秋田
1036件の記事があります。
2009年11月24日警戒心の差
秋田 足利 直哉
皆さんは今年最後の3連休、いかがお過ごしになりましたか?秋田県内ではスキー場オープンの便りが聞かれ、冬の訪れをまた一つ実感する事となりました。見渡す景色も随分と白くなってきました・・。
さて、ようやく!本当にようやく!!大潟ではガン達の群れを採餌場として、塒として本格的にその姿を観察できるようになりました。随分と待ちかねた気がします・・・。その分、シジュウカラガンやハクガンなど稀少なガン達の姿も見られて急に忙しくなり、帳尻あわせをされた感じです(笑)。
そのガン達の観察で感じることは、彼らの警戒心の高さというか、強さというか・・・。同じように水田で採餌するハクチョウ達と比べるとその差は歴然としています。

奥に【ヒシクイ】手前に【コハクチョウ】の姿が見えます。この時の私と彼らの距離は田んぼの長辺分。しかも大潟村の田んぼはそんじょそこらの田んぼと規模が桁違いです。恐らくは充分な距離を保って観察していたはずですが・・・【ヒシクイ】はこの警戒態勢!!

のち、徐々にその警戒を説いていくのですが、その前に【コハクチョウ】達は全く気にする素振りすら見せず、黙々と採餌を続けます。そして、一羽の【コハクチョウ】が【ヒシクイ】達に『お前達が食べないなら私が食べる』と言わんばかりに群れの間に割って入り、採餌を始めました。
その様子を見て【ヒシクイ】は更にその警戒を解くのですが、それまでに要する時間や、条件が【コハクチョウ】に比べて強い!厳しい!!もしこの時、【ヒシクイ】だけであったら・・・観察時間はもっと短かったのかも知れません・・・。今後も彼らの警戒心を配慮して観察を続けようと思っています。
さて、ようやく!本当にようやく!!大潟ではガン達の群れを採餌場として、塒として本格的にその姿を観察できるようになりました。随分と待ちかねた気がします・・・。その分、シジュウカラガンやハクガンなど稀少なガン達の姿も見られて急に忙しくなり、帳尻あわせをされた感じです(笑)。
そのガン達の観察で感じることは、彼らの警戒心の高さというか、強さというか・・・。同じように水田で採餌するハクチョウ達と比べるとその差は歴然としています。

奥に【ヒシクイ】手前に【コハクチョウ】の姿が見えます。この時の私と彼らの距離は田んぼの長辺分。しかも大潟村の田んぼはそんじょそこらの田んぼと規模が桁違いです。恐らくは充分な距離を保って観察していたはずですが・・・【ヒシクイ】はこの警戒態勢!!

のち、徐々にその警戒を説いていくのですが、その前に【コハクチョウ】達は全く気にする素振りすら見せず、黙々と採餌を続けます。そして、一羽の【コハクチョウ】が【ヒシクイ】達に『お前達が食べないなら私が食べる』と言わんばかりに群れの間に割って入り、採餌を始めました。
その様子を見て【ヒシクイ】は更にその警戒を解くのですが、それまでに要する時間や、条件が【コハクチョウ】に比べて強い!厳しい!!もしこの時、【ヒシクイ】だけであったら・・・観察時間はもっと短かったのかも知れません・・・。今後も彼らの警戒心を配慮して観察を続けようと思っています。
2009年11月19日ミサゴの食事
秋田 足利 直哉
長いトンネルを越えるとそこは雪国であった。とはあまりに有名な書き出しですが、今日は現実にそんな体験をしてきました。トンネルではありませんが・・・脇道にはいるとそこは厳冬期そのもの!!平地で平気だからと油断してはいけませんね!!
昨日の日記で同じような内容が続くと言っておき、舌の根も乾かぬうちに・・・今日もまた野鳥の食事風景の話題です(苦笑)。
この日は雨、それも徐々に激しくなってきて、辺りも暗くなってきたし、時間も時間なのでそろそろ管理棟の戸締まりをしようとした時です。
一羽の【ミサゴ】がやって来ました。近くに電柱に止まったのですが、辺りをキョロキョロと見渡して落ち着きがありません。そのうち私を見つけたようで、執拗にこちらに視線を送ってきます。「どうしたのかな?」とスコープで確認してみると足下に小型のオオクチバスらしき魚が見えました。
どうやら今しがた、西部承水路で捕まえた魚を食べようと、この電柱にやって来たようでした。私は「これはチャンス」と、身を潜めて【ミサゴ】の様子を観察し始めました。

【ミサゴ】の足下に魚が居るのが見えますでしょうか??

その魚、まだ生きているようで、時々激しく動きます。その動きで【ミサゴ】もバランスを崩すようで、翼を広げて魚の必死の抵抗に対応していました。

周囲を気にしながらも魚を食べ始めました。昨日取り上げたハシボソガラスとは比べものになりません。流石に魚食に特化した【ミサゴ】です。その食べ方の器用なこと!!嘴で簡単に魚の身を引きちぎってドンドン口の中へと消えていきます。
小型とはいえ、魚まるまる一匹を食べるのに要した時間は約24分。こうして書くと長い時間のように思えますが、実際に観察しているとあっという間に魚が小さくなっていき、食べ終わっていました。
食べ終えた【ミサゴ】は嘴についた食べカス(?)を爪で落としたり、簡単に羽繕い等をして身だしなみを整えたかと思ったら・・・おかわりを獲りに出かけていきました。まだ食べたりなかったようです。
昨日の日記で同じような内容が続くと言っておき、舌の根も乾かぬうちに・・・今日もまた野鳥の食事風景の話題です(苦笑)。
この日は雨、それも徐々に激しくなってきて、辺りも暗くなってきたし、時間も時間なのでそろそろ管理棟の戸締まりをしようとした時です。
一羽の【ミサゴ】がやって来ました。近くに電柱に止まったのですが、辺りをキョロキョロと見渡して落ち着きがありません。そのうち私を見つけたようで、執拗にこちらに視線を送ってきます。「どうしたのかな?」とスコープで確認してみると足下に小型のオオクチバスらしき魚が見えました。
どうやら今しがた、西部承水路で捕まえた魚を食べようと、この電柱にやって来たようでした。私は「これはチャンス」と、身を潜めて【ミサゴ】の様子を観察し始めました。

【ミサゴ】の足下に魚が居るのが見えますでしょうか??

その魚、まだ生きているようで、時々激しく動きます。その動きで【ミサゴ】もバランスを崩すようで、翼を広げて魚の必死の抵抗に対応していました。

周囲を気にしながらも魚を食べ始めました。昨日取り上げたハシボソガラスとは比べものになりません。流石に魚食に特化した【ミサゴ】です。その食べ方の器用なこと!!嘴で簡単に魚の身を引きちぎってドンドン口の中へと消えていきます。
小型とはいえ、魚まるまる一匹を食べるのに要した時間は約24分。こうして書くと長い時間のように思えますが、実際に観察しているとあっという間に魚が小さくなっていき、食べ終わっていました。
食べ終えた【ミサゴ】は嘴についた食べカス(?)を爪で落としたり、簡単に羽繕い等をして身だしなみを整えたかと思ったら・・・おかわりを獲りに出かけていきました。まだ食べたりなかったようです。
2009年11月18日ハシボソガラスの食事
秋田 足利 直哉
昨日の日記でお伝えした観察会に参加して下さった方から『アクティブレンジャー日記見てるよ!』と声をかけていただきました。こういった声は時々頂く機会がありまして、その度に「ありがたいなぁ」と深く感謝しています。これからも投稿していきますので駄文にお付き合い下さい。
今日は南の池で見た、【ハシボソガラス】の食事風景の話です。私の日記はどうやら(?)同じような話題が続く傾向があるようで・・・(笑)

【ハシボソガラス】が食べているのは南の池の畔に放置されたオオクチバスのようです。
大潟村では釣り上げたオオクチバスなど外来魚のリリースを禁止しています。そうすると当然釣った魚を持ち帰ることになるのですが、一部にマナーの悪い方々がいて、釣った魚を放置していく方が時々いるようです。(困ったものですが、この問題は今日の日記ではひとまず置いておきましょう・・・)
【ハシボソガラス】が食べていたのはそんな、オオクチバスであったようでした。

魚はどの部分が一番美味しいか?という質問の答えとして言われるのは、『頭の部分は口やエラなど動く部分が集まっているから身が締まって美味しい』なんて言われますが、実際はどうなんでしょうかね?
この【ハシボソガラス】は頭の辺りから食べ始めていました。この写真は(ちょっとエグイですが・・)目玉をほじくり出して食べているシーンです。脚でしっかり押さえて居るのが解ります。
およそ、口の周り→目玉→目玉の周囲→エラの周辺といった順番に食べていたようです。でも長めで太い【ハシボソガラス】の嘴の形は魚の肉をえぐり取ったりするのには向いていないようで・・・不器用な食べ方に感じてしまいました。
周囲を随分と警戒しながら食べていたので、きっと美味い部分から食べ始めたと想像しますがいかがでしょうか?
でも「魚のカマが好き」な私にとっては、この【ハシボソガラス】の食べ進め方がなんとなく納得できるな~と感じた観察でした。
今日は南の池で見た、【ハシボソガラス】の食事風景の話です。私の日記はどうやら(?)同じような話題が続く傾向があるようで・・・(笑)

【ハシボソガラス】が食べているのは南の池の畔に放置されたオオクチバスのようです。
大潟村では釣り上げたオオクチバスなど外来魚のリリースを禁止しています。そうすると当然釣った魚を持ち帰ることになるのですが、一部にマナーの悪い方々がいて、釣った魚を放置していく方が時々いるようです。(困ったものですが、この問題は今日の日記ではひとまず置いておきましょう・・・)
【ハシボソガラス】が食べていたのはそんな、オオクチバスであったようでした。

魚はどの部分が一番美味しいか?という質問の答えとして言われるのは、『頭の部分は口やエラなど動く部分が集まっているから身が締まって美味しい』なんて言われますが、実際はどうなんでしょうかね?
この【ハシボソガラス】は頭の辺りから食べ始めていました。この写真は(ちょっとエグイですが・・)目玉をほじくり出して食べているシーンです。脚でしっかり押さえて居るのが解ります。
およそ、口の周り→目玉→目玉の周囲→エラの周辺といった順番に食べていたようです。でも長めで太い【ハシボソガラス】の嘴の形は魚の肉をえぐり取ったりするのには向いていないようで・・・不器用な食べ方に感じてしまいました。
周囲を随分と警戒しながら食べていたので、きっと美味い部分から食べ始めたと想像しますがいかがでしょうか?
でも「魚のカマが好き」な私にとっては、この【ハシボソガラス】の食べ進め方がなんとなく納得できるな~と感じた観察でした。
2009年11月17日【実施報告】 野鳥観察会『大潟草原の渡り鳥を観察』
秋田 足利 直哉
現在、大潟草原鳥獣保護区に向かう幹線道路(県道42号線)が通行止めになっています。近くに迂回路がありますが、秋田市方面からお越しの場合、迂回路を通行しますと保護区を通り過ぎてしまいます。また幹線道路以外にも通行止めになっている箇所があり、保護区やその周辺の通行に大きな支障が出ています。どうか大潟に野鳥観察にお越し頂く際は、事前に情報収集して頂きますようお願いいたします。通行止め情報はこちらをご覧下さい
今日は、週末日曜日に実施いたしました野鳥観察会のもようをご報告致します。この日の秋田県地方は強風が吹き荒れ、家屋への以外なども報告されるほどの荒天となりました。
大潟村へ向かう途中、雨も激しく降り、車のワイパーを激しく動かさないといけませんでした。『こりゃ、管理棟からの観察になるかな?』なんて覚悟しながら向かいました。
集合時間になっても雨と風は相変わらず・・・講師を務めてくれた日本野鳥の会秋田県支部の方々が事前にこの日の野鳥の生息場所を下見してくれていましたが、この天気では・・・と思いながら先ずは管理棟の2階から観察を始めました。

この時は、私の日記でも何回かお伝えした水辺のカモと、それを狙ってやって来る猛禽類の観察が出来ました。
管理棟からよく観察されるチュウヒはこの日も何度も、何羽も出現してくれて、『あれがチュウヒです』と講師が言うとみんなが双眼鏡やスコープで観察。『またチュウヒが来ました。今度は頭の白い個体です』と言えばみんなが観察し、『随分と色が違うもんですね?』と感想が漏れる。『今度はチュウヒが2羽一緒に来ました』・・・と続き、(なんとなくですが・・・)『またチュウヒか・・・』みたいな雰囲気が感じられるようになった頃(←それにしても贅沢な話ですよね?でも大潟ではこんな感じです!!)・・・雨が上がって空が明るくなってきました。
待ちかねたように、全員で野外へ!!

先ずは承水路でカモ類とカイツブリ類の観察。目の前を飛び回るコガモの群れや水中に潜って採餌するカンムリカイツブリの観察をしました。

水路沿いに移動して、ハクチョウの群れ、マガモやオナガガモの群れなどを観察しました。
そして・・この日の参加者の方々が最も印象に残ったと言っていた、野鳥の観察は、この日が大潟村での初認となったシジュウカラガン(9羽)と、農場でデントコーンを咥えてダンスのさわりを披露してくれたタンチョウ!!
しかし、その場面は私も観察に夢中になってしまい、観察する皆さんの写真を撮影し忘れるという失態を・・・だって私も久々のシジュウカラガンに目を奪われ放しだったんですもの・・・(反省←ちゃんと仕事しましょう!!)
この日の野鳥観察会では27種の野鳥を観察できました。強風と雨で小鳥類が殆ど観察できなかった事と、今年はガンの飛来が遅い事を考えると、自画自賛するわけではありませんが、なかなか充実した観察会となりました。
これも、参加して下さった方々の日頃の行いの良さから、天気が一時的に回復し野外での観察が出来たことと、講師をして下さった日本野鳥の会秋田県支部の方々のおかげと厚く感謝申し上げます。どうもありがとうございました。
今日は、週末日曜日に実施いたしました野鳥観察会のもようをご報告致します。この日の秋田県地方は強風が吹き荒れ、家屋への以外なども報告されるほどの荒天となりました。
大潟村へ向かう途中、雨も激しく降り、車のワイパーを激しく動かさないといけませんでした。『こりゃ、管理棟からの観察になるかな?』なんて覚悟しながら向かいました。
集合時間になっても雨と風は相変わらず・・・講師を務めてくれた日本野鳥の会秋田県支部の方々が事前にこの日の野鳥の生息場所を下見してくれていましたが、この天気では・・・と思いながら先ずは管理棟の2階から観察を始めました。

この時は、私の日記でも何回かお伝えした水辺のカモと、それを狙ってやって来る猛禽類の観察が出来ました。
管理棟からよく観察されるチュウヒはこの日も何度も、何羽も出現してくれて、『あれがチュウヒです』と講師が言うとみんなが双眼鏡やスコープで観察。『またチュウヒが来ました。今度は頭の白い個体です』と言えばみんなが観察し、『随分と色が違うもんですね?』と感想が漏れる。『今度はチュウヒが2羽一緒に来ました』・・・と続き、(なんとなくですが・・・)『またチュウヒか・・・』みたいな雰囲気が感じられるようになった頃(←それにしても贅沢な話ですよね?でも大潟ではこんな感じです!!)・・・雨が上がって空が明るくなってきました。
待ちかねたように、全員で野外へ!!

先ずは承水路でカモ類とカイツブリ類の観察。目の前を飛び回るコガモの群れや水中に潜って採餌するカンムリカイツブリの観察をしました。

水路沿いに移動して、ハクチョウの群れ、マガモやオナガガモの群れなどを観察しました。
そして・・この日の参加者の方々が最も印象に残ったと言っていた、野鳥の観察は、この日が大潟村での初認となったシジュウカラガン(9羽)と、農場でデントコーンを咥えてダンスのさわりを披露してくれたタンチョウ!!
しかし、その場面は私も観察に夢中になってしまい、観察する皆さんの写真を撮影し忘れるという失態を・・・だって私も久々のシジュウカラガンに目を奪われ放しだったんですもの・・・(反省←ちゃんと仕事しましょう!!)
この日の野鳥観察会では27種の野鳥を観察できました。強風と雨で小鳥類が殆ど観察できなかった事と、今年はガンの飛来が遅い事を考えると、自画自賛するわけではありませんが、なかなか充実した観察会となりました。
これも、参加して下さった方々の日頃の行いの良さから、天気が一時的に回復し野外での観察が出来たことと、講師をして下さった日本野鳥の会秋田県支部の方々のおかげと厚く感謝申し上げます。どうもありがとうございました。
2009年11月16日シジュウカラの食事
秋田 足利 直哉
週末は嵐のような風が吹き荒れた秋田県地方。特に沿岸地方の風は強かった・・・。なにせ私がまともに立っていられなかった程。私をご存じの方であればどれほどの強風であったか見当が付くのでは?
その風はあまりに強く、双眼鏡が揺れて乗り物酔いに似た気持ち悪さを感じてしまうほど・・・。なので画像はその前に撮影したもので、日記を書きます。
今日は、私にとって最も身近で、出会いの頻度も高い野鳥である【シジュウカラ】の食事風景をお伝えします。
大潟村で【シジュウカラ】は一応通年で見られるのですが、私的には「冬になってたくさん見られるようになる、なんちゃって(失礼かな?)冬鳥」という印象です。それは大潟という特殊な環境が影響していると思われます。
そして今年も山々に雪の便りが届き始めたのと時を同じくして、大潟村の至るところで【シジュウカラ】の姿が見られるようになってきました。
『鳥が見やすい・見つけやすい』と評判(?)の大潟ですから、色々な行動も観察できます。この時はカモの集まる池で観察していたのですが、私の近くに【シジュウカラ】とエナガの群れがやって来ました。特にどうやら樹木の冬芽を啄んでいるようでした。
よく見ると、嘴で冬芽をもぎ取り→足下に置き、脚で掴み→嘴で冬芽の固い皮を剥がして→中の柔らかい芽を食べる。という順番で食べていました。【シジュウカラ】は固い冬芽をそのまま食べると言うことはしないんですね?(樹木の種類にもよるかとは思いますが・・・)

片足で押さえて、冬芽の皮を剥がす。

今度は両足で押さえて、冬芽の皮を剥がす。

そして柔らかい芽だけを食べる。
「リンゴの皮はキチンと剥いて食べる派」の私にとってどこか親近感を覚える【シジュウカラ】の食事風景でした。
その風はあまりに強く、双眼鏡が揺れて乗り物酔いに似た気持ち悪さを感じてしまうほど・・・。なので画像はその前に撮影したもので、日記を書きます。
今日は、私にとって最も身近で、出会いの頻度も高い野鳥である【シジュウカラ】の食事風景をお伝えします。
大潟村で【シジュウカラ】は一応通年で見られるのですが、私的には「冬になってたくさん見られるようになる、なんちゃって(失礼かな?)冬鳥」という印象です。それは大潟という特殊な環境が影響していると思われます。
そして今年も山々に雪の便りが届き始めたのと時を同じくして、大潟村の至るところで【シジュウカラ】の姿が見られるようになってきました。
『鳥が見やすい・見つけやすい』と評判(?)の大潟ですから、色々な行動も観察できます。この時はカモの集まる池で観察していたのですが、私の近くに【シジュウカラ】とエナガの群れがやって来ました。特にどうやら樹木の冬芽を啄んでいるようでした。
よく見ると、嘴で冬芽をもぎ取り→足下に置き、脚で掴み→嘴で冬芽の固い皮を剥がして→中の柔らかい芽を食べる。という順番で食べていました。【シジュウカラ】は固い冬芽をそのまま食べると言うことはしないんですね?(樹木の種類にもよるかとは思いますが・・・)

片足で押さえて、冬芽の皮を剥がす。

今度は両足で押さえて、冬芽の皮を剥がす。

そして柔らかい芽だけを食べる。
「リンゴの皮はキチンと剥いて食べる派」の私にとってどこか親近感を覚える【シジュウカラ】の食事風景でした。
2009年11月13日ホバリング
秋田 足利 直哉
当事務所は秋田市内のビルの中の一室にあるのですが、最近郵便ポストに忘年会のチラシが入るようになってきました。当事務所に対しては大した宣伝効果もないのですが・・・もう忘年会か?と思って眺めています。それにしても、今年も忘れたいことがたくさん出来ました・・・苦笑
じっくりと野鳥観察をしていると、「飛び方」「飛ぶときのリズム」等が野鳥によってそれぞれ特徴があることに気付きます。一直線に飛ぶ鳥もいれば、波形を描くようにして飛ぶ鳥もいます。よく『慣れてくると飛び方でも野鳥の識別に役立つ事が解ってくるよ!』と言われます。
今日はその中から、かなり特徴的な飛び方であるホバリングをする野鳥を取り上げます(と言っても【ノスリ】一種類だけですけど・・・)。
『ホバリング』とは停空飛行あるいは停空飛翔とも言われる飛び方で、空中のある1点に浮いているかのように留まるスタイルです。ヘリコプターを思い浮かべていただくと解りやすいでしょうか?
この『ホバリング』が出来る野鳥は限られているので、この飛び方を見ただけで、かなり野鳥の種類を絞ることが出来ます。思いつくまま挙げてみると・・・ヤマセミ・カワセミ・ミサゴ・ノスリ・ケアシノスリ・チョウゲンボウ等が浮かびます。
その中でも最も観察機会が多い(?)と思われる【ノスリ】を取り上げてみました。


この2枚の写真はホバリングする【ノスリ】を撮影した物ですが、これを見るとホバリングをするのはどんな時か?想像が出来ると思います!
目線は鋭く(?)下に向いていますよね・・・そうです!ホバリングしている時は獲物を探している時と思われます。この場所では何度かネズミを食べる【ノスリ】を観察したことがありますし、以前この日記でもご紹介したことがあります。恐らくこの時もネズミを探していたのだと思われます。
更にそのホバリングを見る機会が増えていくとそのリズムというか羽の動かし方にその種毎の特徴も見えてきます。その違いについては、人によって感じ方が違うと思うのでここでは詳しく書きませんが・・そういった自分なりの観察眼で見ていくと、【ノスリ】のような身近な野鳥であっても色々な発見があって楽しいですよ。
また、機会がありましたら、【ノスリ】とミサゴやチョウゲンボウのホバリングを比較してみるのも面白いと思いますよ!!
じっくりと野鳥観察をしていると、「飛び方」「飛ぶときのリズム」等が野鳥によってそれぞれ特徴があることに気付きます。一直線に飛ぶ鳥もいれば、波形を描くようにして飛ぶ鳥もいます。よく『慣れてくると飛び方でも野鳥の識別に役立つ事が解ってくるよ!』と言われます。
今日はその中から、かなり特徴的な飛び方であるホバリングをする野鳥を取り上げます(と言っても【ノスリ】一種類だけですけど・・・)。
『ホバリング』とは停空飛行あるいは停空飛翔とも言われる飛び方で、空中のある1点に浮いているかのように留まるスタイルです。ヘリコプターを思い浮かべていただくと解りやすいでしょうか?
この『ホバリング』が出来る野鳥は限られているので、この飛び方を見ただけで、かなり野鳥の種類を絞ることが出来ます。思いつくまま挙げてみると・・・ヤマセミ・カワセミ・ミサゴ・ノスリ・ケアシノスリ・チョウゲンボウ等が浮かびます。
その中でも最も観察機会が多い(?)と思われる【ノスリ】を取り上げてみました。


この2枚の写真はホバリングする【ノスリ】を撮影した物ですが、これを見るとホバリングをするのはどんな時か?想像が出来ると思います!
目線は鋭く(?)下に向いていますよね・・・そうです!ホバリングしている時は獲物を探している時と思われます。この場所では何度かネズミを食べる【ノスリ】を観察したことがありますし、以前この日記でもご紹介したことがあります。恐らくこの時もネズミを探していたのだと思われます。
更にそのホバリングを見る機会が増えていくとそのリズムというか羽の動かし方にその種毎の特徴も見えてきます。その違いについては、人によって感じ方が違うと思うのでここでは詳しく書きませんが・・そういった自分なりの観察眼で見ていくと、【ノスリ】のような身近な野鳥であっても色々な発見があって楽しいですよ。
また、機会がありましたら、【ノスリ】とミサゴやチョウゲンボウのホバリングを比較してみるのも面白いと思いますよ!!
2009年11月12日狙いどころ
秋田 足利 直哉
気持ちよく晴れましたが、吐く息が随分と白くなってきました。朝は寒いのですが日中は温かかったり、寒いと思っても歩くとじわっと汗が出たり・・・どうもこの時期の洋服選びが苦手です。
先日、森吉で野鳥観察をご一緒した方からこんな質問をされました。
『例えば、今の時期であればため池や川などにハクチョウやカモの姿があるし、川の浅瀬にはサギがいるし、港にはカモメがいるじゃないですか?小鳥にもここに行けばこんな小鳥が見られるっていう傾向というかポイントって無いんですか??』と・・・この方は最近、野鳥観察に目覚め、色々な野鳥を見たいが小鳥の観察は難しい。もっと狙い所を絞れないか?と思って質問されたようです。
その後の私は『う~~ん』と考え込む。その間、『民家の周りにはスズメヤムクドリがいますよね?』なんて答えは質問の趣旨と違うよな?とか色々考えた末に・・・
『今の時期は、広葉樹の葉が落ちて見通しが利くようになりましたから、小鳥たちにとっては危険が増した状況ですよね?そこで身体が小さい彼らは今も葉が茂っている針葉樹に集まる傾向があるようですよ。』と答えました。勿論何処にでも当てはまる傾向では無いかも知れませんが、森吉周辺では確かにその傾向があります。
そんなやりとりがあった後、多少の不安があったので、針葉樹を注意して観察し、針葉樹の側では耳に意識を集中していました。ウソを言ってはいませんが、やはり多少の不安があったのですが・・・大丈夫でした。

針葉樹のある場所での観察機会が多い【キクイタダキ】、日本産鳥類の中では最も小さいとされる種です。そんな彼らは身を守るために冬でも葉が落ちない針葉樹をよりどころとしているのでしょう!

しかしこの【キクイタダキ】身体も小さく、動きも速い。そこに居るだろうと思っても、又は見つけたとしても観察は容易ではありません。ましてや撮影となると・・・
他にもヒガラやエナガの姿を見ましたが、いずれも小鳥の中でも小型の野鳥達でした。どうやら今年も森吉では小さな野鳥達が針葉樹のあるエリアで身を寄せ合って、自分たちの身を守っているようです。
私的には質問の答え通りの観察が出来てほっと一安心です。
先日、森吉で野鳥観察をご一緒した方からこんな質問をされました。
『例えば、今の時期であればため池や川などにハクチョウやカモの姿があるし、川の浅瀬にはサギがいるし、港にはカモメがいるじゃないですか?小鳥にもここに行けばこんな小鳥が見られるっていう傾向というかポイントって無いんですか??』と・・・この方は最近、野鳥観察に目覚め、色々な野鳥を見たいが小鳥の観察は難しい。もっと狙い所を絞れないか?と思って質問されたようです。
その後の私は『う~~ん』と考え込む。その間、『民家の周りにはスズメヤムクドリがいますよね?』なんて答えは質問の趣旨と違うよな?とか色々考えた末に・・・
『今の時期は、広葉樹の葉が落ちて見通しが利くようになりましたから、小鳥たちにとっては危険が増した状況ですよね?そこで身体が小さい彼らは今も葉が茂っている針葉樹に集まる傾向があるようですよ。』と答えました。勿論何処にでも当てはまる傾向では無いかも知れませんが、森吉周辺では確かにその傾向があります。
そんなやりとりがあった後、多少の不安があったので、針葉樹を注意して観察し、針葉樹の側では耳に意識を集中していました。ウソを言ってはいませんが、やはり多少の不安があったのですが・・・大丈夫でした。

針葉樹のある場所での観察機会が多い【キクイタダキ】、日本産鳥類の中では最も小さいとされる種です。そんな彼らは身を守るために冬でも葉が落ちない針葉樹をよりどころとしているのでしょう!

しかしこの【キクイタダキ】身体も小さく、動きも速い。そこに居るだろうと思っても、又は見つけたとしても観察は容易ではありません。ましてや撮影となると・・・
他にもヒガラやエナガの姿を見ましたが、いずれも小鳥の中でも小型の野鳥達でした。どうやら今年も森吉では小さな野鳥達が針葉樹のあるエリアで身を寄せ合って、自分たちの身を守っているようです。
私的には質問の答え通りの観察が出来てほっと一安心です。
2009年11月11日続:繰り返される光景
秋田 足利 直哉
今日は11月11日。1が4つも並んでいるので、きっと色々な『○○の日』になっていると思って調べてみると・・・書ききれないくらい・・・。例えば『麺の日』『もやしの日』『箸の日』『ポッ○ー&プ○ッツの日』『かりんとうの日』等など。なんかイメージが共通してません?形つながり?
もっと何か無いかな?と思って探すと『きりたんぽの日』でもありました。やっぱり秋田ですからね!!美味しい季節ですし(笑)
さてそんな日、大潟ではいつもの光景が繰り返されています。カモの観察をしていると突然、一斉に飛び立つ!!数千羽のカモが一斉に飛び立つ時は、なかなかの羽音が響きます。水辺を旋回し、逃げ回るカモの中から襲撃している猛禽類を探すのは容易ではありません・・・。逃げ回るカモの群れはいくつにも分散し、一体何処で襲撃事件が起きているのか?


全容を把握するのは、かなり難しい・・・。この時は【オオタカ】がカモの群れを襲っていました。恐らく近くの樹からカモたちの様子をうかがっていたんだと思いますが、私にはその姿を見つけることは出来ていませんでした。
そして、この時の【オオタカ】のアタックは失敗に終わりました。が、何度目かのアタックで遂に【マガモ】オス♂を捕らえました。飛び回るカモの群れの後ろの方を飛んでいた個体が突然、落下!!それを追う【オオタカ】!水面に落ちた【マガモ】を両足で掴んで、持ち上げ近くの岸へと運んでいき、その後・・・。
これで【オオタカ】のアタックは終了(一段落?)!水辺にはまたカモたちが戻ってきていました。一見何事もなかったかのように穏やかに見える水辺の近くの岸では【マガモ】をむさぼる【オオタカ】が・・・
これが大潟で毎日繰り返されている『自然界の一コマ』。自然界で命が繋がっていく光景です。
もっと何か無いかな?と思って探すと『きりたんぽの日』でもありました。やっぱり秋田ですからね!!美味しい季節ですし(笑)
さてそんな日、大潟ではいつもの光景が繰り返されています。カモの観察をしていると突然、一斉に飛び立つ!!数千羽のカモが一斉に飛び立つ時は、なかなかの羽音が響きます。水辺を旋回し、逃げ回るカモの中から襲撃している猛禽類を探すのは容易ではありません・・・。逃げ回るカモの群れはいくつにも分散し、一体何処で襲撃事件が起きているのか?


全容を把握するのは、かなり難しい・・・。この時は【オオタカ】がカモの群れを襲っていました。恐らく近くの樹からカモたちの様子をうかがっていたんだと思いますが、私にはその姿を見つけることは出来ていませんでした。
そして、この時の【オオタカ】のアタックは失敗に終わりました。が、何度目かのアタックで遂に【マガモ】オス♂を捕らえました。飛び回るカモの群れの後ろの方を飛んでいた個体が突然、落下!!それを追う【オオタカ】!水面に落ちた【マガモ】を両足で掴んで、持ち上げ近くの岸へと運んでいき、その後・・・。
これで【オオタカ】のアタックは終了(一段落?)!水辺にはまたカモたちが戻ってきていました。一見何事もなかったかのように穏やかに見える水辺の近くの岸では【マガモ】をむさぼる【オオタカ】が・・・
これが大潟で毎日繰り返されている『自然界の一コマ』。自然界で命が繋がっていく光景です。
2009年11月10日大きいダイサギがやって来ている
秋田 足利 直哉
最近、出会う人達との挨拶に続けて「日が短くなったね~」という言葉が聞かれます。確かに事務所の窓から見る夕焼けの時間が早くなっていて、今日など勤務時間が過ぎる頃にはとっぷりと日が暮れています。来月の冬至に向けてまだまだ短くなっていきます。車や自転車の運転などには充分に気をつけましょう!!
ここ数日「やって来た」というタイトルを続けてしまっています・・・。今日はちょっとアレンジ(?)して「やって来ている」としました(苦笑)。
【ダイサギ】と言えば・・・この日記でも何度か登場しているお馴染みの野鳥で、大潟草原では管理棟から観察できるコロニーで繁殖している種でもあります。またこれまでの観察記録や管理員さんの調査日誌、私のフィールドノートを見ても年間を通じて観察されている種です。
しかし、最近見かける【ダイサギ】はコロニーで繁殖していた【ダイサギ】よりも明らかに身体が大きいことに気付きます。秋になって大きく成長したんでしょうか?? なんて書いちゃいましたがそうではないんです。
【ダイサギ】等のように一般的に読んでいる名前は野鳥の「種名」にあたる名前ですが、更に詳しく分類が必要な「種」に関しては「亜種」の分類がなされています。
今日取り上げている【ダイサギ】にも「亜種」が存在します。コロニーで繁殖した【ダイサギ】は【亜種チュウダイサギ】で現在大潟に生息している【ダイサギ】は【亜種ダイサギ】でもしかしたら【亜種オオダイサギ】もいるかも知れません。
3つの亜種を小さい順に並べると【亜種チュウダイサギ】→【亜種ダイサギ】→【亜種オオダイサギ】となります。
現在【亜種チュウダイサギ】は既に大潟よりも南へ移動していて、ここでは見ることが出来ない(もしかしたら少数は生息しているかも?)ようです。なので見慣れた身体が小さめの【ダイサギ】から身体の大きな【ダイサギ】に変わっているので、『大きいダイサギがやって来ている』となるわけです。


しかし!!身体は一回り大きくても餌を採る動作は変わらず・・。ぬ~っと首を伸ばして水の中をのぞき込み獲物を探します。
この【ダイサギ】は旧八郎潟の中に農業用の水路が合流する場所で餌を探していました。水路を向かって左から右へ移動しながら探してみても見つからず・・・折り返して右から左へと探してみるがまたしても見つからず・・・結局3往復してから水路の中心部へと移動していきました。この辺の性格(?)も変わらないようです(笑)。
ここ数日「やって来た」というタイトルを続けてしまっています・・・。今日はちょっとアレンジ(?)して「やって来ている」としました(苦笑)。
【ダイサギ】と言えば・・・この日記でも何度か登場しているお馴染みの野鳥で、大潟草原では管理棟から観察できるコロニーで繁殖している種でもあります。またこれまでの観察記録や管理員さんの調査日誌、私のフィールドノートを見ても年間を通じて観察されている種です。
しかし、最近見かける【ダイサギ】はコロニーで繁殖していた【ダイサギ】よりも明らかに身体が大きいことに気付きます。秋になって大きく成長したんでしょうか?? なんて書いちゃいましたがそうではないんです。
【ダイサギ】等のように一般的に読んでいる名前は野鳥の「種名」にあたる名前ですが、更に詳しく分類が必要な「種」に関しては「亜種」の分類がなされています。
今日取り上げている【ダイサギ】にも「亜種」が存在します。コロニーで繁殖した【ダイサギ】は【亜種チュウダイサギ】で現在大潟に生息している【ダイサギ】は【亜種ダイサギ】でもしかしたら【亜種オオダイサギ】もいるかも知れません。
3つの亜種を小さい順に並べると【亜種チュウダイサギ】→【亜種ダイサギ】→【亜種オオダイサギ】となります。
現在【亜種チュウダイサギ】は既に大潟よりも南へ移動していて、ここでは見ることが出来ない(もしかしたら少数は生息しているかも?)ようです。なので見慣れた身体が小さめの【ダイサギ】から身体の大きな【ダイサギ】に変わっているので、『大きいダイサギがやって来ている』となるわけです。


しかし!!身体は一回り大きくても餌を採る動作は変わらず・・。ぬ~っと首を伸ばして水の中をのぞき込み獲物を探します。
この【ダイサギ】は旧八郎潟の中に農業用の水路が合流する場所で餌を探していました。水路を向かって左から右へ移動しながら探してみても見つからず・・・折り返して右から左へと探してみるがまたしても見つからず・・・結局3往復してから水路の中心部へと移動していきました。この辺の性格(?)も変わらないようです(笑)。


さて、ここ数日11月下旬とは思えないくらい温かく、青空が広がる小春日和が続いている秋田・大潟には各地から鳥見に来られる方が多くなってます。そのお目当てはシジュウカラガンやハクガンといった滅多に見られない稀少なガン達。日中ガン達が採餌している場所には見慣れない車が多く、その車窓から大砲(超望遠レンズ)がチラッと見えています。
そんな中、ガンを見たい衝動を抑えながら西部承水路で調査していると、なかなか面白い光景を目にする事がありますが、その時はいつにも増して嬉しく感じてしまいます(←なんて書くと性格悪そうですね・・・笑)。
今日はその中から【カイツブリ】を観察していて見つけた”小さな小さな発見”についてお伝えしようと思います。
【カイツブリ】と言えば皆さんはどんな事を連想するでしょうか??
やはり・・潜水でしょうかね??(←独断的??)【カイツブリ】の語源として『水を掻いて潜る』が『掻いて、潜る』となり・・・『かいつぶり』となったとする説があるようですし、学名のTachybaptus ruficollisのTachybaptusはtachys(早い)+bapto(潜る)の意味だそうですから、古今東西(?)、【カイツブリ】と言えば潜水する鳥というイメージが強いようですね??
ちょっと強引かも知れませんが・・・ということで、【カイツブリ】の潜水シーンを観察してみました。かなり頻繁に潜水する上、一旦潜ると何処から上がってくるのか?予測が難しいのですが、よーーく観察すると、潜水に向けた動作が見えてきました(←ちょっと大げさですけど・・)。
この状態が、潜水が終わり次の潜水までのインターバルの様子です。この写真と次の写真をよく見比べていただきたいのですが・・・。
この写真が、「さぁ行くぞ!」というタイミングです。上の写真と見比べると首の位置が異なっているのですが。お分かりになるでしょうか??頭の位置が後ろになったというか、顎を引いたというか・・・
2枚の写真を「首の角度」に着目して見比べると・・・【カイツブリ】は首が短くて解りにくいかも知れませんが 、潜水の直前に頭を後ろに引くような動作を見せることが解りました。自分に置き換えてみてみれば、プールなどに飛び込む時、同じような動作をしませんか?躊躇うわけではありませんが、一度軽く”引く”動作!
それと似たような事を【カイツブリ】もやるんです。勢いを付ける為なのか?潜水の角度調整をしているのか?はたまた他の理由があるのか?解りませんが・・・
野鳥観察をしていると時々、自分に置き換えられるような動作を見ることがありますが、【カイツブリ】にも私たちと共通するような動きがある。と言うのがこの時の”小さな小さな発見”です。
この写真は上の写真から数秒後、潜水のために伸び上がり嘴が水面に入ったその瞬間です。餌を捕らえる事は出来たのでしょうか??