秋田
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2009年07月09日これがヒバリの歩く道
秋田 足利 直哉
この日記でお伝えしていた【ヒバリ】の繁殖についてですが・・・先日行った際、巣の中は空っぽになっていました。直ぐ側に【ヒバリ】の幼鳥らしき姿を見かけたので恐らくそこの巣から巣立った個体であろうと思われます。無事に巣立ったようで一安心です。
さて、【ヒバリ】は巣立ってしまいましたが、子育て中に面白い観察をしたのでお伝えしようと思います。
子育て中の【ヒバリ】は、巣の雛へ餌を届ける際、決まって離れた位置に降りたって、そこから歩いて巣へと向かいます。きっと地上にいた方がカモフラージュになって天敵などから見つかりにくいことを自覚しての行動であろうと思われます。

この【ヒバリ】は農道の直ぐ脇に巣を構えていたので、農道の砂利の上に降りるとかなりカモフラージュ効果が高いです。しかし警戒を怠ることはなく、周囲に気を配りながら慎重に巣へと近づいていきます。↓の写真は農道から巣へ向かって行くところです。

4羽の雛を育てるには、こういった行動を何度も何度も繰り返して、たくさん餌を運んだんでしょうね~
餌を与えた親鳥は巣から引き返してくると、直ぐに飛び去って次の餌を探しに出かけます。その隙にのぞき込んだ写真が↓です。道が出来ています。

そうなんです。これが【ヒバリ】の歩く道なんです。ちなみにピンポン球が通れる位の細い細い一本道でした。
さて、【ヒバリ】は巣立ってしまいましたが、子育て中に面白い観察をしたのでお伝えしようと思います。
子育て中の【ヒバリ】は、巣の雛へ餌を届ける際、決まって離れた位置に降りたって、そこから歩いて巣へと向かいます。きっと地上にいた方がカモフラージュになって天敵などから見つかりにくいことを自覚しての行動であろうと思われます。

この【ヒバリ】は農道の直ぐ脇に巣を構えていたので、農道の砂利の上に降りるとかなりカモフラージュ効果が高いです。しかし警戒を怠ることはなく、周囲に気を配りながら慎重に巣へと近づいていきます。↓の写真は農道から巣へ向かって行くところです。

4羽の雛を育てるには、こういった行動を何度も何度も繰り返して、たくさん餌を運んだんでしょうね~
餌を与えた親鳥は巣から引き返してくると、直ぐに飛び去って次の餌を探しに出かけます。その隙にのぞき込んだ写真が↓です。道が出来ています。

そうなんです。これが【ヒバリ】の歩く道なんです。ちなみにピンポン球が通れる位の細い細い一本道でした。
2009年07月08日一人では見たくないフィールドサイン
秋田 足利 直哉
昨日は七夕でしたが、24節季の『小暑』でもありました。カレンダーを見ると8月7日が同じく24節季の『立秋』となってます。小暑から立秋の前日までを『暑中』といいますから・・・ご挨拶も『暑中お見舞い申し上げます』となりますね・・・
そんな『暑中』にちょっと背中が冷たくなるようなフィールドサインの話題をお伝えしようと思います。場所は歩く人が決して多くないコースです。実は私も初めて歩いたコースでした。まずはこちらを↓をご覧下さい。

「な~んだ・・熊の爪痕か?こんなのよく見るじゃん」という反応の方もいらっしゃるでしょうね?では今度は↓アップでご覧下さい。

【ツキノワグマ】の体毛が残っていました。これでも「爪痕をよく見れば時々体毛が残っている時があるよ・・」という反応でしょうか?
まぁ正直、私も爪痕、体毛くらいでは驚かなくなってしまっています・・。ですが↓これはさすがにビビリました・・・。

暑さ1mm(?)程の標識に丸い穴が2つ開いていました。同行者が『これって熊の歯形だよね?』と・・・「やっぱりそうか~(涙)」この時は本当に同行者がいて良かったと思いました。もし一人で見ていたら初めてのコースだし、ちょっとした物音に過敏に反応して、前に進むのもビクビク・・・後ろから来てやしないか?とビクビク・・・きっと仕事にならなかったことと思います。
そんな『暑中』にちょっと背中が冷たくなるようなフィールドサインの話題をお伝えしようと思います。場所は歩く人が決して多くないコースです。実は私も初めて歩いたコースでした。まずはこちらを↓をご覧下さい。

「な~んだ・・熊の爪痕か?こんなのよく見るじゃん」という反応の方もいらっしゃるでしょうね?では今度は↓アップでご覧下さい。

【ツキノワグマ】の体毛が残っていました。これでも「爪痕をよく見れば時々体毛が残っている時があるよ・・」という反応でしょうか?
まぁ正直、私も爪痕、体毛くらいでは驚かなくなってしまっています・・。ですが↓これはさすがにビビリました・・・。

暑さ1mm(?)程の標識に丸い穴が2つ開いていました。同行者が『これって熊の歯形だよね?』と・・・「やっぱりそうか~(涙)」この時は本当に同行者がいて良かったと思いました。もし一人で見ていたら初めてのコースだし、ちょっとした物音に過敏に反応して、前に進むのもビクビク・・・後ろから来てやしないか?とビクビク・・・きっと仕事にならなかったことと思います。
2009年07月07日オオバンは子育て中
秋田 足利 直哉
2009年07月06日不憫です・・・
秋田 足利 直哉
窓から見える夕日が綺麗で、どこからか聞こえてくる竿灯のお囃子が心地良い秋田市街です。
先日、大潟を巡視した際、これまで【バン】が営巣していた場所がことごとく刈り払われたり、工事(保護区外で)が行われたりと本当に【バン】が気の毒に感じながら半日を過ごしました。
大潟村の現在の環境がそんな感じなので・・本来であればもう雛の姿を見ても良い時期なのに営巣している気配さえ感じることが出来ずに、鳥獣保護区の管理員さんとも「今年はバンにとって受難の年だな・・」と話していた矢先でした。
西部承水路で巣材をせっせと運んでいる【バン】を見つけました。その姿を見た時には、ホッとしたというか、喜びがこみ上げたというか・・本当に「良かった」と胸をなで下ろしました。

なのでその様子を観察していました。バンはヒメガマの葉などを嘴にくわえては、巣があるであろう場所へと運んでいきます。

この【バン】にとってここで試みる繁殖がラストチャンスかも知れません・・私の乗った車が近くにいても巣材運びを休む気配がありませんでした・・・。そんな状況に「長居はできない」と立ち去ろうとした時、【バン】の胸の辺りにまとわりついた異物に目がとまりました。

実は程なくして気付いたのですがその場所で少々、異臭がしていました。きっと水が汚れているのだと思います。【バン】の居る水辺を見ると赤茶色のヘドロのようなものが浮いているではありませんか・・・そのヘドロ状の異物が【バン】の胸のあたりにべっとりと付着してしまっています。
なんだか涙がこぼれそうでした・・・これまで繁殖地として来た場所はことごとく(バンにとって)荒らされ、その他の場所は、より身体の大きな水鳥の繁殖地となっているため使うことが出来ず、ようやく見つけた場所は異臭を放ちヘドロの浮く場所だなんて・・・
しかし、この場所で子孫を残すことが出来たら【バン】の逞しさが幾多の試練を乗り越えた証となります。私はこの【バン】を応援していくつもりです!!
先日、大潟を巡視した際、これまで【バン】が営巣していた場所がことごとく刈り払われたり、工事(保護区外で)が行われたりと本当に【バン】が気の毒に感じながら半日を過ごしました。
大潟村の現在の環境がそんな感じなので・・本来であればもう雛の姿を見ても良い時期なのに営巣している気配さえ感じることが出来ずに、鳥獣保護区の管理員さんとも「今年はバンにとって受難の年だな・・」と話していた矢先でした。
西部承水路で巣材をせっせと運んでいる【バン】を見つけました。その姿を見た時には、ホッとしたというか、喜びがこみ上げたというか・・本当に「良かった」と胸をなで下ろしました。

なのでその様子を観察していました。バンはヒメガマの葉などを嘴にくわえては、巣があるであろう場所へと運んでいきます。

この【バン】にとってここで試みる繁殖がラストチャンスかも知れません・・私の乗った車が近くにいても巣材運びを休む気配がありませんでした・・・。そんな状況に「長居はできない」と立ち去ろうとした時、【バン】の胸の辺りにまとわりついた異物に目がとまりました。

実は程なくして気付いたのですがその場所で少々、異臭がしていました。きっと水が汚れているのだと思います。【バン】の居る水辺を見ると赤茶色のヘドロのようなものが浮いているではありませんか・・・そのヘドロ状の異物が【バン】の胸のあたりにべっとりと付着してしまっています。
なんだか涙がこぼれそうでした・・・これまで繁殖地として来た場所はことごとく(バンにとって)荒らされ、その他の場所は、より身体の大きな水鳥の繁殖地となっているため使うことが出来ず、ようやく見つけた場所は異臭を放ちヘドロの浮く場所だなんて・・・
しかし、この場所で子孫を残すことが出来たら【バン】の逞しさが幾多の試練を乗り越えた証となります。私はこの【バン】を応援していくつもりです!!
2009年07月03日エナガの巣立ち雛 餌を巡る争い
秋田 足利 直哉
環境省では2003年より地球温暖化防止のためライトアップ施設の消灯を呼び掛ける「CO2削減/ライトダウンキャンペーン」を毎年夏至の日を中心として行ってきました。詳しくはこちらをご覧下さい。
http://coolearthday.jp/
さて・・森吉の森の中では巣立ったばかりの幼鳥が盛んに鳴き声を上げて賑やかだと何度かお伝えしてきましたが、今日は特に賑やかな【エナガ】をご紹介します。
先日の巡視の際、一際賑やかな鳥集団が渓谷の上をあっちに行ったりこっちに来たりしながらせわしなく動き回っていました。よく見ると【エナガ】です。中でも更に賑やかなのが今年生まれた幼鳥たちで、餌を貰いたくて親鳥の後ろを数羽で追いかけているようでした。その中の一コマです!
【エナガ】の親鳥が幼鳥たちに餌を与えました。すると3羽の幼鳥がその餌を争い、喧しく鳴き声を上げていました。

枝葉が邪魔でイマイチよく見えなかったのですが、どうやら木の上にいた幼虫のようなものが餌として幼鳥たちに与えられたようでした。

トリミングしてみました。どうやらそれを2羽が奪い合っているようです。向かって一番右の個体は争いには参加せず、見守っている様子です。

こちらに背中を向けていた一番左の個体が餌の奪取に成功し、逃げるように飛び去っていきました。すると真ん中の個体は『コラーッ』と言わんばかりに逃げた個体を怒鳴っているように見えますが、静観していたと思っていた一番右の個体も同じように『コラーッ』と叫んでいるように見えます。
この後直ぐに残った2羽も飛び去っていきました。逃げた仲間を追っていったのでしょうか?それとも親鳥に餌のおねだりに向かったのでしょうか?きっと後者でしょうね?
【エナガ】の群れを観察していると、①親鳥が餌を探す。②幼鳥たちが親鳥の行方を追う。③そこへ来た幼鳥へ餌を与える。④幼鳥は貰った餌を食べる。⑤親鳥はまた次の餌を探しに行く。⑥幼鳥がその後を追いかける。といった流れで行動していたようでした。
ご紹介したのは③のあとその餌を食べるまでの争いだったようです!
http://coolearthday.jp/
さて・・森吉の森の中では巣立ったばかりの幼鳥が盛んに鳴き声を上げて賑やかだと何度かお伝えしてきましたが、今日は特に賑やかな【エナガ】をご紹介します。
先日の巡視の際、一際賑やかな鳥集団が渓谷の上をあっちに行ったりこっちに来たりしながらせわしなく動き回っていました。よく見ると【エナガ】です。中でも更に賑やかなのが今年生まれた幼鳥たちで、餌を貰いたくて親鳥の後ろを数羽で追いかけているようでした。その中の一コマです!
【エナガ】の親鳥が幼鳥たちに餌を与えました。すると3羽の幼鳥がその餌を争い、喧しく鳴き声を上げていました。

枝葉が邪魔でイマイチよく見えなかったのですが、どうやら木の上にいた幼虫のようなものが餌として幼鳥たちに与えられたようでした。

トリミングしてみました。どうやらそれを2羽が奪い合っているようです。向かって一番右の個体は争いには参加せず、見守っている様子です。

こちらに背中を向けていた一番左の個体が餌の奪取に成功し、逃げるように飛び去っていきました。すると真ん中の個体は『コラーッ』と言わんばかりに逃げた個体を怒鳴っているように見えますが、静観していたと思っていた一番右の個体も同じように『コラーッ』と叫んでいるように見えます。
この後直ぐに残った2羽も飛び去っていきました。逃げた仲間を追っていったのでしょうか?それとも親鳥に餌のおねだりに向かったのでしょうか?きっと後者でしょうね?
【エナガ】の群れを観察していると、①親鳥が餌を探す。②幼鳥たちが親鳥の行方を追う。③そこへ来た幼鳥へ餌を与える。④幼鳥は貰った餌を食べる。⑤親鳥はまた次の餌を探しに行く。⑥幼鳥がその後を追いかける。といった流れで行動していたようでした。
ご紹介したのは③のあとその餌を食べるまでの争いだったようです!
2009年07月02日写真展開催中です
秋田 足利 直哉
窓を開けて仕事していると、竿灯囃子が聞こえてきます。このところ帰り道で練習中の差し手の姿も見かけます。いよいよ北国にも本格的な夏が訪れようとしています・・・この時期の、この街の、この雰囲気が好きです。
さて、先日、森吉山野生鳥獣センターへ行った時、入口の階段で『カァーカァー』となく【ハシボソガラス】がいました。建物の方へ目をやるともう1羽の【ハシボソガラス】がベンチの上から建物の中の様子をうかがっているようでした。
彼らは森吉山野生鳥獣センター近くの歩道沿いにある大きなミズナラの木に巣をかけて子育てをしているペアだと思います。彼らは森吉山野生鳥獣センター周辺でほぼ毎日観察される、いわば常連さんなんです。


ここで勝手に彼らの会話を想像してみました。(注意:これはあくまでも常連の【ハシボソガラス】になったつもりの私の勝手な想像でしかありません!しかも都合の良いように宣伝しています!!)
恐らく彼らの会話はこうでしょう・・・
階段のカラス:『おい、そんなとこでなにやってんだよ?』
ベンチのカラス:『いや・・何だかいつもと様子が違うんだよ・・』
階段のカラス:『そんなわけ無いじゃん!ここの展示はいつも大して変わらないんだから・・・』
ベンチのカラス:『それがなんかキレイな写真が並んでるんだよ!』
階段のカラス:『そんなに眼を(※1)ぎょろっとさせるほど綺麗なのかよ?』
ベンチのカラス:『なんか珍しい動物の写真もあるよ!』
階段のカラス:『ほんとかよ?じゃぁ行ってみようよ!!』
※1:眼がぎょろっとしているように見えるのはたまたま「しゅん膜」の閉じたタイミングとシャッター幕の落ちたタイミングが同じだっただけ・・・
彼らが何を見てこんな会話をしているのかというと(といっても勝手な想像と宣伝ですが・・・)・・・
7月1日~31日までの期間、森吉山野生鳥獣センター内にて『アクティブレンジャー写真展 ~いきもの達のいる風景~』を開催中です。なかには迫力の「マガンの塒立ち」や滅多に見られない「カワネズミ」の写真など東北のアクティブレンジャー10人が撮影した写真が並んでいます。常連達も気になる(?)写真展を是非ご覧下さい。
さて、先日、森吉山野生鳥獣センターへ行った時、入口の階段で『カァーカァー』となく【ハシボソガラス】がいました。建物の方へ目をやるともう1羽の【ハシボソガラス】がベンチの上から建物の中の様子をうかがっているようでした。
彼らは森吉山野生鳥獣センター近くの歩道沿いにある大きなミズナラの木に巣をかけて子育てをしているペアだと思います。彼らは森吉山野生鳥獣センター周辺でほぼ毎日観察される、いわば常連さんなんです。


ここで勝手に彼らの会話を想像してみました。(注意:これはあくまでも常連の【ハシボソガラス】になったつもりの私の勝手な想像でしかありません!しかも都合の良いように宣伝しています!!)
恐らく彼らの会話はこうでしょう・・・
階段のカラス:『おい、そんなとこでなにやってんだよ?』
ベンチのカラス:『いや・・何だかいつもと様子が違うんだよ・・』
階段のカラス:『そんなわけ無いじゃん!ここの展示はいつも大して変わらないんだから・・・』
ベンチのカラス:『それがなんかキレイな写真が並んでるんだよ!』
階段のカラス:『そんなに眼を(※1)ぎょろっとさせるほど綺麗なのかよ?』
ベンチのカラス:『なんか珍しい動物の写真もあるよ!』
階段のカラス:『ほんとかよ?じゃぁ行ってみようよ!!』
※1:眼がぎょろっとしているように見えるのはたまたま「しゅん膜」の閉じたタイミングとシャッター幕の落ちたタイミングが同じだっただけ・・・
彼らが何を見てこんな会話をしているのかというと(といっても勝手な想像と宣伝ですが・・・)・・・
7月1日~31日までの期間、森吉山野生鳥獣センター内にて『アクティブレンジャー写真展 ~いきもの達のいる風景~』を開催中です。なかには迫力の「マガンの塒立ち」や滅多に見られない「カワネズミ」の写真など東北のアクティブレンジャー10人が撮影した写真が並んでいます。常連達も気になる(?)写真展を是非ご覧下さい。
2009年07月01日ハクセキレイ巣立ちました
秋田 足利 直哉
今日から下半期が始まります。今日からエコポイントの登録・商品交換申請が出来るようになりました(私には未だ縁のない話ですけど・・)。詳しくはこちらをご覧下さい。http://www.env.go.jp/policy/ep_kaden/index.html
さて日記の話題は昨日に引き続き、”いつの日か”の続編です。
今日は先日お伝えした、西部承水路沿いの掘っ立て小屋で営巣していた【ハクセキレイ】の話です。
数日前、その掘っ立て小屋やその周辺で【ハクセキレイ】の姿を見かけなくなったので、無事に巣立ったのかな?と気になっていましたが、先日そこからほど近い場所で、幼声でなく【ハクセキレイ】の幼鳥を見つけました。

確証はありませんが私の中では掘っ立て小屋で育って、巣立ちした幼鳥だと思っています。無事に巣立ったんだと勝手に安心しています。
しかし、未だ自力で餌を得ることが出来ないようで、近くにいる親鳥に自分の存在をアピールするように鳴き続けていました。
その親鳥は?というと・・・

すぐ近くで餌を採っていました。捕まっていたのはシオカラトンボ(の仲間)で、私が発見した時には、生け捕りされた直後で、【ハクセキレイ】の親鳥が嘴で持ち替えた隙に何度か逃走を試みていましたが叶わず・・
【ハクセキレイ】は生きたまま捕らえたトンボを丁度カワセミが捕らえた魚を止まり木に打ち付けるのと同じように、トンボをアスファルトに何度も叩きつけていました。その繰り返しの果てにトンボの頭部は胴体と切り離され遂に動かなくなりました。

親鳥はそのトンボを咥えて幼鳥の元へと歩いていきます。幼鳥も親鳥が餌を咥えて自分に近づいているのが解ったようですが、甘えるような鳴き声を上げるもののその場を動こうとはしません・・・。
幼鳥の居るところまで親鳥が歩いていって、口(嘴)移しで餌を与えました。餌を貰った幼鳥は直ぐにそれを飲み込んでしまいました。
その近くには別の幼鳥が2羽いました。この3羽の幼鳥に平等に餌を与えるのはなかなか骨の折れる作業でしょう・・・きっと「早く自力で餌を採れるように」と一番強く願っているのは親鳥たちなんでしょうね??
さて日記の話題は昨日に引き続き、”いつの日か”の続編です。
今日は先日お伝えした、西部承水路沿いの掘っ立て小屋で営巣していた【ハクセキレイ】の話です。
数日前、その掘っ立て小屋やその周辺で【ハクセキレイ】の姿を見かけなくなったので、無事に巣立ったのかな?と気になっていましたが、先日そこからほど近い場所で、幼声でなく【ハクセキレイ】の幼鳥を見つけました。

確証はありませんが私の中では掘っ立て小屋で育って、巣立ちした幼鳥だと思っています。無事に巣立ったんだと勝手に安心しています。
しかし、未だ自力で餌を得ることが出来ないようで、近くにいる親鳥に自分の存在をアピールするように鳴き続けていました。
その親鳥は?というと・・・

すぐ近くで餌を採っていました。捕まっていたのはシオカラトンボ(の仲間)で、私が発見した時には、生け捕りされた直後で、【ハクセキレイ】の親鳥が嘴で持ち替えた隙に何度か逃走を試みていましたが叶わず・・
【ハクセキレイ】は生きたまま捕らえたトンボを丁度カワセミが捕らえた魚を止まり木に打ち付けるのと同じように、トンボをアスファルトに何度も叩きつけていました。その繰り返しの果てにトンボの頭部は胴体と切り離され遂に動かなくなりました。

親鳥はそのトンボを咥えて幼鳥の元へと歩いていきます。幼鳥も親鳥が餌を咥えて自分に近づいているのが解ったようですが、甘えるような鳴き声を上げるもののその場を動こうとはしません・・・。
幼鳥の居るところまで親鳥が歩いていって、口(嘴)移しで餌を与えました。餌を貰った幼鳥は直ぐにそれを飲み込んでしまいました。
その近くには別の幼鳥が2羽いました。この3羽の幼鳥に平等に餌を与えるのはなかなか骨の折れる作業でしょう・・・きっと「早く自力で餌を採れるように」と一番強く願っているのは親鳥たちなんでしょうね??
2009年06月30日順調です
秋田 足利 直哉
いよいよ6月の最終日、2009年のカレンダーも残り半分です。「時間」って本当に今も昔も同じ早さで進んでいるんでしょうか??
今日の日記は、いつの日かの”続編”となる日記です。
先ずは、大潟村のKさんの畑の側で(周回遅れ気味に)営巣している【ヒバリ】について!
以前(6月15日)ご紹介した時には、まだ巣の中には4つの卵が並んでいましたが、先日様子を見に行ったら・・・

4羽とも孵化していました。Kさんの話では20日に孵化したのを確認されたそうなので、今日までに10日以上経過しています。もう巣の中は『立錐の余地無し』状態で雛同士がぎゅぎゅっとくっついちゃってます。このところ観察の機会が開いてしまっているので、次の観察では更に大きくなっていることと思います。今頃はもう眼もあいているんだろうな~
さて、続いて西部承水路で元気に過ごしている【カンムリカイツブリ】について!
これも先日(6月16日)に、今年も無事に【カンムリカイツブリ】の雛が生まれたと、白と黒のしましま模様の小さな雛たちをご紹介しました。
その時は、水面を泳ぐ雛2羽と、親鳥の背中が不自然な形をしているのでもう1羽いるのでは?とお伝えしましたが・・・

雛の数は4羽でした。あの時背中の上には2羽の雛がいたんですね?ここの親子はどういう訳か、身体の大きな雛が1羽と「どんぐりの背比べ」状態の小さな雛が3羽と成長にバラツキがあります。身体の小さな雛たちは未だに親鳥の背中に乗っかることがあるのですが、この頃の親鳥は心を鬼にしているのか?それとも単に重いだけなのか?背中に乗った雛を振り落とすような行動を見せます。
写真を見てもお分かりのように、雛たちの行動にも違いがあって、身体の大きな雛は親鳥の近くに付きまとうようにして餌をたくさん貰っていますが、小さな雛たちは3羽一緒で行動することが多く、親鳥から離れて過ごすこともしばしばです。その辺が身体の大きさとなって現れているのでしょうか?

↑こちらは身体の大きな雛です。親から貰った魚は「ちょっと大きいんじゃないの?」と思いましたが、全然問題ではなかったようで頭から丸呑みしていました。この分だと日に日に目に成長してもうすぐ自分で潜って餌を採るチャレンジを始めるんじゃないでしょうか?
今日の日記は、いつの日かの”続編”となる日記です。
先ずは、大潟村のKさんの畑の側で(周回遅れ気味に)営巣している【ヒバリ】について!
以前(6月15日)ご紹介した時には、まだ巣の中には4つの卵が並んでいましたが、先日様子を見に行ったら・・・

4羽とも孵化していました。Kさんの話では20日に孵化したのを確認されたそうなので、今日までに10日以上経過しています。もう巣の中は『立錐の余地無し』状態で雛同士がぎゅぎゅっとくっついちゃってます。このところ観察の機会が開いてしまっているので、次の観察では更に大きくなっていることと思います。今頃はもう眼もあいているんだろうな~
さて、続いて西部承水路で元気に過ごしている【カンムリカイツブリ】について!
これも先日(6月16日)に、今年も無事に【カンムリカイツブリ】の雛が生まれたと、白と黒のしましま模様の小さな雛たちをご紹介しました。
その時は、水面を泳ぐ雛2羽と、親鳥の背中が不自然な形をしているのでもう1羽いるのでは?とお伝えしましたが・・・

雛の数は4羽でした。あの時背中の上には2羽の雛がいたんですね?ここの親子はどういう訳か、身体の大きな雛が1羽と「どんぐりの背比べ」状態の小さな雛が3羽と成長にバラツキがあります。身体の小さな雛たちは未だに親鳥の背中に乗っかることがあるのですが、この頃の親鳥は心を鬼にしているのか?それとも単に重いだけなのか?背中に乗った雛を振り落とすような行動を見せます。
写真を見てもお分かりのように、雛たちの行動にも違いがあって、身体の大きな雛は親鳥の近くに付きまとうようにして餌をたくさん貰っていますが、小さな雛たちは3羽一緒で行動することが多く、親鳥から離れて過ごすこともしばしばです。その辺が身体の大きさとなって現れているのでしょうか?

↑こちらは身体の大きな雛です。親から貰った魚は「ちょっと大きいんじゃないの?」と思いましたが、全然問題ではなかったようで頭から丸呑みしていました。この分だと日に日に目に成長してもうすぐ自分で潜って餌を採るチャレンジを始めるんじゃないでしょうか?
2009年06月29日巣立ち雛の水浴び
秋田 足利 直哉
秋田は暑い日が続いています・・。こんな日は渓谷沿い歩道の巡視をして水に入って涼みたい!衝動に駆られますが・・・映像で我慢我慢。
しかし・・こんな日には野鳥たちも「水浴び」したくなるんでしょうか?渓谷に注ぐ小さな沢で水浴びしている野鳥を数羽見かけました。その中に「ええっ?」と声を出してしまうような水浴びシーンがありましたのでご紹介します。

だいぶ遠い写真ですが・・水面スレスレにある枝の上で水浴びしている【シジュウカラ】の幼鳥を見つけました。この時期ですから幼鳥というよりは巣立ち雛といった方が的確だと思います。

水浴びを終えると、ちょっと上の枝に移動して羽繕いを始めました。これを見て『まだ巣立ったばっかりだろうに、もういっちょまえだな??』と口にしてしまいました。
ホントに生まれて間もない【シジュウカラ】ですが、『水浴び』という行為に関してはそのDNAに刻まれているのでしょうね?そしてその後の『羽繕い』も!!
暑い日になんとも微笑ましい観察でしたが、それよりも【シジュウカラ】の持つ英知というか知恵というか・・・とにかく『感心』の方が勝っていました。
ところで、巣立って間もないのに『水浴び』&『羽繕い』って必要なんですね?
しかし・・こんな日には野鳥たちも「水浴び」したくなるんでしょうか?渓谷に注ぐ小さな沢で水浴びしている野鳥を数羽見かけました。その中に「ええっ?」と声を出してしまうような水浴びシーンがありましたのでご紹介します。

だいぶ遠い写真ですが・・水面スレスレにある枝の上で水浴びしている【シジュウカラ】の幼鳥を見つけました。この時期ですから幼鳥というよりは巣立ち雛といった方が的確だと思います。

水浴びを終えると、ちょっと上の枝に移動して羽繕いを始めました。これを見て『まだ巣立ったばっかりだろうに、もういっちょまえだな??』と口にしてしまいました。
ホントに生まれて間もない【シジュウカラ】ですが、『水浴び』という行為に関してはそのDNAに刻まれているのでしょうね?そしてその後の『羽繕い』も!!
暑い日になんとも微笑ましい観察でしたが、それよりも【シジュウカラ】の持つ英知というか知恵というか・・・とにかく『感心』の方が勝っていました。
ところで、巣立って間もないのに『水浴び』&『羽繕い』って必要なんですね?





そう言うことで、本日は事務所で内勤です。
さて、先日(8日)お伝えしたフィールドサインの記事でお伝えした【ツキノワグマ】の体毛を採取してきました。
恐らく相当な歳月を経ていますから、汚れもありそうだったので、事務所に戻ってからウェットティッシュで拭いて泥汚れを取り除いてみました。
私が持っていたイメージでは「もの凄く剛毛で、縮れのある体毛」だと思っていたのですが、以外に細いのに驚きました。
で・・・【ツキワグマ】の体毛を20倍に拡大できるスコープで観察してみると、金属光沢のようなツヤがあって綺麗なものでした。
そこで!自分の髪の毛と比べてみることにしました(おまえはそんな時間があるのか?と言われそうですが・・・)。
【ツキノワグマ】の体毛は黒光りするほど真っ黒でツヤもあります。私の髪の毛は若干茶色く、どうみてもツヤ感で【ツキノワグマ】に勝ててる気がしません・・・。
自分の髪質を濃くて、太くて、癖っ毛と思っていますが、【ツキノワグマ】の体毛はそれとほぼ同じ太さ(むしろ私の髪の毛の方が細い?)であることが解かりました。
これからは『【ツキノワグマ】は私の髪の毛と同じくらいかやや太くて、黒光りする短い体毛で覆われている。』という具体的な解説が可能になりました。