秋田
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2013年07月19日夏休み特別企画展始まります
秋田 足利 直哉
窓の外からは竿灯囃子が聞こえてくるなど夏の足音が聞こえてきそうですが・・・まだ梅雨明けが遠い東北・秋田です。
森吉山野生鳥獣センターへのアクセス道路(市道大印ノロ川線)で発生した土砂崩れは直ぐに復旧し、現在は通行可能となっています。ただし、冬期に発生した道路の崩落の復旧工事が行われていて片側の交互通行となっています。通行には現場の指示に従い安全運転でお願いします。
いよいよ7月も終盤になろうかという時期になってきました。そろそろ『夏休み』ですね?皆さんはどんな予定を立てていらっしゃいますか?
今日の日記は、明日から森吉山野生鳥獣センターにおいて開催する『夏休み特別企画展』をご紹介します。

北秋田市森吉山麓高原地内の森吉山野生鳥獣センターにおいて、明日から夏休み特別企画展『野鳥の羽と翼展 ~加賀谷コレクション~』を開催いたします。こちらは昨年実施して好評をいただいた企画展を更に磨きをかけて行うものです。
5月には秋田市内の美術館にて実施した企画展が1ヶ月以上のロングランでご覧いただける、森吉山野生鳥獣センターイチオシの企画展です!!

ほんのちょっとだけ展示の様子をお見せいたしましょう。
『見る・触れる・感じる』を存分に味わえる事、間違いなしです。
野鳥の羽には上面と下面がありますが、それをじっくりと見られたらどうでしょう?フクロウの羽を顕微鏡で見ることが出来たらどうでしょう?
猛禽類の鋭い爪ってどんな感触なんだろう?音も出さずに飛べるフクロウ類の羽って柔らかいのかな?
空を飛ぶ鳥の翼ってこんなに大きいんだ!鳥の羽ってこんなに沢山の種類があるんだ!
この他にも十人十色の見る・触れる・感じるがあるはずです。あなたはどんな感想をもつでしょうか?今日は関係者4人で展示作業を行いましたが、その間も思わず見入ってしまうものや、手に取ってしまうものが沢山ありました!!
合わせて、東北アクティブレンジャー写真展『東北の自然 ~風景編~』も開催中です。

去年までは1ヶ月で変わる館内の企画展示でしたが今年は約半月で新しい企画展が始まっていて、しかも同時に複数の企画展を実施中です。去年までとはひと味違っている森吉山野生鳥獣センターにぜひお立ち寄りください。
森吉山野生鳥獣センターへのアクセス道路(市道大印ノロ川線)で発生した土砂崩れは直ぐに復旧し、現在は通行可能となっています。ただし、冬期に発生した道路の崩落の復旧工事が行われていて片側の交互通行となっています。通行には現場の指示に従い安全運転でお願いします。
いよいよ7月も終盤になろうかという時期になってきました。そろそろ『夏休み』ですね?皆さんはどんな予定を立てていらっしゃいますか?
今日の日記は、明日から森吉山野生鳥獣センターにおいて開催する『夏休み特別企画展』をご紹介します。

北秋田市森吉山麓高原地内の森吉山野生鳥獣センターにおいて、明日から夏休み特別企画展『野鳥の羽と翼展 ~加賀谷コレクション~』を開催いたします。こちらは昨年実施して好評をいただいた企画展を更に磨きをかけて行うものです。
5月には秋田市内の美術館にて実施した企画展が1ヶ月以上のロングランでご覧いただける、森吉山野生鳥獣センターイチオシの企画展です!!

ほんのちょっとだけ展示の様子をお見せいたしましょう。
『見る・触れる・感じる』を存分に味わえる事、間違いなしです。
野鳥の羽には上面と下面がありますが、それをじっくりと見られたらどうでしょう?フクロウの羽を顕微鏡で見ることが出来たらどうでしょう?
猛禽類の鋭い爪ってどんな感触なんだろう?音も出さずに飛べるフクロウ類の羽って柔らかいのかな?
空を飛ぶ鳥の翼ってこんなに大きいんだ!鳥の羽ってこんなに沢山の種類があるんだ!
この他にも十人十色の見る・触れる・感じるがあるはずです。あなたはどんな感想をもつでしょうか?今日は関係者4人で展示作業を行いましたが、その間も思わず見入ってしまうものや、手に取ってしまうものが沢山ありました!!
合わせて、東北アクティブレンジャー写真展『東北の自然 ~風景編~』も開催中です。

去年までは1ヶ月で変わる館内の企画展示でしたが今年は約半月で新しい企画展が始まっていて、しかも同時に複数の企画展を実施中です。去年までとはひと味違っている森吉山野生鳥獣センターにぜひお立ち寄りください。
2013年07月09日自然観察会『樹木医と歩く森吉の森』を実施しました
秋田 足利 直哉
外出時は傘が必需品の秋田市内です。雨が降っているのに気温が高く、非常に不快な天候です。秋田県内では大雨による河川の増水や土砂崩れなどが起きているようです。最新の気象情報に基づいて適切に行動しましょう。
さて、7月7日(日)。森吉山鳥獣保護区で自然観察会『樹木医と歩く森吉の森』を開催しました。主催は森吉山野生鳥獣センター運営協議会と東北地方環境事務所。共催が秋田県と森吉山麓高原自然再生協議会。協力が日本樹木医会秋田県支部と国民宿舎森吉山荘という体制で実施しました。
梅雨まっただ中、チェックする天気予報が日に日に変わり当日の開催に不安を感じていましたが、当日の朝方で雨は一旦休止し、午後には晴れ間ものぞくという絶好の観察会日和りでした。
今回の観察会のテーマは『樹木』。豊かなブナ林が広がる森吉の森の樹木を観察するため、専門家である樹木医の方々に講師を務めていただきました。



今回の観察会には5名の樹木医さんが協力してくださり、随所で身振り手振りを交えて詳細を説明して頂き、とても面白く分かりやすく解説をしてくださいました。
参加者からは『身近な樹木もプロの解説で観察すると新しい発見がイッパイだね』とか『木は興味があって勉強していたつもりだったけど知らない事がこんなにあったのかと驚いた』とか『歩き慣れたコースも視点が変われば見え方が変わるね』等といった感想が聞かれました。参加された方々も満足してくださったようですし、主催側としてはこの感想が聞きたくて企画した観察会でしたので大満足の観察会でした。
私自身もとても楽しみにしていた観察会で、勉強する意欲満々で参加しましたが、観察会中に取ったメモがフィールドノート4ページ分に達したのには自分でも驚きました。アクティブレンジャーとして多少は樹木について勉強もし、知識も蓄えてきたつもりでしたが、まだまだ知らない事が沢山ありました。多分7割以上は初めて聞いた話だったと思います。
新たな知識が次々と!!目からうろこが落ちました!!私は運営側でしたが、非常に勉強になりました。

今回の観察会では内容だけでは無く、運営面でも参考になりそうなことが沢山ありました。
私が特に感心したのが観察ツールです。
上写真の①と②はホワイトボードです。しかも①は自作品とのことです。この物自体は定番ツールかも知れませんがその使い方は参考になりました。③は長大な指示棒。高いことろの解説では大活躍でした。④は年輪観察の時に活躍していた曲尺とメジャー。⑤は樹皮の解説の時に活躍していたゴムです。更には双眼鏡やルーペも大活躍していました。単に沢山のツールを使うのではなくその効果的な使い方は見事でした。
今回の観察会にご参加いただきました皆様、そして講師を務めてくださった日本樹木医会秋田県支部の皆様、どうもありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いします。
そして・・・
観察会で満足した後は、温泉で身も心も爽快になっていたくべく、国民宿舎森吉山荘さんにご協力いただき、観察会参加者への温泉入浴料割引のサービスをご提供いただきました。森吉山野生鳥獣センター運営協議会主催の観察会に合わせた『宿泊プラン』も設定されているそうです。
次回の観察会は7月28日(日)です。是非ご参加ください。
さて、7月7日(日)。森吉山鳥獣保護区で自然観察会『樹木医と歩く森吉の森』を開催しました。主催は森吉山野生鳥獣センター運営協議会と東北地方環境事務所。共催が秋田県と森吉山麓高原自然再生協議会。協力が日本樹木医会秋田県支部と国民宿舎森吉山荘という体制で実施しました。
梅雨まっただ中、チェックする天気予報が日に日に変わり当日の開催に不安を感じていましたが、当日の朝方で雨は一旦休止し、午後には晴れ間ものぞくという絶好の観察会日和りでした。
今回の観察会のテーマは『樹木』。豊かなブナ林が広がる森吉の森の樹木を観察するため、専門家である樹木医の方々に講師を務めていただきました。



今回の観察会には5名の樹木医さんが協力してくださり、随所で身振り手振りを交えて詳細を説明して頂き、とても面白く分かりやすく解説をしてくださいました。
参加者からは『身近な樹木もプロの解説で観察すると新しい発見がイッパイだね』とか『木は興味があって勉強していたつもりだったけど知らない事がこんなにあったのかと驚いた』とか『歩き慣れたコースも視点が変われば見え方が変わるね』等といった感想が聞かれました。参加された方々も満足してくださったようですし、主催側としてはこの感想が聞きたくて企画した観察会でしたので大満足の観察会でした。
私自身もとても楽しみにしていた観察会で、勉強する意欲満々で参加しましたが、観察会中に取ったメモがフィールドノート4ページ分に達したのには自分でも驚きました。アクティブレンジャーとして多少は樹木について勉強もし、知識も蓄えてきたつもりでしたが、まだまだ知らない事が沢山ありました。多分7割以上は初めて聞いた話だったと思います。
新たな知識が次々と!!目からうろこが落ちました!!私は運営側でしたが、非常に勉強になりました。

今回の観察会では内容だけでは無く、運営面でも参考になりそうなことが沢山ありました。
私が特に感心したのが観察ツールです。
上写真の①と②はホワイトボードです。しかも①は自作品とのことです。この物自体は定番ツールかも知れませんがその使い方は参考になりました。③は長大な指示棒。高いことろの解説では大活躍でした。④は年輪観察の時に活躍していた曲尺とメジャー。⑤は樹皮の解説の時に活躍していたゴムです。更には双眼鏡やルーペも大活躍していました。単に沢山のツールを使うのではなくその効果的な使い方は見事でした。
今回の観察会にご参加いただきました皆様、そして講師を務めてくださった日本樹木医会秋田県支部の皆様、どうもありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いします。
そして・・・
観察会で満足した後は、温泉で身も心も爽快になっていたくべく、国民宿舎森吉山荘さんにご協力いただき、観察会参加者への温泉入浴料割引のサービスをご提供いただきました。森吉山野生鳥獣センター運営協議会主催の観察会に合わせた『宿泊プラン』も設定されているそうです。
次回の観察会は7月28日(日)です。是非ご参加ください。
2013年07月08日7月の森吉山野生鳥獣センター
秋田 足利 直哉
梅雨らしいジメジメした日々が続いている秋田市内です。今日は業務中に本格的な雨に降られてしまいました。カッパを着ていたのに暑さで中はびっしょりでした。
さて、早いもので先日”7月に突入しました”と書いたと思ったらもう一週間が経過していました。ぼやぼやしていたらネタがどんどん古くなりそうなので、順番に消化していきます。
今日は今期の開館2ヶ月目に突入した森吉山野生鳥獣センターの話題です。

エントランスでは七夕飾りがお出迎えしています。設置から数日で早くも沢山の短冊がありました。皆さんの願いごとが叶いますように!!

館内では東北アクティブレンジャー写真展『東北の自然 ~風景編~』が開催中です。館内の導線上の目立つ場所に展示していますので是非ご覧ください。

今期新たに設置したクラフト体験コーナーも本格的始動できる体勢が整いました。いくつかのメニューがありますがオススメは”クロモジのストラップ”です。
その他にどんなメニューがあるのか?それは来館してみてのお楽しみ^^!全てのメニューが無料で体験できますよ!!
毎年、7月は梅雨時と重なるためか?来館者が少なくなります。そこで今期は『雨が降っても楽しんでいただける様に』とクラフト体験コーナーの創設したり、館内クイズラリーの設置などなど館内で楽しんでいただけるメニューを増やしています。
去年までとはちょっと違う森吉山野生鳥獣センターにぜひお越しください!!
さて、早いもので先日”7月に突入しました”と書いたと思ったらもう一週間が経過していました。ぼやぼやしていたらネタがどんどん古くなりそうなので、順番に消化していきます。
今日は今期の開館2ヶ月目に突入した森吉山野生鳥獣センターの話題です。

エントランスでは七夕飾りがお出迎えしています。設置から数日で早くも沢山の短冊がありました。皆さんの願いごとが叶いますように!!

館内では東北アクティブレンジャー写真展『東北の自然 ~風景編~』が開催中です。館内の導線上の目立つ場所に展示していますので是非ご覧ください。

今期新たに設置したクラフト体験コーナーも本格的始動できる体勢が整いました。いくつかのメニューがありますがオススメは”クロモジのストラップ”です。
その他にどんなメニューがあるのか?それは来館してみてのお楽しみ^^!全てのメニューが無料で体験できますよ!!
毎年、7月は梅雨時と重なるためか?来館者が少なくなります。そこで今期は『雨が降っても楽しんでいただける様に』とクラフト体験コーナーの創設したり、館内クイズラリーの設置などなど館内で楽しんでいただけるメニューを増やしています。
去年までとはちょっと違う森吉山野生鳥獣センターにぜひお越しください!!
2013年07月03日秋田大学インフォメーションセンターでAR写真展始まりました
秋田 足利 直哉
雨の降らない日が続き本当に梅雨なのか?と思っていましたが、今日の天気予報は雨。恵みの雨になるところも多くなりそうです。
いよいよ7月に突入しました。2013年も後半へ、平成25年度も第二四半期へ突入。『光陰矢のごとし』を実感する日々ですが、月の初めというのは気持ちの切り替えが出来て良いなと思う今日この頃です。
さて、7月1日(月)より秋田大学手形キャンパス内のインフォメーションセンターで東北アクティブレンジャー写真展『東北の自然 ~いきもの編~』がスタートしました。この会場で写真展を開催させていただくのはも3年目となり、5回目の開催となりました。


写真展会場の様子です。雰囲気がいいですよね?写真や絵画などの展示を目的としているスペースだけに照明や設備も整っていて、私達が撮った写真もより一層映えて見えます。
インフォメーションセンターは秋田大学手形キャンパスの正門を入って直ぐの右側にある建物で、守衛さんが常駐している建物です。館内では秋田大学に縁のある作曲家の成田為三や作家の南木佳士に関する常設展も見られます。
秋田大学のように歴史ある大学には、キャンパスの内外に様々な魅力ある物があるものですが、秋田大学では『秋田大学キャンパスガイドマップ』を作成していてキャンパス内外の見所などが紹介されています。これはウォーキングマップとしても活用できるようになっていて「おすすめ6コース」には移動距離や所要時間に加えて消費カロリーも記載されているそうです。
6つのコースはいずれも正門が発着点になっているようです。ガイドマップ片手にキャンパスの内外を散策し、最後にインフォメーションセンターに立ち寄って冷たい飲み物で一息ついて、ついでに写真展をご覧になるというプランはいかがでしょう?「自然満喫コース」というのもある様なので私も歩いてみたいと思います。
なおインフォメーションセンターは午前10時から午後5時までの平日のみの開館で、入場は無料となっています。アクティブレンジャー写真展は7月いっぱい開催しています。
いよいよ7月に突入しました。2013年も後半へ、平成25年度も第二四半期へ突入。『光陰矢のごとし』を実感する日々ですが、月の初めというのは気持ちの切り替えが出来て良いなと思う今日この頃です。
さて、7月1日(月)より秋田大学手形キャンパス内のインフォメーションセンターで東北アクティブレンジャー写真展『東北の自然 ~いきもの編~』がスタートしました。この会場で写真展を開催させていただくのはも3年目となり、5回目の開催となりました。


写真展会場の様子です。雰囲気がいいですよね?写真や絵画などの展示を目的としているスペースだけに照明や設備も整っていて、私達が撮った写真もより一層映えて見えます。
インフォメーションセンターは秋田大学手形キャンパスの正門を入って直ぐの右側にある建物で、守衛さんが常駐している建物です。館内では秋田大学に縁のある作曲家の成田為三や作家の南木佳士に関する常設展も見られます。
秋田大学のように歴史ある大学には、キャンパスの内外に様々な魅力ある物があるものですが、秋田大学では『秋田大学キャンパスガイドマップ』を作成していてキャンパス内外の見所などが紹介されています。これはウォーキングマップとしても活用できるようになっていて「おすすめ6コース」には移動距離や所要時間に加えて消費カロリーも記載されているそうです。
6つのコースはいずれも正門が発着点になっているようです。ガイドマップ片手にキャンパスの内外を散策し、最後にインフォメーションセンターに立ち寄って冷たい飲み物で一息ついて、ついでに写真展をご覧になるというプランはいかがでしょう?「自然満喫コース」というのもある様なので私も歩いてみたいと思います。
なおインフォメーションセンターは午前10時から午後5時までの平日のみの開館で、入場は無料となっています。アクティブレンジャー写真展は7月いっぱい開催しています。
2013年06月26日森吉山麓高原でブナの植樹を行いました
秋田 足利 直哉
先日お伝えした、森吉山鳥獣保護区での野鳥観察会のあと、ブナの植樹を行いました。担当したのは観察会を共催した「森吉山麓自然再生協議会」を事務局を務める秋田県の担当者です。
森吉山野生鳥獣センター周辺の森吉山麓高原では、秋田県が主体となって、かつて牧場あるいは牧草地として利用していた広大な土地をクマゲラが棲める森に復元しようとする『森吉山麓自然再生事業』が行われています。
『森吉山麓自然再生事業』についてはこちらをご覧ください。
再生事業の目的は『クマゲラの棲める森の再生』ですので、23日の野鳥観察会にご参加いただいた皆さんの関心も高く、用意した一人2本のブナの苗木を愛情込めて植栽していただきました。

これまでも何度か植樹に携わってきましたが、今回ほど『クマゲラのために!!』という思いをストレートに感じたことは無かったかも知れません。
その思いを象徴しているのがこちら!!目印に付けたテープには『クマゲラ用』の文字が!!

植樹した方に聞くと『これはクマゲラの営巣木になる様にと祈って植えたんだ』とのこと。『この木は将来クマゲラが営巣するはずだ^^』とも。。
この木がクマゲラの営巣木になるのは何年先か分かりませんが、この思いが伝わるようにと願わずにはいられません。
植樹をしてくださった皆さんありがとうございました。確かに私達は自分が植えた苗木が大木になる姿を見ることは出来ないかも知れませんがこの先5年、10年して苗木が自分の背丈を超える様子は見られるかも知れません。そこからだとよりリアルに『森』の様子を想像できそうですね。
さて、今回観察会を一緒に実施した秋田県と秋田自然保護官事務所は今年度、同じエリアで活動する機関同士、連携して様々な取り組みを行っています。また秋田自然保護官事務所が担当する「森吉山野生鳥獣センター運営協議会」と秋田県自然保護課が担当する「森吉山麓自然再生協議会」も一層の連携を図っています。
連携の内容としては、今回お伝えしているように観察会後に植樹活動を行ったり、お互いの観察会や再生事業の取り組みについて合同で実施しています。加えて、一緒になってパンフレットを作成したり、森吉山野生鳥獣センターに再生事業の取り組みを紹介するパネルを展示してもいます。

更に7月6日(土)には再生事業を主体的に実施する秋田県の主催で『植樹ブナの生長観察と保育体験』が行われる予定で当事務所も一緒になって実施します。
また7月7日(日)には森吉山野生鳥獣センター運営協議会の主催で『樹木医と歩く森吉の森』を予定していますが、秋田県自然保護課と森林整備課の担当者に全面協力をいただきます。
上記の観察会は秋田県HP『美の国あきたネット』にも掲載されています。もちろんこれも連携の一つです。
同じエリアで活動するもの同士の連携を今後もっともっと広げていけたら、と考えてます。そしてその連携をもっともっと深めていけたら、と思っています。
森吉山野生鳥獣センター周辺の森吉山麓高原では、秋田県が主体となって、かつて牧場あるいは牧草地として利用していた広大な土地をクマゲラが棲める森に復元しようとする『森吉山麓自然再生事業』が行われています。
『森吉山麓自然再生事業』についてはこちらをご覧ください。
再生事業の目的は『クマゲラの棲める森の再生』ですので、23日の野鳥観察会にご参加いただいた皆さんの関心も高く、用意した一人2本のブナの苗木を愛情込めて植栽していただきました。

これまでも何度か植樹に携わってきましたが、今回ほど『クマゲラのために!!』という思いをストレートに感じたことは無かったかも知れません。
その思いを象徴しているのがこちら!!目印に付けたテープには『クマゲラ用』の文字が!!

植樹した方に聞くと『これはクマゲラの営巣木になる様にと祈って植えたんだ』とのこと。『この木は将来クマゲラが営巣するはずだ^^』とも。。
この木がクマゲラの営巣木になるのは何年先か分かりませんが、この思いが伝わるようにと願わずにはいられません。
植樹をしてくださった皆さんありがとうございました。確かに私達は自分が植えた苗木が大木になる姿を見ることは出来ないかも知れませんがこの先5年、10年して苗木が自分の背丈を超える様子は見られるかも知れません。そこからだとよりリアルに『森』の様子を想像できそうですね。
さて、今回観察会を一緒に実施した秋田県と秋田自然保護官事務所は今年度、同じエリアで活動する機関同士、連携して様々な取り組みを行っています。また秋田自然保護官事務所が担当する「森吉山野生鳥獣センター運営協議会」と秋田県自然保護課が担当する「森吉山麓自然再生協議会」も一層の連携を図っています。
連携の内容としては、今回お伝えしているように観察会後に植樹活動を行ったり、お互いの観察会や再生事業の取り組みについて合同で実施しています。加えて、一緒になってパンフレットを作成したり、森吉山野生鳥獣センターに再生事業の取り組みを紹介するパネルを展示してもいます。

更に7月6日(土)には再生事業を主体的に実施する秋田県の主催で『植樹ブナの生長観察と保育体験』が行われる予定で当事務所も一緒になって実施します。
また7月7日(日)には森吉山野生鳥獣センター運営協議会の主催で『樹木医と歩く森吉の森』を予定していますが、秋田県自然保護課と森林整備課の担当者に全面協力をいただきます。
上記の観察会は秋田県HP『美の国あきたネット』にも掲載されています。もちろんこれも連携の一つです。
同じエリアで活動するもの同士の連携を今後もっともっと広げていけたら、と考えてます。そしてその連携をもっともっと深めていけたら、と思っています。
2013年06月25日『春の森吉山麓で野鳥観察』を実施しました
秋田 足利 直哉
先日の日曜日(23日)に森吉山鳥獣保護区にて野鳥観察会を行いました。
国指定鳥獣保護区でありながら、当保護区内で野鳥観察を行うのは初めてのこと。いつも会える留鳥に加えて夏鳥達が盛んに繁殖活動をしている時期の観察会は私もとっても楽しみにしていました。
主催は森吉山野生鳥獣センター運営協議会と東北地方環境事務所、共催に森吉山麓自然再生協議会と秋田県、協力機関に(公財)日本野鳥の会秋田県支部と国民宿舎森吉山荘と強力な体制で行った野鳥観察会です。
当日の天候は曇。そこに朝方に霧雨が降って気温が下がり、エゾハルゼミも活性が下がっていたようでいつもより静かな森でした。この状況はこの時期の山野での野鳥観察条件としては良い方だったと思われます。
今回の観察会は人気の渓谷沿いの「桃洞滝コース」と静かなブナの森をあるく「黒石登山道コース」の2コースに分かれて探鳥しました。同じブナを主体とした森ですが、日当たり具合や、地面の状況などちょっとした変化で、そこに棲む野鳥が異なるようです。
私は人数の多かった「桃洞滝コース」に同行しました。講師は野鳥の会秋田県支部でも長年探鳥会リーダーを務めている浜谷氏。

こちらではミソサザイやカラ類、子育て中のアカゲラなどが観察できました。中にはアカショウビンのペアの行動を観察できた方々もいたようです。

最終到達地は桃洞滝。参加者の中には”ここに来るのは初めて”という方も多く感激の声も多く聞かれました。
瀬川自然保護官は「黒石登山道コース」に同行しました。森吉山に登るいくつかの登山道の中でももっとも長い健脚向きのコースの一部をつかって探鳥しました。講師は秋田市内の里山~山岳地域をフィールドにして山の鳥に詳しい三浦氏。

こちらではコルリの随所で鳴き声が聞かれたりセンダイムシクイが餌を運ぶ様子などが観察できたようです。

こちらの最終到達地はかつてクマゲラが営巣していたエリアにほど近い森。ブナの巨木が立ち並び、爽やかな風が吹き抜ける癒やしスポットで私も大好きな場所です。

野鳥の他にも色々な生きものたちを観察する事が出来ました。
左上から時計回りに・・・
①イワナ
②エゾハルセミ
③ミヤマクワガタ
④マイヅルソウ
昆虫や花、キノコや爬虫類などなど沢山のいきもの達がいました。

無事に全員森吉山野生鳥獣センターに帰着して恒例の「鳥あわせ」を行いました。予想通り、桃洞滝コースと黒石登山道コースでは観察できた野鳥が異なっていました。実際に目に出来た野鳥は僅かでしたが野鳥の会のベテラン達は声だけで容易に野鳥を識別し、この日確認できた野鳥は33種類(この後実施したもう一つの企画実施時に2種類追加して35種類)。思った以上の成果となりました。
末筆になりましたが・・ご参加いただきました皆様、ご協力いただきました機関の皆様、本当にありがとうございました。お陰様で楽しく充実した観察会となりました。
国指定鳥獣保護区でありながら、当保護区内で野鳥観察を行うのは初めてのこと。いつも会える留鳥に加えて夏鳥達が盛んに繁殖活動をしている時期の観察会は私もとっても楽しみにしていました。
主催は森吉山野生鳥獣センター運営協議会と東北地方環境事務所、共催に森吉山麓自然再生協議会と秋田県、協力機関に(公財)日本野鳥の会秋田県支部と国民宿舎森吉山荘と強力な体制で行った野鳥観察会です。
当日の天候は曇。そこに朝方に霧雨が降って気温が下がり、エゾハルゼミも活性が下がっていたようでいつもより静かな森でした。この状況はこの時期の山野での野鳥観察条件としては良い方だったと思われます。
今回の観察会は人気の渓谷沿いの「桃洞滝コース」と静かなブナの森をあるく「黒石登山道コース」の2コースに分かれて探鳥しました。同じブナを主体とした森ですが、日当たり具合や、地面の状況などちょっとした変化で、そこに棲む野鳥が異なるようです。
私は人数の多かった「桃洞滝コース」に同行しました。講師は野鳥の会秋田県支部でも長年探鳥会リーダーを務めている浜谷氏。

こちらではミソサザイやカラ類、子育て中のアカゲラなどが観察できました。中にはアカショウビンのペアの行動を観察できた方々もいたようです。

最終到達地は桃洞滝。参加者の中には”ここに来るのは初めて”という方も多く感激の声も多く聞かれました。
瀬川自然保護官は「黒石登山道コース」に同行しました。森吉山に登るいくつかの登山道の中でももっとも長い健脚向きのコースの一部をつかって探鳥しました。講師は秋田市内の里山~山岳地域をフィールドにして山の鳥に詳しい三浦氏。

こちらではコルリの随所で鳴き声が聞かれたりセンダイムシクイが餌を運ぶ様子などが観察できたようです。

こちらの最終到達地はかつてクマゲラが営巣していたエリアにほど近い森。ブナの巨木が立ち並び、爽やかな風が吹き抜ける癒やしスポットで私も大好きな場所です。

野鳥の他にも色々な生きものたちを観察する事が出来ました。
左上から時計回りに・・・
①イワナ
②エゾハルセミ
③ミヤマクワガタ
④マイヅルソウ
昆虫や花、キノコや爬虫類などなど沢山のいきもの達がいました。

無事に全員森吉山野生鳥獣センターに帰着して恒例の「鳥あわせ」を行いました。予想通り、桃洞滝コースと黒石登山道コースでは観察できた野鳥が異なっていました。実際に目に出来た野鳥は僅かでしたが野鳥の会のベテラン達は声だけで容易に野鳥を識別し、この日確認できた野鳥は33種類(この後実施したもう一つの企画実施時に2種類追加して35種類)。思った以上の成果となりました。
末筆になりましたが・・ご参加いただきました皆様、ご協力いただきました機関の皆様、本当にありがとうございました。お陰様で楽しく充実した観察会となりました。
2013年06月24日秋田大学医学部付属病院でAR写真展始まりました
秋田 足利 直哉
昨日、森吉での観察会を終えて帰宅するとき、いつもより月が大きく見えて、空もいつもより明るく感じましたが、『スーパームーン』だったようですね。梅雨入りしても晴天が続き、天体ショーも見られた秋田市内です。
ちょっと時間が空いてしまいましたが・・・先週木曜日の20日より国立大学法人秋田大学医学部付属病院にて東北アクティブレンジャー写真展が始まっています。
秋田県民にとっては大学病院という呼び方でお馴染みかと思いますが、その病院の中でも人気のカフェチェーン店と大手コンビニが並ぶ待合室の一面で今期実施している2タイトルの写真展を同時に展示しています。
特に人通りの多いスペースなので午前中はとてもじゃないけど作業が出来るような状態では無いと言うことで、一段落した午後4時頃から展示作業を行いました。
秋田大学医学部付属病院は現在改装工事が行われていて、写真展示スペースも以前はカウンターとして使われていたのですが、現在は解放スペースをボードで塞いでおり、そのボードを利用して写真展を開催中です。

広く白いボードスペースを頂きました。私が担当した写真展会場の中で一番広い展示スペースです。
会場を下見して、展示の仕方などをある程度イメージしていたので、一人で行った作業も次第に軌道に乗って比較的順調に作業を行えたように思います。

およそ作業が終了した状態です。この間、人通りが一段落したとは言え、おそらく2~300人は私が作業する様子を横目に見ていたはずです。中には作業中の私に話しかけてくださる方がいたり、仮に並べた写真を熱心にご覧になっている方も相当数いらっしゃいました。
いつもの写真展であれば会場の様子などをお伝えできる写真を掲載するところですが、今回は控えさせていただきました。と言うのも、作業中『こうした方が良いんじゃ無いの?』とか『こういうのが書いてあると見やすいね~』等と的確なアドバイスをいただきました。
これまでもいくつかの会場で写真展を実施してきましたが、作業段階からこれほど注目していただいた経験はありませんし、アドバイス等をいただいた経験もありません。私自身も出来るだけそうした声にお答えしたいと思っているので、今後も展示の仕方が変わっていきます。現在鋭意努力中です!!なので今は写真展の様子を紹介するのは止めておきます。
秋田大学医学部付属病院ので写真展は7月25日(木)までです。出来るだけ早く、自信を持って写真展の様子をお伝えできるようにしたいと思いますが、こうした展示作業というのはとても奥が深い物だとも感じていますし、自分の未熟さも感じているので、もしかして開催期間中に『これで良し!』とは思えないかも知れません。
しかしここで写真展を開催することで私自身良い経験をしているなぁ~と感じています。環境省の所管施設や自然公園内などにある施設で開催するのとはひと味もふた味も違う反応や声は、自分が担当する施設にもフィードバックできる事が沢山ありそうです。写真展会場にはアンケート用紙も用意してありますので、これから先も色々な反応や情報をいただけると嬉しく思います。
東北各地の豊かな自然写真を病院に来られた患者さんや、お見舞いで来られた方、多忙な病院スタッフの方々にご覧いただいて、”一服の清涼剤にでもなれば”との思いで実施している東北アクティブレンジャー写真展です。ご覧いただいた方がより心地よく感じていただける様に、これからもちょっとずつにはなりますが、手を加えていこうと思っています。
ちょっと時間が空いてしまいましたが・・・先週木曜日の20日より国立大学法人秋田大学医学部付属病院にて東北アクティブレンジャー写真展が始まっています。
秋田県民にとっては大学病院という呼び方でお馴染みかと思いますが、その病院の中でも人気のカフェチェーン店と大手コンビニが並ぶ待合室の一面で今期実施している2タイトルの写真展を同時に展示しています。
特に人通りの多いスペースなので午前中はとてもじゃないけど作業が出来るような状態では無いと言うことで、一段落した午後4時頃から展示作業を行いました。
秋田大学医学部付属病院は現在改装工事が行われていて、写真展示スペースも以前はカウンターとして使われていたのですが、現在は解放スペースをボードで塞いでおり、そのボードを利用して写真展を開催中です。

広く白いボードスペースを頂きました。私が担当した写真展会場の中で一番広い展示スペースです。
会場を下見して、展示の仕方などをある程度イメージしていたので、一人で行った作業も次第に軌道に乗って比較的順調に作業を行えたように思います。

およそ作業が終了した状態です。この間、人通りが一段落したとは言え、おそらく2~300人は私が作業する様子を横目に見ていたはずです。中には作業中の私に話しかけてくださる方がいたり、仮に並べた写真を熱心にご覧になっている方も相当数いらっしゃいました。
いつもの写真展であれば会場の様子などをお伝えできる写真を掲載するところですが、今回は控えさせていただきました。と言うのも、作業中『こうした方が良いんじゃ無いの?』とか『こういうのが書いてあると見やすいね~』等と的確なアドバイスをいただきました。
これまでもいくつかの会場で写真展を実施してきましたが、作業段階からこれほど注目していただいた経験はありませんし、アドバイス等をいただいた経験もありません。私自身も出来るだけそうした声にお答えしたいと思っているので、今後も展示の仕方が変わっていきます。現在鋭意努力中です!!なので今は写真展の様子を紹介するのは止めておきます。
秋田大学医学部付属病院ので写真展は7月25日(木)までです。出来るだけ早く、自信を持って写真展の様子をお伝えできるようにしたいと思いますが、こうした展示作業というのはとても奥が深い物だとも感じていますし、自分の未熟さも感じているので、もしかして開催期間中に『これで良し!』とは思えないかも知れません。
しかしここで写真展を開催することで私自身良い経験をしているなぁ~と感じています。環境省の所管施設や自然公園内などにある施設で開催するのとはひと味もふた味も違う反応や声は、自分が担当する施設にもフィードバックできる事が沢山ありそうです。写真展会場にはアンケート用紙も用意してありますので、これから先も色々な反応や情報をいただけると嬉しく思います。
東北各地の豊かな自然写真を病院に来られた患者さんや、お見舞いで来られた方、多忙な病院スタッフの方々にご覧いただいて、”一服の清涼剤にでもなれば”との思いで実施している東北アクティブレンジャー写真展です。ご覧いただいた方がより心地よく感じていただける様に、これからもちょっとずつにはなりますが、手を加えていこうと思っています。
2013年06月19日漂着ゴミ調査に協力してきました
秋田 足利 直哉
『今年は暑いし、雨が少ないですね~』と額の汗を拭いながらの挨拶が続いていましたが、昨日今日は久しぶりにまとまった雨が降った秋田市内です。
本日、男鹿市の戸賀湾にて第二管区海上保安本部 秋田海上保安本部が海上保安協力校である男鹿市立北陽小学校と実施した『漂着ゴミ調査』に秋田自然保護官事務所の2名で協力してきました。
調査は北陽小学校の5年生と6年生の児童26名が6班に分かれて、男鹿市北浦地区の戸賀湾内の砂浜に漂着した様々なゴミを『そのゴミは何処から来たのか?』を考えて日常生活から出たゴミ、漁業や水産業で発生したゴミなどに分類し、更にその中でも食品包装類や飲用ボトル等々細かに分類し、燃えるゴミと燃えないゴミに分けて袋に集めていきます。

写真左上から時計回りに・・・
①男鹿市の戸賀公民館に集合し、海上保安本部の担当職員から調査の説明を受けている様子。
②ゴミ袋を持って海岸に向かう児童達。
③この日は地元テレビ局や新聞社など報道関係者も集まり、調査の様子を取材していました。
④私も1つの班を担当して5年生の児童達と一緒に調査を行いました。

同じく写真左上から時計回りに・・・
①集めたゴミは公民館に持ち帰り重量を測定します。
②これが今日、みんなで集めたゴミです。わずか30分でこの量。
③集めたゴミは男鹿市の担当者が回収してくれました。
④この日一番多くのゴミを集めた班は籠や食品のパッケージなど合わせて10㎏を越えていました。
僅かな時間で想像以上のゴミを回収しました。中にはハングル文字で書かれたシャンプーボトルなどもありましたが、一番多かったのはペットボトルや食品のパッケージなど国内由来で、かつ日常生活の中で出たであろうゴミでした。
児童達もゴミの分量の多さと多様さに驚いている様子でした。しかしそれ以上に驚いていたのは海に波に洗われてか?原型が分からなくなっているものやボロボロになっている物が多かったことのようでした。確かに大きなシートも千切れてましたし、商品に印刷されたものも随分とかすれていました。
この様なクリーンアップを行う度に思うことですが、”ポイッと捨てる時の労力”と、”ゴミを拾って処分するまでの労力”の差です。クリーンアップ活動をしたことがある方はお分かりだと思いますが、捨てられて散らかったゴミを一つ一つ拾って、分類して、集めて、それを処理するのが如何に大変か!!今日も小学5年生6年生の児童達が砂混じりのゴミを拾って、集めたゴミを重そうに運んでいる様子を見て改めてこのことを考えさせられました。
本日、男鹿市の戸賀湾にて第二管区海上保安本部 秋田海上保安本部が海上保安協力校である男鹿市立北陽小学校と実施した『漂着ゴミ調査』に秋田自然保護官事務所の2名で協力してきました。
調査は北陽小学校の5年生と6年生の児童26名が6班に分かれて、男鹿市北浦地区の戸賀湾内の砂浜に漂着した様々なゴミを『そのゴミは何処から来たのか?』を考えて日常生活から出たゴミ、漁業や水産業で発生したゴミなどに分類し、更にその中でも食品包装類や飲用ボトル等々細かに分類し、燃えるゴミと燃えないゴミに分けて袋に集めていきます。

写真左上から時計回りに・・・
①男鹿市の戸賀公民館に集合し、海上保安本部の担当職員から調査の説明を受けている様子。
②ゴミ袋を持って海岸に向かう児童達。
③この日は地元テレビ局や新聞社など報道関係者も集まり、調査の様子を取材していました。
④私も1つの班を担当して5年生の児童達と一緒に調査を行いました。

同じく写真左上から時計回りに・・・
①集めたゴミは公民館に持ち帰り重量を測定します。
②これが今日、みんなで集めたゴミです。わずか30分でこの量。
③集めたゴミは男鹿市の担当者が回収してくれました。
④この日一番多くのゴミを集めた班は籠や食品のパッケージなど合わせて10㎏を越えていました。
僅かな時間で想像以上のゴミを回収しました。中にはハングル文字で書かれたシャンプーボトルなどもありましたが、一番多かったのはペットボトルや食品のパッケージなど国内由来で、かつ日常生活の中で出たであろうゴミでした。
児童達もゴミの分量の多さと多様さに驚いている様子でした。しかしそれ以上に驚いていたのは海に波に洗われてか?原型が分からなくなっているものやボロボロになっている物が多かったことのようでした。確かに大きなシートも千切れてましたし、商品に印刷されたものも随分とかすれていました。
この様なクリーンアップを行う度に思うことですが、”ポイッと捨てる時の労力”と、”ゴミを拾って処分するまでの労力”の差です。クリーンアップ活動をしたことがある方はお分かりだと思いますが、捨てられて散らかったゴミを一つ一つ拾って、分類して、集めて、それを処理するのが如何に大変か!!今日も小学5年生6年生の児童達が砂混じりのゴミを拾って、集めたゴミを重そうに運んでいる様子を見て改めてこのことを考えさせられました。
2013年06月10日講演と野鳥観察
秋田 足利 直哉
事務所の温度計は27度を指しています。6月に入り暑い日が続いている秋田市内です。
昨日、森吉山ダム広報館にて講演と野鳥観察についてのワークショップの講師をしてきました。
主催は広報館にて喫茶室や直売所を運営する根森田生産組合さんで、タイトルは『森吉の動植物 いのちの環を巡る』ということで午前中は講演を、午後はワークショップを行いました。

講演には「自然環境の現状と地域との関わりについて」や「アクティブレンジャーになって思うこと」「地元の人も気付かない森吉の良さ」などをリクエストいただいてました。
アクティブレンジャーになって見続けてきた森吉山やその周辺の特色や魅力あるいは地元の方々にもっと発信して欲しいと思っている情報などを織り込んでお話ししてきました。
講演には業務中に撮影した森吉の森の写真と動物や野鳥の写真をたっぷり盛りこんで、豊かな森とその森に支えられて生きているいきもの達を紹介しました。
久しぶりの講演でしたし、地元新聞社の記者さんや、主催者のビデオ、参加者のカメラなどが私に向けられた中でお話しするのは少々緊張しました。
緊張から解放されたら急にお腹が空いてきました。お昼ご飯は生産組合のおかあさん方が作ってくれて地元の食材をふんだんに使った郷土料理を参加者全員でいただきました。炊き込みご飯や煮ものは特に美味しかったです!!

午後は午前中に紹介した生きものたちを観察する事を想定したワークショップを行いました。
実際に使っている双眼鏡やスコープやカメラなどの道具も使いながら「普段はこんな事に配慮しながら観察や調査をしています」と言う事をお伝えしました。
午後という時間帯や森吉山ダム広報館には頻繁に人の出入りがあるので実際に野鳥を観察するのは難しいと思い、持参した小鳥のぬいぐるみは子ども達に大好評。またほぼ実物大でほぼ実物重量のぬいぐるみは大人にも好評で、手に持って色々と思うところがあったようです。
実際に観察できたのはツバメで、ちょっと離れた電線尾上で羽繕いする様子が観察できました。また一瞬の出来事でしたが、そのツバメとバトルを繰り広げたハイタカも観察できました。
午後の僅かな時間にこの様な観察が出来るなんて・・・ラッキーでしょうか?それとも森吉のなせる業でしょうか?
最後になりましたが、ご参加いただいた皆様どうもありがとうございました。私はこれからも森吉で活動していきます。皆様とお目に掛かる事を心待ちにいたしております。
昨日、森吉山ダム広報館にて講演と野鳥観察についてのワークショップの講師をしてきました。
主催は広報館にて喫茶室や直売所を運営する根森田生産組合さんで、タイトルは『森吉の動植物 いのちの環を巡る』ということで午前中は講演を、午後はワークショップを行いました。

講演には「自然環境の現状と地域との関わりについて」や「アクティブレンジャーになって思うこと」「地元の人も気付かない森吉の良さ」などをリクエストいただいてました。
アクティブレンジャーになって見続けてきた森吉山やその周辺の特色や魅力あるいは地元の方々にもっと発信して欲しいと思っている情報などを織り込んでお話ししてきました。
講演には業務中に撮影した森吉の森の写真と動物や野鳥の写真をたっぷり盛りこんで、豊かな森とその森に支えられて生きているいきもの達を紹介しました。
久しぶりの講演でしたし、地元新聞社の記者さんや、主催者のビデオ、参加者のカメラなどが私に向けられた中でお話しするのは少々緊張しました。
緊張から解放されたら急にお腹が空いてきました。お昼ご飯は生産組合のおかあさん方が作ってくれて地元の食材をふんだんに使った郷土料理を参加者全員でいただきました。炊き込みご飯や煮ものは特に美味しかったです!!

午後は午前中に紹介した生きものたちを観察する事を想定したワークショップを行いました。
実際に使っている双眼鏡やスコープやカメラなどの道具も使いながら「普段はこんな事に配慮しながら観察や調査をしています」と言う事をお伝えしました。
午後という時間帯や森吉山ダム広報館には頻繁に人の出入りがあるので実際に野鳥を観察するのは難しいと思い、持参した小鳥のぬいぐるみは子ども達に大好評。またほぼ実物大でほぼ実物重量のぬいぐるみは大人にも好評で、手に持って色々と思うところがあったようです。
実際に観察できたのはツバメで、ちょっと離れた電線尾上で羽繕いする様子が観察できました。また一瞬の出来事でしたが、そのツバメとバトルを繰り広げたハイタカも観察できました。
午後の僅かな時間にこの様な観察が出来るなんて・・・ラッキーでしょうか?それとも森吉のなせる業でしょうか?
最後になりましたが、ご参加いただいた皆様どうもありがとうございました。私はこれからも森吉で活動していきます。皆様とお目に掛かる事を心待ちにいたしております。


さて、今日は我々が普段行っている業務について書いてみようと思います。
国指定、都道府県指定の各鳥獣保護区には、そこが鳥獣保護区である事を示すために『制札』と呼ぶ看板のような物が設置されています。赤字に白文字で『鳥獣保護区』と書かれている看板(制札)を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか?
国指定森吉山鳥獣保護区のように山岳地帯の鳥獣保護区は多くの場合、冬期間は積雪のため現地に行くことが出来なくなります。その間は鳥獣保護区制札も現地で長い冬を迎える事となります。
そして雪が解けて夏山シーズンを迎えるにあたって現地での活動が再開されると各施設の安全確認などを行うのですが、その中には鳥獣保護区制札も含まれます。
積雪が数mに達するところでは制札がすっぽりと雪に覆われてしまいます。この状態は何ら問題は無いのですが、次第に雪解けが進み、残雪が斜面にそって動き出す頃、制札達は試練の時を迎えるのです。
雪解け時の大きな力で煽られ変形した看板タイプの制札達です。横45cm以上、縦36cm以上と指定されている盤面がどうやったらこんなに曲がるのか?という程の無残な姿になっている物もあります。支柱が折れてしまうことも頻繁に起こります。
傾斜が無く平坦な場所に設置された制札は長く無事に役目を果たしているのですがちょっとでも傾斜がある所の制札の傷みは相当に激しくなります。そして山岳地帯には平坦地などほとんど存在しません!
そこで支柱ではなく、スプリングで制札を固定するタイプも物も場所によっては導入しています。大木に守られて盤面にはほとんど傷みが見られません。
しかし・・・木を観察すると、積雪の予測される高さよりも高い場所に設置してあるのですが、「例年以上の積雪」に見舞われるとスプリングが傷んでしまう事があります。
これらは厳冬期に鳥獣保護区管理員さんらが掘り起こしたり、スプリングを上にずらすなどして保護しているのですが、それでも全て無傷で越冬できる事はほとんどありません。
そこで近年増えているのが柱型の鳥獣保護区制札です。通常の制札よりも若干視認性に劣るかなと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、盤面が傷むことも無く、支柱が折れる心配もありませんから管理する立場方見たら頼もしい存在で、積雪地帯にはもっとも適している制札と言えるかも知れません。森吉山鳥獣保護区でも傷んだ制札を交換するときは柱タイプに交換するようにしています。
しかし!!その柱タイプの制札にも負けじと挑んでいく強者がいるようです。
写真の上には黒い体毛が残っていました。下の写真はくっきりと残った歯形です。今期は2箇所でこの様な状態になっている制札を確認しました。
普段、巡視する際や様々な業務で現地にいった際には必ず確認するようにしていますし、定期的に巡視や調査をしてくださっている鳥獣保護区管理員さんにもチェックをお願いしています。そして傷んだ物があれば補修したり、場合によっては交換したりします。
こうして豪雪にも、ツキノワグマにも耐えながら毎日現地に立ち続けている鳥獣保護区制札ですが、グリーンシーズン中にも強風や大雨による土砂崩れ、落石など厳しい試練がいつやってくるか分かりません。もし万が一倒れたり、折れたりした鳥獣保護区制札を見つけたら各担当事務所までご連絡いただければ幸いです。森吉山鳥獣保護区は秋田自然保護官事務所(電話018-867-8588)までお願いいたします。