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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

ノスリの食事

2008年12月04日
秋田
 今日の大潟は暖かな日差しが降り注ぎ、野鳥観察にはもってこいの一日となりました。鳥見ポイントにはお馴染みの方々の顔もあれば、県外から駆けつけられた方とも数人お会いしました。皆さんそれぞれお目当ての鳥がいたようでしたが、好天も手伝って収穫の多い一日になっていたようです。
  
 今の大潟村はちょっと大げさに言えば、村中何処へ行っても、何処を見渡しても視界の中に野鳥の姿が飛び込んでくる!そんな状況です。運転中にも上空をヒシクイやオオハクチョウが飛ぶ姿が見えます。だからといって道路に車を止めて野鳥観察するのはNGです。安全な場所で落ち着いて観察しましょう。

 と、いう事で私も落ち着いてじっくり巡視・調査していたら、なんだか落ち着かない様子でキョロキョロと周囲を見渡している【ノスリ】を見つけました。地面にいた【ノスリ】に気付くのが遅れてしまい、私との距離は普段であれば警戒して飛び去られる距離だったかと思います。それでも【ノスリ】は飛び去ろうとはしません! 



 野鳥たちが警戒範囲内に入っても逃げないような場合は、餌を食べていることが多いので今回もきっとそうなんだろうと思って、いったん離れて改めて観察することにしました。



 するとやはり、足下に何か捕らえているようです。時々引きちぎられた肉のような物が見えるのですが直ぐに飲み込んでしまい、それが何なのか?解りません。そろそろ私がじれてきた頃、【ノスリ】の近くをハイイロチュウヒの雌が旋回しました。それを警戒した【ノスリ】が足下の獲物を口にくわえました。幸い、引きちぎられたグロテスクであろう部分が向こう側になったので思い切ってトリミングしてみました。



 不勉強も手伝って獲物がなんなのか?特定することは出来ませんが、4本足の動物であるということだけは確実です。(どなたか解った方がいたら教えて下さい!)
 旋回していたハイイロチュウヒは間もなく遠くに去っていきました。すると【ノスリ】は食事を再開しました。鋭い嘴でちぎっては食べ、食べてはちぎってあっという間に完食です。【ノスリ】の嘴ってそんな簡単に肉を引きちぎれるものなの?と驚かされたシーンでした。