秋田
1036件の記事があります。
2009年05月27日蛙の産卵2
秋田 足利 直哉
日本海側に住む者にとって、どこか不安を感じる様な出来事が起こっているのが気になっている今日この頃です。あの得も言われぬ不安はもう過ぎ去ったと思っていたのですが・・・
さて前回、同じタイトルで紹介した時はヤマアカガエルの産卵でしたが、今回はまたまた、「今、まさに」産卵している場面に出くわしました。今日、ご紹介するのは【アズマヒキガエル】の産卵です。
桃洞滝へ向かう渓谷沿いの歩道に出来た水たまりに蛙が産卵しているのが見えました。よーくみると卵は2種類あるようでしたが一つは見覚え(?)のある形をしていたのでアカガエルのものであろうと思われます。近くにはニホンアカガエルがいましたが、どうでしょうか?
そして今、まさに産み落とされている卵は紐状というのか?線状というのか?そういった卵でした。水たまりを見ると抱接している【アズマヒキガエル】のペアが何組もいました。

これまでに見たことのある紐状(あるいは線状)の卵はやや濁っていてあまりキレイな物という印象は持っていなかったのですが、この水たまりにある卵はいかにも新鮮で(産卵直後なので当然ですけど・・)とてもキレイな物に見えました。
なので(?)どうしても水の中ではなく直に見てみたくなってしまい、蛙には本当に申し訳無いと思いながら、『これも自然観察』と自分を正当化(?)して
卵が絡まっている枝を持ち上げてみました。

どうですか?なかなかキレイじゃありませんか?これまで私が見ていたのは産み落とされて時間が経過したちょっとふやけた状態の卵だったのでしょう・・(それとも成長したから?) かなり印象が変わりました。
しかしどうやって産み付けたんでしょうか?何回も何回も枝をくぐり抜けながら産卵したのでしょうか?なんだか不思議ですね~?

この水たまりにいた抱接したままの【アズマヒキガエル】のペア。我々がいるので(?)水の中でフリーズしていました。その上をミズスマシがスイーッと通過していきました。
さて前回、同じタイトルで紹介した時はヤマアカガエルの産卵でしたが、今回はまたまた、「今、まさに」産卵している場面に出くわしました。今日、ご紹介するのは【アズマヒキガエル】の産卵です。
桃洞滝へ向かう渓谷沿いの歩道に出来た水たまりに蛙が産卵しているのが見えました。よーくみると卵は2種類あるようでしたが一つは見覚え(?)のある形をしていたのでアカガエルのものであろうと思われます。近くにはニホンアカガエルがいましたが、どうでしょうか?
そして今、まさに産み落とされている卵は紐状というのか?線状というのか?そういった卵でした。水たまりを見ると抱接している【アズマヒキガエル】のペアが何組もいました。

これまでに見たことのある紐状(あるいは線状)の卵はやや濁っていてあまりキレイな物という印象は持っていなかったのですが、この水たまりにある卵はいかにも新鮮で(産卵直後なので当然ですけど・・)とてもキレイな物に見えました。
なので(?)どうしても水の中ではなく直に見てみたくなってしまい、蛙には本当に申し訳無いと思いながら、『これも自然観察』と自分を正当化(?)して
卵が絡まっている枝を持ち上げてみました。

どうですか?なかなかキレイじゃありませんか?これまで私が見ていたのは産み落とされて時間が経過したちょっとふやけた状態の卵だったのでしょう・・(それとも成長したから?) かなり印象が変わりました。
しかしどうやって産み付けたんでしょうか?何回も何回も枝をくぐり抜けながら産卵したのでしょうか?なんだか不思議ですね~?

この水たまりにいた抱接したままの【アズマヒキガエル】のペア。我々がいるので(?)水の中でフリーズしていました。その上をミズスマシがスイーッと通過していきました。
2009年05月26日脇目をふれば・・・
秋田 足利 直哉
何事かに集中する様子を『脇目もふらずに』と言いますが、どうにも野外に出た私にとっては不可能な事です(苦笑)。どこに面白いシーンが待っているか解りませんからキョロキョロしっぱなし(とは大げさですが・・)です。
大潟の西部承水路では水路沿いの道路からの巡視になり、『保護区の巡視』をするのであればその水面だけを観察していれば良いのですが、特にこの時期は反対側の田んぼに色んな野鳥たちが飛来していて、巡視中に何度も何度も脇目をふってしまいます。
田植えが終わったばかりの田んぼに【オシドリ】のペアがいました。彼らの繁殖といえば「earth」という映画にも登場していましたが、山の中にある高木の樹洞などをよく利用するようです。大潟はそのような環境にはありませんから、これから何処かへ移動する途中なのでしょうか?
秋田では田植えが終わったばかりの田んぼで過ごす【オシドリ】のペアの写真がよく見られます(ちなみに大潟草原鳥獣保護区の管理棟にもその様な写真が掲示されています。)。この光景は秋田ではお馴染みの光景なのです。

今年もまた田植えの時期に【オシドリ】がやって来ました。この時期になると『【オシドリ】が居るんじゃないか?』と期待して脇目をふるのです。
代掻きが終わり、田植え直前の田んぼとその周りの畦道に【アマサギ】が4羽飛来していました。この日(22日)が大潟周辺での初認だそうです。田んぼの中にいる【アマサギ】は白い羽にオレンジ色の鮮やかな羽が相まって本当に目をひくキレイな鳥です。この日観察した4羽はオレンジ色の羽が頭部や背中に明瞭な個体から僅かに頭部と背中にオレンジ色が浮かんで見える個体まで揃っていて、個体毎の濃淡をじっくり観察しました。

この個体は2番目にオレンジ色の明瞭な個体です。【アマサギ】もまたこの時期決まって観察できますが、観察期間が短く、頻度も高くはないので出会った日には『今日はなんかイイ事があったな』と思ってしまいます。
今日取り上げたどちらも脇目をふらなければ見られないというわけでないのですが、どちらもキレイな野鳥ですから、ついつい姿を追ってしまいますね。
大潟の西部承水路では水路沿いの道路からの巡視になり、『保護区の巡視』をするのであればその水面だけを観察していれば良いのですが、特にこの時期は反対側の田んぼに色んな野鳥たちが飛来していて、巡視中に何度も何度も脇目をふってしまいます。
田植えが終わったばかりの田んぼに【オシドリ】のペアがいました。彼らの繁殖といえば「earth」という映画にも登場していましたが、山の中にある高木の樹洞などをよく利用するようです。大潟はそのような環境にはありませんから、これから何処かへ移動する途中なのでしょうか?
秋田では田植えが終わったばかりの田んぼで過ごす【オシドリ】のペアの写真がよく見られます(ちなみに大潟草原鳥獣保護区の管理棟にもその様な写真が掲示されています。)。この光景は秋田ではお馴染みの光景なのです。

今年もまた田植えの時期に【オシドリ】がやって来ました。この時期になると『【オシドリ】が居るんじゃないか?』と期待して脇目をふるのです。
代掻きが終わり、田植え直前の田んぼとその周りの畦道に【アマサギ】が4羽飛来していました。この日(22日)が大潟周辺での初認だそうです。田んぼの中にいる【アマサギ】は白い羽にオレンジ色の鮮やかな羽が相まって本当に目をひくキレイな鳥です。この日観察した4羽はオレンジ色の羽が頭部や背中に明瞭な個体から僅かに頭部と背中にオレンジ色が浮かんで見える個体まで揃っていて、個体毎の濃淡をじっくり観察しました。

この個体は2番目にオレンジ色の明瞭な個体です。【アマサギ】もまたこの時期決まって観察できますが、観察期間が短く、頻度も高くはないので出会った日には『今日はなんかイイ事があったな』と思ってしまいます。
今日取り上げたどちらも脇目をふらなければ見られないというわけでないのですが、どちらもキレイな野鳥ですから、ついつい姿を追ってしまいますね。
2009年05月25日ハクセキレイ造巣中
秋田 足利 直哉
気付けば5月も最終週・・6月1日に森吉山野生鳥獣センターの開館を控えていて、事務所はなんとなくバタバタしていますが、こんな時でもマイペースをキープ中です!
先日、森吉山麓高原のとある建物の玄関前に【ハクセキレイ】のペアを見つけました。オス♂の【ハクセキレイ】はヤケに入念な羽繕いをしていましたが、その傍らでメス♀の【ハクセキレイ】は忙しく動き回っていました。
メスはひとしきり餌を採った後、小枝や枯れ草などが溜まっている場所にしきりに嘴を差し込んでいました。


どうやらこのペアは現在、造巣中だったようです。大潟では既に1月ほど前に見たような光景ですが、森吉山麓では今がそのシーズンなんです。緯度はおなじ北緯40°前後にある大潟と森吉ですが、その環境は大きく異なりますから【ハクセキレイ】の繁殖にも約1ヶ月のタイムラグがあるようです。
さて、このペアの様子に話を戻しましょう。どうやらこのペアではメス♀の方が働き者のようで、私が観察している間、メスが3度目に巣材を運んだ後、ようやく入念な羽繕いを終えた(?)オスが近場にあった小枝を咥えて、巣があるらしき方向へと飛んでいきました。

観察中、メスが小枝やコケ、枯れ草などを嘴いっぱいに咥えて運んだのは3回で、オスは1回。しかも写真でお分かり頂けるように、オスが運んだのはこの小枝1本のみ!しかも探したのではなく自分の足下にあった物を適当に咥えて間に合わせた感じでした。
婦唱夫随のこの【ハクセキレイ】のペア。この先メスが抱卵・育雛している時、オスはしっかりと餌を運ぶことが出来ますでしょうか?なんとなく不安になってしまうペアでした・・・。
先日、森吉山麓高原のとある建物の玄関前に【ハクセキレイ】のペアを見つけました。オス♂の【ハクセキレイ】はヤケに入念な羽繕いをしていましたが、その傍らでメス♀の【ハクセキレイ】は忙しく動き回っていました。
メスはひとしきり餌を採った後、小枝や枯れ草などが溜まっている場所にしきりに嘴を差し込んでいました。


どうやらこのペアは現在、造巣中だったようです。大潟では既に1月ほど前に見たような光景ですが、森吉山麓では今がそのシーズンなんです。緯度はおなじ北緯40°前後にある大潟と森吉ですが、その環境は大きく異なりますから【ハクセキレイ】の繁殖にも約1ヶ月のタイムラグがあるようです。
さて、このペアの様子に話を戻しましょう。どうやらこのペアではメス♀の方が働き者のようで、私が観察している間、メスが3度目に巣材を運んだ後、ようやく入念な羽繕いを終えた(?)オスが近場にあった小枝を咥えて、巣があるらしき方向へと飛んでいきました。

観察中、メスが小枝やコケ、枯れ草などを嘴いっぱいに咥えて運んだのは3回で、オスは1回。しかも写真でお分かり頂けるように、オスが運んだのはこの小枝1本のみ!しかも探したのではなく自分の足下にあった物を適当に咥えて間に合わせた感じでした。
婦唱夫随のこの【ハクセキレイ】のペア。この先メスが抱卵・育雛している時、オスはしっかりと餌を運ぶことが出来ますでしょうか?なんとなく不安になってしまうペアでした・・・。
2009年05月22日コジュリンの白斑
秋田 足利 直哉
昨夜未明から雨になりました。草花にも農作物にとっても恵みの雨になりそうです。
さて、大潟草原に【コジュリン】の姿が多くなってきました。それでも管理員さん曰く「いつもの年よりも少ない」そうです。確かにそう言われてみれば昨年までは何はなくともオオヨシキリとコジュリンには必ず逢えたものでした。今年は確かに居ることは居るのですが、出会う頻度が低いようです。
しかし、そもそも【コジュリン】自体が稀少な野鳥ですから昨年までの感覚がちょっと特別(異常?)だったのかも知れません・・・。その分、今年は見つけた【コジュリン】をじっくり観察しています。

すると・・意外なことに気がつきました。とは言っても昨年もこの日記で白い眉斑のある【コジュリン】を紹介しましたから、個体差が大きい種類であるとは認識していましたが、よーく観察すると本当に個体差が多きようです。
一番目立つのが【コジュリン】と言えば頭が真っ黒と真っ先に浮かぶ特徴有る部分。ここで紹介している【コジュリン】オス♂は全て同一個体です。1枚目の写真の正面顔では解りませんが、右向き・左向きの横顔写真では目の後ろ側の上部というか耳のちょっと上というか・・そのあたりに白い斑点があります。

この部分に限ったことではありませんが【コジュリン】オス♂の頭部には色々なパターンの白斑がみられるようなんです。もしかしてちゃんと観察すれば個体識別が出来ちゃうんじゃないか?って思うほどです。
次に言った時にも同じような場所にこの個体がいればこの先の観察が面白くなりそうです!!
ちなみに以前の記事はこちら・・http://c-tohoku.env.go.jp/blog/2008/06/369.html
さて、大潟草原に【コジュリン】の姿が多くなってきました。それでも管理員さん曰く「いつもの年よりも少ない」そうです。確かにそう言われてみれば昨年までは何はなくともオオヨシキリとコジュリンには必ず逢えたものでした。今年は確かに居ることは居るのですが、出会う頻度が低いようです。
しかし、そもそも【コジュリン】自体が稀少な野鳥ですから昨年までの感覚がちょっと特別(異常?)だったのかも知れません・・・。その分、今年は見つけた【コジュリン】をじっくり観察しています。

すると・・意外なことに気がつきました。とは言っても昨年もこの日記で白い眉斑のある【コジュリン】を紹介しましたから、個体差が大きい種類であるとは認識していましたが、よーく観察すると本当に個体差が多きようです。
一番目立つのが【コジュリン】と言えば頭が真っ黒と真っ先に浮かぶ特徴有る部分。ここで紹介している【コジュリン】オス♂は全て同一個体です。1枚目の写真の正面顔では解りませんが、右向き・左向きの横顔写真では目の後ろ側の上部というか耳のちょっと上というか・・そのあたりに白い斑点があります。

この部分に限ったことではありませんが【コジュリン】オス♂の頭部には色々なパターンの白斑がみられるようなんです。もしかしてちゃんと観察すれば個体識別が出来ちゃうんじゃないか?って思うほどです。
次に言った時にも同じような場所にこの個体がいればこの先の観察が面白くなりそうです!!
ちなみに以前の記事はこちら・・http://c-tohoku.env.go.jp/blog/2008/06/369.html
2009年05月21日ウグイス跳ぶ
秋田 足利 直哉
今日は『万物盈満すれば草木枝葉繁る』とされる二十四節季の一つ小満です。東北地方はまさに色んな物が成長を見せ、植物は枝葉を広げています。良い季節ですよね~
このところ、あちらこちらから『ホーホケキョ』という澄んだ鳴き声を響かせている【ウグイス】。普段は藪の中にいて姿の見えにくい鳥というイメージがありますが、今は伴侶を求めてか?高い場所に姿を見せる機会も多くなっています。
先日観察したこの【ウグイス】は直ぐ側で鳴き声がするので立ち止まって、双眼鏡で探すと、ちょっと中途半端な高さで鳴いていました。しかし彼もこの高さを中途半端と感じたようで、もう少し高い場所へと移動していきました。

最初見つけたときの場所を①としました。この中途半端な高さの①の位置に満足しなかった彼は②、③へと移動しました。その時の移動手段は・・・

鳥だから高い場所へ移動する時には翼を活かして”飛ぶ”のかと思いきやまるでロケットの様な姿勢で”跳んで”移動していました。写真でお分かりのようにこのくらいの移動では翼は使わないようです。かなりの跳躍力ですねぇ~。
こうして高い場所への移動を終えた彼はその後、高らかに『ホーホケキョ』と繰り返し繰り返し囀り続けていました。

このところ、あちらこちらから『ホーホケキョ』という澄んだ鳴き声を響かせている【ウグイス】。普段は藪の中にいて姿の見えにくい鳥というイメージがありますが、今は伴侶を求めてか?高い場所に姿を見せる機会も多くなっています。
先日観察したこの【ウグイス】は直ぐ側で鳴き声がするので立ち止まって、双眼鏡で探すと、ちょっと中途半端な高さで鳴いていました。しかし彼もこの高さを中途半端と感じたようで、もう少し高い場所へと移動していきました。

最初見つけたときの場所を①としました。この中途半端な高さの①の位置に満足しなかった彼は②、③へと移動しました。その時の移動手段は・・・

鳥だから高い場所へ移動する時には翼を活かして”飛ぶ”のかと思いきやまるでロケットの様な姿勢で”跳んで”移動していました。写真でお分かりのようにこのくらいの移動では翼は使わないようです。かなりの跳躍力ですねぇ~。
こうして高い場所への移動を終えた彼はその後、高らかに『ホーホケキョ』と繰り返し繰り返し囀り続けていました。

2009年05月20日クリーンアップで集めたゴミ
秋田 足利 直哉
今シーズンはシギチドリの当たり年のようで、「これまでこんな事はなかったよな~」という声が多く聞かれます。またこのところ秋田県内では「初確認」の野鳥が立て続けに観察されているそうです。これが「どこかで何か環境の変化が起きているからではないか?」と考えてしまうのは職業病でしょうか?
先日、大潟草原で行った観察会の際、参加者&講師&スタッフ全員で管理棟が面している村道のクリーンアップを行いました。

この場所は3月にもきっちりゴミ拾いをした場所ですが、わずかの時間で結構な量のゴミが集まってしまいました。

ところで・・・こうして集められたゴミがこの先、どうなるかご存じでしょうか?お考えになったことはありますでしょうか?
自分のことで恐縮ですが、普段目に付いたゴミを拾う際には、その時点で分別して拾うようにしていますが、ゴミが多い時にはかなりの手間になります。それでも分別しないと適切なゴミ処理が出来ませんから、そういった手間を掛けざるを得ません。
また通常のクリーンアップの場合、先ずは目に付いたゴミを手当たり次第拾っていくでしょうから、その時点で分別するのが難しくなりますよね?
するとどうなるのか? → 誰かが分別することになります。
分別できる範囲であれば未だ何とかなるのですが、出来る範囲を超えるとどうなるのか?? → 埋め立て地がドンドン増えていく。なんてことになりませんか?
『普段はちゃんとゴミ箱に捨てる。』と言う方が大半だとは思いますが、『たまたまポイと捨てた』ゴミが想像以上に大きな影響を残してしまうのです!!道路のゴミは原因がハッキリしています。適切な処理をすればゴミがゴミでなくなる事も多くなりました。道路からゴミを無くす事は解決できる問題です!
先日、大潟草原で行った観察会の際、参加者&講師&スタッフ全員で管理棟が面している村道のクリーンアップを行いました。

この場所は3月にもきっちりゴミ拾いをした場所ですが、わずかの時間で結構な量のゴミが集まってしまいました。

ところで・・・こうして集められたゴミがこの先、どうなるかご存じでしょうか?お考えになったことはありますでしょうか?
自分のことで恐縮ですが、普段目に付いたゴミを拾う際には、その時点で分別して拾うようにしていますが、ゴミが多い時にはかなりの手間になります。それでも分別しないと適切なゴミ処理が出来ませんから、そういった手間を掛けざるを得ません。
また通常のクリーンアップの場合、先ずは目に付いたゴミを手当たり次第拾っていくでしょうから、その時点で分別するのが難しくなりますよね?
するとどうなるのか? → 誰かが分別することになります。
分別できる範囲であれば未だ何とかなるのですが、出来る範囲を超えるとどうなるのか?? → 埋め立て地がドンドン増えていく。なんてことになりませんか?
『普段はちゃんとゴミ箱に捨てる。』と言う方が大半だとは思いますが、『たまたまポイと捨てた』ゴミが想像以上に大きな影響を残してしまうのです!!道路のゴミは原因がハッキリしています。適切な処理をすればゴミがゴミでなくなる事も多くなりました。道路からゴミを無くす事は解決できる問題です!
2009年05月19日ブナの芽吹き
秋田 足利 直哉
この時期、木々が日に日に葉を広げて熱くなる日差しを和らげていってくれています。その変化のスピードはたった1日であっても違いを認識できるほどです。こうしている間にも、今日のネタの鮮度が落ちてしまいそうなくらい・・・

森吉山麓でブナの芽吹きを追ってみました。冬の間には鎧を身に纏い風雪に耐え抜いた、芽が徐々に膨らみ、鎧を脱ぎ、産毛をまとった真新しい葉を出し、広げ・・・日に日に緑を濃くしていく様子は私にとって感動ものでした!!

今はもう、殆ど残雪もありませんが、雪の上には脱ぎ捨てた鎧がたくさん落ちています。これはブナの芽鱗です。スキーツアーの時には油分を含んだこの芽鱗を「スキーの滑走面が汚れるから」と邪魔者扱いしていましたが、芽吹きを追って観察すると認識が変わります。『ブナがこうして森を生き生きとさせてくれるのなら少しくらい板が汚れたって構わない』と・・・

今日はこんな感じでした。地面が陽光に照らされる部分が少なくなりました。

森吉山麓でブナの芽吹きを追ってみました。冬の間には鎧を身に纏い風雪に耐え抜いた、芽が徐々に膨らみ、鎧を脱ぎ、産毛をまとった真新しい葉を出し、広げ・・・日に日に緑を濃くしていく様子は私にとって感動ものでした!!

今はもう、殆ど残雪もありませんが、雪の上には脱ぎ捨てた鎧がたくさん落ちています。これはブナの芽鱗です。スキーツアーの時には油分を含んだこの芽鱗を「スキーの滑走面が汚れるから」と邪魔者扱いしていましたが、芽吹きを追って観察すると認識が変わります。『ブナがこうして森を生き生きとさせてくれるのなら少しくらい板が汚れたって構わない』と・・・

今日はこんな感じでした。地面が陽光に照らされる部分が少なくなりました。
2009年05月18日【実施報告】 野鳥観察会『大潟草原に集うアオサギや小鳥たち』
秋田 足利 直哉
観察会を実施した昨日はあいにく朝からシトシトと雨が降り、結局一日中雨が降っていました・・・。
そんなあいにくの空の下、予定よりもちょっと少ない17名の方々が大潟草原鳥獣保護区の管理棟に集まってくれました。
管理棟にて、鳥獣保護区の管理員さんから最近の観察状況などを教えてもらってから、いつもご協力いただいている(財)日本野鳥の会秋田県支部の方々に講師をお願いして、雨ではありますがこのところオオセッカの生息が確認できているエリアへと向かいました。
雨ですから野鳥たちの行動も”いつも”のようにとはいきませんが、それでもオオヨシキリの鳴き声がそこかしこから響いていて、更に耳を澄ますとオオジュリンやコヨシキリの鳴き声も混じっています。今日の野外での観察は『耳』で行う観察がメインでした。
しかし、更に歩を進めるとあの特徴のある鳴き声が聞こえてきました。おもわず『あっいた!!』と声に出してしまいましたが、それで参加者のテンションも上がります。

オオセッカの鳴き声が聞こえたので、足の運びも慎重になります。この直後からオオセッカが囀り飛翔を繰り返してくれました。
雨の中、元気に囀り飛翔を続けるオオセッカをしばし観察してから、管理棟へと引き返しました。皆さんからは『オオセッカが見られて嬉しい!』と上気した声が聞かれました。
つづいて管理棟からはサギのコロニーを中心に観察しました。

コロニーでは一番早い巣で4月29日に雛が誕生していて(管理員さん調べ)、いくつかの巣の上にはまだ灰色の産毛をまとったヒナの姿を観察することが出来ます。
また、先日この日記でもお伝えした、『コロニー襲撃事件』があったためか、現在しきりに巣作りをし直しているペアもいましたし、雨の中じっと抱卵している姿も多く見られました。
しばらくするとチュウヒが浅いV字の飛翔形で飛び回り、その後枝に止まってじっくり姿を見せてくれるというサービス(?)もしてくれました。この日の観察会中に姿を見せたり鳴き声を聞かせてくれた野鳥は26種類でした。
<観察した野鳥>
カンムリカイツブリ・アオサギ・ダイサギ・ゴイサギ・トビ・チュウヒ・コガモ・カルガモ・キジ・タシギ・キジバト・ツバメ・ハクセキレイ・ヒヨドリ・ウグイス・コヨシキリ・オオヨシキリ・オオセッカ・コジュリン・ホオアカ・アオジ・オオジュリン・カワラヒワ・スズメ・ムクドリ・ハシボソガラスの26種
そんなあいにくの空の下、予定よりもちょっと少ない17名の方々が大潟草原鳥獣保護区の管理棟に集まってくれました。
管理棟にて、鳥獣保護区の管理員さんから最近の観察状況などを教えてもらってから、いつもご協力いただいている(財)日本野鳥の会秋田県支部の方々に講師をお願いして、雨ではありますがこのところオオセッカの生息が確認できているエリアへと向かいました。
雨ですから野鳥たちの行動も”いつも”のようにとはいきませんが、それでもオオヨシキリの鳴き声がそこかしこから響いていて、更に耳を澄ますとオオジュリンやコヨシキリの鳴き声も混じっています。今日の野外での観察は『耳』で行う観察がメインでした。
しかし、更に歩を進めるとあの特徴のある鳴き声が聞こえてきました。おもわず『あっいた!!』と声に出してしまいましたが、それで参加者のテンションも上がります。

オオセッカの鳴き声が聞こえたので、足の運びも慎重になります。この直後からオオセッカが囀り飛翔を繰り返してくれました。
雨の中、元気に囀り飛翔を続けるオオセッカをしばし観察してから、管理棟へと引き返しました。皆さんからは『オオセッカが見られて嬉しい!』と上気した声が聞かれました。
つづいて管理棟からはサギのコロニーを中心に観察しました。

コロニーでは一番早い巣で4月29日に雛が誕生していて(管理員さん調べ)、いくつかの巣の上にはまだ灰色の産毛をまとったヒナの姿を観察することが出来ます。
また、先日この日記でもお伝えした、『コロニー襲撃事件』があったためか、現在しきりに巣作りをし直しているペアもいましたし、雨の中じっと抱卵している姿も多く見られました。
しばらくするとチュウヒが浅いV字の飛翔形で飛び回り、その後枝に止まってじっくり姿を見せてくれるというサービス(?)もしてくれました。この日の観察会中に姿を見せたり鳴き声を聞かせてくれた野鳥は26種類でした。
<観察した野鳥>
カンムリカイツブリ・アオサギ・ダイサギ・ゴイサギ・トビ・チュウヒ・コガモ・カルガモ・キジ・タシギ・キジバト・ツバメ・ハクセキレイ・ヒヨドリ・ウグイス・コヨシキリ・オオヨシキリ・オオセッカ・コジュリン・ホオアカ・アオジ・オオジュリン・カワラヒワ・スズメ・ムクドリ・ハシボソガラスの26種
2009年05月15日孵化してました
秋田 足利 直哉
この時期は、我々の活動も何かと忙しいのですが、そんなことを言ってると自然の変化にとてもついて行けないほどに毎日が劇的で、見応えがあって、面白い!!今日は5月15日。この日、不幸にも命を落とした首相も『話せば解る』と言ったとか・・・どうにかして現場に出る機会を増やしていきたいものです。
以前、この日記で【トビ】と【ハシボソガラス】が抱卵中の様子をお伝えしましたが、その巣の現況をお伝えします。
先ずは【トビ】から。

枝は被ってるは、ピンぼけ気味だはで酷い写真ですが、ご容赦下さい。【トビ】の胸もとあたりに鳥の形をした小さな塊が見えますでしょうか?巣上のヒナが確認できたのは僅かにこの時だけ・・・

もう少しまともな写真を!と思って前回抱卵中の撮影をした場所へ行くと・・↑こんな状態です。前屈みになってヒナを覆い隠します。しかも目線はバッチリ私へ・・・この【トビ】がどう思っているか、容易に想像できますよね?もちろん、直ぐに退散しました。
この巣でヒナが孵ったのはいつだったのか?ハッキリしたことは解りません。が、ヒナの姿を見る限りまだ生まれたてのように見えます。
続いて【ハシボソガラス】です。

この巣に関しては孵化直後の様子を完全に見逃してしまいましたね?もうこんなに大きくなっていました。しかも親鳥が巣を離れる程に・・・
それでもやはり近づくと警戒します。道路沿いで車がバンバン通っているのにそこで立ち止まってカメラを構える私は不審者扱いです・・・なので写真もこの程度・・ご容赦下さい。
少なくとも2羽以上のヒナがいるのは間違いありませんが、詳しいことは解りません。もう少し時間が経てば親鳥が巣を離れる時間も長くなって雛の観察がしやすくなるでしょうし、ヒナが大きくって巣からはみ出すほどに成長すれば羽数が確認できるでしょうからその時まで楽しみは先延ばしです。
あとは巣立ちまでこの雛たちが順調に成長してくれることを願うばかりです。
以前、この日記で【トビ】と【ハシボソガラス】が抱卵中の様子をお伝えしましたが、その巣の現況をお伝えします。
先ずは【トビ】から。

枝は被ってるは、ピンぼけ気味だはで酷い写真ですが、ご容赦下さい。【トビ】の胸もとあたりに鳥の形をした小さな塊が見えますでしょうか?巣上のヒナが確認できたのは僅かにこの時だけ・・・

もう少しまともな写真を!と思って前回抱卵中の撮影をした場所へ行くと・・↑こんな状態です。前屈みになってヒナを覆い隠します。しかも目線はバッチリ私へ・・・この【トビ】がどう思っているか、容易に想像できますよね?もちろん、直ぐに退散しました。
この巣でヒナが孵ったのはいつだったのか?ハッキリしたことは解りません。が、ヒナの姿を見る限りまだ生まれたてのように見えます。
続いて【ハシボソガラス】です。

この巣に関しては孵化直後の様子を完全に見逃してしまいましたね?もうこんなに大きくなっていました。しかも親鳥が巣を離れる程に・・・
それでもやはり近づくと警戒します。道路沿いで車がバンバン通っているのにそこで立ち止まってカメラを構える私は不審者扱いです・・・なので写真もこの程度・・ご容赦下さい。
少なくとも2羽以上のヒナがいるのは間違いありませんが、詳しいことは解りません。もう少し時間が経てば親鳥が巣を離れる時間も長くなって雛の観察がしやすくなるでしょうし、ヒナが大きくって巣からはみ出すほどに成長すれば羽数が確認できるでしょうからその時まで楽しみは先延ばしです。
あとは巣立ちまでこの雛たちが順調に成長してくれることを願うばかりです。


森吉山麓の池という池、沼という沼で【クロサンショウウオ】が産み付け卵嚢(らんのう)を見かけます。「本当によくまぁ・・」と感心するほどの密度です。しかし現在見かける卵嚢は今から少し前に産み落とされた物で一定の時間が経過しています。
何故、そんなことが言い切れるのか?というと・・そうなんです!先日、「今まさに」(←なんか最近このフレーズ多用してる気が・・)産卵中の【クロサンショウウオ】を観察したんです。
私自身が見慣れていた【クロサンショウウオ】の卵嚢はおよそこんな感じ。小判型というか・・卵形の平たい感じというか・・そんな形のものが一見ゼラチンを纏ったお餅の様な状態で水中にある。という物だと思っていましたが・・・
この卵嚢は上の写真と同じ水辺で撮影したもので、もちろん同じ場所を撮影した物です。右側の大きい方の塊が上の写真では一番右端にある塊。左側のちょとしかない塊が上の写真では右端の大きな塊の隣にある塊です。ちょっと方向が一定ではないので解りにくいかも知れませんが・・・
この時、「今まさに」【クロサンショウウオ】が産卵中でした。私が来たので一時中断しましたけど・・よーく見ると結構たくさんの【クロサンショウウオ】が写っています。
一番上の写真と2枚目の写真を見比べるとその形の違いは一目瞭然ですよね?
新鮮な卵嚢はペイズリー型といえばいいのか?勾玉(まがたま)型というのか?それに色も随分とハッキリとした「白色」ですよね?ちょっと同じ物とは思えない程の変わりようです・・。ちなみに2枚目3枚目を撮影したのが5月13日で1枚目の写真は5月25日に撮影しました。その間12日でこの変わりよう・・この変化は卵の成長(?)に因るものなのか?単に鮮度が落ちたのか?(そんなことあるのか?)
この次の楽しみは『いつ孵化するか?』ですがそのタイミングがちょうど良く観察できるものやら・・・