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アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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十和田八幡平国立公園 十和田

234件の記事があります。

2017年05月22日十和田湖、奥入瀬渓流、春から初夏の便り

十和田八幡平国立公園 十和田 伊藤 あけみ

 十和田八幡平国立公園管理事務所の伊藤あけみです。

 桜の便りが本州を通り抜けて行きました。事務所の近くの休屋北駐車場の今年の桜は終わってしまいました。今年は、雪解けも遅く、また、はっきりした原因はわかりませんが、花芽が少ない木が多く、少しの花が咲いただけで葉が出ていました。それでも、中にはたくさんの花を咲かせていた木もありました。写真は十和田湖北駐車場の5月8日です。八重桜はまだ咲き始めですので、まだしばらくは花が楽しめます。

 ところで十和田湖を代表する「乙女の像」ですが、本名があり「3者功労の碑」と言うのだそうです。十和田湖を広く紹介した当時の県知事の武田千代三郎氏、当時の十和田村村長の小笠原耕一氏、そして大町桂月氏の功績を称えて青森県が昭和28年に建立したものだそうです。

早朝、夕暮れ時、趣深い乙女の像や十和田湖を楽しんでください。

 また、奥入瀬渓流では、たくさんの花が咲き始めました。地面の花、木々の花、視線をあちこち移しながら見ると楽しみが増します。

 

春の季節は加速度を増し、木々や花に様々な衣装を着せ替えていくようで、今日の気温は20度以上となり、エゾハルゼミの声も聞こえ、夏の始まりのようです。

 自分のステージを終え、次の役者さんにバトンタッチする花々は、また来年の春に胸を膨らませながら冬を越すのでしょうか。自然の中で、繰り広げられるドラマを想像し、花や木々に話しかけながら歩く楽しみもあります。静寂の中、そっと耳を澄ませてみてください。

 大自然との対話を楽しむため、どうぞ十和田湖、奥入瀬渓流にお越し下さい。

ムラサキヤシオ   ユキザサ   ニリンソウ   ズダヤクシュ

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2017年05月16日新しい歩道ができました

十和田八幡平国立公園 十和田 村田 野人

 こんにちは、十和田八幡平国立公園管理事務所アクティブレンジャーの村田野人です。

 日に日に木々が芽吹き、十和田湖は、散策が楽しい季節になりました。そこで、本日は、十和田湖畔にできた新しい歩道を紹介します。十和田湖畔休平地区で、秋田県側に位置する「十和田湖休平森林公園」です。この歩道は、昨年度、地元の自治会が秋田県からの補助金を受けて整備しました。歩道としては少し短めですが、手作り感があり、また、森の静けさを感じられる歩道です。

 

 入口は休屋地区の103号線沿いにあります。細い道なので、注意して入ってください(赤い→の所を曲がります)。写真は小坂町側から十和田市方向を撮影しています。

国道103号線からの入口<国道103号線からの入口>

 小道に入るとすぐに小川があります。青森県と秋田県の県境の神田川です。

神田川<神田川>

 神田川を渡って秋田県に入り、まっすぐ進みます。舗装が切れてもさらに進みます。森に吸い込まれるように入っていくと、歩道の入口です。

歩道の入口<歩道の入口>

 真新しいウッドチップを敷いた歩道が森の中に続いています。

森の中へ続く歩道

<森の中へ続く歩道>

 道の両側はニリンソウの花畑です。一輪だけアップで写真を撮るつもりが、背景にもたくさん入ってしまいました。

ニリンソウ<ニリンソウ>

歩道脇を埋めるニリンソウ<歩道脇を埋めるニリンソウ>

 全長500m程の比較的短い歩道ですが、人気の無い静かな雰囲気が魅力です。歩道の十数メートル奥からは、十和田湖を囲む外輪山の壁が立ち上がっていて、自分が確かにカルデラの底にいることが実感できます。

 ニリンソウの花の時期はだんだんと終わりに近づいていますが、7月上旬には夜にヒメボタルが飛び交う光景が見られるそうです。この後も季節ごとに楽しみがありそうです。

 なお、この歩道の周辺には野生生物も生息しておりますので、利用に際しては、歩道入口にある看板の注意事項をよく読み、十分に注意してご利用ください。

※カルデラ:火山の地形の一種で凹状地形。十和田湖は、噴火による陥没によって形作られた陥没カルデラとされる。

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2017年05月11日 十和田湖、奥入瀬からの春便り

十和田八幡平国立公園 十和田 伊藤 あけみ

十和田八幡平国立公園管理事務所の伊藤あけみです。

ゴールデンウイークが終わり、十和田湖に少し静けさが戻ってきたように感じます。

管理事務所は5月に新たに3人が赴任し、合計9名となりました。

十和田八幡平国立公園の業務に、力を合わせて取り組んでいきたいと思います。

事務所の周りに真っ先に咲いたキクザキイチゲの次は、ニリンソウなどが私はここにいるよと囁いているようで、出勤する私に力をくれます。

そっと近づいてカメラを向けると、それぞれが春の喜びを全身で表現しているように見えます。

小さい花を見る時に、さらに虫眼鏡で見てみると花達の命の鼓動が聞こえるようです。

みなさんもぜひ試してみてください。

5月3~4日は、奥入瀬渓流の渋滞対策業務で石ケ戸休憩所に勤務しましたが、北は北海道から南は九州まで沢山の方々が奥入瀬渓流を訪れてくださり、大変嬉しく思いました。

つい一週間前までは芽吹いていなかった木々が、ほんのり薄緑に色づき始めたと思っていたら、数日の間に見る見る勢いを増してきました。

それぞれの木々が太陽に向かって大きく手を差しだして、目覚めの挨拶をしているようです。

きらきら輝くブナの葉、ほんのり赤く頬を染めたようなカツラのハート型の葉、ぴょんぴょんとやる気まんまんに見えるトチノキの葉、それを眺めているだけで時間を忘れていしまいます。

森林浴の季節の始まりですね。

また、森林浴で私達がリフレッシュしたように感じるのは、植物が出すフィトンチッドという物質に関係するそうです。そのフィトンチッドは、雨や曇りの悪天候などの日の方が多く放出され、地面から30センチほどが一番多いそうです。

天気が良くない日に、ベンチなどにすわってゆっくり過ごすことが、効果的な森林浴になるようです、

私は、十和田湖畔に住み始めて2ヶ月足らずですが、新緑の渓流、それを彩るコケや植物、様々な表情を持つたくさんの滝、青く深く水をたたえた湖、など素晴らしい景色が待っています。

みなさんもぜひ一度訪れて、ご自身の五感で感じてみてください。

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2017年04月26日十和田八甲田の春

十和田八幡平国立公園 十和田 伊藤 あけみ

十和田八幡平国立公園管理事務所の伊藤あけみです。

あちこちから春の便りが聞こえてきますが、十和田湖周辺ではやっと早春の花々が目覚め始めたばかりで、

十和田湖畔にある事務所の前ではキクザキイチゲが毎朝迎えてくれます。

キクザキイチゲの向こうにある桐の大木に、毎朝アオゲラがやってきて、リズミカルなドラミングを演奏してくれます。

早いもので、十和田湖畔に住み始めて三週間も過ぎました。

雪解けも進み、夜明けも日に日に早くなり、毎日が新鮮です。

写真は十和田湖の西湖(にしのうみ)に位置する、和井内の朝です。

十和田湖付近の雪は消えてきましたが、八甲田周辺にはまだまだ雪があり、ゴールデンウイーク過ぎまでスキーが楽しめます。

酸ヶ湯温泉までの103号線の雪の壁の写真は4月6日ですが、現在は2メートルくらいです。

この区間は天候による通行止めもあるので、事前に道路状況を入手して下さい。

4月23日には、十和田八幡平国立公園十和田八甲田地域パークボランティアの総会が酸ヶ湯温泉で行われました。

外ではときおり雪のちらつく中、集まっていただいた約30名のパークボランティアの方に、パークボランティア登録証をお渡ししました。

十和田八甲田地域の魅力を沢山教えていただくとともに、一緒に活動していきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

また、奥入瀬渓流では雪はほとんど消え、フキノトウやミズバショウ、キクザキイチゲが目立つようになりました。ブナやトチ、カツラの木々も、芽吹きを待ちわびています。

滝のまわりも緑が色濃くなってきました。

ゴールデンウィークの奥入瀬渓流は、混雑が予想されますので、お出かけの際は、時間には余裕をもってお越しください。

のんびり、焦らず、周囲の風景を楽しむのがおすすめです。

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2017年04月13日「十和田湖周辺の魅力」

十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ

はじめまして。

十和田八幡平国立公園管理事務所に4月1日にアクティブレンジャーとして着任しました

伊藤あけみと申します。

十数年ぶりに訪れた十和田湖畔の土地で、期待に満ちた春を迎えました。

十和田湖の魅力を発信できる仕事、一生懸命頑張ります。

管理事務所は十和田湖まで徒歩1分ほどの場所で、十和田ビジターセンターも近くにあり、十和田ビジターセンターでは、四季おりおりの情報を得ることができます。

十和田湖の名前の由来はアイヌ語で「トーワタラ」からきているといわれています。「トー」は湖、「ワタラ」は岩という意味だそうです。訳して、「岩が多い湖」となります。

名前の通り、湖から十和田神社に続く「開運の小路」には、奇岩、巨岩が多くあり、神様

として祀られています。

十和田といえば、十和田湖と奥入瀬渓流を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?奥入瀬渓流は紅葉の時期、十和田湖は夏がベストシーズンという印象が強いですが、今の時期もなかなか趣深く風情があります。

まだ芽吹く前の木々と、残雪の間を縫うように流れゆく奥入瀬渓流です。

また、葉が繁ってしまうと見えない滝や、夏は水量が無くて流れていない滝など、この時季だからこそ知ることのできる魅力もあります。

そして、十和田湖の向こうに広がる、白くたおやかな山々は、沢山の魅力を感じさせてくれます。

十和田湖に初めて住む私ですが、これから訪れる季節にわくわくしています。

これから十和田エリアを訪れる方も、かつて訪れたことのある方も、まずは十和田ビジターセンターに立ち寄り、情報を入手し、湖の見えるデッキでゆったりと時間を過ごすのもいいのではないでしょうか?

森と湖の癒しを、是非、十和田で感じてみてください。

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2017年04月05日十和田湖の春

十和田八幡平国立公園 十和田 村田 野人

 4月より十和田八幡平国立公園管理事務所のアクティブレンジャーとして勤務する村田野人と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

 東北地方環境事務所にて採用時の研修を行い、4日からは十和田湖畔休屋地区の巡視をしつつ、業務に関わる関係者の方々へ御挨拶をしております。

 休屋地区のあちこちには除雪した雪の山が見られますが、季節は着実に進んでおり、鳥類の動きは活発です。早速、キツツキの仲間のアオゲラが姿を見せてくれました。

休屋地区街路樹に現れたアオゲラ

  <休屋地区街路樹に現れたアオゲラ(赤い線の中)>

 

 よい写真が撮れず、残念でした。

 なお、環境省の十和田ビジターセンターでは、アオゲラの模型を展示しています。

十和田ビジターセンターのアオゲラの模型

  <十和田ビジターセンターのアオゲラの模型(赤い線の中)>

 十和田ビジターセンターは十和田湖の湖畔にある休屋地区にあります。十和田湖で見られる動植物の模型やジオラマがあり、そのつながりを紹介する展示が行われています。皆さんも十和田湖で気になる生き物を見つけたら、ビジターセンターを訪ねてみてください。その生き物のことがもっとよくわかるかもしれません。

十和田ビジターセンター入口  <十和田ビジターセンター入口>

 アクティブレンジャー日記では、十和田八幡平国立公園の様々な情報を発信していきます。少しでも魅力を感じて、国立公園を訪れていただければ大変うれしいです。どうぞよろしくお願いいたします。

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2017年04月05日八甲田・十和田ゴールドライン開通

十和田八幡平国立公園 阿保 聡

 昨年の11月下旬から冬季閉鎖されていた、八甲田・十和田ゴールドラインの酸ヶ湯~谷地区間の除雪が終わり、4月1日に開通しました。

 今年は黄砂が少なく、雪の量も平年より多めなので、きれいで立派な雪の壁が出来上がっていました。

雪の壁

 この写真の場所の雪の壁は高さ4~5mほどですが、高いところでは7m前後になっています。

 今シーズンは雪が積もるのが遅く、記録的に雪が少なかった昨シーズンと同じ水準で推移していたのですが、2月中旬から3月に順調に積雪が増え、気づけば平年並みかそれ以上に積もっていました。3月下旬の積雪量としては平年より多いと思います。

北八甲田

 現在の北八甲田です。右から高田大岳、小岳、大岳となっています。

 今年の山は各所で亀裂らしい亀裂がまだ見られません。小岳の山頂直下もきれいなままです。しかし、今後気温が上がれば亀裂も増えてくると思われますので、特に毎年亀裂が確認でされている場所は、これからの時期注意が必要です。

 今回ご紹介した八甲田・十和田ゴールドラインの酸ヶ湯~谷地区間は、4月21日(金)の9:00まで夜間通行止め(18:00~9:00)となっております。また、5月の連休までは降雪があったり、道路に流れ出ている雪解け水が凍っていたりなど、山ではまだまだスタッドレスタイヤが必要な状況ですので、お出かけの際にはご注意ください。

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2017年02月07日奥入瀬スノーランブリング!

十和田八幡平国立公園 大野 花南

AR日記 「奥入瀬スノーランブリング」

十和田自然保護官事務所の大野です。

十和田湖周辺では雪がちらちらと降り続いています。

積雪は現在1mほどです。

さて、2/6に「奥入瀬スノーランブリング体験会」に参加してきましたので、

その様子を少しご紹介いたします。

スノーランブリングは、冬の森をのんびり散策することで、

普段見逃してしまいがちな魅力を発見できるのが醍醐味です。

今回の行程は、バスで奥入瀬渓流の上流(子ノ口)から下流(焼山)へ移動し、

滝などのポイントでバスを降り、ガイドさんに案内・解説してもらいながら散策する、というものでした。

まずはスノーシューを履いて...

銚子大滝です

銚子大滝は幅20m、落差7mの滝です。

滝の半分は凍って、きれいな氷瀑になっています。

普段こんなに間近で見られないので、大迫力!!

これだけでかなりテンションが上がってしまいました。

ルーペをお借りして、コケの観察もしました。

奥入瀬渓流でのコケ観察がここ数年流行っていて、ルーペはマストアイテム!とのことです。

奥入瀬渓流へお越しの際は、ぜひ、ルーペで小さな世界を覗いてみてください。

こちらは、馬門岩にできる氷柱です。

この場所では水が流れているのが見えないのですが、

ほんの少しずつ流れ出ている一つ一つのしずくがあり、冬になると凍って、

この立派な氷柱を作っているということを教えていただきました。

すごい。

他にもいくつかの滝を巡り、石ヶ戸休憩所では、ガイドさんが用意してくれた

紅茶とパウンドケーキを頂きながら本日の振り返りをしました。

冬の奥入瀬渓流は車で通過するだけでしたが、こうして雪の上をゆったり歩いてみると

樹木や岩の様子、滝の迫力、色々な発見や感動に出会うことができました。

ガイドさんの解説では、奥入瀬渓流やこの地域、自然への"愛"が感じられ、

とても興味深く、勉強になった体験会でした。

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十和田湖では「十和田湖冬物語」が開催中(2/3~2/26)です。

お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。

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2016年12月13日ヒレンジャク

十和田八幡平国立公園 大野 花南

ここ2日ほど雪がしんしんと降り積もり、

今朝外に出ると私の膝下くらいまで積もっていました。

十和田湖周辺もいよいよ根雪になりそうです。

朝の雪かきを終え、事務所の中で一息ついていると、

「窓の外に何かいるよ」と教えてもらいました。

望遠鏡で見てみると...

ヒレンジャクが群れで木に止まっていました。

6070羽いたようです。

「ヒレンジャク」はスズメ目レンジャク科の鳥で、越冬のため日本にやってくる渡り鳥です。

目の回りのつり上がった隈取と、尻尾の先が緋色なのが特徴です。

(同じ仲間で、尻尾の先が黄色の「キレンジャク」もいます。)

ヒレンジャクはヤドリギの実が好物で、ヤドリギの種子散布に大きく貢献しています。

※ヤドリギはボール状に枝を伸ばし、他の樹木から栄養分をもらう寄生植物です。

ヤドリギの実を食べたヒレンジャクは、消化されなかった種と粘液を排出します。

この排出物が木の枝や幹にくっつき、やがてそこから発芽します。

十和田湖畔にある十和田ビジターセンターの窓からも鳥たちの様子を観察できますので、

近くにお越しの際はゆっくり眺めにお立ち寄りください。

(毎週水曜日は休館です。)

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2016年12月08日しぶき氷のいろいろ

十和田八幡平国立公園 阿保 聡

 先日、十和田湖畔を巡視していた際に目にとまった「しぶき氷」の写真を、何枚か撮ってみました。

 しぶき氷は、湖の水が強い風にあおられて枝や草に付着し、それが低い気温で凍ったものです。

 出来はじめの小さなしぶき氷です。湖面上に伸びた木の枝に出来ているのですが、これは十和田湖でよく見られるタイプのしぶき氷です。

 湖岸に生えている草もしぶき氷で覆われていました。

 単体で見ている分にはきれいで面白いのですが、これがずらっと並んでいる様子はちょっと気持ち悪かったです。

 休屋の御前ヶ浜近くのウッドデッキの下にも、つらら状にしぶき氷が出来ていました。

 そして子ノ口遊覧船乗り場のボラードにもしぶき氷です。

 十和田湖周辺では、まだ本格的に雪は積もっていませんが、すでに真冬のような寒さでした。

 冬の十和田湖では多くの渡り鳥や、しぶき氷のような他ではあまり見ることがない景色を楽しめますので、皆さんも暖かい格好で冬の散策を楽しんでみてはいかがでしょうか?

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