ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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秋田

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2010年02月12日

秋田 足利 直哉

 今、大潟やその周辺ではハクガン・シジュウカラガンといった希少なガン達が多数観察できています。更には秋田市上空を大潟周辺を目指していると思われる数百~数千羽単位のガンが通過して行くのを見かけるようになりました。いよいよガン観察の『最盛期』『クライマックス』を迎えようとしています。 今週末はたくさんのバーダーがやって来るんだろうな~。その次の週の観察会はきっと見所がたくさんだろうな~。


 
 さて、話題を換えて・・・
 
 【カイツブリ】の話を『潜』という漢字を使ってしようとすると、『潜水』とか『潜る』等と言った話題になるかと思いますが・・・今日の【カイツブリ】の話題はそのどちらでもありません!


 そう!!物陰に『潜む(ひそむ)』【カイツブリ】です。

 このところ大潟に於いて【カイツブリ】は常連、あるいはレギュラーとでも言いましょうか?この厳冬期でも凍結しない僅かなエリアで(念のため”ほぼ”を付けておきます・・)必ず観察することが出来る野鳥です。

 これは西部承水路に流れ込む小さな水路で観察した【カイツブリ】です。ようやく彼らの「隠れ場所」を見つけることが出来ました。本当に上手に潜んでいます。自分の身体のサイズや特長を理解しているんだろうなぁ~と想像してしまいます。身の程を知るって大切だな~。

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2010年02月10日堪え忍ぶ

秋田 足利 直哉

 間もなくバンクーバーオリンピックが開幕しますね?多くの競技種目に注目したいところですが、やはり秋田県出身選手、大学の後輩達の活躍を祈らずにいられない今日この頃です。



 昨日に引き続き、極寒の中で過ごす野鳥達の様子をお伝えします。

 先ずはハクチョウから・・・


 2枚の写真を合成していますが同じ場所からレンズを変えて撮影した物です。上が超望遠で、下が広角で撮影しています。
 上の写真で氷の縁に1羽の【オオハクチョウ】が確認できると思いますが、下の写真の赤い「↑」のところに同じ【オオハクチョウ】が写っています。ちょっと解りにくいのですが・・・さらにその後方を注視すると・・・横一列にたくさんのハクチョウの姿があるのですがお分かりになりますでしょうか??
 猛烈な吹雪であったため、塒から移動せずに身を寄せ合いながら堪え忍んでいる様子が伺えます。


 続いてヒシクイ・・・


 やはり西部承水路の塒に留まっていた【ヒシクイ】の小群です。ハクチョウたちに比べて1羽1羽の距離はやや開いています。私を警戒しているのですが、もの凄い風が吹き付けているので飛ぶに飛べ無い様子でした。勿論この後、早々に立ち去りました。
 それにしても・・こんな日は餌場に行っても雪が深くて餌にありつけないと判断したんでしょうか?

 
 最後にカモ・・・


 氷が張ってない時にはヨシの根元や物陰に隠れて過ごす彼らですが、そこが氷ってしまい居られなくなったので、氷と水の境目まで出てきていました。【コガモ】がひしめき合って居る様子が解るかと思います。
 暴風林があり、他の場所に比べて直接吹き付ける風が弱いので多少過ごしやすそうに見えますが、氷の上を渡るつむじ風はさぞ冷たいことでしょう。



 強い寒波がやってきて、気温が下がり、水辺が凍結し、雪が降り、吹雪となって、地面もその上の空間も「白い世界」になると野鳥達の行動も制限されてしまいます。そんな時、じっと堪え忍ぶ彼らの様子には毎度心を打たれます。そしてその姿を皆さんにお伝えしなければ・・と思ってしまうんです。
 

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2010年02月09日身体への積雪

秋田 足利 直哉

 今年の冬は雪と雨が交互に降るいつもとは違った冬を過ごしています。今日は「雨」、つい先日の話を日記に書いても周りの景色が全く違うのでちょっと戸惑う今日この頃です・・。


 既に去った冬将軍が猛威を振るっていた頃、大潟の野鳥達はひたすらに耐えて荒天が過ぎ去るのを待っていました(もちろんそんな中でも活発に活動している野鳥もいましたけど・・)。
 今日はその中からカモたちの様子をお伝えします。
 降る雪とそれを巻き上げる猛烈な風で地吹雪となりかなり視界が悪かったこの日、池のカモたちは風が避けられる場所でジッとしていたようです。そんなところへ私が行ったものだから、警戒して私から離れていくのが吹雪の中に見えました。



 よく見ると彼らの身体には結構な量の雪がのっています。随分と長い時間ジッとしていたんだろうな~と想像できます。



 先日、都心にも2cmの積雪があったとニュースで見ましたが・・・彼らの身体の上にもそれくらいの積雪があるのではないでしょうか?秋田県沿岸に降る雪は水分が多く「重い雪」と表現されます。彼らもその重みを感じていたはずです。それでも動かずじっとしていたんでしょうね??


 この後、種を特定して羽数を数えていくのですが・・・ヤケに「マガモの雄」が多く感じられました。この「感覚」とその「理由」が伝わりますでしょうか(^^;)??

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2010年02月08日潜水士という名の

秋田 足利 直哉

 週末には今期最強とされた冬将軍が猛威をふるって辺りを一面真っ白にしていきましたが、今日はその雪に雨が降って・・酷い状態になっています。歩道も歩きにくいったら・・・


 さて、その冬将軍が猛威をふるう少し前!(タンチョウの話を続けてる間にネタの鮮度が・・・)西部承水路に珍しい野鳥がやってきていました。
 現在、水路は完全に結氷していて・・・鳥影は見当たらないのですが、その時には、かなり広範囲に結氷していない水辺があって、チラホラと野鳥の姿を見ることが出来ていました。


 そんなコンディションの中、2羽のがっしりした体格の水鳥を見つけました。その2羽は盛んに潜水を繰り返します。
 初めのうち、随分と遠くにいたので直ぐに種類の特定が出来ずにいました。と言うのも・・・これまで見た事のあるカイツブリの仲間とも、ウの仲間とも、潜水ガモの仲間とも明らかに体格と言い、風貌と言い、潜水時間と距離と言い・・違うんです。




 それもそのはず!!!英名【Black-throated Diver】和名【オオハム】という野鳥でした。Diverの名前があるくらいですから潜水は得意中の得意!!
 他の潜水する野鳥達であれば、毎回とは言いませんが・・・およそどの辺りに浮上してくるか、どれくらいで浮上してくるか、見当を付けることが可能ですが、【オオハム】はそれらを凌駕する潜水能力なのでしょうか?時間も距離も私の予想はことごとく外れていました・・・。きっとこの経験は後々まで忘れる事が出来ない様な気がします。


 ふとした時間、図鑑を眺めて過ごすことが多いのですが・・・【オオハム】の仲間は図鑑の最初の方に載っていることが多く、幾度となく図鑑で目にしていた野鳥でした。
 実はこれまで見たことが無く、漠然とした憧れを抱いていた野鳥でした。意外な場所で突然訪れた出会いでも、直ぐに嘴や胸や脇腹などに注目してしましました!


 この【オオハム】の観察は、「普段から図鑑を見るのって大切なんだな!」と感じた出会いでした。


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2010年02月05日タンチョウ水浴

秋田 足利 直哉

 今日の秋田は時々地吹雪が吹き荒れています。降ってる雪の量はそれほどでもないのですが細かな雪が風に飛ばされ・・・こんな日は車の運転も大変です。通勤電車にも遅れが出ていました。
 秋田県内はこれから冬祭りが目白押しです!!その他にも冬のレジャーも今が盛り!!お出かけの際には余裕を持って安全第一でいきましょう!!



 【タンチョウ】の話題を続けてます。今日で一段落しますが・・・

 今日は水浴びの様子をお伝えします。以前もこの日記で【タンチョウ】の水浴びについてはお伝えしています。その時は流れのある大きな水路の中でその流れに向かって、頭から水を浴びる様子をお伝えしていましたが、今日は南の池の静水での水浴びです。
以前投稿した速報
以前投稿した詳報


 【タンチョウ】の水浴びを観察したのは2回目でした。一度経験しているとちょっと余裕があり冷静に観察することが出来ました。
 よく見ると静水での水浴びには2種類の動きがあるようです。一つは背~胸~首~頭にかけて水を浴びる動作で、首を水中に突っ込んで潜り込むような動きをしながら背中にまで水がかかるようにしていました。下の写真がその時の様子です!!



 もう一つは翼に水を浴びること。かなり激しく翼をバタバタさせていました。この時は翼の上面にはあまり水はかからず、下面を水面に押し当てるような動きを見せていました。下の写真がその問いの様子です!!



 寒空の元、池の水も凍てつく冷たさでしょうけど【タンチョウ】は何度も何度も念入りに水を浴びていました。水の中でも気になるところがあれば羽繕いをして、それでも納得がいかないようで再度水浴びをする事が何度もあって、気がつくと約30分間も水浴びをしていました。

 そしてようやく納得(?)したのか・・最後に身体を震わせ、翼を羽ばたかせ池から上がってきました。下の写真がその時の様子です!!




 この後、更に念入りな羽繕いが始まります。特に風切羽は念入りに、嘴で挟んで何度も何度も櫛で梳かすような動きをしていました。その後更に30分経っても終わる気配がないので・・・私の方が立ち去りました。

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2010年02月04日水も平気

秋田 足利 直哉

 今日は「立春」です。冬至から数えて45日目にあたる日で春の気配を感じられる頃とされていますが・・・ここに来て急に真冬らしい寒さが続いています。「大寒」の頃は暖かい日が続いたり、季節外れの雨が降ったりしてましたけどね・・。


 【タンチョウ】のネタが続いています。他にネタが無いわけではないのですが・・・もう少しお付き合い下さい(笑)。
 昨日の記事で、悠々と歩いてきた【タンチョウ】がその後何をしたのか?を書くと予告していましたので、その通りに!

 南の池で餌探しを始めました。この池は場所によって水深が随分と違うそうですが、北側は比較的浅いようです。足の長い【タンチョウ】をもってすれば羽を水に付けずに歩くことが可能です。




 これまで水路での採餌など水の中に入っての行動も度々観察してきましたが、自分のお腹が付くくらいの水深がある場所で行動しているのは私自身初めてみました。映像で見たり、ひとづてに胸位まで水に入っても平気で行動しているのは知っていましたが、実際に自分の目で見るとやはり、『おぉぉ~本当だぁ~』と感心してしまいます。


 更には・・
 

 思いっきり水に頭を突っ込んでそこにある餌を採ってきます。この時は2枚貝を食べていたようです。その他にも何種類か食べていたようですがハッキリと確認することが出来ませんでした・・・。


 聞くところに寄ると・・【タンチョウ】は得意ではないものの泳ぐ事も出来るのだとか・・。
 足が付けば胸の高さまでなら平気で歩いて行動する。足が届かなくなったら泳ぐことも可能。首全体が水に入っても平気で結構長い時間持続する。
 この【タンチョウ】を観察していると様々な場面でその能力の高さを実感します。実は【タンチョウ】ってもの凄く生命力があって、環境順応力もあって、運動能力も高く、学習能力も高い。そんな”強い鳥”なんじゃないか?って思えてきます。


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2010年02月03日「悠々」の訳

秋田 足利 直哉

 今日は節分。皆さんのお宅では豆撒きをされますか??鬼の面を被らされるのは??


 さて・・今日も【タンチョウ】の話題。昨日の記事が長かったので今日は短めにいきましょう!!

 昨日の記事で南の池で過ごす【タンチョウ】の写真を載せましたが・・周りが閑散として物寂しい感じがしましたよね?本来であればサギ類やカモ類などがたくさんいるのですが・・・
 結果としてこの【タンチョウ】は一人(一鳥?)悠々と過ごしているように見えますが、今日はその訳を写真で紹介します。






 昨日の写真にも写っている南の池に半島状にせり出している部分には、いつもアオサギやダイサギがいます。それを見た【タンチョウ】は1枚目の写真のように歩いてジリジリと距離を詰めていきます。一見して無関心を装っているように見えますが・・・実は確信犯です!!
 そして・・アオサギたちに緊張が走り・・その後2枚目の写真のように飛んで逃げていきます。塒で過ごすときは一緒にいても平気なようですが、採餌や羽繕いや休憩などの「普段の生活」の場面ではこの【タンチョウ】は一人(一鳥?)が好きなようで・・・いつもこうして周りにいる鳥たちを飛び散らしてしまいます。

 そして・・・みんながいなくなると満足したように・・・

 笑みを浮かべているかのように堂々と歩いてきて自分の過ごしたい場所に向かいます。


 この後に向かったのが昨日の日記の1枚目の写真の場所!!そしてその後何をしたのか?それは明日の日記をお待ち下さい(笑)!

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2010年02月02日タンチョウの近況など

秋田 足利 直哉

 今日は「平成22年2月2日」と「2」がずらりと並ぶ日です(22日になればもう一つ増えますけど・・)。個人的な話でスミマセンが、時計を見たときたまたま2時22分だったりするとそれだけでちょっと嬉しくなりますが、今日は丸一日そんな気分に浸れる日。
 それと今日は『世界湿原デー(World Wetlands Day)』。1971年にラムサール条約が調印締結されたことから制定されたそうです。



 このところ、北海道以外の各地から『タンチョウ飛来』のニュースが聞かれる今日この頃・・・中でも長期にわたり継続して生息している『秋田のタンチョウ』はすっかりお馴染みのアイドル的存在です。

 ではそのアイドルはどんな環境で暮らしているのか?それを近況を交えてお伝えしようと思います。
 現在、現在【タンチョウ】が塒としているのは大潟村の「南の池」と大潟村と男鹿市の間にある「西部承水路」です。
 共通する特徴としては・・・
①ごく浅い水辺である。
②直ぐ側を道路が走っている。
③周囲にヨシなどが繁茂し、道路からの視界を遮る物がある。
と、言ったところでしょうか。【タンチョウ】はその時の天候や風、水辺の状態(氷っているか?いないか?)等で使い分けているようです。


 この写真は「南の池」の北側から南方向に向かって撮影したものです。
 手前側に写っている池の中を移動しているのが【タンチョウ】で、右奥には幹線道路が写っており、左奥の施設は秋田県立大学の研究施設です。

 ちなみに「西部承水路」の塒の方が道路からも離れていて、電線などの障害物もなく、ヨシの密生度も高く、より『安全』な印象を持ちますが、最近は「南の池」の方が利用頻度が高いかも知れません・・・。どちらも「鳥獣保護区」内ですが普段から誰でも行くことが出来る公園であったり、抜け道に使う道路の脇だったり・・・身近な環境に【タンチョウ】が生息しています。



 採餌場所から「南の池」に戻ってきた【タンチョウ】です。
 1日に何度も飛翔して移動をすることがあったり、ほとんど同じ場所で終日過ごすことがあったりと気ままに行動しているように写る【タンチョウ】。たった1羽で生活している割に観察機会も多く、それが人気の一因にもなっていますが・・・

 しかしこの【タンチョウ】について・・「人に慣れている」「近づいても逃げない」といった情報がひとり歩きしている部分もあって・・・これからの【タンチョウ】と我々人間の関係が心配になります。
 と、言うのも最近、【タンチョウ】を観察しているとこれまでにない「変化」に気付きます。
 一つは『良く鳴くようになった』こと。これまでは聞いたことの無かった『コォォォー』という鳴き声を今年になってから何度も聞くようになりました。何とも言えない澄んだ、よく通る美声です。
 もう一つは、ちょっと自信もなく躊躇いますが・・・『巣作りを連想させる行動が見られる』こと。たった一度見ただけですが、長いヨシの茎を拾って来てある場所に置きました。しかしどうも気に入らなかったようで何度も何度もやり直しをしていました。この時に置いたヨシは2本だけなのでなんとも心許ない話ではありますが・・・私は”そう”連想しました。聞くところによると鳥獣保護区の管理員さんも似たような場面を観察したことがあるそうです。


 この変化の理由は解りませんが、少なくとも「これまでと同じ」付き合い方ではいけないような気がしています。【タンチョウ】も成長して大人になりました。その成長に合わせた付き合い方が必要なのではないでしょうか?
 相手は厳しい自然界で暮らす野鳥です。これまでにも何度も言ってきましたが『適切な距離』で『良い関係』を続けていきたいものです。


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2010年02月01日おっとっと・・

秋田 足利 直哉

 今日から2月。新年のご挨拶をしてから1ヶ月が過ぎました。2月の別の呼び方と言えば如月が浮かびますが他にも「雪消月(ゆきげつき)」と言うのがあります。今の秋田市内は文字通り「雪消え」が進み、「こんな雪が少ない年も無いな~」という声が聞かれます。



 西部承水路や南の池などの水辺が氷ってしまうと野鳥たちの姿はめっきり減ってしまうのですが、どういう訳か?アオサギと【ダイサギ】だけはずっと継続して観察することが出来ています。きっと水辺以外の餌場があるんでしょう。


 先日、南の池に一羽でじっと一点を見つめるようにして過ごす【ダイサギ】を見つけました。私の存在に気付いて視線を向けましたが、チラッと見ただけでまた一点を見据えていました。



 しばらく観察していると・・突然意を決したかのように歩き出しました。氷の上を歩いて水面が見えている場所へと向かっていきました。



 その水辺へは一直線に向かうのではなく、一歩一歩足下を確かめるように(?)慎重に歩を進めている感じでした。
 歩いて遠ざかる【ダイサギ】を見ていると時々、ヒラッと翼を広げます。でも飛ぼうとする気配は感じられません。『どうしたのかな?』と注意して観察すると・・・
 


 どうやら・・氷の上を歩いていると足を滑らせる事があるようで・・・ツルッと足を滑らせた瞬間に翼を広げてバランスをとっているのでした!!
 『おっとっと・・・』という場面ですね!!


 歩き方を注意深く観察すると・・脚を上げる時には氷面でイッパイに広げていた足指を、まるで何かを摘み上げるようにコンパクトにして、その後着氷寸前にまた足指をイッパイに広げて着氷します。その場合、最大限に指を開いていますので我々でいうところの掌が最初に着氷するので時々ツルッと滑ってしまうのでしょうね?ちなみに・・爪をスパイク代わりに使うことは無いようです。


 足を滑らせてしまった時・・バランスをとるために手(翼)を広げてバランスをとるのは我々人間も鳥も一緒なんですね?
 しかし我々はともすれば”すってーん”と転んでしまうことがありますが、【ダイサギ】の場合、身体は軽やかだし、足は長いし、大きな翼でバランスをとるからちょっと滑ったぐらいでは全く転びそうな気配はありません!!その点が我々との大きな相違点です。
 もし万が一野鳥が足を滑らせて転んでいるシーンを撮影できたら大スクープかも知れませんね!!


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2010年01月29日久しぶりオオバン

秋田 足利 直哉

 先日、一緒に鳥見をしていた方に「アクティブレンジャー日記見てるよ!!すっごく面白いよ!!」と言って頂きました。こういった声は本当に有り難いです。最近ちょっと凹んでいたので、殊更嬉しかったです!!これからも頑張っていきますのでよろしくお願いいたします。


 この日記でも繁殖等の様子を随時お伝えしてきた【オオバン】ですが、冬になって承水路が凍結すると姿を消してしまいます。
 その姿は事務所から大潟へ向かう途中の漁港などに見る事が出来るのですが、西部承水路ではそもそも居る場所が無いので・・・

 この【オオバン】は愛着を感じている野鳥の一つなので先日久しぶりに観察できた時には、幸せな気持ちになりました。


 大潟では氷と【オオバン】の組み合わせはまず見ることが出来ません!!
 とはいえ他の場所ではめずらしい光景でもないとは思いますけど・・・


 水中には足の付け根の黄色い「ワンポイント」も見えています。これだけでちょっと得した気分になるのは私だけでしょうか??



 そう言えば・・・この日は別の場所でやはり、この時期には見られなくなって近くの河口付近まで移動しないと見られないカンムリカイツブリも見られました。やはり愛着を感じる野鳥ですからこの日は”嬉しさ2倍”でした。

 彼らは本当はいつでも大潟にいたいのかも知れませんね?なのでちょっと氷が溶けた段階でやって来るのではないでしょうか?こうして水面が氷で覆われない日が続くとこのまま定着するかも知れませんね?

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