秋田
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2011年10月19日遡上できたか?
秋田 足利 直哉
1年で一番賑やかな季節を迎えた森吉は、ここ数日晴天に恵まれ皆さん思い思いの活動が出来ているようです。そんな時は会話も弾みますから色々なお話が聞けて楽しい時間を過ごすことが出来ています。
はいでは、いつものように”観察”の話。今日はこの時期になると思いもやらない場所でじっくりと観察が出来るようになる渓谷に棲む魚の話です。
森吉山麓一帯は渓流釣りも盛んで解禁期間には多くの釣り人がやってきます。現在は禁漁期間となっている為、釣り人の姿は見かけませんが、反面【イワナ】の姿はとっても見やすくなっています。

渓流釣りが出来る期間は概ね渓流魚の繁殖に配慮して設定されているそうです。9月の中盤を過ぎると『何でこんな場所に?』と思うほど浅くて、狭くて、水量の少ない場所に姿を現すようになります。その様な場所に向かう目的は『産卵』なのだそうです。
今年も、上流部や枝沢では背中が水から出ているんじゃないか?って場所や、単なる水溜まりのような場所などでも見かけていました。
しかし!今年はちょっと気になることがあって・・・

ここはとある渓谷の枝沢です。ナメの沢イッパイに流木が詰まっているのがお分かりいただけるかと思います。

別の場所では流木の他、細かな枝や砂なども堆積してダムを形成しています。
と、この様に9月下旬以降、流木や土砂が堆積したダムが上流部や枝沢の至る所に出来ていて、【イワナ】の遡上を阻んでいるようです。もしこの状況下で繁殖地までたどり着けない個体がたくさんいたら・・・なんて心配をしてしまいます。
と、魚の心配ばかりしているようですが沢がこの様な状況ですから一度強い雨が降ると一気に危険な状況なることが予想されます。人気の桃洞滝までや赤水渓谷の本流にはこの様な状況は見られませんが、その上流や枝沢では各所でこの様な事態になっています。
今、自分が居る場所は安全でもその上流にはどんな危険があるか解りません。野外での活動はそこに潜むリスクを考慮して、より安全な活動になるように努めなければなりません。渓谷等でハイキング等をする際には、上流の状況なども考慮して、様々な想定を行ってリスクマネジメントをしていただくようお願いいたします。
はいでは、いつものように”観察”の話。今日はこの時期になると思いもやらない場所でじっくりと観察が出来るようになる渓谷に棲む魚の話です。
森吉山麓一帯は渓流釣りも盛んで解禁期間には多くの釣り人がやってきます。現在は禁漁期間となっている為、釣り人の姿は見かけませんが、反面【イワナ】の姿はとっても見やすくなっています。

渓流釣りが出来る期間は概ね渓流魚の繁殖に配慮して設定されているそうです。9月の中盤を過ぎると『何でこんな場所に?』と思うほど浅くて、狭くて、水量の少ない場所に姿を現すようになります。その様な場所に向かう目的は『産卵』なのだそうです。
今年も、上流部や枝沢では背中が水から出ているんじゃないか?って場所や、単なる水溜まりのような場所などでも見かけていました。
しかし!今年はちょっと気になることがあって・・・

ここはとある渓谷の枝沢です。ナメの沢イッパイに流木が詰まっているのがお分かりいただけるかと思います。

別の場所では流木の他、細かな枝や砂なども堆積してダムを形成しています。
と、この様に9月下旬以降、流木や土砂が堆積したダムが上流部や枝沢の至る所に出来ていて、【イワナ】の遡上を阻んでいるようです。もしこの状況下で繁殖地までたどり着けない個体がたくさんいたら・・・なんて心配をしてしまいます。
と、魚の心配ばかりしているようですが沢がこの様な状況ですから一度強い雨が降ると一気に危険な状況なることが予想されます。人気の桃洞滝までや赤水渓谷の本流にはこの様な状況は見られませんが、その上流や枝沢では各所でこの様な事態になっています。
今、自分が居る場所は安全でもその上流にはどんな危険があるか解りません。野外での活動はそこに潜むリスクを考慮して、より安全な活動になるように努めなければなりません。渓谷等でハイキング等をする際には、上流の状況なども考慮して、様々な想定を行ってリスクマネジメントをしていただくようお願いいたします。
2011年10月18日『あっ』と『おや?』 ニュウナイスズメ
秋田 足利 直哉
風が冷たく感じられる今日の秋田県内。道を歩く方々の背中も丸まっていて如何にも寒そう・・・。気がつけば市街地の街路樹も色づき始めました。
今日の日記は、今大潟村やその周辺でもっとも活発に動き回っているんじゃないか?と思わせる【ニュウナイスズメ】を取り上げました。
大潟村には毎年お盆前後にやってくる【ニュウナイスズメ】ですが、今期はちょっと早めの8月上旬には既に群れでやって来ているのを確認していました。以来、各所で大きな群れを観察する日々が続きました。特に稲の穂が膨らみ、首が垂れてくる頃には、黄金色の田んぼにオレンジ色とベージュ色の大群が動き回っているのを見て農家の方々の心情を思いめぐらせたものでした。。
現在、稲刈り作業は順調に進み、田んぼにたわわに実った稲はほとんど無くなりつつありますが、それでも【ニュウナイスズメ】の大群は引き続き大潟村やその周辺に滞在中です!!
これらの場所には落ち穂の他、野草の実などが大量にあり食糧に困ることはないのでしょうね?
先日、そんな【ニュウナイスズメ】を見ていて『あっ』と思うことがありました。

その時の写真がこちらです。イタチハギという植物の種子を【ニュウナイスズメ】が啄んでいる様子を写したものです。
このイタチハギは専門家から『草原性鳥類の繁殖の阻害要因になりうる』とのご指導を頂き、目下その拡大を食い止め、除去する方法等を検討している「要注意」な存在です。他の地域でも除去活動は行われているそうですが、なかなか手強い相手のようです。そのイタチハギを食べていると言うことは・・・【ニュウナイスズメ】がその勢力拡大に一役買っていると言うことになりますよね?
これまでにもイタチハギの種子を啄んでいる野鳥を確認していましたが、そこにまた1種加わりました。
しかし、【ニュウナイスズメ】には罪はありません(?)。見た目も愛らしいし、動きは活発だし、観察のしがいがある野鳥です。この観察をしているとき『おや?』っという点に気がつきました。

ずっと観察してきて『今日もいるな』また『今日もいるな』と幾度となく観察してきた【ニュウナイスズメ】に変化が起きています。皆さんもお気づきになりますよね?特に向かって左側の個体が解りやすいですね。
そう!夏にやってきて秋を迎えた【ニュウナイスズメ】はここにいる間に(同じ個体がずっといたという確証はありませんが・・)衣替えをし、夏の装いから冬の装いへと変わってきました。季節を一つ過ぎると野鳥の衣にも変化があるんですね~。
今日の日記は、今大潟村やその周辺でもっとも活発に動き回っているんじゃないか?と思わせる【ニュウナイスズメ】を取り上げました。
大潟村には毎年お盆前後にやってくる【ニュウナイスズメ】ですが、今期はちょっと早めの8月上旬には既に群れでやって来ているのを確認していました。以来、各所で大きな群れを観察する日々が続きました。特に稲の穂が膨らみ、首が垂れてくる頃には、黄金色の田んぼにオレンジ色とベージュ色の大群が動き回っているのを見て農家の方々の心情を思いめぐらせたものでした。。
現在、稲刈り作業は順調に進み、田んぼにたわわに実った稲はほとんど無くなりつつありますが、それでも【ニュウナイスズメ】の大群は引き続き大潟村やその周辺に滞在中です!!
これらの場所には落ち穂の他、野草の実などが大量にあり食糧に困ることはないのでしょうね?
先日、そんな【ニュウナイスズメ】を見ていて『あっ』と思うことがありました。

その時の写真がこちらです。イタチハギという植物の種子を【ニュウナイスズメ】が啄んでいる様子を写したものです。
このイタチハギは専門家から『草原性鳥類の繁殖の阻害要因になりうる』とのご指導を頂き、目下その拡大を食い止め、除去する方法等を検討している「要注意」な存在です。他の地域でも除去活動は行われているそうですが、なかなか手強い相手のようです。そのイタチハギを食べていると言うことは・・・【ニュウナイスズメ】がその勢力拡大に一役買っていると言うことになりますよね?
これまでにもイタチハギの種子を啄んでいる野鳥を確認していましたが、そこにまた1種加わりました。
しかし、【ニュウナイスズメ】には罪はありません(?)。見た目も愛らしいし、動きは活発だし、観察のしがいがある野鳥です。この観察をしているとき『おや?』っという点に気がつきました。

ずっと観察してきて『今日もいるな』また『今日もいるな』と幾度となく観察してきた【ニュウナイスズメ】に変化が起きています。皆さんもお気づきになりますよね?特に向かって左側の個体が解りやすいですね。
そう!夏にやってきて秋を迎えた【ニュウナイスズメ】はここにいる間に(同じ個体がずっといたという確証はありませんが・・)衣替えをし、夏の装いから冬の装いへと変わってきました。季節を一つ過ぎると野鳥の衣にも変化があるんですね~。
2011年10月17日キノコが流血?
秋田 足利 直哉
目に映る景色は秋そのもの!なのでそれに合わせて洋服を選んだらちょっと気温が高いようで・・・一枚減らして過ごしても平気な今日の秋田市内です。この時期は一日の気温の差も大きくなってきましたので、それに合わせて調整できるような重ね着でオシャレも楽しみたいと思う今日この頃です。
このところ、森吉ではキノコ採りの方々が増えてきました。皆さんそれぞれ自分なりの採取地があるようで・・・高原内の色々な場所に車が止められています。中には迷惑な場所に駐車して出かけている方や、道幅が狭いので一方通行で利用している道路を逆走してくる方もいるのが、残念でなりません・・
また、森吉山野生鳥獣センターには『このキノコなんですか?』とか『これって○○だよね?』と言った問い合わせをする方が時々いらっしゃるようですが、その様な質問には返答しかねます。そもそも不確実なキノコを採取してくる事が間違いではないでしょうか?『多分○○だと思う・・・』という場合は採取しないのが賢明でしょう。くどいようですが、森吉山野生鳥獣センターではその様な責任は負いかねます。
最近、キノコに関心を持っている方がちょっとずつではありますが増えてるみたいだと感じています。私自身が感心を強くしているのでそう感じるのかも知れませんが、先日の巡視時にはキノコにレンズを向けて熱心に撮影している方を見ましたし、ルーペでキノコを観察しキノコに触れているグループもを見かけました。
今日の日記に取り上げたのはそんな方々と一緒に観察した【チシオタケ】です。このキノコ、見た目にもキノコらしい形をしていますし、サイズも小さく柄も細く華奢な印象を受けます。そんな【チシオタケ】が今、ブナの森にたくさん見ることが出来ます。

あっちにもこっちにも・・頻繁に見かけます。柄が赤くしっかりした釣り鐘状の傘があって、条線も明瞭です

この様に倒木の上や、朽ち木の根元等に点々と発生しています。とっても見つけやすいキノコの一つです。

でもこのキノコの最大の特徴は、傷ついた時に赤い分泌液を出すこと。その様子はまるで流血しているかのようで痛々しくも感じます。
時には大怪我したかのようにダラダラと流れる事もありますが、流石にそんなに傷つけるのは気が引けるので、ちょっと突っついてみました。赤い液体が出てきているのがお分かりになりますか?(4つの内、一番右側に映っている傘ですよ。)
解りにくいな!と思った方は図鑑やホームページなどで【チシオタケ】を調べるともっと痛々しくまるで「流血」しているかのような画像が見られると思います。赤い分泌液だとは知りながらも見る方によっては本当に痛々しいと思われる方もいますのでご注意を!!
この【チシオタケ】の存在と特徴を知って以来、キノコが踏み付けられていたり、踏み倒されているのを見ると、凄惨な現場を見てしまったかのような思いに駆られるのは変ですかね?
このところ、森吉ではキノコ採りの方々が増えてきました。皆さんそれぞれ自分なりの採取地があるようで・・・高原内の色々な場所に車が止められています。中には迷惑な場所に駐車して出かけている方や、道幅が狭いので一方通行で利用している道路を逆走してくる方もいるのが、残念でなりません・・
また、森吉山野生鳥獣センターには『このキノコなんですか?』とか『これって○○だよね?』と言った問い合わせをする方が時々いらっしゃるようですが、その様な質問には返答しかねます。そもそも不確実なキノコを採取してくる事が間違いではないでしょうか?『多分○○だと思う・・・』という場合は採取しないのが賢明でしょう。くどいようですが、森吉山野生鳥獣センターではその様な責任は負いかねます。
最近、キノコに関心を持っている方がちょっとずつではありますが増えてるみたいだと感じています。私自身が感心を強くしているのでそう感じるのかも知れませんが、先日の巡視時にはキノコにレンズを向けて熱心に撮影している方を見ましたし、ルーペでキノコを観察しキノコに触れているグループもを見かけました。
今日の日記に取り上げたのはそんな方々と一緒に観察した【チシオタケ】です。このキノコ、見た目にもキノコらしい形をしていますし、サイズも小さく柄も細く華奢な印象を受けます。そんな【チシオタケ】が今、ブナの森にたくさん見ることが出来ます。

あっちにもこっちにも・・頻繁に見かけます。柄が赤くしっかりした釣り鐘状の傘があって、条線も明瞭です

この様に倒木の上や、朽ち木の根元等に点々と発生しています。とっても見つけやすいキノコの一つです。

でもこのキノコの最大の特徴は、傷ついた時に赤い分泌液を出すこと。その様子はまるで流血しているかのようで痛々しくも感じます。
時には大怪我したかのようにダラダラと流れる事もありますが、流石にそんなに傷つけるのは気が引けるので、ちょっと突っついてみました。赤い液体が出てきているのがお分かりになりますか?(4つの内、一番右側に映っている傘ですよ。)
解りにくいな!と思った方は図鑑やホームページなどで【チシオタケ】を調べるともっと痛々しくまるで「流血」しているかのような画像が見られると思います。赤い分泌液だとは知りながらも見る方によっては本当に痛々しいと思われる方もいますのでご注意を!!
この【チシオタケ】の存在と特徴を知って以来、キノコが踏み付けられていたり、踏み倒されているのを見ると、凄惨な現場を見てしまったかのような思いに駆られるのは変ですかね?
2011年10月14日ノスリ ぴゅーーーーっ
秋田 足利 直哉
今週は天気の良い日が続きました。各地の行楽地や探鳥地にも多くの方々が足を運んでいたようですね。森吉山麓でもカメラを担いだ方々を多く見かけました。天気も紅葉の状態も良いのでメモリも随分と使ったことでしょうね。大潟などでも次々とやって来る冬の渡り鳥にカメラを向けるとどんどんメモリを使いますよね?
かくいう私もいつもよりちょっと多めにメモリを使ったものだから整理するのが追いつかず・・・日記には数日経過したものを使うことをご容赦下さい。とは言え、ネタとしては鮮度充分ですので!!
このところ、大潟では【ノスリ】の観察機会が激増しています。大潟村では【ノスリ】は年間を通じて観察することが出来るのですが、特に冬に期間は『ひょっとしてトビよりも多いんじゃないか?』と言われる程なんです。この日も小柄な個体ややや大きめの個体、白っぽい印象の個体に顔が黒っぽい個体など個性豊かな【ノスリ】達がたくさんいました。
そんな中、私の車の行く先に一羽の【ノスリ】がいました。お互い直ぐに気がついて、言っての距離を置いて対峙していた時の事です。

時々視線がチラチラと私に向けられるのが感じられました。『自分の方が先にこの場にいたし、出来れば移動はしたくないけれど・・・』みたいな心中なのかな?なんて思っていると・・
【ノスリ】の尾羽がドンドンと上がっていきました。これは!!

これは明らかに「糞」を排出するつもりです。きっと私が距離を詰めたり、嫌な動きをした時、素早く飛び立てるように「糞」を排出して少しでも身体を軽くしようとしているのではないでしょうか?

そしてついに!!勢いよく大量の白い液状の物が排出されました。
野鳥観察をしているとこの様に「糞」を飛ばすシーンは良くお目にかかることが出来ますが、特に猛禽類の場合が解りやすいようです。全てがそうなのかは解りませんが【ノスリ】やトビなどお馴染みの猛禽類のこうしたシーンは珍しくはありません。
この後も引き続き観察したかったのですが、身軽になった【ノスリ】は腕が怠くなったので姿勢を変えている隙に飛び去ってしまいました。
この後もホバリングする【ノスリ】に、枝の上から獲物を探しキョロキョロする【ノスリ】など観察機会が目白押しでした。これから暫くこうしたシーンが沢山見られるかと思うと楽しくなってきますね^^
かくいう私もいつもよりちょっと多めにメモリを使ったものだから整理するのが追いつかず・・・日記には数日経過したものを使うことをご容赦下さい。とは言え、ネタとしては鮮度充分ですので!!
このところ、大潟では【ノスリ】の観察機会が激増しています。大潟村では【ノスリ】は年間を通じて観察することが出来るのですが、特に冬に期間は『ひょっとしてトビよりも多いんじゃないか?』と言われる程なんです。この日も小柄な個体ややや大きめの個体、白っぽい印象の個体に顔が黒っぽい個体など個性豊かな【ノスリ】達がたくさんいました。
そんな中、私の車の行く先に一羽の【ノスリ】がいました。お互い直ぐに気がついて、言っての距離を置いて対峙していた時の事です。

時々視線がチラチラと私に向けられるのが感じられました。『自分の方が先にこの場にいたし、出来れば移動はしたくないけれど・・・』みたいな心中なのかな?なんて思っていると・・
【ノスリ】の尾羽がドンドンと上がっていきました。これは!!

これは明らかに「糞」を排出するつもりです。きっと私が距離を詰めたり、嫌な動きをした時、素早く飛び立てるように「糞」を排出して少しでも身体を軽くしようとしているのではないでしょうか?

そしてついに!!勢いよく大量の白い液状の物が排出されました。
野鳥観察をしているとこの様に「糞」を飛ばすシーンは良くお目にかかることが出来ますが、特に猛禽類の場合が解りやすいようです。全てがそうなのかは解りませんが【ノスリ】やトビなどお馴染みの猛禽類のこうしたシーンは珍しくはありません。
この後も引き続き観察したかったのですが、身軽になった【ノスリ】は腕が怠くなったので姿勢を変えている隙に飛び去ってしまいました。
この後もホバリングする【ノスリ】に、枝の上から獲物を探しキョロキョロする【ノスリ】など観察機会が目白押しでした。これから暫くこうしたシーンが沢山見られるかと思うと楽しくなってきますね^^
2011年10月13日んん年に一度!? 今年の紅葉
秋田 足利 直哉
秋の彩りが日に日に鮮やかになってきている今日この頃ですが、この時期決まって問い合わせがあるのが『今年の紅葉はどうでしょうか?』『何日が見頃でしょうか?』という内容です。地元のテレビ局でも数日前から『紅葉情報』を扱うようになりました。
そこで今日の日記は、森吉山鳥獣保護区を中心とした紅葉の現況をお伝えしようかと思います。
先ず、私的には『今年の紅葉は紅・朱・赤が鮮やか!』という印象を持っています。

業務で行った場所の近くに立つナナカマドです。昨年あたりは赤くなる前に茶色がかってしまって鮮やかさに欠けていた印象ですが今年は全体が真っ赤になってます。

カメラの位置は標高およそ750m。そこから1200m級の森吉山外輪山を見上げています。山腹の紅葉は今が見頃!!登山しながら紅葉を楽しむには今が絶好のタイミングでしょう!!

桃洞滝手前の渓谷の紅葉もそろそろ見頃を迎えようとしています。私的にはちょっと緑が残っている今が色彩が多く、目に鮮やかなので最高かと思います。きっとあと数日でピークを迎えることでしょう!!
森吉山野生鳥獣センター周辺やそこから始まるブナ林もどんどん色づいていますが、定点観測の状況などからいつもの年よりもちょっと早めに見頃を迎えそうです。(ちなみにいつもの年の見頃は23~25日くらいでしょうか。。)
この週末にお出かけになるならば、森吉山に登り周辺の紅葉を楽しみながら山頂から「紅葉のライン」を眺めるなんていかがでしょうか?来週の週末であれば奥森吉の桃洞滝、赤水渓谷や奥阿仁の安の滝がある中ノ又渓谷や幸兵衛の滝がある立又渓谷が良いのではないでしょうか?更にその次の週末には太平湖に向かう車窓から紅葉を眺め、太平湖湖上遊覧で船の上から紅葉を楽しむのがイイじゃないか?と思っています。
地元の方からは『今年の紅葉はここ数年で最高!』とか『○年に一度の当たり年だ』なんて声が聞かれます。是非お出かけ下さい^^
そこで今日の日記は、森吉山鳥獣保護区を中心とした紅葉の現況をお伝えしようかと思います。
先ず、私的には『今年の紅葉は紅・朱・赤が鮮やか!』という印象を持っています。

業務で行った場所の近くに立つナナカマドです。昨年あたりは赤くなる前に茶色がかってしまって鮮やかさに欠けていた印象ですが今年は全体が真っ赤になってます。

カメラの位置は標高およそ750m。そこから1200m級の森吉山外輪山を見上げています。山腹の紅葉は今が見頃!!登山しながら紅葉を楽しむには今が絶好のタイミングでしょう!!

桃洞滝手前の渓谷の紅葉もそろそろ見頃を迎えようとしています。私的にはちょっと緑が残っている今が色彩が多く、目に鮮やかなので最高かと思います。きっとあと数日でピークを迎えることでしょう!!
森吉山野生鳥獣センター周辺やそこから始まるブナ林もどんどん色づいていますが、定点観測の状況などからいつもの年よりもちょっと早めに見頃を迎えそうです。(ちなみにいつもの年の見頃は23~25日くらいでしょうか。。)
この週末にお出かけになるならば、森吉山に登り周辺の紅葉を楽しみながら山頂から「紅葉のライン」を眺めるなんていかがでしょうか?来週の週末であれば奥森吉の桃洞滝、赤水渓谷や奥阿仁の安の滝がある中ノ又渓谷や幸兵衛の滝がある立又渓谷が良いのではないでしょうか?更にその次の週末には太平湖に向かう車窓から紅葉を眺め、太平湖湖上遊覧で船の上から紅葉を楽しむのがイイじゃないか?と思っています。
地元の方からは『今年の紅葉はここ数年で最高!』とか『○年に一度の当たり年だ』なんて声が聞かれます。是非お出かけ下さい^^
2011年10月12日アオサギ すーーっぽちゃん
秋田 足利 直哉
「今日はこの時期らしい爽やかな青空が広がるでしょう」との予報通り!青く高い空が広がっていたのですが・・・。秋の山の天気は予報通りとはいかないようです。やや強めの風が運んできた雲がどんどんと広がって本格的な雨が降ってくる始末。。コロコロと変わる天気に『まぁこんな事もあるか!』と身を任せてみた。そんな一日でした。
そんな事があったからと言うわけではありませんが・・・今日の日記では『いつも平常心』『常にマイペース』というイメージが強い【アオサギ】を取り上げました。
私の中で【アオサギ】は雨が降ろうが、雪が降ろうが、風が吹こうが、日が照りつけようがいつでもどこでも平常心、常にマイペースで過ごしているように感じられる存在!つい、「何を考えているのか?」「時間の感覚はあるのか?」などと勘ぐってしまいがちですが、実はその肝っ玉の部分を見習いたいかも?と思ってしまいます(←私だけでしょうかね?)。
この日は、西部承水路周辺に作業をする人などが多くいて、野鳥達の過ごす場所が限定的だったので、とても観察しやすい日でした。最近渡ってきたカモの種類を見て、羽数を数えたりしている時、目の前に【アオサギ】が飛んできました。

私のいる近くにある浅瀬はサギたちの餌採り場となっていて、かなりの頻度でサギたちがやってきます。この【アオサギ】もその場所へとやって来たようです。

ハッキリと目指している場所が解るほどに減速して、しかも撮影もしやすい位置を飛んできたので連写してみました。
どの野鳥もそうですが、それまで飛翔に使っていた翼をブレーキに変えて上手に目的地へと着陸するものですね。毎度のことですが鳥達の身体の機能に感心してしまいます。

目的地に着陸して翼を収納します。この一連の動作を観察していて翼の動きの他、【アオサギ】のスマートさにも注目してしまいます。脚もほっそりとしていて背も高く、顔もシュッとしていますよね?人間で言ったらモデル体型とでも言いましょうか。。羨ましい限りです・・・。でも私には到底見習うことは出来ませんけどね(苦笑)。。
そんな事があったからと言うわけではありませんが・・・今日の日記では『いつも平常心』『常にマイペース』というイメージが強い【アオサギ】を取り上げました。
私の中で【アオサギ】は雨が降ろうが、雪が降ろうが、風が吹こうが、日が照りつけようがいつでもどこでも平常心、常にマイペースで過ごしているように感じられる存在!つい、「何を考えているのか?」「時間の感覚はあるのか?」などと勘ぐってしまいがちですが、実はその肝っ玉の部分を見習いたいかも?と思ってしまいます(←私だけでしょうかね?)。
この日は、西部承水路周辺に作業をする人などが多くいて、野鳥達の過ごす場所が限定的だったので、とても観察しやすい日でした。最近渡ってきたカモの種類を見て、羽数を数えたりしている時、目の前に【アオサギ】が飛んできました。

私のいる近くにある浅瀬はサギたちの餌採り場となっていて、かなりの頻度でサギたちがやってきます。この【アオサギ】もその場所へとやって来たようです。

ハッキリと目指している場所が解るほどに減速して、しかも撮影もしやすい位置を飛んできたので連写してみました。
どの野鳥もそうですが、それまで飛翔に使っていた翼をブレーキに変えて上手に目的地へと着陸するものですね。毎度のことですが鳥達の身体の機能に感心してしまいます。

目的地に着陸して翼を収納します。この一連の動作を観察していて翼の動きの他、【アオサギ】のスマートさにも注目してしまいます。脚もほっそりとしていて背も高く、顔もシュッとしていますよね?人間で言ったらモデル体型とでも言いましょうか。。羨ましい限りです・・・。でも私には到底見習うことは出来ませんけどね(苦笑)。。
2011年10月07日スズメ ぱくぱく
秋田 足利 直哉
明日から3連休という方も多いのではないでしょうか?秋田県内は土曜日、日曜日は晴天が期待できそうです。月曜日はちょっと雨が降る予報ですがトータルでまずまずのお天気になりそうですね。
運動会に、鍋っこや芋煮会、紅葉狩りに、温泉どれもイイですね。ゆったりと山小屋を使った山行もいいなぁ。冬鳥を観察する鳥見もいいなぁ。キノコ採りも期待できそうですね^^
はい。前段部分は「行楽の秋」の話になりましたが、今日の日記は「稔りの秋」の話題。秋田の秋の美味しい稔りを楽しみにしているのは私たち人間だけではないようです。
黄金色に輝く田んぼが延々と続く光景は秋田県が誇る美景のひとつ!!特に大潟村周辺の広~い田んぼの景色の広がりと言ったらもうハンパ無い規模です!
現在、大潟草原鳥獣保護区周辺の田んぼは稲刈り作業の最盛期です。既に刈り取られた田んぼにはサギたちが集まり、まだ首を垂れた稲穂が残る田んぼには【スズメ】たちが集まっていました。

田んぼの稲穂が黄金色に輝く時期とちょうど同じ頃から【スズメ】たちが大群で行動するようになってきていました。そしてその大群の行き先は田んぼ。【スズメ】避けの空砲が鳴り響く中、田んぼに行ったり、安全な場所に避難したりする【スズメ】の群れが観察できます。

中には今年生まれたであろう若い個体も相当数含まれていました。もう一人前に自分の食事は自分で確保しています。稲穂の咥え方も既に熟達レベル!!新米を味わったあとの満足そうな表情からも若々しさよりも酸いも甘いも経験したかのような深みを感じます。
それだけ秋田の新米は美味いんでしょうね?いや、絶対に美味いはずですよ。間違いありません!!まだ今年の新米を口に出来ていない私から見たら何とも羨ましい。見ていてちょっと先を越された悔しさを感じました^^
運動会に、鍋っこや芋煮会、紅葉狩りに、温泉どれもイイですね。ゆったりと山小屋を使った山行もいいなぁ。冬鳥を観察する鳥見もいいなぁ。キノコ採りも期待できそうですね^^
はい。前段部分は「行楽の秋」の話になりましたが、今日の日記は「稔りの秋」の話題。秋田の秋の美味しい稔りを楽しみにしているのは私たち人間だけではないようです。
黄金色に輝く田んぼが延々と続く光景は秋田県が誇る美景のひとつ!!特に大潟村周辺の広~い田んぼの景色の広がりと言ったらもうハンパ無い規模です!
現在、大潟草原鳥獣保護区周辺の田んぼは稲刈り作業の最盛期です。既に刈り取られた田んぼにはサギたちが集まり、まだ首を垂れた稲穂が残る田んぼには【スズメ】たちが集まっていました。

田んぼの稲穂が黄金色に輝く時期とちょうど同じ頃から【スズメ】たちが大群で行動するようになってきていました。そしてその大群の行き先は田んぼ。【スズメ】避けの空砲が鳴り響く中、田んぼに行ったり、安全な場所に避難したりする【スズメ】の群れが観察できます。

中には今年生まれたであろう若い個体も相当数含まれていました。もう一人前に自分の食事は自分で確保しています。稲穂の咥え方も既に熟達レベル!!新米を味わったあとの満足そうな表情からも若々しさよりも酸いも甘いも経験したかのような深みを感じます。
それだけ秋田の新米は美味いんでしょうね?いや、絶対に美味いはずですよ。間違いありません!!まだ今年の新米を口に出来ていない私から見たら何とも羨ましい。見ていてちょっと先を越された悔しさを感じました^^
2011年10月06日トビ ぶるぶる
秋田 足利 直哉
通勤途中、秋田市上空を南下していくガンの群れを見ました。聞くところによるとマガンもヒシクイもハクチョウ達も続々と南下しているようです。
が・・・大潟村ではまだまだガンやハクチョウの姿は見られません。水辺は広くあるのですが肝心の田んぼには降りられないからでしょうか?大潟村では現在稲刈りが行われていますが何しろ広いので他の地域よりも時間がかかりますし、天気が不純なため作業自体も捗らないようです。
毎年思うことですが、ガンやハクチョウ達を観察する楽しみはちょっと待たされた方が気分も盛り上がります。『まだか?まだか?』と「待つ楽しみ」が味わえるってものです。
ということで、現在は冬の使者がやって来たと忙しく動き回ることもなくいつものお馴染みの野鳥をじっくりと観察しています。先日、空は明るいのに雨が落ちてきている中、一羽の【トビ】の行動をじっくりと観察しました。

画面は明るく感じますが写真でも解るほどの雨が降っています。【トビ】も雨の中じっと耐えているようでした。

しかし、身体にはどんどん雨粒が落ちてきます。そこで一旦身体を膨らませて水気を切るような動作をしました。
と、ここまではいつも見る光景です。でもこの日は雨が強かったためかこの動きだけでは雨を振り落とせなかったようで・・・。
動物たちが身体に付いた水をはじき飛ばすための動作として思い浮かぶ例としては、”犬が体幹を軸にして身体をブルブルと振るわせる”あの動きを思い浮かべる方が多いかと思います。勿論犬だけとは限りませんが、あの動きを【トビ】がやったんです。

嘴が斜め上を向いていて、左右に激しく身体を震わせています。
4本脚の動物たちでは当たり前の動作かも知れませんが【トビ】のようなタカ類でもこの動きをするんですね?そう言えば、水浴びをした後の小鳥たちもこの様な動きをしていたような・・・。でも私が思うには鳥であれば翼をバタバタと動かした方が水切れが良いように思うのですが・・・
もしかしたら哺乳類、鳥類の別はなく野生に生きる鳥獣達が自分の身体に付いた水を切るための動作はこの”ぶるぶる”が定番なのかも知れませんね。
が・・・大潟村ではまだまだガンやハクチョウの姿は見られません。水辺は広くあるのですが肝心の田んぼには降りられないからでしょうか?大潟村では現在稲刈りが行われていますが何しろ広いので他の地域よりも時間がかかりますし、天気が不純なため作業自体も捗らないようです。
毎年思うことですが、ガンやハクチョウ達を観察する楽しみはちょっと待たされた方が気分も盛り上がります。『まだか?まだか?』と「待つ楽しみ」が味わえるってものです。
ということで、現在は冬の使者がやって来たと忙しく動き回ることもなくいつものお馴染みの野鳥をじっくりと観察しています。先日、空は明るいのに雨が落ちてきている中、一羽の【トビ】の行動をじっくりと観察しました。

画面は明るく感じますが写真でも解るほどの雨が降っています。【トビ】も雨の中じっと耐えているようでした。

しかし、身体にはどんどん雨粒が落ちてきます。そこで一旦身体を膨らませて水気を切るような動作をしました。
と、ここまではいつも見る光景です。でもこの日は雨が強かったためかこの動きだけでは雨を振り落とせなかったようで・・・。
動物たちが身体に付いた水をはじき飛ばすための動作として思い浮かぶ例としては、”犬が体幹を軸にして身体をブルブルと振るわせる”あの動きを思い浮かべる方が多いかと思います。勿論犬だけとは限りませんが、あの動きを【トビ】がやったんです。

嘴が斜め上を向いていて、左右に激しく身体を震わせています。
4本脚の動物たちでは当たり前の動作かも知れませんが【トビ】のようなタカ類でもこの動きをするんですね?そう言えば、水浴びをした後の小鳥たちもこの様な動きをしていたような・・・。でも私が思うには鳥であれば翼をバタバタと動かした方が水切れが良いように思うのですが・・・
もしかしたら哺乳類、鳥類の別はなく野生に生きる鳥獣達が自分の身体に付いた水を切るための動作はこの”ぶるぶる”が定番なのかも知れませんね。
2011年10月05日恒例の光景
秋田 足利 直哉
10月に入り、これまで節電モードになっていた照明を元に戻したのかな?と思うようなところもあれば、引き続き節電モードで控えめな照明にしているところもあったり対応に違いが出てきたことに気がつきました。
個人的にはこの3ヶ月で「節電癖」が付いてしまった気がします。皆さんはいかがですか?このところ日が短くなって照明は欠かせなくなってきていますが、「節電」がお金の「節約」になることを実感してしまったのでこのまま節電を続けそうな気配です。
昨日の日記でもお気づきになった方がいるかも知れませんが、当事務所や森吉山野生鳥獣センターでは現在も節電モードを継続しています。
話はガラリと変わってしまいますが・・・今年も大潟草原鳥獣保護区にたくさんのカモたちが渡ってきました。久しぶりのカモ達をじっくり観察したいところですが、最近は長旅の疲れからでしょうか?水辺で過ごすよりも岸に上がって休憩することが多いようで、なかなかその姿を見る機会が無く、焦らされたような気がしていたところ!!先日は水辺に集まるカモ達がいました。

しかし・・・この様な感じは「普通」ではありません。警戒レベルが低いながらも何かを警戒しているのは明らかです。
そこで周囲を探してみると・・・

見つけました!!カモ達が警戒せずにはいられない相手が!!見えますか?

お見苦しい画像ですがちょっと拡大してみました。その相手とは【オオタカ】でした。
ピリピリした緊張感ではなかったのでチュウヒが旋回した直後かな?とも思いましたが最近頻出している【オオタカ】でした。
ある場所では「カラスを狩るオオタカ」が注目を集めているようですが大潟草原鳥獣保護区では「カモを狩るオオタカ」が観察できます。保護区の水辺はカモ達にとっても過ごしやすい場所のようですが、【オオタカ】にとっても狩りをしやすい場所のようで、成鳥に限らず幼鳥も姿を見せます。
鳥獣保護区管理員さんの話では、先日【オオタカ】の幼鳥がカルガモを狩ったそうです。仕留めたカルガモを水辺から力強く引き上げて、食事にありついた様子はとても興味深いシーンだったとか・・・。私もかつてカルガモを捕食した【オオタカ】の観察をしたことがありましたが自分よりも体格の良さそうなカルガモを脚で移動させる力強さに目を奪われたことを良く覚えています。
そんな光景がまた見られる時期がやってきました。勿論チュウヒがカモの群れを追い回す光景も見られるようになりました。狩る側の【オオタカ】やチュウヒの戦略、狩られないように集団防衛をするカモの群れの戦略に思いを馳せながらじっくり観察するも良し!!決定的なシーンをカメラに納めるも良し!!とにかく大潟草原鳥獣保護区に足を運ぶことをオススメします。
個人的にはこの3ヶ月で「節電癖」が付いてしまった気がします。皆さんはいかがですか?このところ日が短くなって照明は欠かせなくなってきていますが、「節電」がお金の「節約」になることを実感してしまったのでこのまま節電を続けそうな気配です。
昨日の日記でもお気づきになった方がいるかも知れませんが、当事務所や森吉山野生鳥獣センターでは現在も節電モードを継続しています。
話はガラリと変わってしまいますが・・・今年も大潟草原鳥獣保護区にたくさんのカモたちが渡ってきました。久しぶりのカモ達をじっくり観察したいところですが、最近は長旅の疲れからでしょうか?水辺で過ごすよりも岸に上がって休憩することが多いようで、なかなかその姿を見る機会が無く、焦らされたような気がしていたところ!!先日は水辺に集まるカモ達がいました。

しかし・・・この様な感じは「普通」ではありません。警戒レベルが低いながらも何かを警戒しているのは明らかです。
そこで周囲を探してみると・・・

見つけました!!カモ達が警戒せずにはいられない相手が!!見えますか?

お見苦しい画像ですがちょっと拡大してみました。その相手とは【オオタカ】でした。
ピリピリした緊張感ではなかったのでチュウヒが旋回した直後かな?とも思いましたが最近頻出している【オオタカ】でした。
ある場所では「カラスを狩るオオタカ」が注目を集めているようですが大潟草原鳥獣保護区では「カモを狩るオオタカ」が観察できます。保護区の水辺はカモ達にとっても過ごしやすい場所のようですが、【オオタカ】にとっても狩りをしやすい場所のようで、成鳥に限らず幼鳥も姿を見せます。
鳥獣保護区管理員さんの話では、先日【オオタカ】の幼鳥がカルガモを狩ったそうです。仕留めたカルガモを水辺から力強く引き上げて、食事にありついた様子はとても興味深いシーンだったとか・・・。私もかつてカルガモを捕食した【オオタカ】の観察をしたことがありましたが自分よりも体格の良さそうなカルガモを脚で移動させる力強さに目を奪われたことを良く覚えています。
そんな光景がまた見られる時期がやってきました。勿論チュウヒがカモの群れを追い回す光景も見られるようになりました。狩る側の【オオタカ】やチュウヒの戦略、狩られないように集団防衛をするカモの群れの戦略に思いを馳せながらじっくり観察するも良し!!決定的なシーンをカメラに納めるも良し!!とにかく大潟草原鳥獣保護区に足を運ぶことをオススメします。


そんなことも影響しているのでしょうか?週末に予定している自然観察会をキャンセルされる方が出ました。なので3名ほど定員に余裕ができてしまいました。この日記をご覧になっている方で参加を希望される方がいらっしゃいましたら当事務所までご連絡いただければ、と思います。
先日、大潟村内の「猛禽類の観察場所」として定評のある場所でホバリングを繰り返す【チョウゲンボウ】を見つけました。その個体は私がいるのに気がついていなかったのか?盛んに場所を移動しながらホバリングを繰り返していました。
すると・・・地面めがけて急降下!!地面すれすれで場所を調整する動きを見せながら見事にネズミの捕獲に成功しました!捕まえたネズミを持って表示板の上にやってきました。
そこで私を見つけ、びっくりしたのでしょうか?すぐに飛び去ってしまいました。その時、運良くカメラを向けていたのですが、思いがけず興味深いシーンが撮影できました。
こちらが飛び去る【チョウゲンボウ】の後ろ姿です。今そこで捕まえてきたばかりのネズミがしっかりと持たれています。一緒に枯れ草が絡まっているあたりが生々しいですよね?
上の写真を見ていて『ん?』と思ったのでトリミングしてみました。
【チョウゲンボウ】がネズミを保定している趾の使い方に注目してみてください。
猛禽類が獲物を捕まえてそれを掴む時、趾をいっぱいに広げて上から”むんず”と荒々しく掴む文字通り『鷲づかみ』をするものだと思っていましたが、この【チョウゲンボウ】は趾でネズミを抱え上げるようにして運んでいます。その後、連写してみてみやはりネズミの身体の下に趾を入れて、さらに横にも趾を添えて掴むというよりは抱え上げるといった方がいいような持ち方をしていました。
この時点ですでにネズミは息絶えていたようです。それを運ぶのも【チョウゲンボウ】の能力からして無理をしているようにも感じませんでした。
私の中では、猛禽類が獲物を持つときは上から押さえつけるようにして荒々しく掴むものだとばかり思っていましたが決してその方法ばかりではないようです。
自分で何かを持ち上げるときの事を考えると上から掴みあげるよりも下から抱え上げるようにして運んだ方が楽なように感じます。野生に生きる彼らは最も効率的な方法を選択しながら生活していることを考えると、このような趾の使い方が猛禽類にとっても一般的なのかもしれません。
これを見た後、他の種類がどのような趾の使い方をしているのか?注目してみたいと思うようになりました。またいつかこのようなシーンが観察できたらご報告しますね。