アクティブレンジャー日記 [東北地区]
東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。 東北地区 アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの教務を担う環境省の職員です。 管内には、十和田八幡平、陸中海岸、磐梯朝日国立公園があります。

2012年2月7日

雪の日が続いています。

著作者:佐々木 大樹 | 配置:磐梯朝日国立公園 羽黒
 全国的に大雪が続いています。

 種村ARから十和田八甲田の積雪状況について報告がありましたが、磐梯朝日国立公園でも今年は積雪量が多く、毎日の事務所周りの除雪が日課となっています。
 雪国での生活には慣れたつもりでいましたが、今年の雪の量にはさすがに驚いています。
 
 月山ビジターセンターは、現在冬期閉館中ですが、週末にスノーシュートレッキング等のイベントを行っていることもあり駐車場やビジターセンター周辺の除雪作業を行っています。
 

 現在のビジターセンターの様子です。
今年は雪の壁が例年にないくらい高くなっています。


 月山登山情報板。12月の積雪前の様子です。


 現在の様子。

 12月にパークボランティアと月山ビジターセンターの冬支度ということで、雪囲い等を行いましたが、その時と今の様子を比べてみると、全くの別世界であることが分かると思います。

雪囲いの様子は下記です。
http://tohoku.env.go.jp/blog/article.php?blog_id=1569

 今回の確認では月山ビジターセンターや羽黒野営場の施設の破損は見られませんでしたが、明日からまた寒波が来るとの予報が出ていることもあって気は抜けません。

 まだまだ冬シーズンは続きます。
入山される方は装備などをしっかり整えて、事前の情報をしっかり確認して山に入るようにしてください。

2012年2月7日

白神山地を考える!-白神山地世界遺産地域管理計画改定意見交換会-

皆さん、「白神山地世界遺産地域管理計画」をご存じですか?

白神山地世界遺産地域には、遺産地域を適正かつ円滑に管理することを目的とした「白神山地世界遺産地域管理計画」があります。これは、平成7年に文化庁・林野庁・環境庁(現環境省)により策定されました。
しかし、その後社会や法律、遺産地域を取り巻く状況も変わり、この計画も改めて見直す必要がでてきました。
そのため、白神山地に関わる自治体や関係省庁あつまった「白神山地世界遺産地域連絡会議」では、平成22年度からこの計画の見直し作業をおこなっています。
 
連絡会議においてこの計画を見直すための方針や概要がまとまりました。そこで1月28日、29日に秋田県と青森県で「意見交換会」を開催し、遺産地域に関わっている方に見直しについて知っていただくとともに、今後の改定作業の参考とするために意見をお聞きしました。

今回は、29日青森県西目屋村での意見交換会の模様をお伝えします。


会場風景 photo 2012.1.29
会場には白神山地でガイドを行っている団体の代表や昔から白神山地で生業をされている方、白神山地を見守り続けている自然保護団体、山岳会、巡視員の方々に多数集まって頂きました。


説明する福地自然保護官 photo 2012.1.29
まず、西目屋自然保護官事務所の福地自然保護官から現在の「白神山地世界遺産地域管理計画」について説明があり、見直される点についての説明がありました。
会場からは、福地保護官の説明に真剣なまなざしで聞き入る様子が見られ、ひしひしとした空気が感じられました。
説明後は、会場から質問や意見を伺う時間が設けられました。


会場からの質問 photo 2012.1.29
会場からは遺産地域への入り込みに関する懸念や、既存の歩道の整備についての意見、遺産地域におけるモニタリング調査に関する質問や意見など、白神山地を日頃から見続けているひと、考えているひとならではの意見や質問、思いが発せられ張り詰めた空気から変わって活発な議論が行われました。
特に、核心地域への入山規制については「白神の自然に実際に触れ、自然を後世に残すよう働きかけたい。規制を緩めて欲しい」「自然保護の立場から今の規制を継続すべきだ」と両論があり、各々の立場から貴重な意見を伺うことができました。

1時間30分と短い時間で、まだまだ意見をお聞きすることができなかったかと思います。これからも、皆さんからの意見や思いを受け止めながら、新しい「白神山地世界遺産地域管理計画」に反映し、よりよいものにしていかなければと思います。
最後になりましたが、今回の意見交換会に参加いただいいた皆さん、ありがとうございました。

2012年2月3日

蔦野鳥の森冬期巡視

著作者:種村 由貴 | 配置:十和田八幡平国立公園 十和田
 凄まじい低気圧の襲来により、全国的に大雪になり大変な被害がでています。ここ十和田八甲田周辺も大雪となりました。十和田湖にいると除雪が行き届いているのであまり実感がなかったのですが、麓の十和田市街などでは道路の除雪・事故等の影響で一時交通に支障がでていたようです。
 今日は天候も落ち着いたので、そんな大雪に見舞われた蔦野鳥の森に、公園施設の影響を確認しに行ってきました。

 移動途中の奥入瀬渓流にて。あまりに青空が眩しかったので撮影。ここ2日悪天候で事務所にいたので、こんな晴天で巡視ができて嬉しい限りです。


 1月から緩むことなく降り続いた雪によって、ビジターセンターの屋根雪は一度も落ちること無くこんな状態に・・・。傾斜も急なため雪下ろしもままならず、落雪で利用者に当たる危険性のあるひさしの部分だけは危なそうな部分の雪を27日に削り取っています。



 菅沼の東屋。
 27日に雪下ろし済みなのですが、それでもその後降った雪でこんなに積もっています。東屋を囲んでいる雪壁は雪下ろしの時に屋根から落としたものです。

 幸いどの施設にも破損等の影響は見受けられませんでした。

 グリーンシーズンは蔦野鳥の森における巡視を毎週行っていましたが、冬期は月2回となっております。雪の上には踏み跡があるかもしれませんが、無雪期のように管理された道がある訳ではありませんので、入山する際は冬山であることを念頭に置いて、十分注意して下さい。

2012年1月31日

3回目の冬の蕪栗沼

著作者:鎌田 和子 | 配置:仙台
仙台自然保護官事務所の鎌田です。今年も鳥獣保護区の自然を伝えて行きたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

最初の日記が1月31日、あっという間に一ケ月が過ぎようとしています。今日は、お正月早々、蕪栗沼に飛来しているタンチョウについて報告いたします。

冬の蕪栗沼を塒に周辺のふゆみずたんぼを餌場として過ごすタンチョウを見守るようになって3回目となりました。

振り返れば最初の年は、野犬からタンチョウを守ること、昨年はギャラリー、追っかけがあまり近づかなければと心配していたら、3月11日の東日本大震災で、ガソリン不足や車の手配が思うようにならず、巡視ができるようになったときは、すでにどこかに姿を消していました。

1月13日のタンチョウです。せっせと餌探し、それもお気に入りのふゆみずたんぼです。その姿を遠くから見守っています。

軽トラが農道を走りますが、地元の農家さんの車にはストレスは感じないようです。
でも、今年もやっぱり、近くで写真が撮りたいという願望をもったギャラリーがいます。車で追っかける人、歩いて近づく人、気持ちはわかるのですが、お願いです。「もう少し、我慢して遠くから見守っていただきたいのです。」

こんなこともありました。タンチョウの大好きなふゆみずたんぼは特別保護地区、マガンたちも餌場に休み場に利用しているのですが、飛んだタンチョウを追いかけてあぜ道を歩いている人たちですが、マガンもストレスを感じて飛んでしまいました。

さらに、タンチョウを追いかけています。
マガンが多く飛来するように、安心してタンチョウがここを利用できるように、優しい気持ちで見守っていただきたいと思います。
もう一つは、農道、あぜ道、農家さんの作業の迷惑にならないようにご配慮をお願いいたします。

一回目の日記からお願いごとになりましたが、野鳥が安心して過ごせるよう、その姿を観察できるよう心がけたいものです。

2012年1月24日

休屋巡視

著作者:種村 由貴 | 配置:十和田八幡平国立公園 十和田
 先週末にようやく緩んだ寒さも、今週から再び厳しい冷え込みが続くようです。そんな今日の十和田湖畔はとってもお天気が良く、太陽の光が暖かかったのですが、日中の気温は-5~6℃。踏みしめる雪がキシキシと鳴いています。
 またしばらく見られないであろう晴天に誘われ、十和田八幡平国立公園内にある休屋集団施設地区の巡視を行いました。1月上旬頃からツグミの群れが確認されており、現在休屋内では約50~60羽がいるようです。公園内の動植物調査もアクティブレンジャーとしての業務の一つです。

 事務所周辺を始めとしたナナカマドにツグミが押し寄せて、赤い実を啄んでいきます。せっかくなので格好よく撮りたいと思っていたのですが、やはり難しいものです。

 彼らが食事をしていった後は、真っ白な雪面に真っ赤なナナカマドの実が散らばります。休屋にあるナナカマドの下の大半は、概ねこんな感じです。



 休屋にある桟橋の辺りではホシハジロの群れに、パンダガモことミコアイサが3ペアいました。青い湖にオスの白い姿はよく目立ちます。

 現在の十和田湖周辺の鳥類の飛来状況として、冬鳥のレギュラーメンバーは徐々に数を減らし、ピーク時約400羽いたキンクロハジロは10羽以下に、ピーク時約200羽いたホシハジロは100羽前後に落ち着いています。
 例年通りの推移となっており、カモたちの北帰行が始まる頃には南から戻ってきたカモたちが一時休憩をし、また北へと帰る中継地として賑わいます。



 

おまけに十和田湖で開催される冬物語メイン雪像の様子です。ここまで進みました。
開催まで残り10日!