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アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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秋田

1036件の記事があります。

2010年02月26日ツワモノドモガ・・・

秋田 足利 直哉

 ちょっと必要な物を買うために立ち寄ったお店で「お会計777円です。」と言われ、何か良いことがあるかも?と思ったけど、そんな事は一切起こらなかったので、がっかりしている今日この頃です。



 先週末の観察会の時。遠くの方に、しかもヨシの向こう側に小さく小さく見えて、双眼鏡ではその確認も難しかった程の距離があった【オジロワシ】に、もう一度会いたくて・・・行ってきました。同じ場所に!

 氷の張った西部承水路のこの場所がお気に入りだったらしく、数日経ったこの日もほぼ同じ場所で佇む【オジロワシ】を見つけました。
 本来は魚食中心と言われる【オジロワシ】ですが、ここでは何を食べているのでしょうか?一度だけ、正体不明の大きな魚を食べているシーンを見たことがあります。知人からはカモを食べているのを見たと聞いたことがあります。昨年のこの日記では。ヒシクイの群れに突っ込んでいく【オジロワシ】を取り上げたこともあります。



 この場所はオオハクチョウが塒としていたりカイツブリやミコアイサが定着している場所でもあるのですが・・・それを襲うつもりなのでしょうか?隙あらば・・・と虎視眈々ならぬ鷲視眈々と狙っているのでしょうか?

 この時は首だけはクルクルと動くのですが、身体は動かすことが無かったのでテレコンを使っていつもより大きく撮影することが出来ました。そこで珍しく大きく撮影できたので、各パーツがドアップになるようにトリミングしてみました。


 どうです?この嘴!!この爪!!今晩あたり、夢に出てくるかも知れません・・・


 しかし、この氷。現在はすっかり溶けて無くなってしまいました。それもそのはず!!昨日の秋田市の最高気温は19.8度。大潟村でも17.5度。この時期としてはかなり温かい一日でしたから・・・。
 と言うことは・・・この光景ももう見られない。【オジロワシ】も北へ帰ってしまったかも・・・


 『氷上の つわものどもは 夢のあと』  おあとがよろしいようで・・・

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2010年02月25日自然体って? 全長って?

秋田 足利 直哉

 今日は各地で大学入試が行われているはずですが、この「春」を思わせる好天は受験生にとってどんな影響があるのでしょうか?毎年の受験日等には天気が荒れて交通ダイヤが乱れるようなイメージがありますが、今日はその心配は不要だったでしょうかね?

 

 今日は、大潟村の中ではそれほど観察機会の多くないカモメ類の中から先日、承水路で見つけた【オオセグロカモメ】の観察から私が感じたこと、悩んでいる(?)ことの話。


 カモメ類と言えば・・・野鳥の中でも識別のハードルが高い仲間で『苦手』と感じている方も多いようです。私のような素人は基本的にどの仲間も同じようにハードルが高いので、カモメだからと言って特別ではないのですが、やはり難しいな~と感じることがあります。
 そんな中でも今日取り上げる、【オオセグロカモメ】の成鳥は見つけやすいし、観察もしやすいし、『先ずはここから!』と言う、とっかかりと言うか、入口と言うか・・そんな存在だとは思うのですが・・・

 カモメってそれだけで図鑑が出てたりしますよね?図鑑によって写真だったりイラストだったりしますが、それらも含めてなかなか『同じ向きや角度で』『同じような姿勢で』類似種が比べられている事が少なくないですか?
 私のような素人にはそれが、まずもって最初のハードルになったりします。↓下の3枚の写真は同じ個体を同じ場所から撮影したものです。よく見比べてみて下さい。







 個人的な話で恐縮ですが・・私が野鳥のこと、特に識別の事を勉強しようと思って自分で行っている方法が「イラストを描いてみる」こと。なんとなく印象で描いている分にはそれほどでもないのですが、より正確に!と思いながら描くと色々と気になる部分が出てきます。その部分を確かめるために図鑑を何冊もめくることになるのですが時として、どの図鑑でもその部分が解らないこともあります。
 


 ちょっと話が【オオセグロカモメ】から離れてしまいましたが・・上の3枚の写真のうち、どの写真がもっとも自然体の【オオセグロカモメ】なんでしょうか?イラストの図鑑と見比べると2枚目の写真が、描かれている物と近似なのかな?と思いますが、それが最もスタンダードな姿勢、つまり”自然体”ってことでしょうか?実際にカモメを観察していると1枚目の写真と近似の姿勢で過ごすカモメ達もよく見かけます。と言うことは力が抜けたこの状態が”自然体”ってことでしょうか?我々に置き換えて考えてみると・・・1枚目の写真は「休め」の姿勢で2枚目は「起立」の姿勢でしょうか?そうすると1枚目の方がより”自然体”なのでしょうか?


 それともう一つ・・・1枚目の写真と3枚目の写真とでは、図鑑などに出ている「全長(嘴の先端から尾羽の先端まで)」の測定値が随分と違うというのは見て解りますよね?
 【オオセグロカモメ】の場合、その図鑑によってバラツキはありますが、およそ60~65cmの範疇に収まりそうです。ではその測定は3枚目の写真の様な状態で行われているのでしょうか?それとも2枚目の写真でしょうか?ちなみに・・サンカノゴイやヨシゴイのように首がもの凄く伸びる種についてはどうやって計測しているのでしょうか?

 
 今シーズンはカモメも覚えていきたいな~と思って色んな場所に出かけてみたり、イラストも描いてみましたが、次々とハードルが現れてきて、しかもどんどん高くなっていくような気がしています・・・。どなたかご存じの方がいましたら是非ご指導いただきますようお願いいたします。





 でもまぁ、そうは言っても・・・いつもこんな事を悩みながら観察している訳ではなく、基本的には彼らの行動などを観察しながら楽しく野鳥観察をしているんですけどね(笑)!!

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2010年02月24日飛ばれてしまった

秋田 足利 直哉

 一時期、通勤電車の中で見かける「マスク人口」がほとんど居なくなっていましたが、今朝見渡してみると徐々に増え始めていました。何が原因なのか?ハッキリしませんが・・・
 さて、秋田県では県健康環境センターで23日から今季の県内スギ花粉予報を始めたそうです。
 環境省でも花粉飛散状況の情報提供を行っています。花粉症の方は是非この情報を活用して下さい。

 

 さて、昨日に引き続き(?)私の前から飛び去るカモの写真を使っての日記です。

 

 この日この時、南の池に生息しているカモの種類を確かめ羽数をカウントし終えたので、次は撮影だ!と意気込みつつも慎重に慎重に時間をかけ、物陰に隠れカメラを構えられる位置に来て何枚か撮影したところで・・・・



 赤い矢印を付けた【マガモ】のメス♀2羽がシャッター音に気付いたのか?飛び立とうとしました。その手前にいたオス♂の個体やより私に近い【カルガモ】にはかなり注意していたし、警戒心の強い【コガモ】からは遠い場所だったので大丈夫かと思ったのですが・・・
 

 その後はご覧の通り・・カウントした後で良かったです。暫くは池の上空を旋回していましたから・・・
 もしこの「続きの写真」があったらどんなものになっていると思いますか?ってこんな質問もナンセンスですかね?そうです・・「そして誰もいなくなった池の畔」が寂しげに・・・


 かなり慎重に、注意していたし、無理もしていなかったはずですが飛ばれてしまいました。(勿論周囲に観察者が居なかったことも確認済みです。)
 私が注意を払っていた個体はむしろ最後の方に飛び立っていきました。カモの観察って難しいとつくづく感じる今日この頃です。

 皆さんもカモの観察は彼らを驚かさないように慎重に!そして周囲の観察者等にも気配りを!!って『お前が言うなっ!』って突っ込まれそうですが・・・


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2010年02月23日ミコアイサ 羽の個体差(?)

秋田 足利 直哉

 秋田市は随分と春めいた陽気になっています。それもあって、どうにか気分を変えたいと思い立って通勤時に来ているアウターと帽子を替えました。これだけで気分が変わるものですね~?


 さて、先日の日記で【ミコアイサ】の話題を書いたら、観察会に参加して下さった方に、色々とご意見やご指導を頂きました。他にも色々な感想を聞けて大変有り難く思い、ますます頑張ろうという気になっている今日この頃です。(※ご指導いただいた件は現在調べてます。)


 そして今日も【ミコアイサ】の話題。それもどういう訳か?またもやメス♀だけ3羽のグループを観察した時の話です。

 大潟やその周辺の水辺の至るところで観察できるようになった【ミコアイサ】ですが、未だ広範囲で結氷しているので、生息できる水辺が限られ、我々観察する側としては非常に見やすい状況にあります。
 【ミコアイサ】達の行動範囲は氷の下にも及ぶようで、水面に顔を出したときにはこの様↓な小さな水溜まりにも思える離れた場所にも重なり合うようにして出て来ることがあります。


 この様子が何とも言えず可愛いく、【ミコアイサ】の特徴的な(?)行動でもあります。


 しかし、警戒心は他のカモよりも強く感じられ、なかなかじっくりと観察する機会には恵まれません。この時も何がキッカケだったのか?突然私の目の前をバシャバシャと音を立てて走り出しました。


 何があったのか?呆気にとられながらも幸い、カメラを抱えていましたので取り敢えずシャッターを押してみました。


 手前の2羽が美味いことシンクロした動きを見せてくれたので、比較することが出来ます。
 動きに若干の差があるとは言え・・・次列風切先端の白い部分や、雨覆先端の白い部分って意外に差があるものですね?図鑑によってはカモの飛翔時の羽が描かれている物がありますが、それが必ずしも平均的な物ではないのかも?と思うことがあります。
 図鑑には小雨覆&中雨覆が全体に白く、大雨覆の先端が白くて線状に見え、次列風切の先端も白くやはり線状または帯状に見えるような描き方になっています。しかしこの写真の個体はその限りではありませんよね?
 気になる方はお手元の図鑑とこの3枚目の写真の個体とを比べてみて下さいね!!
 ただし!これが個体差なのか?それとも見え方の違いなのか?慎重にならなければいけませんけどね。


 

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2010年02月22日【実施報告】野鳥観察会『大潟草原に集う渡り鳥』

秋田 足利 直哉

 今日は平成22年2月22日。2が5つも並んでいます。こんな日は何かの記念日に違いないと思っていたら・・・うちの事務所の保護官の誕生日でした~。おめでとうございます。




 さて、当事務所では昨日、大潟草原鳥獣保護区とその周辺に於いて野鳥観察会『大潟草原に集う渡り鳥』を実施しました。
 講師はいつもお世話になっている日本野鳥の会秋田県支部の方々。普段から大潟をフィールドにして鳥見をしてらっしゃるので本当に頼りになる講師です。当日も朝早くから周辺を走り回って、観察スポットを確認して下さいました。そのご配慮には毎度毎度頭が下がります。

 参加者は26名。予定期日よりも早めに定員に達し、その後申し込まれた方に対しては移動手段の都合等でお断りしなければならず心が痛みましたが、この時期の大潟での渡り鳥の観察はそれだけ注目度が高いって事!!昨年までの3月上旬から変更して大正解でした。


 当日は天候にも恵まれ、充実した鳥見が出来ました。が我々以外にも鳥見をされている方がいらっしゃって・・・下見して観察しようと予定していた場所に「鳥が一羽もいない!!」とか、予定していた場所に「カメラを構えて陣取られていた」なんてこともありましたが・・・。それも注目度が高いと言うこと!幾度かの予定変更も講師の方々にしてみれば想定の範囲内だったようです。

 そんなことがありながらも、本当に充実した野鳥観察ができました。西部承水路やその近くの田んぼ等を回って、この日観察した野鳥は32種類。それ以外にもここに行けば○○がいるんだけど・・なんて後ろ髪を思いっ切り引かれながらもあっという間に予定時刻に!
 管理棟へと戻る車中では『今日は色々観られて本当に嬉しかった』と言っていただき私たちも本当に嬉しっかたです。
 ご参加下さった皆さん。講師の皆さん。本当にありがとうございました。また次の機会にお会いできるのを楽しみにしております。


 ↓観察の様子撮影したスナップ写真です!








 最後に・・・
 この日観察した野鳥は、アオサギ・ダイサギ・トビ・オジロワシ・チュウヒ・ハイイロチュウヒ・ノスリ・オオハクチョウ・コハクチョウ・アメリカコハクチョウ・ヒシクイ・マガン・ハクガン・コガモ・マガモ・カルガモ・オナガガモ・キンクロハジロ・カワアイサ・ミコアイサ・タンチョウ・キジ・ハクセキレイ・セグロセキレイ・ヒヨドリ・ツグミ・シジュウカラ・ホオジロ・スズメ・ムクドリ・ミヤマガラス・ハシボソガラスの32種類でした。

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2010年02月19日離合集散を繰り返す

秋田 足利 直哉

 今日は24節季の「雨水」。今日の秋田は青空が見えています!空から降るものはありませんが、雪が雨に変わるのも、氷が溶けて水辺が広がるのももうじきかな?と思わせます。


 さて、先日のムクドリの日記でも同じようなフレーズを使いましたが・・現在大きな群れで行動している野鳥はガン類、ハクチョウ類などなど意外にも多く、今日紹介するカラスも大きな群れで行動しています。

 カラスたちは過ごす場所が決まっているようであまり決まっていません。昨日この辺にいたから今日もいるかと言えばそうでもないし、かなり知られたカラスの集まる場所へ行っても必ず居るとは限らない・・・どうも彼らはそういった生態なのかも知れません。ガンやハクチョウなら大体いる場所は決まってるんですけど・・・

 この時は、道路の直ぐ脇に大きな群れを見つけました。大半が【ミヤマガラス】で2割ほどが【ハシボソガラス】でした。コクマルガラスは居ないか?と期待しましたがここでは見つかりませんでした。
 その群れを観察していると、田んぼの中で大集団で採餌していたかと思えば、何がキッカケなのかも解らないタイミングでブワッと飛び立つ一団がいて、それが電線に集まってみたり、また別の集団は近くの樹に止まってみたり、かと思ったらまた別の田んぼに降りてみたり・・・。

 どうやら積極的に動き回るのは【ミヤマガラス】の方で、取り残された集団には【ハシボソガラス】が多いように感じました。でもどういう訳か、一度離れた【ミヤマガラス】がまた【ハシボソガラス】の元へ戻っていったり・・・


 まさに『離合集散を繰り返す』です!!




 電線に集まるカラスの群れです。ある一団が集まり出すと次々と集まってきます。


 一時的にこんな状態になります。しかしそれも束の間・・・
 何度かカラスの群れは観察していますが未だに離合集散の「キッカケ」が解りません。どうにかヒントくらいは得たいものですが、【ミヤマガラス】の集団が観られるのもあと僅か・・・
 

 どなたかそのきっかけをご存じの方はいらっしゃいませんか??


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2010年02月18日巫女さん御一行

秋田 足利 直哉

 いつも以上に天気予報が気になり、毎日チェックしています。いまのところ日曜日は天気が良さそうなのでかなり期待している今日この頃です。



 昨期、僅かでも氷が溶けている場所があれば、そこに【ミコアイサ】の姿がみられた大潟の水辺に今期は渡りの初期に通過していった後、【ミコアイサ】の姿が観られなくなり、暫く寂しい思いを抱きながら過ごしていましたが、ここに来て急激に数を増やしています。西部承水路や南の池などのお馴染みの水辺に限らず、何処に行ってもかなりの数を観ることが出来ます。

 そんな状況になってきていた先日のこと、いつも巡視&調査している西部承水路で【ミコアイサ】のメス♀ばかり15羽という御一行様をみかけました。周りも見渡してもオス♂の姿はありません。

 一般的にカモは越冬地で伴侶を見つけて繁殖地へと仲良く帰っていくものと思っていました。なので、この時期はいくつものカモのペアが仲良く過ごす光景を当たり前に思っていたので、違和感を覚えました。


 氷の溶けた僅かな場所に15羽も・・・
 そこで話す内容はやっぱり『ガールズトーク』でしょうか??きっと恋の季節は始まってますよね?と言うことは・・・男子(オス♂)の集まる場所に行く前の入念な打合せ??? まさかね・・・(笑)

 

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2010年02月17日ムクドリの集団採餌

秋田 足利 直哉

 バンクーバーからメダル獲得のニュースが届きましたね!!こういった『明るいニュース』には元気を貰いますよね~?これからももっと盛り上がっていって欲しいです!!



 さて以前、この日記で大潟村内で【ムクドリ】の集団が採餌する様子をお伝えしました。<こちらを参照>
 その時は道路沿いに点在するヌルデの樹に集団でやって来て実を啄む様子をお伝えしましたが、あっという間に食べ尽くし、今は何処に行っても1粒も残っては居ない状態です。
 その後、【ムクドリ】の集団は人家近くで柿の実等の果樹やその他の木の実を食べたり、畑でおこぼれに預かったりしていたようですが、恐らく、それらも食べ尽くしてしまった集団が出てきているのでしょう?
 最近は松の木の下に僅かに見られる地面にぎゅうぎゅうに押し合って採餌していたり、強風で雪が吹き飛ばされた場所に群がって採餌する様子が観察できます。
 

 強風で雪が飛ばされて、草地が現れている場所で採餌する【ムクドリ】の集団です。この時はざっと100羽以上。よく鳴くし、移動を繰り返すしでかなり賑やかでした。

 
 普通であれば、このように「離合集散」を繰り返し、「自由奔放」に唄って動き回り、他の野鳥が居ても気にせず「傍若無人」な振る舞いをすれば、鬱陶しく思われたり、力の強い者に追い出されたりしそうですが・・・


 この「お方」からもお咎め無し!!!直ぐ側で悠々と餌を啄む【ムクドリ】の集団と気にせず羽繕いに精を出すタンチョウ。どちらもマイペースって事でしょうか?


 恐らく、大潟に棲む野鳥の中でも1、2を争うマイペースさと、周りの状況にも動じない精神的な強さを兼ね備えたこの2者にとって、私がカメラを構えて観察しているのなんて全く意に介していないのかも知れません・・・。

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2010年02月16日氷上に オジロワシ

秋田 足利 直哉

 ここ数日、事務所の窓からも北上するガンの群れが確認できるようになってきました。今朝の段階で北へ帰るガンの群れは6万羽弱にまで増えているそうです。その分、宮城県などの越冬地は寂しくなっているのでしょう。
 こうして確実に春はやって来ているのです。


 とはいえ・・まだまだ寒い日は続きます。今朝は放射冷却のせいかかなり冷え込んでいました。大潟村の水辺も広範囲で結氷したままとなっています。
 そうなると当然ですが、水鳥の姿は減ってしまうのですが、だからといって鳥が全く居ないわけではありません!!
 この時期、結氷した水路の上で観察できる鳥と言えば・・・


 【オジロワシ】です。たまにオオワシも姿を見せる時がありますが、西部承水路の氷上の常連と言えばこの【オジロワシ】です。
 雪と氷の世界にポツンと、しかし圧倒的な存在!!かなり離れた場所からもその姿を見つけることが出来ます。


 観察していると・・・こうして目が合う事があるのですが、毎度ハッとしてしまいます。この眼光の鋭さたるや・・・


 以前、一緒に【オジロワシ】を観察した人から聞いた話ですが・・・その時初めて見た【オジロワシ】の迫力に圧倒されてしまい、その日一日、【オジロワシ】の鋭い眼光が頭から離れなかったそうです。さらに夢にまで出てきて、夢の中でも圧倒されたんだそうです。
 【オジロワシ】を見たことがある人なら、こんなエピソードも納得できてしまいますよね??

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2010年02月15日吹雪の合間に コチョウゲンボウ

秋田 足利 直哉

 皆さん、週末はいかがお過ごしになりましたか?

 週末の過ごし方も「人それぞれ」・・・
 鳥見も楽しかったでしょうね?
 バックカントリーは何処へ行っても新雪に恵まれたようですね?
 各地の冬祭りも盛り上がっていたようですね?
 
 さぁ今日から2月も折り返し。元気出していきましょう!!



 先日の大潟でのこと・・。この日は断続的に激しい吹雪が吹きつけ、調査には厳しい天候でした。
 西部承水路で吹雪が収まるのを待っていると、近くのビニールハウスの骨組みにカラスより小さな鳥のシルエットが見えました。吹き続ける吹雪にもどかしさを感じながら時間を過ごし・・・ようやく訪れた止み間に確認すると【コチョウゲンボウ】でした。


 久しぶりの観察だったのでちょっと寄り道をしてしまいました。身体を縮めて吹雪の中を耐えていたようです。何もこんな風の強そうな場所で過ごさなくても・・・と思って観察していると、背中に何かヒラヒラと動く物が見えました。


 確認すると羽が抜けかけているようでしたが、それを確認するときに思いっきりトリミングしたら【コチョウゲンボウ】の顔も大きく見ることが出来て・・・そこで気付いたのですが顔に雪がこびり付いていました。風上に顔を向けていたのでしょうか??
 目も開けていられないくらいの吹雪だったので、このクリッとした大きな瞳をつぶったまま過ごしていたのでしょうか?


 それにしても吹雪の中での過ごし方も『鳥それぞれ』ですね!!

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