秋田
1036件の記事があります。
2009年10月05日ホコリタケ
秋田 足利 直哉
今日、森吉で巡視をしていたときの話です。
歩いていると・・歩道上のベンチがある場所から楽しそうな話し声と笑い声が聞こえてきました。近づくとなにやら良い香りもしてきます。時刻は11時30分頃・・ちょうどお腹もすき始めた頃でした。
側を通ると男性5人組が楽しそうに談笑しながらキノコ鍋を食べているではありませんか・・・「あぁ~良いにおいだな~」と思いながらも普段と変わらず「こんにちは~」と挨拶すると「おぅ食べていかねぇか?」と有り難いお言葉。でも見ず知らずに方にご馳走になるのも・・・と気兼ねしているとなんと!!顔見知りの山仲間でした(^^)vいやはや・・・
今日はそんな出来事があったので「キノコ」つながりという事で、歩道沿いで見つけたキノコの話題です。

歩道沿いで見つけたこのキノコはお馴染みの【ホコリタケ】です。意外にもこのキノコ食用可です。とはいえ!!食べられるのは幼菌時に限った話。図鑑には「幼菌時の基本体が白色の時は食用可」とあります。ちなみにこのキノコ「胞子を形成する休憩の頭部と胞子を形成しない無性基部よりなる」そうで、つまりは胞子が出来る頭の部分とそうではない足の部分からなると言い換えれば私などは解りやすいと感じます。その頭の部分と『基本体』と言うそうです。
【ホコリタケ】が食べられるのは、「未だ若くて白い時の頭だけ」と言うことですね?考えてみれば・・・このキノコ、写真の状態では食べようとは思いませんよね?
ちなみに【ホコリタケ】の別名は【キツネノチャブクロ】。これをみるとどうしても止められない衝動が・・・

これ!!
「突けば埃が出る」なんて言うとちょっと言葉に詰まりますが・・・(笑)この時は同行者がいたのですが、その彼は豪快に杖で・・・埃を出しまくっちゃいました。
ちょっとまじめ(?)な話しも・・・この【ホコリタケ】近縁種がたくさんあるそうですが、現在の日本ではまだ分類が進んでいなく、今後新たな種などが発見・発表されることが期待されているのだとか・・・もしかしたら皆さんのフィールドにも未発見・未発表の種があるのかも知れませんよ!!じっくり観察してみて下さい。
歩いていると・・歩道上のベンチがある場所から楽しそうな話し声と笑い声が聞こえてきました。近づくとなにやら良い香りもしてきます。時刻は11時30分頃・・ちょうどお腹もすき始めた頃でした。
側を通ると男性5人組が楽しそうに談笑しながらキノコ鍋を食べているではありませんか・・・「あぁ~良いにおいだな~」と思いながらも普段と変わらず「こんにちは~」と挨拶すると「おぅ食べていかねぇか?」と有り難いお言葉。でも見ず知らずに方にご馳走になるのも・・・と気兼ねしているとなんと!!顔見知りの山仲間でした(^^)vいやはや・・・
今日はそんな出来事があったので「キノコ」つながりという事で、歩道沿いで見つけたキノコの話題です。

歩道沿いで見つけたこのキノコはお馴染みの【ホコリタケ】です。意外にもこのキノコ食用可です。とはいえ!!食べられるのは幼菌時に限った話。図鑑には「幼菌時の基本体が白色の時は食用可」とあります。ちなみにこのキノコ「胞子を形成する休憩の頭部と胞子を形成しない無性基部よりなる」そうで、つまりは胞子が出来る頭の部分とそうではない足の部分からなると言い換えれば私などは解りやすいと感じます。その頭の部分と『基本体』と言うそうです。
【ホコリタケ】が食べられるのは、「未だ若くて白い時の頭だけ」と言うことですね?考えてみれば・・・このキノコ、写真の状態では食べようとは思いませんよね?
ちなみに【ホコリタケ】の別名は【キツネノチャブクロ】。これをみるとどうしても止められない衝動が・・・

これ!!
「突けば埃が出る」なんて言うとちょっと言葉に詰まりますが・・・(笑)この時は同行者がいたのですが、その彼は豪快に杖で・・・埃を出しまくっちゃいました。
ちょっとまじめ(?)な話しも・・・この【ホコリタケ】近縁種がたくさんあるそうですが、現在の日本ではまだ分類が進んでいなく、今後新たな種などが発見・発表されることが期待されているのだとか・・・もしかしたら皆さんのフィールドにも未発見・未発表の種があるのかも知れませんよ!!じっくり観察してみて下さい。
2009年10月02日赤水渓谷 色付き始めました
秋田 足利 直哉
昨日の日記で森吉山ダム情報発信拠点 森吉山ダム広報館での『東北アクティブレンジャー写真展』のお知らせを致しましたが、今日は森吉山野生鳥獣センターで行っている写真展の宣伝を少し・・・
森吉山ダム工事事務所では『自然撮りIN森吉写真コンテスト』という写真コンテストを過去11回、実施していて(※現在は終了!)そのコンテストで最優秀賞(1点)を獲得した写真と各階の特選(1~4点)を獲得した写真を集めた写真展を森吉山野生鳥獣センターにて開催中です。いずれもコンテストで高い評価を得た写真ばかりですので見応え充分です!!是非ご覧下さい。なお開催期間は10月31日までとなっております。
今日ご紹介する赤水渓谷は「天国の散歩道」というキャッチコピーの付く森吉山麓の超人気スポットです。環境省内にもそのファンは多く、わざわざ仙台から駆けつけた職員もいたほど・・・彼のもの凄く満足した顔が今でも思い出されます。
そんな赤水渓谷、普段は割と静かで桃洞滝コースに比べてハイカーの数も少なく、その分周囲の花々や渓に遊ぶ野鳥たちを身近に感じられます。特に【カワガラス】に出会うチャンスは多く、地元の方は『赤水はカワガラス天国だ』という程・・。

この日も【カワガラス】を多く見かけました。でも私たちが歩く先にいた【カワガラス】がドンドン私たちの進む方向へと逃げていったので『縄張りは大丈夫なのか?』と心配になってしまいます・・。
さて、そろそろ本題に入りましょう。現在の赤水渓谷は高木の色付きはまだまだですが低木や亜高木類はかなり色づいていました。既に渓谷の中にも落ち葉が沢山あって、「流れの中にヤマモミジの真っ赤な落ち葉」という絵になる光景も随所で見られます!
と・・色々言うよりも写真を見ていただいた方が良いですね?百聞は一見にしかず・・・


そろそろ、今年の紅葉の最盛期について気になっている方が多くなってきているのではないでしょうか?そう言った質問もされるようになってきましたし・・
実は私も気になっているのですがどうやら例年よりも少し早いのではないか?と予想しています。ですが、素人の私の予想ですから信用度の程は・・・??
あいにくの曇り空ですが、少しは参考にしていただけるのではないでしょうか?これを観て○○日頃がいいな!!と山行の計画を立ててみて下さい。
森吉山ダム工事事務所では『自然撮りIN森吉写真コンテスト』という写真コンテストを過去11回、実施していて(※現在は終了!)そのコンテストで最優秀賞(1点)を獲得した写真と各階の特選(1~4点)を獲得した写真を集めた写真展を森吉山野生鳥獣センターにて開催中です。いずれもコンテストで高い評価を得た写真ばかりですので見応え充分です!!是非ご覧下さい。なお開催期間は10月31日までとなっております。
今日ご紹介する赤水渓谷は「天国の散歩道」というキャッチコピーの付く森吉山麓の超人気スポットです。環境省内にもそのファンは多く、わざわざ仙台から駆けつけた職員もいたほど・・・彼のもの凄く満足した顔が今でも思い出されます。
そんな赤水渓谷、普段は割と静かで桃洞滝コースに比べてハイカーの数も少なく、その分周囲の花々や渓に遊ぶ野鳥たちを身近に感じられます。特に【カワガラス】に出会うチャンスは多く、地元の方は『赤水はカワガラス天国だ』という程・・。

この日も【カワガラス】を多く見かけました。でも私たちが歩く先にいた【カワガラス】がドンドン私たちの進む方向へと逃げていったので『縄張りは大丈夫なのか?』と心配になってしまいます・・。
さて、そろそろ本題に入りましょう。現在の赤水渓谷は高木の色付きはまだまだですが低木や亜高木類はかなり色づいていました。既に渓谷の中にも落ち葉が沢山あって、「流れの中にヤマモミジの真っ赤な落ち葉」という絵になる光景も随所で見られます!
と・・色々言うよりも写真を見ていただいた方が良いですね?百聞は一見にしかず・・・


そろそろ、今年の紅葉の最盛期について気になっている方が多くなってきているのではないでしょうか?そう言った質問もされるようになってきましたし・・
実は私も気になっているのですがどうやら例年よりも少し早いのではないか?と予想しています。ですが、素人の私の予想ですから信用度の程は・・・??
あいにくの曇り空ですが、少しは参考にしていただけるのではないでしょうか?これを観て○○日頃がいいな!!と山行の計画を立ててみて下さい。
2009年10月01日アクティブレンジャー写真展のお知らせ
秋田 足利 直哉
長らくご無沙汰いたしておりました。こんなに投稿の間隔が開いたのは初めてのことです・・・。
そうしているうちに暦はうつろい、10月1日を迎えてしまいました。10月1日と言えば、「法の日」「土地の日」などになっていて更には「コーヒーの日」「メガネの日」でもあるようです。更に更には今日から「衣替え」で「クールビズ」の期間も終了です。それに合わせたのでしょうか?今日は「ネクタイの日」でもあるようです。
さて、久しぶりの投稿は、東北地方のアクティブレンジャーが日常の業務の中で撮りためた写真を集めた「東北アクティブレンジャー写真展」のお知らせです。
これまでは環境省の施設での開催が殆どでしたが、今回は森吉山野生鳥獣センターの近隣(?)施設である『森吉山ダム情報発信拠点 森吉山ダム広報館』さんにて開催いたします。
今年度の「東北アクティブレンジャー写真展」は2タイトルあって、それぞれ東北地方の様々な施設で開催されていますが、今回は2つ同時開催となります。森吉山野生鳥獣センターでも6月7月と連続開催いたしましたが、見逃してしまった方々は、是非この機会に足を運んで下さい。


広報館には、他にもダム工事事務所で開催していた写真コンテストに入賞された方々の力作も多数展示してあります。そちらもなかなかの見応えがありますよ!!
お待ちしてます!!!
これからまた、バンバン投稿していきますので、アクティブレンジャー日記をよろしくお願いいたします。
そうしているうちに暦はうつろい、10月1日を迎えてしまいました。10月1日と言えば、「法の日」「土地の日」などになっていて更には「コーヒーの日」「メガネの日」でもあるようです。更に更には今日から「衣替え」で「クールビズ」の期間も終了です。それに合わせたのでしょうか?今日は「ネクタイの日」でもあるようです。
さて、久しぶりの投稿は、東北地方のアクティブレンジャーが日常の業務の中で撮りためた写真を集めた「東北アクティブレンジャー写真展」のお知らせです。
これまでは環境省の施設での開催が殆どでしたが、今回は森吉山野生鳥獣センターの近隣(?)施設である『森吉山ダム情報発信拠点 森吉山ダム広報館』さんにて開催いたします。
今年度の「東北アクティブレンジャー写真展」は2タイトルあって、それぞれ東北地方の様々な施設で開催されていますが、今回は2つ同時開催となります。森吉山野生鳥獣センターでも6月7月と連続開催いたしましたが、見逃してしまった方々は、是非この機会に足を運んで下さい。


広報館には、他にもダム工事事務所で開催していた写真コンテストに入賞された方々の力作も多数展示してあります。そちらもなかなかの見応えがありますよ!!
お待ちしてます!!!
これからまた、バンバン投稿していきますので、アクティブレンジャー日記をよろしくお願いいたします。
2009年09月17日小又峡へどうぞ!!
秋田 足利 直哉
来る、20日の日曜日に森吉山野生鳥獣センター運営協議会が主催する自然観察会『太平湖から小又峡の甌穴を訪ねる』を開催します。お陰様で、多数の応募をいただき賑やかな観察会となりそうです。
そこで(とある事情で・・・)!一足先に小又峡のおすすめスポットをご紹介いたします。
先ずは『秘境・小又峡』と呼ばれる所以はその渓谷の奇形・奇景にあろうかと思います。また、その小又峡へ行くには遊覧船で渡して貰うのが一般的です。
この遊覧船からの眺めが最初のおすすめスポット!!先日行った際には僅かに色付き始めていましたから連休にはもっと色付き始めていることでしょう!また紅葉の最盛期(10月中旬以降でしょうか?)には紅い紅葉+黄色い黄葉+針葉樹の緑+水と空の青と目にも鮮やかな彩りが飛び込んできます。

小又峡の主役は何と言っても一般の方が歩ける歩道の終点に待ちかまえている「三階の滝」でしょう。初めて見る方は『想像していたよりも大きい。近くで見られるから飛沫も感じられるし、これはかなり気持ちいい!』と絶賛していました。私もこの滝を見ながらお弁当を食べるのを楽しみにこのコースの巡視に出かけています。

しかし、私個人のおすすめはこの「笑う甌穴」です。東北アクティブレンジャー写真展の『アクティブレンジャーのおすすめスポット』にも2枚うち1枚をこの甌穴にしているくらいです(笑)。

他にも「穴滝」「化けの堰」など色々あるのですが・・せっかく連休もあることですし、実際にご自身の目でご覧になって下さい!!
ちなみに秋田県内の道の駅や観光案内所などで『森吉お得クーポン』という割引チケットが入手できます。そのチケットをもって太平湖の遊覧船に乗るとちょっとした(本当に”ちょっと”なんですけど・・)特典が付いてきます。詳しくは『国民宿舎森吉山荘』電話:0186-76-2334さんまでお問い合わせ下さい。
そこで(とある事情で・・・)!一足先に小又峡のおすすめスポットをご紹介いたします。
先ずは『秘境・小又峡』と呼ばれる所以はその渓谷の奇形・奇景にあろうかと思います。また、その小又峡へ行くには遊覧船で渡して貰うのが一般的です。
この遊覧船からの眺めが最初のおすすめスポット!!先日行った際には僅かに色付き始めていましたから連休にはもっと色付き始めていることでしょう!また紅葉の最盛期(10月中旬以降でしょうか?)には紅い紅葉+黄色い黄葉+針葉樹の緑+水と空の青と目にも鮮やかな彩りが飛び込んできます。

小又峡の主役は何と言っても一般の方が歩ける歩道の終点に待ちかまえている「三階の滝」でしょう。初めて見る方は『想像していたよりも大きい。近くで見られるから飛沫も感じられるし、これはかなり気持ちいい!』と絶賛していました。私もこの滝を見ながらお弁当を食べるのを楽しみにこのコースの巡視に出かけています。

しかし、私個人のおすすめはこの「笑う甌穴」です。東北アクティブレンジャー写真展の『アクティブレンジャーのおすすめスポット』にも2枚うち1枚をこの甌穴にしているくらいです(笑)。

他にも「穴滝」「化けの堰」など色々あるのですが・・せっかく連休もあることですし、実際にご自身の目でご覧になって下さい!!
ちなみに秋田県内の道の駅や観光案内所などで『森吉お得クーポン』という割引チケットが入手できます。そのチケットをもって太平湖の遊覧船に乗るとちょっとした(本当に”ちょっと”なんですけど・・)特典が付いてきます。詳しくは『国民宿舎森吉山荘』電話:0186-76-2334さんまでお問い合わせ下さい。
2009年09月16日黒くないムナグロ
秋田 足利 直哉
そろそろ稲穂が金色に色付き、田んぼに人影が多くなってきました。この時期西部承水路やその周辺は農家の方々も多く通行しますから、農作業の邪魔にならないように注意して、余裕を持って、安全に鳥見をしましょう!!
さて・・・季節は進んで大潟でもカモの姿が見られるようになってきました。鳥の姿が多くなってきて巡視していても楽しい時期です。
そんな中、承水路沿いの田んぼに大潟ではちょっと珍しい(?)野鳥が入っていました。

丁度夏羽から冬羽への移行期にあたっているようで、中途半端(?)な羽をしていましたが、ハッキリと目立つ眉斑が特徴的です。

体を表す特徴はほぼ失われていますが・・・【ムナグロ】です。図鑑などにはこの状態の写真が多く掲載されていますので、日本を通過する際にはこういった状態の羽で観察されることが多いと想像できます。
この状態だと【ムナグロ】というよりはハ○グロ??
私自身、大潟で観察するのは初めてでした。シギの仲間は数日の滞在で通過してしまうことが多く、ちょっとタイミングがずれると観察できない事が多く、残念な思いもしてしまうのですが、今年は決行タイミングが合っているようです!(今のところ・・・)
話は少し逸れますが・・最近、大潟でお話しする愛鳥家の皆さんから『ここ最近、鳥を見る人が増えてきたから今まであまり目にとまっていなかった鳥も観察されることが多くなってきた』という声を聞きます。観る目が増えて観察データも情実してきたとも言います。
環境省でも『いきものみっけ』という取り組みをしていますが、その専用サイトをみても「観る目」の重要さを実感できます。野外で活動で活動が気持ちいい季節になっていました。野鳥に限らず、もっともっと「観る目」が増えるといいなぁ~と感じる今日この頃です。
さて・・・季節は進んで大潟でもカモの姿が見られるようになってきました。鳥の姿が多くなってきて巡視していても楽しい時期です。
そんな中、承水路沿いの田んぼに大潟ではちょっと珍しい(?)野鳥が入っていました。

丁度夏羽から冬羽への移行期にあたっているようで、中途半端(?)な羽をしていましたが、ハッキリと目立つ眉斑が特徴的です。

体を表す特徴はほぼ失われていますが・・・【ムナグロ】です。図鑑などにはこの状態の写真が多く掲載されていますので、日本を通過する際にはこういった状態の羽で観察されることが多いと想像できます。
この状態だと【ムナグロ】というよりはハ○グロ??
私自身、大潟で観察するのは初めてでした。シギの仲間は数日の滞在で通過してしまうことが多く、ちょっとタイミングがずれると観察できない事が多く、残念な思いもしてしまうのですが、今年は決行タイミングが合っているようです!(今のところ・・・)
話は少し逸れますが・・最近、大潟でお話しする愛鳥家の皆さんから『ここ最近、鳥を見る人が増えてきたから今まであまり目にとまっていなかった鳥も観察されることが多くなってきた』という声を聞きます。観る目が増えて観察データも情実してきたとも言います。
環境省でも『いきものみっけ』という取り組みをしていますが、その専用サイトをみても「観る目」の重要さを実感できます。野外で活動で活動が気持ちいい季節になっていました。野鳥に限らず、もっともっと「観る目」が増えるといいなぁ~と感じる今日この頃です。
2009年09月15日緊張と緩和
秋田 足利 直哉
現在、大潟村の干拓博物館において特別展『大潟村の生きもの展』を開催中です。~23日(水・祝)
先日私もお邪魔してきましたが、野鳥や魚類を中心に大潟村に生息する生きものの剥製や写真、中には実物展示もありました。当地には野鳥観察を中心に活動する自然保護団体や、淡水魚の研究を行うグループなどがあって彼らの持つ情報を源にしたのかな?と思われ、かなり見応えがありました。詳しくは大潟村干拓博物館のHPをご覧下さい。http://ac.ogata.or.jp/museum/
さて、今日はその特別展でミニコーナーが作られ村内での関心の高さを伺わせる【タンチョウ】の話題をお伝えします。
このところ西部承水路で過ごすことが多くなった【タンチョウ】ですが、この日も水路のお気に入りスポットで過ごしていたようです。するとそこへ、【アオサギ】の小群がやって来ました。そぐ側にはダイサギも数羽、いつものようにゆったりと時間が流れているかのような過ごし方をしていました。
どうやら【タンチョウ】はサギたちが自分のお気に入りの場所に来て、過ごしているのが気に入らなかったようで、執拗にサギたちの周りを飛び回り追い払っていました。
併せて20羽ほどいたサギたちは追われて、散り散りとなり数羽が残ったところで【タンチョウ】も追い払うのを止めました。

かなり激しく飛び回った後は歩いて、移動していきました。すると残った【アオサギ】達に緊張が走ります。『もしかしてまた追い払われるんだろうか?』といったところでしょうか?

しかし【タンチョウ】は【アオサギ】達の緊張をよそに羽繕いを始めました。全く彼らを気にする素振りはありません。それでも【アオサギ】達は緊張を解こうとはしません・・・
そうこうしているうちに一番遠くにいた個体が、逃げるようにして距離をとっていきました。残った2羽もそうするのかな?と思っていたら・・
手前にいる若い個体が、【タンチョウ】に習って(?)羽繕いを始めました。最初は時々【タンチョウ】に視線を送りながらでしたが、徐々に緊張が解けて・・・

結局はみんなで仲良く羽繕い!!丁度、陽が差し始めて来たのでみんな気持ちよさそうに、ストレッチしたり頭を掻いたり・・・緊張が解けて穏やかな時間が流れ始めました。
先日私もお邪魔してきましたが、野鳥や魚類を中心に大潟村に生息する生きものの剥製や写真、中には実物展示もありました。当地には野鳥観察を中心に活動する自然保護団体や、淡水魚の研究を行うグループなどがあって彼らの持つ情報を源にしたのかな?と思われ、かなり見応えがありました。詳しくは大潟村干拓博物館のHPをご覧下さい。http://ac.ogata.or.jp/museum/
さて、今日はその特別展でミニコーナーが作られ村内での関心の高さを伺わせる【タンチョウ】の話題をお伝えします。
このところ西部承水路で過ごすことが多くなった【タンチョウ】ですが、この日も水路のお気に入りスポットで過ごしていたようです。するとそこへ、【アオサギ】の小群がやって来ました。そぐ側にはダイサギも数羽、いつものようにゆったりと時間が流れているかのような過ごし方をしていました。
どうやら【タンチョウ】はサギたちが自分のお気に入りの場所に来て、過ごしているのが気に入らなかったようで、執拗にサギたちの周りを飛び回り追い払っていました。
併せて20羽ほどいたサギたちは追われて、散り散りとなり数羽が残ったところで【タンチョウ】も追い払うのを止めました。

かなり激しく飛び回った後は歩いて、移動していきました。すると残った【アオサギ】達に緊張が走ります。『もしかしてまた追い払われるんだろうか?』といったところでしょうか?

しかし【タンチョウ】は【アオサギ】達の緊張をよそに羽繕いを始めました。全く彼らを気にする素振りはありません。それでも【アオサギ】達は緊張を解こうとはしません・・・
そうこうしているうちに一番遠くにいた個体が、逃げるようにして距離をとっていきました。残った2羽もそうするのかな?と思っていたら・・
手前にいる若い個体が、【タンチョウ】に習って(?)羽繕いを始めました。最初は時々【タンチョウ】に視線を送りながらでしたが、徐々に緊張が解けて・・・

結局はみんなで仲良く羽繕い!!丁度、陽が差し始めて来たのでみんな気持ちよさそうに、ストレッチしたり頭を掻いたり・・・緊張が解けて穏やかな時間が流れ始めました。
2009年09月14日森吉山ダム工事現場での自然観察会
秋田 足利 直哉
先週の金曜日、日頃から観察会・行事等の広報など様々な場面で連携させていただいている国土交通省森吉山ダム工事事務所が主催するダム工事現場の自然観察会のお手伝いをしてきました。
観察会の場所は、来年1月には試験湛水が始まり、水没する予定の場所。現在も工事は進められていて殺伐とした正に「現場」での自然観察会でした。当初私は、もうすっかり「自然」と呼べる物はなくなっているであろう現場で「自然観察会」って・・・と(生意気にも)思っていました。しかし、工事事務所の担当者とお話しさせていただく中で、『間もなく水没してしまうこの場所に、こんな”自然”があったという記録を残し、また記憶にも残してもらえたら・・』という思いを聞き、そう言うことならば私に出来る事があれば協力したいと思い、喜んで参加してきました。
この観察会の講師陣はかなり充実していて、樹木の専門家と森吉山の花の本をまとめた方と地元の自然を長年見つめてきた元理科の先生がいまして、お手伝いの私などはどう見ても見劣りしていましたが、持ち前の「先ずは自分が楽しむ」というポリシーで過ごしてきました。
その中で、花の本をまとめられた講師の方に『足利君、この2つの花の名前は解るよな?』と聞かれ『ハイ!』と自信満々に答えたら『じゃぁこの2種類の違いは?』と聞かれた花を取り上げてみました。
きっと皆さんの周りにも咲いていることと思います。紫の花が【ツリフネソウ】黄色い花が【キツリフネ】です。


まず、私は『色が違います。』と答えると『まぁそれは見たら直ぐに解るよな?』と言われ・・・『あとは??』と質問を追加されました。
正直な話、普段はこんな感じの紫の花があれば【ツリフネソウ】だ!黄色い花があれば【キツリフネ】だ!!とだけしか見ていなかったので、その後の答えに困ってしまいました・・・(苦笑)
せっかくなので皆さんも見比べてきて下さい。解りやすいように横から撮影した写真を掲載しました。違いは色だけじゃないですよ!!身近な物ってなんとなく見てしまいがちですが、『もっとよく見る』って大事なことなんだなぁ~と思いました。今回のやりとりは今後、私が自然解説をする機会があれば使いたい!と思いました。(更に細かな視点で見れば未だ違いがあるそうですが、それが解るような撮影は厳しいので割愛しました。)
ちなみに今回お会いしたダム工事事務所の方々は皆さん、”自然”に対する思いも深く、水没する地域を”もったいない”と感じている方々でした。『自然観察』って何も環境省が所管する地域のような場所だけでやるものでも、出来るものでもないという当たり前のことを今更ながらに実感した観察会でした。
観察会の場所は、来年1月には試験湛水が始まり、水没する予定の場所。現在も工事は進められていて殺伐とした正に「現場」での自然観察会でした。当初私は、もうすっかり「自然」と呼べる物はなくなっているであろう現場で「自然観察会」って・・・と(生意気にも)思っていました。しかし、工事事務所の担当者とお話しさせていただく中で、『間もなく水没してしまうこの場所に、こんな”自然”があったという記録を残し、また記憶にも残してもらえたら・・』という思いを聞き、そう言うことならば私に出来る事があれば協力したいと思い、喜んで参加してきました。
この観察会の講師陣はかなり充実していて、樹木の専門家と森吉山の花の本をまとめた方と地元の自然を長年見つめてきた元理科の先生がいまして、お手伝いの私などはどう見ても見劣りしていましたが、持ち前の「先ずは自分が楽しむ」というポリシーで過ごしてきました。
その中で、花の本をまとめられた講師の方に『足利君、この2つの花の名前は解るよな?』と聞かれ『ハイ!』と自信満々に答えたら『じゃぁこの2種類の違いは?』と聞かれた花を取り上げてみました。
きっと皆さんの周りにも咲いていることと思います。紫の花が【ツリフネソウ】黄色い花が【キツリフネ】です。


まず、私は『色が違います。』と答えると『まぁそれは見たら直ぐに解るよな?』と言われ・・・『あとは??』と質問を追加されました。
正直な話、普段はこんな感じの紫の花があれば【ツリフネソウ】だ!黄色い花があれば【キツリフネ】だ!!とだけしか見ていなかったので、その後の答えに困ってしまいました・・・(苦笑)
せっかくなので皆さんも見比べてきて下さい。解りやすいように横から撮影した写真を掲載しました。違いは色だけじゃないですよ!!身近な物ってなんとなく見てしまいがちですが、『もっとよく見る』って大事なことなんだなぁ~と思いました。今回のやりとりは今後、私が自然解説をする機会があれば使いたい!と思いました。(更に細かな視点で見れば未だ違いがあるそうですが、それが解るような撮影は厳しいので割愛しました。)
ちなみに今回お会いしたダム工事事務所の方々は皆さん、”自然”に対する思いも深く、水没する地域を”もったいない”と感じている方々でした。『自然観察』って何も環境省が所管する地域のような場所だけでやるものでも、出来るものでもないという当たり前のことを今更ながらに実感した観察会でした。
2009年09月11日コサギ
秋田 足利 直哉
朝、巡視へ向かう途中にチェックしている道路の気温計が、10度代前半をしめすようになってきました。早朝には1桁という日も増えています。山岳地域ではもう麓でも肌寒く感じます。私も防寒着を「極薄」から「しっかり」した物に入れ替えました。
さて、昨日のご紹介したアマサギがいた場所には【コサギ】も一緒にいまして・・・そこで同じように白い羽をしたサギの全く異なる採餌の仕方を観察できましたので今日は【コサギ】の採餌の様子をお伝えしようと思います。
この【コサギ】ももしかしたらアマサギいなかったら私を警戒して何処かへ逃げていたかも知れませんが、アマサギのGood job!でじっくり観察することが出来ました。

水の張った休耕田にいた【コサギ】はすっとした立ち姿で過ごしていました。

例えばアオサギは餌となる獲物ををジッと待ちかまえて、静から動へ、素早くシフトして餌を採りますし、アマサギは首を下げながら何か無いかな~?って感じでウロウロ歩き回っていました。では【コサギ】は・・・

歩きながら前に出した足で水や泥をかき回しながら歩いています。一見、普通に歩いているように見えますが・・・足で掻き出された獲物がいると、急に速い動きをして獲物を捕らえます。
アオサギが『獲物が来るまで待とう!』
アマサギが『獲物を探し出してやろう!』
コサギは『獲物を追いだして捕まえてやろう!』と三者三様の狩りの方法をとっているようです。
同じ仲間でもスタイルが異なることを、発見するのは観察の醍醐味ですね!!
あと、ダイサギはどうなんだろう?チュウサギはどうなんだろう?興味は尽きません!!
さて、昨日のご紹介したアマサギがいた場所には【コサギ】も一緒にいまして・・・そこで同じように白い羽をしたサギの全く異なる採餌の仕方を観察できましたので今日は【コサギ】の採餌の様子をお伝えしようと思います。
この【コサギ】ももしかしたらアマサギいなかったら私を警戒して何処かへ逃げていたかも知れませんが、アマサギのGood job!でじっくり観察することが出来ました。

水の張った休耕田にいた【コサギ】はすっとした立ち姿で過ごしていました。

例えばアオサギは餌となる獲物ををジッと待ちかまえて、静から動へ、素早くシフトして餌を採りますし、アマサギは首を下げながら何か無いかな~?って感じでウロウロ歩き回っていました。では【コサギ】は・・・

歩きながら前に出した足で水や泥をかき回しながら歩いています。一見、普通に歩いているように見えますが・・・足で掻き出された獲物がいると、急に速い動きをして獲物を捕らえます。
アオサギが『獲物が来るまで待とう!』
アマサギが『獲物を探し出してやろう!』
コサギは『獲物を追いだして捕まえてやろう!』と三者三様の狩りの方法をとっているようです。
同じ仲間でもスタイルが異なることを、発見するのは観察の醍醐味ですね!!
あと、ダイサギはどうなんだろう?チュウサギはどうなんだろう?興味は尽きません!!
2009年09月10日アマサギ
秋田 足利 直哉
今月はシルバーウィークという連休がありますが、皆さんどの様に過ごすか計画は立てられましたか??祝日と祝日に挟まれた日は『国民の休日』になるんですね?知りませんでした・・。
先日、地元の新聞でも取り上げられていましたが、今期は秋田県内各地で【アマサギ】の飛来が多くなっているような気がします(的確なデータがあるわけではありませんが・・・)。
大潟村やその周辺の田んぼや水路でもよく見かけますが、その生態に由来するのでしょうか?我々が近づいても意外に平気なようで、採餌を続けています。そう言ったとき、【アマサギ】の近くに他のサギがいると、【アマサギ】が平気な顔して過ごしているので、他のサギもちょっとおっかなびっくりな感じではありますが、【アマサギ】が逃げないんだから大丈夫か?という感じでいつもよりも近くで観察できます。ある意味、『【アマサギ】Good job!!』って感じです。
その時の観察からちょっとした一こまを、観察ネタとして取り上げました。

休耕田にアオサギとコサギと【アマサギ】がいました。アオサギの幼鳥は警戒しているのですが【アマサギ】は全く気にしていません・・・そのうち泥の中から足を持ち上げ顔の近くへと持って行きました・・・『えぇ~その泥だらけの足でその白い顔を掻くわけ??』

・・・と心配したのですが、どれだけアップにして確認しても泥が付着したようには見えませんでした・・・ミラクル?マジック?
その後も採餌を続けていました。普段は警戒心が強い野鳥も警戒心が緩い(?)野鳥が近くにいるとその辺の感覚が麻痺しちゃうみたいですね?いつもより近くで見られるって得した気分です!!
先日、地元の新聞でも取り上げられていましたが、今期は秋田県内各地で【アマサギ】の飛来が多くなっているような気がします(的確なデータがあるわけではありませんが・・・)。
大潟村やその周辺の田んぼや水路でもよく見かけますが、その生態に由来するのでしょうか?我々が近づいても意外に平気なようで、採餌を続けています。そう言ったとき、【アマサギ】の近くに他のサギがいると、【アマサギ】が平気な顔して過ごしているので、他のサギもちょっとおっかなびっくりな感じではありますが、【アマサギ】が逃げないんだから大丈夫か?という感じでいつもよりも近くで観察できます。ある意味、『【アマサギ】Good job!!』って感じです。
その時の観察からちょっとした一こまを、観察ネタとして取り上げました。

休耕田にアオサギとコサギと【アマサギ】がいました。アオサギの幼鳥は警戒しているのですが【アマサギ】は全く気にしていません・・・そのうち泥の中から足を持ち上げ顔の近くへと持って行きました・・・『えぇ~その泥だらけの足でその白い顔を掻くわけ??』

・・・と心配したのですが、どれだけアップにして確認しても泥が付着したようには見えませんでした・・・ミラクル?マジック?
その後も採餌を続けていました。普段は警戒心が強い野鳥も警戒心が緩い(?)野鳥が近くにいるとその辺の感覚が麻痺しちゃうみたいですね?いつもより近くで見られるって得した気分です!!


なので、ちょっと前の観察から【ハヤブサ】の捕食シーンをお伝えします。
夏頃から大潟で【ハヤブサ】の観察機会が増えていました。ちょっと観察範囲を広げると1日で数回見かけるほどで、最近の私のフィールドノートには毎回記録されています。
その【ハヤブサ】ですが、恐らく男鹿市内で繁殖している個体が大潟やその周辺を狩場として利用しているのだと思われます。
ちょっと話は脇道に逸れますが・・・とある時期とある場所でミヤコドリが観察されました。秋田ではかなり稀な野鳥ですから、愛鳥家さん達はその生息場所へ大勢集まっていたそうですが、その時ある事件が・・・
愛鳥家の一人がその時様子を『私たちが見てる目の前で【ハヤブサ】の若がミヤコドリを狩ったんだよ!腹の立つこと!!』と憤りを隠せない様子で話してくれました。
その時はミヤコドリ自体の貴重さや秋田での観察機会の貴重さもお伺いしました。私も見に行きたかったのですが遂に見られずじまいでした・・・。しかし【ハヤブサ】もかなりの希少種です。種の保存法の「国内希少種」に指定されていますし、環境省版レッドデータリストでも絶滅危惧Ⅱ類に分類されていて、秋田県版レッドデータリストでも同じく絶滅危惧Ⅱ類となっています。
大潟はそんな【ハヤブサ】の狩場となっていますが・・・この日、私は西部承水路近くのとある水辺で飛来したばかりのカモ達や渡り途中のシギ達の採餌の様子を観察していました。すると、急に観察していた鳥たちが慌てたように飛び立ちました。なんだ?と思って双眼鏡から目を離すと私の視界に「ちょっと大きめの野鳥」がもの凄いスピードでカモやシギの群れに向かって飛んでいきます。「あっ!」と思った次の瞬間・・・その中の1羽がちょっと大きな鳥に足蹴をくらい落下してしまいました。その後の写真が↓これです。
ちょっと大きめの野鳥とは【ハヤブサ】。羽の特徴からして若鳥のようです。その【ハヤブサ】が落下した野鳥をその強靱そうな両足で掴み挙げ、水路脇の地面に下ろしました。運ぶときの様子も観察しましたが、自分とそれほど大きさの差が無く、丸みという点では自分よりも遙かにふくよかな鳥を力強く掴んで飛んでいました。
捕らえられた野鳥は、上の写真の時点ではまだ生きていたようでしたが、遂にとどめを刺したようで・・・この後【ハヤブサ】の嘴周辺がみるみる紅く染まっていく様子には言葉が出ませんでした・・・。
ちなみに犠牲になったのはコガモでした。はるばる渡ってきてこれからの冬を日本で過ごそうと思っていた矢先の出来事・・・これも自然の営みですから大人しく見守りましたが、あの日、愛鳥家の方が言っていた言葉が思い出されました。