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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

ハクサンシャジンの観察会が行われました

2017年08月09日
鹿角 齊藤 航来

こんにちは、鹿角管理官事務所の齊藤です。

先月に引き続き、秋田駒ヶ岳の自然観察会について紹介します。

8月6日に今年3回目の観察会(ハクサンシャジン)が行われました。当日は少々曇っていましたが、時折のぞく太陽に照らされると暑く感じます。

先月には咲き誇っていた植物達は、たった1ヶ月の間に花を落とし実をつけています。

かわりに秋に見られる高山植物が花をつけていたり、雪解けの遅かった場所ではようやく春の花が見られたりと、春から秋までの高山植物が勢揃いでした。

【登山道中を白く彩るオニシモツケ】

そんな植物達の解説を交えながら登っていくと、ガイドをしていたパークボランティアの1人が何かを見つけました。興奮冷めやらぬその方によると、アサギマダラという渡りを行うチョウがいたようです。ひらひらと優雅に舞う姿が心に残ります。

【トウゲブキを吸蜜するアサギマダラ】

アサギマダラの写真のなかにもあるように、今回のお目当てハクサンシャジンは至る所に咲いていました。阿弥陀池周辺の木道からは一面が紫に染まっているのが見られます。

【お目当てのハクサンシャジン】

【阿弥陀池周辺の木道からの景色】

大焼砂のあたりでは、終わりかけではありますがコマクサが残っていました。他にも多くの夏の花が残っているようです。来る8月11日の山の日には高山植物の宝庫、秋田駒ヶ岳に登山されてはいかがでしょうか。

次回は9月10日(日)にエゾオヤマリンドウの観察会が行われます。

お申し込み・お問い合わせは下記までお願いします。

TEL 0187-46-2244(休暇村乳頭温泉郷)

http://www.qkamura.or.jp/nyuto/activity/