ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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秋田

1036件の記事があります。

2008年09月05日競争率高し

秋田 足利 直哉

 私の「秋」の楽しみの一つに「木の実を食べる」というのがあります。もちろん腹一杯食べるつもりはないのですが、”ちょっと一つまみ”お裾分けしていただければなぁ~と毎年期待しています。
 が!森吉のように野生動物が多く生息している場所では、ライバルがとても多くて、特に美味しい木の実は競争率が高くなります。
 中でも、この時期最も競争率が高いのは【ウワミズザクラ】の実です。春先に咲いた花を観察しながら秋に実がなるのを楽しみにしてきたのですが、それは野鳥たちにとっても待ちに待った美味しい果実です。昨日行ったときはチェック済みの【ウワミズザクラ】の大半でもう既に実が食べ尽くされた後でした・・・



 この写真はこの日見た中で一番実が残っていたものですが、それでもかなりの数が食べられていました。私がここに着いた時も先客がいて木の実を食べていましたが、私がやってきたので逃げていきました。飛び去る野鳥たちからブーイングされていたような気がします・・・。彼らはきっと近くで私が立ち去るのを待っていたことでしょうね。悪いことしちゃいました・・・。



 果実は赤色から次第に黒くなって熟していきます。熟した果実は味も香りも抜群ですよ!!野鳥たちにとってもきっととびっきりのご馳走なんでしょうね~?きっと近くで待っているであろう、野鳥たちに申し訳ないので数粒お裾分けしてもらって(後ろ髪を引かれる思いはあったのですが!)立ち去りました。この木も今頃は既に「完食」されているのかも知れませんね~?




 花の写真も参考までに・・撮影6月3日 小さな花が集まって動物の短い尻尾のように見えます。

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2008年09月04日タンチョウのパーツ

秋田 足利 直哉

 秋田県内の皆さんは既にご存じの方も多いかと思いますが、現在大潟村と男鹿市若美地区で【タンチョウ】が元気に過ごしています。

 これまでの経過をざっとおさらいすると・・・5月22日に北秋田市合川地区に飛来し、26日には男鹿市で確認されていました。その後多く方々が観察に訪れ広く知られるようになり、僅かに移動していたものの継続して観察されていました。そして7月22日にはついに大潟村で確認されたのです。暫くは大潟村の中で過ごしていたのですが、最近は日中は男鹿市若美地区で過ごし、ねぐらは大潟村というサイクルの生活をしているようです。

 そんな【タンチョウ】に久しぶりに会ってきました。相変わらず元気に過ごしています。すっかり秋田の空気に慣れたのか・・廻りに馴染んでいるようでさえありました。
 【タンチョウ】はやはり美しい!!久しぶりに会ってじっくり観察しましたのでその一部をご紹介します。というか、とにかくご覧下さい。


 頭部のアップです。


 黒い羽(尾羽だと思っていましたが次列・三列風切)のアップです。


 左足のアップです。

 とにかく【タンチョウ】の一挙手一投足全てが胸躍る観察となります。この写真を撮りながらも、ファインダー越しに・・・「うわぁ~綺麗な赤い羽根だ・・」(でも本当は皮膚の裸出らしいので・・・)とか「大きな体を支えるだけあって強そうな足だな・・」とかブツブツつぶやいています。近くに誰かがいたら変な奴と思われかねません・・

<注意>
 【タンチョウ】を観察している方々の中に出来るだけ近くで写真が撮りたいと必要以上に近づいてしまっている方が見受けられます。野鳥というのは概ね警戒心の強いものです。我々にしても知らない人が近くにいたら警戒したり、緊張したりしますよね?【タンチョウ】だってきっとそうでしょう??
 節度を持ってマナーをわきまえて観察しましょう!!(※ちなみに私の写真はおもいっきりトリミングしています)

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2008年09月03日戴冠

秋田 足利 直哉

 この頃秋田の愛鳥家さん達の話題はシギチ一色といった感じ・・・確かに海岸や河口部分、あるいは水を張っている休耕田にはシギやチドリが多く立ち寄っているようです。
 
 では大潟村は今、どうなのか?というと既に西部承水路などの水辺にカモたちの姿が散見されるようになってきました。北から渡ってきたのか?この近くで越夏していたのか(冬を越すことを越冬と言うように夏を越すことを越夏というんだとか・・・)?解りませんけど・・・・
 あとはいつもここで見られる留鳥とよばれる鳥たちが大半を占めています。彼らは大潟村内で繁殖しているのですが、今は大潟で今年生まれた幼鳥の成長を観察する楽しみにハマっています。



 この日記でも何回か紹介した【カンムリカイツブリ】の幼鳥たちが徐々に行動範囲を広げていて、親鳥とかなり離れて過ごすことが多くなりました。そんな幼鳥たちをよーーく観察すると・・・
 これまでは白と黒のストライプ模様だった頭部に小さな”カンムリ”が見えるようになってきました。





 横から見るとまだまだ小さな”カンムリ”も後ろや、真上から見るとなかなか立派な”カンムリ”に見えます。【カンムリカイツブリ】の通過儀礼(?)である戴冠式が無事に執り行われたようです。もちろんまだまだ成鳥の立派な”カンムリ”には及ぶはずもありませんが、小さくても”カンムリ”を被ると何だか急に大人びて見えてきます。

 次に見た時にはどれだけ成長しているのでしょうか?観察の度に目に見えた成長を見せる今年生まれの幼鳥たちからは目が離せません!!

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2008年09月02日森吉山野生鳥獣センター周辺にイッパイいるトンボ

秋田 足利 直哉

 今日も『残暑』に見舞われている秋田です。それでも山間部では、秋がその色彩を日々鮮やかに、色濃くしています。そんな森吉の森吉山野生鳥獣センター周辺には赤く染まったトンボがイッパイ飛んでいます。



 【アキアカネ】です。その姿は7月の下旬頃から徐々に目立つようになってきていましたが、その頃はまだ茶色い身体で”あかねとんぼ”の真っ赤なイメージとはちょっと違う感じでしたが、この頃一気に”あかね色”に変わってきました。
 【アキアカネ】は大まかに言うと・・・夏前に平地の湿原や水田などで羽化した後、涼しい山間部に移動して沢山餌を採って成熟していき、山間に秋の気配が漂い始める頃に体色が赤くなり始め、暫くするとまた平地へと戻っていく。という成虫での往復移動をしているそうです。(※中には年間通じて平地で過ごすものや、その逆に平地に降りずに過ごすものもいるそうですが・・)
 と、言うことは森吉のような奥山地域では、間もなく【アキアカネ】が見られなくなるかも?って事ですね・・・徐々に色づき始めた広葉樹を背景に飛び回る【アキアカネ】はとても絵になる光景ですが、それを見るチャンスが今年は残り僅か!です。



 ところで・・・↑この写真のようにトンボの正面から近づくことが出来たら、人差し指をのばして、トンボの目の前でクルクルと円を描いてしまうのは私だけでしょうか?
 子供の頃、野山で遊んだ光景を思い出す時、必ずと言っていいくらいその背景にはトンボが飛び回っているシーンを思い浮かべてしまいます。年月を経て多少、美化されたものになっているかも知れませんけど・・・(笑)

 【アキアカネ】がイッパイ飛び回るところに身を置きながら、昔から当たり前のように見ていたこんな光景がこの先もずっと当たり前であって欲しいなぁ~なんて事を考えていました。
  

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2008年09月01日エビガライチゴ

秋田 足利 直哉

 今朝、自宅で月毎のカレンダーをめくって1年の2/3が過ぎていったことを実感し、事務所でも「もう9月か・・早いな・・」なんて会話がありました。


 さて、実りの秋は森吉でも実感できるようになってきました。ヤマブドウやサルナシの実が大きく膨らんできました。そんな中から今日ご紹介するのは【エビガライチゴ】です。森吉山麓高原の日当たりの良い場所で見られ、道路脇にも見られるので、もうお馴染みの方も多いかも知れません。





 茎や実の下に着く萼や葉柄に細かな腺毛が密生していて、それを”エビ”に見立ててこの名前が付けられたそうですが、どうやらこんな感じに毛の生えたエビはいないそうなんです・・・よく見ると萼の部分なんかはエビに見えてこなくもありませんがどうして【エビガライチゴ】になったのでしょうか?この見た目から”毛ガニ”なら連想できますけどね?


 この野いちごには、【ウラジロイチゴ】の別名があります。それについてはローアングルで撮影した↓の写真を見ると納得できます。


 裏側が白っぽく見えていますよね?葉の表は未だ緑のものから紅葉が始まって黄色みを帯びているものまで様々ですが裏側が全て白くみえます。葉の裏側には白い腺毛が密生していました。


 植物の名前の由来を調べると「なるほど確かに!」と思うものもあれば「え~そうかな?○○に見えるけど・・」と思うものもあるように感じます。奇しくもこの種は「どっちかというと毛ガニに見えるけど?」と思う名前と「なるほど確かに裏が白い!」と思う名前の両方があって、きっと何処で見かけても直ぐに「あっエビガライチゴだ!」と名前が浮かぶことと思います。そして「これ美味いんだよな~」とも・・・(^^)

 先月の観察会の報告が東北地方環境事務所のHPに掲載されましたので、よろしかったらそちらもご覧下さい!
 http://c-tohoku.env.go.jp/to_2008/0827a.html

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2008年08月29日鳥獣保護区と知っているのか?

秋田 足利 直哉

 田んぼの稲穂が随分と黄色みを増して、頭を垂れるようになってきました。”実りの秋”はもうすぐそこまで来ているようです。

 今、大潟でもの凄い数の群れで行動する【ニュウナイスズメ】が際だって目立っています。とにかく数が半端じゃない!!
 そうなると困るのが米どころ秋田の農家の皆さんです。ようやく実った稲穂を小鳥たちに食べられないようにあの手この手で田んぼを守っています。ですが相手は羽の付いた小さな小鳥ですからなかなか完全に防ぐことは出来ていないのが現状のようです。

 【ニュウナイスズメ】の群れを観察していると・・・・どこからか数羽が田んぼにやってきて頭を垂れた稲穂に止まるとその後から一斉に大きな群れが同じような行動をします。
 そこへ車やバイクが通りかかったり、スズメよけの空砲が鳴ったりすると一斉に田んぼから飛び上がって、道路を挟んで直ぐのところにあるヨシ原へと逃げ込みます。なんとそのヨシ原は「鳥獣保護区」に指定されています。つまり【ニュウナイスズメ】達は身の危険を感じると安全な場所へ逃げ込んでくるのです。



近くを原付が通ったら・・・

一斉に避難を始めます。

目指すは「鳥獣保護区」のヨシ原!


 この様な光景は何度となく繰り返し繰り返し行われています。この数の【ニュウナイスズメ】が田んぼに入ったら、そこはどうなってしまったのか?とっても心配になってしまいます。
 逃げ込んだ先が鳥獣保護区であったことは単なる偶然でしょうが、ここまであからさまに駆け込み寺的に避難してくると「実は知ってて逃げてきてるんじゃないか?」と疑いたくもなります。

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2008年08月27日日光浴

秋田 足利 直哉

 数日続いた晴天もどうやら今日一日でストップするようで・・・そんなチャンスには山に行こうか?鳥を見ようか?迷ってしまいますね~?


 さて・・・天気予報が「曇り時々雨」だったのに自分がいるところではちょっと晴れ間がのぞいたりすると、もの凄い得した気分になりませんか?ちょっと安上がりな”お得感”かも知れませんが私は気分的にも随分と「得した!」と思ってしまいます。

 先日のそんな天気の日、野鳥の中にも「得した!」気分(?)で過ごしていた鳥がいたので紹介します。



 つかの間の晴れ間を気分良く過ごしていたのは【ゴイサギ】の幼鳥たちでした。大潟草原にはサギのコロニーがあってそこで【アオサギ】【ダイサギ(亜種チュウダイサギ)】【ゴイサギ】が繁殖したのですが、その中でも【ゴイサギ】は一番最後にコロニーに巣を作り始めて、一番遅く子育てを始めたはずなのに、一番早く今年生まれの幼鳥たちが独り立ちを始めました。
 とは言っても時々コロニーに戻ってきたり直ぐそばにある水辺の廻りで集団で過ごしています。この写真はそんな場面の写真ですが、幼鳥たちが気持ちよさそうに陽の光を浴びていました。



 中には↑のように羽をダランと下げて羽の内側を太陽に向けて『日光浴』している個体もいました。その独特の仕草からして本当に気持ちよさそうに見えます。【ゴイサギ】達も雨が続いて身体がジメジメしていたのでしょうか?
 何となくそんな彼らを見ていて、晴れの日に干した布団の気持ちよさが思い浮かんだのですが、きっと日光浴をしていた【ゴイサギ】もそんな気持ち良さを充電していたのかな~?なんて想像しながら観察していました。
 つかの間の晴れ間に『日光浴』が出来たら随分と得してますよね?天気予報通りならば時々雨が降っていたはずですから・・・

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2008年08月26日迷い込んだ鳥

秋田 足利 直哉

 空を見上げると秋の気配が色濃くなってきました。野鳥たちの秋の渡りも最盛期を迎えているようです。野鳥たちもそんな空の様子を観て移動しているのでしょうか?


 先日、午前中の観察を終えて大潟草原鳥獣保護区の管理棟でノートや写真の整理をしていると、窓の直ぐ近くで【ヒヨドリ】が賑やかに鳴いていました。【ヒヨドリ】は普段から管理棟の近くで姿が観察されたり、鳴き声が聞こえたりと観察頻度の高い種なのでそれほど気にしないで整理を続けていたのですが、益々賑やかになってきて喧しいくらいまでボリュームが上がってきました。



 返事をするはずのない【ヒヨドリ】に向かって『おいおい、どうした?』と話しかけながら見ると、どうも管理棟に向かって鳴いているようでした。『んっ?』と不思議に思っていると、窓の外の【ヒヨドリ】が鳴いていないのに直ぐ近くでうるさいくらいの鳴き声が聞こえます。
 その鳴き声はなんと室内からでした。声のする2階に上がると明るい灰色をした鳥が天井付近をバタバタと飛び回っていました。





 随分と親鳥と印象が違う【ヒヨドリ】の幼鳥が窓から室内に迷い込んで出られずにいました。喧しいくらいの鳴き声は・・・
幼鳥:「ねぇどうしたらいいの?」
   「どっちに行けばいいの?」
   「早くここから出してよ!!」
   「怖いよ!助けて!!」
親鳥:「大丈夫!落ち着きなさい!!」
   「こっちに飛んでくれば出られるから!」
と、いうようなやりとりだったみたいです。幼鳥はちょっとしたパニックに陥っているようでした。それなのに私が2階に上がってきたものだから益々パニックに・・・
 このままでは暴れて怪我をしたり体力を消耗するだけだと思い、身体を屈めて2階の窓という窓、全て開けて物陰に隠れて見守りました。すると飛び回るのを止めて、鳴いて親鳥に助けを求めていました。

 管理棟の2階は片屋根になっていて東側は天井が高く、西側が低い作りになっています。幼鳥は高い側からどうにか脱出しようと試みるのですが、親鳥は天井の低い側で鳴き声を上げています。その後も何度か鳴き声のやりとりをした後、意を決したように低い側の窓に向かって飛んで行き、脱出に成功しました。
 脱出した【ヒヨドリ】親子は・・・
幼鳥:「怖かったよ~」
親鳥:「もう大丈夫!でももう2度とこんなことにならないようにね!」
と、いう会話をしているかのように鳴きながら2羽で飛び去っていきました。

 
 窓に激突して命を落とす野鳥たちもいるようなので、私も「うわっどうしよう・・」と慌てましたが、【ヒヨドリ】の”親子の絆”の強さで無事脱出してくれて本当に安心しました。

  

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2008年08月25日身軽なコガラ

秋田 足利 直哉

 クールビズの期間中ですが、秋田では長袖Yシャツを着ている人が増えてきました。処暑を過ぎて街も山も徐々に装いを変えていく時期になってきたようです。 

 
 先日森吉の巡視で久しぶりに直ぐそばで野鳥を観察する機会に恵まれました。直ぐ近くまで寄ってきてくれたのは【コガラ】の群れで、私の頭上にあるブナの木で忙しく飛び回って餌を採っていました。
 
 その中の1羽の【コガラ】が更に近くまでやってきてくれました。初めは細い枝を伝って捜し物をするように移動していたのですが、餌を見つけたようで葉っぱにぶら下がって、何かを嘴で突っついていました。



【コガラ】が伝っていた枝は爪楊枝よりも細く見えましたが、そんな枝や葉の柄を器用に掴んで移動していました。見ている私が「そんな細い枝で大丈夫か?」と心配になったほどでしたが葉っぱでも平気だとは・・・しかも自分の重みでしなった葉っぱからサッと近くの細枝へ飛び移り、また別の葉っぱで餌を採っていました。羨ましいほどの身軽さです!



 そのうち、彼がいる方向から「プチッ」と何かがはじけるような音が聞こえました。想像するに葉の裏に隠れていた虫を咥えて食べたときに出た音のようでした。何を食べていたのかまでは見えなかったのですが、もし見えていてもあまり気持ちの良い光景ではなかったかも知れないですね・・・。耳を澄ますとそんな音が遠くからも2度3度と聞こえてきました。他の高い場所でもこれと同じような光景が繰り広げられていたのでしょうね。


 【コガラ】も自分たちの食べる餌に合わせて身体と動きを適応させていったのでしょうが、こんなアクロバティックな体勢で餌が採れるなら、葉っぱに隠れたはずの虫たちもひとたまりもないですよね?「見つかったら終わり」ってかんじです・・

 

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2008年08月22日水浴その2

秋田 足利 直哉

 今日の秋田はスッキリと晴れ渡りました。事務所の窓からはキレイな青空が見えています。でも雲の様子を見ると、もう秋の気配がしてますね~


 大潟草原の管理棟の直ぐ近くにある水辺は昨年のヒメガマ除去作業以来、広くなった水辺に多くの野鳥たちがやってくるようになりました。タシギ・カワセミ・ヨシゴイなどがこれまで私たちを楽しませてくれましたが、最近はサギたちが多く訪れるようになってきました。
 
 この日も【ダイサギ】の若鳥と【アオサギ】の若鳥・幼鳥が入っていてそれぞれが”まったり”とした時間を過ごしていました。





 管理棟の窓枠の下に隠れながら観察していると、1羽の【アオサギ】が水浴を始めました。以前この日記でも半身浴している【アオサギ】を紹介しましたがその時は【アオサギ】の口から『ふぅ~』と気持ちよさそうなため息が聞こえてきそうな感じでしたが、写真の【アオサギ】はかなり積極的に全身に水を浴びていました。
 1枚目では胸~腹を水に浸すようすが、2枚目の写真には右翼を広げてその内側を水に浸す様子が写っていますが、もちろん両方の翼で同じ動作をしましたし、頭のてっぺんまで水に突っ込んで、背中にも水がかかるようにモゾモゾと動いて本当に全身水浸しになっていました。


 最後の写真はひとしきり水浴びをして満足げに立ち上がった時の写真ですが、身体からダラダラと水がしたたっているのが見えるかと思いますし、【アオサギ】自身も全身ビショビショですよね?

 このあとはまるで水に濡れた犬のようにブルブルッと身体を震わせて大まかに水切りをして、直ぐ近くのヨシ原に移動して羽繕いを始めました。かなり入念に時間を掛けてやってました。【アオサギ】も入浴後のケアが大切みたいです!

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