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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

去る夏、来る秋

2018年08月16日
鹿角 齊藤 航来

こんにちは、鹿角管理官事務所の齊藤です。

山の日(11日土曜日)に第3回秋田駒ヶ岳自然観察会(ハクサンシャジン)に参加してきましたので、様子をお伝えします。

今回は朝から雲が多く、ふもとから見ると秋田駒ヶ岳は雲の中でした。そんな秋田駒ヶ岳の新道コース上では、ダイモンジソウやミヤマリンドウ、オクトリカブトなどの夏の花を多く見ることが出来ました。今回のお目当てハクサンシャジンを含めて、春先や初夏よりも青い花が目立ちます。草陰に隠れて、春先や初夏の高山植物も実をつけて次の季節を待っているようでした。

【青の花:オクトリカブト(左)、ハクサンシャジン(右)】

片倉展望台を過ぎたあたりでは、ホシガラスが食べたと思われるハイマツの実が落ちていました。今回は一つだけ落ちていましたが、もう少しするとコース上に多くのハイマツの実が散乱しているのを見ることが出来ます。運がいいと食べている姿を目撃することが出来るかもしれません。

【食べかけのハイマツの実】

お昼頃に一度雨に降られましたが、その後は雨も降ることなく、時折のぞく晴れ間に照らされながらシャクナゲコースを通り下山となります。横岳から焼森の砂礫地では、まだ多くのコマクサが咲いていました。

【コマクサの群落】

山の上の夏もそろそろ終わり、走り去るように秋がやってきます。過ぎゆく夏から秋への変遷を秋田駒ヶ岳で観察する、というのはいかがでしょうか。

次回は9月9日(日)にエゾオヤマリンドウの観察会が行われます。

お申し込み・お問い合わせは下記までお願いします。

TEL 0187-46-2244(休暇村乳頭温泉郷)

http://www.qkamura.or.jp/nyuto/activity/