秋田
1036件の記事があります。
2009年11月06日ようやくハクチョウがやって来た
秋田 足利 直哉
明日は24節季の「立冬」です。いよいよ冬に突入と言ったところか?と思ったら今日は季節外れの小春日和でしたね。これから三寒四温ならぬ四寒三温(??)を繰り返して寒くなっていくんでしょうね~
さて、ようやく、遅ればせながら大潟周辺にもハクチョウの姿が見られるようになりました。でもまだまだ・・本格的に!といかないんです。

保護区内で調査していると頭の上を次々とハクチョウの群れが通過していきます。まだまだ「先発隊」と思われ、数もいつもの最盛期には遠く及びません。大潟に飛来するハクチョウたちは耐寒性能の高い集団なんでしょうか?いつも他の飛来地の賑わいが落ち着いた頃にやって来ます。

通過する群れが何処へ向かっているのか?気になったので周辺を差がしてみると、大潟村の南端の水路を跨いだ反対側の男鹿市若美地区の水田に80羽ほどの群れがいて、そこへ次々と群れが降りてきていました。

到着したハクチョウたちは仲間と鳴き交わしたり、羽繕いをした後に、落ち穂や稻わらを食べ始めます。その様子はハクチョウの見た目とは裏腹にかなりワイルドにがっつり食べる感じ!!田んぼの落ち穂も稻わらもまとめてガガガガ!!と嘴で掻き取る感じで食べていました。
この群れには【オオハクチョウ】も【コハクチョウ】も両方いて、それぞれ分かれることもなく入り乱れて仲良く過ごしていました。
さて!残るはヒシクイなどのガン類です。上空を通過する姿はチラホラと見かけますからもうすぐやって来てくれるとは思うのですが・・・いあや~待ち遠しい!!
でもやっぱり大潟にやってくるハクチョウやガン達は『遅く来る』傾向が強いようです。この傾向は近年ガンやハクチョウの飛来地で耳にすることが多くなった言葉・・・。なんだか大潟にいるとすごく顕著に感じられます。
さて、ようやく、遅ればせながら大潟周辺にもハクチョウの姿が見られるようになりました。でもまだまだ・・本格的に!といかないんです。

保護区内で調査していると頭の上を次々とハクチョウの群れが通過していきます。まだまだ「先発隊」と思われ、数もいつもの最盛期には遠く及びません。大潟に飛来するハクチョウたちは耐寒性能の高い集団なんでしょうか?いつも他の飛来地の賑わいが落ち着いた頃にやって来ます。

通過する群れが何処へ向かっているのか?気になったので周辺を差がしてみると、大潟村の南端の水路を跨いだ反対側の男鹿市若美地区の水田に80羽ほどの群れがいて、そこへ次々と群れが降りてきていました。

到着したハクチョウたちは仲間と鳴き交わしたり、羽繕いをした後に、落ち穂や稻わらを食べ始めます。その様子はハクチョウの見た目とは裏腹にかなりワイルドにがっつり食べる感じ!!田んぼの落ち穂も稻わらもまとめてガガガガ!!と嘴で掻き取る感じで食べていました。
この群れには【オオハクチョウ】も【コハクチョウ】も両方いて、それぞれ分かれることもなく入り乱れて仲良く過ごしていました。
さて!残るはヒシクイなどのガン類です。上空を通過する姿はチラホラと見かけますからもうすぐやって来てくれるとは思うのですが・・・いあや~待ち遠しい!!
でもやっぱり大潟にやってくるハクチョウやガン達は『遅く来る』傾向が強いようです。この傾向は近年ガンやハクチョウの飛来地で耳にすることが多くなった言葉・・・。なんだか大潟にいるとすごく顕著に感じられます。
2009年11月05日キジの群れ
秋田 足利 直哉
今日の秋田は大雨警報が発令されて、午前中の早い時間を中心にかなり激しく雨が降っていました。気温は前日に比べて高かったものの、雨が降るとやはり”寒い”と感じます。皆さんお風邪など召されませんように!!
最近、大潟で【キジ】が数羽の群れというか小群で過ごしているのをよく見かけるようになりました。
例年この時期になると、同性同士の数羽の群れで過ごすのが通常のようで、オス♂同士、メス♀同士の群れを見ます。図鑑で【キジ】の項をみると、『冬期あるいは非繁殖期には(その図鑑によって異なる)雌雄別々の群れで過ごす。』と書かれていますので、私が持っているイメージと重なります。
先日も褐色の7羽ほどの群れを見かけました。何気なく「メス♀の群れか・・」と思ってフィールドノートに記録し、通り過ぎようとしましたが、いつもよりもちょっと数が多いような気がして双眼鏡でしっかり観察してみました。

この群れのリーダーと思しきメス♀です。どことなく気が強そうで、リーダーの風格みたいなものを感じます。
他の【キジ】も観察してみると、中に3羽ほどちょっと羽の雰囲気が異なる個体がいました。↓に写真がそのうちの1個体です。

恐らく、今年生まれの【キジ】オス♂でしょう。てっきりメス♀の小群だと思っていましたが、どうやら家族だったようです。ですから群れのリーダーは母親ですね!!
ちなみにメス♀の個体も尾羽が短く(2枚目の写真の手前に写っている個体がそれです)、明らかにこのオス♂と兄弟姉妹の関係だということが想像できました。
今はもう冬期と言って良いくらい寒いし、当然非繁殖期だから、この時期の【キジ】は雌雄別々の群れで過ごしている。という予備知識というか・・・先入観というか・・・鵜呑みにしてはいけませんね!!しっかり『観察』しないと!!
先日読んだ本の一節に『知ってるつもりのものでもしっかり見ると新たな発見があるものだ』とありました。この件がそのまま当てはまるわけではありませんが『しっかり見る』って大事だなと感じた観察でした。
ちなみに図鑑などで調べてみると、『卵から生まれ(孵化して)、幼羽が生えそろい、第1回換羽までの間の時期にあたる個体を”幼鳥”という』と書かれ、『成鳥羽に変わるまでの若い個体を”若鳥”という。これには第1回冬羽の個体、第1回夏羽の個体などがそれにあたる』といった様なことが書かれています。どちらにも『明確な規定はない』と断りがあるので、断定は出来ませんが、この2枚目の写真の個体はちょうど”幼鳥”から”若鳥”へと変化を遂げている途中の個体であると言えそうです。
これからやってくる厳しい冬を乗り切れば、心身共に成長した姿になっているんだろうな~なんて想像しちゃいます。彼らもいつか『ホロ打ち』を魅せてくれるかな??
最近、大潟で【キジ】が数羽の群れというか小群で過ごしているのをよく見かけるようになりました。
例年この時期になると、同性同士の数羽の群れで過ごすのが通常のようで、オス♂同士、メス♀同士の群れを見ます。図鑑で【キジ】の項をみると、『冬期あるいは非繁殖期には(その図鑑によって異なる)雌雄別々の群れで過ごす。』と書かれていますので、私が持っているイメージと重なります。
先日も褐色の7羽ほどの群れを見かけました。何気なく「メス♀の群れか・・」と思ってフィールドノートに記録し、通り過ぎようとしましたが、いつもよりもちょっと数が多いような気がして双眼鏡でしっかり観察してみました。

この群れのリーダーと思しきメス♀です。どことなく気が強そうで、リーダーの風格みたいなものを感じます。
他の【キジ】も観察してみると、中に3羽ほどちょっと羽の雰囲気が異なる個体がいました。↓に写真がそのうちの1個体です。

恐らく、今年生まれの【キジ】オス♂でしょう。てっきりメス♀の小群だと思っていましたが、どうやら家族だったようです。ですから群れのリーダーは母親ですね!!
ちなみにメス♀の個体も尾羽が短く(2枚目の写真の手前に写っている個体がそれです)、明らかにこのオス♂と兄弟姉妹の関係だということが想像できました。
今はもう冬期と言って良いくらい寒いし、当然非繁殖期だから、この時期の【キジ】は雌雄別々の群れで過ごしている。という予備知識というか・・・先入観というか・・・鵜呑みにしてはいけませんね!!しっかり『観察』しないと!!
先日読んだ本の一節に『知ってるつもりのものでもしっかり見ると新たな発見があるものだ』とありました。この件がそのまま当てはまるわけではありませんが『しっかり見る』って大事だなと感じた観察でした。
ちなみに図鑑などで調べてみると、『卵から生まれ(孵化して)、幼羽が生えそろい、第1回換羽までの間の時期にあたる個体を”幼鳥”という』と書かれ、『成鳥羽に変わるまでの若い個体を”若鳥”という。これには第1回冬羽の個体、第1回夏羽の個体などがそれにあたる』といった様なことが書かれています。どちらにも『明確な規定はない』と断りがあるので、断定は出来ませんが、この2枚目の写真の個体はちょうど”幼鳥”から”若鳥”へと変化を遂げている途中の個体であると言えそうです。
これからやってくる厳しい冬を乗り切れば、心身共に成長した姿になっているんだろうな~なんて想像しちゃいます。彼らもいつか『ホロ打ち』を魅せてくれるかな??
2009年11月04日落葉して
秋田 足利 直哉
多くの皆様にご来館頂きました、森吉山野生鳥獣センターは今期の開館期間を終了し、冬期閉鎖期間となりました。近傍の施設も同じく全て冬期閉鎖期間へと入っております。もちろん、トイレも全て閉鎖されました。
先日は周辺の道路にもうっすらと雪が積もり、水辺では氷もはってきました。今は未だ行けるこのエリアも間もなく行きたくても行けない場所になります・・・。
森吉のブナの森はすっかり葉が落ちて、随分と遠くまで見通せるようになってきました。見えなかった大木が見えていたり、岩肌に小さな流れが見えたり・・・
そうなると勿論!野鳥たちの姿も見つけやすくなっています。そうです!今の時期は山の鳥を観察する好機なんです(でも寒くて双眼鏡を持つ手が凍えますけど・・・)。
先日、すっかり人気の無くなってしまった森の中を歩いてきました。葉が落ちて、人気もない・・・いかにも「寂しい」感じを受けますが、これが結構賑やかです。自分で落ち葉を踏む音。水の流れる音など普段あまり意識しない音がどんどん耳に入ってきます。その中で最も勢いよく耳に入る音は何と言っても野鳥たちの鳴き声です。そうです!この時期は聴覚的にも野鳥を観察するには好機なんです(寒さを我慢して耳を出す必要がありますけど・・・)。
視覚的にも、聴覚的にも野鳥が観察しやすくなっている森を歩くと、普段からこの森に棲む野鳥たちを、いつもよりちょっとだけ近くに感じられるようになります。

枯れ木にやって来た【アカゲラ】オス♂です。鳴きながらこの樹にやってきて採餌しながら登っていき、てっぺんに着いたらまた別の枯れ木へと飛んでいきました。

普段から樹の幹をちょこまかと動き回るのが観察される【ゴジュウカラ】ですが、こんなヤマブドウの蔓にもやって来ていたんですね?その動きは相変わらずで、不安定ではないかと思われる蔓を自由自在に動き回っていました。
ちらほらと『紅葉も終わったから今年はもう靴納め』とおっしゃる方がいらっしゃいますが、もう登山靴を来年まで眠らせちゃうんですか?それはちょっと勿体ないですよ・・・(笑)
先日は周辺の道路にもうっすらと雪が積もり、水辺では氷もはってきました。今は未だ行けるこのエリアも間もなく行きたくても行けない場所になります・・・。
森吉のブナの森はすっかり葉が落ちて、随分と遠くまで見通せるようになってきました。見えなかった大木が見えていたり、岩肌に小さな流れが見えたり・・・
そうなると勿論!野鳥たちの姿も見つけやすくなっています。そうです!今の時期は山の鳥を観察する好機なんです(でも寒くて双眼鏡を持つ手が凍えますけど・・・)。
先日、すっかり人気の無くなってしまった森の中を歩いてきました。葉が落ちて、人気もない・・・いかにも「寂しい」感じを受けますが、これが結構賑やかです。自分で落ち葉を踏む音。水の流れる音など普段あまり意識しない音がどんどん耳に入ってきます。その中で最も勢いよく耳に入る音は何と言っても野鳥たちの鳴き声です。そうです!この時期は聴覚的にも野鳥を観察するには好機なんです(寒さを我慢して耳を出す必要がありますけど・・・)。
視覚的にも、聴覚的にも野鳥が観察しやすくなっている森を歩くと、普段からこの森に棲む野鳥たちを、いつもよりちょっとだけ近くに感じられるようになります。

枯れ木にやって来た【アカゲラ】オス♂です。鳴きながらこの樹にやってきて採餌しながら登っていき、てっぺんに着いたらまた別の枯れ木へと飛んでいきました。

普段から樹の幹をちょこまかと動き回るのが観察される【ゴジュウカラ】ですが、こんなヤマブドウの蔓にもやって来ていたんですね?その動きは相変わらずで、不安定ではないかと思われる蔓を自由自在に動き回っていました。
ちらほらと『紅葉も終わったから今年はもう靴納め』とおっしゃる方がいらっしゃいますが、もう登山靴を来年まで眠らせちゃうんですか?それはちょっと勿体ないですよ・・・(笑)
2009年11月02日繰り返される光景
秋田 足利 直哉
今日の秋田は雪が降っていました。車が白くなるくらい・・・一日の最高気温も一桁・・・とうとうこんな日がやって来ました。
現在、大潟の管理棟から見える池にはゆうに3桁に達するカモ達が群れで過ごしています。管理棟からは東側と南側に池があって、そこに群れるカモたちの観察が可能できますが、彼らがのんびりと過ごす様子を観察するのは心が癒される時間です。

水面で採餌をしたり、水浴びをしたり、羽繕いをしたり、たまには仲間同士で小競り合い(?)をしてみせたり・・・。
しかし、そんな癒しの時間を切り裂く『緊張の時』がほぼ毎日やって来ます。その原因は・・・

【チュウヒ】をはじめとする猛禽類の襲来です!!時にはオオタカやハヤブサも姿を見せます。
特に出現頻度が高いのは【チュウヒ】でいくつか点在する池をV字姿勢で旋回しながら飛び回ります。【コガモ】達もその対処法は解っているらしく、みんなでまとまって、集団防衛をしているようです。

その防衛の方法も色々あるようで・・・池の中央にまとまってみたり、いくつかのグループに分かれて散らばってみたりと彼らなりに臨機応変に対応しているようです。
毎年繰り返されるこの光景。ほぼ毎日繰り返されるこの光景。厳しい自然界の一コマを私は・・・・
皆さんにはこの光景がどのように写るのでしょうか?この光景を見てどの様な思いを抱くのでしょうか?是非、皆さんと一緒に観察してみたいと思います。
11月15日(日)には大潟草原鳥獣保護区とその周辺での野鳥観察会を予定しています。きっとこの光景もご覧頂けるかと思います。また、こうしたイベントだけではなく、いつでも皆さんのお越しをお待ちいたしております。
現在、大潟の管理棟から見える池にはゆうに3桁に達するカモ達が群れで過ごしています。管理棟からは東側と南側に池があって、そこに群れるカモたちの観察が可能できますが、彼らがのんびりと過ごす様子を観察するのは心が癒される時間です。

水面で採餌をしたり、水浴びをしたり、羽繕いをしたり、たまには仲間同士で小競り合い(?)をしてみせたり・・・。
しかし、そんな癒しの時間を切り裂く『緊張の時』がほぼ毎日やって来ます。その原因は・・・

【チュウヒ】をはじめとする猛禽類の襲来です!!時にはオオタカやハヤブサも姿を見せます。
特に出現頻度が高いのは【チュウヒ】でいくつか点在する池をV字姿勢で旋回しながら飛び回ります。【コガモ】達もその対処法は解っているらしく、みんなでまとまって、集団防衛をしているようです。

その防衛の方法も色々あるようで・・・池の中央にまとまってみたり、いくつかのグループに分かれて散らばってみたりと彼らなりに臨機応変に対応しているようです。
毎年繰り返されるこの光景。ほぼ毎日繰り返されるこの光景。厳しい自然界の一コマを私は・・・・
皆さんにはこの光景がどのように写るのでしょうか?この光景を見てどの様な思いを抱くのでしょうか?是非、皆さんと一緒に観察してみたいと思います。
11月15日(日)には大潟草原鳥獣保護区とその周辺での野鳥観察会を予定しています。きっとこの光景もご覧頂けるかと思います。また、こうしたイベントだけではなく、いつでも皆さんのお越しをお待ちいたしております。
2009年10月30日これで見納め
秋田 足利 直哉
いよいよ10月も残り僅か・・・そろそろ東北では「冬期閉鎖」という言葉をよく耳にするようになってきました。道路であったり、施設であったり・・。
天気予報でも「山間部では雪も・・」なんて聞くようになりましたからね~。
さて、そんな暗くなりがちな時期がやって来る前に(私は楽しみですけど・・)、『今年最後の紅葉』を目に焼き付けようと安の滝へ行ってきました。
そんな思いを持っている方は随分と多いと見えて、駐車場は満車状態。林道にまで車が溢れていました。
この日は天気も良く、風もなく、絶好のハイキング日和でした。コースの途中には三脚を立てたカメラマンがいたり、お弁当を広げるご夫婦がいたりと、のどかな雰囲気でした。
私も気分良く、軽い足取りで滝まで行くと、展望台は三脚がたくさん並んでいて・・・その中へ入っていくのは流石に私も尻込みしてしまうほど・・・。でも皆さん、カメラの前には立たずに何かを待っている様子。怪訝に思ってある方に話を聞くと・・・『今日は天気が良いし、水量もそこそこだから、虹がかかるのを期待してるんだよ。実はさっきちょっとだけ出たんだよ。』と撮影した写真を見せてくれました。
そう言えば・・滝に虹が架かった写真を見たことがあります。観光ポスターだったか?記憶は定かではありませんが・・・皆さん『虹待ち』をしていたんですね!!
私も期待してちょっと待ってみましたが・・・残念ながら滝と虹のセットは見られませんでした。なので、ちょっと場所を変えて、全景に紅葉を入れた写真を何枚か撮影してきました。私的には結構気に入っています(^^)v

今日の秋田は冷たい風が吹いていて、その風が吹くたびに大量の落ち葉が舞っています。来週には足下にたっぷりと積もった落ち葉を踏みしめながらのハイキングが楽しめそうです。あの感触は最高ですよね~?
週末土曜日は天気が良さそうですよ!!登山道にたっぷり積もった落ち葉を踏みしめながら、森吉山麓の滝を訪ねてみては??
天気予報でも「山間部では雪も・・」なんて聞くようになりましたからね~。
さて、そんな暗くなりがちな時期がやって来る前に(私は楽しみですけど・・)、『今年最後の紅葉』を目に焼き付けようと安の滝へ行ってきました。
そんな思いを持っている方は随分と多いと見えて、駐車場は満車状態。林道にまで車が溢れていました。
この日は天気も良く、風もなく、絶好のハイキング日和でした。コースの途中には三脚を立てたカメラマンがいたり、お弁当を広げるご夫婦がいたりと、のどかな雰囲気でした。
私も気分良く、軽い足取りで滝まで行くと、展望台は三脚がたくさん並んでいて・・・その中へ入っていくのは流石に私も尻込みしてしまうほど・・・。でも皆さん、カメラの前には立たずに何かを待っている様子。怪訝に思ってある方に話を聞くと・・・『今日は天気が良いし、水量もそこそこだから、虹がかかるのを期待してるんだよ。実はさっきちょっとだけ出たんだよ。』と撮影した写真を見せてくれました。
そう言えば・・滝に虹が架かった写真を見たことがあります。観光ポスターだったか?記憶は定かではありませんが・・・皆さん『虹待ち』をしていたんですね!!
私も期待してちょっと待ってみましたが・・・残念ながら滝と虹のセットは見られませんでした。なので、ちょっと場所を変えて、全景に紅葉を入れた写真を何枚か撮影してきました。私的には結構気に入っています(^^)v

今日の秋田は冷たい風が吹いていて、その風が吹くたびに大量の落ち葉が舞っています。来週には足下にたっぷりと積もった落ち葉を踏みしめながらのハイキングが楽しめそうです。あの感触は最高ですよね~?
週末土曜日は天気が良さそうですよ!!登山道にたっぷり積もった落ち葉を踏みしめながら、森吉山麓の滝を訪ねてみては??
2009年10月29日バン 若
秋田 足利 直哉
秋田では紅葉が里まで下りてきて、身近な里山や公園でも「紅葉狩り」が出来るようになってきました。
通勤時には通りの落ち葉を集める方々がたくさんいらっしゃって、見ず知らずの方々とご挨拶する機会が増えました。こういうのって気持ちの良いことですね!!
以前、この日記で「色々あって、かなり遅い時期になってようやく繁殖・子育てを行った」【バン】についてお伝えしたことがありましたが、今もその影響が続いているようなので、続報(?)としてお伝えします。
間もなくやって来る「冬」に向け、野鳥たちも移動したり、羽を衣替えしたりしているこの頃ですが、大潟での【バン】やオオバンは、水路が結氷する一時期をのぞいて、ずっと観察が可能ですし、その一時期であっても観察範囲を広げるとほぼ1年中観察が可能な種です。
なので、継続して成鳥を観察する事が出来るのですが。今年は繁殖のスタートが遅れたせいか?まだまだ幼羽のままという個体を見かけます。

側面に白い羽があるので【バン】と解りますが、本来の特徴である艶っぽい黒い羽と、赤い額版は見られません。若鳥ですからその特徴が無くてもおかしくはないのですが、この時期であれば、羽は真っ黒になり、小さな額版も見られはずですが・・・

この個体であれば、いつもの年であってもそれほど違和感は感じないかも知れませんが・・・

並べてみるとその差がお分かりになるかと思います。
しかしどうしてでしょうか?野鳥に限らず、他よりも成鳥が遅い個体が気になってしまうのは?思わず肩入れして、『頑張れ!』と思ってしまうのは私だけでしょうか?
とはいえ・・・この現状は我々人間の生活が大きく起因していることを見逃してはいけません。
以前の記事はこちら↓
不憫です・・・
バンは逞しかった!
通勤時には通りの落ち葉を集める方々がたくさんいらっしゃって、見ず知らずの方々とご挨拶する機会が増えました。こういうのって気持ちの良いことですね!!
以前、この日記で「色々あって、かなり遅い時期になってようやく繁殖・子育てを行った」【バン】についてお伝えしたことがありましたが、今もその影響が続いているようなので、続報(?)としてお伝えします。
間もなくやって来る「冬」に向け、野鳥たちも移動したり、羽を衣替えしたりしているこの頃ですが、大潟での【バン】やオオバンは、水路が結氷する一時期をのぞいて、ずっと観察が可能ですし、その一時期であっても観察範囲を広げるとほぼ1年中観察が可能な種です。
なので、継続して成鳥を観察する事が出来るのですが。今年は繁殖のスタートが遅れたせいか?まだまだ幼羽のままという個体を見かけます。

側面に白い羽があるので【バン】と解りますが、本来の特徴である艶っぽい黒い羽と、赤い額版は見られません。若鳥ですからその特徴が無くてもおかしくはないのですが、この時期であれば、羽は真っ黒になり、小さな額版も見られはずですが・・・

この個体であれば、いつもの年であってもそれほど違和感は感じないかも知れませんが・・・

並べてみるとその差がお分かりになるかと思います。
しかしどうしてでしょうか?野鳥に限らず、他よりも成鳥が遅い個体が気になってしまうのは?思わず肩入れして、『頑張れ!』と思ってしまうのは私だけでしょうか?
とはいえ・・・この現状は我々人間の生活が大きく起因していることを見逃してはいけません。
以前の記事はこちら↓
不憫です・・・
バンは逞しかった!
2009年10月28日予期せぬ幸運
秋田 足利 直哉
現在、秋田自然保護官事務所では11月15日(日)に大潟草原鳥獣保護区で開催予定の野鳥観察会の参加者を募集中です。詳しい内容はこちらをご参照下さい。皆さんの申し込み、お待ちしております。
このところ、大潟草原ではヨシ原や防風林にホオジロ科の姿をよく見かけます。アオジやオオジュリンやカシラダカ等など・・・随分と賑やかに感じます。また水面では多くのカモ達が、やって来てこちらもかなり賑やかになってきました。後はガンとハクチョウですかね・・・
さて、先日水路沿いのヨシ原でオオジュリンの群れを観察していると、私の直ぐ側に【カワセミ】がやって来ました。今年はこれまで繁殖していた場所が使えなくなってしまったため、何処で繁殖しているのか解らずに、観察機会の少なくなっていた【カワセミ】をこんなに間近で見たのは”今年初”かも知れません・・

この【カワセミ】は当たり前のように水路に倒れかかっているヨシに向かって飛んできて、迷わず止まりました。顔は私の方を向いているのですが、気にする素振りもなく当たり前のように水面をのぞき込んで餌を物色しているようです。
こんなチャンスは滅多にありませんから色々被ってますが・・取り敢えずシャッターを押しまくりました。

その後、体勢を入れ替えて逆向きになって、餌を探し始めたのですが・・・暫くすると振り返って私の方を気にしだしたかと思うと・・・鳴き声と共に飛び去ってしまいました。
もしかして?体勢を入れ替えてから私に気付いた??
この時、私は【カワセミ】に夢中になってしまい観察していたはずのオオジュリンは既に別の場所へと移動してしまっていました・・・。
しかし!こういうラッキーがあるからバードウォッチングにはまっていくんですよね~!野鳥観察会の時もラッキーは起こりそうな気がします(^^)
このところ、大潟草原ではヨシ原や防風林にホオジロ科の姿をよく見かけます。アオジやオオジュリンやカシラダカ等など・・・随分と賑やかに感じます。また水面では多くのカモ達が、やって来てこちらもかなり賑やかになってきました。後はガンとハクチョウですかね・・・
さて、先日水路沿いのヨシ原でオオジュリンの群れを観察していると、私の直ぐ側に【カワセミ】がやって来ました。今年はこれまで繁殖していた場所が使えなくなってしまったため、何処で繁殖しているのか解らずに、観察機会の少なくなっていた【カワセミ】をこんなに間近で見たのは”今年初”かも知れません・・

この【カワセミ】は当たり前のように水路に倒れかかっているヨシに向かって飛んできて、迷わず止まりました。顔は私の方を向いているのですが、気にする素振りもなく当たり前のように水面をのぞき込んで餌を物色しているようです。
こんなチャンスは滅多にありませんから色々被ってますが・・取り敢えずシャッターを押しまくりました。

その後、体勢を入れ替えて逆向きになって、餌を探し始めたのですが・・・暫くすると振り返って私の方を気にしだしたかと思うと・・・鳴き声と共に飛び去ってしまいました。
もしかして?体勢を入れ替えてから私に気付いた??
この時、私は【カワセミ】に夢中になってしまい観察していたはずのオオジュリンは既に別の場所へと移動してしまっていました・・・。
しかし!こういうラッキーがあるからバードウォッチングにはまっていくんですよね~!野鳥観察会の時もラッキーは起こりそうな気がします(^^)
2009年10月27日ブナを植えました その2
秋田 足利 直哉
この時期になると早くも「来年のカレンダー」を目にするようになります。「えっもう?早いな~」と感じずにはいられませんが、ふと今年のカレンダーを見れば・・・もう残り僅かです。
先週金曜日に森吉山ダム工事事務所が主催する公開セミナーの一環で、森吉山麓高原にブナの植樹を行いました。
森吉山ダム工事事務所とは森吉山野生鳥獣センター運営協議会でもお世話になっていますが、このセミナーで私が講師を務めさせていただいて以来、セミナーのお手伝いや相互の施設での写真展の開催など色々と連携させていただいています。
植樹の行われた森吉山麓高原は環境省の森吉山野生鳥獣センターなどが建ち、桃洞渓谷・赤水渓谷などの渓谷ハイキングの拠点であり、その渓谷群はのちに小又川となり、現在工事中の森吉山ダムを経て阿仁川に合流し、更には米代川と合流して日本海へと続いていきます。
今回の植樹は、その水源地となっている森吉山麓高原がより”豊かな森”になるようにと企画されたものです。
まず、実際の植樹の前に秋田県の北秋田地域振興局の方が、現在行われている森吉山麓高原での森林再生事業についてや、実際の植樹の仕方について説明をしてくれます。

それを聞いて直ぐに、植樹へ取りかかるのですが・・・そこで私にはちょっとした心配が・・・失礼な話で恐縮ですが、セミナーの参加者達はその説明をキチンと聞いている方は少数派で、配布されたプリント(植樹の仕方が詳しく書いてある)に目を落として、『よしっ!植えるぞ!』と・・
正直、『えっ?大丈夫?』と不安に思いましたが・・・そこは人生のベテラン揃い!!そんな心配は杞憂に終わりました。植穴のサイズも深さもバッチリ!!手際も良く、作業はあっという間に終わっていました。

<植樹の様子>
この日、植樹したエリアの広さから見て、1本ないし2本が大木へと成長してくれたら、現在のブナの密度は充分に確保できるように見えましたが、作業を見ているともしかしたら、その期待に応えてくれそうな気がしちゃいました。

<植樹後の様子。大きく育ちますように!!>
ちなみに・・この場所は昨年、我々が行った観察会の後に植樹を行ったエリアの直ぐ近くでした。そこで、植樹されたブナの様子を見てみましたが・・・『あれっ?植えたときよりも随分と小振りになってるぞ?』と思い注意して見ると、上部には何ものかに切り取られたか?むしり取られた?ような痕跡がありました。聞くと・・春先に新芽をノウサギに食べれたのだそうです。
しかし、ブナは意外にも逞しさを持った樹だそうで、こうしてノウサギなどの食害にあいながらも、へこたれず!しっかりと根を張り、幹を充実させるなど懸命に成長しようとするのだとか・・・なので『むしろこうやって難儀して育った樹の方が丈夫で大きく成長してくれるかも知れない』んだそうです。
先週金曜日に森吉山ダム工事事務所が主催する公開セミナーの一環で、森吉山麓高原にブナの植樹を行いました。
森吉山ダム工事事務所とは森吉山野生鳥獣センター運営協議会でもお世話になっていますが、このセミナーで私が講師を務めさせていただいて以来、セミナーのお手伝いや相互の施設での写真展の開催など色々と連携させていただいています。
植樹の行われた森吉山麓高原は環境省の森吉山野生鳥獣センターなどが建ち、桃洞渓谷・赤水渓谷などの渓谷ハイキングの拠点であり、その渓谷群はのちに小又川となり、現在工事中の森吉山ダムを経て阿仁川に合流し、更には米代川と合流して日本海へと続いていきます。
今回の植樹は、その水源地となっている森吉山麓高原がより”豊かな森”になるようにと企画されたものです。
まず、実際の植樹の前に秋田県の北秋田地域振興局の方が、現在行われている森吉山麓高原での森林再生事業についてや、実際の植樹の仕方について説明をしてくれます。

それを聞いて直ぐに、植樹へ取りかかるのですが・・・そこで私にはちょっとした心配が・・・失礼な話で恐縮ですが、セミナーの参加者達はその説明をキチンと聞いている方は少数派で、配布されたプリント(植樹の仕方が詳しく書いてある)に目を落として、『よしっ!植えるぞ!』と・・
正直、『えっ?大丈夫?』と不安に思いましたが・・・そこは人生のベテラン揃い!!そんな心配は杞憂に終わりました。植穴のサイズも深さもバッチリ!!手際も良く、作業はあっという間に終わっていました。

<植樹の様子>
この日、植樹したエリアの広さから見て、1本ないし2本が大木へと成長してくれたら、現在のブナの密度は充分に確保できるように見えましたが、作業を見ているともしかしたら、その期待に応えてくれそうな気がしちゃいました。

<植樹後の様子。大きく育ちますように!!>
ちなみに・・この場所は昨年、我々が行った観察会の後に植樹を行ったエリアの直ぐ近くでした。そこで、植樹されたブナの様子を見てみましたが・・・『あれっ?植えたときよりも随分と小振りになってるぞ?』と思い注意して見ると、上部には何ものかに切り取られたか?むしり取られた?ような痕跡がありました。聞くと・・春先に新芽をノウサギに食べれたのだそうです。
しかし、ブナは意外にも逞しさを持った樹だそうで、こうしてノウサギなどの食害にあいながらも、へこたれず!しっかりと根を張り、幹を充実させるなど懸命に成長しようとするのだとか・・・なので『むしろこうやって難儀して育った樹の方が丈夫で大きく成長してくれるかも知れない』んだそうです。
2009年10月26日アブラ棒
秋田 足利 直哉
台風が接近しています。紅葉の後半に強い風が吹いたらみんな散ってしまうんでしょうね?現地でお会いする方々とも『なんだか寂しいですね~』なんて言葉を交わしている今日この頃です。
そんな時期ですから、名残を惜しんで紅葉から話題を取り上げました・・・
先日の観察会でとある参加者さんから『あの淡い黄色の紅葉はキレイですね~』と声を掛けていただきました。私もこの樹の紅葉が(この場合は・・黄葉でしょうかね?)気に入っていたので『ホント!キレイですよね?』と返事をすると・・・『ところであの樹はなんですか?』と聞かれました。
皆さんはこの樹が何だかお分かりになりますか??
そう。【コシアブラ】ですね?森吉の紅葉は渓谷沿いには『紅』が多く、森の歩道沿いには『黄』が多いのが特徴ですが、そのどちらに於いても存在感を放つのがこの【コシアブラ】の淡い、独特の黄色です!

阿仁のマタギはこの【コシアブラ】を【アブラ棒】と呼んで、猟や採取の道具に加工し、大変重宝しているのだとか・・・
最近では秋田でも食用にすることが多いのですが、年配の方々に聞くと『コシアブラの新芽が食べられるなんて最近知ったよ・・』と言いますがマタギに聞くと『昔から食べてたよ!でもあまりたくさんは食べなかったな・・』との話でした。
かくいう私も、新芽のてんぷらは大好きです!でも、この紅(黄)葉はもっと好きです!!

赤水渓谷で見つけた【コシアブラ】を撮影しましたが、随分と遠くにあるのにやけに目を引くと思いませんか??
思えば・・・この樹を最初に覚えたのは、この時期だったように記憶しています。そして翌春にその場所に行って・・・(笑)
私の中での【コシアブラ】は・・・
①淡い黄色が目を引く美しい黄葉を魅せる樹。
②新芽が食用になる樹。(食べるのは1番芽だけにしましょう。ちなみに2番芽をとってもまた新芽は出るそうですが、それ以降は枯死の確率が高まるのだとか・・・)
③マタギが※山中で道具をこしらえるときに重用する樹。(山の中を歩き回るマタギは出来るだけ身軽な状態で山にはいるのだとか・・・なので最低限の道具以外は現地で調達する事が多い)
④白い樹肌が美しく、加工もしやすいので『※おたかのぽっぽ』などの民芸品に使われる樹。(※山形県米沢市の代表的な民芸品で鷹などをモチーフにした彫刻)
⑤平安時代あたりまでは濾した樹脂を「金漆」と呼んで刀などの錆止め剤として使っていた。
などなど・・・観察会でもついネタにしてしまう樹です。
特に『アブラ棒』という呼び名は最近、気に入って使っています。
そんな時期ですから、名残を惜しんで紅葉から話題を取り上げました・・・
先日の観察会でとある参加者さんから『あの淡い黄色の紅葉はキレイですね~』と声を掛けていただきました。私もこの樹の紅葉が(この場合は・・黄葉でしょうかね?)気に入っていたので『ホント!キレイですよね?』と返事をすると・・・『ところであの樹はなんですか?』と聞かれました。
皆さんはこの樹が何だかお分かりになりますか??
そう。【コシアブラ】ですね?森吉の紅葉は渓谷沿いには『紅』が多く、森の歩道沿いには『黄』が多いのが特徴ですが、そのどちらに於いても存在感を放つのがこの【コシアブラ】の淡い、独特の黄色です!

阿仁のマタギはこの【コシアブラ】を【アブラ棒】と呼んで、猟や採取の道具に加工し、大変重宝しているのだとか・・・
最近では秋田でも食用にすることが多いのですが、年配の方々に聞くと『コシアブラの新芽が食べられるなんて最近知ったよ・・』と言いますがマタギに聞くと『昔から食べてたよ!でもあまりたくさんは食べなかったな・・』との話でした。
かくいう私も、新芽のてんぷらは大好きです!でも、この紅(黄)葉はもっと好きです!!

赤水渓谷で見つけた【コシアブラ】を撮影しましたが、随分と遠くにあるのにやけに目を引くと思いませんか??
思えば・・・この樹を最初に覚えたのは、この時期だったように記憶しています。そして翌春にその場所に行って・・・(笑)
私の中での【コシアブラ】は・・・
①淡い黄色が目を引く美しい黄葉を魅せる樹。
②新芽が食用になる樹。(食べるのは1番芽だけにしましょう。ちなみに2番芽をとってもまた新芽は出るそうですが、それ以降は枯死の確率が高まるのだとか・・・)
③マタギが※山中で道具をこしらえるときに重用する樹。(山の中を歩き回るマタギは出来るだけ身軽な状態で山にはいるのだとか・・・なので最低限の道具以外は現地で調達する事が多い)
④白い樹肌が美しく、加工もしやすいので『※おたかのぽっぽ』などの民芸品に使われる樹。(※山形県米沢市の代表的な民芸品で鷹などをモチーフにした彫刻)
⑤平安時代あたりまでは濾した樹脂を「金漆」と呼んで刀などの錆止め剤として使っていた。
などなど・・・観察会でもついネタにしてしまう樹です。
特に『アブラ棒』という呼び名は最近、気に入って使っています。


現在、大潟ではたくさんの野鳥種の「群れ」を見ることが出来ますが、その中には『カラスの群れ』もあります。その群れの主な構成種はハシボソガラスなのですが、先日はその群れの中に【ミヤマガラス】も混じっていました。
カラスの群れは、稲刈りが終わった水田や刈り取りの終わったトウモコロシ畑などに集まってきては、落ちている穂や実を啄んでいます。その群れは100~300羽以上と大きな群れで、遠くにいても目を引きます。
その黒一色の大集団にあって【ミヤマガラス】の灰色の嘴はかなり目立って見えます。先日は保護区内で初めてその「灰色」が見えました。大潟村の北部では少し前からその姿を確認していましたが、徐々に数も増えて生息地も拡大してきたようです。
曇りの日に撮影した物で、ちょっとアンダー気味で見づらいかも知れませんが、それでも嘴から頭頂部にかけてのラインというか立ち上がりが特徴的ですし、何よりも嘴の「灰色」が目を引きます。
【ミヤマガラス】は大潟ではハクチョウやガン達と並ぶ「冬の使者」の一つ。カラスの大集団の中にその姿を見つけないうちはスッキリしないくらいです!!
あとは、全身真っ黒のカラスの群れの中に白と黒のツートンカラーのカラス(コクマルガラス淡色型)を見つけると今期のカラス観察も一層楽しいものになるのですが・・・この次あたり見つけられるかな??そうそう!!この週末は野鳥観察会!!また一つ楽しみが増えましたね。