東北地域のアイコン

東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

冬の八甲田山

2008年02月28日
十和田
2月26日、酸ヶ湯(すかゆ)に巡視に行きました。
ここは、北八甲田(八甲田山とは山の名前ではなく、この辺一体の山々の総称です。)の登山口の一つであり、夏場は登山者や観光客でにぎわう場所です。
標高約900mという高地のため、現在積雪は4mほどあります。
冬期閉鎖中の道路もあるので、現在は利用者の姿はそれほど多くはありませんが、もうまもなく、八甲田山の山岳スキーのシーズンが到来となります。
酸ヶ湯には、昨年夏にリニューアルオープンしたキャンプ場があります。
この日の巡視では、そのキャンプ場の施設の状況を確認しました。

夏(7/26)はこんな感じだったキャンプ場の風景が…




今はこんな感じです。


すっかり埋まっています。
左に見える建物は管理棟で、半分以上雪に埋まっています。
中央に見える炊事棟は、屋根のてっぺんだけ少し見える程度です。

この日は、夏の写真中央に見えている八甲田山の主峰・大岳(1585m)の山頂は見えませんでしたが、時々、雲の切れ間から、転々と立ち並ぶ『樹氷・モンスター』が見えました。
10月には初雪が降り、6月までたっぷり雪が残っている八甲田の山々は、一年の3分の2ほどの間雪に埋もれています。
八甲田山はまだまだ冬の気配です。
今はひっそりとしている山々に、たくさんの高山植物が咲き、木々が芽吹く頃が、もう今から待ち遠しく思えてきます。