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アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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秋田

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2014年09月03日9月の森吉山野生鳥獣センター

秋田 足利 直哉

 夏休みが終り・・秋の観光シーズンはまだちょっと先の話・・そんな時期は施設を預かる者にとって一つの頑張り時です。そこで今日の日記は7月、8月とお伝えしてきました森吉山野生鳥獣センターで実施中の企画展のお知らせの9月版です。今月は、いつもより力が入ってます!!



 現在、入り口から館内に入って頂くとこんな光景が確認できます。この写真で現在開催中の展示が確認できますので、順に御紹介していきます。


 先ずは、館内の一番目立つ場所に展示中なのがこちら!!


 今年度から新たに始まった地元北秋田市在住の中嶋さんの『花 絵付け』展で、9月1日から9月30日までの1ヶ月間展示予定です。これは先日、この日記でも書いた観察会が縁で企画展の実施にまで繋がったもので、今年の企画展の目玉です!!
 エコバッグや木製小物に野の花を描いた作品は、先日来館した女子大生をして『ちょーキレイ』で、『これ欲しい!』と思うような物がたくさんあります。(※ただしこちらは「商品」ではなく、あくまでも個人の作品です。)まだ始まって数日の企画展ですが、これまでに無いくらいの反響がある様です。



 続いて、森吉山野生鳥獣センター企画展史上最も大型の作品が並ぶこちら!!


 反響が大きいという点ではこちらも負けず劣らずです。こちらは様々な業務で連携している秋田県の「環境と文化のむら」を拠点に作品を展示していた秋田市在住の谷口さんの『通草蔓縄文』で、8月26日(火)から始まっていてこの後11月3日(月)の閉館まで展示予定です。
 「通草」は「あけび」と読みそれに「つる」が続くのであけびづる細工である事は想像できるかと思います。そのあけびづるを使って縄文土器を模した器や縄文土器などに付けられた紋様を取り入れたタペストリーなどの作品展です。他では目にしたことが無い独特作品はその大きさや緻密さに感心しきりです。



 そして最後に、東北アクティブレンジャー写真展『東北の自然 ~いきもの~』も開催中です(こちらは森吉山野生鳥獣センターの企画ではありませんが・・・)ので併せてご覧頂ければ幸いです。
 昨年までに各アクティブレンジャーが日頃の業務の最中に出会った動物や昆虫などの写真がご覧頂けます。



 この日記を読んで、『行ってみようかな?』と思って頂けたら嬉しいです。この時期は特に平日だとかなりゆっくりをご覧頂けることと思います。
 そして館内の展示をご覧頂いた後は、9月1日の日記でお伝えしたイラストマップを持ってちょこっとハイキングに出かけてみてはいかがでしょう?

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2014年09月01日ちょこっとハイキング①

秋田 足利 直哉

 今日から9月。グリーンシーズンも残り僅か・・暑さも和らいで野外での活動もしやすくなってきました。

 秋が近づくにつれ、夕暮れの訪れも早くなってきます。日が長い間は余裕のあった行動も徐々に時間短縮を迫られるようになってきます。そんな季節には、企画展+ちょこっとハイキングなどいかがでしょうか?

 これまでもお伝えしてきているように、森吉山野生鳥獣センターでは月単位で企画展を実施していることろですが、そうした広報活動が徐々に実を結んで、企画展目的で来館いただける方もちょっとずつ増えてきました。
 せっかく山奥の森吉山野生鳥獣センターまで足を運んでもらったので、企画展をご覧になったついでに、ちょこっと小一時間程度のハイキングもいかがでしょうか?という提案と共に手作りのイラストマップも配布しています。

 
 その第一弾として、森吉山野生鳥獣センターを起点におよその所要時間40~1時間くらいの『ネイチャートレイル』を御紹介します。
 このコースは森吉山野生鳥獣センターの開館に併せて整備された歩道です。コース中にはエビガライチゴやサルナシやヤマブドウなどの実のなる植物が豊富に見られるほか、シナノキの大木などもあったりして色々と見所もあります。


 コースのレイアウトや標高差なども分かるにして、見所も色つきの吹き出しで表現しています。これ一枚を持って気軽に歩いて頂ける様に工夫して描いてみました。


 気軽に歩いて頂ける様にコース整備も万全です。コース中に目立った標識は設置されていませんが、このイラストマップを見ながら辿ってもらえれば道に迷うことは無いと思います。


 森吉山野生鳥獣センターを起点にしたコースは、桃洞滝や赤水渓谷などの道具を要する渓谷歩きや、黒石登山道を通って森吉山に至る健脚コースなど本格的なコースもありますが、専用の道具や高価な登山靴で無くても、お手頃なハイキングシューズやスニーカーでも楽しめるコースも充実です。
 このイラストマップは森吉山野生鳥獣センターで配布してますので、是非お手にとって、ハイキングのお供に連れて行ってやって下さい!!

 

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2014年08月28日観察会での植樹活動

秋田 足利 直哉

 朝晩は随分と涼しくなり、雲の様子に秋の気配が感じられる秋田市内です。


 先日、森吉での自然観察会の様子をお伝えしたところですが、今年度も観察会のプログラムの一環で植樹活動を実施しています。
 観察会の実施体制として森吉山野生鳥獣センター運営協議会が主催して観察会を実施していますが、秋田県が実施している森吉山麓高原自然再生事業を行う森吉山麓高原自然再生協議会に共催して頂いて、観察会に参加頂いた方々にブナなどの広葉樹の苗木を植樹して頂いてます。

 森吉山麓高原ではかつての広大な牧場跡地をクマゲラの棲める森に復元しようという目的で自然再生事業が行われており、あらゆる機会を捉えて植樹活動が行われています。


 7月6日(日)に実施した自然観察会『樹木医と歩く森吉の森』にご参加頂いた方々には旧牧場の北側に位置する今年度版の植栽地に一人2本のブナなどの苗木を植樹して頂きました。


 上が植樹前で下が植樹後の写真です。一見すると大きな変化はありませんが、これが数年度には苗木が生長して森の片鱗が見られるようになるはずです。


 この観察会に参加された方々は樹木への関心が高いこともあって、植樹経験も豊富な方が多く、非常に手際よく植樹をしている様子が印象的でした。
 観察会で講師を務めて頂いた樹木医の方は植樹の指導もしてくださり、プロ目線でのアドバイスもしてくださいました。
 この日、植樹された苗木は他の植樹の機会よりもその後の成長が期待できるかも知れません!



 先日8月24日(日)に実施した『アーティスト目線で観察会』に参加頂いた皆さんには森吉山野生鳥獣センター敷地内に植樹をしていただきました。(今年度版の植栽地が大雨の影響で土壌状態が悪かったため)観察会でブナの葉を熱心に眺めた後に一人2本のブナの苗木を植樹しました。


 昨年のアーティスト目線で観察会での植樹もこの場所でしたので、昨年ご自身が植えた苗木の確認も出来た方もいらっしゃいました。


 観察会中は同じ姿勢で居る事が多かったためか?体を動かすことが気持ちよさそうでもありました。
 この場所は森吉山野生鳥獣センターからほど近いこともあって、その後の様子見も容易です。この日植樹された方からは、『この後も様子を見に来られるのでこの場所の植樹できて良かった』という声が聞かれました。



 今後実施予定の観察会でもプログラムの中に植樹を組み込む予定です。また10月には森吉山麓高原自然再生協議会とタッグを組んで再生事業地を舞台にした観察会も計画しております。皆さんも観察会に参加して、森吉の森に将来クマゲラの棲む森の一部となる様に苗木の植樹をしてみませんか?

 

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2014年08月26日実施報告:『アーティスト目線で観察会』

秋田 足利 直哉

 8月も最終週になりました。夏らしい日が続かないまま秋の気配が漂い始めた秋田市内です。



 8月24日(日)、森吉山野生鳥獣センター運営協議会主催の観察会『アーティスト目線で観察会』を実施しました。
 森吉山野生鳥獣センター大壁画の作者である画家の三村治男さんに講師をお願いして実施するこの観察会は今年で2回目になりました。観察手法の一つとしてスケッチに特化して実施するこの観察会、既にコアなファンを獲得しております。

 今年も『葉』をテーマにしました。描くためにじっくり観察する。正確に描くためには細部まで詳細に観察しなければならない。基本的な葉脈や葉縁などは当然ですが、色合いや一枚の葉の中でも色の違いがある点、葉柄の形状など細かな点もしっかり観察して一枚の葉をスケッチしていきました。
 全員で取り上げたのは森吉の森でもっとも観察機会が多いと言っても過言では無い『ブナ』でした。ブナが主体の森で、その中の1枚の葉をとことんまでに観察して紙に写し取っていく。そしてその葉が一枚の作品となる様に仕上げていく。そんな観察会となりました。




 講師の三村さんに丁寧に指導して頂きました。初めは何となく描いていたブナの葉も観察会が終わる頃には素敵な作品が生まれていました。しっかり観察した結果が一枚のアート作品になるなんて!!なんて素敵な観察会でしょうか^^



 今回の参加者が描いたブナの葉のほんの一部をお見せしましょう。この観察会に絵の上手下手は関係ありません。この観察会では『私は絵が下手だから・・』というのは禁句です。
 どれだけ、しっかり観察して写し取るか?そして本業の画家の手助けを得て、どなたでも絵画として鑑賞できるレベルまで到達できます。どうですか?下の彩色したブナの葉は?素敵ですよね?


 今回の観察会には、ある常連さんが参加してくれました。その方は自然観察に興味があって様々な分野、場所の観察会に出かけてると伺ってましたが、昨年の三村さんの観察会に参加したのがきっかけで、その後自宅で絵を描き続けていたと言ってスケッチブックを持参してくれました。そのページをめくると味のある水彩画が次々と現れました。
 正直、それを見て感動しました!!私達が実施した観察会をきっかけにしてその後継続できる何かを見つけてくれたなんて、本当に嬉しい事でした。


 そしてまたある方は、やはりこの観察会に参加いただいた事をきっかけにして縁が出来て、ご自身で描き続けていた作品を9月の一ヶ月間、森吉山野生鳥獣センターで展示するという成果にも結びついています。
 この縁も本当に嬉しい、ありがたいことです。この観察会は森吉山野生鳥獣センターの運営協議会が主催ですから森吉山野生鳥獣センターの利用促進の意味合いももっているのですが、この様な形で成就するなんてまさに理想の形です!!



 観察会の実施は大変な事も多いのが事実ですが、こうした嬉しい事があれば、そんな苦労は簡単に吹き飛んでしまいます。さぁまた頑張ろうっと!!


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2014年08月18日企画展 in大潟草原野鳥観察舎 第二四半期分

秋田 足利 直哉

 お盆も過ぎて、通勤時間帯に混雑が見られるようになってきました。段々夏休みモードも終わりが近づいてきたという事でしょうか?


 お盆の頃を過ぎると、周囲の自然も移ろいを見せるようになります。このところ・・見られる花は秋の花になってきましたし、ブナの森の主役も花からキノコに変わってきました。また渡り途中と思われるシギチドリ類も見られるようになってきました。これから徐々に渡りの鳥たちが増えていくことでしょう。

 更には夏鳥として飛来した野鳥たちはほぼ繁殖を終え、今年巣立った幼鳥の姿も多く見られています。繁殖活動をした親鳥に今年生まれた幼鳥たち。更に渡りの野鳥たちも増えてくるとなると、今は野鳥観察のチャンスと言えるでしょう!!
 そこで(←無理矢理な感じもしますが・・・)、5月7日の日記で紹介した第一四半期分に続いて、第4弾から第6弾までの第二子半期分のイラストを紹介します。
 

 第4弾は第3弾に続いて比較的観察しやすいカモ類の♂を6種まとめたもので、第3弾で取り上げなかった淡水ガモを描いています。実際の観察会では2枚併せて使えるかな?と思っています。


 第5弾はカラス5種類を描きました。すべて秋田県内での観察記録がある種です。「カラス」とまとめられるのが一般的かも知れませんが、実は全身(ほぼ)黒いカラスもこの様に種類が違ったりもするのです。主に秋~初春の野鳥観察会で活躍することでしょう。


 第6弾は白いサギ6種の夏羽を描いた物です。一番上のクロサギ白色型が見られる可能性はかなり低いかも知れませんが、それ以外のサギは大潟村やその周辺で観察できる種ばかりです。この時期は既に冬羽に移行しているものも多くなっていますが、これを掲示していた頃には多くの方が自分が観察した個体と比較するために利用してくれたようです。


 現在は大潟草原野鳥観察舎に第7弾と第8弾を掲示中です。もちろん現在、観察可能な種を多く描いているものです。いずれまた第三四半期分を紹介するかも知れませんが、是非お越しいただいて実際にご覧頂いて、野鳥観察にお役立ていただければ幸いです。


 大潟草原野鳥観察舎は土日祝日が開館日となっていて、午前9時から午後3時まで職員がいます。観察路も整備したてで歩きやすくなってますよ!!今は保護区内のコロニーで繁殖したサギ類と草原性の鳥類たちが観察できるはずです。是非、大潟草原鳥獣保護区にお越しください。

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2014年08月12日8月の森吉山野生鳥獣センター

秋田 足利 直哉

 通勤の車両が明らかに少なくなっているのが分かった今朝の秋田市内。台風が去ってもスッキリしない空が広がっています。


 最近のアクティブレンジャー日記は各地から写真展開催の様子を伝えるものが多くなっています。私もその中の一人ではあるのですが更にもう一箇所、写真展の様子をお伝えします。


 8月4日より森吉山野生鳥獣センターにて東北アクティブレンジャー写真展『東北の自然 ~風景~』を開催中です。こちらは7月末までの予定で秋田大学インフォメーションセンターで実施していた写真展を巡回してきたものですが、秋田大学の配慮で8月2日(土)のオープンキャンパスまで開催期間を伸ばして頂いたため、森吉山野生鳥獣センターの開催がちょっと遅れたましたが、秋田大学でのアンケート用紙を見ると、大きな成果があったようで喜んでます。

 ちなみに確認したところ8月は東北6県のうち宮城県を除く5県の10会場で写真展が開催されています。秋田県内では、この日記でもお伝えしている森吉山ダム広報館とここ森吉山野生鳥獣センターの2箇所で開催中です。


 かつては館内に一切企画展が無く、アクティブレンジャー写真展をメイン企画で実施していたくらいでしたが、現在は他の企画展に主役の座を奪われた感があります・・・。
 遅れて開催している分、多くの方に見て頂ける様にもっと見せ方を工夫しないと!と思っております。現在いろいろと作業をしているところですので、実際に会場に来られた際にはもう少し変わっているだろうと思います。


 その他、引き続き夏休みの特別企画展が好評開催中です。最近はハイキング等で入山された方が、歩道に落ちていた鳥の羽を拾ってこられて、館内にある羽と見比べているなんて事もあるそうです。


 上段の写真は、案内解説スタッフが毎日更新している写真日記のコーナーです。現地に精通したスタッフが見たこと、感じたこと書いているものです。最近はこのコーナーの関心も高まっているようです。

 中段の写真は、ある方が森吉山野生鳥獣センターの近くに散らばっていた羽を集めてきたものです。夏休み特別企画展の羽と見比べてみたところ・・どうやらコルリの♂の羽のようです。なかなか観察する機会が無い野鳥だけに『惜しいね。生きてる姿を見たかったね』という声が聞かれました。
 でもこの企画展はこのような使い方をしていただくのが目的でもあったので、担当としては成功を実感する声でした。

 下段の写真は、運営協議会メンバーの森吉山荘さんを通じて地元の製材会社から頂いたホオノキの端材です。本来はとあるキットの一部なんだそうですが訳あって返品となった物を大量に分けていただきました。現在、クラフトコーナーで利用するメニューを考案中です。今後、これらを使ったメニューが出てくる事と思います。森吉山野生鳥獣センターに作品を展示して下さる作家さんもこれを使って作品を作ると言っていくつか持ち帰られましたし、実は私もこれを使っていくつか作品を作ってみたくなっています。もし完成したらお披露目したいと思います。
 このように地元企業から森吉山野生鳥獣センターに何か頂くという機会は初めてのことで、本当にありがたく、とても嬉しく思っています。もっともっっと地元の皆様に愛される施設になればと思っていますので、こうしたケースがこの先もあったら良いなと願っています。


 今日はお盆休みを利用した帰省がピークを迎えているのだそうです。期間中の天気予報もまずまずのようですので、是非森吉山野生鳥獣センターに足を運んでいただければと思っています。

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2014年08月08日夏休み恒例 子ども向けプログラム AR担当分

秋田 足利 直哉

 今日で4日連続の雨降りとなった秋田市内です。県内各地では夏祭りの真っ最中ですが今年は雨にたたられて・・・。週末は台風被害の心配もあります。最新の情報を入手して早め早めの安全対策をしましょう。



 さて、この時期恒例となった森吉で活動するNPOの子ども向けプログラム。森吉山野生鳥獣センター運営協議会も共催し、毎年アクティブレンジャーが半日のプログラムを担当します。
 今年は、8月3日~8月6日で実施した『ふるさとサマーキャンプ2014』と8月6日~8月8日まで実施した『あきた野生生物ジュニアレンジャー』という2つの企画に参加した小学生約30名を対象に8月6日の午前中に『レンジャーと一緒に野鳥観察』というプログラムを担当しました。


 国指定森吉山鳥獣保護区内でキャンプしながら野外活動体験や野生生物への理解を深める目的で集まった秋田市内をはじめ、地元北秋田市や千葉県や東京都からも参加している小学生達に野鳥観察の指導をするというもの。
 リアクションのいい子ども達を相手に野鳥観察を指導をするのはとても楽しく私も楽しみにしていましたが・・・8月6日は朝から雨。。しかも結構激しく降っていました。出来れば雨が止んで欲しいんだけど・・・という期待はあっけなく吹き飛びました。
 でもまぁそれは予想していたこと。事前に天気予報を入念にチェックしていましたから当日雨が降ることも想定済み。室内で双眼鏡の操作やぬいぐるみを使っての模擬野鳥観察などを企み、それだけでは足りないのでスライドなども用意して、準備万端で現地へ到着しました。


 すると・・・アクシデント発生!!!なんと映写機が無い!!この日は午後のプログラムでも使うはずなので、映写機が無いと大変な事になります。NPOスタッフが方々を捜索したところ、ここから小一時間離れた場所にあることが判明。。でも私の担当プログラムには間に合いそうもありません・・・。これは流石に参りました・・。でも子ども達を前に『出来ない』とは言えません。
 そこで急遽、場所を私のホームである森吉山野生鳥獣センターに変更していただいて、館内で模擬野鳥観察を指導することにしました。


 センターに集合してくれた小学生達+スタッフ。私的にはかなりのハンデを背負ってのプログラム担当で相当緊張しました。頭の中では色々とシミュレーションもしていましたが、私が一番緊張していました。


 森吉山野生鳥獣センターの中にある物は全て使いました。館内で一番目立つ壁画も!


 館内各所に点在している常設展示のバードカービングも!!


 現在開催中の「夏休み特別企画展」も使わせていただきました!!!


 でも正直・・・上手くこなしたとは言えません。一時は収拾がつかなくなってしまったこともありましたし、時間を繋ぐのに精一杯でキチンと指導できたか?怪しいものです。
 雨の備えはしていたつもりでしたが、トラブルへの備えが不足していました。。まだまだ実力が足りません。反省です・・・。

 お昼になって、『ありがとうございました』と元気に挨拶をしてくれた子ども達を見送りながら、多少は救われた気持ちになりながらも「どうすれば良かったのか?」色々と考えていました。備えあれば憂い無し!!プログラム等を担当する際には様々な事を想定して、担当する時間の倍以上のネタを準備し、前職なども含めてかなりの経験も積んできたつもりでしたが、なかなか全てうまくはいかないものですね。。

 これもまた良い経験!!次はトラブルも想定して、ネタを充実させようと思っています。
 自分でフォローするのもなんですけど・・・参加してくれた子ども達はそれなりに喜んでくれた子もいましたし、色々と質問してくれてかなり興味を持ってくれた子もいました。『次は晴れた日に早起きして野鳥を見ようね』って約束もしました!いつかその約束を果たせたら良いなと思う足利でした。

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2014年08月05日森吉山ダム広報館でAR写真展始まりました

秋田 足利 直哉

 暑中お見舞い申し上げます。秋田市内ではムシムシとスッキリしない日が続いていますが皆様いかがお過ごしでしょうか?


 こんな蒸し暑い日が続くと、森吉のような山岳地での業務が嬉しくなります。市街地が熱くても、途中の道路の温度計が30度を軽く超えていてもブナの森に入ると爽快に感じられます。
 そんなブナの森へのお誘いと合わせて、森吉山ダム広報館でのアクティブレンジャー写真展の告知もさせていただきます。


 この度、森吉山ダム広報館で始まったのは東北アクティブレンジャー写真展
『東北の自然 ~いきもの~』です。こちらは7月末日まで秋田県環境と文化のむらで実施していたものを森吉山ダム広報館に巡回したもので、8月いっぱい開催します。




 今回はいつもと違った場所に展示ボードを並べて写真展を開催中です。5枚のボードの裏表に10名のアクティブレンジャーの写真が各々3枚ずつ展示してありますのぜ、ぜひじっくりとご覧ください。


 東北各地から送られてきたパンフレットも配置してます。写真展をご覧になって気になる場所がありましたら、是非パンフレットもおとりになって旅行のお供にして下さい。


 特に今年から企画展示に力を入れている森吉山ダム広報館では直前まで野鳥のイラスト展を開催しており、それに引き続いてアクティブレンジャー写真展が始まりました。また今月の中旬からは別の企画展もスタートします。
 これらは森吉山野生鳥獣センター・森吉山ダム広報館・秋田県環境と文化のむら白神山地世界遺産センター藤里館の4館が協同して実施する4館合同企画展の一環で行われているものですので、また機会を見つけて合同企画展の話もしたいと思います。ちなみに西目屋の伊藤ARが書いていた白神山地世界遺産センター藤里館での(公財)日本野鳥の会秋田県支部の写真展『あきたの野鳥』もその一環です。


 これからも熱い日が続きます。涼を求めてブナ林へ!渓谷へ!そして充実の企画展を開催している施設へ立ち寄って情報収集と写真展をご覧になるという計画はいかがでしょうか?

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2014年08月01日森吉山野生鳥獣センター10周年記念事業

秋田 足利 直哉

 梅雨が明けた東北地方ですが、昨日からジメジメした天気が続いてます。今日は秋田県内陸北部で激しい雨が降っているようで・・・森吉の状況を気にしなが事務所で業務にあたっています。


 さて、この日記でもお伝えしているように森吉山野生鳥獣センターは今年10周年を迎えています。当事務所では、それを記念して『何が出来るか?』考えているところですが、多額の予算を使って大規模なイベントなどは出来ようはずも無く・・各方面からご協力を頂きながらどうにかアイディアを絞って記念になる様な事を考えております。
 その第1弾として、先日森吉山野生鳥獣センターに来館記念スタンプ(?)が届けられました。森吉山野生鳥獣センターにはこれまでオリジナルの記念スタンプが無く、寂しさを感じてましたので、10周年を機に作成した物です。

 制作は森吉山野生鳥獣センター大壁画の作者である三村治男氏で、氏の本業は木版画家。その本職の方に『クマゲラが描かれていて、施設名が入っていて、普通のスタンプとはひと味違う物』というリクエストをさせて頂き、それに十分に答えて頂いた物が完成しました。


 こちらが完成した版木です。巣穴からクマゲラの雛が顔を出している様子が描かれています。


 昨日は森吉山野生鳥獣センターで実際に三村さんに刷る行程を実演して頂きスタッフ3名も実際に体験してみました。行程は右上から時計回りで・・①ガラス板上で伸ばした絵の具をローラーで均一に版木に塗ります。②左下の角に用紙を合わせます。③バレンで紙を押しつけます。④この間僅か数分で完成です。


 刷り上がったら赤マジックで雛の頭に彩色すれば完成です。(個人的には彩色しなくても十分だとも思ってますけど・・・)もう皆さんもお気づきだと思いますが、これは『来館記念スタンプ』ではなく『来館記念木版画』とでも言うべきものです。
 
 私は旅先などで記念スタンプを見つけると必ずMYスタンプ帳に押印してくるのですが、どれも施設や地域の特長が現れていていいなぁ~と思いなが押していますし、あとでスタンプ帳を見返してみるのも色々と思い出して楽しいものです。
 今回の森吉山野生鳥獣センターの来館記念は何処よりも手間が掛かりますが、その作業が面白くて、それも含めて思い出に残る一枚になるんじゃ無いかな?と思っています。


 森吉山野生鳥獣センターの入り口を入って直ぐの目立つ場所に設置してあります。スタッフに声を掛けて頂ければ直ぐに準備しますので、お気軽に声を掛けて下さい。私も早速体験してみましたが、キレイに刷れたトキの気持ちよさは何処で押したスタンプよりも気持ちの良いものでした^^
 皆様も是非森吉山野生鳥獣センターにお越しいただいてこの気持ちよさを実感して下さい!!


 

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2014年07月22日夏休み特別企画展が今年も始まりました

秋田 足利 直哉

 いよいよ『夏休み』というワードが現実味を増す時期となりました。先日もある子から『来週から夏休みなんだぁ~』と楽しそうな予定を聞いたばかりです。

 さてそんな中、今年も森吉山野生鳥獣センターでは夏休み特別企画展を開催します。『野鳥の羽・翼・etc.』と題して、大潟草原鳥獣保護区管理員の加賀谷さんからコレクションの一部をお借りして実施する恒例で人気の企画展です。

 皆さんも普段の生活で野鳥が死んでいるのを見たことがあるかも知れません。車に轢かれてしまったり、窓に激突したりして不幸にも命を落とす野鳥たちは少なくありません。そうして、死んでしまった野鳥たちをそのままほったらかしにしたら、何度も車に轢かれてしまったり、獣や他の野鳥たちに食べられたりするでしょう。そして、羽は周囲に飛び散ってしまい、ゴミとして扱われてしまうかも知れません。こうした状況みて、せめて羽だけでもキレイに洗って額装してその一枚一枚の美しさに触れてもらいたいという思いで、加賀谷さん個人が集めたものをお借りして実施しているものです。


 先日、加賀谷さんご本人と森吉山野生鳥獣センター案内解説員と私の三人で展示作業をしてきました。今年はこれまで以上に展示の点数も多く、展示場所も館内のおよそ半分を占める大規模な企画展です。


 早速、週末には多くのハイカーなどが立ち寄ってくださり、足を止めて熱心にご覧になっている方も居ました。


 私も野鳥イラストを描く際に参考にするなど個人的に非常にも楽しみにしています。『この鳥の翼はこうなっているのか!』という発見がイッパイです。翼の下面は?色合いは?羽の重なりは?などなど実際に手にとって確認する事が出来ます。

 こちらの企画展は8月24日(日)まで開催してます。是非皆さんも森吉山野生鳥獣センターへ足を運んで、ご覧頂きたいと思います。

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