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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

水浴び タンチョウ (詳報)

2009年08月14日
秋田
 明日、秋田朝日放送の番組(サタナビ)で、森吉が取り上げられるそうです。人気の桃洞滝のその先へ!と歩く取材が先日行われたとか・・・でもきっとこの情報が掲載される頃には放送は終わってしまっているんだろうな・・・残念です。


 さて、気を取り直して・・先日紹介した(これも未だ未掲載か・・・)【タンチョウ】の水浴びについてもう少し詳しくご紹介します。

 先ずは最も多く行っていた、全身に水を浴びるスタイルから!



 この写真は連続して撮影した物ではありませんが、おおよその流れに沿ってまとめてみました。写真は左上→右上→左下→右下の順にご覧下さい(以下同じ)。

 立っている姿勢から、嘴から水の中へと突っ込んでいきます。その流れが解るようにしてみましたがいかがでしょうか??結構全身が水に潜るくらいまで水に浸ります。ちなみにここの水深は【タンチョウ】の踵(一見膝と勘違いしそうな位置にあります)くらいでしょうか?
 その後は、先日ご紹介したようなスタイルになって翼を水面に押しつけるようにばたつかせるのですが、その直前に必ずとる体勢があります。
 それが↓この体勢!!



 嘴をツッコミ、頭を水に入れ、そのまま勢いよく前進するようにして身体を水につけます。ちょうど水泳の飛び込みのような感じと言えばイメージしやすいでしょうか??
 そして全身が水に潜ったら、必ずこういう姿勢になっていました。首を背中の上にたたみ、顔を自ら出して暫く水に浸かります。
 またどういう訳か、流れに逆らうような体勢で水に入っていくのも毎回一緒でした。もしかしたら横向きに水浴びできるほどの幅がなかったのかも知れませんが、流れに逆らわずに行うことは出来たはず!なのにそうしないのはこれが彼のスタイルだから??


 更に、頭部だけの水浴びスタイルも何度か見ましたのでご紹介します。



こちらは略式なんでしょうか?それほど回数も多くはなく割合も1/4程でしょうか?
 立ったまま、嘴から頭を水の中に突っ込みます。そして首の下方から持ち上げるような動きで頭を上げ、そのままブルブルと水をはじいていきます。
 こういった動きは私たちに身近な犬が行いますが、イメージはそれと全く一緒です。種類は変わっても水をはじく方法としてはこれがベストなのかも知れません。

 そして水をはじいた後は、決まって口を開けます。この時は鳴き声が聞こえるでもなく、威嚇音的な音もなく、口角のストレッチをしながら深呼吸でもしているかのようです。これもこの水浴びの時に行う特徴的な行動でした。


 いや~それしても久々に興奮した観察でした。