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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

羽黒自然保護官事務所 34回目の新年度

2024年04月16日
羽黒 守屋明子
羽黒自然保護官事務所アクティブレンジャー(自然保護官補佐)の守屋と申します。
これから1年間、羽黒自然保護官事務所の業務にまつわる情報を皆様に発信してまいります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
 
4月、羽黒自然保護官事務所は新年度を迎えました。
1年のスタートですので、簡単に羽黒自然保護官事務所についてご紹介します。
 
羽黒自然保護官事務所は磐梯朝日国立公園出羽三山・朝日地域、飯豊地域(山形県・新潟県エリア)、大山上池・下池鳥獣保護区・大鳥朝日鳥獣保護区、直轄施設(月山ビジターセンター・羽黒園地・鷹ノ巣園地)等を管轄する自然保護官事務所です。
当事務所は山形県の日本海側、庄内地方の鶴岡市羽黒町にあり、管轄である羽黒山の近くに位置しています。地図で表すと管轄エリアを北側から見渡しているようなイメージです。現場活動においては山岳地が多いため体力と機動力を求められます。
羽黒自然保護官事務所
山形県から新潟県まで広範囲に及ぶ管轄地(概略図)
さて4月は「新年度の節目」ですが、この事務所では34回目を数えます。
34年前の平成2年(1990年)4月、羽黒自然保護官事務所は「羽黒管理官事務所」として管理官1名体制で開所しました。現在では「管理官」は「自然保護官」となり、補佐のアクティブレンジャーが加わって2名で業務に携わっています。
 
当事務所は住宅地の中に所在していますが、すぐ北側には出羽三山の主峰・月山の山麓を源とする河川・今野川が流れ、庭の雑草ひとつとっても生命力があり、月山の恵みを受けた肥沃な土地であることがわかります。
我々が仕事に没頭している時、窓ガラスを隔てた裏庭では、鳥たちがエサ探しや巣作りに没頭しています。
時たまそんな鳥の姿を見て、人間も大きな自然の一部であることを感じます。
 
令和5年度はこの日記で事務所を訪れる生き物や植物を紹介しましたが、今年度も身近なところから人と多様な生態系が関わるさまをお伝えしていきます。
羽黒自然保護官事務所
裏庭の桜と月山の雪解け水を運ぶ今野川
羽黒自然保護官事務所
桜の中でせわしないヒヨドリ
羽黒自然保護官事務所
満開の翌日には若葉が伸びてきました
羽黒自然保護官事務所
表の庭で夜空に映えるケヤキ模様
羽黒自然保護官事務所
翌々日にはやわらかいシルエットに
羽黒自然保護官事務所
裏庭からの事務所 34歳の木々