秋田
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2010年04月27日コガモの交尾
秋田 足利 直哉
早いもので4月も最終週です。GW間近ですが皆さんはもう予定はお決まりですか??
この時期、大潟で繁殖する「夏鳥」が続々と到着し、もっと北で繁殖をする「旅鳥」が続々と通過し、南の地域で越冬した「冬鳥」が北帰行に臨む為の英気を養っているなど様々な野鳥達がいて随分と賑やかになっています。
観察できる野鳥はまさに日替わり!それらが面白い行動を次々と見せてくれているので観察のしがいがあります。
今日はそんな中からちょっと珍しい交尾のシーンをお伝えします。
西部承水路で交尾をしていたのはこれから北の繁殖地へと向かうであろう【コガモ】でした。周りにも多くの【コガモ】がいて、餌を食べたり背眠していたりと様々な行動をしている中で1組のペアが・・・
先ずはメス♀が首を水面辺りまで下げた姿勢をとります。するとオス♂がメス♀の背中に足をかけて上に乗りました。

上段:オス♂がメス♀の上に乗ったところ。
下段:オス♂が嘴でメス♀の頭を押さえつけて安定を図る(?)。

上段:この時水中では交尾が行われているはず・・・。メス♀は完全に水に潜ってしまってますね!!
下段:時間にして数秒~十数秒でしょうか?交尾が終わってバランスを崩すようにしてオス♂が水面に・・・

上段:オス♂は胸を張ってストレッチ、メス♀はいつもよりも目が大きくなっているような・・・苦しかったのかな?
下段:水中に潜らされていたメス♀は羽ばたいて水切り!
こうして【コガモ】の交尾は終わりましたが、今この場所で交尾をするというのはどういうことなのでしょうか?てっきり・・・ペアになって繁殖場所を定めて、巣を作ってから交尾をするものだと思っていましたが・・・
この時期、大潟で繁殖する「夏鳥」が続々と到着し、もっと北で繁殖をする「旅鳥」が続々と通過し、南の地域で越冬した「冬鳥」が北帰行に臨む為の英気を養っているなど様々な野鳥達がいて随分と賑やかになっています。
観察できる野鳥はまさに日替わり!それらが面白い行動を次々と見せてくれているので観察のしがいがあります。
今日はそんな中からちょっと珍しい交尾のシーンをお伝えします。
西部承水路で交尾をしていたのはこれから北の繁殖地へと向かうであろう【コガモ】でした。周りにも多くの【コガモ】がいて、餌を食べたり背眠していたりと様々な行動をしている中で1組のペアが・・・
先ずはメス♀が首を水面辺りまで下げた姿勢をとります。するとオス♂がメス♀の背中に足をかけて上に乗りました。

上段:オス♂がメス♀の上に乗ったところ。
下段:オス♂が嘴でメス♀の頭を押さえつけて安定を図る(?)。

上段:この時水中では交尾が行われているはず・・・。メス♀は完全に水に潜ってしまってますね!!
下段:時間にして数秒~十数秒でしょうか?交尾が終わってバランスを崩すようにしてオス♂が水面に・・・

上段:オス♂は胸を張ってストレッチ、メス♀はいつもよりも目が大きくなっているような・・・苦しかったのかな?
下段:水中に潜らされていたメス♀は羽ばたいて水切り!
こうして【コガモ】の交尾は終わりましたが、今この場所で交尾をするというのはどういうことなのでしょうか?てっきり・・・ペアになって繁殖場所を定めて、巣を作ってから交尾をするものだと思っていましたが・・・
2010年04月26日洗って食べる
秋田 足利 直哉
春はどこも観察機会に溢れてますね。特に国立公園や世界遺産地域、そして国指定鳥獣保護区では何処を見ても自然の営みが繰り返され、何処を紹介して良いのか?困るほど・・・私もなかなかネタを消化できません^^。
とは言え・・・毎度お馴染みの野鳥のお話しです。今日は(も?)巡視中に私の乗る車の横で熱心に採餌していた小さな渡り鳥を取り上げます。

先日ご紹介したコチドリが居た田んぼに更に一回り小さくて灰色の羽をした小さな小さなシギがいました。
かなり忙しく動き回りなかなか餌を見つけられずにいましたが、ようやくミミズを見つけたようです。

写真が逆光で分かりづらいですが・・・捕らえたミミズが泥まみれだったみたいなんですが、そのまま食べるのには抵抗があったのか?近くの水溜まりへと移動してきました。そこでミミズを咥えたまま水の付けて泥を洗い流していました。それも何度も繰り返して・・・

ようやく見つけたミミズを入念に洗うと確かに泥まみれで茶色かったミミズが肉色になっています。更にそれを振り回しました。水切りをしたのでしょうか??
そしてこの後・・・は言うに及びませんよね???勿論、丸呑みです!!
ところでこのシギの名前は??行動の観察に夢中で現場での識別には至りませんでしたが・・・写真を確認してみたところ【オジロトウネン】のようです。識別の専門家からも【オジロトウネン】に一票いただきました。私はお初にお目に掛かりましたがなかなか面白い観察機会を得ました。第一印象は最高です!!
とは言え・・・毎度お馴染みの野鳥のお話しです。今日は(も?)巡視中に私の乗る車の横で熱心に採餌していた小さな渡り鳥を取り上げます。

先日ご紹介したコチドリが居た田んぼに更に一回り小さくて灰色の羽をした小さな小さなシギがいました。
かなり忙しく動き回りなかなか餌を見つけられずにいましたが、ようやくミミズを見つけたようです。

写真が逆光で分かりづらいですが・・・捕らえたミミズが泥まみれだったみたいなんですが、そのまま食べるのには抵抗があったのか?近くの水溜まりへと移動してきました。そこでミミズを咥えたまま水の付けて泥を洗い流していました。それも何度も繰り返して・・・

ようやく見つけたミミズを入念に洗うと確かに泥まみれで茶色かったミミズが肉色になっています。更にそれを振り回しました。水切りをしたのでしょうか??
そしてこの後・・・は言うに及びませんよね???勿論、丸呑みです!!
ところでこのシギの名前は??行動の観察に夢中で現場での識別には至りませんでしたが・・・写真を確認してみたところ【オジロトウネン】のようです。識別の専門家からも【オジロトウネン】に一票いただきました。私はお初にお目に掛かりましたがなかなか面白い観察機会を得ました。第一印象は最高です!!
2010年04月22日ギャップ
秋田 足利 直哉
森吉の方々に「今年の雪の残り具合はどうですかね?」と聞くと皆さん口を揃えて「今年はいっぱい残ってる!」と言います。どうやら4月も半ばを過ぎたというのに寒い日が続き、例年であれば春の陽気でドンドン解ける雪が今年は消えずに残っていると言います。
実際に現地に行ってみると・・・まさにその通り!!まだまだたっぷりの雪があります。マンサクが、キクザキイチゲが、ミズバショウが咲いている一方でブナの根開きがまだまだ進行していません。
森吉に行く際にはまだまだ真冬の装備が必要です。普段の通勤で着用しているような洋服では話になりません!!!私も先日覚悟して行きましたがそれでも予想以上に寒くて寒くて参ってしまいました・・・(イロイロと・・悲しくなるほどに)。冷えて身体が回復するのに随分と時間がかかりました。
そんな中でもやっぱり野鳥達は元気です!!今日は森吉の野鳥の中から【キセキレイ】を取り上げます。
【キセキレイ】は森吉の渓谷沿いなどでごく普通に見られる野鳥ですが雪深い時期には移動していて、その姿を見ることが出来ません。それがまだまだ残雪がたっぷりという森吉山麓に姿を見せるようになってきました。
はじめ、鳴き声を聞いた時には耳を疑いました。視界から得られる情報と聴覚から得られる情報にギャップを感じたからです。しかも外は冷たい雨が降っていましたから半信半疑の様な状態で周りを見ると・・・・やっぱりいました。

写真でも激しい雨が降っているのがお分かりになるかと思います。

そんな冷たい雨の中、枝先に止まって美声を惜しげもなく披露します。未だ春遠い森吉で誰に聞かせようというのでしょうか??
この【キセキレイ】の鳴き声が耳にも目にも心地よく感じるようになるにはもう少し時間がかかるかな??まだまだこのギャップは続きそうです・・・。
実際に現地に行ってみると・・・まさにその通り!!まだまだたっぷりの雪があります。マンサクが、キクザキイチゲが、ミズバショウが咲いている一方でブナの根開きがまだまだ進行していません。
森吉に行く際にはまだまだ真冬の装備が必要です。普段の通勤で着用しているような洋服では話になりません!!!私も先日覚悟して行きましたがそれでも予想以上に寒くて寒くて参ってしまいました・・・(イロイロと・・悲しくなるほどに)。冷えて身体が回復するのに随分と時間がかかりました。
そんな中でもやっぱり野鳥達は元気です!!今日は森吉の野鳥の中から【キセキレイ】を取り上げます。
【キセキレイ】は森吉の渓谷沿いなどでごく普通に見られる野鳥ですが雪深い時期には移動していて、その姿を見ることが出来ません。それがまだまだ残雪がたっぷりという森吉山麓に姿を見せるようになってきました。
はじめ、鳴き声を聞いた時には耳を疑いました。視界から得られる情報と聴覚から得られる情報にギャップを感じたからです。しかも外は冷たい雨が降っていましたから半信半疑の様な状態で周りを見ると・・・・やっぱりいました。

写真でも激しい雨が降っているのがお分かりになるかと思います。

そんな冷たい雨の中、枝先に止まって美声を惜しげもなく披露します。未だ春遠い森吉で誰に聞かせようというのでしょうか??
この【キセキレイ】の鳴き声が耳にも目にも心地よく感じるようになるにはもう少し時間がかかるかな??まだまだこのギャップは続きそうです・・・。
2010年04月21日ちょこまかと動く
秋田 足利 直哉
天気予報に雨マークが並びます。こういうときは憂鬱になりがちですが、そんな時でも楽しくなるようにと傘を新しくしました。が・・・その途端に通勤時間には雨が降らず・・・(仕事中は降ってますけど・・・)
この時期、いわゆる夏鳥として大潟にやってくる鳥たちや、旅鳥として大潟を通過していく鳥が入り乱れて、あっちもこっちもと忙しく観察をしています。
あっちこっちの中には保護区外も含まれますが・・時にはちょこまかちょこまかと激しく動き回るのでどうしても気配を感じてしまうことがあります。そうなると双眼鏡を向けずにはいられません・・・^^
今日取り上げる【コチドリ】は西部承水路沿いの田んぼで採餌していたのですが、鳴き声を上げて飛び回ったり、近くまでやって来て採餌をするものだから気配だけでなくて視界に入ってきました。『飛んで目に入る春の鳥』ってなもんです(笑)

忙しく動くので凄く気になるのですが・・・【コチドリ】はかくれんぼが上手!!稲株の陰に隠れてなかなか姿を現さないことも・・・。

かと思えば・・・近くまでやって来てこうしてポーズもとってくれます。お陰でじっくり観察できました。「随分と胸の黒帯が広いな~」とか「くっきりしたアイリングだね!」とか「頭頂部の白線がハッキリ解るね?」とか・・・色んな感想も持てました。

最後に・・・【コチドリ】の方から『これくらいサービスしたからもう行ってもイイ?』と聞かれ(←妄想かっ?)・・・私も『OK!』と目配せをして(←鳥とコミニュケーションをとる能力はありません)・・・この後、飛び去りました。
昨日のタシギについてもそうでしたが・・一度見つけると次々と見つかるものでちゃんと保護区内にもやって来てました。これから暫く【コチドリ】の観察が楽しめそうです。
この時期、いわゆる夏鳥として大潟にやってくる鳥たちや、旅鳥として大潟を通過していく鳥が入り乱れて、あっちもこっちもと忙しく観察をしています。
あっちこっちの中には保護区外も含まれますが・・時にはちょこまかちょこまかと激しく動き回るのでどうしても気配を感じてしまうことがあります。そうなると双眼鏡を向けずにはいられません・・・^^
今日取り上げる【コチドリ】は西部承水路沿いの田んぼで採餌していたのですが、鳴き声を上げて飛び回ったり、近くまでやって来て採餌をするものだから気配だけでなくて視界に入ってきました。『飛んで目に入る春の鳥』ってなもんです(笑)

忙しく動くので凄く気になるのですが・・・【コチドリ】はかくれんぼが上手!!稲株の陰に隠れてなかなか姿を現さないことも・・・。

かと思えば・・・近くまでやって来てこうしてポーズもとってくれます。お陰でじっくり観察できました。「随分と胸の黒帯が広いな~」とか「くっきりしたアイリングだね!」とか「頭頂部の白線がハッキリ解るね?」とか・・・色んな感想も持てました。

最後に・・・【コチドリ】の方から『これくらいサービスしたからもう行ってもイイ?』と聞かれ(←妄想かっ?)・・・私も『OK!』と目配せをして(←鳥とコミニュケーションをとる能力はありません)・・・この後、飛び去りました。
昨日のタシギについてもそうでしたが・・一度見つけると次々と見つかるものでちゃんと保護区内にもやって来てました。これから暫く【コチドリ】の観察が楽しめそうです。
2010年04月20日ようやく逢えた
秋田 足利 直哉
今日は24節季の「穀雨」です。シトシトと降る雨が穀物を潤す頃ということですが、丁度こちらの稲作農家では種まきに大忙し。その他の畑作物の種まきも行われていて、いよいよ忙しくなってきたようです。
さて、そうして雨が「冷たい雨」から穏やかな「春雨」に変わり始めた頃になって、ようやく【タシギ】に逢えました。実は雨ではなく雪の頃から、それも「吹雪」の吹き荒れる頃から、それらしき一声を聞いていたり、観察したという情報は聞いていたのですが、私は遂に逢うことが出来ず・・・数ヶ月間寂しく(?)過ごしていました。
しかし、逢えるときには一度に何羽にも逢えたりするもので・・・
雪の時期の方が【タシギ】の羽がカモフラージュにならずに見つけやすそうなものですが・・・こうして↓カモフラージュ効果抜群になってから、この日だけで5羽も見るから不思議です。

こちらは背景が水なのでいくらか見つけやすいですが・・・

こちらは自分でも良く見つけたな?と思うほど・・いつものポイントでなければ見過ごしていたところです。(←あっ・・こうしてこれまで見過ごしていたのかな?)
「ようやく」と言えば・・・暫く消息が不明となっていた”あの鳥”の所在が明らかに・・・私は未だ逢ってませんが・・・直ぐにでも逢いに行きたい!!
さて、そうして雨が「冷たい雨」から穏やかな「春雨」に変わり始めた頃になって、ようやく【タシギ】に逢えました。実は雨ではなく雪の頃から、それも「吹雪」の吹き荒れる頃から、それらしき一声を聞いていたり、観察したという情報は聞いていたのですが、私は遂に逢うことが出来ず・・・数ヶ月間寂しく(?)過ごしていました。
しかし、逢えるときには一度に何羽にも逢えたりするもので・・・
雪の時期の方が【タシギ】の羽がカモフラージュにならずに見つけやすそうなものですが・・・こうして↓カモフラージュ効果抜群になってから、この日だけで5羽も見るから不思議です。

こちらは背景が水なのでいくらか見つけやすいですが・・・

こちらは自分でも良く見つけたな?と思うほど・・いつものポイントでなければ見過ごしていたところです。(←あっ・・こうしてこれまで見過ごしていたのかな?)
「ようやく」と言えば・・・暫く消息が不明となっていた”あの鳥”の所在が明らかに・・・私は未だ逢ってませんが・・・直ぐにでも逢いに行きたい!!
2010年04月19日横っ飛び!
秋田 足利 直哉
週末の朝、目覚めると季節外れの雪・・・驚きました。
山には予想外の新雪・・・喜びました。
北国秋田でも「寒い寒い・・」という声が聞かれますが桜前線はいよいよ秋田県内に突入!!!事務所のある秋田市や所管地に到達するのはもう少し時間が必要ですが・・・「早く来い!」と待ち焦がれてます!
大潟の鳥獣保護区管理棟から見える松林では今年もサギのコロニーが営まれていて賑やかになっています。既に卵を抱いている【アオサギ】も多く見られますが、週末の寒い中での抱卵はきっと大変な事だったでしょう。
さて、そうして大変な思いをして抱卵する【アオサギ】がいる一方で、餌採りに精を出す【アオサギ】もたくさんいます。この時期の餌採りはいつにも増して真剣で、それはそれは集中しています。
先日も水路脇の草地で餌を探している【アオサギ】を見つけました。特に集中して餌を探していたためか、私が観察しているのに全く気にすることもなく餌を探し続けていました。
私自身、「おかしいな~?この【アオサギ】は(私に)気付いてるのに無視して餌を探しているのかな?いつもならこれくらいでも警戒して逃げていくのに・・・」と思いながら約5分間。草地で蛙を捕らえたり、他の餌を探し回る【アオサギ】を観察していました。
そして、徐々に私に近づいてきたところで【アオサギ】が・・・

どうやら気がついたのは「この時点」だったようで・・・^^。「ゲェェーーー」と一声!!大きな鳴き声を上げました。

次の瞬間、およそ90度翻って・・・

そのまま横っ飛びで慌てて逃げていきました。
それほどまでに餌探しに集中していたんでしょうかね??随分と慌てた様子でした。別に驚かせるつもりはなかったんですけどね・・・って言うか近づいてきたのは”そっち”じゃん(苦笑)
山には予想外の新雪・・・喜びました。
北国秋田でも「寒い寒い・・」という声が聞かれますが桜前線はいよいよ秋田県内に突入!!!事務所のある秋田市や所管地に到達するのはもう少し時間が必要ですが・・・「早く来い!」と待ち焦がれてます!
大潟の鳥獣保護区管理棟から見える松林では今年もサギのコロニーが営まれていて賑やかになっています。既に卵を抱いている【アオサギ】も多く見られますが、週末の寒い中での抱卵はきっと大変な事だったでしょう。
さて、そうして大変な思いをして抱卵する【アオサギ】がいる一方で、餌採りに精を出す【アオサギ】もたくさんいます。この時期の餌採りはいつにも増して真剣で、それはそれは集中しています。
先日も水路脇の草地で餌を探している【アオサギ】を見つけました。特に集中して餌を探していたためか、私が観察しているのに全く気にすることもなく餌を探し続けていました。
私自身、「おかしいな~?この【アオサギ】は(私に)気付いてるのに無視して餌を探しているのかな?いつもならこれくらいでも警戒して逃げていくのに・・・」と思いながら約5分間。草地で蛙を捕らえたり、他の餌を探し回る【アオサギ】を観察していました。
そして、徐々に私に近づいてきたところで【アオサギ】が・・・

どうやら気がついたのは「この時点」だったようで・・・^^。「ゲェェーーー」と一声!!大きな鳴き声を上げました。

次の瞬間、およそ90度翻って・・・

そのまま横っ飛びで慌てて逃げていきました。
それほどまでに餌探しに集中していたんでしょうかね??随分と慌てた様子でした。別に驚かせるつもりはなかったんですけどね・・・って言うか近づいてきたのは”そっち”じゃん(苦笑)
2010年04月16日カルガモ 田んぼで採餌
秋田 足利 直哉
4月も折り返しですね。いよいよ(ようやく??)このアクティブレンジャー日記も賑やかになってきましたね^^。
さて、大潟やその周辺ではそろそろ田んぼで作業をする方々が見られるようになってきました。田おこしをして、水が張られて・・・村とその周りが大きな水辺となる。あの光景がまた見られるんですね?
なのでその前に今期、何度か観察機会のあったカモが田んぼで採餌する光景ももう見納めかと思いますから、先日西部承水路脇の田んぼで餌を食べていた【カルガモ】の話を・・・。

普段は水路や池などの水面で過ごす【カルガモ】を見る機会が多いのですが、荒天時になるとどういうわけか?日中でも田んぼで採餌をします。

暫く観察していると次々と【カルガモ】が舞い降りてきます。

こうして群れは少しずつ大きくなって・・・あっという間に100羽ほどに!!よく見るとマガモもいますね??
これまで、何度かこの日記でも田んぼで採餌するカモの話題を取り上げてきました。私自身も5回ほどだったでしょうか?そういったシーンを観察しましたが毎回同じような天気の日だったことを覚えています。
それは・・・
①激しい雨と強めの風が吹いている。
②低気圧の接近や通過で天気が崩れ、日中なのに暗い。
更には・・・
③普段よりも人通りが(極端に)少ない。
以上が共通していた条件です。これがどういった影響を与えてカモたちにその様な行動をさせているのか、私には解りませんが・・・先日の発達した低気圧が東北を襲う直前。『もしかして今日見られるんじゃないか?』と期待していたらやっぱり見られました。
この条件でどうして、このような行動をとるのか?理由が解ったら面白うそうですね??どなたかご存じの方がいらっしゃったら教えてください。
さて、大潟やその周辺ではそろそろ田んぼで作業をする方々が見られるようになってきました。田おこしをして、水が張られて・・・村とその周りが大きな水辺となる。あの光景がまた見られるんですね?
なのでその前に今期、何度か観察機会のあったカモが田んぼで採餌する光景ももう見納めかと思いますから、先日西部承水路脇の田んぼで餌を食べていた【カルガモ】の話を・・・。

普段は水路や池などの水面で過ごす【カルガモ】を見る機会が多いのですが、荒天時になるとどういうわけか?日中でも田んぼで採餌をします。

暫く観察していると次々と【カルガモ】が舞い降りてきます。

こうして群れは少しずつ大きくなって・・・あっという間に100羽ほどに!!よく見るとマガモもいますね??
これまで、何度かこの日記でも田んぼで採餌するカモの話題を取り上げてきました。私自身も5回ほどだったでしょうか?そういったシーンを観察しましたが毎回同じような天気の日だったことを覚えています。
それは・・・
①激しい雨と強めの風が吹いている。
②低気圧の接近や通過で天気が崩れ、日中なのに暗い。
更には・・・
③普段よりも人通りが(極端に)少ない。
以上が共通していた条件です。これがどういった影響を与えてカモたちにその様な行動をさせているのか、私には解りませんが・・・先日の発達した低気圧が東北を襲う直前。『もしかして今日見られるんじゃないか?』と期待していたらやっぱり見られました。
この条件でどうして、このような行動をとるのか?理由が解ったら面白うそうですね??どなたかご存じの方がいらっしゃったら教えてください。
2010年04月15日チュウダイサギの漁労
秋田 足利 直哉
今は秋田市内も風もなく穏やかな日差しが注がれていますが、昨日の風は酷かったですね~。
冬の間、観察できていたダイサギは既に移動してしまったようで・・・今、観察できるのはそれよりも随分と小柄な【チュウダイサギ】です。
本来であれば【ダイサギ】として分けなくてもよいのかとも思いますが、ずっとひとつの場所で観察しているとその大きさの違いもハッキリと感じられるので敢えて!【チュウダイサギ】としてみました。
【チュウダイサギ】は日本で繁殖するダイサギですから最もお馴染みのダイサギと言っても良いかもしれません。鳥たちの繁殖シーズンを迎えている現在は大潟ではたくさんの【チュウダイサギ】を見ることが出来ます。

よく見かけるのはこういった姿勢。水辺でジッとしているのを見たことがあると言う方も多いと思います。
しかし、彼らは警戒心が強く意外にも普段の行動を観察する機会が少ないのです・・・。しかし先日、西部承水路で次々と魚を捕らえて食べている【チュウダイサギ】を観察しました。

丁度、【チュウダイサギ】の居る場所を小魚たちが回遊していたのでしょうか?私の存在に気がつきながらも漁労を止めようとはしません。次々と嘴を水中に差し込んでは魚を捕らえていました。
その度にやや細長くて、透明感のある魚体が【チュウダイサギ】の嘴に挟まれて踊ります。それを次々と飲み込んでいく様子は見ていて楽しくなるほどでした。

この【チュウダイサギ】は魚を捕らえるのが上手なのか?それとも誰がいても入れ食い状態だったのか知るよしもありませんが・・・
その内の1回!!それがこの写真ですが・・・よく見ると魚を2匹一度に捕らえています。これは名人芸??それともマグレ??
<追記>
日本鳥類目録 改訂第6版のダイサギの項には亜種として「ダイサギ」と「チュウダイサギ」が記載されています。
山渓ハンディ図鑑7 日本の野鳥のダイサギの項には「ダイサギ4亜種ある。」と記載されています。
今回の【チュウダイサギ】については、中でも小柄な部類に入る事などから【チュウダイサギ】であると思えたのでそうしましたが、その他の個体では大きさやその他の特長にも亜種間でオーバーラップする部分があるかも知れません。
冬の間、観察できていたダイサギは既に移動してしまったようで・・・今、観察できるのはそれよりも随分と小柄な【チュウダイサギ】です。
本来であれば【ダイサギ】として分けなくてもよいのかとも思いますが、ずっとひとつの場所で観察しているとその大きさの違いもハッキリと感じられるので敢えて!【チュウダイサギ】としてみました。
【チュウダイサギ】は日本で繁殖するダイサギですから最もお馴染みのダイサギと言っても良いかもしれません。鳥たちの繁殖シーズンを迎えている現在は大潟ではたくさんの【チュウダイサギ】を見ることが出来ます。

よく見かけるのはこういった姿勢。水辺でジッとしているのを見たことがあると言う方も多いと思います。
しかし、彼らは警戒心が強く意外にも普段の行動を観察する機会が少ないのです・・・。しかし先日、西部承水路で次々と魚を捕らえて食べている【チュウダイサギ】を観察しました。

丁度、【チュウダイサギ】の居る場所を小魚たちが回遊していたのでしょうか?私の存在に気がつきながらも漁労を止めようとはしません。次々と嘴を水中に差し込んでは魚を捕らえていました。
その度にやや細長くて、透明感のある魚体が【チュウダイサギ】の嘴に挟まれて踊ります。それを次々と飲み込んでいく様子は見ていて楽しくなるほどでした。

この【チュウダイサギ】は魚を捕らえるのが上手なのか?それとも誰がいても入れ食い状態だったのか知るよしもありませんが・・・
その内の1回!!それがこの写真ですが・・・よく見ると魚を2匹一度に捕らえています。これは名人芸??それともマグレ??
<追記>
日本鳥類目録 改訂第6版のダイサギの項には亜種として「ダイサギ」と「チュウダイサギ」が記載されています。
山渓ハンディ図鑑7 日本の野鳥のダイサギの項には「ダイサギ4亜種ある。」と記載されています。
今回の【チュウダイサギ】については、中でも小柄な部類に入る事などから【チュウダイサギ】であると思えたのでそうしましたが、その他の個体では大きさやその他の特長にも亜種間でオーバーラップする部分があるかも知れません。
2010年04月14日小さな小鳥たち ~ヒガラ編~
秋田 足利 直哉
昨晩から春の嵐が吹き荒れています。今朝の通勤電車も強風の影響で徐行運転をしてだいぶ遅れてましたが、これに留まらず新幹線&電車、飛行機、フェリーなどの海上交通も「運休」が目立っています。
この強風では交通機関だけでなく普通に歩くのも大変だと思います。秋田県内は全域に暴風雪警報が発令中です(正午時点)からこの先も慎重に行動してください!!
森吉山麓の『小さな小鳥たち』も今日で3日目。最終日の今日はお馴染みのカラ類から【ヒガラ】を取り上げます。
何気なく「カラ類」と書きましたが・・・ちょっと話をそらして・・
今日紹介する【ヒガラ】の英名が「Coal Tit」
「コガラ」が「Willow Tit」、「シジュウカラ」が「Great Tit」、「ヤマガラ」が「Varied Tit」と名前に「○○カラ(ガラ)」と付く鳥の英名はみんな「○○ Tit」と共通しています。
ちなみに昨日紹介した「エナガ」が「Long-tailed Tit」と同じように「Tit」がつきます。だから「カラ類」とくくったときエナガが含まれる事もあるようですが、『日本鳥類目録 改訂第6版』では【ヒガラ】はシジュウカラ科シジュウカラ属に分類され、エナガはエナガ科エナガ属に分類されています。なのでここではその分類に従って、【ヒガラ】をカラ類(シジュウカラ科シジュウカラ属)の最も小さな鳥として取り上げます。
【ヒガラ】の体長は11cmで「カラ類」では最も小さな鳥で、他のカラ類と比べると確かに一際小さく感じます。
それでも実際に野外で観察するとキクイタダキやエナガよりも大きく感じられるのは体型が影響しているでしょうか?

【ヒガラ】も良く動き回りますが、頻繁に地面にも降りてくるので比較的観察はしやすいです。しかも餌を食べる時、安全な場所は同じ仲間の身体の大きなシジュウカラ等が占める為に【ヒガラ】はその外側に来ることも多く、私たち観察者の近くに来ることもあります(これって・・追いやられているってことでしょうけど・・)。

特に私がカラ類の観察でお気に入りなのが、こういった姿勢。木の実などを足で押さえて、嘴で実を割るなどして食べますがその時、とても『行儀の良い鳥』に見えるのです。なのでカラ類には好感が持てます(笑)!
そんな感じで観察していたら・・・

こんなポーズを見せてくれました。これで正面から見つめられる(睨まれる?)とちょっと印象が変わりますね??
この強風では交通機関だけでなく普通に歩くのも大変だと思います。秋田県内は全域に暴風雪警報が発令中です(正午時点)からこの先も慎重に行動してください!!
森吉山麓の『小さな小鳥たち』も今日で3日目。最終日の今日はお馴染みのカラ類から【ヒガラ】を取り上げます。
何気なく「カラ類」と書きましたが・・・ちょっと話をそらして・・
今日紹介する【ヒガラ】の英名が「Coal Tit」
「コガラ」が「Willow Tit」、「シジュウカラ」が「Great Tit」、「ヤマガラ」が「Varied Tit」と名前に「○○カラ(ガラ)」と付く鳥の英名はみんな「○○ Tit」と共通しています。
ちなみに昨日紹介した「エナガ」が「Long-tailed Tit」と同じように「Tit」がつきます。だから「カラ類」とくくったときエナガが含まれる事もあるようですが、『日本鳥類目録 改訂第6版』では【ヒガラ】はシジュウカラ科シジュウカラ属に分類され、エナガはエナガ科エナガ属に分類されています。なのでここではその分類に従って、【ヒガラ】をカラ類(シジュウカラ科シジュウカラ属)の最も小さな鳥として取り上げます。
【ヒガラ】の体長は11cmで「カラ類」では最も小さな鳥で、他のカラ類と比べると確かに一際小さく感じます。
それでも実際に野外で観察するとキクイタダキやエナガよりも大きく感じられるのは体型が影響しているでしょうか?

【ヒガラ】も良く動き回りますが、頻繁に地面にも降りてくるので比較的観察はしやすいです。しかも餌を食べる時、安全な場所は同じ仲間の身体の大きなシジュウカラ等が占める為に【ヒガラ】はその外側に来ることも多く、私たち観察者の近くに来ることもあります(これって・・追いやられているってことでしょうけど・・)。

特に私がカラ類の観察でお気に入りなのが、こういった姿勢。木の実などを足で押さえて、嘴で実を割るなどして食べますがその時、とても『行儀の良い鳥』に見えるのです。なのでカラ類には好感が持てます(笑)!
そんな感じで観察していたら・・・

こんなポーズを見せてくれました。これで正面から見つめられる(睨まれる?)とちょっと印象が変わりますね??


さて、野鳥達が見せる「偽傷(ぎしょう)」という行動をご存じでしょうか??
ざっくりと説明すると、繁殖期に巣の近くに外敵が現れて雛などに危険が迫り来る時、親鳥が外敵を引き離すために自分が傷ついて飛べないかのように演技をしてみせることを言います。
先日、巡視中に一羽の【ケリ】が突然私の目の前に現れ、絶妙な距離を保ちながら『羽が・・・脱臼して・・う・動けません』という様な格好をして見せました。
これがその時の写真です。翼をダランとさせて・・・
実は始め、どこに【ケリ】を狙う猛禽がいるのかな?と辺りを探したのですが、どうやら偽傷は私に対して行われていたようです。私は気付かずに【ケリ】の巣の近くに歩み寄ってしまっていたのです。
そこで、「私はあなたの巣を襲うつもりはありませんよ!!」と立ち止まってじっとしていると・・・
こうして・・ちょっと小さな演技に変わります。でもしゃがんだり、カメラを構えたりするとまた1枚目の写真のように大きな演技へと変わります。
こうして必死に偽傷してみせる【ケリ】に対してこのまま偽傷している様子だけを観察し続けるのは申し訳ないような気がしてしまって・・・(この辺は色々な意見があるかも知れませんが・・・)そこまでするのなら引き離されてやろう!!という考えがふっと頭に浮かんで・・・この【ケリ】のいる方向へと歩を進めて行きました。
偽傷しながらドンドン離れていき、5m程移動したでしょうか?そこで「もう安心!」と感じたのでしょうか?【ケリ】は勢いよく飛び去っていきました。
図鑑や書物などでしか知らなかった「偽傷行動」をよりによって私相手に実践してくれた【ケリ】のお陰で貴重な体験が出来ました。その【ケリ】に敬意を表して巣を探すというような無礼を避けて速やかに立ち去りました。