ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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白神山地

189件の記事があります。

2018年04月02日白神山地にいる動物たち

白神山地 佐々木 春佳

みなさんこんにちは。新年度が始まりましたね。

近頃、遺産センター前の雪もほとんど溶けて、西目屋もだいぶ春らしくなってきました。

しかし、そうは言うものの白神山地への道路はいまだ冬季閉鎖されており、開通まではもう少し待つことになりそうです。野外に出られないこの間、私は自動撮影カメラで撮影した画像データの解析をしていました。

西目屋自然保護官事務所では、白神山地世界遺産地域やその周辺(以下、白神山地)に生息する哺乳類を調べることを目的に、自動撮影カメラ(以下、カメラ)を使った調査を続けています。昨年も話題に多かったニホンジカの侵入もこの調査で撮影しました。昨年4月から12月まで行った調査の様子は過去の日記をご覧ください。

杉林の中を歩くニホンジカの白黒写真

11月に撮影した角が立派なオスジカ]

ニホンジカに限らず、カメラに何が写ったかは人の目で確認します。11枚を確認する作業は地道ですが、中には動物たちの決定的な姿も確認できます。ここからは、調査中に撮影した動物たちの姿をみなさんに紹介します。

次の3枚は全て同じ地点で撮影した写真です。このように、ツキノワグマなどの多くの動物たちが通る獣道にカメラを設置することが多いです。

カメラ目線で写るツキノワグマ[勇ましい姿ですが、このあと、カメラに向かってくる姿も収まっていました。]

カメラ目線で写るキツネ

[調査中一番きれいに撮れていたキツネの写真]

画像データを回収に来た職員の姿[彼らの大きさが分かるようにヒトの姿を参考に。]

撮影した写真からは、どんな動物がいるかという事以外にも分かることがあります。

例えば、次の写真は201757日に撮影したテンですが、写真からこの時期にはまだ顔が白く、冬毛の一部が生え替わっていないことが分かります。ちなみに、夏毛になると顔は黒くなります。

カメラ右白から現れたテンの姿。全身が黄色の毛、顔は白く、鼻先は黒い[鼻先は黒くなっていますね。]

テンの他にも・・・

ニホンノウサギ(以下、ウサギ)、特に東北地方に生息するものはトウホクノウサギと言って冬になると毛が白く生え替わります。次の2枚は同じ地点で11月に撮影したウサギの写真です。見比べると、一週間で雪が被って、あっという間にウサギの毛も白くなっていることが分かります。

(正確に言うと、この2枚に写ったウサギが同じウサギかどうかまでは分からないので、本当に一週間で白くなったかまでは分かりません。それぞれ違うウサギの可能性もあります。)

夏毛のウサギの姿。地面には落ち葉が覆う。2017115日撮影]

冬毛のウサギの姿20171113日撮影]

普段、野生動物は私たちの目に触れる機会が少ないので、カメラで撮影しなければ、動物たちの毛がいつ生え替わったか詳しくは分かりませんね。

毛の生え替わり時季の他にも、調査から分かることがまだあります。それは、動物たちが白神山地で繁殖しているかどうかです。

次の3枚には子ども(幼獣)と思われる体のサイズが小さい獣が写っています。

カメラの前で座っているニホンザルの姿[左に子ども、右に毛繕いをする大人の3頭のニホンザル]

左の林から出できたニホンジカの幼獣[カモシカの子ども。写真には大人はおらず1頭だけでした。]

秋、林道を歩く親子グマ[母グマと子グマと思われる3頭のツキノワグマ]

さらに、幼獣の大きさや、撮影の時期から分かる情報もありますので、お好きな方はじっくり見てみてください。

調査のことを詳しく知りたい方はHPをご覧ください。昨年度までの調査結果を知ることができます。

○白神山地世界遺産センター(西目屋館)HP>モニタリング計画 > 動物 > 動物相

http://tohoku.env.go.jp/nature/shirakami/monitoring/monitoring2b-2-1.html

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2018年03月09日白神探検隊まとめ報告

白神山地 佐々木 春佳

みなさんこんにちは。

前回みなさんに白神探検隊の活動を紹介しました。

今回は、白神探検隊(西目屋小学校4年生)が1年間の白神探検で学んだことを3年生に発表した様子をお伝えします。

発表は「1. 白神探検での活動報告」と「2. 探検に行った時に印象に残った生きものや伝説について調べたこと(調べ学習)の発表」の2つでした。

机の上のタブレット端末と図鑑に目を落とす児童

[インターネットや図鑑などを使って調べました。]

まず活動報告では、春の探検で見た鳥や植物、夏の沢歩きで捕まえたカエル、見つけたカワネズミ(死がい)、ヘビ、ジョウトク沢の伝説、冬芽などが紹介されました。

また、それらを見つけたとき触ったときの、重たかった、面白かったなどの感想も教えてくれました。

写真が投影された黒板に向かって座る3年生とその前で発表する4年生[探検で撮った写真を3年生に見てもらいながら発表しました。]

次の調べ学習の発表では、調べて分かったことに加えて、実際にホオノキの冬芽を3年生に触ってもらうなど工夫された発表でした。

ホウノキの冬芽を触る児童とそれを見る周りの3年生[3年生のひとり一人を回って触ってもらう4年生児童]

発表後の休み時間には、改めて冬芽を触ってみる3年生や、探検で見た生きものを、本を使って教えてあげる4年生の姿もありました。

花瓶に生けられた様々な冬芽を触る3年生2人[ブナやオオバクロモジなど、前回持ち帰った冬芽は教室でも生長しているそうです。]

鳥や爬虫類、植物の図鑑や本をそれぞれ開き、目を落としている児童たちと、図鑑を指さす4年生[図鑑を見ながら、「実はカエルとかヘビってちょっと苦手なんだ」と、教えてくれた児童もいました。]

これで1年間の白神探検はすべて終わりです。

4年生の白神探検隊の活動にあたっては以下の方たちの多くのご協力をいただきました。

この場を借りてお礼申し上げます。

活動や写真の掲載などにご理解いただいた西目屋小学校の先生方はじめ、多くの学校関係者や保護者の皆様。

内容の検討や、活動場所の確保など常にサポートをしてくださった特定非営利活動法人つがる野自然学校の皆様。

活動場所をご提供いただいた弘前大学白神自然環境研究所の白神自然観察園、岩木川ダム統合管理事務所の皆様。

お力添えいただき本当にありがとうございした。

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2018年02月22日私たち白神探検隊

白神山地 佐々木 春佳

みなさんこんにちは。白神探検隊隊長の佐々木です。

白神探検隊とは、私たちと共に白神山地を探検している西目屋小学校の4年生5名のことです。実は、これまで、春と夏にも探検に行ってきたのですが、今回は冬の白神探検の様子をお伝えします。

これまでの探検を通して、生きものの探し方や双眼鏡の使い方が上達してきた隊員たち、今回は自ら生きものを見つけることもできました。

例えば、不自然に重なっているミズナラの枯れ葉を発見した隊員のひとり、そーっと重なりを開いていくと・・・

越冬中の細長い虫が何匹かでてきました。寒いと言わんばかりにうごめく虫を、何匹いるのか熱心に数える隊員たちの姿に思わず感心してしまいました。

周りに集まって葉っぱの中をのぞき込む隊員たち[葉っぱの中をのぞき込む隊員たち]

他にも、鳥の鳴き声が近づいてきた時は、目視で姿を確認、中には双眼鏡を使って観察することができた隊員もいました。ちなみにこの時に見た鳥は、下見の時に皆さんにもご紹介したコゲラでした。

コゲラのいるところを指さす隊員、双眼鏡をのぞく隊員[コゲラを指さす隊員と双眼鏡を覗く隊員]

スノーシューでの歩行にも慣れた隊員たち、じっくり生きものを見た後は斜面上にあるブナの巨木を目指して競争、雪の中を全力疾走しました。

未圧雪の山の中、ブナの巨木を探す隊員たち

[ブナの巨木を探す隊員たち]

今回は春と同じ探索ルートで、春と冬の白神山地の違いを見てきた隊員たち。ブナの巨木は春にツキノワグマの爪痕を見た木で、この辺りでは一番大きく、立派なブナです。探検時に目印になる木なのですが、今まで愛称がありませんでした。

そこで、この巨木に一番にたどり着いた隊員が愛称をつけることになりました。

斜面上のブナを目指して走る隊員たち[写真左奥に見えているブナの巨木]

命名者は悩んでいましたが他の隊員からの賛同もあり、最終的に「フォレストキング」に決まりました。きっと来年度の4年生もフォレストキングを目指して探検に来ることでしょう。

さて、探検はここで終わりです。

午後、児童たちは津軽ダムパークへ行きました。ここでは、白神山地を水源としている津軽ダムの説明を受け、ダムの機能や、ダムと生きものとの関わりを学びました。

津軽ダムパーク内で説明を受ける児童たち

たくさんの発見、学びのできた児童たち。お天気も良かったので、最後にそり滑りもしました。

まっさらな雪の斜面をそりを持って登る児童たち二人乗りソリに乗り、笑顔で滑ってくる女子児童2人

帰りのバスの中では熟睡するほど体力を使った児童たちと、私も楽しい時間を過ごすことができました。

3月、児童たちは一年間をかけて学んできた白神学習の集大成をまとめる予定です。どのようなものになるのか楽しみです。

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2018年01月18日冬こそ生きものを探しに行こう

白神山地 佐々木 春佳

みなさんこんにちは。

来月に控えた西目屋小学校の野外授業の下見として、事務所からほど近い森に行ってきました。

覆われた雪の上に立つ、丸裸の木々と青空

お天気も良く、雪も締め固まっていたため、スノーシューを履いていても足取り軽く歩くことができました。そして、夏道とは異なり下草が雪で覆われているため、様々なルートを自由に歩く事ができます。ご覧の通り、葉は落ち見通しも良いため、木々がどのような枝ぶりをしているのかも大変良く分かります。

そんなことを思いながら上を見ていると、「ツピ、ツピ」「ジ、ジ」と様々な鳥さんの声が聞こえてきました。枝ぶり同様、この時季は特に鳥を観察しやすく、写真にも納まりやすいので、しばらく足を止めてみていました。枝ぶりとその枝に留まったヤマガラお辞儀をしたような恰好で、ヤマガラの頭に伸びる淡黄色の線も見えました。

耳を澄ますと鳥が木を叩く音(ドラミング)も聞こえます。どこにいるのか探してみると・・・見つけましたよ。

幹を突くコゲラの様子

キツツキの仲間のコゲラが餌を捕るため、幹に開けた穴を一生懸命に突いていました。

一方、足元に目を移すとこんなものも発見しました。

何者かによって齧り取られたトチノキの冬芽トチノキの冬芽なのですが、触ってみるとべとつきます。そしてよく見ると誰か動物に齧られています。動物たちにとって食べるものが少ない冬、冬芽は貴重な食べ物なのかもしれませんが、食べられた植物は春に芽吹くことができるのでしょうか。

齧られたあとどうなるのか、来月再び見たいと思います。

足元には植物の他に昆虫も見つけました。

白い雪の地面に黒い虫(ユキクロカワゲラ)雪上を歩いていたのはユキムシの仲間のユキクロカワゲラだと思われます。(コゲラは鳥で、カワゲラは虫、ややこしいですね。)冬、他の昆虫はほとんど見かけませんが、真っ白な雪の上で活動してるので見つけやすいです。

白神山地に限らず、裏山や田畑、公園などの身近な場所でも、この時季ならではの発見があるはずです。寒いからと出不精になりがちかもしれませんが、みなさんも生きものを探しに外に出てみてはいかがでしょうか。

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2017年12月15日気象観測データに品質情報を付与しました

白神山地 髙澤和大

 12月14日、久しぶりの晴天に恵まれた白神山地世界遺産センター西目屋館。

 午前10時における積雪は29.6cmでした。

  

 この29.6cmという値、気象庁のアメダスなどから取得したものではなく、白神山地における自然環境を把握する調査目的で環境省が独自に設置している気象観測施設が記録したものになります。

 今回は少しばかり長くなりますが、この気象観測調査についてご紹介したいと思います。

 

 本調査は1998年に開始されており、3箇所の施設において気温や風速、降水量などの複数の項目が1時間毎に観測され、記録され続けています。

 しかしこの気象観測施設の一部が世界遺産地域内などアクセスする機会の限られる場所に設置されており、十分なメンテナンスを実施できないことがあります。そのため、観測されたデータに欠測や異常な値が入り込みやすい、という課題がありました。

 

(世界遺産核心地域内、櫛石山気象観測施設 2016/10/22)

 

 これまでの20年弱の運用において安定した観測を行うためのノウハウが積み重ねられ、欠測や異常値は確実に減少しています。しかし点検による欠測などもあるので、どうしたってゼロにはなることはありません。次に問題となるのは、そういった値をどのように取り扱うか、ということになります。

 

 異常値をデータから削除しただけでは、あとから別の人間がデータを見た際に、なぜ値が欠けているのかわからなくなってしまいます。異常値だと判断した作業者のミスもあるかもしれません。ですので、観測された値はそのままに、気象庁が発行している気象観測統計指針を参考にした「品質情報」を全てのデータへ個々に付与することにしました。

 また、気象に関する調査では観測された値をそのまま用いることよりも、それらを集計した統計値を用いるケースがよくあります。そういった集計を行う際に、欠測や異常値をどう取り扱うか決めておく必要もあります。これも気象庁の資料を参考にさせてもらい、一定の基準を設けました。

 

 さて、とりあえずルールは設定しましたが、ルールに沿って実際にデータを処理していく方法も考えなければなりません。データは気象観測施設からCSVという形式で出力されますが、専用の解析ソフトがあるわけではないため、汎用の表計算ソフトかデータベース管理ソフト、統計解析ソフト、あるいは自作プログラムなどを用いてデータ処理を行う必要があります。また、ある程度の処理の自動化も必須です。最終的にはExcelファイルとして出力したいので、今回はExcelマクロを組むことにしました。

 

(完成したExcelマクロのメニュー画面)

 

 以上の過程を経て、ひとまず2008年以降に環境省が行った白神山地における気象観測調査のデータについて、品質情報の付与等のルールを適応させました。

 データ自体の欠測や異常値は以前と変わるものではありませんが、データを利用する際の利便性や統計値の信頼性は向上したと思います。調査研究目的であればデータを提供することもできますので、これまで欠測や異常値に関する情報が不明瞭でデータの使用をためらわれていた方(ものすごく限定されますね)はぜひ西目屋自然保護官事務所までお問い合わせください。

 

 「気象」の平均的な状態である「気候」に関する統計値を算出するためには30年間の気象観測データが必要とされています。これからも信頼性の高い気象観測調査が実施できるよう、努めていきたいと思います。

※白神山地における気象観測調査に関する詳細は下記のサイトをご覧ください。

http://tohoku.env.go.jp/nature/shirakami/research/check_weather/

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2017年12月14日白神山地をどうやって守る?-西目屋小学校の総合学習-

白神山地 佐々木 春佳

みなさんこんにちは。みなさんのお住まいの地域に冬はもう到来しましたか?

西目屋自然保護館事務所がある白神山地世界遺産センター西目屋館(以下、遺産センター)では、1120日に初の大雪が降り、ご覧の通り真っ白になりました。

遺産センターに雪が舞う

さて今回は、遺産センターに隣接している西目屋小学校で56年生合同の総合的な学習の時間(以下、総合学習)のお手伝いをしてきた様子をお伝えします。

前回の総合学習では、植生調査と白神山地を訪れていた人への聞き取り調査を行ったのですが、今回は白神山地の保全のあり方について意見交換会を行いました。

子どもたちは、「白神山地に人を入れないで自然を守る」、「白神山地に人を入れて自然を守る」のどちらかの立場に立ち、自分の意見やそう考えた理由を話し合い、白神山地とのかかわり方について考えを深めました。

考えるにあたっては、白神山地についての資料だけではなく、いままでの授業において実際に自分たちで得た植生調査や聞き取り調査の結果など、多くの情報を参考にそれぞれの意見を発表し合いました。

みんなの前で意見を発表する生徒

そして授業の最後に安生自然保護官から、実際の白神山地ではどちらか一方の考えだけではなく、様々な立場の人たちが話し合い、協力、工夫しながら、白神山地の利用と保全の両立を目指していることを子どもたちへ伝えました。

白神山地での保全・利用について小学生に説明するレンジャー

西目屋小学校の子どもたちは、地域の自然としての白神山地と、これから将来にわたりどのようにかかわっていくのでしょうか。

私たちも共に考え、活動し続けたいと思います。

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2017年11月17日19年目のブナ林モニタリング調査が完了

白神山地 佐々木 春佳

みなさん、こんにちは。

11月上旬、本年度のブナ林モニタリング調査を終えましたので、その様子をお伝えします。

西目屋自然保護官事務所では、白神山地の世界遺産地域内に設定した調査地(モニタリングサイト)において、ブナ林の動態を調査している、世界遺産白神山地ブナ林モニタリング調査会のお手伝いをしています。

1999年から始まったこの調査は今年でなんと19年目です。しかし「100年、白神のブナ林を見守ろう!」という計画ですので、まだ計画の緒に就いたばかりであります。

そのため、一般の方々や大学生(民)、研究者(学)、西目屋自然保護官事務所(官)が三位一体で協力し、多くの人が関わる事で調査を継続できる体制づくりに努めています。

調査会では、ブナ林で毎木調査(樹木の幹の太さを測る)、低木調査(木の高さなどを測る)、実生調査、リター・種子量分析、ササ調査、気象調査を行っています。

具体的には、モニタリングサイト内で新しく生えた芽や枯死した木がないか、木がどれだけ生長しているか、白神山地のブナ林が他の植物や気候とどのように変化しているのか(森林動態)を調べています。

森林動態を調べることで、白神山地のブナ林の変化を一早く知ることができ、地球温暖化やニホンジカの影響などにも素早い対策をとっていくことができるでしょう。

      [ブナの実生]          [ブナ林の林床に繁茂するチシマザサ]

さて、ここからは写真と共に今年度の調査を振り返ってみましょう。

[6月の調査地までの風景:雪解け水でまだ少し冷たい沢を歩きました。]

[9月のササ調査の風景:去年まで生きていたチシマザサが今年も生き残っているか、新しく生えてきた個体はないか1本ずつ調べていきます。]

[11月のリター回収の様子:リタートラップという仕掛けに落ちたリター(葉と枝)と種子を回収しています。すっかり落葉し、森の中は見通しも足下も良かったです。]

こうして、6月から始まった今年度の調査は、11月までに野外でのすべての作業を事故無く終えることができました。

調査にご協力いただいた方々、ありがとうございました。

その他、調査に関する詳細はこちらをご参照ください。

○ブナ林モニタリング調査会HP:http://monitoring.sakura.ne.jp/

○白神山地世界遺産センター(西目屋館)HP>調査研究・モニタリングhttp://tohoku.env.go.jp/nature/shirakami/research/

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2017年11月07日秋のふれあいデー

白神山地 佐々木 春佳

みなさん、こんにちは。

先月、白神山地ビジターセンター(以下、「白神山地VC」)で行われた「ふれあいデー」に参加してきました様子をお伝えします。

西目屋自然保護官事務所のお隣にある白神山地VCでは年に数回、ふれあいデーとしてお子さま向けのお祭りイベントを開催しており、例年通り今年も西目屋自然保護官事務所から、ネイチャークラフト教室を出展させていただきました。

白神山地周辺の植物の枝や木の実などを組み立てるネイチャークラフト。自然の素材の形や質感を実際に手で触れて感じてもらいながら、みなさんに自由に創作してもらいました。

相談・協力しながら合作する親子や、お友達同士で連れだって来てくれた西目屋小学校の子どもたちなど、みなさん和気あいあいと作品づくりに取り組んでいただけたと思います。

中には、いままで開催したふれあいデーに何度も来てくれたリピータさんもいらっしゃいました。

形や大きさ、質感の異なる様々なパーツを準備したのですが、みなさんが作る作品は十人十色。特に発想力が豊かで、ステキな作品を作ってくれたお友だちの作品を紹介します。

[ドイツトウヒの球果が金魚のウロコに見えますね。]

[お姉ちゃんたちと来た5歳の女の子の作品です。作品をポシェットに付けて帰りましたが、すぐに「耳が取れちゃった」と戻ってきました。]

[ブナの実の周りを被うイガイガ(殻斗)が頭の先に乗っているカタツムリ]

[似顔絵入りのネームプレート]

[ドングリ帽子でキノコが出来ました!]

[ド・レ・ミが入った木管です。いい音がしましたよ。]

2日間で300人を越える方にネイチャークラフト教室に参加いただけました。

来てくださったみなさん、ありがとうございました。

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2017年10月12日小学生たちが白神山地を調査

白神山地 佐々木 春佳

みなさんこんにちは。

西目屋自然保護官事務所では、村内唯一の小学校である西目屋小学校の4・5年生を対象に、年に数回にわたり白神の自然や歴史についての学習をお手伝いしています。

今回は、西目屋小学校の5年生(全6名)が白神山地で植生調査と聞き取り調査をしてきた様子をお伝えいたします。

まず午前中は、ブナ林に入って樹木の幹の太さを測る調査(毎木調査)を行いました。

数年前から毎年、西目屋小学校の児童が継続して測定している調査地で、樹木が昨年と比べてどのくらい生長しているのか調べました。

調査チームは3人構成で、特に太い木を測る時は、ひとりが巻き尺にゆがみがないか確認し、ひとりが計測値を読み上げ、ひとりが記録、と全員で協力して調査をしました。

[調査する姿が様になっていました。]

調査地は笹藪におおわれた森でしたが、子どもたちは小さい体を生かして軽やかに林内は動き回って測定木を見つけていきました。

[調査地風景:大人の身長を越える高さのササもありました。]

あっという間に調査が終了したので、「ぶな巨木ふれあいの径」を散策し、マザーツリー(西目屋村のシンボル的なブナの巨木)も見に行きました。

[ツキノワグマが囓ったと思われる案内標柱。女の子たちは看板に付いたクマの毛集めに夢中でした。]

[マザーツリーの前で元気に記念写真]

[岩木山も展望できました。]

午後は、白神山地東側の玄関口である暗門に移動し、白神山地を訪れていた人たちに聞き取り調査を行いました。

5年生の授業では、白神山地の保全・利用について実態を知った上で、どのように白神山地と関わればよいのかを考えます。

そこで質問は、どこからどうやって来たのか?来訪目的は?白神山地をよくするためにはどんなことをすればよいのか?などを聞きました。

[聞き取り調査風景:2人1組で質問係・記録係と分担して調査を行いました。]

子どもたちは、初めは緊張した様子でしたが調査のコツを得てからは、知らない大人の人たちに積極的に声をかけて調査を行い、中には、予備の調査用紙も使い切ったチームもありました。

お話を聞かせてくださった方の中には、西目屋村に隣接する弘前市内の方、愛知から観光で来た方、暗門で働くお店の方、観光ガイドの方など様々な方がいらっしゃいました。

今回の調査結果は今後の授業でとりまとめていきます。

子どもたちが白神山地とのかかわりについてどのようにまとめてくれるのか今から楽しみです。

調査にご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。

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2017年08月25日遺産地域の看板補修

白神山地 佐々木 春佳

みなさんこんにちは。

短い青森の夏を弘前ねぷた・五所川原立佞武多・沢登り・キャンプなどで満喫しました佐々木です。

今回は、白神山地の登山道沿いに設置している看板の補修に行ってきた様子をお伝えします。

登山口から歩いていると早々に雨が降り始め、ずぶ濡れになって補修する看板を目指します。

お弁当も雨の下でいただき、お昼過ぎに看板へ到着。

白神山地世界遺産地域は核心地域と緩衝地域に分かれ、その登山道沿いの境界には看板が設置されています。

今回は、世界遺産地域と遺産地域外との境界に設置している看板の補修です。早速、補修作業に取りかかります。

[支柱から外れていた板をリべットで固定します。]

[ぐらつかないように支柱もしっかり固定して、作業完了です。]

道を引き返すころには雨は降り止み、セミや鳥の声が聞こえます。さらに気配が。

[カラ類の混群と共にアオゲラさんを見つけました。]

[気づけば私のカッパには小さなカタツムリさんが。]

[ブナに滴る樹幹流もステキでした。]

ついに、登山口近くに来たころにはブナ林に日差しが差し込みました。

天候がころころと変わる今日この頃ですが、雨の日のブナ林もまた魅力的です。

みなさんも白神山地でステキな景色を探してみませんか。

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