秋田
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2008年12月03日あとで食べようかな?
秋田 足利 直哉
私事で恐縮ですが・・・これまで仕事で野鳥観察をするときは、まず鳥を見つけること。その鳥の種類を識別すること。その羽数を数えること。それらを記録すること・・などに意識が集中してしまい「その鳥がどんな行動をしていたのか?」という事を観察できずに長い期間を過ごしてしまったような気がします。自分でも「余裕がないな・・」と感じることもしばしばでしたが、最近は野鳥たちの行動をじっくり観察する余裕もいくらかは持てるようになってきて、時には彼らの”心の内”を想像しながらの野鳥観察しています。
ちょっと前に大潟へ行ったとき、保護区内の巡視・調査を終え、ほっと一息ついたとき隣接する田んぼに【ハシボソガラス】の大群がいました。彼らはガン達のように全員が寄り添って、同じような行動をするという事はなく、奔放に過ごしていました。
その中の1羽が私の車の方へ飛び寄ってきました。いくら実質的な許容範囲が広い【ハシボソガラス】とはいえ自分の方から近寄って来るなんて・・・と一瞬思いましたが、直ぐに「あっこいつは敢えて近寄ってきたんだ!」とピンときました。

嘴には飼料用のトウモロコシを咥えていました。きっとご馳走を発見して喜んだのでしょう!せっかく見つけたご馳走を仲間に見つからずに独り占めしようと考えたんでしょうね?それで、敢えて群れから離れて、仲間が警戒して近づかないであろう私の直ぐそばまでやって来たんではないでしょうか?
暫く観察していると、嘴で一粒一粒食べて始めました。これ一本全部食べるにはそれなりの時間が必要です。その間に他の【ハシボソガラス】に見つかったらせっかくのご馳走を奪われかねませんからね・・・だから私を利用してトウモロコシを独り占めしようとしたんでしょうね!幼鳥ながらにして既にこんな知恵を身につけているとは末恐ろしいですね!
また暫く観察を続けると、この【ハシボソガラス】は足下に落ちている落ち穂を見つけ、浮気心が出てしまったようです。ちょっと考え込んだように見えたあとこの幼鳥はこんな行動を始めました。↓

トウモロコシを稲藁の下に隠したんです。嘴で稲藁の奥へ押し込むようにして・・・。嘴を抜いたあとは確認するような仕草をみせましたが、どうにも不安なのか?出来映えが気に入らないのか?次の行動に移りました!

近くの稲藁をトウモロコシを隠した場所に追加しました。この作業を3回繰り返して納得したのか、そこから立ち去って近くで落ち穂を食べ始めました。 その後暫く同じように落ち穂を食べていたので、トウモロコシがどうなったのか確認は出来ていませんが、この幼鳥は『好きな食べ物をあとで食べる』タイプなのでしょうか?だとしたらなんとなくですが、解り合えそうな気がします(^^)!
ちょっと前に大潟へ行ったとき、保護区内の巡視・調査を終え、ほっと一息ついたとき隣接する田んぼに【ハシボソガラス】の大群がいました。彼らはガン達のように全員が寄り添って、同じような行動をするという事はなく、奔放に過ごしていました。
その中の1羽が私の車の方へ飛び寄ってきました。いくら実質的な許容範囲が広い【ハシボソガラス】とはいえ自分の方から近寄って来るなんて・・・と一瞬思いましたが、直ぐに「あっこいつは敢えて近寄ってきたんだ!」とピンときました。

嘴には飼料用のトウモロコシを咥えていました。きっとご馳走を発見して喜んだのでしょう!せっかく見つけたご馳走を仲間に見つからずに独り占めしようと考えたんでしょうね?それで、敢えて群れから離れて、仲間が警戒して近づかないであろう私の直ぐそばまでやって来たんではないでしょうか?
暫く観察していると、嘴で一粒一粒食べて始めました。これ一本全部食べるにはそれなりの時間が必要です。その間に他の【ハシボソガラス】に見つかったらせっかくのご馳走を奪われかねませんからね・・・だから私を利用してトウモロコシを独り占めしようとしたんでしょうね!幼鳥ながらにして既にこんな知恵を身につけているとは末恐ろしいですね!
また暫く観察を続けると、この【ハシボソガラス】は足下に落ちている落ち穂を見つけ、浮気心が出てしまったようです。ちょっと考え込んだように見えたあとこの幼鳥はこんな行動を始めました。↓

トウモロコシを稲藁の下に隠したんです。嘴で稲藁の奥へ押し込むようにして・・・。嘴を抜いたあとは確認するような仕草をみせましたが、どうにも不安なのか?出来映えが気に入らないのか?次の行動に移りました!

近くの稲藁をトウモロコシを隠した場所に追加しました。この作業を3回繰り返して納得したのか、そこから立ち去って近くで落ち穂を食べ始めました。 その後暫く同じように落ち穂を食べていたので、トウモロコシがどうなったのか確認は出来ていませんが、この幼鳥は『好きな食べ物をあとで食べる』タイプなのでしょうか?だとしたらなんとなくですが、解り合えそうな気がします(^^)!
2008年12月02日そろそろ公開してもいい頃なので・・・
秋田 足利 直哉
事務所が入居するビルのエントランスに11月初旬頃クリスマスツリーがお目見えしていました。通る度に「まだ早いだろ?どんだけ気が早いんだ?」と口に出さずに突っ込んでいましたが、今朝通ったときには「我が家もそろそろ飾らないと・・・」と思ってしまいました。12月はそんな季節ですね~(^^)
今日の日記は、ワケあってお蔵入りしていたネタですが、今頃は”処理”も終わっているはずなのでそろそろ公開してもイイかな?と思って書いています。
ちょっと前に森吉山麓のとある渓谷沿いを巡視していました。人気のない渓谷を景色を眺め、楽しみながら歩いていたのですが、とある一点に視線が釘付けになりました!

森吉山麓のあるいは東北のよくある渓谷の景色写真の中にその一点を見つけることが出来ますでしょうか?写真の左上に”それ”はあります。

私の視線を奪った物の正体はこれ↑。何だか解りますか?形状・大きさ・色・あった場所などから【キイロスズメバチ】の巣ではないか?と思っています。
これらの写真は近くの橋の上から写した物ですが、橋から見た巣の高さは3m程で木の根元からはゆうに10mを越えています。巣が作られていたのはサワグルミの木で、巣のサイズは普段使っている掃除用のバケツよりも明らかに大きかったです。
【キイロスズメバチ】の活発な時期を過ぎていましたので、廻りにスズメバチ姿を見ることはありませんでしたが、この場所はこれまで何度も通っています。勿論一般の方々も大勢通っていたはずです。そんな場所にこんなものが・・・
よく見ると巣の入口は葉が茂った時期でも入りやすいように配慮したのか?木の幹の方を向いています。そしてその方向は橋のある方向と一緒です。と言うことは・・・我々の直ぐそばでスズメバチが忙しく行き来していた時期もあったということ・・・被害がなかったのが幸いでした。
スズメバチといえば野外で最も注意しなければいけない生物の代表格!それも意外と近くに彼らはいるのです。私たちアクティブレンジャーは仕事で野外に出る機会が多いので、そういった危険な生物と遭遇する機会も必然的に多くなります。正直に告白すると特にスズメバチの危険に備えずに山を歩いていたこともありましたので、この巣を見てゾッとし、猛省しました。備えを怠ってはいけませんね!!
今日の日記は、ワケあってお蔵入りしていたネタですが、今頃は”処理”も終わっているはずなのでそろそろ公開してもイイかな?と思って書いています。
ちょっと前に森吉山麓のとある渓谷沿いを巡視していました。人気のない渓谷を景色を眺め、楽しみながら歩いていたのですが、とある一点に視線が釘付けになりました!

森吉山麓のあるいは東北のよくある渓谷の景色写真の中にその一点を見つけることが出来ますでしょうか?写真の左上に”それ”はあります。

私の視線を奪った物の正体はこれ↑。何だか解りますか?形状・大きさ・色・あった場所などから【キイロスズメバチ】の巣ではないか?と思っています。
これらの写真は近くの橋の上から写した物ですが、橋から見た巣の高さは3m程で木の根元からはゆうに10mを越えています。巣が作られていたのはサワグルミの木で、巣のサイズは普段使っている掃除用のバケツよりも明らかに大きかったです。
【キイロスズメバチ】の活発な時期を過ぎていましたので、廻りにスズメバチ姿を見ることはありませんでしたが、この場所はこれまで何度も通っています。勿論一般の方々も大勢通っていたはずです。そんな場所にこんなものが・・・
よく見ると巣の入口は葉が茂った時期でも入りやすいように配慮したのか?木の幹の方を向いています。そしてその方向は橋のある方向と一緒です。と言うことは・・・我々の直ぐそばでスズメバチが忙しく行き来していた時期もあったということ・・・被害がなかったのが幸いでした。
スズメバチといえば野外で最も注意しなければいけない生物の代表格!それも意外と近くに彼らはいるのです。私たちアクティブレンジャーは仕事で野外に出る機会が多いので、そういった危険な生物と遭遇する機会も必然的に多くなります。正直に告白すると特にスズメバチの危険に備えずに山を歩いていたこともありましたので、この巣を見てゾッとし、猛省しました。備えを怠ってはいけませんね!!
2008年12月01日タンチョウと在地の野鳥
秋田 足利 直哉
大潟周辺にいる【タンチョウ】は益々人気が高まっているようです。時節柄、年賀状にタンチョウの写真を取り入れようと目論んでいる方々が撮影に訪れているのだとか・・・最近は周囲により多くの方々が集まるようになっています。
そうなるといつにも増して『マナー』が重要になってきますよね?【タンチョウ】とのお付き合いが円滑に行えるような適度な距離感を保つのがその秘訣ではないでしょうか?【タンチョウ】を可愛がるあまり近くに寄りすぎると敬遠されてしまうのではないでしょうか?
何故秋田の大潟村周辺に【タンチョウ】がいるのか?と疑問に思っていましたが、ある方から「若くて探求心旺盛なタンチョウが何処か新天地を求めて旅をしていて、たまたま秋田に降り立った。暫く過ごしてみると居心地が良かったのでそのまま留まって生活していて、現在に至っている」のだと言う話を聞きました。そして・・「秋田を気に入ればいつか仲間を連れてきて、将来的には秋田もタンチョウの生息地の一つになるかも知れないよね?」と続けて話してくださいました。
夢のある話じゃありませんか?『もし本当にそうなったら・・・』と想像するとワクワクしてきますよね?
我々に出来ることは、【タンチョウ】とイイ関係を保っていくことですよね?まずは自分がされて嫌なことをしない!その前提となるのが『適度な距離感』だと私は思っています。例えば至近距離でカメラのフラッシュを使って撮影するなんて確実にNGですよね?
『距離感』といえば・・先日【タンチョウ】とお馴染みの野鳥たちとの”面白くも微妙な距離感”が観察できたのでお伝えしようと思います。
↓の写真には3羽の鳥が写っています。左から【タンチョウ】【ダイサギ】【アオサギ】です。
【タンチョウ】は餌探しに夢中、【ダイサギ】はのんびりと休憩中、【アオサギ】は餌探しとそれぞれ別々に行動していました。
観察を始めたとき、【アオサギ】と【タンチョウ】の間にはかなりの距離があったのですが、【タンチョウ】が移動しながら採餌して、どんどんサギたちのいる方へと近づいて行きました。

【タンチョウ】はアオサギがいても全く気にしていないようで、黙々と採餌し続けていましたが、【アオサギ】はタンチョウが近づくと落ち着かない様子でジリジリと離れていきました。【アオサギ】が横移動してタンチョウとの距離をとっているのが写真でご覧いただけるかと思います。↑
それでも【タンチョウ】は黙々と採餌を続け、益々【アオサギ】との距離が詰まっていきました。すると・・・

【アオサギ】が飛んで逃げてしまいました。きっと【アオサギ】にとっての『適度な距離感』を保つことが出来なかったのでしょう・・・。
この時、初めて【タンチョウ】が顔を上げましたが、その直後からまた同じように採餌を続けていました。

一方の【アオサギ】はというと・・・飛んだのは僅かな距離。きっとこの場所が気に入っているので飛び去るのが惜しかったのでしょうね?横目で【タンチョウ】を見ていた姿からそんな心情を察することが出来ました。
この【タンチョウ】はこれまでの観察から、物怖じしない勝ち気な性格であろうと思われ、廻りにどんな鳥がいてもマイペースで過ごしてます。その堂々とした態度で他の野鳥たちからも一目置かれる存在のようです!!
そうなるといつにも増して『マナー』が重要になってきますよね?【タンチョウ】とのお付き合いが円滑に行えるような適度な距離感を保つのがその秘訣ではないでしょうか?【タンチョウ】を可愛がるあまり近くに寄りすぎると敬遠されてしまうのではないでしょうか?
何故秋田の大潟村周辺に【タンチョウ】がいるのか?と疑問に思っていましたが、ある方から「若くて探求心旺盛なタンチョウが何処か新天地を求めて旅をしていて、たまたま秋田に降り立った。暫く過ごしてみると居心地が良かったのでそのまま留まって生活していて、現在に至っている」のだと言う話を聞きました。そして・・「秋田を気に入ればいつか仲間を連れてきて、将来的には秋田もタンチョウの生息地の一つになるかも知れないよね?」と続けて話してくださいました。
夢のある話じゃありませんか?『もし本当にそうなったら・・・』と想像するとワクワクしてきますよね?
我々に出来ることは、【タンチョウ】とイイ関係を保っていくことですよね?まずは自分がされて嫌なことをしない!その前提となるのが『適度な距離感』だと私は思っています。例えば至近距離でカメラのフラッシュを使って撮影するなんて確実にNGですよね?
『距離感』といえば・・先日【タンチョウ】とお馴染みの野鳥たちとの”面白くも微妙な距離感”が観察できたのでお伝えしようと思います。
↓の写真には3羽の鳥が写っています。左から【タンチョウ】【ダイサギ】【アオサギ】です。
【タンチョウ】は餌探しに夢中、【ダイサギ】はのんびりと休憩中、【アオサギ】は餌探しとそれぞれ別々に行動していました。
観察を始めたとき、【アオサギ】と【タンチョウ】の間にはかなりの距離があったのですが、【タンチョウ】が移動しながら採餌して、どんどんサギたちのいる方へと近づいて行きました。

【タンチョウ】はアオサギがいても全く気にしていないようで、黙々と採餌し続けていましたが、【アオサギ】はタンチョウが近づくと落ち着かない様子でジリジリと離れていきました。【アオサギ】が横移動してタンチョウとの距離をとっているのが写真でご覧いただけるかと思います。↑
それでも【タンチョウ】は黙々と採餌を続け、益々【アオサギ】との距離が詰まっていきました。すると・・・

【アオサギ】が飛んで逃げてしまいました。きっと【アオサギ】にとっての『適度な距離感』を保つことが出来なかったのでしょう・・・。
この時、初めて【タンチョウ】が顔を上げましたが、その直後からまた同じように採餌を続けていました。

一方の【アオサギ】はというと・・・飛んだのは僅かな距離。きっとこの場所が気に入っているので飛び去るのが惜しかったのでしょうね?横目で【タンチョウ】を見ていた姿からそんな心情を察することが出来ました。
この【タンチョウ】はこれまでの観察から、物怖じしない勝ち気な性格であろうと思われ、廻りにどんな鳥がいてもマイペースで過ごしてます。その堂々とした態度で他の野鳥たちからも一目置かれる存在のようです!!
2008年11月28日サワグルミの実 ~室内編~
秋田 足利 直哉
10月29日に同名のタイトルで落葉した森吉山麓で目立っていた【サワグルミ】の実をご紹介しました。今日はその続編です。
森吉山麓で【サワグルミ】がたわわに実っていた頃、偶然にも私が乗ってきた車のフロントガラスに1本の果穂が落ちていました。それを持ち帰り、机の中にしまっておきましたが、それを取りだしてみました。

1本の果穂にこれだけの実がついていました。全部で26個です。大きさの比較のために1円玉を置いてみました。

形が分かりにくいかも知れませんので、数を減らしてみました。野外の写真では解りにくかった翼が良くわかりますね?その翼は余程強い風でなければ飛ばされないんじゃないか?と思えるような小さな物です。【サワグルミ】の戦略の中に『実を飛ばす』狙いはあるのでしょうか?それとももっと他の戦略があるのか?

次にその翼をとってみました。翼はとても薄いもので、それが実の部分を覆っているこれまた薄い皮と一体になっているようでした。それを爪で剥いていくと↑のようになりました。この実はとっても固く手でつぶそうと思ってもつぶれるものではありません。
試しにペンチを使って実を割ってみました。すると中から白い実が出てきます。ペンチを使ったのでほぼ粉々になってしまいましたが・・・これがクルミ部分なのでしょうか?ちなみに破片を口にしてみましたが、非常に固いし、味は感じられませんでした。
これらの実は春になったら土に植えてみようかと思っています。その成果をいつの日かまたこの日記でご紹介できたらなぁと思っています。今年北秋田市で行われた全国植樹祭では【サワグルミ】の苗木も植樹されたと聞きますから期待できるかも知れませんね?
森吉山麓で【サワグルミ】がたわわに実っていた頃、偶然にも私が乗ってきた車のフロントガラスに1本の果穂が落ちていました。それを持ち帰り、机の中にしまっておきましたが、それを取りだしてみました。

1本の果穂にこれだけの実がついていました。全部で26個です。大きさの比較のために1円玉を置いてみました。

形が分かりにくいかも知れませんので、数を減らしてみました。野外の写真では解りにくかった翼が良くわかりますね?その翼は余程強い風でなければ飛ばされないんじゃないか?と思えるような小さな物です。【サワグルミ】の戦略の中に『実を飛ばす』狙いはあるのでしょうか?それとももっと他の戦略があるのか?

次にその翼をとってみました。翼はとても薄いもので、それが実の部分を覆っているこれまた薄い皮と一体になっているようでした。それを爪で剥いていくと↑のようになりました。この実はとっても固く手でつぶそうと思ってもつぶれるものではありません。
試しにペンチを使って実を割ってみました。すると中から白い実が出てきます。ペンチを使ったのでほぼ粉々になってしまいましたが・・・これがクルミ部分なのでしょうか?ちなみに破片を口にしてみましたが、非常に固いし、味は感じられませんでした。
これらの実は春になったら土に植えてみようかと思っています。その成果をいつの日かまたこの日記でご紹介できたらなぁと思っています。今年北秋田市で行われた全国植樹祭では【サワグルミ】の苗木も植樹されたと聞きますから期待できるかも知れませんね?
2008年11月27日カイツブリの助走飛び立ち
秋田 足利 直哉
これまで、大潟で観察したコガモとカルガモの飛び立ちシーンを紹介しました。そして今日までにちょっと時間が経過してしまいましたが・・・西部承水路で【カイツブリ】の飛び立ちシーンが観察できたのでご紹介します。
西部承水路の【カイツブリ】は例年、夏期よりも冬期間の方が観察機会が多く私的に見慣れている【カイツブリ】は白っぽい冬羽です。この時期は【カイツブリ】の季節です。この時も西部承水路に点在していた6羽を次々と観察していました。
そのうちのとある2羽が忙しく潜水して採餌していたので何秒くらい潜っているのかな?なんて時計と”にらめっこ”していました。

すると、突然【カイツブリ】達に緊張が走ったように見えました。その次の瞬間!

水面を走るようにバシャバシャと音を立てながら私の前を通過していきました。慌てて写真を撮るもピントがブレちゃって・・・またしても見にくい写真ですがご容赦下さい。しかし肝心の【カイツブリ】はブレていますが、彼らが残した水しぶきはハッキリと写っていました。(苦笑)
結局、この2枚目の写真に写っている距離の約2倍の距離を勢いよく走った後に低く飛び立ちに成功しました。
【カイツブリ】はコガモやカルガモと違って助走を付けて飛つ、その光景は何回か見ていましたが写真に撮ってみると、結構長い距離の助走を付けていたんですね?びっくりしました。
西部承水路の【カイツブリ】は例年、夏期よりも冬期間の方が観察機会が多く私的に見慣れている【カイツブリ】は白っぽい冬羽です。この時期は【カイツブリ】の季節です。この時も西部承水路に点在していた6羽を次々と観察していました。
そのうちのとある2羽が忙しく潜水して採餌していたので何秒くらい潜っているのかな?なんて時計と”にらめっこ”していました。

すると、突然【カイツブリ】達に緊張が走ったように見えました。その次の瞬間!

水面を走るようにバシャバシャと音を立てながら私の前を通過していきました。慌てて写真を撮るもピントがブレちゃって・・・またしても見にくい写真ですがご容赦下さい。しかし肝心の【カイツブリ】はブレていますが、彼らが残した水しぶきはハッキリと写っていました。(苦笑)
結局、この2枚目の写真に写っている距離の約2倍の距離を勢いよく走った後に低く飛び立ちに成功しました。
【カイツブリ】はコガモやカルガモと違って助走を付けて飛つ、その光景は何回か見ていましたが写真に撮ってみると、結構長い距離の助走を付けていたんですね?びっくりしました。
2008年11月26日1枚の羽から
秋田 足利 直哉
周囲から聞こえる「初滑りをした!」「雪山を歩いてきた!」「ハクガンがやってきた!」・・・etc.の声にうらやましさを爆発させています。
そんな時節柄ではありますが・・・私の久々の日記は地味に事務所内で調べ物をした話題です。

↑の写真は8月上旬桃洞滝へのトレッキングを楽しまれた方から森吉山野生鳥獣センターに届けられた鳥の羽です。私は届けられた数日後に見たのですが、思わず「デカッ」と口にしてしまうほど大きな羽でした。
コンベックスを添えてみると41cmありました。この羽はかなり反っていますので実際には43cmを越えていました。
「鳥の羽」自体は珍しい物ではないかも知れません。しかしこの大きさ、明瞭なタカ斑、羽軸の反り等は、よく見るそれらとは違っていました。
この羽を見ると形状から「初列風切の外側の羽」と解ります。色調&模様から「タカ科の鳥」の物であろうと想像できます。サイズから「トビよりも大きな鳥」であろうと思われます。
これを踏まえて、羽の図鑑などを調べて、森吉山周辺に生息しているタカ科の鳥の中から(勿論生息記録のない鳥も調べましたが・・)【クマタカ】の初列風切であろうと思っています。
【クマタカ】は観察する機会の少ない鳥で私も”生”では見たことがありません。しかし歩道を歩いていてこの羽を拾えたって事は私たちが歩いている場所は、そんな鳥の生息地であるという証拠!こうしているこの時間にも寒さの厳しくなってきた森吉山麓の何処かで懸命に生きているはず!
1枚の羽から未だ見ぬクマタカの存在を確信し、いつか出会えるかも?と期待してしまう。思えば私が最初に鳥に興味を持ったのは登山道で拾った1枚の小さな青い羽からでした。『1枚の羽から広がる世界の広さ』みたいなものをしみじみと感じてしまいました。
そんな時節柄ではありますが・・・私の久々の日記は地味に事務所内で調べ物をした話題です。

↑の写真は8月上旬桃洞滝へのトレッキングを楽しまれた方から森吉山野生鳥獣センターに届けられた鳥の羽です。私は届けられた数日後に見たのですが、思わず「デカッ」と口にしてしまうほど大きな羽でした。
コンベックスを添えてみると41cmありました。この羽はかなり反っていますので実際には43cmを越えていました。
「鳥の羽」自体は珍しい物ではないかも知れません。しかしこの大きさ、明瞭なタカ斑、羽軸の反り等は、よく見るそれらとは違っていました。
この羽を見ると形状から「初列風切の外側の羽」と解ります。色調&模様から「タカ科の鳥」の物であろうと想像できます。サイズから「トビよりも大きな鳥」であろうと思われます。
これを踏まえて、羽の図鑑などを調べて、森吉山周辺に生息しているタカ科の鳥の中から(勿論生息記録のない鳥も調べましたが・・)【クマタカ】の初列風切であろうと思っています。
【クマタカ】は観察する機会の少ない鳥で私も”生”では見たことがありません。しかし歩道を歩いていてこの羽を拾えたって事は私たちが歩いている場所は、そんな鳥の生息地であるという証拠!こうしているこの時間にも寒さの厳しくなってきた森吉山麓の何処かで懸命に生きているはず!
1枚の羽から未だ見ぬクマタカの存在を確信し、いつか出会えるかも?と期待してしまう。思えば私が最初に鳥に興味を持ったのは登山道で拾った1枚の小さな青い羽からでした。『1枚の羽から広がる世界の広さ』みたいなものをしみじみと感じてしまいました。
2008年11月18日ツルウメモドキ
秋田 足利 直哉
森吉山麓ではあれほど豊かだった広葉樹の葉が落ちてすっかり「冬枯れ」の景色となりました。そんな色彩の乏しい景色の中に一際目を引くものを見つけました。↓

今、森吉山麓では【ツルウメモドキ】の実がたわわに実っています。春に咲く花はとても小さく目立たないのであまり注目を集めませんが、晩秋になり、橙色の仮種皮が開いて赤く熟した果実が現れている様子は特に美しく、魅力的です。

【ツルウメモドキ】の実は装飾用としての人気が高く、フラワーアレンジメントに取り入れられたり、リースに使われたりします。それも納得の美しさですね!
この時・・・装飾用として整えられた【ツルウメモドキ】の実を鑑賞してもそれはそれでキレイですが、樹木に絡まって雑然とした実を色彩の乏しい廻りの風景とセットで鑑賞すると一層美しさが増すように感じられたのですがいかがでしょうか?

今、森吉山麓では【ツルウメモドキ】の実がたわわに実っています。春に咲く花はとても小さく目立たないのであまり注目を集めませんが、晩秋になり、橙色の仮種皮が開いて赤く熟した果実が現れている様子は特に美しく、魅力的です。

【ツルウメモドキ】の実は装飾用としての人気が高く、フラワーアレンジメントに取り入れられたり、リースに使われたりします。それも納得の美しさですね!
この時・・・装飾用として整えられた【ツルウメモドキ】の実を鑑賞してもそれはそれでキレイですが、樹木に絡まって雑然とした実を色彩の乏しい廻りの風景とセットで鑑賞すると一層美しさが増すように感じられたのですがいかがでしょうか?
2008年11月17日【実施報告】野鳥観察会『大潟草原の渡り鳥』
秋田 足利 直哉
昨日、大潟村の大潟草原鳥獣保護区を含む大潟村西部地域で野鳥観察会を実施しました。土曜日までは本当に晩秋なのか?と思うほどの暖かな小春日和が連続していましたが、この日を境に一気に冬へと向かう天気予報が出されていました。降水確率もかなり高め・・・このままだと屋外での観察は厳しいのかな?なんて心配しましたが、予報ほど天気は悪くならず、雨に当たったのも僅かな時間だけでした。
その甲斐あって多くの野鳥たちに出会うことが出来ました。オオハクチョウ・コハクチョウ・カルガモ・ミコアイサ・マガモ・オナガガモ・コガモ・ヒドリガモ・トモエガモ・オシドリ・カンムリカイツブリ・カイツブリ・オオバン・カワウといった水辺の鳥たちや、チュウヒ・ノスリ・チョウゲンボウ・オオタカ・ハヤブサ・トビといった猛禽類、ダイサギ・ハシボソガラス・ホオジロ・シジュウカラ・キジバト・スズメ・オオジュリン・ムクドリ・モズ・キジ・カワラヒワ・セグロセキレイといった大潟ではお馴染みの野鳥、ミヤマガラス・ツグミといった冬鳥も到着していました。そして多くの参加者のお目当てであるタンチョウも観察してきました。(全35種)

休日と言うこともあって水路には多くの釣り人の姿があって、我々が普段観察している場所に野鳥たちの姿が無く、稀にあっても大人数で観察しているので警戒した野鳥たちが遠く離れてしまいます。草原でも最近姿を見せるようになった猛禽類が姿を見せてくれません・・・。
しかしタンチョウだけは普段よりも観察しやすい場所に移動していて、思いがけず良い条件で観察することが出来ました。普段は、農作業や狭い農道の通行の邪魔にならないように気を使いながらの観察が当たり前ですが、この時は交通量が少ない広い農道からじっくりと観察に集中することが出来ました。
参加者の皆さんはそれぞれ持参した望遠レンズやデジスコでタンチョウを撮影していました。中にはスコープの接眼レンズに携帯電話を合わせた簡易デジスコ(?)も・・・(笑)


撮影した映像はどうだったのでしょうね?この日は撮影には良い条件でなかったですが、実際の観察を通して”目に焼き付けた映像”が素晴らしいものであった事を期待します。そしてこの日の野鳥観察を通じて野鳥たちに愛情を持って接する事の大切さや、身近にこれほど多くの野鳥たちが生息している「自然」を大切しなきゃ!という思いが心に焼き付けられていたなら、これほど嬉しいことはありません!!
その甲斐あって多くの野鳥たちに出会うことが出来ました。オオハクチョウ・コハクチョウ・カルガモ・ミコアイサ・マガモ・オナガガモ・コガモ・ヒドリガモ・トモエガモ・オシドリ・カンムリカイツブリ・カイツブリ・オオバン・カワウといった水辺の鳥たちや、チュウヒ・ノスリ・チョウゲンボウ・オオタカ・ハヤブサ・トビといった猛禽類、ダイサギ・ハシボソガラス・ホオジロ・シジュウカラ・キジバト・スズメ・オオジュリン・ムクドリ・モズ・キジ・カワラヒワ・セグロセキレイといった大潟ではお馴染みの野鳥、ミヤマガラス・ツグミといった冬鳥も到着していました。そして多くの参加者のお目当てであるタンチョウも観察してきました。(全35種)

休日と言うこともあって水路には多くの釣り人の姿があって、我々が普段観察している場所に野鳥たちの姿が無く、稀にあっても大人数で観察しているので警戒した野鳥たちが遠く離れてしまいます。草原でも最近姿を見せるようになった猛禽類が姿を見せてくれません・・・。
しかしタンチョウだけは普段よりも観察しやすい場所に移動していて、思いがけず良い条件で観察することが出来ました。普段は、農作業や狭い農道の通行の邪魔にならないように気を使いながらの観察が当たり前ですが、この時は交通量が少ない広い農道からじっくりと観察に集中することが出来ました。
参加者の皆さんはそれぞれ持参した望遠レンズやデジスコでタンチョウを撮影していました。中にはスコープの接眼レンズに携帯電話を合わせた簡易デジスコ(?)も・・・(笑)


撮影した映像はどうだったのでしょうね?この日は撮影には良い条件でなかったですが、実際の観察を通して”目に焼き付けた映像”が素晴らしいものであった事を期待します。そしてこの日の野鳥観察を通じて野鳥たちに愛情を持って接する事の大切さや、身近にこれほど多くの野鳥たちが生息している「自然」を大切しなきゃ!という思いが心に焼き付けられていたなら、これほど嬉しいことはありません!!
2008年11月14日オシドリのペア
秋田 足利 直哉
今週はイイ天気が続きますね?こんな天気の時は例え仕事でも外に出られるだけで気分が良いものです。
きっと各地のAR達も忙しく動き回っていることでしょう。かくいう私も今週は忙しく所管地内を歩き回っています。
昨日は午前中、野鳥たちが忙しく採餌する光景が見られたのですが、昼を過ぎたらピタッと姿も見えなくなり、鳴き声も聞こえなくなってしまいました。小鳥たちは色んな場所を点々として動き回っているのでしょうね?
そんな感じで何だか寂しいような、物足りないような感覚で歩いていたら川面に【オシドリ】のペアを見つけました。

同じようなタイミングで水浴び、羽繕いするなど、かなりイイ感じのカップルに見えます。
この場所は旧阿仁町にある「安の滝」の下流にあたる場所です。内陸部であり、この川は源流のほど近く。こんな時期にこんな場所で【オシドリ】のペアとは・・・微妙な違和感を感じます。
一般的には秋田を含む東北地方以北では「夏鳥」とされている【オシドリ】が、ペアでこんな内陸部の源流近くの川で過ごしています。このペアは今後どの様な行動をとるのでしょうかね?


このペアは同じように水浴びを数回繰り返して、水上での羽繕いをして最後には↑のように各々伸び上がって羽をバタバタさせてから岸の僅かなスペースに上がって丹念に羽繕いを始めたました。
源流近くの綺麗な水を浴びて羽繕いをした【オシドリ】には何となく他の鳥達とは違う気品というか、輝きがあって薄暗い渓谷にあってもそこだけ明るく感じられました。
何はともあれこの時期に旧阿仁町の奥地で【オシドリ】に出会えたのはラッキーでした!!
きっと各地のAR達も忙しく動き回っていることでしょう。かくいう私も今週は忙しく所管地内を歩き回っています。
昨日は午前中、野鳥たちが忙しく採餌する光景が見られたのですが、昼を過ぎたらピタッと姿も見えなくなり、鳴き声も聞こえなくなってしまいました。小鳥たちは色んな場所を点々として動き回っているのでしょうね?
そんな感じで何だか寂しいような、物足りないような感覚で歩いていたら川面に【オシドリ】のペアを見つけました。

同じようなタイミングで水浴び、羽繕いするなど、かなりイイ感じのカップルに見えます。
この場所は旧阿仁町にある「安の滝」の下流にあたる場所です。内陸部であり、この川は源流のほど近く。こんな時期にこんな場所で【オシドリ】のペアとは・・・微妙な違和感を感じます。
一般的には秋田を含む東北地方以北では「夏鳥」とされている【オシドリ】が、ペアでこんな内陸部の源流近くの川で過ごしています。このペアは今後どの様な行動をとるのでしょうかね?


このペアは同じように水浴びを数回繰り返して、水上での羽繕いをして最後には↑のように各々伸び上がって羽をバタバタさせてから岸の僅かなスペースに上がって丹念に羽繕いを始めたました。
源流近くの綺麗な水を浴びて羽繕いをした【オシドリ】には何となく他の鳥達とは違う気品というか、輝きがあって薄暗い渓谷にあってもそこだけ明るく感じられました。
何はともあれこの時期に旧阿仁町の奥地で【オシドリ】に出会えたのはラッキーでした!!


今の大潟村はちょっと大げさに言えば、村中何処へ行っても、何処を見渡しても視界の中に野鳥の姿が飛び込んでくる!そんな状況です。運転中にも上空をヒシクイやオオハクチョウが飛ぶ姿が見えます。だからといって道路に車を止めて野鳥観察するのはNGです。安全な場所で落ち着いて観察しましょう。
と、いう事で私も落ち着いてじっくり巡視・調査していたら、なんだか落ち着かない様子でキョロキョロと周囲を見渡している【ノスリ】を見つけました。地面にいた【ノスリ】に気付くのが遅れてしまい、私との距離は普段であれば警戒して飛び去られる距離だったかと思います。それでも【ノスリ】は飛び去ろうとはしません!
野鳥たちが警戒範囲内に入っても逃げないような場合は、餌を食べていることが多いので今回もきっとそうなんだろうと思って、いったん離れて改めて観察することにしました。
するとやはり、足下に何か捕らえているようです。時々引きちぎられた肉のような物が見えるのですが直ぐに飲み込んでしまい、それが何なのか?解りません。そろそろ私がじれてきた頃、【ノスリ】の近くをハイイロチュウヒの雌が旋回しました。それを警戒した【ノスリ】が足下の獲物を口にくわえました。幸い、引きちぎられたグロテスクであろう部分が向こう側になったので思い切ってトリミングしてみました。
不勉強も手伝って獲物がなんなのか?特定することは出来ませんが、4本足の動物であるということだけは確実です。(どなたか解った方がいたら教えて下さい!)
旋回していたハイイロチュウヒは間もなく遠くに去っていきました。すると【ノスリ】は食事を再開しました。鋭い嘴でちぎっては食べ、食べてはちぎってあっという間に完食です。【ノスリ】の嘴ってそんな簡単に肉を引きちぎれるものなの?と驚かされたシーンでした。