東北地域のアイコン

東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

白神学習のまとめ

2015年12月18日
白神山地 野原七恵

12月17日に西目屋小学校の5年生の子どもたちと「白神学習」のまとめを行ってきました。

4年生~5年生の総合的な学習の時間を使って、白神山地で体験してきたこと、白神山地について学んだことの総括です。

今年は先生同士の繋がりを利用して「沖縄の小学生と情報交換をしよう!」ということで発表をビデオに録画しました。

メインキャスターの挨拶から始まり、けっこう本格的に白神山地のことをお知らせするニュースが始まりました。

お天気お姉さんならぬ、お天気お兄さんが今日の西目屋村の様子をレポート。

ちょうど雪も降っていて、沖縄の子どもたちには青森の雪国らしさが伝わったのではないでしょうか。

写真を使いながら、西目屋村の良いところや、ビジターセンターなどの白神山地に関わる施設を紹介していきます。

5年生の教科書に「世界遺産白神山地からの提言」という話が載っていて、それぞれが白神山地を守って行くためにどうしたらいいのか考えようという内容になっています。

考えるための参考に11月には筆者の1人である斎藤宗勝先生にもお話を聞いています。

地元の小学校なだけあって、贅沢な学習です。

その中で学んだことや、考えたことも発表します。

4年生の総合学習で行った大カツラや体験したことの紹介もします。

こんな風に覚えていて楽しかったと発表してもらえると、私も頑張って連れて行ったかいがありました。

10月には白神山地の中でも人気スポットである暗門の滝の近くの施設でアンケート調査を行いました。

その結果も報告しつつ、調査結果から分かったことからしっかり考察もしています。

最後に1人1人、自分の意見をまとめた提言文を発表します。

「これからの白神山地のためには、その価値を多くの人に知ってもらう必要があるので、人を入れながら守るべきだ」という意見が多く、理由までしっかりまとめられていました。

自分たちも白神山地の自然を体験して、多くの人にぜひ来て触れてもらいたいと思っていてくれたみたいで、とても嬉しく思いました。

編集してから沖縄の小学校に送って、見てもらう予定だそうです。

みんなの意見にもあった「白神山地のことを多くの人に知ってもらう」ための第一歩だと思います。

6年生になったら白神山地だけでなく、ちょっと視点を広げて西目屋村のこれからについて考えて行く予定です。

我々が教えるのもここまで。また次の4年~5年と一緒に白神山地の体験学習を続けていきたいと思います。

世界遺産の未来を担っていく子どもたちに、どんな形でもいいので自分なりに白神山地のことを考えて頑張っていってもらえたら嬉しいです。