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アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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三陸復興国立公園

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2021年01月07日碁石海岸*冬さんぽ

三陸復興国立公園 大船渡 坂本麻由子

謹んで新春のお喜びを申し上げます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

大船渡自然保護官事務所の坂本です。

【2021年初日の出@大船渡市三陸町越喜来湾_みちのく潮風トレイルルート上です】

積雪が少ないと言われる三陸沿岸の中でも特段温暖な大船渡ですが、

この冬は朝のうちうっすら雪化粧しています。

珍しい碁石海岸の銀世界を"冬さんぽ"気分でご覧ください。

碁石海岸の名前の由来でもある「碁石」のような丸石の浜での雪は

朝の早い時間にしか見ることができません。

石が太陽にあたためられすぐに雪は溶けてしまいます。

日中の気温がさほど上がらないので日陰は溶けそうにないですね。

サクサク雪を踏みしめる音も楽しいです。

真下に見える冬の海は透明度が高く、本当に美しい。

碁石海岸遊歩道は「椿園」を通過します。

ツバキは大船渡と陸前高田の市の花とされ市民に親しまれている花です。

ここ椿園では早生から晩生種までツバキ各種約1,000本植えられているので

秋から春にかけて長い間ツバキの花を楽しむことができますよ。

今日咲いていたのは真っ赤なサザンカ。

地面をほじくり返して餌を漁るカシラダカが足元で見ることができました。

スズメによく似た鳥ですが、頭の毛がモヒカンのように立っているのが特徴です。

目を横にやると今度はリスが現れました。

餌になる木の実が雪に埋もれてしまって慌てているのでしょうか、

いつもは高い枝の上に見かけることが多いのですが

この日はだいぶ低い地点で見ることができました。

遊歩道は途中赤土倉(あかどくら)漁港を通過します。

公園内ではありますが漁船や釣り人などと出会え人の営みを感じることができます。

碁石海岸遊歩道で最大の難関"心臓破りの階段"を今日は下りでホッとしたのも束の間

雪や氷におっかなびっくりしながらの急な下り階段で

想定外に心臓に負担をかけつつ無事たどり着いた垂水浜(たれみずはま)。

みちのく潮風トレイルの標識が迎えてくれます。

約4㎞の遊歩道も終盤に差し掛かってきました。

楽しかった雪上ハイキングもこの上り階段の途中で終わってしまうようです。

足元から雪が消え、土の上を余韻に浸りながら歩いていると

風が吹き枝が揺れる音がサラサラと雪が飛ぶ音が聞こえました。

見上げてみると枝葉に積もっていた雪が風に吹かれ

太陽の光を浴びキラキラと輝いて舞っていました。

ここは厳冬地ではないので、空気中の水蒸気が凍って光る

ダイヤモンドダストではないのはわかっていますが

儚い雪の一粒一粒のフラッシュを観察することができました。

冬さんぽ、いかがでしたでしょうか。

思い切って外へ出て自然に触れてみませんか?

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2020年12月25日アクティブ・レンジャー写真展2020@青森県立図書館開催中!

三陸復興国立公園 八戸 大友千夏

八戸自然保護官事務所の大友です。

現在、青森県立図書館でアクティブ・レンジャー写真展2020を開催しております。

青森県内にある西目屋自然保護官事務所、十和田八幡平公立公園管理事務所、

三陸復興国立公園の宮古自然保護官事務所、

大船渡自然保護官事務所、石巻自然保護官事務所のご協力をいただき、

またデータ作成・展示をしてくださった、

青森県立図書館のスタッフさんたちのおかげで開催する事が出来ました。

児童室には各事務所の写真と活動紹介、

みちのく潮風トレイルの動画も上映していただいております。

また地球環境や環境省、生き物など地域に携わる本の紹介もされております。

読んだ事がないものもあり、思わず手にとって読みたくなる本ばかりでした。

一般室には写真を壁に展示していただいております。

この写真展を通して青森県内にある世界遺産白神山地、

十和田八幡平国立公園、そして三陸復興国立公園の自然の魅力を知っていただき、

実際に足を運ぶきっかけになればと思います!

青森県立図書館は様々な利用方法があり、遠隔地返却サービスという、
青森県内であれば最寄りの市町村立図書館等に返却する事も出来ます。

ぜひこのサービスを利用して国立公園に関わる本を借りてみてください!

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2020年12月22日今年の冬も会えました!グルルル

三陸復興国立公園 大船渡 坂本麻由子

こんにちは。大船渡自然保護官事務所の坂本です。

温暖な三陸沿岸もうっすら雪化粧、冬らしい冬を楽しんでいます。

冬らしいと言えば、ここ岩手県や宮城県の沿岸部では

毎年冬には楽しみ楽しみに「ある鳥」がやってくるのを待っています。

海藻が大好きで 海で暮らす 珍しいガンの仲間

そうです、「コクガン」です。

黒い嘴・顔・体に真っ白な首輪とおしりがかわいいコクガン。

海をスイスイと泳ぐ姿は優雅で気品すら感じますが

陸上を歩くぼってりとした体とのんびりした動きは

どちらかというと「かわいらしい」ですね。

震災後、ほとんどの岸が防潮堤工事で覆われていた際には

飛来しているかどうかも確認できなかったので

防潮堤ができて景色が変わってしまったら来てくれないかも

と心配されていましたが、工事が落ち着き観察できるようになってから

毎年冬から春にかけて海岸や漁港などに戻ってきてくれているのを確認できています。

雪の積もった砂浜を写真に収めようと気仙沼市大島にある

小田の浜(こだのはま)へ行ったのは12月18日。

日中気温が上がってしまったらすぐに溶けてしまう砂浜の雪景色。

きれいだなぁと見とれていたら

なにやら「ぐるるる」「もきゅもきゅ」と声がします。

そぉっと近づいてみたら、コクガンでした。

しゃがんだり一本足でお昼寝しているのかリラックスモードのみんな

波打ち際でこの後どうしようか作戦会議中のみんな

比較的警戒心が弱い鳥とは言われていますが、

私自身、こんなに近くまで寄れたのは初めてで、

砂浜で観察するとじりじりと近づけるからいい!と気がつきました。

これまで漁港や桟橋から泳いでいるコクガンを眺めていたので。

逆光じゃない写真も撮りたいと向きを変え、反対側へ移動したグループを追いました。

きれいに白い首輪が見えていますね。

雌雄同色ですが、黒色が濃いほど長く生きているそうです。

寒くて外に出るのはちょっと、、、ともったいないことは言わず

今しか見られない出会いを楽しむのはいかがですか?

コクガンたちは12月から3月あたりまで三陸の穏やかな海で豊かな藻をついばみ

越冬した後さらに北へと旅をします。

北海道から東北にかけ沿岸で見られる貴重な鳥で

国の天然記念物、環境省レッドリストでは絶滅危惧Ⅱ種(VU)に指定されています。

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2020年12月16日雪の階上岳(はしかみだけ)

三陸復興国立公園 八戸 大友千夏

八戸自然保護官事務所の大友です。

先日、階上岳に現地確認へ行って来ました。

階上岳3合目のしるし平。

しるし平にはバイオトイレがあり年中使用する事が出来ます。

階上岳は、年中登山者がいるため登山道の雪が圧雪されて歩きやすいです。

一面真っ白の中、山ぶどうの実を発見しました!

8合目の大開平にある休憩所。

こちらも休憩ができ、またバイオトイレが設置してあるため、

年中使用する事ができます。

8合目付近の積雪は10センチ程度でした!

階上岳の山頂。

階上岳は毎年、初日の出を見るために山頂を目指す方が多く、

新年早々、活気に満ちあふれる山です。

また、冬でも登るという階上岳ファンも多くいらっしゃるので、

雪で真っ白な風景でも、少々風が冷たく痛くても、淋しさを一切感じない山でもあります!

みちのく潮風トレイル階上町区間でもあり、全線1,025kmの中でも恐らく唯一の雪山。

そんな階上岳のにぜひ登ってみませんか♪

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2020年12月11日年末大掃除開始です

三陸復興国立公園 大船渡 坂本麻由子

こんにちは。大船渡自然保護官事務所の坂本です。

本日の穴通磯(あなとおしいそ)です。

大船渡観光の横綱です。曇り空ではありましたが今日も素敵です。

いつのまにか12月も半ば、みなさん忙しくお過ごしのことと思います。

自宅の大掃除には全く手を付けておりませんが

碁石海岸の年末準備が始まりました。

毎年多くの人が初日の出を拝みに訪れる碁石海岸、

気持ちよく歩いてもらえるよう公園を守る有志たちが一肌脱ぎます。

今日の有志たちはいつもお世話になっています、パークボランティアのお二人。

駐車場から穴通磯まで伸びる遊歩道脇の側溝の泥かきをしました。

自然豊かな遊歩道ですので生えるものは生え、落ちるものは落ちる。

水路としての側溝ですが、泥と落ち葉のたまり場になっています。

落ち葉の下には泥もたまっています。

途中3カ所、マスがありましたがごっそり溜まっています。

これでは大雨来たら氾濫です。

水路に蓋やグレーチングなどを置いて落ち葉を防げば

少しは溜まりを遅くできるのでしょうが・・・

はい!しっかり取り除きました!

作業途中に訪れた観光客の皆さんに

「ごくろうさま!!」「穴通磯より側溝がきれいだったよ!」

などと笑顔を交わし励まされ、満足満足。

側面・底面の凝った石組みも見えました。

やっぱり風情を優先、蓋は設置したくないですね。

たくさん観光客に来てもらいたいのはもちろんですが

地域の方に守られ利用され、誇りに思ってもらえる公園にしたいです。

公園で私たちを見かけたら気軽にお声がけくださいね!

今日の有志です。おつかれさまでした!!

三陸復興国立公園南部地区では一緒に活動する仲間を募集しています。

詳しくはこちらをご覧ください。

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2020年11月25日【夕日・夕焼けを見に行こう!】

三陸復興国立公園 宮古 古館 百合子

こんにちは、宮古自然保護官事務所の古館です。

 

日暮れが冬至に向かってだんだんと早くなっていますね。

仕事で足を運ぶ先々で、タイミングが合えば夕焼けを撮影するのが楽しみな私。

読者のみなさまも夕焼け好きな方いらっしゃるのではないでしょうか。

 

そこで今回は、素敵な空の移ろいとともに撮影できた晩秋~年末に撮影した素敵な夕焼けフォトをお届けします。

【撮影:2016123 16時半過ぎ】

こちらは宮古市・浄土ヶ浜園地内の竜神崎展望所からの1枚。

雲ひとつない空に細い三日月と、近くには金星が並んでいます。

 

この展望所からは宮古湾や市街地方面、さらに遠くには岩手県内では岩手山についで2番目に標高の高い早池峰山も見通せます。

野鳥観察が楽しめるほか、漁船の出港など地域の営みが垣間見え、自然と人との距離の近さが感じられます。

【撮影:20201116 16時頃】

9月~3月にかけては、竜神崎展望所から夕日が見られます。

浄土ヶ浜園地内の散策を楽しみながら、竜神崎展望所まで足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。

 


【撮影:20191223 16時頃】

こちらは山田町・荒神海水浴場での1枚。

 

夏場は海水浴で歓声響く場所ですが、冬の誰もいない浜辺は波音が響くだけ。

山田町と大槌町にまたがる鯨山のシルエットがくっきりと夕日に照らされています。

夏とはまた違った魅力を感じることができた夕暮れでした。

 

ちなみに、このときの夕景の別カットが、昨日24日に国立公園公式Instagram(インスタグラム)に掲載されました。

国立公園公式Instagram↓↓

https://www.instagram.com/nationalpark_japan

 

日本各地にある国立公園34か所のとっておきの写真が見られるので、ぜひこの機会にフォローしてみては?

 

では、また!

 

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2020年11月20日みちのく潮風トレイル 三陸浜街道

三陸復興国立公園 大船渡 坂本麻由子

皆さんこんにちは。大船渡自然保護官事務所の坂本です。

三陸復興国立公園においてコンテンツのひとつ「みちのく潮風トレイル」。

このアクティブレンジャー日記で知ってくださった方もいらっしゃいますよね。

総距離1,025㎞で、今のところ日本一長いトレイルとなっています。

全線開通は2019年6月、これまであちこちのメディアで取り上げられて

聞いたことあるよ 少し歩いてみたよ という方も増えてきていたら嬉しいです。

みちのく潮風トレイルのイメージ、まずは「海」ですよね。

そして「震災を語り継ぐ道」。

三陸の絶景海岸風景を歩ける道でもあり

自然の厳しさと優しさとの共存を考える道でもあります。

今日ご紹介したいのはあまりイメージにないであろう「歴史道」。

ほとんど海の見えない山の中を歩くルートも実はあるんです。

岩手県南部はご存じの通りリアス海岸が有名ですね。

そのリアスから住民たちは多くの恩恵を受けているわけですが

ものを運ぶ・人が行き来することに関してはハンデでしかありません。

 海に突き出す半島ぐるっと周回

     =>高低差少ないが距離がぐーんと伸びる

 半島根元を最短距離で峠越え

     =>距離は短いが高低差がひどい

道というものは必要とされて作られ、使われ続けるから残るのですが

三陸浜街道は時を経て現在の国道45号線へと進化しています。

そんな中でもうっすら残っていた初代の三陸浜街道に

みちのく潮風トレイルを通しています。

なぜこんな峠道を通しているのか、海が見えないのに潮風トレイルなのか

結局は三陸の海・地形があるからこその道で

先人たちが切り開いた苦労を想像しながら進む

重要な区間でもあると思っています。

前置きが長くなりましたが、そんな歴史道のひとつ

岩手県釜石市に通る"石塚峠(いしつかとうげ)"の巡視をしてきたので

どのような巡視をしているのかご覧ください。

石塚峠は岩手県釜石市の尾崎半島の根元を縦断する峠です。

巡視で行うことは

①路体の確認

歩くルートの状態を確認します。

崩れや分岐、通行するのに障害になる倒木や落石はないかなどです。

手を加えすぎない処置までにします。

昨年の台風19号の爪痕がまだ色濃く残っていました。

復旧作業や迂回路などの情報も関係各所とすり合わせをします。

②標識・目印の確認

設置済みの標識やテープが役目を果たしているかのチェックをし、

必要であれば更新作業を行います。

木の杭は野生動物にかじられたり、草刈り機で傷ついたり

テープにおいては日光や雨で劣化するのでこまめな付け替えが必要です。

迷いやすかったという声を聞いた場合はテープの位置なども考え更新します。

③ ①②で得た情報を関係各所と共有し、ハイカーへ情報発信

秋冬は写真のようにすっきりとした地面ですが、

春夏は道が消えてしまうほど草が元気よく生えてくるので

巡視に草刈り整備が加わります。

また実際に歩きに来たハイカーからの声を聞き、

次の巡視に生かせるよう普段から情報を整理することもしています。

最後に石塚峠に残る街道の面影を。

"石塚の七里塚" 

一里ごとに置いたはずの塚なのになぜ『七』里塚か?

そんな謎も現地の案内看板で解決しますよ。

この七里塚は当時(1800年代)の原型をほぼ保っていると計算されているそうです。

歴史好きな方は是非岩手県南部を楽しみにいらしていただきたいと思います。

様々な道をつないでいるみちのく潮風トレイルは楽しみ方も色々ですね。

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2020年11月18日【みちのく潮風トレイルブロックフォーラムin北山崎ビジターセンター】

三陸復興国立公園 宮古 古館 百合子

みなさん、こんにちは。宮古自然保護官事務所の古館です。

11月7日~8日にかけて、みちのく潮風トレイルの楽しいイベントが開催されたので、お届けします。

 

1,000kmの長いみちのりにおいて、各地域でみちのく潮風トレイルの情報発信を担うビジターセンターごとにブロックを分け、トレッキングと講演会を組み合わせたフォーラムを企画しており、今回は岩手県田野畑村の北山崎ビジターセンターで2日間にわたり開催されたブロックフォーラムに参加してきました。

 

スタート地点は北山崎。1日目は約10km2日目は約8kmを歩き、約18km先の鵜の巣断崖を目指します。

【北山崎展望所からの景観】

 

岩の裏に辿り着くまでは、ここならではのアドベンチャーなコースが待っています。

200mの急峻な階段を上り下り(登山のようです)、紅葉が綺麗なブナ林をくぐり、波音に耳を澄ませながら手堀りのトンネルを進みます。

落葉が進んでいる場所からは、透き通った青い海が垣間見えて写真におさめる方々も少なくありませんでした。

【左上:約200m下がって登る階段、右上:木立の間から見える海、

左下:手堀りトンネル、右下:波打ち際の岩場を歩いている様子】

 

そうして辿り着いたのは陸中弁天埼灯台。北山崎の展望所で見えた岩の裏側までやってきました。陸中弁天埼灯台は、みちのく潮風トレイル沿線の灯台のなかでも珍しい紅白タイルの愛らしい灯台で、昭和40年代から海の安全を見守り続けています。

【左上:陸中弁天埼灯台、灯台からの眺望(南側)

左下:灯台からの眺望(北側)、右下:これから行く先を眺める参加者】

 

ゴール地点まではもう少し!ここからは県道歩きですが、普段車で通過しているところを歩くと、絶景スポットや新たな発見があるもので、みなさんカメラのシャッターをたくさん切っていました。

参加者は岩手県内をはじめ東北各地のみちのく潮風トレイルファンの方々で、歩きながら今まで歩いたみちのく潮風トレイルの思い出話や歩きたい場所のお話などを伺い、交流を深めさせていただきました。

【左:自然歩道から眺める灯台も良いですね!

右:歩いているから撮れる県道沿いからの眺望(近くに駐車場はありません)】

 

ゴール後は、自然や植物に詳しい講師2人による講演。

みちのく潮風トレイル周辺の自然環境のお話や魅力、海外のロングトレイルを歩いて体験した現地の方々のトレイルとの関わり方のお話など、興味深いものばかりで、あっという間の2時間の講演会でした。

 

そして、2日目も元気にスタート!

講師による地層や津波で打ち上げられた石、植物の解説などに耳を傾けながら歩を進めました。

【左上:明治の津波で打ち上げられたと語りつがれている石、

右上:サルトリイバラの解説、左下:ムラサキシキブの実、

右下:冬鳥としてやってくるシノリガモの集団を海岸で発見!】

【左:この地の一揆で活躍された方の解説、右:流木で作られた親切な矢印!】

 

1人で歩くと通り過ぎてしまうところに、地域で活躍された方の歴史が残っていたり、道路端にちょこんと成っている果実や野鳥で季節の進みを感じたりと、私自身も普段とは違う視点でトレイルを深く楽しむことができて勉強になりました。

 

みちのく潮風トレイルFacebookには、八戸自然保護官事務所の太刀川レンジャーがこのイベントレポートを投稿しているので、スクロールして、あわせてチェックしてみてください↓↓

https://m.facebook.com/michinoku.coastal.trail

 

ブロックフォーラムは来月にかけて各地で開催されていますが、ブロックフォーラム以外でもイベントを各地で開催しているので、計画を練って歩く旅を楽しまれてはいかがでしょうか。

名取トレイルセンターホームページにてイベント情報更新中↓↓

https://www.mct-natori-tc.jp/

 

では、また!

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2020年11月17日家族でアウトドア in National Park

三陸復興国立公園 大船渡 坂本麻由子

こんにちは。大船渡自然保護官事務所の坂本です。

前回、宮城県唐桑町での国立・国定公園誘客推進事業のひとつ(前回記事リンク

をご紹介しましたが、先週末は岩手県大船渡市で同事業イベントが開催されました。

この事業は新型コロナウイルス感染拡大の収束までの間の地域経済の活性化などのために

国立・国定公園を活用しましょう!という目的で実施されていますが

主催者側も参加者側も、感染予防対策をしっかりおこない開催しています。

その名も『親子で体験!みちのく潮風トレイル ハイキング Go Go!』

キャンプ場でお泊まりして国立公園とみちのく潮風トレイルを2日間楽しむという企画。

キャンプとトレイルを合わせてアウトドア家族旅行を提案します。

1日目:碁石海岸トレイルの様子

 下りたら、上る

 子どもより大人がヒーヒー

 

2日目:広田半島トレイルの様子

震災後きれいに復活した大野海岸

クライマックスは黒崎仙峡

昨日歩いた碁石も海の向こうに見えた!

秋の発見を楽しみながらくじけず歩けました。

1日目、キャンプ場では明るいうちにみんなで協力してテント設営です。

貸し出しのポップアップテント、意外に簡単に完成しましたね。

寝床が完成したら、暗くなるまで自然観察会に参加。

パークボランティアの解説をじっくり聞いて勉強になりました。

お楽しみのキャンプ飯!

各自前日の夜から仕込んできた自慢のキャンプ飯を調理し、

さらに焼き師による炭火焼きサンマが振る舞われました。

一番右は、ゲスト長距離ハイカー長谷川さんの「いつ飯(いつもの飯)」

袋ラーメンにサラミ・チーズなど投入しごった煮にしてカロリー充填。

なんと星空観察会も付いていました。

朝から夜寝る直前まで楽しめましたね!

今回の参加ご家族は2組。

(写真掲載についてはご快諾いただいています。)

国立公園という自然のテーマパークで

学びつつ楽しむ2日間を体験していただきました。

日本の国立公園は全部で34カ所。

楽しみ方は無限大です!

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2020年11月16日高病原性鳥インフルエンザ検査研修

三陸復興国立公園 石巻 晴山功

石巻自然保護官事務所 晴山です。

本格的な冬を前に寒さが緩み、春の陽気を思わせるような日々が続いていますが、数週間前から高病原性鳥インフルエンザの感染のニュースが流れています。

現在は、「国内の複数箇所で感染が確認された場合」のレベル3となっています。

環境省では、高病原性鳥インフルエンザに対して、以下3つの取り組みを行っています。

1.渡り鳥の飛来経路の解明

2.鳥インフルエンザウイルスのモニタリング

3.渡り鳥の飛来状況のモニタリング

先週、東北地方環境事務所内において、鳥インフルエンザの簡易検査研修が行われました。

死亡野鳥の報告があった場合には、簡易検査、遺伝子検査、確定検査と段階を経て検査を行う必要があり、東北地方環境事務所では第一段階目の簡易検査を実施します。

簡易検査の実習風景です。

鳥のぬいぐるみを相手にスワブ取得の練習

冬鳥たちは、沼・池・海浜近くに居るだけではなく、昼は落ち穂などを食べるために田畑にもやってきています。その途中で電線にあやまって接触してしまったり、他の動物に襲われるなどをして死んでしまう野鳥も居ます。

死亡野鳥のなかには、もしかしたら、鳥インフルエンザにかかっているものもいるかもしれません。

死亡野鳥を見つけた際は、決して触れることなく、県・市町村・東北地方環境事務所などの窓口に連絡するようにしてください。

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