ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2019年03月12日アクティブ・レンジャー古館の花だよりVol.1/2019

三陸復興国立公園 宮古 古館 百合子

この半月の間で、私の大好きな花の季節春を感じることが多くなりました。

そこで、観察できた植物をお届けします。

 

なんと、226日に宮古市内の浄土ヶ浜園地を巡視した際に、今年初の福寿草を確認。

私が撮影した過去の5年間の写真をさかのぼって見てみましたが、2月に撮影した福寿草は初めてでした。

 

同じ園地内の臼木山では、マンサクが満開でした。

 

臼木山は、カタクリや桜などが咲き誇る場所として知られており、この日記にも何度か登場している春を感じられる名所の1つです。

この写真は昨年421日に撮影したもので、カタクリと桜が楽しめ、写真には写っていませんが、斜面一面にはカタクリのじゅうたんが現れていました。

今年も桜、カタクリの様子をこちらでもお伝え予定ですのでお楽しみに。

 

最後に冬らしい写真を1枚。

この写真は212日に撮影しました。今シーズンは寒さ厳しい日が多かったように感じますが、積雪を観測する日は少なく、浄土ヶ浜に雪が積もっている写真を撮影できたのがこの日だけでした。

 

過ぎ去る冬を惜しみつつ、待ちわびていた春を楽しみたいものですね。

屋外に出るときは花粉の飛散状況も気になりますよね。私も花粉症に悩んでいる一人。

気になる方は下記リンクもチェックしてみてください!

 

環境省花粉観測システム(愛称:はなこさん)

http://kafun.taiki.go.jp/

 

ではまた、Vol.2で。

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2019年03月11日蕪栗沼の野火 春の訪れ

仙台 鎌田 和子

皆さん、こんにちは、仙台自然保護官事務所の鎌田です。

国指定鳥獣保護区である伊豆沼・内沼、蕪栗沼・周辺水田、化女沼は、暖冬だったこともあり、ガンカモ類は早々に北に向かい、それぞれの沼は静かになり、ちょっと寂しく感じます。でも待ち遠しかった春を告げるウグイスの声が沼の周りに響くようになりました。

 

そして、この季節の大切な行事が野火です。3月10日に行われた蕪栗沼の野火を確認してきましたのでその様子を紹介します。

 着火地点に大崎市の職員が待機し、延焼を防ぐ防火帯では消防団が放水、準備が整った午前10時、蕪栗沼本体の南側のヨシ原の3ヶ所から、点火です。燃えだしたところは黒い煙とともに炎が上がり、堆積物や湿っているところは、白い煙、中々火が付きません。離れたところから確認していても、枯れたヨシがカラカラと燃える音がし、煙とともに灰が高く高く上がっています。

沼の野火は3年サイクルで湿地を3地区に分けて実施することから、この場所は3年ぶりとなります。

 

蕪栗沼の野火はなぜするの?

蕪栗沼は遊水地として豊かな湿地生態系を成しています。大雨等で増水した時は、沼内に生えているヨシや倒木等の漂流物が漂着・堆積したり、自生しているヨシなどが枯死し堆積し、陸地化が進み、湿地環境の維持や湿性植物の生育の支障となります。そのためラムサール条約湿地に登録されてから、定期的に野火を実施することで、湿地環境の維持と、害虫駆除、植物の枯死部を少しでも軽減することを目的に行われています。

数時間後、きれいに焼けて、ヨシ原はすっかり焼野原、計画通りに行われました。

野火の翌日、雨が降っています。春の目覚めに天からの贈り物です。

 

 

きっと、5月上旬には、焼かれたヨシ原にはノウルシ(写真)のお花畑が出現することでしょう。

 

蕪栗沼に春の訪れを感じた一日、野火に携わった大崎市の職員の皆さん、消防団の皆さんお疲れ様でした。

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2019年03月08日鳥獣保護区 三貫島(釜石市)へ上陸

三陸復興国立公園 大船渡 坂本麻由子

こんにちは。大船渡自然保護官事務所の坂本です。

先週、国指定三貫島(さんがんじま)鳥獣保護区の調査へ行ってきましたのでその様子をご紹介します。

三貫島は、釜石市箱崎半島の南東に浮かぶ島。

国指定の鳥獣保護区であるのと同時に、島全域が三陸復興国立公園特別保護地区であり、

オオミズナギドリ及びヒメクロウミツバメ繁殖地として国の天然記念物にも指定されています。

また、3種のウミツバメ類「コシジロウミツバメ」「ヒメクロウミツバメ」「クロコシジロウミツバメ」が

同所的に繁殖する場所としては国内唯一だそうです。

この貴重な島は上陸に許可が必要で、誰もが立入れる場所ではありません。

三貫島へはもちろん船で向かいます。

外洋に位置するため、島に近づいて波を確認してから上陸できるかどうかが決まるのですが、

実際、何度、船で沖まで出たのに波が高く上陸できず泣く泣く帰港したことか・・・

この日は過去最高じゃないかと言われるほどのグッドコンディションで上陸できました!

鳥しか住んでいない島、言ってみればほ乳類のいない島です。不思議な、幻想的な空間です。

今回のミッションのひとつは、オオミズナギドリがこの時期に飛来しているかどうか。

オオミズナギドリは夏の繁殖期に合わせて初春に飛来します。

三貫島での調査上、3月上旬の飛来記録があるそうで、2月末に行った今回飛来が確認できれば

調査上最速記録となります。

オオミズナギドリは地面に横穴を掘って巣とします。

左の写真のように、前シーズンの巣穴は使われない期間があるため、落ち葉でふさがれています。

今回、真ん中の写真のように落ち葉がどかされ、使われているらしい巣穴がいくつか見られました。

そして決定的なのは右側の写真。オオミズナギドリの羽と骨。

かわいそうですが、捕食されてからそんなに時間が経っていないものです。

以上より、三貫島では2月末に飛来を確認できたということで、記録を塗り替えたことになります。

オオミズナギドリの面白い生態を少し。