秋田
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2011年04月21日花の便り
秋田 足利 直哉
大潟草原鳥獣保護区からの花便り第2弾です。写真をくっつけて長くなっているので2種類に留めていますけど・・・ちょうど週末頃に見頃になりそうです。

【ハコベ】数は多くはありませんが南の池公園内や周辺の道路沿いで見られます。
春の七草に数えられていて古くから知られている花ですが、よく似た種類があって識別には苦労するそうです。といいながら・・私も間違っているかも知れませんけど。
ところで皆さん春の七草全部知ってますか?名前は知っていてもどんな花かご存じですか?あっ・・・花だけでもないか?

【ヒメオドリコソウ】もうそこら中に群生しています。
日本各地で見られるそうですが、本来はヨーロッパ原産の植物なんだそうです。つまりは外来種ですね。そう聞くとなんだか嫌悪してしまう方もあるかも知れませんが、花言葉は『愛嬌』。これを聞いてしまうとちょっと見方が変わるかも知れませんね。
『花の便り』
被災地からも桜の便りが届いていますね。東北の太平洋側の南部は今が見頃なんだそうです。これから太平洋側を北上していき、更には日本海側からも桜前線が北上してきます。秋田では今月末頃に見頃を迎えそうだと言うことです。ちょうどGW期間は満開の桜が見られる事と思います。
ところが・・・今年の桜はなんとも不遇。折角1年ぶりに綺麗な花を咲かせているのに・・・『見たいのに見られない方』がいる一方で『見られるのに見に行かない』方もいるようです。何も桜に限った事ではありませんが・・・
ある日、ふと見ていたテレビで『・・被災地に花が咲くと何だか今年は特別な思いがある。”花が咲く”イコール”復興”みたいな気がしてくる・・』といった様な事を言っているのが耳に入りました。
また別のテレビでは、津波になぎ倒された桜が大きく傾きながらも綺麗な花を咲かせているのを被災された親子が見て『津波に負けずにこんなに綺麗な花を咲かせて・・・スゴイ。力をもらった・・』という様なことを言っているのを聞きました。
きっと『花』には人を元気にさせる力があるのでしょうね?好きな花は人それぞれかも知れませんがこれから百花繚乱のそれはそれは良い季節がやってきます。
被災地はもとより、被災地ではない地域の方も花を愛で、花の力を感じ、みんなで元気を出していきましょうよ^^V

【ハコベ】数は多くはありませんが南の池公園内や周辺の道路沿いで見られます。
春の七草に数えられていて古くから知られている花ですが、よく似た種類があって識別には苦労するそうです。といいながら・・私も間違っているかも知れませんけど。
ところで皆さん春の七草全部知ってますか?名前は知っていてもどんな花かご存じですか?あっ・・・花だけでもないか?

【ヒメオドリコソウ】もうそこら中に群生しています。
日本各地で見られるそうですが、本来はヨーロッパ原産の植物なんだそうです。つまりは外来種ですね。そう聞くとなんだか嫌悪してしまう方もあるかも知れませんが、花言葉は『愛嬌』。これを聞いてしまうとちょっと見方が変わるかも知れませんね。
『花の便り』
被災地からも桜の便りが届いていますね。東北の太平洋側の南部は今が見頃なんだそうです。これから太平洋側を北上していき、更には日本海側からも桜前線が北上してきます。秋田では今月末頃に見頃を迎えそうだと言うことです。ちょうどGW期間は満開の桜が見られる事と思います。
ところが・・・今年の桜はなんとも不遇。折角1年ぶりに綺麗な花を咲かせているのに・・・『見たいのに見られない方』がいる一方で『見られるのに見に行かない』方もいるようです。何も桜に限った事ではありませんが・・・
ある日、ふと見ていたテレビで『・・被災地に花が咲くと何だか今年は特別な思いがある。”花が咲く”イコール”復興”みたいな気がしてくる・・』といった様な事を言っているのが耳に入りました。
また別のテレビでは、津波になぎ倒された桜が大きく傾きながらも綺麗な花を咲かせているのを被災された親子が見て『津波に負けずにこんなに綺麗な花を咲かせて・・・スゴイ。力をもらった・・』という様なことを言っているのを聞きました。
きっと『花』には人を元気にさせる力があるのでしょうね?好きな花は人それぞれかも知れませんがこれから百花繚乱のそれはそれは良い季節がやってきます。
被災地はもとより、被災地ではない地域の方も花を愛で、花の力を感じ、みんなで元気を出していきましょうよ^^V
2011年04月20日繰り返し繰り返し
秋田 足利 直哉
一昨年もありました・・・
昨年もありました・・・
そして今年も・・・同じ悲劇がまたもや繰り返されています。

大潟草原鳥獣保護区は南の池沿いの道路の上に見覚えのあるものが点々と・・・
これは直ぐ横のコロニーで繁殖中の【アオサギ】の卵です。現在コロニーには【アオサギ】しかいませんからこの卵は【アオサギ】のものにまず間違いありません。今年もまた何者かによってこうして奪われ、食べられてしまいました。その個数は8・・・。

【アオサギ】の卵はスーパーなどで販売されている鶏卵とほぼ同じサイズ。私が見た感じではMサイズくらいでしょうか?そして中身はご覧のように・・・これまた鶏卵のものと同じような黄身があります。それが丁度何かを刺して食べたような割れ方で転がっていました。
現在コロニーでは100を越える巣があってそこで大半が抱卵中であろうと思われます。早いペアと遅いペアで2週間以上の進捗状況の差があると思っていますので、もう既に孵化している個体もあるかも知れません。
親の愛情の深さ大きさを表現する時に『焼け野の雉 夜の鶴』と2種の鳥が例えに出てきます。雉(キジ)は、巣のある野原を焼かれた時、危険を顧みず我が子を救おうとする。鶴(ツル)は寒い夜、自分の羽で子を覆ってあたためてあげる。こうした様子は【アオサギ】には当てはまらないということなのでしょうか? 私にはみすみす卵を盗られるなんて事は無いと思うのですが・・・何度見ても複雑な光景です。
『繰り返し繰り返し』
この頃、地震は忘れないうちにやってきます。
昨日午前4時14分頃、秋田県内陸南部を震源とする地震がありました。最大震度5弱の揺れでした。その時私は自室で寝ていましたが、最初の縦揺れで目を覚ましました。その後続いた大きな横揺れの不気味だったこと・・・。
その後も4時17分に最大震度2の余震があり(これ以降時間と最大震度のみ表記する)更に4時27分に2、5時00分に1、5時56分に1、7時09分に2、7時34分に1、8時24分に1、8時39分に1、11時49分に2、11時56分に1と午前中だけで11回の体に感じる地震がありました。
何度も同じようなことを言うようですが・・・普段であれば震度5弱の地震が発生し、被害があったならば報道でも大きく取り上げられ『○○地震』という名前が付けられるだろうと思います。でも今は先の地震があまりに大きかったために余震が大きく報道されることもないでしょうし、そもそも私たちも余震に対する警戒心が薄れてきてはいませんか??
ある方が私に『あの地震でも大丈夫だったんだから余震くらいでは心配ない』と言いました。勿論私は直ぐに反論しましたが皆さんはどう思われますか??
実際に3月11日の地震では特に被害がなかったように見えた建物が余震で倒壊したりと被害が発生している事例は多くあるようです。今、なんの問題もないように見えている建物もこれまでの地震でダメージを蓄積しているはずです。
この先もまだ大きな余震が発生する事が予想されるそうです。まだまだ繰り返し繰り返し大きな揺れが襲ってくる可能性があるのです。
余震だと侮ってはいけません!
また余震かと慣れてはいけません!
昨年もありました・・・
そして今年も・・・同じ悲劇がまたもや繰り返されています。

大潟草原鳥獣保護区は南の池沿いの道路の上に見覚えのあるものが点々と・・・
これは直ぐ横のコロニーで繁殖中の【アオサギ】の卵です。現在コロニーには【アオサギ】しかいませんからこの卵は【アオサギ】のものにまず間違いありません。今年もまた何者かによってこうして奪われ、食べられてしまいました。その個数は8・・・。

【アオサギ】の卵はスーパーなどで販売されている鶏卵とほぼ同じサイズ。私が見た感じではMサイズくらいでしょうか?そして中身はご覧のように・・・これまた鶏卵のものと同じような黄身があります。それが丁度何かを刺して食べたような割れ方で転がっていました。
現在コロニーでは100を越える巣があってそこで大半が抱卵中であろうと思われます。早いペアと遅いペアで2週間以上の進捗状況の差があると思っていますので、もう既に孵化している個体もあるかも知れません。
親の愛情の深さ大きさを表現する時に『焼け野の雉 夜の鶴』と2種の鳥が例えに出てきます。雉(キジ)は、巣のある野原を焼かれた時、危険を顧みず我が子を救おうとする。鶴(ツル)は寒い夜、自分の羽で子を覆ってあたためてあげる。こうした様子は【アオサギ】には当てはまらないということなのでしょうか? 私にはみすみす卵を盗られるなんて事は無いと思うのですが・・・何度見ても複雑な光景です。
『繰り返し繰り返し』
この頃、地震は忘れないうちにやってきます。
昨日午前4時14分頃、秋田県内陸南部を震源とする地震がありました。最大震度5弱の揺れでした。その時私は自室で寝ていましたが、最初の縦揺れで目を覚ましました。その後続いた大きな横揺れの不気味だったこと・・・。
その後も4時17分に最大震度2の余震があり(これ以降時間と最大震度のみ表記する)更に4時27分に2、5時00分に1、5時56分に1、7時09分に2、7時34分に1、8時24分に1、8時39分に1、11時49分に2、11時56分に1と午前中だけで11回の体に感じる地震がありました。
何度も同じようなことを言うようですが・・・普段であれば震度5弱の地震が発生し、被害があったならば報道でも大きく取り上げられ『○○地震』という名前が付けられるだろうと思います。でも今は先の地震があまりに大きかったために余震が大きく報道されることもないでしょうし、そもそも私たちも余震に対する警戒心が薄れてきてはいませんか??
ある方が私に『あの地震でも大丈夫だったんだから余震くらいでは心配ない』と言いました。勿論私は直ぐに反論しましたが皆さんはどう思われますか??
実際に3月11日の地震では特に被害がなかったように見えた建物が余震で倒壊したりと被害が発生している事例は多くあるようです。今、なんの問題もないように見えている建物もこれまでの地震でダメージを蓄積しているはずです。
この先もまだ大きな余震が発生する事が予想されるそうです。まだまだ繰り返し繰り返し大きな揺れが襲ってくる可能性があるのです。
余震だと侮ってはいけません!
また余震かと慣れてはいけません!
2011年04月18日森吉山麓では・・
秋田 足利 直哉

東北各地(??)から早春の便りが届き始めましたね。私も更にそれに乗っかって森吉山麓の話題を一つ。
暖かい日には秋田市内でも上着無しで過ごせそうな日がありますが、内陸の山岳地帯はまだまだ白が主体の景色が広がります。しかしその中にも徐々に”春の彩り”が見られます。雪が溶けた道路沿いにはフキノトウが顔を出していました。随分と淡い緑色ですが、この時期の景色にあってはパッと目を引きます。そこに更に色鮮やかな【クジャクチョウ】がやって来ました。
【クジャクチョウ】は成虫のまま越冬するそうですからこの個体もこの辺りで越冬したのでしょうか?一面が深い深い雪に覆われるこの界隈の何処で厳しい一冬を過ごしていたのでしょうか??逞しいものですね~!!
これからは日に日に彩りが鮮やかさを増していきます。次に行く日にはどんな物が見られるのか?楽しみになってきました^^
『森吉では・・』
皆さんもこの度の震災が各地で様々な被害をもたらしていることをご存じであろうと思います。東北の被害は言うに及ばず、関東でも津波や液状化の被害が甚大ですし、北海道の漁業被害も深刻です。新潟県や長野県などの内陸でも土砂崩れなど大きな被害が報告されています。そのどれもが深刻な事態となっていて言葉もないような状態ですが・・しかし実際には広くは知られていない多くの被害が存在するのもまた事実なんです。
森吉山麓には、森吉山野生鳥獣センター運営協議会のメンバーとしてもお世話になっている「杣温泉(そまおんせん)」という名湯があります。
私自身も気に入って何度も足を運びましたし、友人達にも勧めていた温泉ですが、あの震災以降温泉がでなくなるという被害に見舞われています。
ここの温泉は自噴して、湯量も豊富でシャワーからも温泉が出ていたほどでしたがそれが急に出なくなったのだそうです。あの大きな地震が引き起こした地殻変動でしょうか?この事実を地元の新聞に見たときにはショックを受けました・・・。このニュースは地元にとっても衝撃的なもので、与える打撃もとてつもなく大きいことは容易に推察できます。
こうした事例をあげておいてなんですが・・・なんて言って良いのか解りません。最後まとめることも出来ません・・・
2011年04月15日迅速な避難
秋田 足利 直哉

今、大潟草原鳥獣保護区の巡視をしていて最も多く見かけ、鳴き声をひっきりなしに聞くのは【カワラヒワ】です。軽快な鳴き声を連続で出し続けるものだから耳に残ってしまうほど・・・。嫌な声じゃないのでヨシとしていますけど^^
その【カワラヒワ】達、今は巣作りを始めたペアも多いようです。どうやら松の枝に巣を構えているらしく外からでは容易に見つけることが出来ませんが、頻繁にその場所にやってくるのでなんとなく巣の場所が解ってきます。この【カワラヒワ】も巣材と思われる枯れ草などを運んでいたのですが作業を止めてこの枝から私の様子を窺っていました。

”窺う”とは言いながらも私からも丸見えだったので撮影していたのですが、その間をジョギングする学生(?)が通り過ぎようとしたとき・・・
「ぴよ~~ん」と翻って逃げ去りました。危険が迫って来たと見るやいなや!迅速な避難でした。
『迅速な避難』
この震災を受けて、『もし何かの災害が起きたら私は何処へ避難したら良いんだろうか?』と気になりました。私達アクティブレンジャーは国立公園や国指定鳥獣保護区などの現場に出かけることも多いため、万が一の為にも様々なことに備えておいた方が良いかも?と思って色々と調べてみました。
国土交通省のHPに 「ハザードマップポータルサイト」があります。そこには『”だれでも””どこからでも”日本中のハザードマップを”まるごと”閲覧』と書かれていて、様々な災害に備えたハザードマップが閲覧できるのですが・・・それを見て、私個人としては『えっそうなの?』というのが正直な感想でした。
今までそうした意識をせずに過ごしてきたことも反省しますが、意外にこうした対策はキチンと整備されていないところもある。というのが現状だったんです・・・。
現在、各自治体では早急にハザードマップを作成しようとか、これまでの想定を改めて作り直そうとする動きがあるそうです。
自然の生きもの達は、常に自分の身の安全を守る必要があるので、休息する塒も複数確保してあったり、普段から天敵に襲われにくい場所で過ごすなど日頃から安全対策を講じているそうです。それを「見習いましょう」とは言いませんが、私たちも自分の廻りにどのような危険があり、そうした事態にはどう対処したらいいのか今一度点検してみる必要がありそうです。
2011年04月14日スズメの鳴き声
秋田 足利 直哉

大潟草原鳥獣保護区の一角にある建物周辺では【スズメ】達が賑やかに鳴き声を上げながら動き回っています。
倉庫として使っていたらしきこの建物、今はさながら【スズメ】のコロニー状態になっています。南西の角地をゲットしたこのペアも盛んに巣材を運び入れていました。他のペアも柔らかそうな草をまとめて運び入れては直ぐに飛び去って次の巣材探しへ!今頃はもう巣が完成しているかも知れませんが暫くは賑やかな【スズメ】の集団繁殖地となりそうです。
テレビの影響もあって大潟村の【スズメ】は注目度が上がっていますが近年、【スズメ】の羽数が激減しているなんて言われています。そんな中にあって大潟村では毎年たくさんの【スズメ】達が生まれています。もしかしたら「日本有数の【スズメ】繁殖地」かも知れません。
『スズメの鳴き声』
2月7日深夜に発生した宮城県沖を震源とするとてつもなく大きな余震は秋田市内でも震度5強の揺れを観測しました。その次の日、友人が勤める職場では同僚がこんな話をしたそうです。少々私のアレンジが加わっていますが・・・
『昨日の余震は酷かったよね~。停電してから慌てて懐中電灯探したりしてたんだけど、その時、天井からスズメの鳴き声がしてね。何羽もいるみたいだったけどスズメも大きな揺れで怖かったのかな?スゴイ鳴き声だった・・』と、大体こんなような話だったそうです。
瓦屋根の屋根裏に巣があるのか?それとも塒なのか?解りませんが・・・スズメ】達も夜中にいきなり大きな揺れが来て、それが長く続いてパニックになったのかも知れません。折しも野鳥達は繁殖に入り、大潟草原鳥獣保護区でもアオサギやトビやハシボソガラス達が既に木の上の巣で抱卵しています。それらを見る度に「余震が続いているけど大丈夫なのかな?」等と心配してしまいますが、安定しているはずの家屋にいた【スズメ】が慌ててしまうほどですから木の上のアオサギ等は大パニックだったのではないでしょうか??
大きな地震を経験したペットの中には余震の度にパニックになったり、落ち着かない様子を見せる事があるようです。実際に狂乱状態で吠えまくる犬も見ました。私たち人間は様々な情報を得てある程度対策を立てたり、不安を取り除く術があったりしますが、ペット達の感じている不安や恐怖は想像を絶している事と思います。この大震災では多くのペット達が被災しました。その対応のために「緊急災害時動物救援本部」が立ち上がって活動をしています。環境省ではその活動を支援すると共に様々な情報提供や情報収集を行っています。被災した人間の対応に比べて情報が少なく不安を感じていらっしゃる方も居ると思います。ご紹介するのが遅くなってしまいましたが、こちらにそうした情報がまとまっていますのでご覧下さい。
環境省HP『東日本大震災への対応について』の『被災ペット対策』
2011年04月13日冬の名残と春の勢力拡大
秋田 足利 直哉
季節のうつろいは、じわじわと少しずつ少しずつ。今、東北各地で冬が影を潜め、春の勢力が拡大中です。
同じ秋田県内にあっても内陸部と沿岸部では季節の訪れが大きく異なります。内陸部では今も未だ白い世界の地域も多く、小さな春の気配を探し始めた頃でしょう。沿岸部では既に早春の花が咲き緑が芽吹き出しました。
沿岸部の大潟では春の勢力が大きく拡大してきています。桜の咲く頃には「もうすっかり春ですね」なんて挨拶も聞かれるのですが今は未だ冬の名残も残っています。

西部承水路と農場を行ったり来たりしながら過ごす【ヒシクイ】と【マガン】の群れです。仲間同士一緒に行動しています。既に大半の仲間達は渡り去っていますが、今も未だこうして名残のガンの群れを見ることが出来ます。
でも水は温み陽光が眩しく、採餌する農場も緑が色濃くなってきました。冬鳥のガン達と新緑。春の景色の中に冬の名残とでも言いましょうか・・・。春の勢力拡大と共に彼らもここを離れていくことでしょう。
春の楽しみはなんと言っても花を愛でることでしょう。春の花と言えば梅や桜を連想しますが、個人的には足下に咲く小さな小さな花に惹かれます。
今、大潟村では名前が特徴的な2つの花が盛りを迎えています。

【タネツケバナ】。漢字では【種漬花】と表記します。稲作農家の方は、この花が咲く頃に種籾を水に漬けて苗代の準備を開始するというところから付いた名前だそうです。今、大潟村ではビニールハウスが建てられ苗代の準備が行われています。

【オオイヌノフグリ】。漢字では【大犬の陰嚢】と表記します。果実を犬の陰嚢(いんのう)に見立てたところから付いた名前だそうです。花が咲いている今は、そんな名前が思い浮かびませんけど・・。図鑑などには花びらの色を「瑠璃色」等と表現していますが大潟村で見られるのはもう少し淡い色のものが多いように感じます。
『冬の名残と春の勢力拡大』
最も身近なところにある冬から春へのうつろいは、タンスやクローゼットでしょうか?私も徐々に冬の洋服をしまう準備をして、春物に入れ替えようと思っています。
東北の被災地からも桜の便りが聞こえてきました。テレビに映し出される被災地の方々も1ヶ月前に比べて薄着になってきているようです。ということは春物の洋服が必要になってきていると言うことですよね。私も春物を出す際に、そんなことを考えながら作業しようと思います。
今日の日記は前段が長くなったのでこの辺で・・・
同じ秋田県内にあっても内陸部と沿岸部では季節の訪れが大きく異なります。内陸部では今も未だ白い世界の地域も多く、小さな春の気配を探し始めた頃でしょう。沿岸部では既に早春の花が咲き緑が芽吹き出しました。
沿岸部の大潟では春の勢力が大きく拡大してきています。桜の咲く頃には「もうすっかり春ですね」なんて挨拶も聞かれるのですが今は未だ冬の名残も残っています。

西部承水路と農場を行ったり来たりしながら過ごす【ヒシクイ】と【マガン】の群れです。仲間同士一緒に行動しています。既に大半の仲間達は渡り去っていますが、今も未だこうして名残のガンの群れを見ることが出来ます。
でも水は温み陽光が眩しく、採餌する農場も緑が色濃くなってきました。冬鳥のガン達と新緑。春の景色の中に冬の名残とでも言いましょうか・・・。春の勢力拡大と共に彼らもここを離れていくことでしょう。
春の楽しみはなんと言っても花を愛でることでしょう。春の花と言えば梅や桜を連想しますが、個人的には足下に咲く小さな小さな花に惹かれます。
今、大潟村では名前が特徴的な2つの花が盛りを迎えています。

【タネツケバナ】。漢字では【種漬花】と表記します。稲作農家の方は、この花が咲く頃に種籾を水に漬けて苗代の準備を開始するというところから付いた名前だそうです。今、大潟村ではビニールハウスが建てられ苗代の準備が行われています。

【オオイヌノフグリ】。漢字では【大犬の陰嚢】と表記します。果実を犬の陰嚢(いんのう)に見立てたところから付いた名前だそうです。花が咲いている今は、そんな名前が思い浮かびませんけど・・。図鑑などには花びらの色を「瑠璃色」等と表現していますが大潟村で見られるのはもう少し淡い色のものが多いように感じます。
『冬の名残と春の勢力拡大』
最も身近なところにある冬から春へのうつろいは、タンスやクローゼットでしょうか?私も徐々に冬の洋服をしまう準備をして、春物に入れ替えようと思っています。
東北の被災地からも桜の便りが聞こえてきました。テレビに映し出される被災地の方々も1ヶ月前に比べて薄着になってきているようです。ということは春物の洋服が必要になってきていると言うことですよね。私も春物を出す際に、そんなことを考えながら作業しようと思います。
今日の日記は前段が長くなったのでこの辺で・・・
2011年04月12日アジャストする
秋田 足利 直哉

このところ、【ミサゴ】の観察機会が増えています。承水路に留まらず南の池でも管理棟近くの池でも見かけます。
先日、観察したこの【ミサゴ】は捕まえた魚を電柱のてっぺんで食べていました。頭の側からちぎっては食べちぎっては食べ・・・そして最後に尻尾を含む部分を丸呑みする瞬間です↑。
野鳥の観察の中でもその野鳥の特徴がよく出たシーンの観察は特に興味深いものです。【ミサゴ】の場合は足趾をその時々に合わせてアジャストする場面の観察がそれにあたるかと思います。
一般に鳥の足趾は前方に向いて3本、後方に向く1本の4本です。少々強引な例えかも知れませんがアルファベットの「Y」の字の下の線を上に向かって伸ばしたような形をしています。【ミサゴ】も通常はその様な状態だそうですが、状況に応じて1本の指が大きく開いてアルファベットの「X」の様な状態になります。

この写真を見ると【ミサゴ】の足趾が「X」型をしているようです。何かを掴む時は掴みやすいようにアジャストしているようです。
『アジャストする』
震災から1ヶ月が経過しまして私たちに求められる行動も様々になってきました。
これまで経験したことがないような規模の大きな地震、巨大津波起こり、更には原発事故が起こりそれが刻々と変化している状況の中、私達は正しい情報に基づいて冷静で的確な行動が求められています。そしてそれは私たちが住む地域によって様々です。
とあるアンケート調査で『震災発生後に何かこれまでと違った行動をしましたか?』と聞いたところ全員が『はい』と応えたそうです。節電であったり、募金であったり、支援物資の提供であったり、通勤方法を見直したりと様々な行動があったようですが、全員が何かしらの対応をしているということになります。一人一人の行動は小さな事であったかも知れませんが、全員が行動したことによって大きな動きとなっています。
そしてこれから先も行動を続けることによって更に大きな動きとなって広がっていき、必ずや復興への歩みに繋がることと思います。
余震が続き、停電も続き、原発事故もまだまだ予断を許さない状態が続きます。被災地から離れた地域にあっても避難をされた方があったりと様々な対応が求められています。私たちはその時々、場面場面に応じて柔軟に対応していかなければなりません。
2011年04月11日当たり前の日常
秋田 足利 直哉

正直なところ・・・この【ムクドリ】の写真から膨らませて日記を書くのは普段であればちょっと難しいと思っていたと思います。
でも今この時期にあっては、何時でも何処にでもいるように感じる【ムクドリ】が萌えた緑の上で、背筋を伸ばしているこの姿を見られることが実は幸せなんだと、当たり前の光景の中にある”幸せ”をしみじみと感じます。特に今年の春は・・・
『当たり前の日常』
4月、新年度のスタートにあたって、新しい仲間を迎え、事務所の配置が換わったり、各種書類を新体制に作り替えて・・などなど忙しく過ごしている方も多いことと思います。
プライベートだって、例えば旅が好きな方なら桜前線と共に日本を北上中であったり・・・。登山が好きな方ならそろそろ登山靴の手入れを始めたり、GWのスキー登山の計画を立てたり・・・。野鳥の好きな方ならそろそろシギチドリが渡ってくる季節だからと渡来地に足を運んだり・・・。バイクや自転車好きの方なら来週のツーリングは何処にしようか地図を眺めてみたり・・・。
そんな「当たり前の日常」があの震災によって一変しました。それほど大きな大きな出来事でした。
秋田県内は大きな被害もなく、電気等のライフラインも通常の状態にあり、電車や高速道路の交通網も通常の状態、食品やガソリンなどの物流も徐々に回復し、現在は大きな不便を感じることなく生活することが出来るようになってきました。今、早急に回復が必要なのが私達自身、あるいは私たちの気持ちなのかも知れません。
今もなお多くの行方不明の方がいて、地震、津波、原発事故によって多くの方が避難所で不便な生活を強いられている。という現実をしっかりと受け止めてその上で私たちは、節度をもって、背筋を伸ばして、元気に過ごして行きましょう。
過度な自粛は止めましょう!
様々な形の支援を積極的にしていきましょう!
皆さんの当たり前の日常を一日も早く取り戻しましょう!
2011年04月08日停滞から一歩前へ!!
秋田 足利 直哉

承水路沿いの休耕田の上でホバリングをする【ノスリ】。その視線は忙しく動く!!見ているこちらにも緊張が走る。【ノスリ】の眼光からは『いつでも行くぞ!!』という意思が見て取れます。

動き回る視線が1点に釘付けになりました。その1点に狙いを決めた【ノスリ】は体を翻し急降下しました。
着地した【ノスリ】を見ると足下には何かを捉えた様子。その後飛び去った時に見た足元には確かに獲物がありました。
『停滞から一歩前へ!!』
今日は4月第二週の金曜日。あの地震が起きた3月11日は3月の第二週の金曜日でした。震災発生からおよそ一月が経とうとしています。
そんな中、昨晩23時32分頃宮城県沖を震源とする地震が発生しました。栗原市や仙台市宮城野区で最大震度6強、秋田市内でも震度5強で随分と長い時間、異様な音を立てて激しく揺れました。既に何度となく余震を経験しましたが昨晩の地震はあの日(3月11日)の地震を思い出させるに充分なものでした。地震の揺れがあるうちから停電し、今日の午前10時過ぎまで続きました。
震災から約一月、秋田市内では完全ではないものの元の生活に近いところまで復旧が進み、大きな不便を感じることなく生活が出来るようになっていました。そんな中・・・地震と停電、一部で断水。秋田県内でも骨折などの重傷者がでて、予定されていた小学校の入学式は中止、電車は全線で運転見合わせ、その他にも様々な影響があったようです。
そこで心配なのが、東北の日本の完全復旧へ向けて頑張っていこうと思い始めた私たちの心が再び折れてしまうこと。沈んでしまうこと。正直なところ私も昨日の夜には『またか・・・』と暗く落ち込みました。
しかしこのまま落ち込んではいられません。ここで停滞し続けることは大きく後退することを意味します。時の流れに私たちの歩みが追いつかなければそれはジリジリと後退しているということ!!
軸足をしっかりと安定させることが出来る人は大きく一歩前へ!!
その場へ留まってしまいそうな人がいたら背中を押し、後ろへ下がってしまいそうな人がいたら手を引いて一緒に一歩前へ!!歩幅は狭くても大切なのは一歩前へ踏み出すこと!!


そうした状態が野鳥に好まれて多くの草原性の鳥類たちが繁殖しているのですが、その他にも多くの生きものたちが息づいています。
先日の巡視中にはカエルの卵塊を見つけました。これは決してどこかの池や沼のものではなく、観察路の真ん中にあったものです。現在の水深は平均くるぶし位までですが、これくらいでも充分なのでしょうか?
卵塊の形状などの特徴から「アカガエル」の仲間のものである事までは絞れるのですが・・果たして正体はどのカエルでしょうか?該当するとすれば・・・トノサマガエル、ニホンアカガエル、ヤマアカガエルのいずれかなのですが、さてどうなんでしょうか?
その近くでは既にオタマジャクシが孵っていました。しかしこれまた一体なんのオタマジャクシなのか?解りませんでした。卵塊の主と同じであれば既述の3種のいずれかのオタマジャクシと言うことになりますがそれも確信が持てません。
ここを巡視している時カエルを見かける事は珍しくはありませんが、いつもアマガエルの体色変化ばかり見ていて、どんなカエルがいたか・・しっかりと把握していません。
と言うことで”かえる”の宿題が2つ。一つは卵塊から”孵る”オタマジャクシをしっかり観察すること。もう一つはこの地区にどんな”蛙”が生息しているのか把握すること。
いつもの仕事に加えて今シーズンは”カエル”にも注目して行こうと思います。
『”かえる”』
来週にはゴールデンウィークに突入します。皆さんもう計画は立てられましたか?中には有給休暇などを使ってより長い休みにしようと計画立てている方もいるかも知れませんね?
先日、知人と電話で話している中で『連休前半は実家に”帰る”予定』だと言っていました。そうかそんな休みもあるか!それも良いな~なんて思っていました。
GWに実家に帰る。仕事が終わったら自宅に帰る。仕事が終わって事務所に帰る。いつも当たり前に思っていた帰るということを今ほど「これって幸せなことなんだ・・」と思ったことはないかも知れません。
いつもは気にすることもないのですが、ふとカバンの中に入っているカエルの描かれた『無事かえるお守り』を見て、そんな事を考えました。
さてさて、私たちの応援はまだまだ始まったばかりです。皆さん元気出していきましょう!!