ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

RSS

秋田

1036件の記事があります。

2014年11月04日今年も研修会の講師をしました

秋田 足利 直哉

 雨が降ったり止んだり・・スッキリしない3連休で11月がスタートしました。こんな天気が続くとき野鳥って逞しいな~って感心する今日この頃。



 新聞等でも野鳥の話題が増えてきて、冬の渡り鳥が増えてくるこの時期、秋田県自然保護課が主体となって野鳥の識別と鳥インフルエンザ対策の研修を実施していますが、今年も野鳥識別研修の講師として研修に参加しました。
 この研修は『平成26年度野鳥の識別及び高病原性鳥インフルエンザ防疫研修会』という名称で、秋田県内各地で渡り鳥の飛来調査や死亡野鳥の回収などを行う職員を対象とした研修会で、午前は渡り鳥飛来調査の為の「野鳥の識別とカウント」、午後は死亡個体回収の為の「防護服の着脱」などを実践形式で行う研修会で私は主に午前中の野鳥の識別について講師を務めさせていただきました。


 先ずは大潟草原野鳥観察舎の2階で野鳥の識別ポイントについての解説をしました。この日記でも紹介している手製のイラストを使って、ハクチョウ類、ガン類、カモ類のオスのそれぞれの特長や野外での識別ポイントなどを普段の体験を交えてお話ししました。
 後半の「野鳥のカウントの仕方」については国指定大潟草原鳥獣保護区管理員の加賀谷さんにバトンタッチして、普段実践している方法を伝授していただく形でお話ししました。


 せっかく多くのカモが飛来する大潟村にお越しいただいてましたので室内での解説の後は南の池に移動して実際に野鳥の識別とカウントを実践しました。

 秋田県では毎月1回の渡り鳥の飛来状況調査と1月中旬のガンカモ一斉調査などの調査を実施しています。参加した方々は各地の地域振興局で実際に調査を担当している方や、鳥獣保護員として日頃から現場に立っている方々でしたので研修にも真剣に取り組んでいました。

 私自身も講師としてお話ししてはいましたが、普段は一人で行っていることを人前で話すことで色々と再確認したり、気を引き締めなきゃ行けないなと感じるとこもあり、有意義な研修となりました。
 

 参加された皆さんがこの研修で何かを得られて、この後の調査の場で役に立つ事があれば幸いです。またもし調査をする中で質問したいことが出てきたら何なりと遠慮無くご連絡していただければ、できる限りの対応をさせていただきます。

 私も数日後には環境省が国指定鳥獣保護区などで毎月上中下旬の3回実施している渡り鳥の飛来調査を実施する事になってます。今回、皆様に色々とお話しした以上、より一層精度の高い調査を目指さないといけないなと思ってます。

ページ先頭へ↑

2014年10月31日国指定森吉山鳥獣保護区管理員さんとの合同巡視

秋田 足利 直哉

 秋田県内各地から初雪の便りが続々と届いている今日この頃、自動車のタイヤ交換をする様子があちこちで見られます。


 森吉山鳥獣保護区の今期初冠雪は10月28日(火)でした。その日、国指定森吉山鳥獣保護区管理員2名と秋田自然保護官事務所の2名が合同で鳥獣保護区内の巡視を行ってきました。

 秋田市内から北秋田市の阿仁打当地区までは車窓に晩秋の装いを眺めながら移動しましたが、登山口を目指して標高を上げていくうちに、周囲にちらちらと白いモノが見えるようになっていきました。


 どんどん奥地へと歩を進めるうちに本格的な積雪を確認できるようになりました。久しぶりに雪の感触を感じながらの巡視となりました。

 今回巡視した場所は、鳥獣保護区の南端部でマタギで知られる阿仁地区の更に奥地で、ブナと天然杉が混在する森。気軽に行けるような場所でも無く、一人で行動するにも何かと不安がつきまとう様なエリアでしたが、一人は地元山岳会の会長と、もう一人は地元で山岳ガイドとして活動している二人の管理員さんが何時にも増して頼もしく感じられました。


 今回の巡視の目的の一つが鳥獣保護区の制札を確認する事。このエリアにも2基の制札を設置していますので、それがキチンと見えるように立っているか?厳しい冬を乗り越えられそうか?確認しました。
 その結果、柱の根元に亀裂が見られましたので、応急処置で一冬越して来春以降に交換する事としました。


 その他、歩道標柱や看板類も確認して回りました。日頃からこの様な活動をして必要であれば秋田県自然保護課や北秋田市商工観光課へ情報提供をしてます。
 この2つの標識は脱落したり、獣に標柱を破壊されたりしてましたので、修繕が必要なため、状況写真等を提供する事としました。


 管理員さんには日頃の巡視でも今回と同様に鳥獣保護区の制札等に異常が無いか?あるいは利用者が困ってしまう様な標識の不具合が無いか?目を配りながら巡視していただいております。
 二人の管理員さんは積雪があっても何処にどんな標識があるか、ほぼ完璧に把握していて、壊れた標識を雪の中から掘り当てられたのには、感心してしまいました。勿論日頃から感謝はしているのですが今回は本当に頭が下がる思いで、一層感謝の思いを強くしました。こうした管理員さんに支えられて鳥獣保護区の管理が行えているのだと改めて感じた巡視でした。
 



<おまけ>
 
 今期はブナの実が大凶作で、森を歩いていてもブナの実を見ることは無かったのですが・・・
 ツキノワグマの視覚あるいは嗅覚恐るべし!!実がなったブナの木を見つけ、登ってその実を食べたようです。周囲にあったミズナラには多数のクマ棚があってドングリをたくさん食べたんだろうな~なんて思っていましたが、ブナの実にありついたツキノワグマもいたようです。

ページ先頭へ↑

2014年10月27日大潟草原のイラストマップ秋version

秋田 足利 直哉

 このところ事務所のある秋田市上空をハクチョウやガンの群れが南下する様子が観察されています。各地の飛来地もハクチョウやガンの羽数が増えて賑わってきたようですね。


 写真はコガモの群れが水路に着水する時の様子です。この時期のカモのオスはエクリプスと呼ばれる地味な羽衣をしていて、雄も雌も幼鳥もみんな同じように地味は羽衣をしています。秋らしい一コマですね~。


 この時期の秋田県は1年のうちでも特にバードウォッチングが楽しくなる時期です。大潟草原鳥獣保護区でも日に日にカモの飛来が増え、渡りの小鳥たちも続々と通過してます。そんな秋の一日にバードウォッチングにお越しいただく方のために、大潟草原鳥獣保護区のイラストマップ秋versionを作成しましたのでお知らせします。


 実は秋の野鳥について何を何処に配置するか?でかなり迷いました。と言うのも・・この時期は1週間単位で野鳥種が入れ替わる事もあったりして、マップに記載してももうその野鳥は南下した後だったりもして・・・期待通りに野鳥観察が出来ないかも?と思ったからです。
 このマップを持ってその辺を丹念に探しても、その野鳥が見つからないこともあります。真逆にマップに描かれていない野鳥が見つかることもあるでしょう!それもまたバードウォッチングの楽しみを心に余裕を持ってお楽しみ頂ければと思います。


 大潟草原鳥獣保護区のイラストマップも春夏に続いて今回で3シーズン目。全てご覧になった方はいらっしゃいますでしょうか?
 もうそろそろ秋versionが使える季節も残り僅かですが、皆様と野鳥との素晴らしい出会いがあることを願っております。


ページ先頭へ↑

2014年10月22日実施報告:『森吉山麓カメラ散歩』

秋田 足利 直哉

 紅葉が奥山から里山へと下りてきました。最近は、『今期最も冷え込んだ』という話を聞く日が増えてきました。季節の移ろいを感じます。。


 さて・・・ その紅葉ですが、森吉山麓の渓谷での見頃は先週末でした。そんな中、森吉山野生鳥獣センター運営協議会主催の観察会『森吉山麓カメラ散歩~時元カメラクラブ会員が教えるおすすめスポット~』を開催しました。
 今年で2回目となるこの企画。昨年は8月の末に雨の中での開催でしたが、今年は『やっぱりこのエリアが最高に美しい紅葉の時期が良いだろう!』と言う事で、この時期の開催となりました。

 講師として協力してくれたのは地元で活動するアマチュアカメラマングループ『森吉フォトクラブ』の富樫弘会長と成田陸雄事務局長。富樫さんは秋田県北部を拠点に長く活動するカメラマンで写真集やDVD、カレンダーなどを自費出版するなど積極的に活動する方。一方の成田さんも長年森吉のガイドとして活躍し、その時々にカメラを構え森吉の自然と向き合ってこられた方。そんな強力なお二方におすすめのスポットを案内してもらいながらカメラを通して美しい森吉の森を観察しました。




 今回は地元北秋田市を始め秋田市や盛岡市、仙台市などから参加してくださり写真への取り組みも初心者からハイアマチュアまでレベルも様々でした。持ってるカメラもお手軽コンデジにハイスペックコンデジ、35ミリデジイチ、中版デジタルと道具も様々。
 初心者の方には講師2人が構図の取り方などを親切に指導してくださり、ハイアマチュアの方にはとっておきの撮影ポイントを紹介してくださるなど、皆さんがそれぞれに満足して頂けたようでした。

 参加して下さった方からは『何回も歩いているコースだけどカメラを通してみるとこんな良いところがあるのか?と気付いた』『自分で歩いているだけではなかなか良いポイントが見つけられないから今日は来て良かった。』などという感想が聞かれました。

 今回参加して下さった方々に一様に同じ質問をしてみました。『良い写真は撮れましたか?』  かなり謙遜される方で『一枚くらいは・・』、自信が無いと言ってた方は『被写体が良いからね!』素直な方は『バッチリ!!』と皆さんそれぞれお気に入りの写真が撮れたようです。



 実はこのところ・・各種フォトコンテストの入賞作品に森吉山鳥獣保護区で撮影したされた写真を目にする機会が何度かありました。と言う事は・・・この地を訪れた方々にお気に入りの写真を撮影して頂き、様々な場面で発表していただく事で、森吉山鳥獣保護区のPRにも繋がるのではないか?と言うのが事務局としての本音でした。今回皆さんが満足行く写真が撮影できたと言う事で主催側の一人として嬉しく思っています。
 ちなみにこの日は我々の観察会以外にもたくさんのカメラマンが来ていましたので、きっと素晴らしい写真がたくさん撮影されたことでしょう!!


 かくいう私も観察会の冒頭挨拶で『私達アクティブレンジャーもアクティブレンジャー写真展を毎年開催しているので、今日はその写真展に出せるような写真を撮りたいと思う』と宣言していましたので、ちょっとそれらしい写真を狙って撮影してみました。それがこちら↓


 森吉山鳥獣保護区のノロ川沿いのブナ林で定番の撮影スポットで撮影しました。風景写真が苦手な私にしては何となく雰囲気が出せたかな?と思っていますがいかがでしょうか?


 最後になりましたが、今回の観察会にご参加頂きました皆様、どうもありがとうございました。また森吉で会いましょう。講師を引き受けて下さいました富樫さん成田さん、ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。

ページ先頭へ↑

2014年10月16日誘導標識を修理しました

秋田 足利 直哉

 各地から紅葉の便りが聞かれる今日この頃。森吉山鳥獣保護区の桃洞渓谷などの紅葉も見頃を迎えております。週末はきっと多くのハイカーやカメラマンで賑わうのではないでしょうか?

 せっかく奥森吉まで多くの方々に来ていただける時期ですので、道に迷うこと無く森吉山野生鳥獣センターまで来ていただいて、楽しい時間を過ごして欲しいので、誘導標識を修理しました。この時期に間に合って良かった^^


 阿仁前田地区で国道105号線から県道比内森吉線へハンドルを切り、森吉山ダムを通過して山裾を走っていくと左手に森吉山荘が見えてきます。その先200mほどの地点に森吉山野生鳥獣センターのある森吉山麓高原への道がありますのでそこを右折してください。走ること9.3キロ・・最初の標識が見えてきます。


 (写真上)設置から10年。長きにわたってお客様を誘導してきた標識も数年前から傷みが激しくなり・・今年の春先遂に脱落してしまっていました。(写真下)修理が終了した標識です。実走して距離表示を改め、ピクトグラムと英語表記を追加しました。


 キャンプ場や県施設の青少年野外活動基地方面との分岐点に2つめの標識。(写真上)一見、まだ大丈夫そうに見えますが度重なる補修でどうにか持ちこたえていました。


 森吉山野生鳥獣センターへの分岐点に3つめの標識。(※森吉山野生鳥獣センターへの道は道幅が狭いため一方通行となってます。この標識の地点は往路の分岐点です。)(写真上)こちらも、ちょこちょこと手を掛けて修理をしていました。


 森吉山野生鳥獣センター駐車場の入り口にある4つめの標識。桃洞滝方面への歩道入り口を示す表示になってます。


 森吉山野生鳥獣センターからお帰りになる方が県道方面へと向かう様に誘導するのが5つめの標識。復路と高原内の道路との合流点にあります。(写真上)ここの標識が特に痛みが酷く、今回の補修でも特に手を掛けていただきました。


 今のところ週末の天気予報は、晴れ間が期待できそうです。紅葉のタイミングにもバッチリ合いそうです。黄葉の桃洞滝、紅葉の赤水渓谷どちらもキレイです!!お越しの際には、この誘導標識を確認していただきたいと思います。


 このエリアは秋田県内でも有数の豪雪地帯です。これまではこのままの姿で雨の日も風の日も雪の中でも耐えてきましたが、今回の修理では冬期間標識部分を取り外せるように仕様を変更しました。これからは柱の状態で一冬を過ごす事になりますので、傷みは格段に少なくなるはずです。

ページ先頭へ↑

2014年10月14日オオハンゴンソウ防除作業実施しました

秋田 足利 直哉

 今日の日記は私の書くアクティブレンジャー日記ではこれまでお伝えする機会が無かったジャンル「外来生物の防除作業」の話です。  
 十和田、鹿角、裏磐梯のARが既に報告している特定外来生物に指定されているオオハンゴンソウの防除作業を森吉山鳥獣保護区でも実施しました。


 オオハンゴンソウについては既に報告している各地のARが解説してくれているので割愛しますが、森吉山鳥獣保護区内でもかつて牧場及び牧草地であったエリアを中心にまるでオオハンゴンソウの花畑のような箇所が点在していて、そこから拡大していたのか?かなり奥まったエリアにまで分布が見られる様な状況になっていました。


 幸いにも森吉山鳥獣保護区で活動する団体の中に、このエリアのオオハンゴンソウの拡大を食い止め、防除作業をしなければならないとの思いを持たれているグループがありましたので、連携して防除作業を行うことになりました。 
 現地のオオハンゴンソウは花の時期が概ね終了し、種子が徐々に熟していく段階で、かなりギリギリのタイミングでの作業でした。


 まだ未熟な種子ではありましが、それがこぼれて種を蒔くような状態になってはいけないと花序の部分だけを剪定ばさみで刈り取って、その後地下茎ごと引き抜く事をひたすら繰り返す地道な作業でした。
 

 作業を続けていくと花茎をもたない小さな株も数多く見つかります。そうした株も見逃さないように林や藪の中にも分け入って作業を実施します。そうするとしゃがみ込んだり、中腰で根を引き抜くという作業を繰り返さなければならず、かなりキツイものがありました。
 車では行けないような奥まったエリアでも作業を実施しましたので、抜き取ったオオハンゴンソウを背負子を使って人力で運ぶという場面もありました。遠くまで歩いて、その先で抜き取りをして、それを運ぶという何とも骨の折れる作業でした。


 防除作業で集まったオオハンゴンソウは全て2重の袋に詰めて、更にシートで覆って、ロープでしっかりと固定して万が一にも種などがこぼれることが無いように万全の対策をして運搬しました。現在は、森吉山麓高原内の某所に保管中ですが、今後適切に処分する予定です。


ちなみに、今回防除作業で回収したオオハンゴンソウは合わせて200キロを軽く越え、1トントラック1台分に相当するものでした。
 作業が終わった時には、腰が重いと感じ、握力が失われるほどの疲労感を感じましたが、それも納得の量でした。


 防除作業は2日間実施しましたが、それでも全体から見ればごく僅かなエリアで実施したに過ぎません・・。今後も継続が必要と強く感じる作業でした。
 今回の作業に参加してくださいました皆様、お疲れ様でした。疲れは癒えましたでしょうか?


ページ先頭へ↑

2014年10月09日10月の森吉山野生鳥獣センター

秋田 足利 直哉

 台風の後は爽やかな秋晴れの日が続いている秋田市内です。

 10月も第1週が終わり、いよいよ森吉山野生鳥獣センターの閉館時期も迫ってきましたが、秋の行楽シーズンが例年最も来館者の多い時期ですので、今月も館内展示を頑張っています。


 先ずは、昨年度初めて実施して女性人気が高かった作品展。佐藤由美子『天然フラワーアレンジメント』作品展を今年も開催してます。
 
 日頃より野山で多くの時間を過ごしている作者が自然素材で自然の造形を活かしながら長く鑑賞することが出来るオブジェを制作してます。今年は展示会場も増え、作品の幅も広がり昨年よりも作品数も増えており、森吉山野生鳥獣センターでも展示ブースも拡大して様々なスタイルの作品を展示中です。


 先日、とある来館者とお話していて『うちの玄関先にこんなのが飾ってあったら素敵でしょうね!』という声を頂きました。私もそう思います。


 もう一つ・・森吉山野生鳥獣センタースタッフの写真展『樹・木・林・森』も併せて開催中です。森吉山野生鳥獣センターの案会解説を担うスタッフは現地に精通したガイド達が努めてくれています。1年で最も来館者が増えるこの時期にその方々にも主役になってもらった展示が出来ないか?と思い準備を進めていた写真展が遂に開催の運びとなりました。

 スタッフ達にテーマを伝えて、写真を供出してもらい、みんなで額装したり、展示の仕方を考えたりしながら、スタッフ一同楽しそうに作業していました。それを見た保護官から『こういうのなんか良いですね~』という感想が漏れるほど和気藹々と和やかに、時に笑い声を響かせながら作業していました。



 あるスタッフからは『自分の写真が展示されるなんて初めてだけど嬉しいもんだね~』なんて声も聞けました。またあるスタッフは『パソコン上で写真を選んでいるときはどうかな?と思っていたけど額に入れてキャプション付けると慣れなりに見えるね!』なんて、はにかんだ顔も見られました。


 長年森吉で活動してきたガイド達が撮りためた写真には引きつけられるような力を感じます。それぞれとっておきの場所で撮影した写真が並んでいますので、是非ご来館いただき、スタッフに声を掛けて一緒に写真をご覧頂ければと思います。私も何人かのスタッフと写真を見ながら話しましたが、楽しくてその後の作業開始時間が遅れてしまうほどでした(笑)


 9月から引き続き、あけび蔓を使った作品を集めた、谷口重光『通草蔓縄文』も開催中です。
 現在の森吉山麓は紅葉が徐々に山を下ってきており、外輪山の山肌の紅葉が最盛期となってます。ついついカメラを向けたくなる方形があちこちに広がってます。是非お越しください!!

ページ先頭へ↑

2014年10月02日ちょこっとハイキング②

秋田 足利 直哉

 10月になり衣替えの季節ですが、空気まで装いを変えたように冷え込むようになってきました。

 森吉山鳥獣保護区も寒さを感じるようになってきました。羽織る物は必須となっています。この時期がもっとも平野部と山間部の季節の差を感じる時です。そろそろ紅葉見物の季節となりますが、山へお出かけの際には防寒対策をお忘れ無く!!
 

 さて、ちょうど一月前に第1弾を紹介したちょこっとハイキングですが、今日は第2弾の『ユニバーサル歩道』をご紹介します。
 森吉山野生鳥獣センターは車いすの方にもご利用頂ける様な作りになっていますが、さらにそこから足を伸ばしていただいて森の中までも車いすで利用できるようにとユニバーサル歩道が整備されました。現在は整備から月日が経過し、歩道に傷みも目立つようになってきましたが、アスファルトで舗装された区間については問題なく利用可能です。

 先日、そのアスファルト区間を整備してきました(目的は他にあったのですが・・・)。車が通れる程の広さのある道ですが、周囲の草が覆い被さっていたり、路肩に土が乗っかってきて道幅が狭くなっているような箇所がありましたので、それを除去しました。


 なかなか骨の折れる作業ですが、こうすることで安全に利用することが出来ます。まだまだ一部でもう少し整備した方が良いかな?と思うような箇所が残っていますが、(アスファルト区間に限っては・・)現状でも十分に車いすで通行出来ます。

 普通に歩くと20分もあれば周回できるようなコースですが、そのなかにいくつもの見所があってちょっとした時間で楽しむ事が出来るコースになってます。小さなお子様連れでも安心して楽しんでいただけるかと思います。


 現在、森吉山野生鳥獣センターでこのハイキングマップを配布してます。このマップ片手に日に日に装いを変える森吉山鳥獣保護区のコースを歩いてみてはいかがですか?
 

ページ先頭へ↑

2014年09月11日森吉山麓コウモリ観察会

秋田 足利 直哉

 9月6日(土)、森吉山野生鳥獣センターを拠点に『森吉山麓コウモリ観察会』があり、スタッフとして参加してきました。
 この観察会は森吉山コミュニティFM開局準備会が主催し、森吉山野生鳥獣センター運営協議会と森吉山麓高原自然再生協議会が共催という体制で実施され、NPO法人コウモリの保護を考える会の協力を得て実施されました。

 秋田県内で参加者を公募してコウモリの観察会が実施されるのは、おそらくは初めての事だったかと思います。そんな記念すべき観察会は普段にも増して安全を最優先に考えて、事前準備もスタッフも充実の体制で、万難を排し万全の体制で臨みました。



 さて、前置きが長くなりましたが・・・スタッフも参加者も全員がコウモリに興味津々の観察会の様子をお伝えします。

 コウモリが活動を始めるのは日没後です。そこで観察会は日没のちょっと前の午後6時スタート。先ずは森吉山野生鳥獣センター内で、コウモリの保護を考える会の事務局・作山さんが講師となってコウモリに関する基本知識や秋田県内のコウモリ情報など日頃から地道に活動されている方々にしか分からない貴重な情報も惜しげも無く話していただきました。


 通称:紙芝居を使ったり、ホワイトボードを使ったり、スライドを使ったりしながらコウモリについて色々と教えていただきました。参加された皆さんは写真を撮ったり、録音したり、写真撮影しながら熱心に話を聞いていました。一番後から見ていた私には「ほぅほぅ」とうなずく頭や、メモを取る後ろ姿が確認できましたが、これまでこんなに熱心に話を聞いていただけた観察会は記憶にありません。
 
 

 館内の講話で知的好奇心に火がつき、いよいよ野外に出てのコウモリ観察です。スタッフとしては安全管理に気が抜けない時間の始まりでもありました。


 森吉山野生鳥獣センターにはユニバーサル通路が設置されていますので、段差のあるコースを避けてそちらを移動。省エネのため普段は消灯している屋外灯も照らし、車のライトも使って移動中の安全を確保しました。
 そんな中、バットディテクターを手にした参加者達はコウモリ達の声を聞こうと暗闇の向こうにアンテナを向け、ある人が『あっ聞こえた』というと一斉にその方向に向けて、自分の手の中から聞こえてくるコウモリの出す音を聞いていました。
 勿論、野外での観察中も丁寧な解説があり、聞こえた音についての解説などもあって参加者からは『超楽しい^^』という感想が聞かれました。特にバットディテクタ-から聞こえる音の間隔が徐々に短くなって連続して聞こえる『バズ音』が聞かれたときには『今、コウモリが餌を食べたんでしょ?』と目を輝かせているのが印象的でした。


 森吉山野生鳥獣センター運営協議会では森吉山鳥獣保護区の多様な生きものとその生きもの達を観察する様々な視点に注目して観察会を企画・実施していますが、多様な生きものは夜の森にも生息しています。そんな事を体験できた観察会でした。参加者から『これしか歩かないの?』という声が聞かれるほど森吉山野生鳥獣センターの目と鼻の先のような場所でも夜の森には普段出会えないような生きもの達が活動しているのです。

 しかし前段でも言ったように、普段以上に万全の体制をもって実施可能となった観察会です。野外には様々な危険がある事も忘れてはいけません。夜であれば尚更のこと。個人的に夜の森に出かけるようなことは絶対にしないでください!!


 残念ながらコウモリを間近で直接目にすることは出来ませんでしたが、一瞬ではありますがコウモリが飛ぶ姿を確認できたり、音を頼りに確かにそこに居ることを感じられた観察会が終わると、中にはバットディテクタ-の購入を検討したり、講師の方に教えていただいたスポットに行ってみたくなった方もいました。そしてスタッフも参加者も全員が『うちの周りでも観察してみよう』という気になっていたようです。私も『○○に行きましょうよ』と誘っていただきました。
 今回参加いただいた方々が観察会が始まる前よりも観察会が終わってからの方がコウモリに対する興味・関心が高まったと感じられる観察会にスタッフとして参加できて嬉しく思います。



 最後になりましたが、主催した森吉山コミュニティFM開局準備会の事務局、スタッフ参加してくれた森吉山麓高原自然再生協議会の事務局の皆様、大変お疲れ様でした。事前準備から観察会講師・生息調査・スタッフ参加など強力なご協力を頂いたNPO法人コウモリの保護を考える会の皆様、本当にありがとうございます。また網張ビジターセンターからもご協力を頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。どうもありがとうございました。


ページ先頭へ↑

2014年09月08日森吉山ダム広報館でAR写真展開催中です

秋田 足利 直哉

 季節の移ろいを実感する日が続いています。先日は除雪機を店頭販売しているのを見かけました。


 さて、先日森吉山野生鳥獣センターでAR写真展を開催中である事をお伝えしましたが、それと入れ替えた形で森吉山ダム広報館でもAR写真展『東北の自然 ~風景~』が開催中です。


 森吉山ダム広報館は森吉山鳥獣保護区などがある奥森吉の玄関口にある施設です。館内には展示ブースや観光案内などがあります。森吉山野生鳥獣センターの情報もホワイトボードに折に触れて記入してますし、その時々の情報も伝えたりもしていますので、こちらに立ち寄って奥森吉の情報を収集するのが賢い利用法かも知れません。また週末限定ですが喫茶室や特産品の販売コーナーなどもありますので、ゆったりと寛いで過ごしたり、地元の方々とのふれあいも楽しめます。


 その一角で、先月開催分と入れ替えて開催中です!!秋の観光シーズンを前にお出かけの参考にしていただけたらと思って『風景』の写真展を開催中です。
 きっと『この景色が生で見たい!!』と思って頂ける様な写真があるはず!?です。是非、森吉山ダム広報館にお立ち寄りの際はご覧ください。


 ※AR写真展のお隣のスペースでは別の企画展が開催中です。こちらもオススメですので是非ご覧ください。ちなみに10月にはこの企画展が装いを新たにして森吉山野生鳥獣センターで開催予定です。森吉山野生鳥獣センターで開催の暁にはまたこの日記でお伝えしますね。

ページ先頭へ↑

ページ先頭へ