秋田
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2010年11月15日キノコシーズン終了
秋田 足利 直哉
天気予報ではこれからの秋田県内には雪が降るかも?と伝えています。車のタイヤ、施設の水道など気がかりなことは多いですが、この時期には「もうそろそろ山では根雪になるな~」なんて事を考えます。そうなると冬期閉鎖の道路には雪が積もり車での通行が出来なくなります。いよいよ本格的な冬へと向かっていきます。
さて・・・山では根雪になる頃というのは長かったキノコシーズンが終わりを告げる頃と重なります。雪の中でも大きくなるキノコもありますが現実的にその場所へ行けなくなりますからね・・・。
そんなキノコシーズンの最後を飾るのは【ムキタケ】です。

先日の巡視中に見つけましたが、もうそろそろ『老菌』の部類に入りそうな感じでした。この辺りでは『としょった(年老いた)キノコ』と言って敬遠される感じになりつつありました。

でも寒い日が続いていたので虫たちの活動も鈍っているようでこの時期のキノコにはあまり虫が付いていないので後処理が楽だと好む人もいるようです。とは言ってもこの【ムキタケ】は私の口には!入っていませんけどね・・・(苦笑)
今期はこの日記で多くのキノコを取り上げてきましたが、秋田では(ほぼ)キノコシーズンは終了です。キノコ前線(?)も今は南下を続けている頃でしょうか・・・。
これから雪がどんどん積もって、山が長い長い冬の眠りにつきます。そして来年の春の足音が聞こえ始めて山が目覚め、山が笑う頃にはキノコ達も目覚めます。来年はどんなキノコ達に出会えるでしょうか?
と言ってもAR4年目の私がそれをお伝えすることは多分ありませんけど・・・
さて・・・山では根雪になる頃というのは長かったキノコシーズンが終わりを告げる頃と重なります。雪の中でも大きくなるキノコもありますが現実的にその場所へ行けなくなりますからね・・・。
そんなキノコシーズンの最後を飾るのは【ムキタケ】です。

先日の巡視中に見つけましたが、もうそろそろ『老菌』の部類に入りそうな感じでした。この辺りでは『としょった(年老いた)キノコ』と言って敬遠される感じになりつつありました。

でも寒い日が続いていたので虫たちの活動も鈍っているようでこの時期のキノコにはあまり虫が付いていないので後処理が楽だと好む人もいるようです。とは言ってもこの【ムキタケ】は私の口には!入っていませんけどね・・・(苦笑)
今期はこの日記で多くのキノコを取り上げてきましたが、秋田では(ほぼ)キノコシーズンは終了です。キノコ前線(?)も今は南下を続けている頃でしょうか・・・。
これから雪がどんどん積もって、山が長い長い冬の眠りにつきます。そして来年の春の足音が聞こえ始めて山が目覚め、山が笑う頃にはキノコ達も目覚めます。来年はどんなキノコ達に出会えるでしょうか?
と言ってもAR4年目の私がそれをお伝えすることは多分ありませんけど・・・
2010年11月12日スズガモの換羽
秋田 足利 直哉
今朝、いつも利用する駅の改札を出るとそこに県知事、アナウンサーなど見たことがある顔が・・・「しっかりと朝ご飯を食べましょう」というご飯食推進のキャンペーンだったようです。朝ご飯はしっかりご飯を頂く派の私ですが、そこでいただいた”おにぎり”は美味しく頂きました。そのせいか今日はいつもより頑張れた気がします。
さて連続でカモの話題でしたが今日もカモの話題です。しかも換羽の話ですから先日のコガモのネタの踏襲です。
コガモのオス♂の時にも同じ種であってもこの時期は色々な換羽の段階が見られるという話をしましたが、今日は【スズガモ】で似たような話をします。
実は先日、仕事でカモの種に付いて写真で問い合わせを頂いていたので、ちょっと【スズガモ】の換羽について調べる機会があって、自分でも実際に見てみようと思っていました。
スズガモは意外なほど近くで見られる場所があって本当に観察しやすい種です。飛来当初は全てメス♀に見えるほどでしたが、最近はちょっとずつ変化が見られるようになってきました。

ちょっと換羽が進んできた個体ですが、全体の特長はまだまだメス♀のそれと重なります。

こちらの個体に至ってはほんの僅かに換羽しているのが解る程度の換羽初期の段階です。
個人的な印象ですが・・・コガモの場合顔周辺の羽から換羽が始まっているような気がしましたが【スズガモ】の場合は肩や脇腹から始まっているような気がしますが真相はどうなんでしょうか?もっとたくさんの事例を見ないと何とも言いようが無いんでしょうけど・・・・。
この2個体を比べてみても嘴の付け根部分にある白斑の大きさが随分と異なるんですね?これは個体差なんでしょうか?年齢差なんでしょうか?
更に【スズガモ】の場合、近くによく似ているキンクロハジロが居る場合が多く、この時期は識別にはちょっと手を焼きます。でもそれがまた面白いんですけどね。
似たような羽色をしたカモがたくさんいる中から【スズガモ】であるかキンクロハジロか?そしてそれぞれのオス♂かメス♀か?の識別のする。ちょっとハードルが上がりましたが皆さんも実際に観察してみて下さい。
お近くの方は大潟村の南側にあるK市のE漁港がオススメの【スズガモ】観察スポットです。ただし、通行やお仕事の邪魔にならないように充分に注意して下さいね。もしそこでの観察が難しいようなら大潟村の西部承水路でも【スズガモ】は見られますのでお越し下さい。
さて連続でカモの話題でしたが今日もカモの話題です。しかも換羽の話ですから先日のコガモのネタの踏襲です。
コガモのオス♂の時にも同じ種であってもこの時期は色々な換羽の段階が見られるという話をしましたが、今日は【スズガモ】で似たような話をします。
実は先日、仕事でカモの種に付いて写真で問い合わせを頂いていたので、ちょっと【スズガモ】の換羽について調べる機会があって、自分でも実際に見てみようと思っていました。
スズガモは意外なほど近くで見られる場所があって本当に観察しやすい種です。飛来当初は全てメス♀に見えるほどでしたが、最近はちょっとずつ変化が見られるようになってきました。

ちょっと換羽が進んできた個体ですが、全体の特長はまだまだメス♀のそれと重なります。

こちらの個体に至ってはほんの僅かに換羽しているのが解る程度の換羽初期の段階です。
個人的な印象ですが・・・コガモの場合顔周辺の羽から換羽が始まっているような気がしましたが【スズガモ】の場合は肩や脇腹から始まっているような気がしますが真相はどうなんでしょうか?もっとたくさんの事例を見ないと何とも言いようが無いんでしょうけど・・・・。
この2個体を比べてみても嘴の付け根部分にある白斑の大きさが随分と異なるんですね?これは個体差なんでしょうか?年齢差なんでしょうか?
更に【スズガモ】の場合、近くによく似ているキンクロハジロが居る場合が多く、この時期は識別にはちょっと手を焼きます。でもそれがまた面白いんですけどね。
似たような羽色をしたカモがたくさんいる中から【スズガモ】であるかキンクロハジロか?そしてそれぞれのオス♂かメス♀か?の識別のする。ちょっとハードルが上がりましたが皆さんも実際に観察してみて下さい。
お近くの方は大潟村の南側にあるK市のE漁港がオススメの【スズガモ】観察スポットです。ただし、通行やお仕事の邪魔にならないように充分に注意して下さいね。もしそこでの観察が難しいようなら大潟村の西部承水路でも【スズガモ】は見られますのでお越し下さい。
2010年11月11日潜水の時
秋田 足利 直哉
今日は11月11日。1並びの日です。今朝その事に気がつき11時11分11秒に・・・と思っていたのに仕事をしていて気がついたらとっくにその時間が過ぎていました。皆さんはその時間何をしておられましたか?
今日は、先日の巡視で撮影した写真を元にして出来たと言っても良い日記です。写真って目で見ている時には意識すら出来ない一コマを映し出しますよね?そしてその後その一コマが目に焼き付いて、目で見てもその場面が前よりも克明に見えたり・・・。

こちらがその写真です。潜水ガモが今まさに水中に消えていく直前を捉えました。
この時ってこんなにしっかりと尾羽を広げて潜っていくんですね?あまりにしっかりと広げているので尾羽の枚数や換羽・伸長中の羽まで解っちゃいます!!そこから「・・と言うことは、こちら側のこのちょっと広く空いたスペースは尾羽が抜け落ちているか未だ短いから見えていないんだな!!」なんてことまで想像できたり^^
いや~写真ってすごいもんですね?この1枚が撮れたお陰で日記のネタが出来て、潜水するときには尾羽をイッパイに広げて潜る事が解ったり、尾羽の換羽って左右1枚ずつ徐々に行われると言うことが連想できたり・・・。
ところでこのカモの正体は?と言われそうなのでそのちょっと前のコマに戻って見ましょう。はいこちらです↓

このカモってこんなにシュッとした面長だったんですね?横顔からはちょっと想像できないかも・・・。
さて、ここでこのカモの正体がお分かりになった方はかなりのカモマニアとお見受けいたします!!

この潜水ガモは【ホオジロガモ】のオス♂でした。
どうやらつい先日群れが到着したらしく・・・大潟へ向かう途中の水辺や西部承水路で数羽の群れがいくつも観られました。皆さんも【ホオジロガモ】を観察する際には潜水時の尾羽に注目してみて下さい。
今日は、先日の巡視で撮影した写真を元にして出来たと言っても良い日記です。写真って目で見ている時には意識すら出来ない一コマを映し出しますよね?そしてその後その一コマが目に焼き付いて、目で見てもその場面が前よりも克明に見えたり・・・。

こちらがその写真です。潜水ガモが今まさに水中に消えていく直前を捉えました。
この時ってこんなにしっかりと尾羽を広げて潜っていくんですね?あまりにしっかりと広げているので尾羽の枚数や換羽・伸長中の羽まで解っちゃいます!!そこから「・・と言うことは、こちら側のこのちょっと広く空いたスペースは尾羽が抜け落ちているか未だ短いから見えていないんだな!!」なんてことまで想像できたり^^
いや~写真ってすごいもんですね?この1枚が撮れたお陰で日記のネタが出来て、潜水するときには尾羽をイッパイに広げて潜る事が解ったり、尾羽の換羽って左右1枚ずつ徐々に行われると言うことが連想できたり・・・。
ところでこのカモの正体は?と言われそうなのでそのちょっと前のコマに戻って見ましょう。はいこちらです↓

このカモってこんなにシュッとした面長だったんですね?横顔からはちょっと想像できないかも・・・。
さて、ここでこのカモの正体がお分かりになった方はかなりのカモマニアとお見受けいたします!!

この潜水ガモは【ホオジロガモ】のオス♂でした。
どうやらつい先日群れが到着したらしく・・・大潟へ向かう途中の水辺や西部承水路で数羽の群れがいくつも観られました。皆さんも【ホオジロガモ】を観察する際には潜水時の尾羽に注目してみて下さい。
2010年11月10日コガモの換羽
秋田 足利 直哉
先日の仙台の鎌田ARの日記を見て・・・『私の写真がこんなおしゃれな感じの場所に展示されている』と驚いてしまいました。こうして多くのかたの目に触れる機会があると気持ちも変わってきますね^^
さて昨日は、地味な冬羽に換羽したカイツブリを取り上げましたが、今日は換羽して鮮やかな羽に変わろうとしているカモ類の中から【コガモ】を取り上げました。
野鳥達には季節によって羽が生え代わる換羽(かんう)が知られていますが、一般にその季節に合わせて「夏羽」「冬羽」と呼びます。そして同じ種で見た場合、恋の季節を経て繁殖する夏期の羽がより鮮やかで、冬には地味な羽になります。中には生え代わるのではなく擦り切れて夏の装いに替わる種も居ますがいずれにせよ、夏期の羽の方が色彩豊かな傾向になります。しかしカモの場合、恋の季節はこれから!つまり冬にやってきます。ですからカモのオス♂達はその季節に向けて鮮やかな羽に換羽するんです。つまりカモ達は他の野鳥と逆で冬期の羽の方が色彩豊かなんです。
大潟村やその周辺に生息しているカモの中で最も数が多いのが【コガモ】です。お馴染みのカルガモやマガモに比べてかなり小さな体なので目立つ存在ではありませんがあれだけ大きな群れを見ると迫力を感じます。
その【コガモ】達、今はオス♂の羽が来たる恋の季節に備えて鮮やかな羽に変わりつつある移行期間となっています。
この時期のカモ観察はこうして鮮やかな羽へと移行していく様子を見るのも一つの楽しみ方です。その換羽は個体によって段階が様々で色々な【コガモ】オス♂を見ることが出来ますよ。

一見するとメス♀のように見えるかも知れませんが頭部が少しずつ換羽している様子が見て取れます。換羽の初期段階ですね。

こちらは一見すると完全なオス♂の羽をしているように見えますが、脇腹の辺りにメス♀とよく似たエクリプスの羽が残っているのが見て取れます。
今、各地のカモ飛来地にはたくさんのカモたちが到着しています。大潟やその周辺でも観察できる種類が増えてきました。ですから今日紹介した【コガモ】以外でも換羽のいろんな段階が観察できる種がいるはずです。もうすぐカモのオス♂達はすっかり鮮やかな羽へと姿を変えます。この色んな換羽段階を楽しめるのもこの時期ならでは!!!皆さんも是非ご自身の目で観察してみて下さい。
さて昨日は、地味な冬羽に換羽したカイツブリを取り上げましたが、今日は換羽して鮮やかな羽に変わろうとしているカモ類の中から【コガモ】を取り上げました。
野鳥達には季節によって羽が生え代わる換羽(かんう)が知られていますが、一般にその季節に合わせて「夏羽」「冬羽」と呼びます。そして同じ種で見た場合、恋の季節を経て繁殖する夏期の羽がより鮮やかで、冬には地味な羽になります。中には生え代わるのではなく擦り切れて夏の装いに替わる種も居ますがいずれにせよ、夏期の羽の方が色彩豊かな傾向になります。しかしカモの場合、恋の季節はこれから!つまり冬にやってきます。ですからカモのオス♂達はその季節に向けて鮮やかな羽に換羽するんです。つまりカモ達は他の野鳥と逆で冬期の羽の方が色彩豊かなんです。
大潟村やその周辺に生息しているカモの中で最も数が多いのが【コガモ】です。お馴染みのカルガモやマガモに比べてかなり小さな体なので目立つ存在ではありませんがあれだけ大きな群れを見ると迫力を感じます。
その【コガモ】達、今はオス♂の羽が来たる恋の季節に備えて鮮やかな羽に変わりつつある移行期間となっています。
この時期のカモ観察はこうして鮮やかな羽へと移行していく様子を見るのも一つの楽しみ方です。その換羽は個体によって段階が様々で色々な【コガモ】オス♂を見ることが出来ますよ。

一見するとメス♀のように見えるかも知れませんが頭部が少しずつ換羽している様子が見て取れます。換羽の初期段階ですね。

こちらは一見すると完全なオス♂の羽をしているように見えますが、脇腹の辺りにメス♀とよく似たエクリプスの羽が残っているのが見て取れます。
今、各地のカモ飛来地にはたくさんのカモたちが到着しています。大潟やその周辺でも観察できる種類が増えてきました。ですから今日紹介した【コガモ】以外でも換羽のいろんな段階が観察できる種がいるはずです。もうすぐカモのオス♂達はすっかり鮮やかな羽へと姿を変えます。この色んな換羽段階を楽しめるのもこの時期ならでは!!!皆さんも是非ご自身の目で観察してみて下さい。
2010年11月09日カイツブリ第1回冬羽
秋田 足利 直哉
東北から北陸にかけての日本海側に強風が吹き荒れている今日。通勤時には傘がイマイチ役に立たなくてズボンが濡れてしまいました。
これが雨ではなく雪に変わるにはもう暫く日にちを要しそうですが、この時期は平野部で雪でも山では雪ということがよくあります。今日も山間部では白っぽい雨が降っているんじゃないかな・・・。
こんな天気の日には不謹慎にも何かいつもと違った・・・変わった鳥が入って居るんじゃないか?なんて思うようになった今日この頃、大潟村やその途中の探鳥地が気になるところです。
さて、そんな思いを馳せながら西部承水路で観察した【カイツブリ】を取り上げてみました。

顔の周辺に幼羽時の縞模様がくっきりと残っている【カイツブリ】です。この様な時点の野鳥をどうやって呼んだらいいのか?戸惑うところですが、つい先日第1回冬羽という表現が一番ぴったり来るとの思いに至り、それ以来今年生まれて、冬に向けて初めて換羽した野鳥をそう呼んでみる事にしました。
もう流石に「巣立ち雛」ではないですし、「幼鳥」というのも場合によっては示す範囲が広くなってしまいますからね・・・。

一緒にいた親鳥と思われる成鳥と比較してみましょう。ピントを第1回冬羽の個体に合わせているので解りにくいですが、顔以外の全体の印象は既に親鳥と同じです。次の換羽時にはもうすっかり大人と同じ外見になって区別が付かなくなってしまうことでしょう。
この時、この【カイツブリ】達が直ぐ近くまで寄ってきてくれたのでじっくり観察できたのですが、私が体勢を入れ替えた時、彼らにハッと気付かれてしまい(恐らくそれまでも気付いてはいたと思うのですが・・・)、急に警戒モードになってしまいました。
大抵の野鳥は警戒する相手がいると飛び去って遠くへ逃げていきますが【カイツブリ】達は潜水をして逃げていきます。そしてある程度彼らが許容できる距離まで離れたところで様子見をするようです。

その様子見をしているときの写真がこちら↑。潜水直後なので全身に水がついていて随分とほっそりとした印象になってます。念のため言っておきますがこれは全て同じ個体を撮影したものです。
【カイツブリ】はカモの群れが過ごしている水辺や承水路に注ぐ小さな水路周辺で観察することが出来ます。カモたちがどんどん鮮やかな繁殖羽に換羽している中、色合いが地味になった【カイツブリ】はあまり注目される存在ではないかもしれませんが、私たち観察者には付き合い(?)も良く見ていて楽しい野鳥です。特にこの第1回冬羽は彼らの一生の内一度きりの貴重な姿です。是非直接ご覧になって下さい。
これが雨ではなく雪に変わるにはもう暫く日にちを要しそうですが、この時期は平野部で雪でも山では雪ということがよくあります。今日も山間部では白っぽい雨が降っているんじゃないかな・・・。
こんな天気の日には不謹慎にも何かいつもと違った・・・変わった鳥が入って居るんじゃないか?なんて思うようになった今日この頃、大潟村やその途中の探鳥地が気になるところです。
さて、そんな思いを馳せながら西部承水路で観察した【カイツブリ】を取り上げてみました。

顔の周辺に幼羽時の縞模様がくっきりと残っている【カイツブリ】です。この様な時点の野鳥をどうやって呼んだらいいのか?戸惑うところですが、つい先日第1回冬羽という表現が一番ぴったり来るとの思いに至り、それ以来今年生まれて、冬に向けて初めて換羽した野鳥をそう呼んでみる事にしました。
もう流石に「巣立ち雛」ではないですし、「幼鳥」というのも場合によっては示す範囲が広くなってしまいますからね・・・。

一緒にいた親鳥と思われる成鳥と比較してみましょう。ピントを第1回冬羽の個体に合わせているので解りにくいですが、顔以外の全体の印象は既に親鳥と同じです。次の換羽時にはもうすっかり大人と同じ外見になって区別が付かなくなってしまうことでしょう。
この時、この【カイツブリ】達が直ぐ近くまで寄ってきてくれたのでじっくり観察できたのですが、私が体勢を入れ替えた時、彼らにハッと気付かれてしまい(恐らくそれまでも気付いてはいたと思うのですが・・・)、急に警戒モードになってしまいました。
大抵の野鳥は警戒する相手がいると飛び去って遠くへ逃げていきますが【カイツブリ】達は潜水をして逃げていきます。そしてある程度彼らが許容できる距離まで離れたところで様子見をするようです。

その様子見をしているときの写真がこちら↑。潜水直後なので全身に水がついていて随分とほっそりとした印象になってます。念のため言っておきますがこれは全て同じ個体を撮影したものです。
【カイツブリ】はカモの群れが過ごしている水辺や承水路に注ぐ小さな水路周辺で観察することが出来ます。カモたちがどんどん鮮やかな繁殖羽に換羽している中、色合いが地味になった【カイツブリ】はあまり注目される存在ではないかもしれませんが、私たち観察者には付き合い(?)も良く見ていて楽しい野鳥です。特にこの第1回冬羽は彼らの一生の内一度きりの貴重な姿です。是非直接ご覧になって下さい。
2010年11月08日キヒラタケ
秋田 足利 直哉
昨日に「立冬」を過ぎ、暦の上ではもはや「冬」ということになってきましたが・・・平野部では今が紅葉の見頃。今期は山の上から平野まで紅葉が下ってくる速度が遅く、いつもより長く「秋」を楽しむことが出来ています。週末に見た紅葉もキレイだった!!
今期は友人から「今年はキノコにはまったの?」と聞かれたので「えっ?どうして解ったの?」と言ったら・・・「アクティブレンジャー日記を見れば直ぐに解るでしょ!」とつっこまれました^^。ハイ確かに!!今期は色んなキノコを覚えたな~。
さて、そのキノコですが山には雪が降ってつもり始めたからもうそろそろ終わりでしょ?と思われるかも知れませんが、まだまだいイケますよ。今日はこの時期でもまだ見られるキノコの中から【キヒラタケ】を取り上げました。

ブナの枯死倒木に密生していた【キヒラタケ】です。かなり密生していたのですが・・・この写真からは伝わらないですね・・・スミマセン。
このキノコ傘の上面には密に「毛」が生えています。この日は時折霙が降る生憎の空模様でしたから表面が濡れて毛がまとまってしまっています。

傘を裏から見るとこんな感じです。ひだが密に見られますね。
ヒラタケの仲間ですから食べられそうですけど、この【キヒラタケ】毒性はないものの肉質が固く、食用には向かないみたいです。
よくキノコは「食用」と「食用ではない」キノコに分けられますが「食用ではない」キノコには毒性があるもの、毒性はないものの何らかの理由で食用には向かないもの、等があるようです。
野山に咲く花にも食用にされる花がありますが、花は主に観賞用として受け入れられているようで山菜やキノコのように採取の対象になる事はそれほど多くはないようです。キノコはどちらかというと食材として受け入れられていて「食用」キノコだけに光が当てられているような印象を持ちますが、キノコ全体から見れば「食用」のキノコは少数派で大半のキノコは「食用ではない」キノコです。
またキノコはそれ自体をじっくり観察する対象としても大きな魅力を持っているように感じます。地元で「キノコに詳しい」とされている方々もそのほとんどは食用キノコやそれが生えている場所に詳しい人達で、食用ではないキノコにはあまり関心がないようでした。
キノコはもっともっと鑑賞、観察の対象とされてもいいと強く思っています。発生時期も雪解け直後から始まって雪が降り積もる頃まで続きますから野の花を観賞するよりも長く楽しむことが出来ます(雪が降らない地域、雪が少ない地域ではこの限りではありません)。
今からでもまだ間に合います。皆さんも身近なキノコに注目して観察してみて下さい。
今期は友人から「今年はキノコにはまったの?」と聞かれたので「えっ?どうして解ったの?」と言ったら・・・「アクティブレンジャー日記を見れば直ぐに解るでしょ!」とつっこまれました^^。ハイ確かに!!今期は色んなキノコを覚えたな~。
さて、そのキノコですが山には雪が降ってつもり始めたからもうそろそろ終わりでしょ?と思われるかも知れませんが、まだまだいイケますよ。今日はこの時期でもまだ見られるキノコの中から【キヒラタケ】を取り上げました。

ブナの枯死倒木に密生していた【キヒラタケ】です。かなり密生していたのですが・・・この写真からは伝わらないですね・・・スミマセン。
このキノコ傘の上面には密に「毛」が生えています。この日は時折霙が降る生憎の空模様でしたから表面が濡れて毛がまとまってしまっています。

傘を裏から見るとこんな感じです。ひだが密に見られますね。
ヒラタケの仲間ですから食べられそうですけど、この【キヒラタケ】毒性はないものの肉質が固く、食用には向かないみたいです。
よくキノコは「食用」と「食用ではない」キノコに分けられますが「食用ではない」キノコには毒性があるもの、毒性はないものの何らかの理由で食用には向かないもの、等があるようです。
野山に咲く花にも食用にされる花がありますが、花は主に観賞用として受け入れられているようで山菜やキノコのように採取の対象になる事はそれほど多くはないようです。キノコはどちらかというと食材として受け入れられていて「食用」キノコだけに光が当てられているような印象を持ちますが、キノコ全体から見れば「食用」のキノコは少数派で大半のキノコは「食用ではない」キノコです。
またキノコはそれ自体をじっくり観察する対象としても大きな魅力を持っているように感じます。地元で「キノコに詳しい」とされている方々もそのほとんどは食用キノコやそれが生えている場所に詳しい人達で、食用ではないキノコにはあまり関心がないようでした。
キノコはもっともっと鑑賞、観察の対象とされてもいいと強く思っています。発生時期も雪解け直後から始まって雪が降り積もる頃まで続きますから野の花を観賞するよりも長く楽しむことが出来ます(雪が降らない地域、雪が少ない地域ではこの限りではありません)。
今からでもまだ間に合います。皆さんも身近なキノコに注目して観察してみて下さい。
2010年11月05日カシラダカ
秋田 足利 直哉
現在、秋田県内は狩猟期間に入っていて、大潟へ向かう途中でもオレンジ色の洋服に身を包んだハンターの姿を見かけます。銃声も意外なほど近くから聞こえることがあり、その度にビクッとしてしまいますがカモ達は私の比ではなく・・・必死になって乱れ飛んでいる姿は気の毒に感じられるほどです。この時期はカモ類の生息数の把握がとても難しいんですよ・・・。
そこで・・なかなかじっくりと観察することが出来づらい水辺の野鳥ではなく、小鳥たちの観察にかける時間が多くなってしまいます。最近は【カシラダカ】の姿が目立つようになってきました。

南の池公園で観察した【カシラダカ】です。この個体は顔部の白い羽が黄色がかって見えますね。
大潟村は野鳥達の繁殖地、生息地でもありますが、渡り鳥たちの中継地、経路でもあります。
ここを通過していく主な小鳥達と言えば、【カシラダカ】、アオジ、オオジュリンが挙げられるかと思います。それぞれ僅かずつ時期をずらしながら、大きな群れが観察できます。秋の渡りで通過していく順番としてはオオジュリン、アオジ、カシラダカの順になろうかと思いますが、今期の場合、オオジュリンの渡りにピークらしいピークが認められませんでした。アオジも今か今かと期待していますが、これもまたピークというものが見えないまま数が減っていきました。あとは【カシラダカ】に期待するばかりです。
今のところ、徐々に増えてきた感じがしています。周囲の情報なども踏まえて予想するとこの週末から10日頃にピークが来るのかな?と思っているのですが・・・さてさてどうなりますやら。
そこで・・なかなかじっくりと観察することが出来づらい水辺の野鳥ではなく、小鳥たちの観察にかける時間が多くなってしまいます。最近は【カシラダカ】の姿が目立つようになってきました。

南の池公園で観察した【カシラダカ】です。この個体は顔部の白い羽が黄色がかって見えますね。
大潟村は野鳥達の繁殖地、生息地でもありますが、渡り鳥たちの中継地、経路でもあります。
ここを通過していく主な小鳥達と言えば、【カシラダカ】、アオジ、オオジュリンが挙げられるかと思います。それぞれ僅かずつ時期をずらしながら、大きな群れが観察できます。秋の渡りで通過していく順番としてはオオジュリン、アオジ、カシラダカの順になろうかと思いますが、今期の場合、オオジュリンの渡りにピークらしいピークが認められませんでした。アオジも今か今かと期待していますが、これもまたピークというものが見えないまま数が減っていきました。あとは【カシラダカ】に期待するばかりです。
今のところ、徐々に増えてきた感じがしています。周囲の情報なども踏まえて予想するとこの週末から10日頃にピークが来るのかな?と思っているのですが・・・さてさてどうなりますやら。
2010年11月04日シロハラ
秋田 足利 直哉
今期は紅葉の始まりが遅く、森吉山野生鳥獣センターが今期の開館期間を終えた今日でもアクセス道路ではまだ紅葉を楽しむことが出来ています。今期の紅葉は「赤」「紅」「朱」の色彩に鮮やかさを欠いた印象を受けていました。そんな例年とはちょっと違う紅葉を眺めていると・・・一際鮮やかな「赤」が次々と目に入ってきました。その鮮やかすぎる「赤」はことごとく境界杭の上に見られ・・・何ともいたたまれない心痛を感じた次第です。
例年と違うのは紅葉だけではなく、野鳥達の渡りでも見られます。いつもの年は10月末になるとツグミやカシラダカの群れが観られ、賑やかになるのですが・・・今期は遂に大きな群れを見ないまま11月を迎えました。
それでも29日頃からツグミの姿は見られるようになり、例年よりは遅かったけどちゃんと今年もやって来てくれたとホッとして、その姿にレンズを向けました。
ツグミと相対するのが久しぶりだからでしょうか?なかなかイイ距離感が保てません。これはコミュニケーション不足が原因か?と(勝手に)思い込み、暫く群れを観察していました。
そろそろイイかな?と思ってレンズを向けるとツグミの群れは一目散に逃げていきました・・・・。呆然としているとたった1羽だけ、茂みの中に!!未だ終わってなかったと思いレンズを向けるとそこには・・・

【シロハラ】がいました。「久しぶりっ」と・・・ツグミだと思ってレンズを向けたのに、見たら【シロハラ】だったので思わず「毎度!!」とレンズ越しに発してしまいました。
でもよく考えてみると・・・【シロハラ】も渡りをしています。と言うことは・・・日頃見ていた「毎度」な【シロハラ】とこの時期にツグミの群れと一緒に過ごしていた【シロハラ】は別の【シロハラ】かも知れません。
そんな事を思いながら写真を見ると何だか・・怪訝そうな顔をしているように見えますね。挨拶は「毎度!」ではなく「お久しぶりです」或いは「初めまして」が正しかったのかも知れません。
例年と違うのは紅葉だけではなく、野鳥達の渡りでも見られます。いつもの年は10月末になるとツグミやカシラダカの群れが観られ、賑やかになるのですが・・・今期は遂に大きな群れを見ないまま11月を迎えました。
それでも29日頃からツグミの姿は見られるようになり、例年よりは遅かったけどちゃんと今年もやって来てくれたとホッとして、その姿にレンズを向けました。
ツグミと相対するのが久しぶりだからでしょうか?なかなかイイ距離感が保てません。これはコミュニケーション不足が原因か?と(勝手に)思い込み、暫く群れを観察していました。
そろそろイイかな?と思ってレンズを向けるとツグミの群れは一目散に逃げていきました・・・・。呆然としているとたった1羽だけ、茂みの中に!!未だ終わってなかったと思いレンズを向けるとそこには・・・

【シロハラ】がいました。「久しぶりっ」と・・・ツグミだと思ってレンズを向けたのに、見たら【シロハラ】だったので思わず「毎度!!」とレンズ越しに発してしまいました。
でもよく考えてみると・・・【シロハラ】も渡りをしています。と言うことは・・・日頃見ていた「毎度」な【シロハラ】とこの時期にツグミの群れと一緒に過ごしていた【シロハラ】は別の【シロハラ】かも知れません。
そんな事を思いながら写真を見ると何だか・・怪訝そうな顔をしているように見えますね。挨拶は「毎度!」ではなく「お久しぶりです」或いは「初めまして」が正しかったのかも知れません。
2010年11月02日産座に用いる植物について
秋田 足利 直哉
森吉山野生鳥獣センターは10月末日を持って今期の開館期間を満了いたしました。開館期間中は多くの方々にご来館いただき誠にありがとうございました。
なお、森吉山野生鳥獣センターのある森吉山麓高原は全ての施設が今期の開館期間を終えております。一帯ではトイレも使えない状態です。もしお越しの方がおらっしゃいましたらお知りおき下さい。
さて、昨日に引き続き今期、大潟草原鳥獣保護区にて確認した【オオセッカ】に関する記事です。新鮮さはありませんがご容赦下さい。
今日は【オオセッカ】の巣に関する話です。
鳥の巣の中には『産座』と呼ばれる部分があります。大雑把に言えば、読んで字の如く、卵を産み落とす為の座になる部分です。

今期確認した【オオセッカ】の巣です。巣の中を覗いて見えるのが『産座』と呼ばれる部分だと思っていただいて大きな間違いは無いかと思います。
【オオセッカ】の巣の『産座』部分は巣のその他の部分に比べて明らかに、その外見が異なっていました。周辺はヨシの羽を積み重ねたような作りをしているのですが『産座』にはかなり細い植物が用いられているのが確認できました。
繁殖が終わった巣をよく観察すると『産座』はまるで座布団の様に巣の中に置かれていて、この部分だけ別に作ってあつらえたかのように見えました。
実際には一連の巣作りの中で行っていたはずではありますが、そう見えるほどその他の部分とは異なっていたのです。
当事務所では植生改善事業の参考としたいと考え【オオセッカ】の巣材の分析を依頼しました。巣には大潟草原内の何の植物のどの部分を使っているのか?その植物は草原内に広く分布しているのか?を調べる為です。
その調査の結果、『産座』には【チゴザサ】あるいは【クサキビ】という植物の花穂部分が使われている事が解りました。

大潟草原の特別保護地区内に自生している【チゴザサ】と【クサキビ】です。

先端の花穂部分が見にくいかも知れませんので、数株抜き取ってサンプル撮影しました。コンベックスも当てていますので大きさもお分かりになるかと思います。
この植物を撮影したのはつい先日の話ですが、【オオセッカ】が繁殖期を迎える6月頃にはこれらの植物はまだ花を付ける前で、当然ながら当年分の花穂というのは存在しません。と言うことは【オオセッカ】は昨年花を付けて枯れたものを拾い集めて『産座』として使っていると言うことになります。

6月に撮影した巣材を運ぶ【オオセッカ】ですが、咥えているのは『産座』となる花穂です。よく見ると確かに枯れているようですよね??
こんな事実も地道に観察して撮影して調べてみて、専門家の助けも頂いてようやく点と点が繋がり「そうだったのか!!」とスッキリした気持ちになります。
野鳥達はどうやって、何を使って巣を作っているのか?或いは・・・彼らが繁殖するにはどんな環境が必要なのか?逆にどんな環境があれば野鳥達の繁殖活動が行われるのか?そんな視点も必要なようです。
またまた長くなりましたが・・・以上報告でした。
なお、森吉山野生鳥獣センターのある森吉山麓高原は全ての施設が今期の開館期間を終えております。一帯ではトイレも使えない状態です。もしお越しの方がおらっしゃいましたらお知りおき下さい。
さて、昨日に引き続き今期、大潟草原鳥獣保護区にて確認した【オオセッカ】に関する記事です。新鮮さはありませんがご容赦下さい。
今日は【オオセッカ】の巣に関する話です。
鳥の巣の中には『産座』と呼ばれる部分があります。大雑把に言えば、読んで字の如く、卵を産み落とす為の座になる部分です。

今期確認した【オオセッカ】の巣です。巣の中を覗いて見えるのが『産座』と呼ばれる部分だと思っていただいて大きな間違いは無いかと思います。
【オオセッカ】の巣の『産座』部分は巣のその他の部分に比べて明らかに、その外見が異なっていました。周辺はヨシの羽を積み重ねたような作りをしているのですが『産座』にはかなり細い植物が用いられているのが確認できました。
繁殖が終わった巣をよく観察すると『産座』はまるで座布団の様に巣の中に置かれていて、この部分だけ別に作ってあつらえたかのように見えました。
実際には一連の巣作りの中で行っていたはずではありますが、そう見えるほどその他の部分とは異なっていたのです。
当事務所では植生改善事業の参考としたいと考え【オオセッカ】の巣材の分析を依頼しました。巣には大潟草原内の何の植物のどの部分を使っているのか?その植物は草原内に広く分布しているのか?を調べる為です。
その調査の結果、『産座』には【チゴザサ】あるいは【クサキビ】という植物の花穂部分が使われている事が解りました。

大潟草原の特別保護地区内に自生している【チゴザサ】と【クサキビ】です。

先端の花穂部分が見にくいかも知れませんので、数株抜き取ってサンプル撮影しました。コンベックスも当てていますので大きさもお分かりになるかと思います。
この植物を撮影したのはつい先日の話ですが、【オオセッカ】が繁殖期を迎える6月頃にはこれらの植物はまだ花を付ける前で、当然ながら当年分の花穂というのは存在しません。と言うことは【オオセッカ】は昨年花を付けて枯れたものを拾い集めて『産座』として使っていると言うことになります。

6月に撮影した巣材を運ぶ【オオセッカ】ですが、咥えているのは『産座』となる花穂です。よく見ると確かに枯れているようですよね??
こんな事実も地道に観察して撮影して調べてみて、専門家の助けも頂いてようやく点と点が繋がり「そうだったのか!!」とスッキリした気持ちになります。
野鳥達はどうやって、何を使って巣を作っているのか?或いは・・・彼らが繁殖するにはどんな環境が必要なのか?逆にどんな環境があれば野鳥達の繁殖活動が行われるのか?そんな視点も必要なようです。
またまた長くなりましたが・・・以上報告でした。


そろそろ大潟にもハクチョウの群れが飛来し始めました。「冬の使者」とされるハクチョウの群れを見る頃は寒波がやって来るんだよな~。
今日は、先日大潟草原鳥獣保護区管理棟(以下、管理棟と略す)から観察できた【ダイサギ】の採餌シーンをお伝えします。
普段から管理棟周辺の池はアオサギ、ダイサギ等が採餌のためによく利用します。しかしながら彼らは非常に警戒心が強く建物の中から観察しても直ぐに気付かれて飛び去られ、観察すら出来ない・・・なんていうこともままあります。でもこの時はいつもよりも近くで観察できたにも関わらず、私の存在を気にせず採餌を続けてくれました。
【ダイサギ】は水中をゆっくりと歩き回って餌となる魚などを探すのですが、水中に獲物を見つけると”ぐぐっ”と首を伸ばして姿勢を低くして狙いを定めて・・・目にも止まらぬスピードで獲物を捕らえます。
この時も姿勢を低くしたので「あっ獲物を見つけたな・・」と思って息を飲んでシャッターに指をかけていたのですが・・・相手は「目にも止まらぬ早さ」ですから反応の鈍い私ではいかんともしがたいので・・・でもまぁ今日は獲物を捕らえる瞬間ではなく獲物そのものに注目して書いた記事ですのでその辺は温かい心でお読み下さい。
どうやらヨシの根元に獲物を見つけたようです。忍び足で近づいて姿勢を低くしました。そしてこの後「目にも止まらぬ早さ」で魚を捕らえました。
捕らえた魚を飲み込むまでの様子を2枚載せました。結構な大物を捕らえたようです。こうして暴れる獲物を【ダイサギ】は慣れた嘴さばき(?)で暴れるのを押さえつつ、自分が飲み込みやすいように獲物の体勢を整えていきます。
そうして・・獲物を丸呑みしていくわけですが、この時必ず頭の方から飲み込みます。少ない野鳥観察年数ですが私は魚の尻尾の方から獲物を飲み込むサギを見たことがありません。
この時もやはり頭の方から【ダイサギ】の嘴に送り込まれ喉の奥へと消えていきました。
と・・・此処まではいつもの観察と変わらないのですがこの時は【ダイサギ】が飲み込んだ魚の模様がヤケに目に飛び込んできました。
その模様が解る写真をトリミングしてみました。この模様には見覚えがあります・・・。
これは【カムルチー】です。タイワンドジョウと言った方が馴染みやすい方もいるかも知れません。私などはライギョと言った方が幼少時代の記憶が甦ります。
この池は管理棟の直ぐ横にある「菱沼」と読んでいる水辺です。国指定鳥獣保護区の特別保護地区内にある水辺です。各地で外来魚駆除の取り組みがなされていますが、こんな懐のような場所にも外来魚が・・・。
ちなみに・・・今のところ特別保護地区内の水辺ではいわゆるブラックバスやブルーギルといった「特定外来生物」に指定された外来魚は確認されていません。これらが侵入するとこの【カムルチー】は勢力を奪われてしまうとも聞きますが、この水辺ではどうなんでしょうか??
特別保護地区内の水辺に外来魚の【カムルチー】が生息しているという事実。それが野鳥達の獲物になっているという事実。それを観察によって知ることとなりました。
これらの水辺にはどんな生きものが生息しているのか?調べてみる必要があるかも知れません。