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アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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秋田

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2009年12月09日な~らんだ ♪

秋田 足利 直哉

 今日はいつもよりも多めの荷物を持って出勤しましたが、こんな日に限って雨・アメ・あめ・・・雨男ではないはずなんだけどな~なんて考えてみると、若干(ほんの若干ですが・・・)思い当たる事も・・・人生の中で晴れ男から雨男に変わる事ってあるんでしょうか??



 今日の日記は「交通量の少ない道路で観察した野鳥の話」と先日この日記でコミミズクを取り上げた時にご紹介した「コミミズクの羽標本」についてです。



 冬になると北の彼方から多くの渡り鳥たちがやってくるので、ついついそちらに目を奪われがちですが、普段から見られるお馴染みの野鳥にも変化が見られます。
 その中でも解りやすいのが【スズメ】。この時期は数十~百羽くらいの群れで行動している上、周りにたくさん田んぼがある大潟村では車の前を横切ったりして・・・まぁそれはそれはよく見られるようになります。

 しかも、我々人間に寄り添って生活している彼らは、私たちに対して愛想(?)も良く、近くで愛らしい姿を見せてくれます。この時もガードレールの上にずらっと”並んで”いました。



 【スズメ】と言えば・・・
 鳥ヤさん以外の方と話をしていて、私が野鳥に興味があると知ると・・・『最近スズメが減ってませんか?前はよくうちの庭にも来たもんだけど、最近はムクドリばかりだよ・・』という話を何度も聞きました。私自身はそんな感覚はないのですが・・・皆さんのところではいかがですか?



 そして、ガラッと話題が変わって・・・

 ↓の写真が大潟草原鳥獣保護区管理棟に展示してある『コミミズクの羽標本』です。鳥獣保護区管理員さんが業務の間に全て自費・手作りで仕上げたもので、先日は地元の新聞でも取り上げられていました。


 この【コミミズク】はとある場所で朽ち果てようとしていた死体を、いたたまれない気持ちで見た管理員さんが拾ってきて、「せめてその美しい羽だけでも・・・」という願いを込めて額装したものです。
 大潟では自動車事故と思われる野鳥の死(ロードキル)が絶えません。私も先日キジ♀の死体を発見しました。やはり野鳥が死んでいる姿は見るに堪えません・・・。そんな時、管理員さんは「命は戻らないけどせめて羽だけでも・・・」となるのです。

 この標本に関しては現在、地元新聞社が取材中でして、来年早々にも記事として掲載される予定と聞いてますので、ここではあまり詳しくは書かないでおくとします・・・。

 
 とある場所にそのまま放置されていればこれは「ゴミ」として扱われたことでしょう。しかし運良く、心ある方に拾われたおかげでこうして羽をキレイに”並べて”貰って標本として第2の鳥(人)生を送っているのです。



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2009年12月08日ミヤマホオジロ

秋田 足利 直哉

 皆さんも不便を感じていたでしょう、大潟村内の幹線道路(県道42号線)の通行止めは規制が解除されたようです。まだ一部の道路で通行止めが行われているのですが、それほど不便を感じることは無くなったと思います。ですが、これまで以上の安全運転をお願いいたします。


 今日はその交通規制が未だ行われていた頃に観察した野鳥の話題です。


 大潟草原鳥獣保護区は大潟村の中心地からほど近いという立地で、区域内に幹線道路が走っています。先般その道路が通行止めになっていましたから、いつも交通量が多い道路の側で調査しているとどうしても野鳥の鳴き声については聞き取れないことが多く(聞き取れたとしても全ては判別できませんけど・・)、いつも苦戦していますがこの期間に限っては鳴き声が良く聞き取れて、いつになく野鳥を近くに感じていました。心なしか野鳥の数も多かったようにすら感じています。

 そうすると当然(?)観察機会も増えてくるので、良い場面に出くわす事も多くなります。この時はヤブの中に小鳥の群れを見つけ、その様子をしばらく観察していました。その群れにはシジュウカラやヒガラ、メジロ、カシラダカなどが居ましたが、私の側までやって来てくれたのは【ミヤマホオジロ】でした。


 彼らは地面で採餌していました。注意して観察すると、草の実を啄んだり、生えている草からむしり取ったり、時には筋状に実った種子を根こそぎ食べていました。例えて言うなら串焼きを横にして一気に串を抜き取るような食べ方で・・・(と言う例えは鳥の話をしている今、適切ではないかも知れませんけど・・)。摘んだり、引きちぎったり、色んな食べ方をしていて中々興味深いものでした。


 写真には1羽ずつしか写っていませんが、この時には5羽の雄に3羽の雌が確認できました。でもみんながみんなバラバラに色んな食べ方で採餌するので、何処を見て良いか・・撮影して良いのか・・・で、結果こんな写真になったと・・・(苦笑)


 交通規制が解除されてから行った調査では【ミヤマホオジロ】は確認できませんでした。居なくなったという事ではないでしょうかけど・・・見つけにくくなったのは確かだと・・・聞きづらくなったのはこれまた確かだと・・・。
 でも、遠回りをせずに済むようになったから良かったとも感じていたり・・・
 自分たちに便利なように生活環境を整備すると、一方では生活環境を脅かされたり、破壊させたりする生きものもいるんだ。このキッカケで色んな事が思い浮かべられ・・・
 長い夜にそんなことを考えちゃう今日この頃です。


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2009年12月07日腹を探る?

秋田 足利 直哉

 今日は24節季の一つ「大雪(たいせつ)」です。暦の上では大雪が降る頃とされていますが、秋田県内では合わせたように雪が降りました(大雪ではありませんけど・・)。最高気温もぐっと下がって一桁中盤!これまで気温が高めで推移してましたから身体が慣れません・・・。


 大潟の空には大きな鳥の群れがあっちでもこっちでもと言うようにたくさん見られるようになりました。皆さんお待ちかねのハクガンやサカツラガンの姿も確認できました。マナーを守って楽しく鳥見をしましょう!!


 今日は、そのガン達が私の頭上を通過した時の写真で、見る機会の少ない(?)ガン達のお腹を観察してみましょう!!


 【マガン】の家族が通過していきました。そのお腹には太い黒い横斑のある個体と、まっさらな白い個体が確認できます。


 【ヒシクイ】の家族も通過していきました。そのお腹はどれも白く、黒い斑点模様は認められません。


 調べてみると、【マガン】の成鳥には個体差はあるものの、通常黒い横斑があるそうで、幼鳥には未だその斑が現れないのだそうです。なんか・・・大人になると腹黒くなって・・・ヨコシマが・・・なんて考えるのは【マガン】に失礼ですね。また【ヒシクイ】は黒い斑点が現れることはないそうですから、お腹に黒い横斑が見られたら、それは【マガン】の成鳥であると言えるようです。


 最後に【マガン】と【ヒシクイ】が混じって飛んできたときの写真です。どれが【マガン】でどれが【ヒシクイ】でしょうか?【マガン】は成鳥と幼鳥何羽いるでしょうか?また【ヒシクイ】は何羽いるでしょうか?


 もうお分かりですね??


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2009年12月04日2年ぶりのコミミズク

秋田 足利 直哉

 ちょっと前のことですが、秋田市内の古本屋で手に取った野鳥の本の著者が、時々大潟でお話しさせていただく方だった事に驚きました。その方が撮影した写真集は事務所にあって時々拝見しているのですが『秋田の野鳥』についてもまとめられてました。
 その方はいわゆる『重鎮』と言うべき方ですがとても気さくで、様々なお話しをしてくれます。思えば秋田の愛鳥家さん達は気さくな方が多いようです。そんな出来事に改めて私は良い環境で鳥を見ているなぁ~と思っています。



 さて、人や本、鳥との出会いのラッキーってなかなか続かないものですが・・・最近ちょっと心躍る出会いが続いています。今日はその中から昨日、実に2年ぶりに出会った【コミミズク】をご紹介します。

 前回【コミミズク】を取り上げたのは、もうおよそ2年前のことです。改めて自分で見返しても、この時も随分と嬉しかったんだな~と感じる日記ですが、今回もなかなかの興奮で・・・昼休みにある人にメールしてしまった程・・・『凄いのに出会った・・・』と(笑)!
 昨シーズンは遂に出会いの機会がないままでしたが、今期は幸先良く、意外なほど近くで観察できました。



 嘴の形は面白いですね~!つののような羽角の動きも面白い!!小さな身体にそぐわないほどのたくましい脚にも感心しました。あとは・・・そうそう!【コミミズク】の羽ってとってもソフトなんですね?この時は弱い風が吹いていました。他の野鳥では気になりませんでしたが【コミミズク】の羽は風になびいてヒラヒラと・・・きっともの凄く繊細な作りなんだろうな~と思ってみていました。
 ちなみに・・・大潟草原鳥獣保護区の管理棟には管理員さんが額装した【コミミズク】の羽の標本がありますので、是非ご覧下さい。(←この羽の標本はかなり凄いのでいつかこの日記でお伝えしますね!)
 

 この時の写真を壁紙にしたのですが、この眼が真っ直ぐにこちらを向いていて・・・見る度にドキッとします。この眼力には脱帽です。
 日記を書きながらもまだ興奮が冷めず・・・いつにも増してトホホな文章でスミマセンm(..)m

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2009年12月03日チョウゲンボウ

秋田 足利 直哉

 最近、静電気に悩まされています・・・。ドアノブでバチッ!ロッカーでバチッ!金属製品恐怖症になりそうです・・・。
 空気が乾燥しているのか?それとも私に潤いが無くなっているのか?? 出来れば後者でないことを・・・


 
 大潟では、ガン達がやって来てようやく普段の賑わいを見せるようになってきて、先日はハイイロチュウヒの雌雄も確認し、いよいよ忙しく(?)なってきました。
 最近はそういった眼で観察しているせいか?(ケアシノスリが観られるんじゃないか?と期待して・・・)ノスリと(コチョウゲンボウを観られるんじゃないか?と期待して・・・)チョウゲンボウをいつもよりも注意して観察しています。今日はそのうち【チョウゲンボウ】を取り上げました。



 【チョウゲンボウ】は水路沿い、水田脇の低木等、牧草地と様々な場所で観ることが出来ますが、この時は水路沿いの低木の上にその姿を見つけ、少しずつ近づいて行きました。思ったよりも近くまで寄れたのでじっくりと観察しました。
 かなりの時間、私の観察に付き合ってくれましたが飛び去る気配がありません。じゃあもう少し近づいてみようかな・・・とジリジリと距離を詰めても逃げようとしません。これまでこんな至近距離で観たことないってくらいの距離で観て、ちょっと興奮しながら満足な観察となりました。

 私は、この後【チョウゲンボウ】のいる方向へと進まなければなりません。でも飛ばしてしまうのもなんかな・・・と思っていると向こうから軽トラックが走ってきました。そこでなんとなくカメラを向けていると、こんなシーンが撮影できちゃいました。

 尾羽を挙げて、両の翼をめいっぱい広げて、止まっていた枝を脚で踏み切るようにしてTAKE OFF!!
 この後、私の横をかすめるように飛んでいきましたがその後の写真は被写体ブレで・・・でもこの写真はお気に入りの一枚となりました(^^)


 

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2009年12月02日南の池のオオハクチョウ ~嘴・眼編~

秋田 足利 直哉

 昨日、カレンダーをめくって「12月」にしたんですが・・・もう最後の1枚ですね?図柄も雪景色だったり、雪の中の野鳥たちであったり・・


 さて、昨日に引き続き、大潟草原鳥獣保護区の南の池で過ごしている【オオハクチョウ】の話題です。

 この【オオハクチョウ】ですが、先日ちょっとした冒険(?)に出かけたようです。南の池からほど近い西部承水路に仲間のハクチョウ達が飛来してきているのですが、その群れが日々餌場に向かったり、塒に戻ってくる時などに南の池の上空を通過するみたいで、負傷した【オオハクチョウ】も仲間の所へ行ってみたくなったのではないでしょうか??
 空を飛べない彼は歩いて、南の池から西部承水路を目指して移動しました。前にも未遂に終わった冒険をしていたのですが、今回は南の池に姿を見なくなってのを心配した村の農家の方やJA大潟村の職員の方々が探してくれたそうです。

 逞しく過ごしてきた【オオハクチョウ】はやはり仲間と一緒に過ごす時を楽しみにしていたんでしょうかね??私は『これで仲間の近くで過ごすことが出来るな』と喜んでいました。が・・・
 その数日後今度は事務所に『あのハクチョウがまた南の池に戻った』という電話が入りました。なにか心境の変化があったのでしょうか?それとも空を飛んで採餌に向かう仲間を観て疎外感を感じたのでしょうか?焦燥感があったのでしょうか?先日はまた「いつもの場所」で過ごす【オオハクチョウ】の姿がありました。


 そしてその【オオハクチョウ】をじっくり観察したときの話です。
 岸に上がって水を飲んだり、羽繕いをしている時に、望遠レンズで頭部のアップを撮影してみました。はじめはハクチョウ類の識別ポイントである嘴のアップの画像があれば色々と参考になるのでは?と思って撮影したのですが、例によって(?)・・撮影してみると面白い発見がありました。


 嘴の黒い部分と黄色い部分がハクチョウ類の識別ポイントになるのですが、【オオハクチョウ】は黄色い部分が嘴の先端部に向かって入り込み、コハクチョウに比べて黄色い部分が大きいのが特徴です。


 しかし更にアップにしてみるとその「黄色い部分」が意外な場所にも広がっているのが解ります!!
 よーーく観て下さい。眼の回りを・・・

 【オオハクチョウ】のつぶらな瞳を黄色い部分がぐるっと覆っていますよね?これも「アイリング」と呼ぶのでしょうか??何処までが【オオハクチョウ】の嘴なんでしょうか??
 ドアップにするとつぶらな瞳と思っていた【オオハクチョウ】の眼もかなり目力がありますね?目はかなり黒目がちだと思っていましたが虹彩は暗褐色とでも言いましょうか?黒ではないですね!!

 本当にじっくり見ると色んな発見があるものですね?その発見してたことを調べるのも楽しい作業です。

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2009年12月01日南の池のオオハクチョウ ~水飲み編~

秋田 足利 直哉

 今日12月1日の花(誕生花)は「ヨモギ」なんだそうです。あの道ばたで見かけるヨモギを思い浮かべ・・・地m@△♪#$・・と思って花言葉を調べてみると『決して離さない』とありました。言葉と言うよりは短文のようですが、急に深い意味を考えたり・・・さぁ2009年最後の月のスタートです。


 大潟草原鳥獣保護区内の「南の池」に昨シーズンもう飛べなくなる程の負傷を負い、繁殖地へと渡れなくなってしまった【オオハクチョウ】が暮らしています。「南の池」南の池公園の中にある小さな池ですが、公園の中にあり、幹線道路から近く、キャンプ場になっていたりと人が来やすい場所になっているので、その【オオハクチョウ】の存在もたちまち村中に知れ渡り、今では南に池のアイドル的存在になっています。

 南の池に行くと会った人達に【オオハクチョウ】について色々聞かれるのですが・・・子ども達に『このハクチョウを助けてあげられないの?』と聞かれるのが一番ツライです・・・。
 しかしこの【オオハクチョウ】、仲間が去った春を桜の下で過ごし、梅雨明け宣言の無かったジメジメした夏を乗り切り、村中が慌ただしくなる収穫の秋には随分と環境に馴染み行動範囲も広がり、台風も経験して、逞しく過ごしてきました。

 以前は、池にせり出した堤防のような場所で過ごすことの多かった【オオハクチョウ】ですが、最近は池全体を縄張りのようにして過ごしているので、運が良ければ、かなり近くで観察することが出来ます。
 先日、私もそんな機会に恵まれたので、珍しくレンズを向けて撮影してきましたのでその時の写真をご紹介します。


 【オオハクチョウ】の水飲みシーンです。彼らも我々人間同様生きていくためには水が必要です。その水を取り込むために嘴を使って水を飲むのですが、【オオハクチョウ】のやり方は大きな嘴の”下”の部分下嘴(かし)を水の中に浸し、そこに水をためてすくい上げるという飲み方をします。自分の下嘴をコップのように使って飲むという方が分かりやすいでしょうか??


 直ぐ側で水を飲む【オオハクチョウ】を見て、野鳥の水飲みについて書かれた本の通りだと、おかしな感心をしてその時の観察を終えたのですが・・・
 事務所に帰って撮影した写真を見返すと・・・この写真に目が止まりました。


 アップにしてみました。【オオハクチョウ】の水飲みは嘴の”下”の部分を使うものだと思っていましたがこれって”舌”でしょうかね??やっぱり・・・

 この観察&写真から【オオハクチョウ】は下嘴と舌を使って水を飲む!と言うことが解りましたが(推測されますが・・)実際にはどうやって水を飲むんでしょうかね?写真を見ると結構こぼれてしまっていますからそれほど効率よく飲めるわけではないんでしょうかね?首が長く、嘴も大きな【オオハクチョウ】は水を飲むのが得意な印象を受けますが・・・

 
 こういった予期していなかった画像が撮影できたりすると、写真の力って凄いな~と改めて感じます。また現地で、それも直ぐ側で観察していても気付かないこと、見えない事ってあるんですね?なんかこの写真は得した気分になったので日記のネタにしてみました。


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2009年11月30日棹になり・・鍵になっているけれど

秋田 足利 直哉

  例年よりもちょっと早めに”初滑り”を済ませ、もしかして筋肉痛になるか?と心配しましたが、今日のところは大丈夫そうです!まさか明日になってなんてことは・・無いと良いのですが・・・


 さて、今日はこのところ大潟に行くとやけに目につく光景について書こうと思います。


 タイトルの通り、大きな鳥の群れが棹となり、鍵となって飛ぶ光景です。
 というと・・・『今、ガンが来てるんでしょ?当たり前じゃないの?』と思われますよね??確かにそれはそうなんですが、今日取り上げる光景はガンの話題ではありません。
 もう少し、近づいている写真を見てみましょう↓。


 サイズは一見して『ガンかな?』と思うくらいの大きさですが、なんか違います。妙に尾羽が長く見えませんか?首の感じもガンとは違うようです。しかもガンのように鳴き声が聞こえません・・・。
 横を通過するときの写真を見てみましょう↓。


 この鳥の正体は【カワウ】です。そう言えば、昨年とある場所で、これと同じような光景を見たことがありました。その時は『ガン?・・ん??なんか違うぞ?』と感じたのを思い出します。その経験があったからか?今年は『あっこれは!!ウだな!』と直感しました。

 これまでの観察から、どうやら【カワウ】の群れは水路に沿って、群れで移動しているようです。少し前まで、数羽がカモ類やカイツブリ類の中に見られる程度でしたが、最近は大群となって水路で観察されるようになってきました。

 ガンの群れのような編隊を組んで飛ぶ【カワウ】の群れですが、不気味なほど音もなく飛び去ります。大潟では見慣れた編隊での飛行ですが、鳴き声があるとないとではこうも違うものか?と感じます。違和感ってこういう感じでしょうか??

 

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2009年11月27日雪の渓谷

秋田 足利 直哉

 今日の秋田は午後から雨の予報です。この時期、天気予報が「雨」となると「山は雪かな?雨かな?」と気になります。通勤時の電車の車窓からも遠くの山の頂が白くなっているか確認したり・・・。


 森吉山野生鳥獣センターのある森吉山麓はもう既に雪の中です。早くも根雪となっているようで、道路も草地も境目が無くなっています。次にこのエリアに行けるのは来年のGW頃になるでしょうか?

 と言うわけで、今年最後の桃洞滝渓谷の様子です。私自身、雪が積もった中でここを歩くのは3回目。中でも今年は前2回に比べて随分と長いアプローチを歩く事になりました。でも、白銀の世界。人工物の隠れた原始の世界などいつもとひと味違って見えるマイフィールドにはテンションも上がり、色んな思いがフラッシュバックしてきます。


 桃洞渓谷の横滝と呼ばれる”段差”で、沢歩きをする場合には入渓地点となる場所です。
 今年も何度となく歩きましたが、話の合う仲間達と一緒に歩いた記憶が甦ってきました・・・。


 もうすぐ桃洞滝という渓谷の眺め。今期はこの場所で芽吹き~新緑~深緑~紅葉~冬枯れと時期を追って見てきましたが、この雪景色で見納めです。
 ここでは、たまたま一緒になったルポライターさんと時間を忘れて話し込んだ事を思い出します。


 きっと今はもっと雪の量が増えているだろうから、ここはもう我々の立ち入る世界ではなくなっていることでしょう!!
 こうして多く方々の思い出に残ったであろう渓谷が、雪と共に皆さんの思い出も包み込んでいる事でしょう!!
 また来シーズン、たくさんの思い出が生まれますように・・・


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2009年11月26日潜水 カンムリカイツブリ

秋田 足利 直哉

 今日はとある会議がありまして、珍しくネクタイ着用してます。以前はそれが当たり前の時期もありましたが・・・今はアクティブレンジャーなので普段は動きやすい服装が多く、今日は何だかえらく窮屈に感じてしまっています・・。


 さて、今日もまたまた、同じような内容をかぶせてくる私の日記らしくなってます(苦笑)。今日は昨日の『潜水 カイツブリ』に続いて【カンムリカイツブリ】を取り上げます。自分なりに「昨日のカイツブリはちょっと解りづらかったかも・・」と思ったのでより大型で、動作の違いがより解りやすいと思われる【カンムリカイツブリ】で同じ内容を書こうと思います。



 1枚目は昨日と同様に潜水のインターバル時のものです。いつも観察していてこの体勢がもっともノーマルな状態であろうと思っています。


 そして2枚目は潜水直前の『さぁいくぞ!』の体勢です。昨日のカイツブリに比べて頭を後ろに引いているのが解りやすいですよね??


 そして潜水!!この日は道路の近くで繰り返し潜水するのでなかなか見応えのある観察でした。近いので潜る時の音が聞こえたくらいです!!


 【カンムリカイツブリ】といえば・・ここ数日でかなり数が増えてきました。私自身これほどたくさんの【カンムリカイツブリ】を見たことがなかったので、鳥獣保護区管理員さんに聞いてみるとこんな話でした。
 『前はこの時期になるともう少し南の河口付近に移動しているのが普通だったけど今年は保護区の承水路に集まってきている感じだな。カンムリカイツブリに関しては毎年何か違う現象が見られる・・。』と・・・ちなみにこの時、保護区内の極狭い範囲に14羽の【カンムリカイツブリ】が居ました。あまりの多さにカウントをし間違えたかと心配になったほどです(笑)。

 冬羽になって色白になった【カンムリカイツブリ】。今ならまとまって観察できます!!

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