秋田
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2010年10月14日ノビタキに会うと
秋田 足利 直哉
鳥の渡りも気になる・・・山の紅葉も気になる・・・かといって事務所での業務も疎かに出来ない。不器用な私はいよいよ身体がもう1つと言わず2つ3つ欲しいくらいになってきました。本当にこの時期は季節の移り変わりを実感できる上、自然界の動きがダイナミックなので何処で何を見るか迷ってしまいますよね?
今日は、繁殖期に向かう春の渡りの時期に夏羽に移行しつつある姿を北へ見送り、繁殖を終えて越冬場所へ向かう秋の渡りの時期には冬羽に衣替えした姿を南へと見送る【ノビタキ】を取り上げます。
【ノビタキ】は山岳地の森吉でも、沿岸の干拓地である大潟でも観察できる野鳥です。近場で【ノビタキ】を観察した情報を聞くと普段の巡視でも【ノビタキ】が現れる場所をいつもより入念に探してしまいます。そして出会うとなんだか安心します。きっと出会えなかったとしたら凄く寂しい気持ちになることでしょう。
ちなみに、私は今期開催している東北アクティブレンジャー写真展にも【ノビタキ】の写真を選んでいますが、それほどお気に入りですし、お馴染みの存在です。
こちら↓は大潟で撮影した【ノビタキ】です。ヨシ原やススキ原で見かける機会が多く、よく動き、よく鳴き、止まる時はヨシやススキの穂先に止まるので見つけやすい野鳥です。この日もペア(?)で承水路脇のヨシ原にその姿を見せてくれました(撮影できたのは1羽だけですけど・・・)。

野鳥を観察するときにはその「飛び方」にも注目して観察することは皆さんも良くされていると思いますが、大潟のヨシ原で遠くから【ノビタキ】が飛んでいるのを見ると、時々「あれっ?こんなところにオオセッカ??」と思うことがあります。
オオセッカの飛び方をご存じの方は想像しやすいかと思いますが、繁殖期のオス♂は囀り飛翔と言って囀りながら舞い上がり、直ぐに下降する独特な飛び方をします。普通、鳥が飛び時には直線的或いは波状に飛ぶのが一般的かと思いますがオオセッカの場合「山なり」の短いスパンの飛翔を断続的に繰り返します。
そんな独特の飛び方をする野鳥はオオセッカくらいのものかと思いきや・・・【ノビタキ】も似たような飛び方をするときがあるのです。それほど頻繁に見せる飛び方ではありませんが、時には断続的に繰り返すこともあります。そしてそれはオス♂が行う飛び方で、メス♀がしているのは未だ見たことがありません。
鳴き声も、羽色も、サイズも異なり、分類的にも近くはない【ノビタキ】とオオセッカが似たような飛び方を見せる事は、非常に興味深く感じていますが、【ノビタキ】の場合どんな時にその飛び方をするのかよくわかりません。渡りの途中に見せる動きなので繁殖とは関係が薄いのかな?と想像しています。
長年、野鳥観察をしている方に聞いても、その飛び方を見たことがある方は多くないようです。
【ノビタキ】のオオセッカのような飛び方は興味がそそられる反面見る機会は稀です。なので【ノビタキ】見る度にオオセッカを思い浮かべ、それと似た飛び方をしてくれないかと願ってしまいます。やっぱり、どうしてそんな飛び方をするのか気になりますからね。でもそんな視点で【ノビタキ】を見ているのは私だけですかね・・・?。
日本のいのち、つないでいこう!【COP10まで4日前】
生物多様性ホームページ http://www.biodic.go.jp/biodiversity/
COP10支援実行委員会 http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/
今日は、繁殖期に向かう春の渡りの時期に夏羽に移行しつつある姿を北へ見送り、繁殖を終えて越冬場所へ向かう秋の渡りの時期には冬羽に衣替えした姿を南へと見送る【ノビタキ】を取り上げます。
【ノビタキ】は山岳地の森吉でも、沿岸の干拓地である大潟でも観察できる野鳥です。近場で【ノビタキ】を観察した情報を聞くと普段の巡視でも【ノビタキ】が現れる場所をいつもより入念に探してしまいます。そして出会うとなんだか安心します。きっと出会えなかったとしたら凄く寂しい気持ちになることでしょう。
ちなみに、私は今期開催している東北アクティブレンジャー写真展にも【ノビタキ】の写真を選んでいますが、それほどお気に入りですし、お馴染みの存在です。
こちら↓は大潟で撮影した【ノビタキ】です。ヨシ原やススキ原で見かける機会が多く、よく動き、よく鳴き、止まる時はヨシやススキの穂先に止まるので見つけやすい野鳥です。この日もペア(?)で承水路脇のヨシ原にその姿を見せてくれました(撮影できたのは1羽だけですけど・・・)。

野鳥を観察するときにはその「飛び方」にも注目して観察することは皆さんも良くされていると思いますが、大潟のヨシ原で遠くから【ノビタキ】が飛んでいるのを見ると、時々「あれっ?こんなところにオオセッカ??」と思うことがあります。
オオセッカの飛び方をご存じの方は想像しやすいかと思いますが、繁殖期のオス♂は囀り飛翔と言って囀りながら舞い上がり、直ぐに下降する独特な飛び方をします。普通、鳥が飛び時には直線的或いは波状に飛ぶのが一般的かと思いますがオオセッカの場合「山なり」の短いスパンの飛翔を断続的に繰り返します。
そんな独特の飛び方をする野鳥はオオセッカくらいのものかと思いきや・・・【ノビタキ】も似たような飛び方をするときがあるのです。それほど頻繁に見せる飛び方ではありませんが、時には断続的に繰り返すこともあります。そしてそれはオス♂が行う飛び方で、メス♀がしているのは未だ見たことがありません。
鳴き声も、羽色も、サイズも異なり、分類的にも近くはない【ノビタキ】とオオセッカが似たような飛び方を見せる事は、非常に興味深く感じていますが、【ノビタキ】の場合どんな時にその飛び方をするのかよくわかりません。渡りの途中に見せる動きなので繁殖とは関係が薄いのかな?と想像しています。
長年、野鳥観察をしている方に聞いても、その飛び方を見たことがある方は多くないようです。
【ノビタキ】のオオセッカのような飛び方は興味がそそられる反面見る機会は稀です。なので【ノビタキ】見る度にオオセッカを思い浮かべ、それと似た飛び方をしてくれないかと願ってしまいます。やっぱり、どうしてそんな飛び方をするのか気になりますからね。でもそんな視点で【ノビタキ】を見ているのは私だけですかね・・・?。
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2010年10月13日ズキンタケ
秋田 足利 直哉
秋の行楽シーズンまっ只中!!!週末は勿論、平日でも各地でイベントが盛んに行われていますね。森吉山麓でも様々な観察会が行われています。
そうしたイベント以外にもお出かけになる方々は大勢いらっしゃいますが、このところ森吉山麓で最も賑わいを見せているのがキノコ採りです。
例年、山菜やキノコのシーズンになると遭難が起き、いたたまれない気持ちになるのですが、今期も既に救急車が出動する事故が発生したり、ヘリが出動する騒ぎも起きています。
そうした事故が起きないように!!と警鐘を鳴らし続けてはいるのですが、なかなかそう言った声は届かないようで・・・
どうか無理のない行動、余裕を持った行動を心がけて下さい。
さて、かく言う私も近頃キノコを楽しんでいる一人です。でも食用キノコを採取する訳ではないので、ちょっと楽しみ方が違うのかも知れません。
以前にも書いたかも知れませんが、キノコの世界というのはまだまだ未解明な部分も多く、未発見の種も多く存在すると言われています。「もしかしたら今此処で見ているキノコが・・・」なんて事は滅多にないにせよ、キノコの世界ではアマチュアの方々もたくさん活躍されて、実績を残している分野なんだそうです。
と、書きましたがそんな大それた事を思いながらキノコを楽しんでいる訳ではなく、発生場所や形状、色などなどどれをとっても面白い世界だな~とワクワクしながら観察しています。私の周りにも「私も最近キノコ観察にはまりまして・・・^^」と言う方が数人いらっしゃいます。その方々との情報交換もこれまた楽しいモノです。
今日は、あまり見る機会はないけれど、以外に目を引くキノコを紹介します。

【ズキンタケ】です。面白い形状ですよね?笠が内側に巻き込まれています。笠の形も一様ではなくどこかジャガイモを彷彿とさせる形状です。ところで・・・この写真からどんな触感を想像しますか?

横から【ズキンタケ】をみるとこうなっています。笠が内側に巻き込まれているのがよく解りますよね?
触感ですが・・・全体がゼラチンのようなグミのようなプニプニとした触感です。笠も柄もプニプニです。ゼラチン質のキノコと言えばキクラゲの仲間を思い浮かべますが、この【ズキンタケ】の様な形をしていてプニプニというのはちょっと珍しいかも知れません。
そして色もバリエーションが豊富です。笠の色は色の濃淡があるくらいのようですが、柄は黄緑色あり、レンガ色有り、黄色有り、薄桃色ありと見る度に異なります。
こうして目で見るだけでなく、実際に触れて楽しむことが出来るのもこの【ズキンタケ】の魅力ですね。
日本のいのち、つないでいこう!【COP10まで5日前】
生物多様性ホームページ http://www.biodic.go.jp/biodiversity/
COP10支援実行委員会 http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/
そうしたイベント以外にもお出かけになる方々は大勢いらっしゃいますが、このところ森吉山麓で最も賑わいを見せているのがキノコ採りです。
例年、山菜やキノコのシーズンになると遭難が起き、いたたまれない気持ちになるのですが、今期も既に救急車が出動する事故が発生したり、ヘリが出動する騒ぎも起きています。
そうした事故が起きないように!!と警鐘を鳴らし続けてはいるのですが、なかなかそう言った声は届かないようで・・・
どうか無理のない行動、余裕を持った行動を心がけて下さい。
さて、かく言う私も近頃キノコを楽しんでいる一人です。でも食用キノコを採取する訳ではないので、ちょっと楽しみ方が違うのかも知れません。
以前にも書いたかも知れませんが、キノコの世界というのはまだまだ未解明な部分も多く、未発見の種も多く存在すると言われています。「もしかしたら今此処で見ているキノコが・・・」なんて事は滅多にないにせよ、キノコの世界ではアマチュアの方々もたくさん活躍されて、実績を残している分野なんだそうです。
と、書きましたがそんな大それた事を思いながらキノコを楽しんでいる訳ではなく、発生場所や形状、色などなどどれをとっても面白い世界だな~とワクワクしながら観察しています。私の周りにも「私も最近キノコ観察にはまりまして・・・^^」と言う方が数人いらっしゃいます。その方々との情報交換もこれまた楽しいモノです。
今日は、あまり見る機会はないけれど、以外に目を引くキノコを紹介します。

【ズキンタケ】です。面白い形状ですよね?笠が内側に巻き込まれています。笠の形も一様ではなくどこかジャガイモを彷彿とさせる形状です。ところで・・・この写真からどんな触感を想像しますか?

横から【ズキンタケ】をみるとこうなっています。笠が内側に巻き込まれているのがよく解りますよね?
触感ですが・・・全体がゼラチンのようなグミのようなプニプニとした触感です。笠も柄もプニプニです。ゼラチン質のキノコと言えばキクラゲの仲間を思い浮かべますが、この【ズキンタケ】の様な形をしていてプニプニというのはちょっと珍しいかも知れません。
そして色もバリエーションが豊富です。笠の色は色の濃淡があるくらいのようですが、柄は黄緑色あり、レンガ色有り、黄色有り、薄桃色ありと見る度に異なります。
こうして目で見るだけでなく、実際に触れて楽しむことが出来るのもこの【ズキンタケ】の魅力ですね。
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2010年10月12日あるオオバンの一コマ
秋田 足利 直哉
近頃、東北の山ヤさんの間では「山の標高が変わったんだってね?」という話題がホットです。森吉山鳥獣保護区の名にもなっている「森吉山」も1454.18mから1454.28mへと標高が改訂されました。興味のある方は国土地理院のHP等でご確認下さい。
さて、皆さん3連休はいかがお過ごしになりましたか?東北地方は日曜日に激しい雨が降ってお出かけにはイマイチだったかも知れませんが、各地の観光地は賑わっていたみたいですね?
野鳥の方も続々と冬の使者達がやってきているようで・・・鳥を見て良いのやら紅葉を楽しむべきなのか?迷ってしまうところです。もう一つ身体があればいいのに・・・なんて思ってしまいます。
なんて思っていても仕方がないので地に足を付けて、地道に観察を繰り返していくことにします。
と、言うことで・・・。今日は大潟の周囲に広がる承水路で年間を通じて観察できる【オオバン】を取り上げます。
近頃の【オオバン】は今年生まれた若鳥達も大人並みに成長し、自分で餌を採り独り立ちしているようです。そして繁殖期には各地に散らばっていた【オオバン】達が”群れ”を作り始めています。この時も約20羽程の群れが承水路で採餌したり、羽繕いしたりして過ごしていました。
その中から、とある若い個体が入念に羽繕いしているときの様子が面白かったのでお伝えします。
時間にしてどれくらい過ごしたでしょうか?目に当てた双眼鏡が重く感じ始め、やや疲れが出てきていたので相当な時間が経過していたと思います。菱が密生する承水路の上で、それはそれは入念に羽繕いをする【オオバン】がいました。その時の様子も撮影したのですが・・・今回は割愛します。
お腹、背中、首、下腹部、左右の翼を繕い、最後に頭を掻き出しました。それも時間をかけて何度も何度も・・・。そのうち気持ちよくなったのでしょうね?口を開けて如何にも気持ちよさそうです↓。

なんか声を出していそうな雰囲気ですよね?そして表情もイイ!!
頭掻きが終わると今度は翼をばたつかせて仕上げの羽ばたきをします。これもまた通常それほど時間をかけて行わないようなイメージでしたが、緩急を付けて何度も何度も羽ばたいていました。

通常、これで一連の羽繕い動作は終了。ですが・・・・
実は、身体を羽繕いしている時から、この【オオバン】は身体にくっついた菱の実を気にしていたのです。嘴でくわえて引っ張ったり、はじいたりしながら菱の実を身体から落とそうとするのですが余程がっちりくっついていたようです。

それまで何度も試みても落ちなかった菱の実を最後に力一杯引っ張っていました。
結果:取れず。
【オオバン】は諦めて、身体に菱の実を付けたまま泳ぎ出しました。この後、菱の実がいつまでくっついていたのか?分かりませんが、【オオバン】は菱の生息域拡大に一役買ったことになりそうです。
日本のいのち、つないでいこう!【COP10まで6日前】
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さて、皆さん3連休はいかがお過ごしになりましたか?東北地方は日曜日に激しい雨が降ってお出かけにはイマイチだったかも知れませんが、各地の観光地は賑わっていたみたいですね?
野鳥の方も続々と冬の使者達がやってきているようで・・・鳥を見て良いのやら紅葉を楽しむべきなのか?迷ってしまうところです。もう一つ身体があればいいのに・・・なんて思ってしまいます。
なんて思っていても仕方がないので地に足を付けて、地道に観察を繰り返していくことにします。
と、言うことで・・・。今日は大潟の周囲に広がる承水路で年間を通じて観察できる【オオバン】を取り上げます。
近頃の【オオバン】は今年生まれた若鳥達も大人並みに成長し、自分で餌を採り独り立ちしているようです。そして繁殖期には各地に散らばっていた【オオバン】達が”群れ”を作り始めています。この時も約20羽程の群れが承水路で採餌したり、羽繕いしたりして過ごしていました。
その中から、とある若い個体が入念に羽繕いしているときの様子が面白かったのでお伝えします。
時間にしてどれくらい過ごしたでしょうか?目に当てた双眼鏡が重く感じ始め、やや疲れが出てきていたので相当な時間が経過していたと思います。菱が密生する承水路の上で、それはそれは入念に羽繕いをする【オオバン】がいました。その時の様子も撮影したのですが・・・今回は割愛します。
お腹、背中、首、下腹部、左右の翼を繕い、最後に頭を掻き出しました。それも時間をかけて何度も何度も・・・。そのうち気持ちよくなったのでしょうね?口を開けて如何にも気持ちよさそうです↓。

なんか声を出していそうな雰囲気ですよね?そして表情もイイ!!
頭掻きが終わると今度は翼をばたつかせて仕上げの羽ばたきをします。これもまた通常それほど時間をかけて行わないようなイメージでしたが、緩急を付けて何度も何度も羽ばたいていました。

通常、これで一連の羽繕い動作は終了。ですが・・・・
実は、身体を羽繕いしている時から、この【オオバン】は身体にくっついた菱の実を気にしていたのです。嘴でくわえて引っ張ったり、はじいたりしながら菱の実を身体から落とそうとするのですが余程がっちりくっついていたようです。

それまで何度も試みても落ちなかった菱の実を最後に力一杯引っ張っていました。
結果:取れず。
【オオバン】は諦めて、身体に菱の実を付けたまま泳ぎ出しました。この後、菱の実がいつまでくっついていたのか?分かりませんが、【オオバン】は菱の生息域拡大に一役買ったことになりそうです。
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2010年10月08日フッキソウ
秋田 足利 直哉
明日から3連休という方も多いのではないでしょうか?ところが・・・東北地方の天気予報が芳しくありません。この予報通りになると東北各地の行楽地は大きな痛手でしょうね・・・。でもせっかくの連休ですから雨は雨で受け入れてそれを楽しんでしまうのが良いのかもしれません。それに自然の中にはむしろ雨の方がその魅力が発揮される場所も少なくありませんからね。
今日、取り上げる【フッキソウ】も個人的には雨が似合う植物だと思っています。森吉では天気の良い日でも暗く、湿り気の多い場所に自生しているこの【フッキソウ】を良く晴れた日に見たとき、元々湿気のある場所に自生していることもあって周囲の水かさが増したんでしょうね。葉に花にたっぷりと泥を被ってしまっていたことがあります。そんな事もあって雨に濡れそぼる姿こそこの【フッキソウ】が美しく見える時だと勝手に思いこんでいるだけかも知れませんけど・・・。
現在、【フッキソウ】には白い大粒の実が稔っています。しかしその実を付けている株は地面の【フッキソウ】自生地にも関わらず僅かな株だけで・・目視では1割にも充たないくらいでした。
そんな希少さも手伝ってか・・透明感のある白い実は真珠のようです(私はこんな大粒の真珠なんて見たことありませんけど・・・)。

こちらが【フッキソウ】の実です。2つの突起が特長です。

こちらが今年の6月上旬に撮影した同じ場所の【フッキソウ】の花です。
どうです?花を見て実の特長である2つの突起がどの部分なんか?想像できますか??
この【フッキソウ】にはアルカロイド系の毒が含まれています。どの部分に含まれているのか詳細は書きませんが・・・。この記事を書くにあたって調べているとあるサイトに「この実を食べると・・・」なんて記述を見つけてしまいました。ぎょっとしてしまったのはご想像いただけるかと思います。
【フッキソウ】の実は雨に濡れるとより一層その透明感、輝きを増すように思えます。なのでこの実は観賞用として雨に濡れた様子を見るに留めておくのが適切かと思います。実りの秋だからと言ってむやみやたらに実を口にするのは控えるべきでしょう。
日本のいのち、つないでいこう!【COP10まで10日前】
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今日、取り上げる【フッキソウ】も個人的には雨が似合う植物だと思っています。森吉では天気の良い日でも暗く、湿り気の多い場所に自生しているこの【フッキソウ】を良く晴れた日に見たとき、元々湿気のある場所に自生していることもあって周囲の水かさが増したんでしょうね。葉に花にたっぷりと泥を被ってしまっていたことがあります。そんな事もあって雨に濡れそぼる姿こそこの【フッキソウ】が美しく見える時だと勝手に思いこんでいるだけかも知れませんけど・・・。
現在、【フッキソウ】には白い大粒の実が稔っています。しかしその実を付けている株は地面の【フッキソウ】自生地にも関わらず僅かな株だけで・・目視では1割にも充たないくらいでした。
そんな希少さも手伝ってか・・透明感のある白い実は真珠のようです(私はこんな大粒の真珠なんて見たことありませんけど・・・)。

こちらが【フッキソウ】の実です。2つの突起が特長です。

こちらが今年の6月上旬に撮影した同じ場所の【フッキソウ】の花です。
どうです?花を見て実の特長である2つの突起がどの部分なんか?想像できますか??
この【フッキソウ】にはアルカロイド系の毒が含まれています。どの部分に含まれているのか詳細は書きませんが・・・。この記事を書くにあたって調べているとあるサイトに「この実を食べると・・・」なんて記述を見つけてしまいました。ぎょっとしてしまったのはご想像いただけるかと思います。
【フッキソウ】の実は雨に濡れるとより一層その透明感、輝きを増すように思えます。なのでこの実は観賞用として雨に濡れた様子を見るに留めておくのが適切かと思います。実りの秋だからと言ってむやみやたらに実を口にするのは控えるべきでしょう。
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2010年10月07日まだまだ甘えん坊
秋田 足利 直哉
すっきりとした秋の空が広がっている秋田市内ですが、私の中にはモヤモヤとしたモノが漂っています。皆さんもストレスやらで疲れていませんか?そんな時はやはり自然の中に身を置くのが一番です。さぁ気分転換して・・元気出していきましょう。
今日は久しぶりに【カンムリカイツブリ】の話題です。今期は求愛行動も観察でき、いつもよりも充実した観察が出来たので皆さんにその都度お伝えしてきました。最近はどの雛も潜水をして自分で餌を採るトレーニングをしているようですが(中には既に雛と呼ぶのが失礼かと感じられる個体も居ますが・・)まだまだ未熟なようで大半の雛達はまだ親鳥から餌を貰っているようです。
西部承水路で【カンムリカイツブリ】の親子が潜水をして餌を探していました。まだまだ身体の小さな雛達も一生懸命に潜水を繰り返していたのですが思うように魚を捕まえることが出来ずにいました。

そんな状況の下、親鳥が魚を捕まえました。その姿を見つけた雛が大きな鳴き声を上げ始めました。

お腹が空いていたのでしょうか?一目散に親鳥の元へと泳ぎ寄ります。まだまだ甘えん坊のようですね?

親鳥から魚を貰った雛は嬉しそうに魚を咥えて親鳥の元を離れていきました。
この後、大きな口を開けて魚を丸呑みしたのですが、流石に飲み込みづらかったのか・・・口を上に向けて喉元へ魚を落とし込むようにして飲み込んでいきました。
この先、毎日毎日潜水を繰り返し自分で魚を捕れるようになるまでこの光景は繰り返されることでしょう。もっと見ていたいような・・・
【カンムリカイツブリ】達はもうじき羽が換わり冬の装いとなります。その頃には今年生まれた雛達も立派に独り立ちしていることでしょう。その時が楽しみなような・・・
日本のいのち、つないでいこう!【COP10まで11日前】
生物多様性ホームページ http://www.biodic.go.jp/biodiversity/
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今日は久しぶりに【カンムリカイツブリ】の話題です。今期は求愛行動も観察でき、いつもよりも充実した観察が出来たので皆さんにその都度お伝えしてきました。最近はどの雛も潜水をして自分で餌を採るトレーニングをしているようですが(中には既に雛と呼ぶのが失礼かと感じられる個体も居ますが・・)まだまだ未熟なようで大半の雛達はまだ親鳥から餌を貰っているようです。
西部承水路で【カンムリカイツブリ】の親子が潜水をして餌を探していました。まだまだ身体の小さな雛達も一生懸命に潜水を繰り返していたのですが思うように魚を捕まえることが出来ずにいました。

そんな状況の下、親鳥が魚を捕まえました。その姿を見つけた雛が大きな鳴き声を上げ始めました。

お腹が空いていたのでしょうか?一目散に親鳥の元へと泳ぎ寄ります。まだまだ甘えん坊のようですね?

親鳥から魚を貰った雛は嬉しそうに魚を咥えて親鳥の元を離れていきました。
この後、大きな口を開けて魚を丸呑みしたのですが、流石に飲み込みづらかったのか・・・口を上に向けて喉元へ魚を落とし込むようにして飲み込んでいきました。
この先、毎日毎日潜水を繰り返し自分で魚を捕れるようになるまでこの光景は繰り返されることでしょう。もっと見ていたいような・・・
【カンムリカイツブリ】達はもうじき羽が換わり冬の装いとなります。その頃には今年生まれた雛達も立派に独り立ちしていることでしょう。その時が楽しみなような・・・
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2010年10月06日季節外れ
秋田 足利 直哉
このところ、にわかに『今年の紅葉はいつ頃になりそう?』という質問を受けるようになりました。秋の観光シーズンとはいえ、紅葉の見頃は短いと思っていらっしゃるようで・・・。
実は既に見頃を迎えている場所もあります。まだまだ2週間はかかりそうかな?なんて場所もあります。紅葉の見頃は場所が変われば大きく変わりますから先ずは足を運んでみて下さい。これから先であれば何処かに必ず見頃を迎えている場所があるはずです。ただし、森吉の場合は10月中にして下さいね。
さて、このように季節の移り変わりを気に掛けている方々が多くいる中、巡視中に季節外れの光景に出会いました。

桃洞滝の手前数百mの場所にたった一輪咲いていた【オオバキスミレ】です。
本来は6月頃に見頃を迎えるこのスミレ、たった一輪ですが見事な花を付けていました。このような季節外れの開花は意外にも時々見られることでこれまでにムラサキヤシオやヤマツツジなどで秋に咲く花を見ることがありました。
この花、これから結実するのか?とか来シーズンはどうなるのか?など色々と気になることがありますが、この時は久しぶりに足下に咲く可憐な花を見て癒されてきました。本来の花の時期には歩道沿いにもたくさんの【オオバキスミレ】があって目を楽しませてくれていますが、この時期にたった一輪だけ咲いているこのスミレほどよく観察しては居なかったように思います。今更ながら・・・距がこんなに短いんだ?とか葉っぱってこんなハッキリしたハート型だったっけ?なんて発見があったりします。これまで何を見ていたんだか・・とちょっとブルーな気持ちになったり・・しますが、そこにあるのが普通だと思っている物をちゃんと観察しないといけないとも思いました。
さてさて・・・ちょっと知り合いのブログやHPにお邪魔すると意外にも季節外れに開花している花があるようです。皆さんの周りにも咲いているかも知れません。お出かけの際には足下に注意して歩いてみて下さい。
日本のいのち、つないでいこう!【COP10まで12日前】
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COP10支援実行委員会 http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/
実は既に見頃を迎えている場所もあります。まだまだ2週間はかかりそうかな?なんて場所もあります。紅葉の見頃は場所が変われば大きく変わりますから先ずは足を運んでみて下さい。これから先であれば何処かに必ず見頃を迎えている場所があるはずです。ただし、森吉の場合は10月中にして下さいね。
さて、このように季節の移り変わりを気に掛けている方々が多くいる中、巡視中に季節外れの光景に出会いました。

桃洞滝の手前数百mの場所にたった一輪咲いていた【オオバキスミレ】です。
本来は6月頃に見頃を迎えるこのスミレ、たった一輪ですが見事な花を付けていました。このような季節外れの開花は意外にも時々見られることでこれまでにムラサキヤシオやヤマツツジなどで秋に咲く花を見ることがありました。
この花、これから結実するのか?とか来シーズンはどうなるのか?など色々と気になることがありますが、この時は久しぶりに足下に咲く可憐な花を見て癒されてきました。本来の花の時期には歩道沿いにもたくさんの【オオバキスミレ】があって目を楽しませてくれていますが、この時期にたった一輪だけ咲いているこのスミレほどよく観察しては居なかったように思います。今更ながら・・・距がこんなに短いんだ?とか葉っぱってこんなハッキリしたハート型だったっけ?なんて発見があったりします。これまで何を見ていたんだか・・とちょっとブルーな気持ちになったり・・しますが、そこにあるのが普通だと思っている物をちゃんと観察しないといけないとも思いました。
さてさて・・・ちょっと知り合いのブログやHPにお邪魔すると意外にも季節外れに開花している花があるようです。皆さんの周りにも咲いているかも知れません。お出かけの際には足下に注意して歩いてみて下さい。
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2010年10月05日坊沢公民館事業 『北秋田市探訪』
秋田 足利 直哉
週末一気に冷え込み、これまで暑い日が続き今年の紅葉は遅くなるのかな?と思っていましたが、急に葉が色付き紅葉や黄葉で山に彩りが増してきた今日この頃です。
そんな週末、北秋田市の坊沢地区の公民館事業として行われた「北秋田市探訪」という事業で25名の方々に森吉山野生鳥獣センターにお越し頂きました。平成の大合併で4つの街が合併して北秋田市となりましたが、坊沢地区は旧鷹巣町にあり、当森吉山野生鳥獣センターは旧森吉町にあります。「同じ市にある」とは言っても車で1時間半ほどもかかりますからこういった機会に森吉山野生鳥獣センターを知っていただくことは大変有り難いと思い、歓迎させていただきました。

25名の参加者のうち森吉山野生鳥獣センターに来館した経験のある方は約1割。大半の方が初めての来館でした。そこで私から森吉山野生鳥獣センターの概要などをお話しさせていただきました。

その後、館内を見学していただきましたが、今月から開催している写真展『森吉山麓ブナ帯のきのこ』が大変に好評でした。企画をした私としては心の中でガッツポーズです^^。

館内のハイビジョン映像は短編で森吉山鳥獣保護区内の様子をまとめていることから視聴される方が多いのですが今回も多くのかたにご覧頂きました。
これまで、当事務所としては決して交通の便が良くない森吉山野生鳥獣センターへ多くの方々にお越し頂くために、小中学校、公民館など北秋田市を中心に機会ある毎にPRしてきましたのでとても嬉しい訪問でした。
これからも多くの方々に来館していただけるよう様々な工夫をしていかなければなりません。またこのご時世、展示にかけられる予算なんてほとんどありません。どうにかして工夫をこらして、周辺の自然環境と合わせて魅力を発信していかなければなりません。
その為、多くの施設に足を運びました。以前はその為の研修にも参加しました。まだまだ多くの課題がありますが、この努力はこの先ずっとずっと続けるべきものです。
この日記もそんな思いも込めて書いてきました。これを読んで一人でも足を運んでみようと思って下さる方がいたら望外の幸せです。
最後になりましたが坊沢公民館の「北秋田市探訪」に参加され森吉山野生鳥獣センターに足を運んで下さった皆さんありがとうございました。またのお越しを心よりお待ちいたしております。
日本のいのち、つないでいこう!【COP10まで13日前】
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そんな週末、北秋田市の坊沢地区の公民館事業として行われた「北秋田市探訪」という事業で25名の方々に森吉山野生鳥獣センターにお越し頂きました。平成の大合併で4つの街が合併して北秋田市となりましたが、坊沢地区は旧鷹巣町にあり、当森吉山野生鳥獣センターは旧森吉町にあります。「同じ市にある」とは言っても車で1時間半ほどもかかりますからこういった機会に森吉山野生鳥獣センターを知っていただくことは大変有り難いと思い、歓迎させていただきました。

25名の参加者のうち森吉山野生鳥獣センターに来館した経験のある方は約1割。大半の方が初めての来館でした。そこで私から森吉山野生鳥獣センターの概要などをお話しさせていただきました。

その後、館内を見学していただきましたが、今月から開催している写真展『森吉山麓ブナ帯のきのこ』が大変に好評でした。企画をした私としては心の中でガッツポーズです^^。

館内のハイビジョン映像は短編で森吉山鳥獣保護区内の様子をまとめていることから視聴される方が多いのですが今回も多くのかたにご覧頂きました。
これまで、当事務所としては決して交通の便が良くない森吉山野生鳥獣センターへ多くの方々にお越し頂くために、小中学校、公民館など北秋田市を中心に機会ある毎にPRしてきましたのでとても嬉しい訪問でした。
これからも多くの方々に来館していただけるよう様々な工夫をしていかなければなりません。またこのご時世、展示にかけられる予算なんてほとんどありません。どうにかして工夫をこらして、周辺の自然環境と合わせて魅力を発信していかなければなりません。
その為、多くの施設に足を運びました。以前はその為の研修にも参加しました。まだまだ多くの課題がありますが、この努力はこの先ずっとずっと続けるべきものです。
この日記もそんな思いも込めて書いてきました。これを読んで一人でも足を運んでみようと思って下さる方がいたら望外の幸せです。
最後になりましたが坊沢公民館の「北秋田市探訪」に参加され森吉山野生鳥獣センターに足を運んで下さった皆さんありがとうございました。またのお越しを心よりお待ちいたしております。
日本のいのち、つないでいこう!【COP10まで13日前】
生物多様性ホームページ http://www.biodic.go.jp/biodiversity/
COP10支援実行委員会 http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/
2010年10月04日地味なカモたちに苦戦
秋田 足利 直哉
先日、私にとっては雲の上にいらっしゃるような方から、メールを頂きまして近頃観察された渡り鳥についての情報を頂きました。また友人達からも様々な情報を頂けるようになりました。これは大変に嬉しいことです。観察者にとって情報を得ると言うことは自分の足でその場に言って自分の目で見た情報を得る事ですから情報の確実性たるや・・・そんな情報を惜しげもなく頂けるなんてなんて恵まれた環境にいるのかと有り難く感じます。
自分でも秋田県北部の小友沼を見てきましたが既にマガン中心の群れが到着していて近くの水田で採餌しています。その数既に数百羽、まだまだ迫力には欠けますがガンの季節が来たんだなぁ~と実感するには充分でした。
さて、例年大潟村にガンの群れが飛来するのは10月下旬から11月上旬頃です。それも保護区ではなく大潟村の北部に飛来する事が多いようです。このところの気ぜわしさにかまけて足が遠のいてしまっていますが気になって仕方ありません。
しかし、そんな興味本位の事ばかりもしていられず・・・現実には承水路などに飛来したカモたちのカウントや識別に多くの時間を割いています。カモのオス♂達はそれぞれ特徴的な綺麗な羽をしているのですが、ご存じのようにこの時期はエクリプスという地味な状態となっていて識別に苦労しています。
しかもカモたちは群れでやって来るのが通常で、その中に数羽の異なる種が混じっていることは珍しくありません。
私の場合、パッと見て一番種類の多い種を先ずは見当付けて、群れ全体の数をカウントする。その後入念にチェックしていって主体となる種ではない種をカウントしていき、その数を総数から差し引く。といったやり方をしていますが・・・これが毎回毎回上手くいくわけでもありません。採餌している時などは常に動き回っていますし、水中に潜ってしまう個体がいたりとなかなか正確な数を掴むのは難しい上、天敵襲撃や人間の接近などによって群れが一斉に飛び上がってしまってカウントが出来ないなんて事も・・・。
また、特にこの時期のカモの場合、カウントは出来てもその群れの中にいる少数派の識別にかなりの時間を要することもよくあります。
先日、西部承水路で観察したカモの群れです。こうして集団で採餌しているとちょこまかと動き回って・・・カウントもスピード勝負になります!そして概数を得てから他の種が混じっていないか?チェックすることに・・・。

西部承水路に飛来し、集団で採餌するカモの群れ。一見して【コガモ】、【マガモ】が多いようでしたが・・・

中には悩ましい個体も居て・・・写真右下で顔を上げている個体などは未だに何だったのか?釈然としません・・・。
環境省では9月から、全国各地で「渡り鳥の飛来状況」の確認調査をし、そのデータを公表しています。大潟草原のその中の一つとして鳥獣保護区管理員さんを中心に調査を実施しています。こちらのサイトをご覧下さい。各地の情報がご覧頂けます。
「渡り鳥の飛来状況」平成22年秋期~
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自分でも秋田県北部の小友沼を見てきましたが既にマガン中心の群れが到着していて近くの水田で採餌しています。その数既に数百羽、まだまだ迫力には欠けますがガンの季節が来たんだなぁ~と実感するには充分でした。
さて、例年大潟村にガンの群れが飛来するのは10月下旬から11月上旬頃です。それも保護区ではなく大潟村の北部に飛来する事が多いようです。このところの気ぜわしさにかまけて足が遠のいてしまっていますが気になって仕方ありません。
しかし、そんな興味本位の事ばかりもしていられず・・・現実には承水路などに飛来したカモたちのカウントや識別に多くの時間を割いています。カモのオス♂達はそれぞれ特徴的な綺麗な羽をしているのですが、ご存じのようにこの時期はエクリプスという地味な状態となっていて識別に苦労しています。
しかもカモたちは群れでやって来るのが通常で、その中に数羽の異なる種が混じっていることは珍しくありません。
私の場合、パッと見て一番種類の多い種を先ずは見当付けて、群れ全体の数をカウントする。その後入念にチェックしていって主体となる種ではない種をカウントしていき、その数を総数から差し引く。といったやり方をしていますが・・・これが毎回毎回上手くいくわけでもありません。採餌している時などは常に動き回っていますし、水中に潜ってしまう個体がいたりとなかなか正確な数を掴むのは難しい上、天敵襲撃や人間の接近などによって群れが一斉に飛び上がってしまってカウントが出来ないなんて事も・・・。
また、特にこの時期のカモの場合、カウントは出来てもその群れの中にいる少数派の識別にかなりの時間を要することもよくあります。
先日、西部承水路で観察したカモの群れです。こうして集団で採餌しているとちょこまかと動き回って・・・カウントもスピード勝負になります!そして概数を得てから他の種が混じっていないか?チェックすることに・・・。

西部承水路に飛来し、集団で採餌するカモの群れ。一見して【コガモ】、【マガモ】が多いようでしたが・・・

中には悩ましい個体も居て・・・写真右下で顔を上げている個体などは未だに何だったのか?釈然としません・・・。
環境省では9月から、全国各地で「渡り鳥の飛来状況」の確認調査をし、そのデータを公表しています。大潟草原のその中の一つとして鳥獣保護区管理員さんを中心に調査を実施しています。こちらのサイトをご覧下さい。各地の情報がご覧頂けます。
「渡り鳥の飛来状況」平成22年秋期~
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2010年10月01日サワモダシ
秋田 足利 直哉
10月になりました。平成22年度も半分経過、残り半年となりました。この時期、東北地方で活動する私たちは最も忙しい時期を迎えます。紅葉が美しく、山や渓谷を訪れる方が1年で最も多い時期となるからです。
さて、この日記は今日もキノコの話題。最近周りから『最近はキノコにはまってるの?』と聞かれるようになりました^^。
タイトルの【サワモダシ】とは今日取り上げているこのキノコの地方名です。更に分化すると【サモダシ】あるいは【モダシ】となったりもします。
しかしこの名前、いくつかのキノコをまとめて一括りにした呼び名なんです。この地域で【サワモダシ】と呼ばれているキノコを詳しい方がよくよく見ると、【ナラタケ】、【ヤワナラタケ】、【ヤチナラタケ】、【オニナラタケ】などいくつかの種類に分類することが出来るそうです。とは言っても私にはよく分かりませんけど・・・
そこで、地元のキノコ採りが好きだと云う方々に質問してみました。『皆さん、一口に【サワモダシ】って言っているけどみんな同じキノコなんですか?』と・・・
すると・・皆さん一様に『何の種類だかはわがんねけど、早ぐ出る【サワモダシ】と遅ぐでる【サワモダシ】は違うって事は分がる』と言っていました。更に私が『そうなんですか?』と続けて聞くと・・・『んだ!だって遅ぐ出る【サワモダシ】が美味いからそれしか食べねもの』と答えました。
皆さん、昔から生活の中にキノコがあって、そこで色々と経験することで豊富な知識を得ていたようです。全く脱帽でした・・・。
私も【サワモダシ】を見つけました。写真を見せると・・・『これは早ぐ出だ奴だべ?』と聞かれました。確かにこの写真を撮影してから時間が経過しています。『これ採ったが?』と聞かれたので『いいえ、撮ったのは写真だけです』と答えると『うん、その方が良い!美味ぐねもの』と・・・一笑に付されました。

これがその写真です。この様に群生していると嬉しくなります。この時も撮影しながら『なんでこんな見つけやすい場所に【サワモダシ】があるのに誰も採らないんだろ?』と思ったのですが・・・そんな理由があろうとは・・。

私には【ナラタケ】にしか見えないんですけどね・・・。
ところでこの【サワモダシ】人気の高い食用のキノコですが非常に消化が悪いためたくさん食べると消化不良を起こす恐れがありますので注意が必要です。地元の方々はその辺も熟知していて、本当に美味しい【サワモダシ】だけを食べるのかも知れませんね。
さて・・・ここからは余談ですが。
今日の日記は敢えて、地元の方々が普段使っているような言葉に似せて書きました。ですが、文章で書くのはこの辺りが限界です。かといって全部平仮名では読みにくいですからね。特にさしすせその発音なんか文字で表記するのは無理だと言っても過言ではありません。ネイティブな秋田弁を話す方々は「し」が「す」に近い発音をします。この他にも色々あるのですが・・・
そこでこんな笑い話があります。
とある産地直売のお店に山菜の「ミズ」が売られていました。ウワバミソウのことをこちらでは「ミズ」と呼びます。私の友人がそのお店を覗くと「ミズ」の入った袋の上に「ミジ」と書かれた札が乗っていたそうです。札を書いた人は発音のままに記述してしまったんですね(笑)。別の友人は子供の頃おじいちゃんやおばあちゃんが採ってきた山菜を「ミジ」って呼ぶから暫くこの山菜は「ミジ」っていうんだと思っていたと話していました(笑)。
またとある産地直売のお店に今日紹介した【サワモダシ】が売られていました。私は『もう【サワモダシ】が出てきたんだな~』と思いながら値段を見ようと札を見ると・・・「サワモダス」と書いてありました。これもまた発音のまま札を書いたんですね(笑)。
この話を読んで笑えるのは東北地方の方だけかも知れませんね???
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さて、この日記は今日もキノコの話題。最近周りから『最近はキノコにはまってるの?』と聞かれるようになりました^^。
タイトルの【サワモダシ】とは今日取り上げているこのキノコの地方名です。更に分化すると【サモダシ】あるいは【モダシ】となったりもします。
しかしこの名前、いくつかのキノコをまとめて一括りにした呼び名なんです。この地域で【サワモダシ】と呼ばれているキノコを詳しい方がよくよく見ると、【ナラタケ】、【ヤワナラタケ】、【ヤチナラタケ】、【オニナラタケ】などいくつかの種類に分類することが出来るそうです。とは言っても私にはよく分かりませんけど・・・
そこで、地元のキノコ採りが好きだと云う方々に質問してみました。『皆さん、一口に【サワモダシ】って言っているけどみんな同じキノコなんですか?』と・・・
すると・・皆さん一様に『何の種類だかはわがんねけど、早ぐ出る【サワモダシ】と遅ぐでる【サワモダシ】は違うって事は分がる』と言っていました。更に私が『そうなんですか?』と続けて聞くと・・・『んだ!だって遅ぐ出る【サワモダシ】が美味いからそれしか食べねもの』と答えました。
皆さん、昔から生活の中にキノコがあって、そこで色々と経験することで豊富な知識を得ていたようです。全く脱帽でした・・・。
私も【サワモダシ】を見つけました。写真を見せると・・・『これは早ぐ出だ奴だべ?』と聞かれました。確かにこの写真を撮影してから時間が経過しています。『これ採ったが?』と聞かれたので『いいえ、撮ったのは写真だけです』と答えると『うん、その方が良い!美味ぐねもの』と・・・一笑に付されました。

これがその写真です。この様に群生していると嬉しくなります。この時も撮影しながら『なんでこんな見つけやすい場所に【サワモダシ】があるのに誰も採らないんだろ?』と思ったのですが・・・そんな理由があろうとは・・。

私には【ナラタケ】にしか見えないんですけどね・・・。
ところでこの【サワモダシ】人気の高い食用のキノコですが非常に消化が悪いためたくさん食べると消化不良を起こす恐れがありますので注意が必要です。地元の方々はその辺も熟知していて、本当に美味しい【サワモダシ】だけを食べるのかも知れませんね。
さて・・・ここからは余談ですが。
今日の日記は敢えて、地元の方々が普段使っているような言葉に似せて書きました。ですが、文章で書くのはこの辺りが限界です。かといって全部平仮名では読みにくいですからね。特にさしすせその発音なんか文字で表記するのは無理だと言っても過言ではありません。ネイティブな秋田弁を話す方々は「し」が「す」に近い発音をします。この他にも色々あるのですが・・・
そこでこんな笑い話があります。
とある産地直売のお店に山菜の「ミズ」が売られていました。ウワバミソウのことをこちらでは「ミズ」と呼びます。私の友人がそのお店を覗くと「ミズ」の入った袋の上に「ミジ」と書かれた札が乗っていたそうです。札を書いた人は発音のままに記述してしまったんですね(笑)。別の友人は子供の頃おじいちゃんやおばあちゃんが採ってきた山菜を「ミジ」って呼ぶから暫くこの山菜は「ミジ」っていうんだと思っていたと話していました(笑)。
またとある産地直売のお店に今日紹介した【サワモダシ】が売られていました。私は『もう【サワモダシ】が出てきたんだな~』と思いながら値段を見ようと札を見ると・・・「サワモダス」と書いてありました。これもまた発音のまま札を書いたんですね(笑)。
この話を読んで笑えるのは東北地方の方だけかも知れませんね???
日本のいのち、つないでいこう!【COP10まで17日前】
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店頭に売られている商品に関し・・・具体的にどうやって気をつけるのか?というのは難しい事かと思いますが、少なくとも自分で採取するキノコに関しては「○○に似ている」とか「△△っぽい」とか、そんな曖昧なものは採取しない!!というのは大前提だと思います。
このところ各所から『紅葉情報』が発信されるようになってきました。森吉山野生鳥獣センターから伸びる各所に関しては、ほぼ例年通りに色付きはじめました。なので沢合いについては15日以降、ブナの森については20日前後に見頃を迎えそうな感じです。勿論自然の事なので私の予想通りにならないことも予想されますけど・・・。
以前の日記で「現在でも何処かに見頃の紅葉がある」といった内容の事を書きました。一口にブナ林と称していますが実際にはブナが主体ではありながらミズナラ、トチノキ、ホオノキ、サワグルミ、ハリギリ、シナノキなどの広葉樹も見ることが出来ます。
その広葉樹の紅葉にも時間差があり、早めに紅葉し落葉する種は既に歩道を埋め尽くすほどの葉を落としています。ですから現在はこれから紅葉するブナやミズナラの色付きを楽しみながら、足下に敷き詰められたホオノキ、サワグルミ、センノキなどのフカフカの感触を楽しみながら歩くことが出来るという何とも贅沢な楽しみ方が出来ます。今日はそんな落ち葉に埋もれた歩道をご紹介します。
先ずは・・【ホオノキ(別名ホオガシワ)】の大きな葉が敷き詰められた歩道。
次に・・【シナノキ】のハート型の葉が敷き詰められた歩道。
最後に・・【ハリギリ(別名センノキ)】の掌型の葉が敷き詰められた歩道
どれもブナの森の中にあるのですが、時間差で早めに紅葉落葉したものですからこうして、一つの種類の葉が敷き詰められた歩道となっています。この他にもサワグルミの葉が敷き詰められた歩道やトチノキの葉が敷き詰められた歩道もありました。
この週末、各地へ紅葉狩りに出かける方も多いかと思います。その際は是非とも見上げる紅葉黄葉だけではなく、足下に敷き詰められたようになっている葉もお楽しみ下さい。
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