ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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秋田

1036件の記事があります。

2011年04月07日体力をつける

秋田 足利 直哉


 このところ観察する野鳥のほとんどがペアで行動しています。水辺でも農地でも住宅地でも・・・。西部承水路でも何組もの【オオバン】ペアを観察できます。
 彼らはこれから、巣作りをして、産卵して抱卵して、育雛してと忙しい毎日を送ることとなります。きっといつも以上に体力が必要なのでしょう!!警戒もそこそこにヒメガマの根元に潜っては茎を引っこ抜いてきて次々と食べていました。

 今は体力をつけることが大切!!たっぷり食べてしっかりと体力を付けて無事に新しい命を育んでもらいたいものです。



『体力をつける』



 間もなく震災発生から一月が経とうとしています。その間皆さん様々な行動をされてきたことと思います。これからも一緒に頑張っていくためにも、しっかりと体力をつけないといけませんよね!!



 長い長い冬が終わり春になると、緑が恋しくなります。雪が溶けて、辺りに草の芽吹きなどを見たときの嬉しさと言ったら^^。色の無かった世界にぽつりと芽吹いた緑を見つけると、もうそれだけで嬉しくなります。咲いてる花を見つけたらそれだけで幸せな気分になります。秋田市周辺はそんな季節がやってきました。

 秋田の方々はそろそろフキノトウの天ぷらが食べたいなぁ~なんて思っていらっしゃるんじゃないでしょうか?この時期の緑は目もお腹も満たしてくれますからね!!今年の厳しい冬を乗り越えて芽吹いたものはいつもより強い力が備わっているような気がしませんか?

 
 一方、畑でも葉物野菜が旬を迎えています。秋田県内の産直などでも色々買い求められるようになってきました。鮮やかな緑に思わず手が伸びます!!この時期、新鮮な葉物野菜を食べたくなるのは私だけではないはず!!


 旬の恵みを美味しく味わうためにも、これからみんなで頑張っていくために体力を付ける為にも、しっかり食べて体力をつけましょう。

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2011年04月06日身の丈で

秋田 足利 直哉


 ここ南の池の周囲はかなり浅くなっています。そこで【コガモ】達が餌を採っていました。単に嘴を水中に入れているだけのように見えますがこれで餌を採っている最中です。


 日本に飛来するカモの仲間で最も小型の【コガモ】が首を下げただけで餌が採れてしまう。しかも大して探さずともどんどん頬張れるほど餌も豊富なようです。南の池は小さな【コガモ】の身の丈にあった環境のようです。カモの群れがここを気に入って過ごしているのもこうした環境があるからなんでしょうね。
  


『身の丈で』



 先日、大潟草原鳥獣保護区の管理棟に来られた地元の方とお話ししていたとき、震災からの復興の話になりました。
 その方曰く、『俺は農家だから復興の視点も農家の立場で考えることになる』とのこと。まずもって「野菜等の出荷制限について」や「津波が押し寄せた農地のナトリウムの影響」についてどうしたものか?自分ならどうするか?自分に何が出来るか?などと考えているのだそうです。


 お気に入りに入れていつも拝見している知人のブログにも震災について書かれた記事があります。
 ある日、山のガイドを生業としている知人が、仲間達と共同して被災地へ行って支援を始めた事が書かれていました。交替で一定期間支援できる体制を整えたとのことでした。
 また、秋田出身の知人のブログに『被災地の子供達にボールを届けよう』という取り組みに協力したことが書かれていました。そして『サッカー好きとして。○○好きとして。○○な者として。そして、東北を愛するものとして。いろんな立場からできることがあるんだなあと実感。』と感想が述べてありました。



 調べてみると、各地で実に様々な支援が始まっていたり計画されているようです。こうしてみていくと自分の身の丈にあった支援も必ず見つかります。私もいくつか参加できそうなものを見つけていますのでその輪に加わろうと思います。
 またアクティブレンジャーとして、アクティブレンジャーの視点で出来る支援もあると思えてきたの具体的に行動していこうと思います。自分の身の丈にあった行動を!!



 

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2011年04月05日例えば・・賑やかに食事するとか

秋田 足利 直哉


 昨日の日記で登場したのと同一個体の【ダイサギ】。豪華な飾り羽をなびかせながら水路の浅瀬で獲物を狙っていました。
 廻りには20羽ほどの【ダイサギ】がいました。婚姻色が現れている個体は未だ少数派でまだ冬の名残を色濃く残した個体が多いようでした。20羽もいれば様々な段階の推移が見られて面白い観察が出来ますよ。

 【ダイサギ】達は緩やかに集合して、それぞれ餌を探したり、ボーッと(?←本当はそうではないかも知れませんが・・)していたり・・・仲間と一緒に過ごすのが心地良さそうに見えた。特にこの写真に(その一部が)写っている餌を狙う小集団は、楽しそうに見えました。




『例えば・・賑やかに食事するとか』




 震災発生から、日本中に「自粛ムード」が漂っているみたいです。私自身も当初は事務所にいても『ここにいて良いのか?』『仕事している場合か?』なんて考えもしたし、『とても遊んでなんかいられない』『今は山に行くべきではない』『鳥を見ていて良いのか?』なんて考えました。今もそういった気持ちはあります。

 でも、テレビなどでも言われているように、そしてこの日記でも何度も言っているように『今、自分に出来ること』を考えた時、”いつものように”過ごすことも大切なんだと思うようになりました。そして今年の目標は『一日も早く、東北が日本が元気になるように私に出来ることを精一杯頑張る』こと。を実現するためにも・・・

 私はたくさんのお金を寄付できるわけでもなく、多くの物資を提供できる訳でもなく、被災地に役立つ知恵や技術を持ち合わせているわけでもない。出せるのは『元気』くらいのものなので!!!

 さて、その元気の源として、仲間と賑やかに食事するのはどうでしょうか?家族でも良いと思います。友達同士でも良いと思います。少人数だってイイと思います。地域の皆さんで交流するのも良いかもしれません!!春の花の下でお弁当を広げるのも気持ちよさそうですね~。
 ちょうど年度末に震災があったために送別会や歓迎会なども自粛している例が多数あるようです。確かにこんな時に宴会で大はしゃぎするのは抵抗があるかもしれませんが、仲間で元気を出し合うために一緒に食事するのはとっても良いことだと思います。そしてみんなで元気を出して一歩一歩前に進んでいきましょう。



 どんどん気持ちをあげていきましょう^^。元気の輪を広げていきましょう!!


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2011年04月04日例えば・・オシャレを楽しむとか

秋田 足利 直哉


 1年を通じて観察が可能な【ダイサギ】ですがこの時期はいつもよりお洒落度がアップしていて観察する私も何だかワクワクしちゃいます。
 背中の飾羽が華やかで、足も色づいています(頭部の羽は風の悪戯、冠羽ではありません、念のため)。いつもシンプルな装いでクールな行動を見せる【ダイサギ】もこの時期は何だかテンションが上がって見えるのは気のせいでしょうか?




『例えば・・オシャレを楽しむとか』



 震災後、友人が努める某アウトドアショップに行った時。地震発生当初の話を聞いて、周辺の状況を聞いたあと・・・店内を見るとヘッドランプやガスカードリッジなどが品薄の状態でした。友人によると直後からヘッドランプを求めるお客さんが多くて、停電が解消されてからも引き続きヘッドランプや非常食等が売れて、更には本来ならばシーズンオフで売れ残りがちなダウンジャケットが続々と売れたんだとか・・・。

 お客さんの数はそれほど大きく変化していないかも知れないけど、売れる品物が偏っているという・・・。本来ならばそろそろ春物の洋服が売れはじめる頃。お店にも春らしい華やかな洋服が多数入荷しているが・・・そちらはイマイチ低調なんだそうです。見ているだけで楽しくなるような洋服がいっぱいあるのに・・・。

 友人は『震災以来なんとなくみんな元気が無くて、会話しててもテンション上がらないみたいなんだよね・・』と話していました。最近よく耳にするようになった『被災地以外の地域に元気がない!』という現象がこんなところにも現れているようです。このままでは日本中がテンションの上がらない、なんか元気がない状態に陥ってしまいそうです。そういうのはちょっと違うんじゃないか?って思うんです。

 そこで!!ちょうど季節も春に変わることですし、例えばオシャレを楽しんでみたらどうでしょう?贅沢や浪費をしなくてもお気に入りの洋服を着るだけでちょっとイイ気分になりません??ちょっと元気が出ませんか??


 支援物資を出す事によって被災地を直接支援する事が出来ます。募金によって復興の手助けをすることが出来ます。スポーツや芸術で被災地を勇気づける事が出来ます。でもそれだけじゃなくて私たち一人一人も元気を出すことで間接的かもしれませんが被災地を明るくすることが出来るんじゃないかなと思うんです。

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2011年04月01日願い事

秋田 足利 直哉

 今日から新年度が始まりました。これからも一緒に頑張っていきましょう。よろしくお願い申し上げます。





 年々観察機会と観察できる羽数が増えている【ミコアイサ】。今も西部承水路などで小群で過ごしています。雪と氷の風景中の【ミコアイサ】もキレイですがこれから芽吹く新緑の風景中に【ミコアイサ】が見られたらこれはこれで美しいのではないか?と期待しています。いつまでいてくれますかね~。




『願い事』




 以前、先輩に『自分がやろうと思っていることを10人に対して話したらそれは叶うだろう。でも11人はダメだ。吐くことになるから・・』と言われたことがある。このフレーズは今では色々なところで使われているようですが当時の私には全く意味が解らず・・・。漢字を思い浮かべたのは少々時間が経過した後のことでした。

 でも10の機会に話して叶うならば、何も難しいことはない。今ここで宣言します!!


 今年の目標は『一日も早く、東北が日本が元気になるように私に出来ることを精一杯頑張る』こと。


 あと9回。出来るだけ早くに宣言していこうと思います。その目標、願いが叶うように・・・。
 皆さんの新年度の目標は決まっていますか??

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2011年03月30日困ったことに

秋田 足利 直哉


 カラスたちによる繁殖準備が各地で着々と進んでいるようです。私が大潟へ行く道みちにもいくつかの巣が建設途中です。でも中には、こんなちょっと困りものの巣もあります。
 【ハシボソガラス】が電柱に巣を作っています。既に大部分は完成しています。本来であればこの時期は電力会社や電気工事会社によって見回りが行われて未然に防いでいる巣もあるはずですが今は何処も人手不足ですからね。

 昨年東北電力の方から聞いた話では、『断線や機器の故障、停電の恐れなどが心配がなければ、その巣がどんな鳥の巣であれ、巣立ちまで見守っている。』そうです。この巣はどうなんでしょうか?




『困ったことに』




 再三この日記でも言っていますが、この様な時には正確な情報が必要です。歴史的に見てもオイルショックの時や関東大震災の時などに流された「デマ」によって大混乱となった事があります。今回の震災および福島原発事故に関しても多くの「デマ」が流されているようです。

 最近では「総務省」や「厚生労働省」などの行政機関の名を騙ったものもあるようです。困ったことにより巧妙化しているようです・・。以下に総務省、厚生労働省のホームページからそうした内容の「お知らせ」をピックアップしてみました。是非ともご覧になって適切な対応をして頂きますようお願いいたします。


総務省のホームページより
 
「総務省の名をかたった不当料金請求メールにご注意ください!」

「義援金詐欺等の悪質なメールにご注意ください!」


「チェーンメールを受け取った際は、転送は止めてください!」


厚生労働省のホームページより

「厚生労働省職員を装った不審な電話にご注意ください」

「厚生労働省ホームページになりすましたフッシング詐欺にご注意下さい」


 この他にも実在する企業や団体を騙ったり、なりすましたりするような手口が判明しているようです。
 この様な時期です。不正確な情報に振り回されることなく、冷静な行動が求められています。
 

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2011年03月29日忘れないうちにやってくる

秋田 足利 直哉


 【オオジュリン】は大潟にいると年間を通じて観察することが出来ます。つい先日まで越冬していた【オオジュリン】達は北へと渡っていったかも知れませんが、今は頭が黒くなりかけているゴマ塩状態の【オオジュリン】達がたくさん観察できます。渡りの途中なんでしょうね。
 いつも各シーズンの初めには、観察の時間が空いてしまった野鳥の鳴き声にアタフタするのですが【オオジュリン】の場合は地鳴きから囀りに変わり始めた”越冬個体群”が去った後に、直ぐ”渡りの群れ”がやってくるのでその囀り声を忘れないうちにやって来てくれるとても観察しやすい(?)野鳥です。今年もたくさんやってきています。




『忘れないうちにやってくる』





 ここに2010年3月1日の秋田魁新聞があります。1年ちょっと前の新聞は、バンクーバーオリンピックでの日本人選手の活躍を押さえて、同年2月27日の南米のチリで発生した巨大地震の影響で日本の太平洋岸各地に津波が到達し、三陸の33市町村に避難指示が出されたことを1面トップで伝えています。きっと皆さんの記憶にもまだ新しいことと思います。
 よく、「震災は忘れた頃にやってくる」と言いますが、今回の津波の被災地にはそれは当てはまらないと思います。1年前にこうして地球の裏側から津波が押し寄せて被害を受けていて、更には今回の地震の前震とされる地震の時にも津波が観測されています。この地域一帯では各地で避難訓練等も行われていました。恐らくは世界中で最も津波に対する警戒心が強く、危機感を持っていた地域であったと思われます。

 今も余震が続いています。普段であればその一つ一つが報道されるような規模の大きな地震が「余震」として扱われています。被災地にいる方々はそんな事は無いのですが、その周辺にいる私たちは、経験した本震があまりに大きかったことと、あまりに頻繁に余震が発生しているので、ややもすると警戒心が薄れているように思えてなりません。実際に私の周囲にもその様な事を言う方がいます。
 いくら警戒しても、備えをしていても完璧と言うことはありません。今回の地震は決して忘れることは出来ませんが、徐々に薄れていく記憶や、警戒心こそが危険信号のような気がします!!!


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2011年03月28日今年の春は・・

秋田 足利 直哉


 今日は首都圏で桜の開花宣言が出されました。着実に春が近づいているとも思いますが、今日の秋田は雪。それも名残雪と言うにはあまりにも本格的な降雪で久しぶりに除雪作業が必要でした。
 野鳥達に眼を転ずると・・【ヒバリ】がやって来ていました。春を告げる囀りを響かせています。でもこの雪にはきっと驚いたことでしょうね。他にもアオサギに鮮やかな婚姻色が現れていたり、ハシボソガラスが巣材を集めていたり・・といつもと変わりない(?)ように春がやって来ているようです。





『今年の春は・・』





 一方、私たちにとって今年の春は震災によって一変しています。しましたと過去の話に出来ないのは皆さん実感しておられるように、今も様々なところで変化が止まないからです。


 あの地震はちょうど大学入試の後期日程の試験直前に起こりました。受験のために試験地へ行っていて災害にあった方もいるようです。その後の試験日程も各大学様々な苦労をして対応して恐らくは眼の回るような忙しさだったはずです。

 あの地震によって卒業式が挙行できなかった大学等があります。卒業する学生の思いも勿論、電気や交通機関などの諸事情によって苦渋の決断をしなければならなかった学校当局の方の心痛を思うといたたまれません。

 あの地震のあった時期はちょうど高校入試の結果が発表される時期でした。岩手県では震災の影響で発表を延期していました。高屋敷ARのいる避難所にも2人の受験生が避難しているそうですが、厳しい避難生活の中、発表が延期されて不安もあったことでしょう。幸いにも2名とも合格していたそうです。先日届いたメールには『・・ずっと延長されていた高校受験の合格発表でした。受験生が2人いてそれぞれ合格したので、避難所でささやかにお祝いパーティーをが開かれました。全員分の食べ物がないので参加者は生徒達と主婦達だけでした。・・』とありました。

 あの地震は新年度、希望を持って入社しようとした会社をも飲み込みました。学生達にとって厳しい就職氷河期に頑張ってようやく得た内定も会社や事業所が被災したことで取り消された方も大勢います。

 あの地震は人事異動の内示時期と重なりました。とある方の話では内示があった異動が取り消されたそうです。心の準備と、次の赴任地への色々な準備をしていたはずですがそれも白紙状態になっています。



 現在、私が直接知りうるだけでも、この他にまだまだいっぱいありますが、とても書ききれません。いつもと変わらない「春」がある一方で、いつもとは大きく違う「春」もあります。中にはまだ「春」が遠いと思わざるを得ない事例も・・・。
 今日は敢えて、こうした身近な事例を挙げてみました。こうした大変な事が起きているにも関わらず皆さん決まって『もっと大変な人がたくさんいる・・』とおっしゃいます。確かにそうかも知れませんが、その言葉も悲痛に充ちて聞こえてくるのですが・・・。

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2011年03月24日こつこつこつこつ

秋田 足利 直哉


 南の池周辺でよく見かける【アカゲラ】のメス♀。姿が見えなくても何処からともなくドラミングのコツコツコツコツ・・・という音が連続して聞こえてきます。
 この日も、近くからドラミングが聞こえて来ましたが姿が見えない・・・。暫くするとひょいと顔を出してくれました。この後もせっせとコツコツコツコツ・・・・。





『こつこつこつこつ』





 今、私たちに出来ることをあげていくとあまり大きな事が無いように思えてきます。でも小さな事をみんながやればそれは大きな力になる!!だからみんなでこつこつこつこつ!!


 先日もお伝えしましたが・・・『家庭でできる節電方法』これは普段の生活にも役立ちます。

 私の住む秋田市を例にとると、家庭から出るゴミの回収が週1回になりました。※こちらを参照→秋田市からのお知らせ ゴミ収集の変更について
 また、皆さんの住み地域についても同様の対応がなされていると思いますのでお住まいの市町村からの情報をご確認下さい。
 と言うことはゴミを減らす配慮や工夫が必要になります。買い物であったり、いわゆるエコな生活であったり。
 念のため言いますが、くれぐれも不法投棄などなさいませんようにお願いいたします。(不法投棄は犯罪ですよ!!)



 節電、ゴミの少量化など一見、直接支援には結び着かない様に思われる行動も今回の災害に対応した行動に違いありません。
 こうしたことを皆でこつこつこつこつ・・・続けていけば大きな成果が出るはずです。それに今から続けていけば良い習慣となって身について、この先々もっともっと大きな成果が期待できますしね^^
 

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2011年03月23日響け!届け!!

秋田 足利 直哉


 【ホオジロ】が囀りを始めました。まだまだぎこちない囀りではありましたが懸命に思いを響かせよう!届けよう!!としていました。
 今年の厳しい冬の間も地吹雪が吹き荒れる大潟村で堪え忍んで越冬した【ホオジロ】とは違う個体かも知れませんが、季節が冬から春へと移ろいゆく中で小さな体で意外なほど大きな鳴き声を出して鳴き声を響かせていました。




『響け!届け!!』




 昨日の日記では、被災地にいる被災された方々やそれを支援している方々からのメッセージをどうにかしてもっと汲み上げらえないものか?と言う話をしました。今日は逆に被災地の周辺から、日本国中から、世界各国から寄せられている応援メッセージが被災地へ届いて欲しいと思いながら日記を書いています。

 震災直後、ここ秋田市内も停電が続き、復旧したのは日曜日の夜になってからでした(地域によって時間は異なるようです)。その間限られた情報の中で過ごすのは何とも心細いものでした。
 停電が解消されてから、情報収集していく中で、様々なところから数々の応援メッセージが届いている事を知りました。そのメッセージには大きな被害の無かった秋田市に住む私にでさえ、とても心強いものがありました。

 被災地ではまだライフラインが復旧せず不便な暮らしをしている地域があり、そこには大勢の方々がいらっしゃいます。既にここまで相当な頑張りをしてきたはずです。でもまだもう少し、その頑張りを続けなければなりません。そんな方々に『頑張れ!』と言うのはあまりにも酷です。なのでもっともっと力の出るようなメッセージを送れないものでしょうか?


 ここに外務省のホームページにある『各国・地域からのお見舞い一覧』を挙げました。この中には、同じように大きな地震による被害に見舞われたばかりのニュージーランドからのメッセージがあります。この他にも世界各国・地域から発信された応援メッセージは数多くあるそうです。

 更に海外の俳優、ミュージシャン、スポーツ選手などなど多くの有名人・著名人達も応援メッセージを発信してくれています。この中には被災地で頑張る方々が尊敬し、憧れている人からの心を奮い立たせるメッセージがきっとあるはずです。

 勿論、日本国内からもたくさんのメッセージが発信されています。その中にも必ず、必ず被災地で頑張っている方々に力を与えられる人からの温かいメッセージがあるはずです。メッセージはなにも有名人・著名人ばかりが発信しているわけではありません。多く方が、たくさんのメッセージを発信しています。その中には私が見ても心が熱くなるようなメッセージがたくさんありました。これは大きな力になるに違いありません!!


 でもそのメッセージは被災地で頑張る人達に必ずしも届いてはいません。既に2週間近くもの間、頑張り続けている人達にもう少し、あと少し頑張る力を分けられるようなメッセージをどうにかして届けられないものでしょうか?皆さんのメッセージと一緒に被災地で頑張る方々が喜ぶ人からのメッセージも一緒に届けられたら、力が出していただけるような気がするのです。



 手前味噌で恐縮ではありますが・・
 昨日の日記でメッセージを紹介した宮古の高屋敷ARの他にも環境省の職員が被災しています。そして現地に支援に当たる方々もいらっしゃいます。他の地方事務所や本省から駆けつけて直接間接の支援をしてる方々もいらっしゃいます。
 昨日の日記を見て高屋敷ARをはじめ、東北のアクティブレンジャーが大変お世話になり、今は石垣自然保護官事務所で活躍している佐藤自然保護官から『・・・遠くからで申し訳ないですが、応援しています・・・』とメッセージが届いていました。私はこうしたメッセージを機会ある毎に被災地へ送ろうと思います。そこにいる人が力を出せるような多くのメッセージと共に・・・



 皆さんの中には既にこの様な事をしている方もいると思います。でも・・もしまだ届いてはいないけど、被災地で頑張る方々の力になるような応援メッセージがあったら、どうにかして届けようではありませんか!!

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