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アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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十和田八幡平国立公園 鹿角

113件の記事があります。

2018年06月04日今年も秋田駒ヶ岳の自然観察会が行われました

十和田八幡平国立公園 鹿角 齊藤 航来

こんにちは、鹿角管理官事務所の齊藤です。

63日に「第1回 秋田駒ヶ岳自然観察会(シラネアオイ)」が行われました。

朝から雲一つ無い晴天で、絶好の観察会日和です。1日に山開きをしたばかりの秋田駒ヶ岳には所々に雪渓が残されていますが、雪解けの早かった場所では少しずつ高山植物が姿を見せています。

【八合目から撮影:雪渓を歩く登山者が小さく写っています】

八合目から阿弥陀池までの新道コース上では、オオバキスミレやミヤマキンバイ、サンカヨウを多く見ることが出来ました。まだつぼみの個体も多く、数日後には登山道脇を鮮やかに彩ってくれるでしょう。

【新道コース脇の様子:オオバキスミレ(左)、ミヤマキンバイ(右)】

また、観察会では植物の話だけではありません。秋田駒ヶ岳やその周辺の歴史、地元に住む人ならではの昔話を話すボランティアの方もいます。私がご一緒した班のボランティアさんは、「お妾さん(男女岳)の方が大きいことに女岳が怒り、噴火した」というお話を聞かせてくれました。

【男岳分岐にて:女岳について解説中】

阿弥陀池周辺ではチングルマやヒナザクラが咲き、帰りのシャクナゲコースではシラネアオイの群落や色鮮やかなムラサキヤシオが見られました。こちらも、まだ咲き始めといった様子で、短い山の夏を「急げ、急げ」と生育しているように思います。見ている側からすれば、来るたびに変わる景色が目新しいです。

【シャクナゲコース脇の様子:シラネアオイ(左)、ムラサキヤシオ(右)】

これからさらに暑い季節がやってきますが、山の上の植物はさらに「アツく」咲き乱れていきます。北日本一といわれる秋田駒ヶ岳で高山植物を堪能してはいかがでしょうか。

次回は7月8日(日)にコマクサの観察会が行われます。

お申し込み・お問い合わせは下記までお願いします。

TEL 0187-46-2244(休暇村乳頭温泉郷)

http://www.qkamura.or.jp/nyuto/activity/

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2018年05月08日写真展と竜の目と。

十和田八幡平国立公園 鹿角 齊藤 航来

鹿角管理官事務所の齊藤です。

八幡平地域について、今回は2本立てです。

まずは「環境省レンジャー写真展2018」の開催のお知らせから。

【期間】 2018/5/1(火) - 2018/6/10(日)

【会場】 八幡平ビジターセンター

秋田県鹿角市八幡平字大沼2

このイベントでは世界遺産地域、国立公園、国指定鳥獣保護区など自然豊かなフィールドで活動するアクティブ・レンジャーが日頃の業務を通じて撮影した写真を展示しています。

東北各地の自然が持つすばらしさだけでなく、各所管地や活動の紹介も行っていますので、ぜひお立ち寄りください。

また、今後よりよい写真展とするため、備え付けのアンケートで感想をお聞かせいただければ幸いです。

次に、ドラゴンアイの経過についてお知らせします。

ドラゴンアイとは、八幡平頂上付近にある鏡沼の中心に雪が残ることがあり、それがまるで竜の目のように見えることから名付けられました。

5月8日現在の様子は、というと...。

【5月8日11時頃】

少しではありますが水面が見えていました。

見頃となる5月下旬から6月上旬までの雪の解け具合で形が変わってきますが、今年は綺麗な瞳になってくれるか楽しみです。

八幡平の頂上付近はまだ風が冷たく、雪も多く残っているので、防寒対策や長靴などの備えを忘れずにお越し下さい。

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2018年04月16日アスピーテライン、開通です

十和田八幡平国立公園 鹿角 齊藤 航来

こんにちは、鹿角管理官事務所の齊藤です。

15日に岩手県と秋田県を結ぶ「八幡平アスピーテライン」の開通式が行われました。

一昨年、昨年と悪天候に見舞われ、開通式当日の終日通行止めが続きましたが、今年は果たしてどうなるでしょうか。

天気予報や雲行きを見る限り、あまり良い天気とは言えませんが...?

当日、八幡平ビジターセンターの玄関口に掲載されている道路情報を見てみると、どうやら10時から冬期通行止め解除予定、とのこと。

ひょっとしたら今年こそは開通式当日の解除なるか、と期待が高まります。

【玄関口の道路情報】

式典自体は今年も八幡平ビジターセンター内での開催にはなりましたが、予定通り10時からアスピーテライン開通とのアナウンスがあり、3年ぶりの当日解除となりました。

【テープカットの様子】

式典の後、アスピーテライン秋田県側の蒸ノ湯ゲート前には開通を待つ車両がずらりと並んでいました。

ゲート付近から見返峠にかけて濃い霧が出ていたり、車が揺れるほどの強風が吹いていたり、という悪天候でしたが、今年も見応えのある高さの雪の回廊を通行してきました。

今年も415日から531日まで「桜と雪の回廊」という観光キャンペーンが行われています。スタンプを集めて応募すると抽選で特産品が当たるスタンプラリーも開催しているようです。

皆様お楽しみの行楽シーズンには、周辺地域の桜の名所や春の花々と同時に八幡平の雪の回廊を楽しんではいかがでしょうか。

お越しの際は天候や道路情報の確認とともに、当分の間は17時から翌830分まで夜間通行止めとなっていますのでご注意ください。

 

 

あきたのみち情報(外部リンク)

http://road.pref.akita.lg.jp/modules/tinyd0/

 

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2018年02月13日スノーシューで雪原を歩こう

十和田八幡平国立公園 鹿角 齊藤 航来

こんにちは、鹿角管理官事務所の齊藤です。

2月11日(日)に、休暇村乳頭温泉郷主催の「スノーシューハイキング」が開催されました。

現地では当日の朝に30cmほど雪が降ったようで、駐車場では雪下ろしに励む人々の姿が多く見られました。

【スノーシューを履いていざ出発】

南八幡平地区パークボランティアの皆さんが案内人として先頭に立ち、ラッセルしつつ空吹湿原への林道を進みます。

ラッセルとは雪を踏み固めながら道を切り開いて進むことです。先頭で道を切り開く人はとても体力を使うため、交代で先頭を替えながら進んでいきます。

今回の参加者は22名で、例年より若い方が多く、中には「是非ラッセルをしたい」と意気込んでいた方もいました。

風はあまりありませんでしたが、雪はしんしんと降り続きます。そんな中でも、若い方達の楽しげな声が聞こえてくると不思議と周りの参加者も笑顔になっていました。

【倒れ込んで人型を作る】

新雪に埋もれてしまったのか、動物の足跡は見つかりませんでした。

ですが、開けたところで倒れ込んで人型を作ってみたり、スノーシューの足跡で絵を描いたりして、たくさんの「雪」を楽しんでいました。

行程も終盤、「そろそろ終わっちゃうのか」なんて声が聞こえてくる中、最後の見どころ(遊びどころ)にさしかかります。急な斜面を利用した天然の滑り台です。

フワフワの新雪に阻まれて中腹あたりで止まってしまった方も多かったですが、最後まで勢いよく滑りきった人が出たときには歓声が上がりました。

【スキーやスノーボードとはひと味違う?】

出発地点である休暇村に戻ってきたとき、参加者の顔に疲れよりも満足感が溢れているように見え、とても嬉しく思いました。

最近の気候を見る限り、まだまだ春は遠いようです。初心者でも楽しむことが出来るスノーシューで冬の南八幡平地域を堪能してはいかがでしょうか。

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2018年01月17日イグルーを作ってみよう

十和田八幡平国立公園 鹿角 齊藤 航来

こんにちは、鹿角管理官事務所の齊藤です。

127日(土)に、自然公園財団八幡平支部主催のふれあいイベント「イグルーを作ってみよう」が、八幡平ビジターセンターで開催されます。今回はその下見をしてきました。

イグルーとは、一年のほとんどを雪と氷に閉ざされたツンドラ地帯で生活するイヌイットの、暮らしの知恵から生み出された雪や氷で作られた家のことです。

【カゴに雪を詰めてブロック状に】

雪洞やかまくらは直接雪を掘って作られますが、今回のイグルーは雪のブロックを交互に積み上げて作ります。均等なサイズのブロックを交互に積み上げていくと、レンガ作りの建物のようにも見えます。

【三段ほど積み上げた状態】

乾いたサラサラの雪は固まりにくいため、適度に湿った雪を探しながらブロックを作ります。上手くドーム状に積み上げていく前に雪質を選ぶことから始まるようです。

完成を予想しながら積み上げて、間を埋めて、少しずらしてまた積んで、と繰り返していると、積み木遊びや砂の城を作るような感覚に近いものを感じます。童心に返ってみたり、またお子さんとともに作り上げるのも楽しいかもしれません。

【完成したイグルーの外観】

完成したイグルーの中は外見よりも広く、風や雪を遮るために暖かく感じます。また、イグルーの中にいると幼少期に戻ったかのようなワクワク感でいっぱいになります。「中で暖かい物でも食べられたら、楽しさ倍増だろう」とのスタッフさんの言葉。

【天井を見上げる】

寒さが厳しい季節ではありますが、心までほっと暖まるようなイベントの紹介でした。是非この機会に冬にしか見られない八幡平地域を体験してみてはいかがでしょうか。

北極地方に住む人々の知恵「イグルー」を作ってみよう

127()9:3013:30

定員:20(最少催行人数8)

参加費:大人・小人2,500(小学生以上対象) ※昼食付き

持ち物:雪中作業の出来る服装、防水防寒手袋、スノーソー(お持ちの方)

締切日:124日(水)

お問い合わせ/お申し込み(受付時間:9:0017:00)

(一般財団法人)自然公園財団八幡平支部

TEL0186-25-8846 FAX0186-25-8847

メールアドレス:hati@bes.or.jp24時間受付中)

※お申し込み時に住所、氏名、電話番号、年齢、血液型、宿泊の有無をお知らせ下さい。

詳細はこちら

八幡平の自然~アスピーテ日誌~

http://blog.goo.ne.jp/hatimantai/e/76952a8436ccab6c9164533ce3d8b209?fm=entry_awp

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2017年10月27日八幡平の雪化粧

十和田八幡平国立公園 鹿角 齊藤 航来

こんにちは、鹿角管理官事務所の齊藤です。

今回は八幡平頂上付近の巡視に行ってきました。

最近では朝から天候が悪く、何度かアスピーテラインが終日通行止めになっていました。

蒸ノ湯ゲートあたりから路肩に雪が積もっているのが見られ、見返峠駐車場に至るまでにその量は段々と増えていました。

そろそろ冬タイヤの出番が来ますね。

【駐車場に積もる雪】

紅葉の見頃も終わった駐車場付近ですが、大型バスや自家用車がまだまだたくさん訪れています。多くの方は駐車場からの景色や雪をとても楽しげに撮影されていました。

遠景の山肌の所々が白くなっていて、少しずつ冬の訪れを感じます。

そこから山頂や八幡沼、見返峠を見て回ってきましたが、すれ違う方はあまり多くありませんでした。

風もほとんど吹かず、とても静かな空間の中に時折ホシガラスの声がこだまします。

日当たりの悪いところでは、登山道や木道が雪に覆われている箇所があり、場所によっては滑りやすくなっている箇所もありました。

鳴き交わすホシガラスの声を追うだけでなく、足下も注意です。

【登山道を覆う雪】

そろそろアスピーテラインが春までの長い通行止めを迎えます。

残りわずかなこの期間に訪れる際は天候や道路状況の確認と、冬用の備えを忘れずにお越し下さい。

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2017年10月11日八幡平の紅葉狩り

十和田八幡平国立公園 鹿角 齊藤 航来

こんにちは、鹿角管理官事務所の齊藤です。

八幡平の巡視に行こう、と思ったのですが、この前日(10/4)から天候不良によりアスピーテラインが通行止めになってしまいました。

513時より解除されていますが、ご用事の際には道路情報を確認のうえお越し下さい)

通行止めにはなっていたものの、天候が良かったためか八幡平ビジターセンターや蒸ノ湯休憩所では紅葉狩りに来た一般の方の車両で溢れかえっていました。

【蒸ノ湯休憩所からの展望】

今回は蒸ノ湯~長沼まで見てきました。上記写真が10/5時点の蒸ノ湯近辺の紅葉の様子ですが、まだ少し早いように思います。10月半ばには見頃となるのではないでしょうか。

休憩所から蒸ノ湯に至る道路脇からは、遠くに大谷地を見ることができ、休憩所とはまた違った展望を楽しめますので、こちらもオススメです。

ここ数日の悪天候によってか、蒸ノ湯~長沼間では足下がぬかるんだり木道が滑りやすくなっていたりしました。蒸ノ湯~長沼間は森の中を通りますが、上の紅葉だけでなく足下にも目を向けてくださいね。

長沼では、天気がいいと水面に映り込む紅葉を見ることもできます。湖畔には四阿(あずまや)もあり、ゆったりとした時間を過ごすこともできます。

【大谷地の紅葉】

【長沼の紅葉】

あちらこちらから初冠雪の便りが聞こえてきて、そろそろ冬が訪れようとしています。

繰り返しにはなりますが、事前に天候や道路情報を確認し、防寒の用意をして紅葉狩りをお楽しみ下さい。

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2017年09月27日秋田駒ヶ岳の巡視

十和田八幡平国立公園 鹿角 齊藤 航来

こんにちは、鹿角管理官事務所の齊藤です。

今回は秋田駒ヶ岳の巡視に行ってきました。

当日はとても天候に恵まれ、最近気温が低くなってきた八合目周辺でも日光に当たっていると暑いくらいでした。

この季節の楽しみである紅葉は、私が同行した人の話によると、ここ数日の間で一気に進んだとのことです。


登山道中のあちこちから秋色に染まった山肌を見ることができます。

【片倉岳展望台から見た男女岳】

【燃えるような赤さに染まるコミネカエデ】

新道コースの終着である阿弥陀池周りの木道は、先日の台風の影響で枕木が流されていたり、ものによってはロープを超えて高山植物帯へと入り込む物もありました。

自然の力強さをこれでもかというほどに実感しながら、荒れた木道周りをできる範囲で直し、本日は下山となりました。

【空色を映す阿弥陀池】

【倒れた杭を埋め戻す様子】

現在では落ち着いていますが、秋田駒ヶ岳では14日(木)に火山性地震が観測されています。

当面は火山活動の状況に注意が必要とのことなので、秋田駒ヶ岳にご用の際は火山情報を事前に確認するようお願いします。

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2017年09月12日八幡平から後生掛の巡視

十和田八幡平国立公園 鹿角 齊藤 航来

こんにちは、鹿角管理官事務所の齊藤です。

今回は八幡平から後生掛にかけて巡視に行ってきました。

久しぶりの快晴で、午前中は雲も少なくまさに秋晴れといった空模様でした。

八幡沼付近では気持ちのいい少し冷たい風が感じられ、天気も風も秋の様子でしたが、すでに紅葉している樹木は少ないように見受けられます。

【一部が紅葉したオオカメノキ】

【秋晴れ下の八幡沼】


次に後生掛の自然研究路へ向かってみました。

依然として大泥火山と大湯沼をつなぐ歩道は通行止めとなっています。利用される方は注意してください。

【自然研究路分岐の注意看板】

 

お天気が良かったからか、はたまた金曜日だったからか、温泉利用だと思われる方々も自然研究路に向かうのをたくさん見かけます。

整備された歩道脇では暖かな西日を求めてニホントカゲが日光浴をしていたり、多くのウメバチソウが見られました。久しぶりの好天を人間同様喜んでいるようです。

 

【日光浴中のニホントカゲの幼体】

【歩道脇に咲くウメバチソウ】

全体的に山はこれから秋に向かう最中のようです。これからの紅葉シーズンが楽しみになります。以降の行楽シーズンは是非八幡平や後生掛地区へお越し下さい。

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2017年08月09日ハクサンシャジンの観察会が行われました

十和田八幡平国立公園 鹿角 齊藤 航来

こんにちは、鹿角管理官事務所の齊藤です。

先月に引き続き、秋田駒ヶ岳の自然観察会について紹介します。

8月6日に今年3回目の観察会(ハクサンシャジン)が行われました。当日は少々曇っていましたが、時折のぞく太陽に照らされると暑く感じます。

先月には咲き誇っていた植物達は、たった1ヶ月の間に花を落とし実をつけています。

かわりに秋に見られる高山植物が花をつけていたり、雪解けの遅かった場所ではようやく春の花が見られたりと、春から秋までの高山植物が勢揃いでした。

【登山道中を白く彩るオニシモツケ】

そんな植物達の解説を交えながら登っていくと、ガイドをしていたパークボランティアの1人が何かを見つけました。興奮冷めやらぬその方によると、アサギマダラという渡りを行うチョウがいたようです。ひらひらと優雅に舞う姿が心に残ります。

【トウゲブキを吸蜜するアサギマダラ】

アサギマダラの写真のなかにもあるように、今回のお目当てハクサンシャジンは至る所に咲いていました。阿弥陀池周辺の木道からは一面が紫に染まっているのが見られます。

【お目当てのハクサンシャジン】

【阿弥陀池周辺の木道からの景色】

大焼砂のあたりでは、終わりかけではありますがコマクサが残っていました。他にも多くの夏の花が残っているようです。来る8月11日の山の日には高山植物の宝庫、秋田駒ヶ岳に登山されてはいかがでしょうか。

次回は9月10日(日)にエゾオヤマリンドウの観察会が行われます。

お申し込み・お問い合わせは下記までお願いします。

TEL 0187-46-2244(休暇村乳頭温泉郷)

http://www.qkamura.or.jp/nyuto/activity/

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