秋田
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2009年06月25日愛鳥学習会 今年は十和田小学校
秋田 足利 直哉
秋田県自然保護課が主催する「愛鳥学習会」は本来、バードウィーク(5月10日~)の期間中に行われるものなのですが、今年の指定校が鹿角市立十和田小学校になったので、移動時間を減らして有意な学習会となるようにと配慮され、森吉山麓で行うことになり、施設の開館期間の都合等があって昨日24日に実施されました。
この日、来てくれたのは十和田小学校の4年生59名と引率の先生3名。児童達は元気いっぱいでありながらとっても行儀が良く、当初なんとなく予定に入れていた「合間の時間(並び終えるまでのちょっとした時間や集合を呼びかけて実際に集合するまでにちょっとした時間)」が全く必要ないほどでした。久々に『この人(児童)達できるな!!』と感じてしまいました。
そんな児童達だったの私も気持ちを引き締め治して、対応させて貰いました。

4班に分かれて周辺の散策を行いました。私もA班の案内をしましたが、普段よりも反応が良く、質問もドンドン飛び出すので私ものっちゃって(笑)・・・。

館内に戻っても、児童達のリアクションの良さは変わりません。それと事前に勉強していたんでしょうか?色々知ってましたし、質問も準備してあったのでしょうか?かなり細かな事も聞かれました。 いや~私も事前に色々準備しておいて良かった良かった(笑)。
児童達の相手をして毎回驚かされるのがその「目の付け所」。この日も何度「ハッ」としたことか・・・愛鳥学習会で一番勉強になったのは実は私かも知れません!!
この日、来てくれたのは十和田小学校の4年生59名と引率の先生3名。児童達は元気いっぱいでありながらとっても行儀が良く、当初なんとなく予定に入れていた「合間の時間(並び終えるまでのちょっとした時間や集合を呼びかけて実際に集合するまでにちょっとした時間)」が全く必要ないほどでした。久々に『この人(児童)達できるな!!』と感じてしまいました。
そんな児童達だったの私も気持ちを引き締め治して、対応させて貰いました。

4班に分かれて周辺の散策を行いました。私もA班の案内をしましたが、普段よりも反応が良く、質問もドンドン飛び出すので私ものっちゃって(笑)・・・。

館内に戻っても、児童達のリアクションの良さは変わりません。それと事前に勉強していたんでしょうか?色々知ってましたし、質問も準備してあったのでしょうか?かなり細かな事も聞かれました。 いや~私も事前に色々準備しておいて良かった良かった(笑)。
児童達の相手をして毎回驚かされるのがその「目の付け所」。この日も何度「ハッ」としたことか・・・愛鳥学習会で一番勉強になったのは実は私かも知れません!!
2009年06月24日○ンネンスギの森
秋田 足利 直哉
日々の生活、色々とストレスの溜まることが多いですよね?皆さんはどのようにしてストレスを解消していますか?私のストレス解消法は山歩き!アクティブレンジャーは仕事で山歩きをする事も多いのですが、最近はプライベートも含めて、山で過ごす時間が異常に長くなってます(苦笑)。
この梅雨の時期、森吉山周辺でオススメのコースは今日紹介する「高場森」です。
今は梅雨時ですから雨の日が多くなりますよね?だからせっかく予定していたハイキングも雨で中止・・なんて事もあろうかと思います。そんな時「高場森」に行ってみて下さい。途中のブナ林は日差しも和らげる効果もありますが、雨を凌ぐ効果もあります。でも雨を凌ぐ効果ならば高場森の天然杉の森は更に一段上の効果を発揮すると私は思います。

この写真は隣のピークから高場森方向を写した物です。この周辺で樹冠を形成するブナやミズナラよりも頭一つ抜きん出て見えるのが天然杉です。

高場森の標高は900mですから、杉の生育に適した環境とは言えません。積雪も多く、標高も高い厳しい環境に自生するここの天然杉は『桃洞・佐渡の杉原生林』として国の天然記念物に指定されています。
ここの杉は枝の張り出しも密で、木と木の間隔も密なので、少々の雨ではなかなか雨粒が地面まで達しません!先日の巡視の際も雨に降られたのですが、天然杉の根元では雨具が不要なくらいでしたし、実際カメラ(防水仕様ではない)を出して安心して足下の花などを撮影することが出来ましたよ。
さて、タイトルの「○ンネンスギ」の「○」には「テ」が入るのは既にお分かりかと思いますが、高場森ではもう一つ「マ」も入るんです。

一見、杉の稚樹のようにも見えますが、これは「マンネンスギ」というヒゲノカズラ科のシダ植物です。分布は北海道・本州・四国・九州に広がっているそうですが、私が知る限り森吉山麓高原エリアで見られるのはここだけです。
頭上の「天然杉」に足下の「マンネンスギ」。 週末の山行計画の参考にしていただければ幸いです。
この梅雨の時期、森吉山周辺でオススメのコースは今日紹介する「高場森」です。
今は梅雨時ですから雨の日が多くなりますよね?だからせっかく予定していたハイキングも雨で中止・・なんて事もあろうかと思います。そんな時「高場森」に行ってみて下さい。途中のブナ林は日差しも和らげる効果もありますが、雨を凌ぐ効果もあります。でも雨を凌ぐ効果ならば高場森の天然杉の森は更に一段上の効果を発揮すると私は思います。

この写真は隣のピークから高場森方向を写した物です。この周辺で樹冠を形成するブナやミズナラよりも頭一つ抜きん出て見えるのが天然杉です。

高場森の標高は900mですから、杉の生育に適した環境とは言えません。積雪も多く、標高も高い厳しい環境に自生するここの天然杉は『桃洞・佐渡の杉原生林』として国の天然記念物に指定されています。
ここの杉は枝の張り出しも密で、木と木の間隔も密なので、少々の雨ではなかなか雨粒が地面まで達しません!先日の巡視の際も雨に降られたのですが、天然杉の根元では雨具が不要なくらいでしたし、実際カメラ(防水仕様ではない)を出して安心して足下の花などを撮影することが出来ましたよ。
さて、タイトルの「○ンネンスギ」の「○」には「テ」が入るのは既にお分かりかと思いますが、高場森ではもう一つ「マ」も入るんです。

一見、杉の稚樹のようにも見えますが、これは「マンネンスギ」というヒゲノカズラ科のシダ植物です。分布は北海道・本州・四国・九州に広がっているそうですが、私が知る限り森吉山麓高原エリアで見られるのはここだけです。
頭上の「天然杉」に足下の「マンネンスギ」。 週末の山行計画の参考にしていただければ幸いです。
2009年06月23日ゴイサギの巣では
秋田 足利 直哉
こうして、アクティブレンジャー日記を書き続けて、「旬」の情報や日頃の活動の様子をお伝えしていますが、遠方の方々や最近忙しくてお会いできていない方々に「私が元気に仕事としている事」もお伝え出来ていたことを改めて実感しています。たまに連絡頂いたり、久しぶりにお会いできた時に『アクティブレンジャー日記』の話題になることが多く、その効果の大きさを実感している今日この頃です。
昨日の日記で【ゴイサギ】がコロニーで順調に子育て中だと書きましたが、今日はその中の一つの巣の様子をお伝えしようと思います。
【ゴイサギ】の中でも繁殖行動にはいるのが早いペアもいれば遅いペアももちろんいます。今日ご紹介するのは、どちらかといえば遅れているペアの巣の様子です。
これまで、巣の上で伏せてジッとしていることの多かったとある【ゴイサギ】の巣の上で、珍しく親鳥が立っていました。「んっ?もしかして??」と思って巣の様子を覗いてみるのですが、枝や巣材が邪魔になって中々その様子を伺うことが出来ません。

それでも粘って観察を続けると・・巣の中で何かが動いているようにも見えます。しかしなかなか確認することが出来ません・・・。「雛が孵った」と思いつつもなかなか確信が持てません。
どれくらい時間が経ったのでしょうか・・・暑さに参りかけた時、近くのダイサギの巣に親鳥が戻ってきて、騒がしくなったのをキッカケに、雛が巣のこちら側へ移動してきました。そしてようやく・・・

巣の上には小さな雛がいました。まだ1羽しか確認できません。どうやら未だ孵ったばかりのようです。この巣の上では一番のお兄ちゃん又はお姉ちゃんであろうと思われます。この後次々に弟妹が生まれるのでしょうね?

次々と孵化する我が子を見守る【ゴイサギ】の親鳥はというと・・・なんとタマゴの殻を咥えて、この後飲み込みました。写真の「↑」の先にアオサギやダイサギと同じように淡い青色をしたタマゴの殻が見えます。巣の上にあと何個の卵があるのか解りませんが、全部こうして処理するのでしょうかね?
周りの巣を見ると、雛がある程度大きくなると両親揃って巣を離れることが多くなりますが、まだ小さなうちは(恐らく母親だと思いますが)親鳥が、巣に付きっきりになります。タマゴの殻を食べるのは雛全員分の餌を少しでも多く確保するために、自分の分の食糧を少しでも減らそうという策なのかも知れませんね?
昨日の日記で【ゴイサギ】がコロニーで順調に子育て中だと書きましたが、今日はその中の一つの巣の様子をお伝えしようと思います。
【ゴイサギ】の中でも繁殖行動にはいるのが早いペアもいれば遅いペアももちろんいます。今日ご紹介するのは、どちらかといえば遅れているペアの巣の様子です。
これまで、巣の上で伏せてジッとしていることの多かったとある【ゴイサギ】の巣の上で、珍しく親鳥が立っていました。「んっ?もしかして??」と思って巣の様子を覗いてみるのですが、枝や巣材が邪魔になって中々その様子を伺うことが出来ません。

それでも粘って観察を続けると・・巣の中で何かが動いているようにも見えます。しかしなかなか確認することが出来ません・・・。「雛が孵った」と思いつつもなかなか確信が持てません。
どれくらい時間が経ったのでしょうか・・・暑さに参りかけた時、近くのダイサギの巣に親鳥が戻ってきて、騒がしくなったのをキッカケに、雛が巣のこちら側へ移動してきました。そしてようやく・・・

巣の上には小さな雛がいました。まだ1羽しか確認できません。どうやら未だ孵ったばかりのようです。この巣の上では一番のお兄ちゃん又はお姉ちゃんであろうと思われます。この後次々に弟妹が生まれるのでしょうね?

次々と孵化する我が子を見守る【ゴイサギ】の親鳥はというと・・・なんとタマゴの殻を咥えて、この後飲み込みました。写真の「↑」の先にアオサギやダイサギと同じように淡い青色をしたタマゴの殻が見えます。巣の上にあと何個の卵があるのか解りませんが、全部こうして処理するのでしょうかね?
周りの巣を見ると、雛がある程度大きくなると両親揃って巣を離れることが多くなりますが、まだ小さなうちは(恐らく母親だと思いますが)親鳥が、巣に付きっきりになります。タマゴの殻を食べるのは雛全員分の餌を少しでも多く確保するために、自分の分の食糧を少しでも減らそうという策なのかも知れませんね?
2009年06月22日収納式(?)
秋田 足利 直哉
昨日の日曜日は「夏至」でした。 実感はありませんがこれから日が短くなっていくのか・・なんてことを考えてみたり・・・
さて、大潟ではサギのコロニーが賑やかになってきました。一番早いアオサギは既に巣立っていますが、つい先日交尾しているダイサギがいたり・・まだまだ賑やかさは続きそうな気配です。
そのコロニーでは【ゴイサギ】の巣もかなりの数があって、現在子育ての真っ最中です。コロニーに一番先にやってきたアオサギや続いてやってきたダイサギに比べて、やや遅れてやって来た【ゴイサギ】達ですが、繁殖に関しては一番順調に進んでいるようです。
その模様は次の機会にお伝えするとして・・・今日は管理棟の窓から観察した餌を探しに来た【ゴイサギ】の話です。

この写真は管理棟の直ぐ横にある池にやってきた【ゴイサギ】です。巣にいる雛に与える餌を探しに来たのでしょうか?止まり木にとまって水の中をのぞき込んでいるのですが、なんかちょっとした違和感を感じました。

その原因は「足」でした。上の写真では解りにくいのですが向かって左側の足を上げた状態で止まっています。
でも、その「足」が見当たらない・・・「あれっ?」と思ったら・・・お腹の辺りに何か黄色い物が見えています。なんとこの【ゴイサギ】は右足を持ち上げてたたみ込んでいたのでした。実に美味く収納できるものだと感心してしまいました。

両足を使って立つとこんな感じです。かなり力強い足をしているんですね?片足でも微動だにせず枝に止まれるのも納得してしまいそうです。
余談ですが・・鳥が描かれている古美術を鑑定する際、「足が小さく遠慮がちに描かれている物は偽物と疑った方がよい」という話を聞いたことがあります。鳥の足はなかなか注意深く観察することが少ないでしょうし、漠然と持っている鳥の足に対するイメージと現物はかなり異なります。この【ゴイサギ】に対しても『こんなに強靱そうな足だったんだ・・』と思ってしまいました。
最近この話には信憑性があるかも知れない!と思っています(笑)。
さて、大潟ではサギのコロニーが賑やかになってきました。一番早いアオサギは既に巣立っていますが、つい先日交尾しているダイサギがいたり・・まだまだ賑やかさは続きそうな気配です。
そのコロニーでは【ゴイサギ】の巣もかなりの数があって、現在子育ての真っ最中です。コロニーに一番先にやってきたアオサギや続いてやってきたダイサギに比べて、やや遅れてやって来た【ゴイサギ】達ですが、繁殖に関しては一番順調に進んでいるようです。
その模様は次の機会にお伝えするとして・・・今日は管理棟の窓から観察した餌を探しに来た【ゴイサギ】の話です。

この写真は管理棟の直ぐ横にある池にやってきた【ゴイサギ】です。巣にいる雛に与える餌を探しに来たのでしょうか?止まり木にとまって水の中をのぞき込んでいるのですが、なんかちょっとした違和感を感じました。

その原因は「足」でした。上の写真では解りにくいのですが向かって左側の足を上げた状態で止まっています。
でも、その「足」が見当たらない・・・「あれっ?」と思ったら・・・お腹の辺りに何か黄色い物が見えています。なんとこの【ゴイサギ】は右足を持ち上げてたたみ込んでいたのでした。実に美味く収納できるものだと感心してしまいました。

両足を使って立つとこんな感じです。かなり力強い足をしているんですね?片足でも微動だにせず枝に止まれるのも納得してしまいそうです。
余談ですが・・鳥が描かれている古美術を鑑定する際、「足が小さく遠慮がちに描かれている物は偽物と疑った方がよい」という話を聞いたことがあります。鳥の足はなかなか注意深く観察することが少ないでしょうし、漠然と持っている鳥の足に対するイメージと現物はかなり異なります。この【ゴイサギ】に対しても『こんなに強靱そうな足だったんだ・・』と思ってしまいました。
最近この話には信憑性があるかも知れない!と思っています(笑)。
2009年06月18日セミも餌のひとつでした
秋田 足利 直哉
今日の巡視の帰り道、キレイなアーチを描く虹を見ました。端から端までくっきりと赤~紫までの鮮やかな虹でした。虹を見るとなんだかハッピーな気分になりますが、今日の虹は格別でした。
今日の話題は昨日の続きのような話です。
【アカゲラ】の親鳥は巣穴に餌を運ぶ際、直接巣穴あるいは営巣木に向かうのではなく、安全確認をするように周囲の木や枝に止まって、鳴き声を上げたり、周囲を飛び回ってから巣穴に向かいます。
この観察中、迷彩柄のシートを被って、汗だくになりながら身を潜めていた私ですが、時々【アカゲラ】の親鳥が近くの木に止まってくれる時があって、餌は何を与えているのか?観察することが出来ました。
何度か止まってくれたうちの1回が、『餌は何か?』がよく解る物だったので紹介します。

これが↑その時の写真です。割と大きめの餌で、しかも羽が見えてます。イマイチ解りにくいのでトリミングしました。

セミでした。どうやらエゾハルゼミのようです。最近すっかり鳴き声に賑やかさが無くなり地面に落ちている個体や、既に死んでいる個体を見かけていました。そういったエゾハルゼミの行く末はここだったんですね??
そういえば、渓流釣りをしている人とお話しした際、『今日は尺物がかかったけど、口の中にセミがいましたよ』と見せてくれたのがエゾハルゼミでした。それもまた行く末の一つのようです。
それにしても【アカゲラ】の雛はこの餌をどうやって食べるのでしょうか?まさか丸呑み?それとも親がちぎって与える?どうなんでしょうかね??
今日の話題は昨日の続きのような話です。
【アカゲラ】の親鳥は巣穴に餌を運ぶ際、直接巣穴あるいは営巣木に向かうのではなく、安全確認をするように周囲の木や枝に止まって、鳴き声を上げたり、周囲を飛び回ってから巣穴に向かいます。
この観察中、迷彩柄のシートを被って、汗だくになりながら身を潜めていた私ですが、時々【アカゲラ】の親鳥が近くの木に止まってくれる時があって、餌は何を与えているのか?観察することが出来ました。
何度か止まってくれたうちの1回が、『餌は何か?』がよく解る物だったので紹介します。

これが↑その時の写真です。割と大きめの餌で、しかも羽が見えてます。イマイチ解りにくいのでトリミングしました。

セミでした。どうやらエゾハルゼミのようです。最近すっかり鳴き声に賑やかさが無くなり地面に落ちている個体や、既に死んでいる個体を見かけていました。そういったエゾハルゼミの行く末はここだったんですね??
そういえば、渓流釣りをしている人とお話しした際、『今日は尺物がかかったけど、口の中にセミがいましたよ』と見せてくれたのがエゾハルゼミでした。それもまた行く末の一つのようです。
それにしても【アカゲラ】の雛はこの餌をどうやって食べるのでしょうか?まさか丸呑み?それとも親がちぎって与える?どうなんでしょうかね??
2009年06月17日アカゲラ子育て中
秋田 足利 直哉
今日の巡視は雨に当たってしまいました・・・。事務所に戻ってからカッパや登山靴など濡れた物を干しながら、これから梅雨が本格化すればこんな事が多くなるのかな?なんて憂いています・・。
さて、気をとりなおして!
森吉山野生鳥獣センターを基点に伸びるトレッキングコースの”とある”ところで【アカゲラ】が子育て中です。
この【アカゲラ】の営巣木はコース脇にあるので、恐らく大勢の方々がお気づきになっていると思われます。なかには『こんな場所に巣を作るなんて、人を恐れないんですね?』とおっしゃる方もいます。しかしこれは大きな間違いです!!人がよく歩いているコース脇に営巣木があるからといって人間を警戒しないか?といえば答えは”ノー”です。
【アカゲラ】の雛は人間の気配がしても巣の中で鳴き続けているので、近くを通るとどこからか、か弱い鳴き声が聞こえてきます。耳をそばだてるとおよその場所の見当を付けることが出来ますが、そんな事をしながら営巣木の周囲をウロウロしていると親鳥がしきりに鳴きながら、こちらを警戒しているのが解ります。近くに人間がいると親鳥は巣には近寄ってきません!おそらく巣の場所を特定させないためだと思われますが、その間、雛たちは餌をもらえず悲しげな鳴き声を上げ続けなければならなくなります・・・。
そしてこういったことが度々起こると親鳥たちは育雛放棄してしまうことがあります。というか・・・実際に森吉山麓で育雛放棄をしたと思われる【アカゲラ】の巣があります。こちらもやはり登山道の脇にあって、しかも巣穴の位置も解りやすく、昨年も同じ木で繁殖していたので承知している方も多かった木です。今年もつい先日まで雛の鳴き声が聞こえていましたが・・・残念なことです。

【アカゲラ】の親鳥は充分な距離をとって観察していれば、普段通り(本当は警戒しながらでしょうけど・・)に行動します。それと、いくら距離をとっても巣穴が直視できる位置にいるのは”NG”です。
どうやらここの【アカゲラ】の雛はまだ小さいようで巣穴から顔を出すことはありませんでした。このように雛が小さいうちは尚のこと彼らと巣の中の雛に対して配慮が必要なようです!!
この巣ではオスもメスも頻繁に餌を運んできます。今が育ち盛りなのでしょうか?距離をとっていればこのような餌を与えるシーンも観察できます。

大きくなって雛が巣穴から顔を出して親鳥が餌を持ってくるのを待ちわびる姿は何とも言えず可愛いものですが、だからといってその姿見たさに長居をするのは禁物です。
今は巣穴の中で親鳥が運んでくる雛たちが大きくなって、無事に巣立ち、自分の力で餌が採れるようになるまで温かく見守ってあげましょうよ!!
さて、気をとりなおして!
森吉山野生鳥獣センターを基点に伸びるトレッキングコースの”とある”ところで【アカゲラ】が子育て中です。
この【アカゲラ】の営巣木はコース脇にあるので、恐らく大勢の方々がお気づきになっていると思われます。なかには『こんな場所に巣を作るなんて、人を恐れないんですね?』とおっしゃる方もいます。しかしこれは大きな間違いです!!人がよく歩いているコース脇に営巣木があるからといって人間を警戒しないか?といえば答えは”ノー”です。
【アカゲラ】の雛は人間の気配がしても巣の中で鳴き続けているので、近くを通るとどこからか、か弱い鳴き声が聞こえてきます。耳をそばだてるとおよその場所の見当を付けることが出来ますが、そんな事をしながら営巣木の周囲をウロウロしていると親鳥がしきりに鳴きながら、こちらを警戒しているのが解ります。近くに人間がいると親鳥は巣には近寄ってきません!おそらく巣の場所を特定させないためだと思われますが、その間、雛たちは餌をもらえず悲しげな鳴き声を上げ続けなければならなくなります・・・。
そしてこういったことが度々起こると親鳥たちは育雛放棄してしまうことがあります。というか・・・実際に森吉山麓で育雛放棄をしたと思われる【アカゲラ】の巣があります。こちらもやはり登山道の脇にあって、しかも巣穴の位置も解りやすく、昨年も同じ木で繁殖していたので承知している方も多かった木です。今年もつい先日まで雛の鳴き声が聞こえていましたが・・・残念なことです。

【アカゲラ】の親鳥は充分な距離をとって観察していれば、普段通り(本当は警戒しながらでしょうけど・・)に行動します。それと、いくら距離をとっても巣穴が直視できる位置にいるのは”NG”です。
どうやらここの【アカゲラ】の雛はまだ小さいようで巣穴から顔を出すことはありませんでした。このように雛が小さいうちは尚のこと彼らと巣の中の雛に対して配慮が必要なようです!!
この巣ではオスもメスも頻繁に餌を運んできます。今が育ち盛りなのでしょうか?距離をとっていればこのような餌を与えるシーンも観察できます。

大きくなって雛が巣穴から顔を出して親鳥が餌を持ってくるのを待ちわびる姿は何とも言えず可愛いものですが、だからといってその姿見たさに長居をするのは禁物です。
今は巣穴の中で親鳥が運んでくる雛たちが大きくなって、無事に巣立ち、自分の力で餌が採れるようになるまで温かく見守ってあげましょうよ!!
2009年06月16日今年も生まれました
秋田 足利 直哉
この日記でお伝えしていたトビが既に巣立っていました・・・ハシボソガラスに続いてまたもや直前の様子を見逃してしまいました・・くぅ~(涙)。しかし、それでも懲りずに今日も「繁殖ネタ」です。
今年も西部承水路で【カンムリカイツブリ】の雛の姿を観察することが出来ました。ほぼ昨年までの例と同じスケジュールで順調に子育てが進んでいるようです。
この時期は特に警戒心も強く、岸から遠いところで過ごすことが多いので写真も撮影しにくく、解りづらいものになっていますが、親鳥の後方に小さな雛が2羽いるのがお分かりになりますでしょうか?親鳥の翼も不自然な体勢になっていますから雛の数は3羽でしょうか?
雛たちは自分で行動してみたいという好奇心もあるようですが、まだまだ外界に対する恐怖心も持ち合わせているようで、殆どを親鳥の背中で過ごしていました。たまに自分で泳いだとしてもこの写真のように、ピタッと寄り添っていました。

この時期は親鳥の片方(多分メス♀)は水中に潜らず、育雛に専念していますので、餌を採ってくるのは専らもう片方(多分オス♂)の仕事です。3羽の雛に加えて自分の奥さんの餌を採ってこなくてはならないのです!!もちろん自分の分も・・・
なので、↓の写真のように餌を採ってはまた直ぐに水中へと潜っていく様子が頻繁に観察されます。恐らく大変な重労働であろうと思われますが、それだけこの承水路には餌が豊富だということでしょうか?餌はきっと・・・

現在、最も懸念されるのは釣り人によるプレッシャーで子育てが阻害されること。今日も承水路には全国各地からバス釣り客がやって来ていました。
その中の1組がちょうど【カンムリカイツブリ】が採餌して雛に与えていた場所で釣りを始めようとしていたので、事情を説明したところ・・『そうなんですか?それなら別のポイントに行きます。』と快く移動してくれました。
承水路では西部も東部もほぼ全域で【カンムリカイツブリ】が見られ、何組かは現在このように子育ての真っ最中です。また釣りのポイントは野鳥たちが生息している場所と重なります(バス釣りガイドブックのような物を見るとビックリします!!)。釣りを始める際には、水量・濁り具合など色んな条件を確認してから始められると思います。その条件の中に『野鳥たちの生活』も是非入れて下さい。
その後も【カンムリカイツブリ】の親鳥(多分オス♂)は何度も何度も潜っては餌を採って雛たちに、時にはもう片方の親鳥(多分メス♀)に与えていました。『頑張れ~おとうちゃん!!』
今年も西部承水路で【カンムリカイツブリ】の雛の姿を観察することが出来ました。ほぼ昨年までの例と同じスケジュールで順調に子育てが進んでいるようです。
この時期は特に警戒心も強く、岸から遠いところで過ごすことが多いので写真も撮影しにくく、解りづらいものになっていますが、親鳥の後方に小さな雛が2羽いるのがお分かりになりますでしょうか?親鳥の翼も不自然な体勢になっていますから雛の数は3羽でしょうか?
雛たちは自分で行動してみたいという好奇心もあるようですが、まだまだ外界に対する恐怖心も持ち合わせているようで、殆どを親鳥の背中で過ごしていました。たまに自分で泳いだとしてもこの写真のように、ピタッと寄り添っていました。

この時期は親鳥の片方(多分メス♀)は水中に潜らず、育雛に専念していますので、餌を採ってくるのは専らもう片方(多分オス♂)の仕事です。3羽の雛に加えて自分の奥さんの餌を採ってこなくてはならないのです!!もちろん自分の分も・・・
なので、↓の写真のように餌を採ってはまた直ぐに水中へと潜っていく様子が頻繁に観察されます。恐らく大変な重労働であろうと思われますが、それだけこの承水路には餌が豊富だということでしょうか?餌はきっと・・・

現在、最も懸念されるのは釣り人によるプレッシャーで子育てが阻害されること。今日も承水路には全国各地からバス釣り客がやって来ていました。
その中の1組がちょうど【カンムリカイツブリ】が採餌して雛に与えていた場所で釣りを始めようとしていたので、事情を説明したところ・・『そうなんですか?それなら別のポイントに行きます。』と快く移動してくれました。
承水路では西部も東部もほぼ全域で【カンムリカイツブリ】が見られ、何組かは現在このように子育ての真っ最中です。また釣りのポイントは野鳥たちが生息している場所と重なります(バス釣りガイドブックのような物を見るとビックリします!!)。釣りを始める際には、水量・濁り具合など色んな条件を確認してから始められると思います。その条件の中に『野鳥たちの生活』も是非入れて下さい。
その後も【カンムリカイツブリ】の親鳥(多分オス♂)は何度も何度も潜っては餌を採って雛たちに、時にはもう片方の親鳥(多分メス♀)に与えていました。『頑張れ~おとうちゃん!!』
2009年06月15日ヒバリの巣
秋田 足利 直哉
ジメジメした日が続き、うんざりしていましたが、梅雨入りした途端に日差しが戻ってきました。しかし、スッキリとはしないですね・・雲が多くて風も冷たく感じられます。
先日、大潟村在住の野鳥愛好家Kさんから『今年も【ヒバリ】が畑の側に巣を作ったから見に来て!』とお誘いを受けたました。
Kさんからは昨年も同じようなお誘いを受けて、何度か育雛中の【ヒバリ】達を観察させていただき、その模様をこの日記でもお伝えしました。今年はこれまでお誘いがなかったので、今年はKさんのところの畑では繁殖しなかったのかな?と半ば諦めていましたから、連絡を頂いた時は嬉しさもひとしおでした。
Kさん曰く・・・『きっとこれまでにも何処かで繁殖を試みたんだろうけど何らかの理由で失敗して、失敗してここに辿り着いたんだろう』とのこと。きっとそうに違いありません。その為、Kさんも『今忙しい時期だから作業するために車もたくさん通る。ここは農道の側だから車に潰されたらいけない』と巣の側に鉄筋を立てかけて交通事故(?)を未然に防ぐよう配慮していました。
さて↓の写真がその付近を撮影したものです。目印の鉄筋が写っていますよね?その側に【ヒバリ】の巣があるのですが・・・

↓の写真はもう少し近づいて撮影したものです。普段は抱卵している【ヒバリ】ですがこの時、たまたま巣が空になっていたので卵の撮影をすることが出来ました。しかしこの後、近くで様子をうかがっていた親鳥が飛び上がってホバリングをしたので、直ぐに立ち去りました。ホントにたまたまタイミングが良かったようです。その後はずっと抱卵していましたから。

さてさて、この時期になってようやく抱卵している【ヒバリ】達・・。既に巣立ちした【ヒバリ】も見かけますからかなりの周回遅れとなりました。それでもKさんに見守られながら無事に巣立ちを迎えて欲しいものです。
先日、大潟村在住の野鳥愛好家Kさんから『今年も【ヒバリ】が畑の側に巣を作ったから見に来て!』とお誘いを受けたました。
Kさんからは昨年も同じようなお誘いを受けて、何度か育雛中の【ヒバリ】達を観察させていただき、その模様をこの日記でもお伝えしました。今年はこれまでお誘いがなかったので、今年はKさんのところの畑では繁殖しなかったのかな?と半ば諦めていましたから、連絡を頂いた時は嬉しさもひとしおでした。
Kさん曰く・・・『きっとこれまでにも何処かで繁殖を試みたんだろうけど何らかの理由で失敗して、失敗してここに辿り着いたんだろう』とのこと。きっとそうに違いありません。その為、Kさんも『今忙しい時期だから作業するために車もたくさん通る。ここは農道の側だから車に潰されたらいけない』と巣の側に鉄筋を立てかけて交通事故(?)を未然に防ぐよう配慮していました。
さて↓の写真がその付近を撮影したものです。目印の鉄筋が写っていますよね?その側に【ヒバリ】の巣があるのですが・・・

↓の写真はもう少し近づいて撮影したものです。普段は抱卵している【ヒバリ】ですがこの時、たまたま巣が空になっていたので卵の撮影をすることが出来ました。しかしこの後、近くで様子をうかがっていた親鳥が飛び上がってホバリングをしたので、直ぐに立ち去りました。ホントにたまたまタイミングが良かったようです。その後はずっと抱卵していましたから。

さてさて、この時期になってようやく抱卵している【ヒバリ】達・・。既に巣立ちした【ヒバリ】も見かけますからかなりの周回遅れとなりました。それでもKさんに見守られながら無事に巣立ちを迎えて欲しいものです。
2009年06月12日クワガタ熱再燃か?
秋田 足利 直哉
新型インフルエンザがフェーズ6になり、秋田県内でも感染者が、というニュースが駆けめぐっても今朝の通勤時にマスクをしている人も見かけず、ドラッグストアやコンビニにもマスクはしっかり在庫されているようでした。秋田では皆さん冷静に対応しているようです。
さてそんな中、個人的な話で恐縮ですが・・・最近クワガタに興味津々です。少年時代、近所の雑木林にカブトムシやクワガタムシを探しに出かけ、見つけた時の嬉しさは得も言われぬ感慨がありました。それが最近森吉の巡視中にクワガタを見かけるようになりました。するとやはり嬉しくなってしまいます。
実は、昨年も一昨年も数匹のクワガタを見つけていて、勝手に「これは小さいからコクワガタ」と決めつけていたのですが、「なんか違うかな?」って気がしていました。そして最近とある図鑑を手にして以来、私のクワガタ熱が再燃してきたんです。

単にあの立派なはさみ(実際は大顎ですが・・)がかっこいい!という理由でお気に入りだった少年時代でしたが、実はクワガタって奥が深い!!種類もたくさんいるし、個体差や地域差が大きい。同じ種類なのに大型のタイプと小型のタイプがいたりします。
これまでは巡視中にクワガタを見つけるとテンションが上がって、「かっこいい~」とか思っていたのですが、これからは冷静にじっくり観察してみようと思っています。
ちなみに写真のクワガタは【スジクワガタ】の♂小型個体であろうと思います。恥ずかしながら【スジクワガタ】という名前を初めて聞きました。いやいや・・精進せねば!!
さてそんな中、個人的な話で恐縮ですが・・・最近クワガタに興味津々です。少年時代、近所の雑木林にカブトムシやクワガタムシを探しに出かけ、見つけた時の嬉しさは得も言われぬ感慨がありました。それが最近森吉の巡視中にクワガタを見かけるようになりました。するとやはり嬉しくなってしまいます。
実は、昨年も一昨年も数匹のクワガタを見つけていて、勝手に「これは小さいからコクワガタ」と決めつけていたのですが、「なんか違うかな?」って気がしていました。そして最近とある図鑑を手にして以来、私のクワガタ熱が再燃してきたんです。

単にあの立派なはさみ(実際は大顎ですが・・)がかっこいい!という理由でお気に入りだった少年時代でしたが、実はクワガタって奥が深い!!種類もたくさんいるし、個体差や地域差が大きい。同じ種類なのに大型のタイプと小型のタイプがいたりします。
これまでは巡視中にクワガタを見つけるとテンションが上がって、「かっこいい~」とか思っていたのですが、これからは冷静にじっくり観察してみようと思っています。
ちなみに写真のクワガタは【スジクワガタ】の♂小型個体であろうと思います。恥ずかしながら【スジクワガタ】という名前を初めて聞きました。いやいや・・精進せねば!!


さて、そんな時は森の中の涼しそうな絵の方がいいかな?と言うことで、先日森吉の巡視の際、私の側で餌を食べていた【コガラ】の話をします。
歩道を歩いていると、アカゲラの巣立ち直後と思われる個体を見つけたので、双眼鏡を除いていると、顔の辺りになにやら粉のようなものが降ってきました。不快に思って「うわっなんだ?」と降ってくる方向を見やると、1羽の【コガラ】が羽の付いた昆虫のようなもの(蛾でしょうか?)を咥えていました。
と、いうことは降ってきているのは鱗粉です。こりゃかなわん!と避難すると【コガラ】もそれにあわせて飛び去ったのですが、直ぐに近くの枝に止まって、またもや餌を食べ始めました。
足で蛾(?)を押さえながら、引きちぎるようにしています(写真上)。そして引きちぎっては口いっぱいにほおばって(写真下)、むしゃむしゃと言った具合で食べていました。
私の印象としては「食べる」というよりは「喰う」と言う表現がぴったり!!可愛い顔してかなりワイルドな喰いっぷりでした。
このサイトの写真はだいぶ圧縮しているので【コガラ】の足下から羽やら鱗粉やらが飛び散っている様子がイマイチ分かりにくいかも知れませんが、この写真を撮影しながらなんだかかゆくなってくるような気がして・・・直ぐに湧き水まで走って行って顔を洗いました。
あれ??”涼しさ”を出そうとしましたが、”かゆくなる”話になっちゃいました・・・(苦笑)