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アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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秋田

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2011年05月12日花はなくとも・・桜にヒヨドリ

秋田 足利 直哉

 震災から2ヶ月が経過。皆さんこれまでいかがお過ごしになりましたか?
 先日、被災地にお住まいの方とお話しする機会がありました。そこに住まわれている方の体験談は、自分の目で見ていた以上の衝撃でした。『ようやく・・・』という内容の話もありましたが、『未だに・・・』という話も多く、まだまだ様々なお手伝いが必要なんだと改めて実感しました。



 さて、愛鳥週間中でもありますので、ここ何日間かオススメの野鳥観察ポイントを紹介しています。今日もその流れにのって行こうと思います。

 現在、大潟村の桜はピークを過ぎて多くが葉桜状態になっていますが、それでも残った花蜜を求めて【ヒヨドリ】達が大勢やって来ています。


 ご覧のように南の池公園の桜(ソメイヨシノ)は、”また来年のお楽しみ”になりました。でも【ヒヨドリ】達は群れでやって来ては残った花蜜を探し、飛び回ります。その視線に力が入っているように見えるのは私だけでしょうか??


 僅かに残っている花は競争率も高いようで甲高い声を上げながら争う様子も見られます。更にはこの状態でも花蜜が残っているのでしょうかね?懸命に嘴を差し入れていました。


 この時期になると、花と鳥を組み合わせて観察、あるいは撮影されている方を見かけます。毎年楽しみにしている方も多いようですね。私は残念ながら桜の見頃を外してしまいましたが・・・

 今年の桜前線はかなり北上していますがまだまだ名残の桜を楽しめる場所がいっぱいあります。今度のお出かけは桜の名所にお花見&野鳥観察はいかがでしょうか??


 

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2011年05月11日水温み・・  ~カワガラス~

秋田 足利 直哉

 昨日は夏日になった地域もあったようですが秋田は外でジッとしていると寒いくらいでした。今日も午前は昨日と同じくらいの体感気温で、海辺にはぼんやりと靄がかかったようなスッキリしない一日でした。でも皆さん口々に『被災地が温かいなら良いかっ!』と言ってました。このところ普段の生活でも被災地の方々の事を思いながら過ごす方が増えています。



 はい。バードウィーク2日目の今日も野鳥の話題をお届けします。
 タイトルには春の季語になっている『水温み・・』と使ってみました。この時期の渓谷は周囲の雪解け水を集めて水量が豊富で、周囲の芽吹きにはまだ早いので直接水面に陽光が届き、キラキラと輝きながら流れていきます。そんな渓谷に遊ぶ【カワガラス】の観察もまた絵になる光景です。


 渓谷の岩の上に【カワガラス】がいました。この様な厳しい環境下に年間を通して暮らす逞しい【カワガラス】達は、春の到来を最も喜んでいる野鳥(の一つ)に違いありません。
 首をすぼめてまったりと過ごす【カワガラス】も黒い身体に春の日差しを存分に浴びてとても気持ちよさそうに見えます。


 やおら・・岩を下って水面へと降りてきました。日向ぼっこの後には水浴びでしょうか?それとも食事の時間?


 奥の方に顔を覗かせている【カワガラス】が見えます。厳冬期の冷たい水でも平気で潜水する彼らにとってこの時期の温んだ水は快適なのかも知れません!!何度も何度も潜水を繰り返していました。

 それにしてもこの渓谷の流れ、結構急なように見えますが【カワガラス】は流される事もなく、自由自在に行動しているようです。小さな身体にほっそりとした脚ですが、こんな急流にも動じない強靱な足腰を備えているみたいです。


 春になって水も温んできたことですし・・渓谷に遊ぶ【カワガラス】の観察をしてみてはいかがですか?モデルとしても相当ポテンシャルが高いですよ!!

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2011年05月10日やわらかに 柳○○める・・  ~コガラ~

秋田 足利 直哉

 本日5月10日から16日までは愛鳥週間(バードウィーク)です。各所で愛鳥週間に併せたイベントが行われています。その内の一つ、いつも大潟の野鳥観察会でお世話になっている「日本野鳥の会あきた」が主催している写真&カービング&絵画展に行ってきました。
 会場に着くとそこには照明が付いておらず・・『あれ?今日はやってないのかな?』と思いましたが、暗がりの中に確かに展示物があります。『んん?』と思って見渡すと・・自分で照明を付けて、利用し終えたら消灯するようにと書かれていました。
 この施設全体で節電に取り組まれていましたが、展示ブースもこの様な形で節電するとは考えていませんでした。照明を付けた瞬間、展示されている写真やカービングに命が宿ったかのような感覚になりました。参考に出来そうです。



 はい。昨日に引き続いてバッコヤナギに集まる野鳥の話です。


 道路脇に【コガラ】が2羽いるのが見えました。距離をとって観察すると直ぐにお腹に『黄色い粉』が付着しているのが解りました。
 ちなみに背景に写っている針葉樹が放ったものではありません。昨日からの流れも、タイトルもありますからね・・・(失礼いたしました。)

 この【コガラ】の右斜め上には1本のバッコヤナギがあり、花を付けていました。【コガラ】達はその樹で花と戯れ、顔やお腹を花粉まみれにしながら食事をしていました。 


 時々、地面に降りてきて、そこに落ちている花とも戯れます。もう顔中、黄色い粉塗れ^^【コガラ】にとっても久しぶりのご馳走なんでしょうね?

 バッコヤナギにはこの他にもヒガラやシジュウカラ、ヒヨドリ等などお馴染みの野鳥達が集まってきます。愛鳥週間の週末は、花を見ながらそこに集まる野鳥の観察をしてみてはいかがでしょうか??週末の天気予報は「曇り」のようですから野鳥観察&野鳥撮影にはもってこいの条件になりそうですよ!!



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2011年05月09日やわらかに 柳○○める・・  ~ウグイス~

秋田 足利 直哉

 『石川啄木』の名前を知らない人はいないでしょう。東北人であれば尚のこと。岩手県人は言うに及ばず・・・。
 特に好まれているのが叙情的な東北の風景と自らの心情を3行の詩の中に現した、『啄木の世界』でしょう。

 その中に『やわらかに 柳あおめる 北上の 岸辺目に見ゆ 泣けと如くに』という歌があります。これはこの時期、芽吹く柳を見て、必ず思い浮かべる歌です。実際には「北上」ではなく自分の立っている場所に変わるのですが・・・。
 きっと東北各地で芽吹きの時期を迎えていますので各地で石川啄木が見たような光景が広がっていることと思います。

 大潟では既に柳の芽吹きが終わり色濃くなってきましたので『やわらかに 柳あおめる 大潟の・・』は過ぎています。森吉ではちょうどバッコヤナギが花を咲かせていますの『やわらかに 柳あおめる 森吉の・・』と言いたいところですが、バッコヤナギは葉の発生前に花序が見られるので『あお(青)』ではなく『き(黄)』あるいは『きん(金)』となるでしょうか?



 
 さて、話がちょっといつもと違った方向へいってしまいましたが・・・この時期、花序をつけたバッコヤナギは格好の野鳥観察ポイントになります。今日はその中からバッコヤナギに集まるウグイス科の野鳥を取り上げました。
 

 囀りが聞こえたので、探すと声はどんどん上へ上へ。藪にいるよりも数段美しい光景になりました^^
 ここでは、【ウグイス】の羽色もカモフラージュ効果が高く、見失いがちになりますが、よく言う『梅に鶯』よりも美しい光景だと思っています。


 それと負けず劣らず、というか・・・むしろちゃんと写真があればこちらの方が美しいとさえ思うのですが、なかなか思うようにいきません。
 どうには【センダイムシクイ】がバッコヤナギにいるのを見つけても、遠い・・・。近くにやってきたと思ったらブナの木だったり・・・。



 私は上手くいきませんでしたが、黄金色に輝くバッコヤナギに【センダイムシクイ】【ウグイス】は絵になりますよ。是非挑戦してみて下さい!!


 

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2011年05月06日単独行動

秋田 足利 直哉

 GWまっただ中。何処へ行っても景気のいい話は聞けないけれど前向きな話がたくさん聞けて充実感を感じている今日この頃です。秋田県内は震災前から景気は悪かったのですが、それでも『前を向いて』『一歩一歩』と言った言葉がたくさん聞かれます。




 さて・・・いつものように野鳥の話題を。
 この日の巡視ではどういう訳か?野鳥のメス♀の観察機会が多かったんです。その中でもちょっと気になった2羽を取り上げてみました。


 【ノビタキ】のメス♀です。単独で過ごしていました。
 【ノビタキ】達が大挙してやって来ていたのは数週間前の話。既に大潟でも【ノビタキ】観察のピークが過ぎました。彼らは既に北の彼の地へと渡っていったんだろうな~なんて思っていましたが・・


 【オオジュリン】のメス♀です。やはり単独で過ごしていました。
 【オオジュリン】もやはり渡りのピークは過ぎていて大きな群れをいくつか見送りました。少数は大潟でも繁殖しているようですが、それらとはちょっと場所が違っているようでした。きっと仲間達は今頃は北の彼の地で過ごしているものと思うのですが・・・。


 野鳥の世界では繁殖のパートナーを決定する際の決定権はほとんどの場合メス♀がもっているのだそうです。
 野鳥観察を続けている方々からは『大抵の種はオス♂が先に渡ってきてメス♀は後から来るようだ』なんて話も聞きます。勿論一般的な傾向としての話ですから様々なケースがあるとは思いますが私もそのように感じています。

 それというのも・・・この様に渡りの時期を過ぎてからメス♀が単独、あるいは少数で過ごしている様子を様々な種で観察したことがあるからです。私の勝手な想像ですが・・・渡りをする種のメス♀の中には『無理して急がなくてものんびりと後から繁殖地に到着出来ればいいじゃん!』って思っている個体がいるんじゃないのかな?なんて思っちゃいます。

 勿論オス♂の中にも後から渡っていく個体もいるようですし、メス♀にも早めに渡っていく個体もいますからこの想像は全く的外れかも知れません。ただ・・なんとなくですけど渡りのピークを過ぎて暫くしてから観察するメス♀の個体は性格的におっとりしていて撮影や観察にも協力的な個体が多いような気がするのは偶然でしょうか??


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2011年05月02日Q2

秋田 足利 直哉

 さて、前回の日記に続いて第2問です。

 只今、大潟草原鳥獣保護区の管理棟から見えるサギのコロニーに【ゴイサギ】がペアで入居を始めました。今はペアで過ごしているだけで巣作りをする様子もまだ確認できませんでしたが・・それでも確実に前に進んでいるようです。
 そこで問題です。【ゴイサギ】成鳥の後頭部に見られる白い冠羽はなんぼんあるでしょうか?


 さぁてよく考えてみて下さい。



 こうして一つところでまったりと過ごす【ゴイサギ】の群れも小さくなってきました。既に大半はペアが成立しているようです。また身の安全を確保するために単独でコロニーに身を寄せているらしき個体も見られます。

 こうして一度に多くの個体を観察できると面白い違いが見えたり、個性のようなものも感じられたりして・・・「群れ」の観察は本当に面白い!!!

 最近では大半の野鳥達が繁殖期に入り、野鳥の群れを観察する機会が減ってきました。現在大潟で「群れ」が確認できるのは【ゴイサギ】の他には、アオサギ、カルガモ、コガモ、ハシボソガラス、ツグミ等でしょうか?この中でもツグミは個体差やそれぞれの行動に個性が感じられて楽しいですよ^^




 さてさて・・話を問題の方に戻しましょう!



 上の写真にも白くて長い冠羽が確認できる個体もいますね~。どうでしょうか?皆さん答えは決まりましたでしょうか??


 皆さんの回答では『2本』というのが最も多かったと思います。実際に観察したことのある方も2本の冠羽がぴょんぴょんと伸びているのを見たことがあるかも知れません。それが正解でしょうか??


 では写真で確認してみましょう。


 2枚の写真を併せてみました。

 多くの方が『2本』と返答されたのも無理はありません(←勝手にそう想定しているだけですが・・)。確かに、図鑑には『・・白くて長い冠羽が2本・・・』と明記されているものもありますので、それが正しいと思いがちです。ですがこの写真2枚とも、どう見ても2本ではありませんね。ちなみに手ぶれしている写真の中には5本確認できる写真もあります(それも手ぶれの可能性も全く否定は出来ませんが・・)。

 この2枚の写真は同一個体を撮影したものですが、よく見ると右側が2本に分かれて合計3本に見える見える写真と、左側が2本に分かれて合計3本に見える写真があります。そこから『もしかしたら左右とも2本ずつあるんじゃないか?』と想定することも出来ます。では実際にはどうなんだろう?と思っていろいろ調べてみると、左右2本ずつの合計4本よりも多くの冠羽が確認できる写真が多く見つかりました。調べた中では『8本』が最も多い数字のようです。もしかしたらこの先観察を積み重ねていくともっともっと多い冠羽を確認できるかも知れません。ワクワクしますね~^^


 一応、答えを整理しておくと、『通常2本に見える事が多いが、冠は羽2本ではなく2束にまとまっている。詳細に見ると多数(~8本程度)の換羽が確認できる』って感じでしょうか?


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2011年04月28日Q1

秋田 足利 直哉

 突然ですが問題です。
 下の写真は、とある住宅地の外れにある雑木林です。今この写真の中の何処かに【コゲラ】が隠れています。この後直ぐに姿を見せてくれるのですが、どこから姿を現すでしょうか?




 さぁて、考えてみて下さい。




 その間に話題転換を・・・


 いよいよ明日からGW突入という方が多いと思います。カレンダー通りにいけば明日から3連休。1日出勤してもう一度3連休。あけて1日出勤して次の週末の休み・・・ということでいわゆる飛び石連休ってヤツですね。

 東北各地では『がんばろう!東北』を合い言葉に、様々なイベントも行われるようですし、各地の観光地もGW期間中は休まず営業なんて声も多く聞かれます。各地の自然もイイ感じの「春」を味わえます。
 東北各地は元気です!!でも東北人はもっともっと元気を出していこうと思っています。皆さんGWは是非是非是非東北へお越し下さい。



 さて、ここ2日ほどこれまでの私の日記のスタイルがちょっと変わったことで何人かの方にお声をかけていただきました。そうした声は本当に嬉しいですし多くの方にお読みいただけて本当に嬉しく思います。理由についてはご想像にお任せします。



 <閑話休題>


 それでは答えの発表です。下の写真をご覧下さい。



 右端の方に写っている朽ち木だと思った方が多かったのではないでしょうか??まさかこんな枝に地面から【コゲラ】が姿を現すとは・・・かなり発想の柔軟な方でもここまでは想像できなかったのでは?
 【コゲラ】の生態に詳しい方であれば想像くらいはしたかも知れませんが、それでも意外であることには違いないですよね??

 キツツキは樹にいるものと思いがちですが、地面に降りて落ちている物を啄むチツツキにもなれば、人工物を突くこともあります。
 物事を見る時は、もっともっと発想を柔軟にしていく必要がありますね。特に私が!ですけど・・・


 もし、この問題に正解された方がいましたら、お会いした時に是非、私までお知らせ下さい!!お待ちしております^^

 
 

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2011年04月27日ゴイサギ集う

秋田 足利 直哉

 管理棟から見えるサギのコロニーがいよいよ本格的に賑わってきました。ダイサギ(亜種チュウダイサギ)が先週後半辺りから加わり、更に【ゴイサギ】達も加わりました。
 管理棟からでは距離があり過ぎて・・正確な数はイマイチ掴めていませんが200羽以上は確実です。しかし・・・なかなか姿を見せてくれないのが【ゴイサギ】のいけずなところ・・・(笑)観察していて楽しい野鳥の一つなので是非その姿を見たいと思っていましたが、先日思わぬ大集団を見ました。


 南の池の南東隅の方に白いものがまとまっているのが見えました。直ぐには思い浮かばず・・『なんだろう?』と双眼鏡を覗くと【ゴイサギ】の大集団でした。


 もう少し解りやすいように近寄ってみました。この距離・・カモの群れであれば一斉に飛び上がっているはず。しかも私の体は彼らから丸見え!!にも関わらず・・・【ゴイサギ】達はいたってマイペース。羽繕いする者あり、ボーッとしている者あり、しきりに頭を掻く者ありととにかくゆったりとした時間が流れていました。



 ところで・・・
 この【ゴイサギ】達はここで何をしているのでしょうか?ここ大潟へ来た目的は”繁殖”のはずです。普段はコロニーとなっている松の木の中間よりもやや上で過ごしているのも観察出来ていましたが、一羽ずつポツンポツンと過ごしているようで、どうもまだペアは成立していないように思っていました。
 ということは・・・これって【ゴイサギ】の集団見合い?合コンってやつですかね??
 今期は見逃しましたが、南の池ではアオサギも繁殖前に大集団でお見合いあるいは合コン的な時間を過ごします。また今期初めて観察できましたがダイサギ(亜種チュウダイサギ)は西部承水路で数十羽の集団でやはりお見合いあるいは合コン的な過ごし方をしていました。それと同じように【ゴイサギ】も??

 でも私にはどうみても相手を探そうという意思は見て取れません。というか・・どうみても『まったり過ごしている』ようにしか見えません!!風の穏やかな昼下がり、池の畔でまったりと過ごす【ゴイサギ】の大集団。という光景でした。
 でも多分、数日後にサギのコロニーを見ると【ゴイサギ】もペアが成立してそれぞれが巣作りを初めているんだろうと思います。こんなまったりした集団お見合いが【ゴイサギ】の流儀なのでしょうか??



 このところ・・大潟で野鳥を観察している方や、野鳥を撮影されている方を見かけなくなりました。週末には数人の方がいらしているそうですが、震災以降めっきり鳥見される方が減っています。
 大潟村ではチュウヒ達が飛び回り、ミサゴが狩りをし、サギのコロニーは大賑わい、草原の小鳥も続々と到着しています。田んぼには渡り途中の小型のシギが週替わり日替わりで・・近くの河口付近では大型のシギが採餌し、数種のカモメが群れをなし、チドリたちが愛らしい姿を見せています。
 桜も咲き始めました。桜の花蜜に集まる野鳥も増えてきます。菜の花も咲きました。桜&菜の花をバックに野鳥を撮影するチャンス到来です。


 外を歩いていても気持ちの良い季節になってきましたよ!!


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2011年04月26日今年の入居者

秋田 足利 直哉


 実は・・・以前にもこの日記に登場したことのあるこのキツツキの古巣(?)。一昨年も観察してました。昨年も観察してました。今年もこれまで気にして見ています。しかし毎回毎回ここで巣を構える鳥が違います。今年は【スズメ】がこの物件を手に入れました。穴の入り口からはたくさんの枯れ草が見えていましたので既に巣材を運び込んでいるようですね~。フカフカの産座が出来上がっているのでしょうか?


 近くで私が観察していたので気が散ったのか?或いは居場所が無かったのか?ペアで近くに降りて採餌をしていました。一応巣のありかを悟られないように彼らなりのカモフラージュでしょうか??それとも単に私が野暮なことをしていたのか?いずれにしても、巣から離れたくはないけど、ハッキリと目撃されるのも困るというような心の内が見えた気がしたので・・私もその空気を読んで(?)巣の場所が解りにくいように加工しておきました。


 タンポポの咲く芝生の上でペアの【スズメ】が採餌するこの光景。なんともほんわかした光景です。春の陽気と相まって自然と笑顔になってきます。
 よ~く見ていくとタンポポは外来種のセイヨウタンポポであったりとちょっと考える事もありますがそれをひとまずおいといて・・ちょっと良い気分に浸ってしまいました^^



 それにしても大潟村ではあちらこちらで【スズメ】が繁殖しています。これは良い観察場所です!!




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2011年04月25日花の便り 第3弾

秋田 足利 直哉

 こういう時は明るい話題を!と思って『花の便り』というのも安直かも知れません。今日扱う花も決して華々しいものでもありませんし、野鳥の話題も明るい話題に違いありませんけど・・まぁとにかく第3弾です。


 特別保護地区にちょっとだけある【カキドオシ】です。歩道沿いにあって秋にはどんどん蔓を伸ばして来るので歩道整備時に刈り取られてしまいますが、決してへこたれずに毎年毎年こうして花を咲かせます。
 撮影は先週のものですので今頃は見頃になっているはずです。


 駐車場を降りたら直ぐそこに咲いていた【スズメノヤリ】です。その名前から現在抱卵、子育て中のスズメが外敵から卵や雛を護るための武器として使用しているような「絵」が思い浮かびますが・・・そう言うことではなく穂先を大名行列の「毛槍」に見立てたところから付いた名前だそうです。
 保護区以外でも村内各地で見かけます。場所によって開花時期に差があるのでしばらく花を見ることが出来るかも知れません。



『花の便り』



 桜前線もいよいよ秋田県内に到達しました。今は未だ沿岸地域でしか咲いていません。秋田市内で3~5分咲き位でしょうか?今週はずっと芳しくない天気予報が並んでいましたので、週末から始まるGWに一斉に開花するような感じになってきました。現在秋田市内では梅の花が見頃を迎えています。例年であれば秋田県の北部では梅と桜が同時に見られるのですが、秋田市内ではちょっと時期がずれてしまいます。でも今年はそのずれが小さくなっているようなのでもしかしたら梅と桜が同時に楽しめるかも知れません!!

 秋田の里山では足下にカタクリやイワウチワが、樹上ではタムシバやキブシが見頃でした。ブナの芽鱗も膨らんで来ました。芽吹きはもうすぐです。これから花前線が北上し、標高を上げていきます。『山笑う』そんな季節がもうすぐそこまで来ています。

 花が咲いて、芽吹きが始まれば『山笑う』。それを見て私たちも笑顔になる。その笑顔がどんどん広がっていけば良いと強く願っています。GWはどうぞ東北へお出かけ下さい。山も花も人々も笑顔でお待ちしています^^

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