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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

自然体験リーダー養成講座 その②

2015年12月07日
石巻 黒田和真

みなさん、お久しぶりです。

石巻自然保護官事務所の黒田です。

最近寒くなってきましたね。

落葉が目立ち、ついに冬がやって来たなぁと感じる今日この頃です。

 
 

前回のアクティブレンジャー日記では、自然体験リーダー養成講座についてご紹介しました。

早々更新から三ヶ月以上が経過いたしましたが、この間に開催してきた自然体験リーダー養成講座をドドドッと紹介したいと思います。

 

9月から11月の間にかけて、スノーケル、カヤック、野外調理、クッブ、里山保全活動、企画立案、リスクマネジメントに関する講座を開催しました。

盛りだくさんですね!それではいくつか講座をピックアップして紹介いたします。

【上:スノーケル講座  下:野外調理講座】

 

 

「クッブ」という自然体験活動をご存じでしょうか?

スウェーデンが発祥で、もともとはバイキングが暇つぶしに

薪を投げ合っていたことが始まりと言われています。

クッブとは薪を表していて、これが名前の由来となっています。

ルールの概要は、2チームに分かれて、カストピンナと呼ばれる丸棒を交互に投げ合い、敵陣地に置いてある角材、もといクッブを先にすべて倒した方が勝ちとなります。

子どもから大人まで幅広い年齢層が楽しむことができ、さらに

芝生地や砂地など場所を選ばないワンダフルな自然体験活動です。

また間伐体験と合わせて、地場の木からお手製の用具を作る、

なんて企画も出来そうです。

【クッブ講座、カストピンナを投げているところです】

 
 

里山保全活動講座では、イヌワシの餌場再生を目指して山の尾根沿いに火防線を作りました。イヌワシは山にある草地を餌場としていますが、近年草地の消失とともに飛来数が減少しています。火防線作りは、イヌワシの餌場を復活させよう!という試みであり、山火事の拡大を防ぐ効果や、林道と連結して林業者の道となるなど、地元産業に寄与して生物多様性を維持する役割も果たせます。

【里山保全活動講座、手ノコで木々を切っています】

 
 

全講座の中で一番重要な講座は、リスクマネジメント講習と言えるかもしれません。

安全にプログラムを行えるように、リスク回避の考え方や保険についてなどの内容を二日間かけて学びました。二日目の講座の最後には、現場の活動に活かせるように、判例を基に事故を未然に防ぐマニュアル作りのワークショップを行いました。

 
 

 

さて、2015年の自然体験リーダー養成講座はすべて終了となりましたが、

来年1-3月中にも講座を開催する予定です。その時はまたアクティブレンジャー日記で紹介したいと思いますので、よろしくお願いします。