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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

八幡平での登山道補修作業

2015年07月21日
鹿角 高橋 孝貴

八幡平の田代沼から草ノ湯分岐に至る登山道で、八幡平地区パークボランティア「ヒナザクラ会」による登山道補修作業が行われました。

破損した橋

沢に渡していた簡易橋が積雪の影響で破損していたため、まずは破損部分を撤去し、掛け替えの準備を行いました。

掛け替えた丸太

その後、現地にあったオオシラビソの枯れ木を丸太に加工して運搬し、掛け替えました。丸太はかなりの重量があり、運搬は重労働です。7、8人がかりでケガをしないよう慎重に運んで配置しました。

補修完了した橋

パークボランティアさんが巧みなチェンソーさばきで、丸太の表面に滑り止め加工をしてくれました。雨が降って多量の水が流れた際の浸食防止と橋の安定のために石積みによる補強も行い、掛け替え作業完了です。

階段作り

破損した橋の廃材を活用し、急斜面に階段を作りました。雨の日に急斜面を下る際には滑って転びやすくなりますので、この階段が登山道の安全性向上に効果を発揮してくれるものと思います。

ぬかるみ歩道対策

雨水がたまってぬかるみやすい場所では、廃材を地面に固定して足の踏み場を作りました。これがあると、ぬかるんだ登山道がとても歩きやすくなります。


登山道の補修は、労力が必要で大変な作業です。八幡平地区パークボランティア「ヒナザクラ会」の皆さんは、それぞれの得意な作業を分担しながらうまく連携し、八幡平の登山道を歩きやすくするため継続的に補修作業をしてくださっていて、頭が下がる思いです。今回の作業も本当にお疲れ様でした。