秋田
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2008年07月01日水浴
秋田 足利 直哉
あっという間に2008年も上半期が終了しました。最近特に時間の流れが速いと感じられるのは何故でしょうか?
下半期は良い天気でスタートしました!梅雨が中休みしているらしくカラッと晴れ渡ってジリジリと肌を焼く日差しが暑かったですね~?「こんな日は水辺で涼しく過ごしたい!」と思うのは野鳥も同じなのでしょうか?
水辺近くの日陰でおにぎりを頬張っていると小鳥たちが水浴びにやってきました。

まずやってきたのは【カワラヒワ】でした。途中トビが旋回したので避難して中断しましたが、また直ぐにやって来て水浴びを再開しました。何度も何度も全身に水を浴びていました。

続いて【コムクドリ】がやって来ました。水辺に降りるや直ぐにお腹が水につかるくらいまで進んで、やはり何度も何度も全身に水を浴びていました。
小鳥たちの水浴びはとっっっても気持ちよさそうでした!!!実際は「暑いから衝動的に浴びた」のではなく「日常的に行っている行為」だとは思いますが、今日のような暑い日にこの光景は羨ましく感じられました。
下半期は良い天気でスタートしました!梅雨が中休みしているらしくカラッと晴れ渡ってジリジリと肌を焼く日差しが暑かったですね~?「こんな日は水辺で涼しく過ごしたい!」と思うのは野鳥も同じなのでしょうか?
水辺近くの日陰でおにぎりを頬張っていると小鳥たちが水浴びにやってきました。

まずやってきたのは【カワラヒワ】でした。途中トビが旋回したので避難して中断しましたが、また直ぐにやって来て水浴びを再開しました。何度も何度も全身に水を浴びていました。

続いて【コムクドリ】がやって来ました。水辺に降りるや直ぐにお腹が水につかるくらいまで進んで、やはり何度も何度も全身に水を浴びていました。
小鳥たちの水浴びはとっっっても気持ちよさそうでした!!!実際は「暑いから衝動的に浴びた」のではなく「日常的に行っている行為」だとは思いますが、今日のような暑い日にこの光景は羨ましく感じられました。
2008年06月30日中学生と一緒に野鳥観察
秋田 足利 直哉
先週の金曜日、『大潟の野鳥』をテーマに学習に取り組んでいる大潟中学校の3年生4名(と引率教諭1名)と一緒に野鳥観察をしてきました。
中学生達のうち3名は昨年から継続して学習を続けていて、初めて会った時から比べると大きく成長していました。思い返してみれば最初は双眼鏡やスコープの使い方もおぼつかなかったようでしたが、今は双眼鏡もスコープも瞬時に方向・ピントを合わせて野鳥観察できています。またフィールドでは「鳥の声がいっぱい聞こえる」といった反応だったのですが「この声はコジュリンですか?」と変わっています。今年から加わった生徒もそんな彼らに触発されて、野鳥観察に興味をもったようです。
彼らの野鳥に対する関心もどんどん深まっているようです。MY野鳥図鑑、MY双眼鏡を普段から持ち歩き、教室にもスコープを常設し、鳥見日記を付けたり、ある鳥の巣を継続して観察したり、書籍やネットで野鳥の生態を調べたりと・・・もう私よりもずっとずっと先を行っているようです。(私も頑張らないといけないと痛感しました。)
野鳥観察は草原と水辺を中心に行いました。草原では【コジュリン】のオスとメスの違いを間近で観察し、水辺では【カンムリカイツブリ】の親鳥が捕まえた小魚を雛に与えるシーンを観察しました。また生徒達からのリクエストで『カワセミが見たい!』ということだったので巣立ち直後の雛たちが集まる場所へ行ったら、2羽の幼鳥が寄り添って過ごしているシーンが見られました。
大潟村に住む彼らが普通に生活している直ぐそばに、多くの野鳥たちが生活しています。彼らにもその実感があるようで『鳥に興味が出てくると学校の行き帰りとか部活の最中も色んな鳥がいる事に気付いた』と言っていました。
彼らと楽しく過ごして、良い刺激を受けて、あっという間に時間が過ぎていきました。次の校外学習は9月末の予定ですが、もう既に私の首は伸びてはじめています(^^)


写真撮影:畠山自然保護官
中学生達のうち3名は昨年から継続して学習を続けていて、初めて会った時から比べると大きく成長していました。思い返してみれば最初は双眼鏡やスコープの使い方もおぼつかなかったようでしたが、今は双眼鏡もスコープも瞬時に方向・ピントを合わせて野鳥観察できています。またフィールドでは「鳥の声がいっぱい聞こえる」といった反応だったのですが「この声はコジュリンですか?」と変わっています。今年から加わった生徒もそんな彼らに触発されて、野鳥観察に興味をもったようです。
彼らの野鳥に対する関心もどんどん深まっているようです。MY野鳥図鑑、MY双眼鏡を普段から持ち歩き、教室にもスコープを常設し、鳥見日記を付けたり、ある鳥の巣を継続して観察したり、書籍やネットで野鳥の生態を調べたりと・・・もう私よりもずっとずっと先を行っているようです。(私も頑張らないといけないと痛感しました。)
野鳥観察は草原と水辺を中心に行いました。草原では【コジュリン】のオスとメスの違いを間近で観察し、水辺では【カンムリカイツブリ】の親鳥が捕まえた小魚を雛に与えるシーンを観察しました。また生徒達からのリクエストで『カワセミが見たい!』ということだったので巣立ち直後の雛たちが集まる場所へ行ったら、2羽の幼鳥が寄り添って過ごしているシーンが見られました。
大潟村に住む彼らが普通に生活している直ぐそばに、多くの野鳥たちが生活しています。彼らにもその実感があるようで『鳥に興味が出てくると学校の行き帰りとか部活の最中も色んな鳥がいる事に気付いた』と言っていました。
彼らと楽しく過ごして、良い刺激を受けて、あっという間に時間が過ぎていきました。次の校外学習は9月末の予定ですが、もう既に私の首は伸びてはじめています(^^)


写真撮影:畠山自然保護官
2008年06月26日白の群落
秋田 足利 直哉
今日は森吉山の外輪山の一つ、ヒバクラ岳に行ってきました。ブナ帯~矮小ブナ&オオシラビソ混成帯~オオシラビソ帯と明瞭に変化する植生が観察できる好ルートです。
森吉は花の山として知られています。今はそのポテンシャルを存分に発揮している絶好の時期です。同じコースを歩いていた方々も一番の期待は花を見ることだったようです。もうすぐ湿原に出るというところですれ違った男性は「○○が盛りだったし○○もキレイだったなぁ~あとは・・・」と満足げな顔で教えてくれた後に”ハッ”として「あまり俺が話しちゃうとあなたの楽しみが無くなるな!ゴメンゴメン」ともっと話したいのをようやく我慢してくれたようです。そのやりとりで私の期待は大きく膨らみました。
このコースは花に視点を置くと尾根と頂上部の湿原とで大きく特徴が異なります。今日はどちらかと言えば地味な方(?)の尾根部に咲く「白い花」で特に群落で見られる花を取り上げます。ちなみに湿原ではチングルマが終わりかけ、イワカガミ・イワイチョウ・ヒナザクラが花盛り、ニッコウキスゲ・コバイケイソウが咲き始めでした。私もすれ違った男性を見習って皆さんの楽しみを奪わないようにしようかなと・・・(笑)
では登山口を出発して出会う順番に紹介します。

【マイヅルソウ】登山口付近は終わりかけでしたがブナ帯の傾斜がきつくなるあたりでは今が見頃でした。ちょうど汗が出始める頃なので足を止める良いきっかけになります。

【ズダヤクシュ】登山道に沿って群落になっている場所があります。上の【マイヅルソウ】と共にルーペでの観察がお奨めです!

【ゴゼンタチバナ】この種は個体差が大きく、花の大きさも大小様々、花の色も黄緑~白まで様々でした。この花が見えてきたら湿原はもうすぐです!
本当はもっともっと紹介したいのですが、やはりそこは『行ってみてのお楽しみ!!』ってことでv(^^)v
森吉は花の山として知られています。今はそのポテンシャルを存分に発揮している絶好の時期です。同じコースを歩いていた方々も一番の期待は花を見ることだったようです。もうすぐ湿原に出るというところですれ違った男性は「○○が盛りだったし○○もキレイだったなぁ~あとは・・・」と満足げな顔で教えてくれた後に”ハッ”として「あまり俺が話しちゃうとあなたの楽しみが無くなるな!ゴメンゴメン」ともっと話したいのをようやく我慢してくれたようです。そのやりとりで私の期待は大きく膨らみました。
このコースは花に視点を置くと尾根と頂上部の湿原とで大きく特徴が異なります。今日はどちらかと言えば地味な方(?)の尾根部に咲く「白い花」で特に群落で見られる花を取り上げます。ちなみに湿原ではチングルマが終わりかけ、イワカガミ・イワイチョウ・ヒナザクラが花盛り、ニッコウキスゲ・コバイケイソウが咲き始めでした。私もすれ違った男性を見習って皆さんの楽しみを奪わないようにしようかなと・・・(笑)
では登山口を出発して出会う順番に紹介します。

【マイヅルソウ】登山口付近は終わりかけでしたがブナ帯の傾斜がきつくなるあたりでは今が見頃でした。ちょうど汗が出始める頃なので足を止める良いきっかけになります。

【ズダヤクシュ】登山道に沿って群落になっている場所があります。上の【マイヅルソウ】と共にルーペでの観察がお奨めです!

【ゴゼンタチバナ】この種は個体差が大きく、花の大きさも大小様々、花の色も黄緑~白まで様々でした。この花が見えてきたら湿原はもうすぐです!
本当はもっともっと紹介したいのですが、やはりそこは『行ってみてのお楽しみ!!』ってことでv(^^)v
2008年06月25日ヒトヨタケ
秋田 足利 直哉
窓の外から見える空は、梅雨時らしくすっきりしません。雨の気配は感じないのですが湿度は高いようです・・。こんな日は事務所にいるよりもブナの森の中に居た方が何倍も気持ちいいのになぁ~と思いつつデスクワークです。
先日、森吉山麓の桃洞滝へ行ってきました。以前この日記でモリアオガエルの産卵の様子をお伝えしました。そろそろ卵塊の中でオタマジャクシが動き回っているのを期待したのですが、まだその兆候は見られませんでした。と、書いている今日あたり池の上ではそんなドラマが始まっているかも知れませんけど・・・
一つくらい期待がはずれてもまだまだ見所はいっぱいです。今日はその中からブナの林床で見かけたキノコを紹介します。


【ヒトヨタケ】です。漢字では【一夜茸】と書きます。このキノコは、傘の部分が周辺部から徐々に液化して、最後には柄だけを残して溶けて無くなってしまうという特徴がありますが、それに要す時間が『一夜』と言うことで名付けられたそうです。(でも実際には溶けて無くなるまで数日かかるようですが・・・)
図鑑には、「傘は初め卵型、後に釣り鐘型、さらに徐々に開いて菅笠型になる」と言うように説明されています。この場所ではちょうどその説明通りの各段階が見られました。1枚目の写真に卵型→釣り鐘型→徐々に開いて・・の3段階が、2枚目の写真には菅笠型に開いた段階が見えますね!事務所にある図鑑よりも良いサンプル写真が撮れたと自己満足に浸っています・・(笑)
ちなみに・・このキノコは幼菌を食すことができるそうです。(でも何処の段階までが『幼菌』なのか判断が難しそうですね?)
しかし!!酒類を飲む前に食べると中毒になるそうです。含有成分であるコプリンがアルコールを分解するための代謝の働きを阻害して、血液中にアセトアルデヒドが蓄積するのだそうです。ご注意下さい!!
先日、森吉山麓の桃洞滝へ行ってきました。以前この日記でモリアオガエルの産卵の様子をお伝えしました。そろそろ卵塊の中でオタマジャクシが動き回っているのを期待したのですが、まだその兆候は見られませんでした。と、書いている今日あたり池の上ではそんなドラマが始まっているかも知れませんけど・・・
一つくらい期待がはずれてもまだまだ見所はいっぱいです。今日はその中からブナの林床で見かけたキノコを紹介します。


【ヒトヨタケ】です。漢字では【一夜茸】と書きます。このキノコは、傘の部分が周辺部から徐々に液化して、最後には柄だけを残して溶けて無くなってしまうという特徴がありますが、それに要す時間が『一夜』と言うことで名付けられたそうです。(でも実際には溶けて無くなるまで数日かかるようですが・・・)
図鑑には、「傘は初め卵型、後に釣り鐘型、さらに徐々に開いて菅笠型になる」と言うように説明されています。この場所ではちょうどその説明通りの各段階が見られました。1枚目の写真に卵型→釣り鐘型→徐々に開いて・・の3段階が、2枚目の写真には菅笠型に開いた段階が見えますね!事務所にある図鑑よりも良いサンプル写真が撮れたと自己満足に浸っています・・(笑)
ちなみに・・このキノコは幼菌を食すことができるそうです。(でも何処の段階までが『幼菌』なのか判断が難しそうですね?)
しかし!!酒類を飲む前に食べると中毒になるそうです。含有成分であるコプリンがアルコールを分解するための代謝の働きを阻害して、血液中にアセトアルデヒドが蓄積するのだそうです。ご注意下さい!!
2008年06月24日オオバンの親子
秋田 足利 直哉
今日の秋田は朝方”おしめり”程度の雨が降りました。体感気温も昨日までに比べて随分と低く感じられ、事務所の窓もほんのちょっと開けてちょうど良い感じで過ごせています。
さてさて、今日も大潟草原の野鳥の親子ネタです。
今度の金曜日には地元の中学生が総合学習で『大潟の野鳥』を調べにやってきます。その時ここに紹介した親子達の姿を一緒に観察できるかも?です。中学生達と一緒に観察するのが今から楽しみです。
今日は【オオバン】の親子です。西部承水路で私が確認した範囲では3組が繁殖しているようです。もしかして?と思うようなケースもありますからきっともっと多くの繁殖が行われているものと考えています。
そのうち最も成長が早い親子を紹介します↓

繁殖したペアのもとには、姿からは【オオバン】だとは想像できない雛が片時も離れずに一緒に過ごしています。この時は親鳥が雛に餌を与えるシーンを観察することが出来ました。
親鳥は潜って湖底から水草、あるいは藻を採ってきて雛たちに与えます。雛たちは親鳥が餌を咥えて上がってくるやいなや、我先にと泳ぎ寄り、餌を貰います。親鳥は何度も何度も潜っては餌を採ってきて雛に与えます。
30分くらい経ったでしょうか?親鳥がついに息切れしてしまったようです。雛からスーッと離れていきました。未だ食べたりない雛たちはもう1羽の親鳥のもとへ行き、今度はそちらにおねだりをしていました。食欲旺盛な雛たちを養うのは大変なようです。
さてさて、今日も大潟草原の野鳥の親子ネタです。
今度の金曜日には地元の中学生が総合学習で『大潟の野鳥』を調べにやってきます。その時ここに紹介した親子達の姿を一緒に観察できるかも?です。中学生達と一緒に観察するのが今から楽しみです。
今日は【オオバン】の親子です。西部承水路で私が確認した範囲では3組が繁殖しているようです。もしかして?と思うようなケースもありますからきっともっと多くの繁殖が行われているものと考えています。
そのうち最も成長が早い親子を紹介します↓

繁殖したペアのもとには、姿からは【オオバン】だとは想像できない雛が片時も離れずに一緒に過ごしています。この時は親鳥が雛に餌を与えるシーンを観察することが出来ました。
親鳥は潜って湖底から水草、あるいは藻を採ってきて雛たちに与えます。雛たちは親鳥が餌を咥えて上がってくるやいなや、我先にと泳ぎ寄り、餌を貰います。親鳥は何度も何度も潜っては餌を採ってきて雛に与えます。
30分くらい経ったでしょうか?親鳥がついに息切れしてしまったようです。雛からスーッと離れていきました。未だ食べたりない雛たちはもう1羽の親鳥のもとへ行き、今度はそちらにおねだりをしていました。食欲旺盛な雛たちを養うのは大変なようです。
2008年06月23日カンムリカイツブリの親子
秋田 足利 直哉
梅雨入り以降、晴れの日が続いています。農家の方々からは水不足を懸念する声が聞かれます。天気予報によれば、これから東北地方でも雨が降る見込みです。農家にとっては待ちに待った雨ですが、秋田県南部の湯沢雄勝の地震被災地では雨が降ると復旧が遅れる困りものの雨・・・「雨も場所を選んで降ってくれたらいいのに・・」と思ってしまう今日この頃です。
さて、先週に引き続いて大潟草原鳥獣保護区の「野鳥の親子」ネタです。
1枚目の写真をご覧下さい。【カンムリカイツブリ】ですが、1羽だけしか写っていませんよね?でもこれがこの時期よーく見られるカンムリカイツブリの親子の姿なんです。

【カンムリカイツブリ】のメス個体、ぱっと見は解らないのですが、普段よりも背中というか、翼が膨らんでいます。ノーマルの状態よりも随分と盛り上がって見えます。 なぜか?
↓写真をクリックすると拡大されますのでよーーーくご覧下さい。首の後ろに何やら縞模様の物体が見えませんか?

縞模様の正体はカンムリカイツブリの雛です。既に水に浮かんで泳ぐことも出来る雛ですが、この時期は親鳥の背中の上で、と言うか翼の下に隠れて過ごす事が多いようです。特にこの時のような開けた水面に現れる時は、大抵この様にして過ごしています。
親鳥は我が子を天敵などから守るため、神経質になっているかもしれませんから離れて観察しなければなりませんが、雛たちが各自一人一人(一羽一羽)水の上で過ごすようになるまでの僅かな期間、親鳥の背中で過ごす小さな雛たちを見ることが出来ます。
もう少し大きくなってくると、親鳥に見守られながら自分で泳ぐ姿が見られます。色合いは違いますが、縞模様の愛らしい雛は、さながら『泳ぐウリ坊』ですよ!
さて、先週に引き続いて大潟草原鳥獣保護区の「野鳥の親子」ネタです。
1枚目の写真をご覧下さい。【カンムリカイツブリ】ですが、1羽だけしか写っていませんよね?でもこれがこの時期よーく見られるカンムリカイツブリの親子の姿なんです。

【カンムリカイツブリ】のメス個体、ぱっと見は解らないのですが、普段よりも背中というか、翼が膨らんでいます。ノーマルの状態よりも随分と盛り上がって見えます。 なぜか?
↓写真をクリックすると拡大されますのでよーーーくご覧下さい。首の後ろに何やら縞模様の物体が見えませんか?

縞模様の正体はカンムリカイツブリの雛です。既に水に浮かんで泳ぐことも出来る雛ですが、この時期は親鳥の背中の上で、と言うか翼の下に隠れて過ごす事が多いようです。特にこの時のような開けた水面に現れる時は、大抵この様にして過ごしています。
親鳥は我が子を天敵などから守るため、神経質になっているかもしれませんから離れて観察しなければなりませんが、雛たちが各自一人一人(一羽一羽)水の上で過ごすようになるまでの僅かな期間、親鳥の背中で過ごす小さな雛たちを見ることが出来ます。
もう少し大きくなってくると、親鳥に見守られながら自分で泳ぐ姿が見られます。色合いは違いますが、縞模様の愛らしい雛は、さながら『泳ぐウリ坊』ですよ!
2008年06月20日ケリの親子
秋田 足利 直哉
秋田県を含む東北全域が梅雨入りいたしました。昨年よりも早く平年よりも遅い梅雨入りなんだそうです。
梅雨入り二日目の今日、大潟に行ってきました。見た目には快晴なのですが湿度が高く、ちょっと歩いただけで直ぐに汗がジワッと出てきます。外を歩くには、ちょっと不快な感じでしたが、鳥たちの愛らしい姿、微笑ましい姿に不快指数が減退していくような気がします。
巡視区域が始まるちょっと手前で見つけたケリの親子の姿がなんとも微笑ましかったので紹介します。

一番右が親鳥であとの2羽が今年生まれた幼鳥です。

幼鳥がストレッチするように羽を広げました。翼はもう親鳥並に立派なようでした。
この親子は田んぼの畦道でゆったりと過ごしていました。親鳥にはそれほど緊張した様子もなく、我が子をのびのびと遊ばせているようで、幼鳥たちも親鳥の目の届く範囲で自由気ままに過ごしていたようです。
もっと見ていたい気持ちになりましたが家族団欒の邪魔をするのも野暮だと思い、写真を数枚撮って立ち去りました。
家族でひなたぼっこしながらゆっくり過ごすって、イイですよね~?
梅雨入り二日目の今日、大潟に行ってきました。見た目には快晴なのですが湿度が高く、ちょっと歩いただけで直ぐに汗がジワッと出てきます。外を歩くには、ちょっと不快な感じでしたが、鳥たちの愛らしい姿、微笑ましい姿に不快指数が減退していくような気がします。
巡視区域が始まるちょっと手前で見つけたケリの親子の姿がなんとも微笑ましかったので紹介します。

一番右が親鳥であとの2羽が今年生まれた幼鳥です。

幼鳥がストレッチするように羽を広げました。翼はもう親鳥並に立派なようでした。
この親子は田んぼの畦道でゆったりと過ごしていました。親鳥にはそれほど緊張した様子もなく、我が子をのびのびと遊ばせているようで、幼鳥たちも親鳥の目の届く範囲で自由気ままに過ごしていたようです。
もっと見ていたい気持ちになりましたが家族団欒の邪魔をするのも野暮だと思い、写真を数枚撮って立ち去りました。
家族でひなたぼっこしながらゆっくり過ごすって、イイですよね~?
2008年06月18日巣立ち雛がいっぱい
秋田 足利 直哉
今、森吉山麓高原のブナの森には新しい命がたくさん誕生しています。特に野鳥たちは今年生まれの雛たちが巣立った直後のようで、森の中は小鳥たちの鳴き声で充ち満ちています。
この日は、色んな小鳥たちが混じり合って群れを形成する「混群」が見られるお気に入りのコースを歩いてきました。そしてその中で【シジュウカラ】と【ヤマガラ】の巣立ち直後の雛たちを見つけました。『幼鳥』と呼ぶにしてもあまりに幼い彼らは一見しただけでは何の種類なのか判別するのが難しかったです。近くに親鳥が付いている場合は良いのですが、雛だけで居た場合は『ん??』って感じです。親鳥に比べて全体的に色が淡く、目立つはずの特徴ある羽もまだ不鮮明でした。

【シジュウカラ】の巣立ち雛

【ヤマガラ】の巣立ち雛
巣立ち直後の雛も混群に混じって一生懸命親鳥の後を追いかけていました。彼らはこうして集団の中で成長していくのでしょう。
-追記-
森吉山野生鳥獣センターでは今年度のオープンに併せてAEDを設置いたしました。そして昨日、地元の北秋田市消防本部にお願いして森吉山野生鳥獣センター関係者全員で救命講習会を実施いたしました。
森吉山麓高原エリア内では唯一のAED設置施設だそうです。万が一の場合「森吉山野生鳥獣センターに行けばAEDがある!」と覚えて下さい。

この日は、色んな小鳥たちが混じり合って群れを形成する「混群」が見られるお気に入りのコースを歩いてきました。そしてその中で【シジュウカラ】と【ヤマガラ】の巣立ち直後の雛たちを見つけました。『幼鳥』と呼ぶにしてもあまりに幼い彼らは一見しただけでは何の種類なのか判別するのが難しかったです。近くに親鳥が付いている場合は良いのですが、雛だけで居た場合は『ん??』って感じです。親鳥に比べて全体的に色が淡く、目立つはずの特徴ある羽もまだ不鮮明でした。

【シジュウカラ】の巣立ち雛

【ヤマガラ】の巣立ち雛
巣立ち直後の雛も混群に混じって一生懸命親鳥の後を追いかけていました。彼らはこうして集団の中で成長していくのでしょう。
-追記-
森吉山野生鳥獣センターでは今年度のオープンに併せてAEDを設置いたしました。そして昨日、地元の北秋田市消防本部にお願いして森吉山野生鳥獣センター関係者全員で救命講習会を実施いたしました。
森吉山麓高原エリア内では唯一のAED設置施設だそうです。万が一の場合「森吉山野生鳥獣センターに行けばAEDがある!」と覚えて下さい。

2008年06月16日巣の再利用
秋田 足利 直哉
土曜日の地震を受けて、管内の安全確認をしています。今のところ大潟草原は全域で安全確認が終了しています。森吉は森吉山野生鳥獣センターとそこまでのアクセス道路での安全確認は終了しましたが、各登山道などの安全確認が出来ていません。地震で地盤がゆるんでいる可能性もありますので、安全を確認してから行動するようにして下さい。また今後の余震や雨にも注意が必要です!!
随分前になりますがこの日記で大潟に生息するアカゲラの事を描きました。大潟にはアカゲラとコゲラの2種類のキツツキが生息していますがその彼ら(主にアカゲラ)の作った巣穴が他の鳥たちに再利用されています。
先日巡視した際にアカゲラが棲む林を丹念に見たのですが、その時アカゲラが使った巣穴を再利用している【コムクドリ】を見ました。

見つけたときはオスの【コムクドリ】が穴から顔を出して周囲を見渡している場面でした。急いでカメラを構えて撮影しましたが、なかなか飛び出しません。何度も何度も右見て、左見て、正面も上空も遠くも見て用心に用心を重ねて飛び出しました。しばらくするとそのオスが直ぐに戻ってきました。

戻ってきたオスは何か加えていたようでした。その後このオスは何度も何度も同じ行動を繰り返していました。この巣の中は今、どんな状況なのでしょうか?私は卵を抱いたメスがいるものと想像しているのですが・・・実際はどうなのでしょう?この記事を書きながらまた気になってきました。
随分前になりますがこの日記で大潟に生息するアカゲラの事を描きました。大潟にはアカゲラとコゲラの2種類のキツツキが生息していますがその彼ら(主にアカゲラ)の作った巣穴が他の鳥たちに再利用されています。
先日巡視した際にアカゲラが棲む林を丹念に見たのですが、その時アカゲラが使った巣穴を再利用している【コムクドリ】を見ました。

見つけたときはオスの【コムクドリ】が穴から顔を出して周囲を見渡している場面でした。急いでカメラを構えて撮影しましたが、なかなか飛び出しません。何度も何度も右見て、左見て、正面も上空も遠くも見て用心に用心を重ねて飛び出しました。しばらくするとそのオスが直ぐに戻ってきました。

戻ってきたオスは何か加えていたようでした。その後このオスは何度も何度も同じ行動を繰り返していました。この巣の中は今、どんな状況なのでしょうか?私は卵を抱いたメスがいるものと想像しているのですが・・・実際はどうなのでしょう?この記事を書きながらまた気になってきました。


この日は時間帯を早めて観察場所に行ったら、ちょうど【カワセミ】の食事の時間とかさなって、カワセミが漁をする様子を観察することが出来ました。
調べてみるとカワセミの仲間は日々規則正しい生活リズムを刻んで過ごしているらしく、また採餌の場所も決まっていて、ほぼ毎日決まった時間に決まった場所で漁をするのだそうです。
つまりこの場所は餌を採る漁場となっているということ。そのお気に入りの度合いを示すかのように、周囲はカワセミの物と想像される白い糞が岩などにたくさんこびり付いています。
全体に黒みがかっていて、嘴全体が黒いのでオスの幼鳥と思われる【カワセミ】が水面に伸びている枝にとまって、じっと狙いを定めています。
「いけるっ」と思ったのでしょうか?水中めがけてダイブしました。よく見ると体を矢のようにして勢いよく飛び込んでいる様子がわかります。
この場所には親鳥1羽と幼鳥2羽の姿を見ることが出来ます。【カワセミ】は普段は単独行動をすることが多く、縄張り意識も強いということですから、きっと独り立ちを控えた家族なのでしょう!ここの幼鳥達は上手に小魚を捕まえているようなので、これから先もしっかり生きていけるだろうと思います。
でもそうするとこの場所は誰の縄張りになるのでしょうか?