秋田
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2010年12月01日コクマルガラス
秋田 足利 直哉
2010年のカレンダーも最後の一枚になりました。来月の話をする時、これまでは1枚めくって曜日などを確認していましたが・・これから暫くはちょっと手間取るかも知れませんね。
さて、今日は先日の観察会でハクガンと同じくらい、もしくはハクガン以上に参加された皆さんから様々な感想が聞かれた【コクマルガラス】を取り上げます。
皆さんはカラスってどんな色?と聞かれたら『黒』と答えますよね?『黒』はカラスの代名詞みたいなモノですものね?
皆さんはカラスってどんな鳴き声?と聞かれたら『カァー』『ガァー』のような声と答えますよね?皆さん一度は鳴き真似をしたことがあるでしょう?
【コクマルガラス】は色も鳴き声もそれらとは異なるのです。

先日の巡視では10羽の【コクマルガラス】が確認できました。内訳は淡色型5羽に暗色型5羽でしたがもしかしたらもっといたかも知れません。
この時はミヤマガラス6割、ハシボソガラス4割弱の大きな群れの中に10羽の【コクマルガラス】を確認できたのですが・・・カラスたちはなかなかジッとしてくれず数を数えるのが難しいので・・・。
この写真に写っているのは一番左のやや大きなのがミヤマガラスでその他は全て【コクマルガラス】です。もの凄く枝が混み合った所にいるので非常に解りにくい写真ですがご容赦下さい。

あまりに解りにくいのでトリミングしました。2羽の【コクマルガラス】が並んでいますが左は暗色型でパッと見、普通の黒いカラスと大差はありませんが、右は白と黒のパンダのような配色をしています。そう!【コクマルガラス】には真っ黒ではなく白と黒のパンダの様な配色の個体がいるのです。
この日記では鳴き声をお聞かせすることは出来ないのですが・・・【コクマルガラス】の鳴き声は『キュゥ~』とか『キュッ』と言ったような可愛らしい鳴き声で、周囲から聞こえる『カァー』や『ガァー』の中からでも容易に聞き取ることが出来ます。先日の観察会でも白と黒の淡色型の姿は見つけられたのですが暗色型はなかなか見つけられず、鳴き声を頼りに探しました。
観察会に参加された方々の【コクマルガラス】を見た感想は『白と黒のカラスがいるなんて思いもしなかった。』『鳴き声が鳥じゃないみたいに可愛いよね』といった声が多かったです。
ガンや猛禽に比べて注目度が低かったカラス達、とりわけ【コクマルガラス】の認知度は低かったのですがこの観察会でがっちり心を掴んでしまったようです。皆さんも一度、姿を見て鳴き声を聞いたら虜になること間違いなしですよ^^v
さて、今日は先日の観察会でハクガンと同じくらい、もしくはハクガン以上に参加された皆さんから様々な感想が聞かれた【コクマルガラス】を取り上げます。
皆さんはカラスってどんな色?と聞かれたら『黒』と答えますよね?『黒』はカラスの代名詞みたいなモノですものね?
皆さんはカラスってどんな鳴き声?と聞かれたら『カァー』『ガァー』のような声と答えますよね?皆さん一度は鳴き真似をしたことがあるでしょう?
【コクマルガラス】は色も鳴き声もそれらとは異なるのです。

先日の巡視では10羽の【コクマルガラス】が確認できました。内訳は淡色型5羽に暗色型5羽でしたがもしかしたらもっといたかも知れません。
この時はミヤマガラス6割、ハシボソガラス4割弱の大きな群れの中に10羽の【コクマルガラス】を確認できたのですが・・・カラスたちはなかなかジッとしてくれず数を数えるのが難しいので・・・。
この写真に写っているのは一番左のやや大きなのがミヤマガラスでその他は全て【コクマルガラス】です。もの凄く枝が混み合った所にいるので非常に解りにくい写真ですがご容赦下さい。

あまりに解りにくいのでトリミングしました。2羽の【コクマルガラス】が並んでいますが左は暗色型でパッと見、普通の黒いカラスと大差はありませんが、右は白と黒のパンダのような配色をしています。そう!【コクマルガラス】には真っ黒ではなく白と黒のパンダの様な配色の個体がいるのです。
この日記では鳴き声をお聞かせすることは出来ないのですが・・・【コクマルガラス】の鳴き声は『キュゥ~』とか『キュッ』と言ったような可愛らしい鳴き声で、周囲から聞こえる『カァー』や『ガァー』の中からでも容易に聞き取ることが出来ます。先日の観察会でも白と黒の淡色型の姿は見つけられたのですが暗色型はなかなか見つけられず、鳴き声を頼りに探しました。
観察会に参加された方々の【コクマルガラス】を見た感想は『白と黒のカラスがいるなんて思いもしなかった。』『鳴き声が鳥じゃないみたいに可愛いよね』といった声が多かったです。
ガンや猛禽に比べて注目度が低かったカラス達、とりわけ【コクマルガラス】の認知度は低かったのですがこの観察会でがっちり心を掴んでしまったようです。皆さんも一度、姿を見て鳴き声を聞いたら虜になること間違いなしですよ^^v
2010年11月30日【実施報告】野鳥観察会『大潟草原の渡り鳥』
秋田 足利 直哉
今日の秋田市内はこんなに強く降らなくても良いのに・・・と思うほどの激しい雨が降っています。更には雨が少々白っぽくなってきました。明日の朝には白い景色が広がっているかも知れません。
さて、先日の日曜日も時折激しい雨が降っていましたが、そんな中、大潟草原鳥獣保護区とその周辺に於いて野鳥観察会を実施しましたのでご報告します。
観察会のタイトルをもう少々工夫した方が良いのではないか?とのご指摘をもっともな意見だなと思いながら実施した野鳥観察会ですが、お目当てはこの時期大挙してやって来るガン達です。そして大潟には毎年ヒシクイやマガンに混じってハクガンやシジュウカラガン達もやってきます。そのガン達に逢えるかどうか?毎年ヤキモキしてこの日を迎えるのですが今期はちょっと開催を送らせて実施しました。
と言うのも・・・毎年やって来てくれるハクガンやシジュウカラガンですが毎年11月の第3週の日曜日に開催していた観察会が近くなってもなかなか飛来せずかなり気をもみます。そこで今年はもう1週送らせてきっとこの時期にはハクガンやシジュウカラガンが見られるだろうとの目論みがあったからです。
今回の野鳥観察会には22名の方に参加していただきました。実はもう少し多めにお申し込みいただいていたのですが時節柄でしょうか?お風邪を召された方もいらっしゃったようで・・・それでも遠方からご参加下さった方もいて皆さんの期待が伝わってくるようでした。
肝心のハクガン、シジュウカラガンですが、観察会の前には既に飛来していました。しかもここ数年で最高の羽数が確認できています。私も何度か観察しましたがいつ見てもハクガンの美しさ、シジュウカラガンの愛らしさには心を奪われます。この日も参加していただいた皆さんにハクガンの群れを観察していただくことが出来ました。
観察中は皆さん感激したようで・・・『こんなにたくさんのハクガンが見られるなんて!』『初めて見たけどこんな綺麗なガンがいるんですね』などと口々に感想が漏れます。これには講師に方々も私たち事務所スタッフも喜びがこみ上げてきました。

遙か遠くにハクガンの群れを見つけました。一度他の場所で空振りに終わっていたので喜びも数割り増し??

双眼鏡やスコープを覗いていても嬉しそうな表情に感じられるから不思議です。

野鳥を観察してご家族やご夫婦で色々と会話されている様子は何だかとても暖かな光景に見えます。
この写真でもお分かりのように当日はとても寒い日でしたが、肝心の野鳥観察の時は雨も止んだり小止みになったりと皆さんの日頃の行いの良さに助けられながら進行することが出来ました。日頃の行いは天候だかではなく鳥運にも影響し、27種類の野鳥を観察することが出来ました。
ご参加下さった皆さんありがとうございました。どうかお風邪など召されませんようご自愛下さい。そしてこの次の観察会も是非ご参加下さい。講師を務めて下さった日本野鳥の会あきたの2氏にも感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
なお、この日の模様は11月29日付の朝日新聞マイタウンのコーナーにも記事が掲載されております。そちらも併せてご覧下さい。
最後にこの日観察した野鳥を列記します。カワウ・カイツブリ・ハジロカイツブリ・カンムリカイツブリ・アオサギ・ダイサギ・トビ・ノスリ・ハヤブサ・オオハクチョウ・コハクチョウ・マガン・ヒシクイ・ハクガン・マガモ・カルガモ・コガモ・オナガガモ・ハシビロガモ・スズガモ・ミコアイサ・オオバン・オオジュリン・スズメ・ハシボソガラス・ミヤマガラス・コクマルガラスの27種。
さて、先日の日曜日も時折激しい雨が降っていましたが、そんな中、大潟草原鳥獣保護区とその周辺に於いて野鳥観察会を実施しましたのでご報告します。
観察会のタイトルをもう少々工夫した方が良いのではないか?とのご指摘をもっともな意見だなと思いながら実施した野鳥観察会ですが、お目当てはこの時期大挙してやって来るガン達です。そして大潟には毎年ヒシクイやマガンに混じってハクガンやシジュウカラガン達もやってきます。そのガン達に逢えるかどうか?毎年ヤキモキしてこの日を迎えるのですが今期はちょっと開催を送らせて実施しました。
と言うのも・・・毎年やって来てくれるハクガンやシジュウカラガンですが毎年11月の第3週の日曜日に開催していた観察会が近くなってもなかなか飛来せずかなり気をもみます。そこで今年はもう1週送らせてきっとこの時期にはハクガンやシジュウカラガンが見られるだろうとの目論みがあったからです。
今回の野鳥観察会には22名の方に参加していただきました。実はもう少し多めにお申し込みいただいていたのですが時節柄でしょうか?お風邪を召された方もいらっしゃったようで・・・それでも遠方からご参加下さった方もいて皆さんの期待が伝わってくるようでした。
肝心のハクガン、シジュウカラガンですが、観察会の前には既に飛来していました。しかもここ数年で最高の羽数が確認できています。私も何度か観察しましたがいつ見てもハクガンの美しさ、シジュウカラガンの愛らしさには心を奪われます。この日も参加していただいた皆さんにハクガンの群れを観察していただくことが出来ました。
観察中は皆さん感激したようで・・・『こんなにたくさんのハクガンが見られるなんて!』『初めて見たけどこんな綺麗なガンがいるんですね』などと口々に感想が漏れます。これには講師に方々も私たち事務所スタッフも喜びがこみ上げてきました。

遙か遠くにハクガンの群れを見つけました。一度他の場所で空振りに終わっていたので喜びも数割り増し??

双眼鏡やスコープを覗いていても嬉しそうな表情に感じられるから不思議です。

野鳥を観察してご家族やご夫婦で色々と会話されている様子は何だかとても暖かな光景に見えます。
この写真でもお分かりのように当日はとても寒い日でしたが、肝心の野鳥観察の時は雨も止んだり小止みになったりと皆さんの日頃の行いの良さに助けられながら進行することが出来ました。日頃の行いは天候だかではなく鳥運にも影響し、27種類の野鳥を観察することが出来ました。
ご参加下さった皆さんありがとうございました。どうかお風邪など召されませんようご自愛下さい。そしてこの次の観察会も是非ご参加下さい。講師を務めて下さった日本野鳥の会あきたの2氏にも感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
なお、この日の模様は11月29日付の朝日新聞マイタウンのコーナーにも記事が掲載されております。そちらも併せてご覧下さい。
最後にこの日観察した野鳥を列記します。カワウ・カイツブリ・ハジロカイツブリ・カンムリカイツブリ・アオサギ・ダイサギ・トビ・ノスリ・ハヤブサ・オオハクチョウ・コハクチョウ・マガン・ヒシクイ・ハクガン・マガモ・カルガモ・コガモ・オナガガモ・ハシビロガモ・スズガモ・ミコアイサ・オオバン・オオジュリン・スズメ・ハシボソガラス・ミヤマガラス・コクマルガラスの27種。
2010年11月29日カワウの群れ
秋田 足利 直哉
いよいよ本格的な冬がやってきたようです。しかしこの時期北国に住む私たちでもまだ寒さに体が慣れず・・・1年で最も寒さがこたえる時期です。手がかじかみ足先が冷え・・・頬がしもやけ状態で野外で過ごすのはキツイです。
さて、今日は西部承水路で観察した【カワウ】の群れを取り上げました。大潟ではこの時期になると決まって【カワウ】の群れが見られます。【カワウ】と言えば1年中観察可能な「留鳥」といったイメージをお持ちの方も多いかと思いますが大潟では「冬鳥」なんです。
冬にやってくる水辺の鳥と言えばハクチョウ、ガン、カモの群れを思い浮かべますが【カワウ】の群れが水辺にいる時はそれらの群れとはちょっと異なる印象を受けます。
例えば先日観察したミコアイサの群れではリーダーと思しき個体が潜水するとその他の個体も一斉に潜水し、水面に戻ってくる時には潜水前と同じような位置関係で居る事が多いように感じます。またハジロカイツブリの群れでは一見バラバラな行動をしているように見えて実は潜る時にはみんな一緒に潜り勝手な行動をするような個体は見られません。
では・・・【カワウ】の群れはどうなのか?と言うと・

西部承水路を北進していた【カワウ】の群れです。ハクチョウ、ガン、カモの群れはリーダーと思しき個体が居てそれが周囲を警戒しつつ採餌したり、休憩したりと群れの中での役割のようなものが見えたりもしますが、【カワウ】の群れにはそのような役割が(私には)見えません。というのは・・・

こうして潜水をして餌を捕らえようとする個体があるかと思えば、そのまま泳ぎ続ける個体もいます。かと思えば逆方向に潜水する個体も言えば、逆方向に泳ぎ出す個体も見かけます。

そうして群れがバラけそうになると・・・後れをとった個体達が飛んで来て群れに合流します。何ともバラバラなその動きを観察していると、好奇心旺盛な子供達があちこちで道草しながら集団登校する様子と重なり、何だか親近感を覚えます^^
実際には群れの中に成鳥もいれば幼鳥もいるので全てが「好奇心旺盛な子供達」では無いのですが、成鳥の中にも道草を積極的にする個体もいてバラバラな感じという印象です。
こうして「群れ」という視点での観察もなかなか面白いモノです。同じガンでもヒシクイとハクガンでは許容できる距離が違うようにも感じますし、同じ潜水ガモのカワアイサとミコアイサでもその行動に差違を感じることがあります。皆さんも「群れ」という視点での観察をしてみて下さい。きっとその種毎の特長のようなモノが発見できますよ。
さて、今日は西部承水路で観察した【カワウ】の群れを取り上げました。大潟ではこの時期になると決まって【カワウ】の群れが見られます。【カワウ】と言えば1年中観察可能な「留鳥」といったイメージをお持ちの方も多いかと思いますが大潟では「冬鳥」なんです。
冬にやってくる水辺の鳥と言えばハクチョウ、ガン、カモの群れを思い浮かべますが【カワウ】の群れが水辺にいる時はそれらの群れとはちょっと異なる印象を受けます。
例えば先日観察したミコアイサの群れではリーダーと思しき個体が潜水するとその他の個体も一斉に潜水し、水面に戻ってくる時には潜水前と同じような位置関係で居る事が多いように感じます。またハジロカイツブリの群れでは一見バラバラな行動をしているように見えて実は潜る時にはみんな一緒に潜り勝手な行動をするような個体は見られません。
では・・・【カワウ】の群れはどうなのか?と言うと・

西部承水路を北進していた【カワウ】の群れです。ハクチョウ、ガン、カモの群れはリーダーと思しき個体が居てそれが周囲を警戒しつつ採餌したり、休憩したりと群れの中での役割のようなものが見えたりもしますが、【カワウ】の群れにはそのような役割が(私には)見えません。というのは・・・

こうして潜水をして餌を捕らえようとする個体があるかと思えば、そのまま泳ぎ続ける個体もいます。かと思えば逆方向に潜水する個体も言えば、逆方向に泳ぎ出す個体も見かけます。

そうして群れがバラけそうになると・・・後れをとった個体達が飛んで来て群れに合流します。何ともバラバラなその動きを観察していると、好奇心旺盛な子供達があちこちで道草しながら集団登校する様子と重なり、何だか親近感を覚えます^^
実際には群れの中に成鳥もいれば幼鳥もいるので全てが「好奇心旺盛な子供達」では無いのですが、成鳥の中にも道草を積極的にする個体もいてバラバラな感じという印象です。
こうして「群れ」という視点での観察もなかなか面白いモノです。同じガンでもヒシクイとハクガンでは許容できる距離が違うようにも感じますし、同じ潜水ガモのカワアイサとミコアイサでもその行動に差違を感じることがあります。皆さんも「群れ」という視点での観察をしてみて下さい。きっとその種毎の特長のようなモノが発見できますよ。
2010年11月26日ウソの群れ
秋田 足利 直哉
市街地の木々の紅葉もそろそろ終わり。公園などの植木は雪吊りや雪囲いが施されて来たる冬への備えを終えています。天気予報では来週辺りから雪マークがチラホラと・・・そろそろ冬将軍がやってくるのかな?
冬になって人気が無くなったエリアは動物や野鳥達が活動するエリアへと変わる様子を見ると「道路が通る前は此処も森の一部で動物や野鳥が生息して居た場所なんだろうな」なんて思うこともありますが、野鳥に限ってみると意外にも道路のような開けた環境は彼らの生活の場になっているから不思議です。採餌場であったり、水溜まりで水浴びしたり・・・。また同じ環境が連続するよりも道路などがあって植生に大きなギャップがある場所を好むように感じることもあります。
何だか難しい話しになってしまいそうですが・・・今、私が言いたいのはこの時期、車が通らず人も通らない道路は絶好の野鳥観察ポイントになっているということ。
今日の日記も人通り、車通りが無くなった道路で見つけた【ウソ】の群れの話しです。
この場所はカラ類やヒワ類などの小鳥がよく観察される場所で、通るときにはいつも何が見られるか?と楽しみに通る場所なんですがこの日は20羽ほどの【ウソ】の群れがいました。
彼らは車が通ると近くの茂みや暗い杉林の中へと逃げ込むのですが、じっと待っていると直ぐに餌を食べにやってきます。彼らのお目当てはツルアジサイの種。短い嘴でムシャムシャと食べる様子に思わず顔がほころびます。
群れの行動を観察していると一羽一羽に性格の違い見たいのものを感じます。臆病でなかなか目につく場所に出てこない個体、警戒しているものの餌はしっかりと食べる個体、さほど警戒せずに食べるのに夢中な個体と様々。食事スタイルもそれに応じてじっくりと腰を据えて食べる個体、ちょろちょろと移動を繰り返しながら食べる個体、食べている時間よりもキョロキョロと周囲を伺う時間の方が長い個体と様々です。
当然ながらレンズを向けるのは腰を据えて食べている個体に集中します。事務所に戻って確認すると相対的にメス♀の方がたくさん写真がありました。でもやっぱり羽の色が綺麗なオス♂を狙いたくはなりますよね^^。ということで3羽の【ウソ】の食事の様子をお届けします。

オス♂成鳥です。

まだ幼羽が残る今年生まれたオス♂第1回冬羽です。

メス♀成鳥です。
周囲を見るとまだまだたくさんのツルアジサイが種を付けてたくさん残っているようでした。全てを【ウソ】が食べるわけではないかも知れませんが、これだけ豊富な食糧があればこの場所で暫く観察できるかも知れません。ただし道路に車を止めての観察は周囲に注意して通行の邪魔にならないようにしましょう!!いくら人通り、車通りが少なくなっても道路ですから・・・ちなみにこの場所には路側帯があって観察には最適です。此処のように野鳥も見られて車も安全に止められる場所を見つけて、じっくりと野鳥観察をしてみるのも良いんじゃないですか??
冬になって人気が無くなったエリアは動物や野鳥達が活動するエリアへと変わる様子を見ると「道路が通る前は此処も森の一部で動物や野鳥が生息して居た場所なんだろうな」なんて思うこともありますが、野鳥に限ってみると意外にも道路のような開けた環境は彼らの生活の場になっているから不思議です。採餌場であったり、水溜まりで水浴びしたり・・・。また同じ環境が連続するよりも道路などがあって植生に大きなギャップがある場所を好むように感じることもあります。
何だか難しい話しになってしまいそうですが・・・今、私が言いたいのはこの時期、車が通らず人も通らない道路は絶好の野鳥観察ポイントになっているということ。
今日の日記も人通り、車通りが無くなった道路で見つけた【ウソ】の群れの話しです。
この場所はカラ類やヒワ類などの小鳥がよく観察される場所で、通るときにはいつも何が見られるか?と楽しみに通る場所なんですがこの日は20羽ほどの【ウソ】の群れがいました。
彼らは車が通ると近くの茂みや暗い杉林の中へと逃げ込むのですが、じっと待っていると直ぐに餌を食べにやってきます。彼らのお目当てはツルアジサイの種。短い嘴でムシャムシャと食べる様子に思わず顔がほころびます。
群れの行動を観察していると一羽一羽に性格の違い見たいのものを感じます。臆病でなかなか目につく場所に出てこない個体、警戒しているものの餌はしっかりと食べる個体、さほど警戒せずに食べるのに夢中な個体と様々。食事スタイルもそれに応じてじっくりと腰を据えて食べる個体、ちょろちょろと移動を繰り返しながら食べる個体、食べている時間よりもキョロキョロと周囲を伺う時間の方が長い個体と様々です。
当然ながらレンズを向けるのは腰を据えて食べている個体に集中します。事務所に戻って確認すると相対的にメス♀の方がたくさん写真がありました。でもやっぱり羽の色が綺麗なオス♂を狙いたくはなりますよね^^。ということで3羽の【ウソ】の食事の様子をお届けします。

オス♂成鳥です。

まだ幼羽が残る今年生まれたオス♂第1回冬羽です。

メス♀成鳥です。
周囲を見るとまだまだたくさんのツルアジサイが種を付けてたくさん残っているようでした。全てを【ウソ】が食べるわけではないかも知れませんが、これだけ豊富な食糧があればこの場所で暫く観察できるかも知れません。ただし道路に車を止めての観察は周囲に注意して通行の邪魔にならないようにしましょう!!いくら人通り、車通りが少なくなっても道路ですから・・・ちなみにこの場所には路側帯があって観察には最適です。此処のように野鳥も見られて車も安全に止められる場所を見つけて、じっくりと野鳥観察をしてみるのも良いんじゃないですか??
2010年11月25日腹掻き
秋田 足利 直哉
クリスマスまで1ヶ月。街の中にはクリスマスツリーやイルミネーションが見られるようになってきました。その前を通る度にちょっと温かい気持ちになるから不思議です。
さて、昨日の問題は皆さん解けましたでしょうか?簡単でしたか?それとも意外に苦戦しましたか??
不正解だった人のためにもう1問いってみましょうか?
とある水辺に【スズガモ】の群れがいました。それぞれ採餌したり、休憩したり、羽繕いしたり・・・。
その羽繕いしている1羽の【スズガモ】に注目した観察から問題です。

一連の背中や肩を入念に掻いていたこの【スズガモ】、いよいよお腹を掻く番になったようです。体を半身に捩って足でバランスをとりながら腹掻きをしていました。

すると・・・今度は伸び上がりました。さて、この後この【スズガモ】はどうしたでしょうか?
なんか簡単そうですよね?タイトルが『腹掻き』ですからね・・・皆さん「腹を掻いたんでしょ?」とお答えになりそうですね??
はい。では答えを見てみましょう!!!

これが正解。
『伸び上がった状態のまま腹を掻いた。』です。
でもこれだけじゃちょっとつまらないですよね??実はもう一コマ続があるんですよ。
それがこちら!!

伸び上がって思う存分腹掻きが出来たからでしょうか?とても気持ちよさそうに『んんっっっっ』ってな感じでノビをしました。
さて、昨日の問題は皆さん解けましたでしょうか?簡単でしたか?それとも意外に苦戦しましたか??
不正解だった人のためにもう1問いってみましょうか?
とある水辺に【スズガモ】の群れがいました。それぞれ採餌したり、休憩したり、羽繕いしたり・・・。
その羽繕いしている1羽の【スズガモ】に注目した観察から問題です。

一連の背中や肩を入念に掻いていたこの【スズガモ】、いよいよお腹を掻く番になったようです。体を半身に捩って足でバランスをとりながら腹掻きをしていました。

すると・・・今度は伸び上がりました。さて、この後この【スズガモ】はどうしたでしょうか?
なんか簡単そうですよね?タイトルが『腹掻き』ですからね・・・皆さん「腹を掻いたんでしょ?」とお答えになりそうですね??
はい。では答えを見てみましょう!!!

これが正解。
『伸び上がった状態のまま腹を掻いた。』です。
でもこれだけじゃちょっとつまらないですよね??実はもう一コマ続があるんですよ。
それがこちら!!

伸び上がって思う存分腹掻きが出来たからでしょうか?とても気持ちよさそうに『んんっっっっ』ってな感じでノビをしました。
2010年11月24日この体勢は・・・
秋田 足利 直哉
11月も残り一週間となりました。24節季の小雪も過ぎましたからいつ雪が降ってもおかしくないのですが・・・一部の標高の高い山以外はすっかり雪が無くなっていますね?とは言え!!備えは万全にいきたいものです。
さて・・・突然ですが、問題です。
先ずはこの写真をご覧下さい。先日確認した【ミコアイサ】の群れを撮影した写真ですが、飛んでいるにしてはどこか不自然な体勢です。
ではこの【ミコアイサ】の群れはこの後どうしたでしょうか?(←簡単すぎるだろ?というツッコミが聞こえそう・・・)

右側手前の個体がヒントになりそうです!!
もうお分かりですかね??
では、答えを見てみましょう。
先ずは上の写真からちょっと時間を戻してみましょう。

これが数コマ前の写真ですがよくみる”飛翔中”の【ミコアイサ】です。
この後・・・

こうなって・・・次に一番上の写真を挟んで、次は・・・

こうなります。着水ですね。
では答えです。
【ミコアイサ】の群れは(着水するために体を起こし、翼を使って減速し)着水体勢に入った。
この様な回答であれば正解です。
【ミコアイサ】達は飛翔中ほぼ水平だった翼を立てて減速し、そこから体を起こして更に抵抗を大きくしながら減速、下降して着水する一連の動きが見て取れました。
こうした動きはフィールドでは日常的に見ていて「おっ降りるな!」とピンと来る動きではありますが写真で切り取ってみると「こんな動きをしながら減速していたのか!!」とハッキリと見ることが出来ます。この様な”動き”や”体の使い方”にもその野鳥の種類毎に特長があって面白いものです。皆さんも野鳥観察をするときにはその姿だたでなく、動きにも注目してみて下さい。きっと面白い発見があるはずです!!
さて・・・突然ですが、問題です。
先ずはこの写真をご覧下さい。先日確認した【ミコアイサ】の群れを撮影した写真ですが、飛んでいるにしてはどこか不自然な体勢です。
ではこの【ミコアイサ】の群れはこの後どうしたでしょうか?(←簡単すぎるだろ?というツッコミが聞こえそう・・・)

右側手前の個体がヒントになりそうです!!
もうお分かりですかね??
では、答えを見てみましょう。
先ずは上の写真からちょっと時間を戻してみましょう。

これが数コマ前の写真ですがよくみる”飛翔中”の【ミコアイサ】です。
この後・・・

こうなって・・・次に一番上の写真を挟んで、次は・・・

こうなります。着水ですね。
では答えです。
【ミコアイサ】の群れは(着水するために体を起こし、翼を使って減速し)着水体勢に入った。
この様な回答であれば正解です。
【ミコアイサ】達は飛翔中ほぼ水平だった翼を立てて減速し、そこから体を起こして更に抵抗を大きくしながら減速、下降して着水する一連の動きが見て取れました。
こうした動きはフィールドでは日常的に見ていて「おっ降りるな!」とピンと来る動きではありますが写真で切り取ってみると「こんな動きをしながら減速していたのか!!」とハッキリと見ることが出来ます。この様な”動き”や”体の使い方”にもその野鳥の種類毎に特長があって面白いものです。皆さんも野鳥観察をするときにはその姿だたでなく、動きにも注目してみて下さい。きっと面白い発見があるはずです!!
2010年11月19日ひっそりと立つマンダの巨木
秋田 足利 直哉
冬が近づき日に日に辺りの景色が移りゆく頃のよく晴れた朝は空気が澄んでいて遠くまで見渡せ、寒さの中にもキリリとした心地良い感覚を覚えて元気が出ませんか?今朝の秋田市内はそんな朝でした。
さて昨日に引き続き”巨木”の話です。
何度も言うようですが・・・私の中でパワースポットと言えば”巨木”と即答するほど大きな力を分けて貰える存在だと思っています。
昨日は簡単には行けない巨木を取り上げたので今日はシーズン中であれば誰でも行ける巨木をご紹介します。

これが今日取り上げる【マンダ】の巨木です。【マンダ】とはシナノキの仲間の地方名です。

この木には思い出がありまして・・・
地元でガイドをされている大先輩とこんな話をしました。
大先輩:「クマゲラ保護センターから上に上がる歩道沿いにある大木知ってるか?」
私:「はい。あの左に曲がってちょっと行った所にある木ですよね?」
大先輩:「じゃあ、あれ何の木か知ってるか?」
私:「はい【マンダ】の木ですからシナノキですよね?」
大先輩:「う~ん・・・それでは50点だな!!」
私:「?????」
とこんな会話を今でも鮮明に覚えています。50点と云われたのは地方名の【マンダ】は正解だけど標準和名の「シナノキ」が不正解だったというわけです。そう言われてからその場所に足を運んで丹念に葉や茎などを観察しましたが遂に結論が出ず・・・。樹木に詳しい仲間に現地に来てもらって先の話をしました。
すると・・・ルーペを使ったりして入念に葉を見て「これは【オオバボダイジュ】じゃない?」と言ったのです。
確かに自分で調べた時も何かに「よく似ているので識別が難しい・・」といったようなことが書いてありました。でも仲間に教えて貰ってとってもスッキリした事も思い出します。
それ以来・・・”菩提樹に抱かれて”過ごす時間が多くなりました。弁当を食べたり、野鳥を整理したり、別に此処でなくても良いのですが何か惹かれるモノがあって時々足を運んでいました。今はこうして雪景色に変わっていますが新緑から深緑、そして紅葉、雪景色と何度この懐へ足を運んだ物か・・・
ちなみにこの【マンダ】【オオバボダイジュ】の巨木はネイチャートレイルと呼んでいる歩道沿いにあって気軽に行くことが出来ます。人気のコースからはそれた道なので静かな時間を過ごすことが出来ますが、伸ばす足もほんの僅かで辿り着くことが出来ます。
個人的には「今度行くときは本を一冊持って行こう」と決めています。皆さんも機会がありましたら是非この巨木まで足を伸ばしてみて下さい。
一応、夏のある日の【マンダ】【オオバボダイジュ】も載せておきます。これを見て「なんか良さそう!」とか「行ってみようかな?」なんて思って下さる方がいたら幸いです。

さて昨日に引き続き”巨木”の話です。
何度も言うようですが・・・私の中でパワースポットと言えば”巨木”と即答するほど大きな力を分けて貰える存在だと思っています。
昨日は簡単には行けない巨木を取り上げたので今日はシーズン中であれば誰でも行ける巨木をご紹介します。

これが今日取り上げる【マンダ】の巨木です。【マンダ】とはシナノキの仲間の地方名です。

この木には思い出がありまして・・・
地元でガイドをされている大先輩とこんな話をしました。
大先輩:「クマゲラ保護センターから上に上がる歩道沿いにある大木知ってるか?」
私:「はい。あの左に曲がってちょっと行った所にある木ですよね?」
大先輩:「じゃあ、あれ何の木か知ってるか?」
私:「はい【マンダ】の木ですからシナノキですよね?」
大先輩:「う~ん・・・それでは50点だな!!」
私:「?????」
とこんな会話を今でも鮮明に覚えています。50点と云われたのは地方名の【マンダ】は正解だけど標準和名の「シナノキ」が不正解だったというわけです。そう言われてからその場所に足を運んで丹念に葉や茎などを観察しましたが遂に結論が出ず・・・。樹木に詳しい仲間に現地に来てもらって先の話をしました。
すると・・・ルーペを使ったりして入念に葉を見て「これは【オオバボダイジュ】じゃない?」と言ったのです。
確かに自分で調べた時も何かに「よく似ているので識別が難しい・・」といったようなことが書いてありました。でも仲間に教えて貰ってとってもスッキリした事も思い出します。
それ以来・・・”菩提樹に抱かれて”過ごす時間が多くなりました。弁当を食べたり、野鳥を整理したり、別に此処でなくても良いのですが何か惹かれるモノがあって時々足を運んでいました。今はこうして雪景色に変わっていますが新緑から深緑、そして紅葉、雪景色と何度この懐へ足を運んだ物か・・・
ちなみにこの【マンダ】【オオバボダイジュ】の巨木はネイチャートレイルと呼んでいる歩道沿いにあって気軽に行くことが出来ます。人気のコースからはそれた道なので静かな時間を過ごすことが出来ますが、伸ばす足もほんの僅かで辿り着くことが出来ます。
個人的には「今度行くときは本を一冊持って行こう」と決めています。皆さんも機会がありましたら是非この巨木まで足を伸ばしてみて下さい。
一応、夏のある日の【マンダ】【オオバボダイジュ】も載せておきます。これを見て「なんか良さそう!」とか「行ってみようかな?」なんて思って下さる方がいたら幸いです。

2010年11月18日板状根のミズナラ巨木
秋田 足利 直哉
いつもこの日記をご覧頂いている方から「これから鳥の話題が増えるのを期待しています。」と言って頂いたのに今日は野鳥の話題ではなく・・・もうすぐ行く事が出来なくなる森吉の話題を。
実はこの巨木ネタはいつか書こうと思いつつ他に良いネタがあったので後回しにしていてここまで取り上げずに来てしまったものです。森吉にもいくつかの「巨木」が存在します。天然記念物に指定されている桃洞杉の巨木はこれまでにご紹介していますが、今日は雪があるこの時期にしか行けない(本当は”行かない”が正しいけど・・)【ミズナラ】の巨木を取り上げます。
森吉で活動するガイド達が『ミズナラの巨木に行ったことある?』と言っているのを聞いたことがありますが、その時は今日取り上げる板状根の【ミズナラ】の事を云う方もあれば某登山道脇の【ミズナラ】を云う方もありました。つまり・・・地元のガイドでもみんなが知るわけではない正に『知る人ぞ知る巨木』です。

これがその【ミズナラ】の巨木です。訳あってここに行く時は一人か少人数でしか行きません。なので正確に直径を測ったり数人で樹木を囲んだりしたことがないですが・・・少なくともこの森吉で他を圧倒するサイズであることは間違いありません。

これはやや離れた位置から撮影したものです。解りにくいかも知れませんので赤い矢印を付けています。
どうです?周囲の木々が細く見えてしまいますよね?枝振りと云い、その存在感と云い圧巻です。

しかもこの【ミズナラ】はただ大きく、太く、存在感があるだけではなくその根元の板状根も見事なものです。
板状根とは読んで字の如く、まるで板材を立てた様な形になっている根のことで、この【ミズナラ】の場合、最も高さのある部分では私の足では跨ぎきれません(←単に足が短いだけじゃないのか?というツッコミが聞こえそう・・・)。もし数人で手を繋いでこの【ミズナラ】の幹を一周しようと思ってもこの板状根が邪魔をして取り囲む事は出来ないでしょう。
私も1年ぶりにこの【ミズナラ】に会いに行って来ましたがやはりその存在感は圧倒的。板状根にもたれかかって一時を過ごしましたがその居心地の良さたるや・・・板状根のうねりが丁度良い具合なんです^^。
いつか「このミズナラの胸高直径を図ろう」と思いながら結局図ることなく過ごしてしまいました。正確な計測等は他の誰かにお任せしたいと思いますが・・・気になるな~。きっとビックリするような数値なんだろうな?【ミズナラ】の巨木ランキングが変わるかもな~。
東北各地には○○の巨木と云われる樹木がたくさん存在しますし、それ自体がハイキングの目的地となっている例も少なくはありません。それはそれだけ巨木に魅せられている人が多いと云うこと。私が知る限りでもいくつかの巨木が浮かびます。仲間のアクティブレンジャーの所管地内にもいくつかの巨木が存在します(きっといつかそのネタで日記を書いてくれるかも知れませんね・・)。
近頃は「パワースポット」という言葉をよく耳にするようになりました。その種類も色々で様々なパワーを秘めた場所があるようですが私がオススメするパワースポットは『巨木』です。間違いなくもの凄いパワーを持っている圧倒的な存在ですから・・・。
しかし残念ながらこの板状根の【ミズナラ】について場所をお教えすることは出来ません。どうしても!!と興味のある方は地元のガイドさんに聞いてみて下さい。ただし全員が知っているとは限りませんので悪しからず。
実はこの巨木ネタはいつか書こうと思いつつ他に良いネタがあったので後回しにしていてここまで取り上げずに来てしまったものです。森吉にもいくつかの「巨木」が存在します。天然記念物に指定されている桃洞杉の巨木はこれまでにご紹介していますが、今日は雪があるこの時期にしか行けない(本当は”行かない”が正しいけど・・)【ミズナラ】の巨木を取り上げます。
森吉で活動するガイド達が『ミズナラの巨木に行ったことある?』と言っているのを聞いたことがありますが、その時は今日取り上げる板状根の【ミズナラ】の事を云う方もあれば某登山道脇の【ミズナラ】を云う方もありました。つまり・・・地元のガイドでもみんなが知るわけではない正に『知る人ぞ知る巨木』です。

これがその【ミズナラ】の巨木です。訳あってここに行く時は一人か少人数でしか行きません。なので正確に直径を測ったり数人で樹木を囲んだりしたことがないですが・・・少なくともこの森吉で他を圧倒するサイズであることは間違いありません。

これはやや離れた位置から撮影したものです。解りにくいかも知れませんので赤い矢印を付けています。
どうです?周囲の木々が細く見えてしまいますよね?枝振りと云い、その存在感と云い圧巻です。

しかもこの【ミズナラ】はただ大きく、太く、存在感があるだけではなくその根元の板状根も見事なものです。
板状根とは読んで字の如く、まるで板材を立てた様な形になっている根のことで、この【ミズナラ】の場合、最も高さのある部分では私の足では跨ぎきれません(←単に足が短いだけじゃないのか?というツッコミが聞こえそう・・・)。もし数人で手を繋いでこの【ミズナラ】の幹を一周しようと思ってもこの板状根が邪魔をして取り囲む事は出来ないでしょう。
私も1年ぶりにこの【ミズナラ】に会いに行って来ましたがやはりその存在感は圧倒的。板状根にもたれかかって一時を過ごしましたがその居心地の良さたるや・・・板状根のうねりが丁度良い具合なんです^^。
いつか「このミズナラの胸高直径を図ろう」と思いながら結局図ることなく過ごしてしまいました。正確な計測等は他の誰かにお任せしたいと思いますが・・・気になるな~。きっとビックリするような数値なんだろうな?【ミズナラ】の巨木ランキングが変わるかもな~。
東北各地には○○の巨木と云われる樹木がたくさん存在しますし、それ自体がハイキングの目的地となっている例も少なくはありません。それはそれだけ巨木に魅せられている人が多いと云うこと。私が知る限りでもいくつかの巨木が浮かびます。仲間のアクティブレンジャーの所管地内にもいくつかの巨木が存在します(きっといつかそのネタで日記を書いてくれるかも知れませんね・・)。
近頃は「パワースポット」という言葉をよく耳にするようになりました。その種類も色々で様々なパワーを秘めた場所があるようですが私がオススメするパワースポットは『巨木』です。間違いなくもの凄いパワーを持っている圧倒的な存在ですから・・・。
しかし残念ながらこの板状根の【ミズナラ】について場所をお教えすることは出来ません。どうしても!!と興味のある方は地元のガイドさんに聞いてみて下さい。ただし全員が知っているとは限りませんので悪しからず。
2010年11月17日カラスの群れ
秋田 足利 直哉
今日は冬のキリッと寒い朝に始まり好天に恵まれた秋田市内です。こんな天気の日は外に出ないと損をした気すらします。各地のアクティブレンジャー達は外で精力的に活動していたことでしょう。
さて、このところ各地で”野鳥の群れ”を見かけるようになりました。上空のハクチョウであったり、水辺のカモであったり、田んぼのガンであったり・・。今日はそんな野鳥の群れの中から”カラスの群れ”に注目した時の話です。
カラスの群れは秋田市街地でも見られ、特に塒入りの前には集合場所にたくさんのカラス達が集まってきます。友人の勤務先の近くには塒があるらしく、仕事をしながらカラスの群れが集まり出す時間やら天気との関係等をチェックしているそうです。また秋田市内には有名で、熱心なカラスウォッチャーもいらっしゃいます。一度お会いしてお話を聞いてみたいと思っていますが・・・。
おっと、話が脇道に逸れました・・・・。もとい。先日大潟で巡視しているとカラスの大きな群れが目に入ってきました。この時期大潟でカラスが群れてくると・・・常連のハシボソガラスに混じって【ミヤマガラス】の姿を探してしまうのですがこの時もそんな期待を持って双眼鏡を構えました。
するとあっさり【ミヤマガラス】が見つかりました。群れの4割ほどが【ミヤマガラス】だったので探すまでもなく本当にあっさりと見つけることが出来ました。

収穫の終わった畑で採餌する【ミヤマガラス】です。中にはハシボソガラスも混じっています。

より警戒心の強い【ミヤマガラス】はちょっとしたことで直ぐに飛び去ってしまいますが、採餌している仲間がいるとそこへ集まってきます。この時もハシボソガラスに混じって採餌していた数羽の【ミヤマガラス】元へ仲間の【ミヤマガラス】が次々に集まってきました。
それにしてもカラス達ってなかなか同じ場所でジッとして採餌すると言うことが無いようですね?動き回って餌を探し回るスタイルなのでしょうか?
上の2枚写真は正真正銘、時系列に並べてあるのですが何だか逆になっているように見えちゃいますよね??降りると直ぐに餌を探して歩き出すんですよね・・・。しかも他の個体がいるとちょっとした争いがしょっちゅう起こるし・・・。
こうしてまた1種、冬の大潟の常連がやって来ました。いよいよ鳥相からみても冬が到来した感があります。更に羽数が増えてくる頃には季節も本格的な冬に突入していくことでしょう。
さて、このところ各地で”野鳥の群れ”を見かけるようになりました。上空のハクチョウであったり、水辺のカモであったり、田んぼのガンであったり・・。今日はそんな野鳥の群れの中から”カラスの群れ”に注目した時の話です。
カラスの群れは秋田市街地でも見られ、特に塒入りの前には集合場所にたくさんのカラス達が集まってきます。友人の勤務先の近くには塒があるらしく、仕事をしながらカラスの群れが集まり出す時間やら天気との関係等をチェックしているそうです。また秋田市内には有名で、熱心なカラスウォッチャーもいらっしゃいます。一度お会いしてお話を聞いてみたいと思っていますが・・・。
おっと、話が脇道に逸れました・・・・。もとい。先日大潟で巡視しているとカラスの大きな群れが目に入ってきました。この時期大潟でカラスが群れてくると・・・常連のハシボソガラスに混じって【ミヤマガラス】の姿を探してしまうのですがこの時もそんな期待を持って双眼鏡を構えました。
するとあっさり【ミヤマガラス】が見つかりました。群れの4割ほどが【ミヤマガラス】だったので探すまでもなく本当にあっさりと見つけることが出来ました。

収穫の終わった畑で採餌する【ミヤマガラス】です。中にはハシボソガラスも混じっています。

より警戒心の強い【ミヤマガラス】はちょっとしたことで直ぐに飛び去ってしまいますが、採餌している仲間がいるとそこへ集まってきます。この時もハシボソガラスに混じって採餌していた数羽の【ミヤマガラス】元へ仲間の【ミヤマガラス】が次々に集まってきました。
それにしてもカラス達ってなかなか同じ場所でジッとして採餌すると言うことが無いようですね?動き回って餌を探し回るスタイルなのでしょうか?
上の2枚写真は正真正銘、時系列に並べてあるのですが何だか逆になっているように見えちゃいますよね??降りると直ぐに餌を探して歩き出すんですよね・・・。しかも他の個体がいるとちょっとした争いがしょっちゅう起こるし・・・。
こうしてまた1種、冬の大潟の常連がやって来ました。いよいよ鳥相からみても冬が到来した感があります。更に羽数が増えてくる頃には季節も本格的な冬に突入していくことでしょう。


今日は昨日に引き続いてのカラスですけど、今日はカラスの中でも最も観察機会が多い【ハシボソガラス】を取り上げました。
観察機会が多いと見つけても「あぁハシボソガラスね・・」とか「なんだハシボソガラスか・・」と素っ気なく流してしまいそうになりますがそれはかなり勿体ない話です。なにせ【ハシボソガラス】は警戒心それほど強くないので近くで色々な行動を魅せてくれます。
この時は2羽の【ハシボソガラス】がとある看板の上に止まりました。程なくして1羽の【ハシボソガラス】が羽繕いを始めました。
この様な行動は皆さんもご覧になったことがあるかも知れませんね。野鳥達にとって羽繕いは命に関わる大切な行動なのでかなりの時間を費やします。
この時も向かって左側の【ハシボソガラス】はかなり入念に時間をかけて羽繕いをしていました。その間、右側の【ハシボソガラス】は、ほとんど動くことはありませんでした。
どれくらい時間が経ったのでしょうか?私もカメラを構える手が怠くなり始めた頃。今度は左側の【ハシボソガラス】が右側の【ハシボソガラス】の羽繕いを始めました。
自分の羽繕いが終わった左側の【ハシボソガラス】はその間ほとんど動かずに隣で過ごしていた右側の【ハシボソガラス】の首の辺りから羽繕いを始めました。
自分以外の個体の羽繕いをすることを「相互羽繕い」と呼ぶそうですが、このシーンは「相互」ではなく「一方的」な羽繕いでした。なにせこの後ひとしきり羽繕いをして貰ってスッキリしたのか?2羽で飛び去ってしまいましたから・・・。
ちなみに・・・2枚目の写真のように羽繕いをして貰っている間、向かって右の【ハシボソガラス】は先ほどまでと同じようにほとんど動くことは無く”されるがまま”でした。それが私にはとても可笑しく^^どんどん笑いがこみ上げてきました。
こうした面白い行動も【ハシボソガラス】なら近くで観察でいるかも知れませんよ!!是非皆さんも身近な【ハシボソガラス】をじっくり観察してみて下さい。