴミ 7.5㎏、空き缶 1.7㎏)※県計量による

そしてこちらは遊歩道案内板清掃係。

とっておきの絶景に"なるほど"をくれる案内看板。

読みやすいように丁寧に拭き取りました。

このようにみんなで汗を流し碁石海岸をきれいにできました。

三陸沿岸各地でこのような美化運動が実施されています。

この夏は是非、三陸復興国立公園へ遊びに来て下さい、お待ちしております。

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2019年07月02日アクティブ・レンジャー古館の今日この頃Vol.3/2019

三陸復興国立公園 宮古 古館 百合子

みなさん、こんにちは。梅雨まっただ中、いかがお過ごしですか?

私は、今年秋に植える予定のハマヒルガオとハマエンドウを種から育て中です。

植える場所は、田野畑村の明戸浜に昨年整備した明戸浜園地内。

初夏から夏にかけて浜辺を彩る花として、訪れる方々に愛されている花です。

【左:ハマヒルガオ、右:ハマエンドウ】

 

私自身、種から海浜植物を育てるのは初めてのこと。

種は昨年の夏に明戸浜で採取したもので、発芽・生育のためのコツは岩手県立大学の先生から伝授いただきました。

 

まず、発芽促進させるため、やすりで種の表皮をまだら状に削っていきます。

大きさは、ボールペンの先よりもちょっと大きいくらい。

(左:ハマヒルガオ、右:ハマエンドウ)

 


それを、これだけの数削ります。福地自然保護官と2人で削っても3時間弱かかりました。

 

そしていよいよ、ポットに種まき。

土が乾かないように毎日水やりをしなければなりませんが、種をまいてから雨の日が多かったため、その辺はちょっと楽をしています。

 

そして、ついに...!!!

 

【左:ハマヒルガオ、右:ハマエンドウ】

 

10日目にして芽が出ました。嬉しいものです!!

 

このあと、育苗をお願いしているパークボランティアの方々の手に渡るまでは保護官事務所で育てるので、随時生長記録をお伝えできればと思っています。

 

可愛くて仕方がなく、なんだか親になった気分です。

 

ではまた、Vol.4で。

 

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2019年07月01日出前授業に行ってきました*2019~陸前高田市広田小学校~

三陸復興国立公園 大船渡 坂本麻由子

みなさんこんにちは。大船渡自然保護官事務所の坂本です。

 

昨年度に引き続き、今年度も広田小学校の6年生と触れあう機会をいただきました。

国立公園・ジオサイト・みちのく潮風トレイル3点が揃っている広田町だからこその授業です。

今年度は総合的学習のカリキュラム「地域について学ぶ」において、

国立公園とみちのく潮風トレイルの観点から野外授業を3回行うことになっています。

今日は第一回目の授業の様子をご紹介します。

最初に教室で三陸ジオパークと国立公園について座学。