磐梯朝日国立公園 裏磐梯
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2018年05月25日点検登山で磐梯山へ(八方台登山口から)
磐梯朝日国立公園 楊 寛明
こんにちは裏磐梯自然保護官事務所の楊です。
今回は、磐梯山山開き(5月27日)前に例年行われている猪苗代地区山岳遭難対策協議会の点検登山に参加してきました。
登山者が安全に磐梯山を楽しめるように、ロープの設置、登山道の目印等の設置を行いました。
磐梯山には6つの登山口(八方台登山口、裏磐梯登山口、川上登山口、渋谷登山口、猪苗代登山口、翁島登山口)があり各登山口に魅力があります。
八方台登山口は2時間半ほどで山頂に登ることができるため人気のある登山口になっています。
登り始めるとブナ林が続き、美しく爽やかな登山道を歩くことができます。
この日は快晴で絶好の登山日和となり磐梯山山頂は360°の大パノラマとなりました。
【磐梯山山頂から裏磐梯方面】
少し見にくいですが、快晴で空気が澄んでおり、右奥から月山、朝日連峰、飯豊連峰を望むことができました。
先ほどの裏磐梯方面の景色から180度振り返るとこの景色。
猪苗代町と湖がまるでつながっているかの様に見えるのは、田植えの時期にしか見ることができない絶景です。
これから本格的に夏山登山のシーズンになるかと思います。
写真では伝わらない迫力と自然の大きさを体感することができますのでぜひ登山しにいらしてはいかがでしょうか。
また、磐梯山にもガレ場や急斜面になっていて危険な場所もあります。
登山の装備や計画をしっかり立て、磐梯山を楽しんで頂ければと思います。
2018年05月18日東吾妻山周辺に行ってきました
磐梯朝日国立公園 楊 寛明
こんにちは、裏磐梯自然保護官事務所の楊です。
先日、地元山岳倶楽部が主催する植生復元作業の下見に行った際の、東吾妻山周辺の様子についてご紹介します。
今年はGWに降雪があったせいか、東吾妻山までの道のりには多くの雪が残っていました。
この様子だと完全に融けるまではまだ時間がかかりそうです。
東吾妻山は吾妻連峰第3の高峰で、晴れていれば裏磐梯の湖沼群や磐梯山などの裏磐梯方面や吾妻連峰を一望することができます。
浄土平湿原、姥ヶ原、酸ヶ平ではこれから花々が咲き始め、さわやかな風の中散策できる季節となります。写真は鎌沼の様子で、ちょうど今の時期は、毎年小さな氷河のような光景を見ることができます。
運が良ければ、雪の塊が音を立てて沼に落ちる瞬間を見ることができるそうです。
吾妻連峰や裏磐梯を一望できる東吾妻、静かな風を受けながらのんびりとした時間の流れる湿原で癒やされに来てはいかがでしょうか。
2018年04月18日磐梯吾妻スカイライン再開通
磐梯朝日国立公園 裏磐梯 畑中 亮輔
裏磐梯自然保護官事務所の畑中です。
冬期閉鎖していた磐梯吾妻スカイラインが4月17日に再開通し、スカイラインを通って浄土平へ行ってきましたので、その様子をお伝えします。
浄土平ビジターセンター付近の湿原では、雪解けが進んでいましたが、木道の一部が雪で覆われている場所もありましたので、散策される際にはご注意いただければと思います。
浄土平ビジターセンター付近の湿原
下の写真は、例年登山者カウンターを設置している場所になりますが、比較すると雪が少ないのが分かるかと思います。
2017年4月27日撮影 2018年4月17日撮影
これから多くの方に磐梯吾妻スカイラインを通って浄土平へお越しいただければと思いますが、浄土平の標高は1600m近くあるため、まだ降雪や路面凍結する場合がありますので、暖かい服装でお越しいただければと思います。磐梯吾妻スカイラインは、夜間通行止めとなっておりますので、ご注意ください。
※4月25日まで17時~翌朝8時、4月26日~5月6日までは17時~翌朝7時まで通行止めとなります。
また、裏磐梯周辺にある磐梯山ゴールドライン、磐梯吾妻レークラインは4月20日に、西吾妻スカイバレーは4月26日が開通予定となっております。
2018年04月11日春の兆し
磐梯朝日国立公園 裏磐梯 畑中 亮輔
裏磐梯自然保護官事務所の畑中です。
今年の冬は2月こそ積雪が多かったものの、3月は比較的穏やかな日が多く、4月は暖かい日が続いたためか裏磐梯は昨年より雪解けが早いようです。
下の写真は同じ場所で撮影したものになりますが、1年前と比べて積雪が少ないのが分かるかと思います。
2018年4月11日撮影 2017年4月12日
桧原湖を覆っていた氷も徐々に溶け始め、ミズバショウが見られる場所も増えてきました。木々の芽吹きはもう少し先になりそうですが、裏磐梯でも春を感じられるようになってきました。
桧原湖西岸からの磐梯山
ミズバショウの群落
春を感じられる日も多くなってきましたが、裏磐梯等の山間部では、4月下旬頃までは急な積雪もありますので、冬の準備でお越しいただければと思います。
2017年11月13日11月のパークボランティア活動
磐梯朝日国立公園 裏磐梯 畑中 亮輔
裏磐梯自然保護官事務所の畑中です。
裏磐梯周辺では紅葉のピークも過ぎ、冬が間近に迫っているのを日に日に感じるようになってきました。今回はパークボランティアの方々と6月~9月にかけて五色沼周辺で行ってきた特定外来生物であるオオハンゴンソウの防除活動の成果確認と4月に設置した五色沼自然探勝路の植生保護のロープ回収作業を行いましたので、その様子をお伝えします。
オオハンゴンソウの防除活動は、6月から9月にかけて、12回の活動を行い、延べ36名のパークボランティアの方々にご協力いただきました。オオハンゴンソウが少なくなったのを確認できた場所がある一方で、夏場一生懸命活動を行った場所にも関わらず、小さな個体が多数見られるという残念な場所もありました。来年度も引き続き活動を行い、在来植物が生育できるような環境をパークボランティアの方々と一緒に守れるよう頑張りたいと思います。
写真左上:確認の様子
写真右上:多数のオオハンゴンソウが見られた場所
写真左下:オオハンゴンソウが少なくなった場所
写真右下:新たに発見された小さな個体
五色沼自然探勝路に設置した植生保護のロープ17箇所の回収作業を行いました。落葉した探勝路で普段見ることのできない景色を眺めながら、行ったこの作業が今年の屋外での最後の作業となります。春先の除雪、各季節の探勝路の清掃、オオハンゴンソウの防除活動等、パークボランティアの皆様には本当にお世話になりました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
ロープ回収作業の様子
周辺の観光道路も間もなく、冬季閉鎖となります。裏磐梯はこれから冬を迎えますので、お越しの際には、暖かい服装と冬タイヤの装着等の準備をしっかりとして、冬の裏磐梯を楽しんでいただければと思います。
2017年11月10日秋も終わり
磐梯朝日国立公園 楊 寛明
こんにちは、裏磐梯自然保護官事務所の楊です。
皆さま、お元気にお過ごしでしょうか。
裏磐梯ではブナが葉を落とし、カラマツが黄金色に輝いています。
今回は、色づく裏磐梯の景色をご紹介します。
五色沼ブルーと紅葉のコントラストは見る人を惹きつけます。
水面に映る紅葉が綺麗に撮影できることで、人気の撮影地になっています。
晴れた日の紅葉も綺麗ですが、冷たい雨の降る日の薄暗い空間に浮き出る紅葉も趣深く綺麗です。
今年の紅葉もはらはらと落葉し、終わりを迎えています。裏磐梯では先日積雪を確認しました。冬に向けた準備が始まっています。
気温の低い裏磐梯では積雪や路面の凍結がありますので、気をつけてお越しください。
2017年10月18日紅葉前のパークボランティア活動
磐梯朝日国立公園 裏磐梯 畑中 亮輔
裏磐梯自然保護官事務所の畑中です。パークボランティアの方々にご協力いただき、五色沼東園地とレンゲ沼探勝路の清掃を行いましたので、その様子をお伝えします。
今回の作業は、木道の隙間に詰まった土をスクレーパー等を使って取り除く木道清掃と散策路の掃き掃除でした。木道清掃は、同じ姿勢での作業となり大変でしたが、木道の水はけが良くなり乾燥が早くなったので、より安全に散策できるようになったかと思います。
このような清掃活動は裏磐梯地区だけでなく、他地区でもパークボランティアの方々に作業していただいております。パークボランティアの方々の活躍もあって、国立公園を安全に楽しめるということを知っていただければと思います。作業にご協力いただいた皆様本当にありがとうございました。
写真左:木道清掃の様子
写真右:掃き掃除の様子
最後に裏磐梯周辺の紅葉情報をお届けします。浄土平のような標高が高い場所では、紅葉のピークは過ぎましたが、標高1000m付近ではまだ楽しむことができます。裏磐梯の紅葉はあと少しで見頃を迎えそうですが、これからの季節、急激な冷え込み、場合によっては降雪も考えられるので、気象情報をよくご確認のうえ、暖かい服装でお越しいただければと思います。
写真左:中瀬沼展望台からの磐梯山
写真右:レンゲ沼
2017年10月16日磐梯朝日国立公園浄土平の秋
磐梯朝日国立公園 楊 寛明
すっかり秋になり朝晩冷え込むようになりました。
裏磐梯自然保護官事務所の管轄エリアはとても広く様々な景色を楽しむことができます。
今回は、浄土平湿原、鎌沼、一切経山を巡視して見ることができた秋の浄土平周辺の様子を紹介します。
この日はあいにくの曇り空でしたが、緑の中にちりばめられた紅葉と釜沼に吹く爽やかな風で癒されました。
吾妻連峰では10月5日に初冠雪があり、平年より18日早く、昨年より28日早かったそうです。
浄土平での紅葉もピークを過ぎ、次は裏磐梯の紅葉が見頃となります。
これから冬に近づきますが、標高の高い裏磐梯では平地より寒くなりますので、ハイキングや登山の際には防寒具等の寒さ対策を忘れずにお越しください。
裏磐梯の湖沼群と紅葉の織りなす絶景を見に来てはいかがでしょうか。
2017年07月31日登山者カウンター点検
磐梯朝日国立公園 裏磐梯 畑中 亮輔
裏磐梯自然保護官事務所の畑中です。裏磐梯自然保護官事務所では、10地点に登山者カウンターを設置しており、今回はその中で4地点(裏磐梯登山口2地点、雄子沢登山口、飯豊川入口)について作業を行ってきたので、その様子をお伝えします。
ここ最近福島県内では、一時の厳しい暑さは収まったものの、蒸し暑い日が続いており、梅雨明けを待ち遠しく感じています。カウンターを設置している場所は、比較的涼しいものの、バッテリー等の必要な機材(10㎏近く)を持って設置場所まで向かっていると、汗が吹き出してきました。現場では、登山者カウンター内に保存されているデータの回収作業、バッテリー電圧の確認作業を毎回行っています。登山者カウンター前で黄色のレンジャー服をお見かけの際には、お声かけいただけると幸いです。
左上;裏磐梯登山口(銅沼方面)
右上:裏磐梯登山口(噴火口方面)
左下:雄子沢登山口
右下:飯豊川入口
※平成28年度の登山者数については、東北地方環境事務所のHPで公開しております。
(http://tohoku.env.go.jp/press.html)
最後にカウンターを確認した飯豊川入口周辺の川の水はとても澄んでおり、その流れる音を聞いているだけで暑さを忘れることができました。これから夏本番となり、厳しい暑さになるかと思いますが、磐梯朝日国立公園へ涼みに来てはいかがでしょうか。
飯豊川入口付近にある川の様子
皆さんこんにちは、裏磐梯自然保護官事務所の楊です。
今回は磐梯朝日国立公園の吾妻連峰の東側に位置する浄土平湿原の様子をお届けします。
前日の雨雲が過ぎ去り、爽やかな風が吹いていました。
この日は、ワタスゲが見頃を迎えており、一面に群生している所がありました。
【湿原から見た噴火口】
【ワタスゲ】
ワタスゲは高層湿原に生育するカヤツリグサ科の多年草です。
写真の白い部分は果期の小穂で、風と光を浴びキラキラと光輝いていました。
浄土平湿原では、木道のすぐ脇にも自生しているため、間近で見ることができます。
【イソツツジ】
他にもイソツツジなどが湿原を彩っています。
浄土平にアクセスする、磐梯吾妻スカイラインでは、晴れていれば猪苗代湖まで眺望できる箇所もあります。(吾妻八景 双竜の辻)
日々の疲れを癒やしに、磐梯朝日国立公園にお越しになってはいかがでしょうか。