ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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三陸復興国立公園 大船渡

51件の記事があります。

2021年04月12日春の花風景をどうぞ

三陸復興国立公園 坂本麻由子

こんにちは。大船渡自然保護官事務所の坂本です。

岩手県沿岸南部もすっかり春めいて、サクラは最盛期を過ぎ

菜の花や木々の葉の芽吹きが見られるようになってきました。

今日は管内みちのく潮風トレイルルート上で出会える

春の花風景を一部ですがお届けします。

お花見気分でご覧いただけたら嬉しいです。

   大船渡・碁石海岸 夕暮れのサクラ(2021/4/2)

   

   釜石・本郷の桜並木 昭和三陸津波復興祈念(2021/4/8)

   釜石・大平公園 釜石大観音の春(2021/4/7)

   陸前高田・箱根山 桜色のフレーム(2021/4/11)

   陸前高田・箱根山 春の合図ヤマザクラ(2021/4/11)

   釜石・本郷 ジンチョウゲの香り(2021/4/7)

   大船渡・越喜来 桜色の背景(2021/4/2)

   釜石・平田 クロモジ開花(2021/4/8)

   陸前高田・小友 春風に踊る菜の花(2021/4/11)

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2021年03月26日春隣*はるとなり

三陸復興国立公園 坂本麻由子

こんにちは。大船渡自然保護官事務所の坂本です。

テレビではサクラ満開・春爛漫な景色を目にするようになりましたが

三陸はまだ春寒が残っており、サクラの開花はもうちょっと先のようです。

でも日中はだいぶ暖かくなり、外を歩いていると芽や花の匂いを感じます。

野外業務中に見つけた春の訪れを感じた場面を切り取ったのでご紹介します。

【ヤブツバキ】2021.3.24@碁石海岸

存在感のある赤い花が遠くからでも目に留まります。

三陸で自生するツバキの花期は長く、2月から4月末頃まで楽しめます。

岩手県では大船渡市と陸前高田市が"市の花"に選定しています。

【ウメ】2021.3.19@唐桑半島

この辺では3月下旬に満開を迎え、いい香りが漂います。

まんまるな花弁花びらがかわいいです。

【シュンラン】2021.3.24@碁石海岸

遊歩道の脇でひっそりと咲いていました。

控えめなこの色合いが私は好きです。

残念ながら葉は早いうちにシカに食べられてしまったようです。

【カタクリ】2021.3.24@碁石海岸

春の訪れを告げる、"春の妖精"と呼ばれますね。

あと少しで開きそう。

【ツノハシバミの雌花】2021.3.24@碁石海岸

ナッツのようなおいしい実でおなじみですが、

じつは私、開花の状態を初めて見ました。

調べてみると、フサフサ赤い糸状の部分は柱頭のようです。

とっても小さく繊細。見つけてとっても得した気分です。

【トウゴクサイシンの1枚葉】2021.3.24@碁石海岸

とっても不思議な形をした花が咲くこの植物。

調べると「東北の森の隠者」とありました。

「隠者」とは、、、納得です。

まだ葉が出てきたばかりですが、花が咲くまで観察したいと思います。

【磯の海藻】2021.3.19@唐桑半島

「ノリ」「マツモ」「ヒジキ」「フノリ」

三陸の豊かな海の恵みです。

海藻の開口が三陸の春を告げるのです。

卒業、入学、異動、新生活

たくさんの出会いが交差する春ですね。

厳しい冬が明けてやってくる春が待ち遠しく、

解放される気持ちになるのは東北人だからでしょうか。

季節を感じさせてくれる自然に感謝の気持ちを込めて

これからも観察を続けていきたいと思います。

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2021年03月12日10年目の3.11

三陸復興国立公園 坂本麻由子

みなさまこんにちは。大船渡自然保護官事務所の坂本です。

抜けるような青空、春の匂いを感じる暖かさで迎えた10回目の3.11。

10回目の3.11は気仙沼市で手を合わせました。

三陸沿岸道路の一部である気仙沼湾横断橋(愛称:かなえおおはし)が2021年3月6日に開通しました。

かつて気仙沼が「鼎浦」と呼ばれていたこと、夢・希望を「叶える」ことなどをかけあわせ名付けられた『かなえおおはし』。復興のシンボルであり、未来への架け橋です。

あの日はとてもとても寒い日でした。

10年後の今を作り上げてきたのは間違いなく、あの日から積み上げてきた涙や努力、葛藤や決断、交流や支援の優しさや温かさ、とにかくたくさんの力・パワーです。

10年だろうと100年だろうと変わらぬ思いを胸に、交わる出会いを大切に、一歩一歩進んで未来を繋いでいけたらと願います。

10年目の2021年3月11日、「追悼・伝承・再生」の場所として気仙沼市復興祈念公園が開園されました。

この公園は、安波山の麓、史跡陣山館跡に作られ、戦国時代に陣を張ったと言われている高台にあります。眼下には震災当時、大津波や津波火災により壊滅的な被害を受けた地域が見下ろせるのですが、気仙沼湾横断橋をはじめ、気仙沼大島大橋など復興の歩みを進める気仙沼内湾の今の姿が一目にできます。

  1. 開園のこの日は市内の小学生が書いた未来へのメッセージが、黄色いかざぐるまになって風で踊っていました。40~50年で一度は津波が来る、そう言われて小さい頃から私たちは育ってきました。大きな地震が来たら高いところに逃げろにはじまる、自分の身を、地域を守る教訓を次世代へ伝えること、本当に大切にしなくてはなりません。

  1. 2021年3月11日14時46分 黙祷。

海へ向かって、当時自宅のあった方向を向いて、愛する人がいた場所を向いて、思い思いに目を閉じ深く祈ります。

上の写真で奥に見えていた白いモニュメントは「祈りの帆-セイル-」で、高さ10メートル、船体の素材と同じ材料で、復興祈念の象徴として作られました。内部には祈り台が設置されていて、気仙沼湾に向かって静かに祈りを捧げることができます。

園内には、震災の記憶を想起させ、語り継ぐための伝承彫刻がいくつか置かれています。こちらの作品名は「海へ」。

内陸側の俯瞰です。こちらは鹿折(ししおり)地区といい、震災直後は打ちあげられた大型漁船が街に残っていた映像で取り上げられていた場所です。きれいに造成され、災害住宅が完成、商業施設も増えてきました。

かなえおおはしの完成と東日本大震災への追悼の意を込めて3/1に横断橋から花火が打ちあげられました。

この写真は安波山から撮影しましたが、かなえおおはしとその奥に大島大橋、二重のベイブリッジが見ら

れます。そして気仙沼のキラキラした街の光は復興の証、夜景スポットでも盛り上がりそうな気仙沼です。

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2021年03月05日お宝マップ完成しました2020~陸前高田市広田小学校~

三陸復興国立公園 大船渡 坂本麻由子

こんにちは。大船渡自然保護官事務所の坂本です。

お宝マップができるまで2020①~陸前高田市広田小学校~

でマップ作りに向けて本格始動したご報告をしていましたが、

すみません、②のつもりが完結編のご報告となってしまいました。

1年間かけて広田小学校6年生のみんなは一生懸命取り組んできました。

そしてとうとうこの2月にマップが完成したのです。

折りたたむとポケットサイズになり、

中の地図にはルートを見やすく、トイレや買い物施設などの

歩く人にとって必要だろうと思うポイントが書いてあります。

そしてみんながおすすめする、広田で是非立ち寄ってほしい

『広田半島みどころスポット』20カ所が

生徒自身の言葉でまとめられています。

11月の授業では、近隣のガイドマップを参考に

自分たちのマップはどのようにしようかとみんなで考え、

様々なアイデアを出し合いました。

そして最後の授業が2月末にありました。

完成したマップをみんなでじっくり見て

1年間の取り組みを振り返る時間。

みんなの声をアンケートの中から少しご紹介します。

    「トレイルハイキングの感想」

     ・なれていない道だったのでけっこう大変だったけど、いろんな花を見れて楽しかった

     ・山道を歩いて行くのが大変だった

     ・広田は海だけじゃなくて、山もいいんだな~と思った

    「おすすめポイント探しの感想」

     ・小祝浜へ写真をとりに行ったとき、海に足を入れてとったので冷たくて大変でした

     ・家の隣によいところがあったので楽だった

     ・友達と一緒に夏休みに行ってポイントを探していろんな景色が見れてよかったです

    「完成した地図の感想」

     ・広田を知らない方にも興味をもってもらえるところや一人一人の思いがあふれた

      パンフレットになってよかったです

     ・この地図が人の役にたてばいいなと思いました。

     ・来年も、こうゆう行事をやって、もっといい地図をつくってほしいです

    「全体の感想」

     ・アポなしとか、普段やってないことを体験できてとても楽しかった

     ・広田のことをもっと知れたいいきかいだった

     ・授業したらこのトレイルハイキングの勉強ができなくなるのが悲しいです

     ・広田にこんなに歴史があることが分かりました

そしてできあがったマップは一人でも多くの方に渡したい

ということで、代表生徒4人で市の観光物産協会さんへお願いしに行きました。

地元について自分たちで調べ、まとめ、発信するツールを作る

とても素敵な授業だったと思います。

私もこの取り組みに関われて幸せです。

みちのく潮風トレイルを歩くハイカーにはもちろん、

地元の方にもこのマップ片手にトレイル散歩を楽しんでいただけたら嬉しいです。

今年度の広田小の授業はこれで完了です。

岩手県立大学島田先生、ありがとうございました。

広田小学校の先生方、色々教えてくれた地域の方々、

ずっと支えてくださった親御さんたちなど、たくさんのご協力があり

6年生の楽しく取り組むパワーで大成功ですね!

(お顔出しは保護者の方のご快諾いただいています。)

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2021年02月15日冬の野鳥観察会

三陸復興国立公園 大船渡 坂本麻由子

皆さんこんにちは。大船渡自然保護官事務所の坂本です。

暦の上ではとうに立春は過ぎましたがまだまだ寒い日が続きますね。

今日は今の時期だからこその話題です。

国立公園内で寒い冬でもフィールドワークを楽しみましょうということで

小雪舞う中パークボランティア活動として、勉強する目的で野鳥観察会を行いました。

野鳥観察初心者の私たちは観察しやすいカモなどの水鳥を勉強することにしました。

三陸復興国立公園内で選んだ観察場所は、陸前高田市の古川沼(ふるかわぬま)、

そして気仙沼市大島の小田の浜(こだのはま)です。

古川沼は内陸から流れる川が広田湾に注ぐ付近に発達した砂州によって、

湾の一部が閉塞されて形成された潟湖で、海水と淡水の混じる汽水湖です。

2011年の大津波で高田松原と共に広田湾と古川沼を隔てていた砂州の大部分を消失し

海と一体化してしまった古川沼ですが、現在は復興工事が進み

東日本大震災追悼祈念公園の一部として震災前の姿に近い形に整備がされています。

震災前に見られた水鳥たちも安心して過ごせるようになり戻ってきています。

その古川沼で今回見られた鳥たちをご紹介します。

  (左)左2羽はマガモのペア。カルガモが1羽なぜかつきまとってます。

  (右)ホシハジロ3羽そろって背中に顔を埋めてお休み中、背眠(はいみん)と言うそうです。

  (左)ウミアイサのペア。嘴と目が赤く、ボサボサ頭がトレードマークです。

  (右)ホオジロガモの雄。遠くからでもほっぺの白い模様がよく見えます。彼女募集中?