木々の新緑が増し、だんだんと夏の訪れを感じる季節になりましたね。
そして、今年も残り半年になりました。時間が流れるのは早いです。
今回は、雄国沼の巡視に行ってきましたのでその様子をお伝えします。
コースは、雄国沼雄子沢登山口から雄国沼休憩舎経由で雄国沼湿原です。
早速ですが、雄国沼湿原の様子です。
黄色い花が名物のニッコウキスゲです。
まだ、満開ではないですが、とてもきれいです。
赤い花はレンゲツツジです。
ここで皆さんにお知らせがあります。
現在、雄子沢川駐車場は、路上駐車対策で6月18日~7月10日まで封鎖しております。
雄子沢川駐車場をご利用になる際は、ラビスパ裏磐梯さんからシャトルバスが運行されていますので
そちらをご利用ください。
なお、喜多方市の萩平駐車場から金沢峠間でもシャトルバスが運行されています。併せてご検討ください。
ご不便おかけしますが、何卒よろしくお願いします。
ぜひ、雄国沼へお越しください。
ご覧いただきありがとうございました。
また、お会いしましょう!
雄子沢川登山口(雄国せせらぎ探勝路)シャトルバス運行のお知らせ | 北塩原村 (vill.kitashiobara.fukushima.jp)
]]>3年ぶりに行われたバス・バスターズに参加してきました。この日は今年度の活動の最終回、24名の参加、はじめて方から、親子、個人、常連の自然保護団体で活動されている方など様々ですが、みんなの気持ちは在来魚を守るその活動に賛同されている方々です。
久々なので、ちょっとだけバス・バスターズについて説明します。
バス・バスターズが行われているのは国指定伊豆沼鳥獣保護区の伊豆沼、バスとはオオクチバス、ブラックバスともいわれる特定外来生物の魚です。1996年ごろからオオクチバスが増え在来魚を餌とするため、絶滅危惧種ⅠA類のゼニタナゴなど壊滅的な被害を受けるようになり、伊豆沼漁業協同組合が2001年に駆除活動をはじめ、2004年にはボランティアによるバス・バスターズが結成しました。公益財団法人宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団が中心となり、毎年5月から6月の日曜日にバス・バスターズの活動を実施しています。
今年の最終回の様子です。
参加者は三角網で沼に岸沿いにバスの稚魚がいないか、ゼニタナゴが復活していないか、すくっては確認し、フナ、モツゴ、タモロコなどの稚魚は静かに沼に戻しながら進んで行きます。初めての参加の方は、これは何、これはと確認しながら、「見つけた!」何となく嬉しそうな声が聞こえてきました。
何を見つけたかというと、左の写真の容器にはゼニタナゴの稚魚、右写真はサデ網ですくったオオクチバスの成魚です。対照的な「見つけた!」です。これまでの地道な活動でオオクチバスが減少してきたおかげでゼニタナゴの復活に立ち合い、また一方では、逃してはならないオオクチバスの捕獲となりました。
伊豆沼方式といわれる人工産卵床にはブルーギルの産卵が確認され、右写真はオオクチバス、目玉がいっぱいですが孵化したばかりの仔魚を三角網で捕獲、これぞ一網打尽です。
参加者のほとんどの方々が三角網で捕獲できた約2㎝のオオクチバス、右写真は定置網にかかった魚です。小さな魚に交じってニョロニョロしていたのは天然ウナギです。撮影後自ら沼へ帰っていきました。蒲焼を思わず想像していました。
2㎝のオオクチバスを捕獲したとき、長年参加されている淡水魚の専門家の言葉は、「大きいサイズの捕獲も大事だが、この小さいサイズが沼の在来魚の稚魚を食べてしまうから、だから稚魚すくいが大切なんだよ。」
そうなんです。この活動は、人工産卵床で卵や仔魚、サデ網で稚魚をすくい、そして成魚を駆除することで、沼の在来魚の復活につながるのです。
この日の成果は、バスターズ通信Vol.4によると、オオクチバスの稚魚100匹、仔魚354匹、成魚1匹、ブルーギルの卵と10センチ程度の魚を捕獲ができたそうです。気になる在来魚では、ゼニタナゴの稚魚が4匹確認され、4ヶ所に設置した定置網には、ウナギ、ライギョ、フナ、モツゴ、タモロコ、タイリクバラタナゴ、メダカ、ジュズカケハゼ、ヨシノボリ、ウキゴリ、チュウゴクスジエビなどが確認されました。詳しくは、下記のホームページからご覧ください。
公益財団法人宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団 (izunuma.org)
バス・バスターズの誕生と同じ2004年度から、東北地方環境事務所でも、伊豆沼・内沼でオオクチバス等の防除事業を開始しています。当事務所の事業や宮城県、公益財団法人宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団、保護団体やボランティアなどの多くの人々の活動により、オオクチバスやブルーギルが減少し低密度管理ができるまでになりました。それでもまだまだ防除の力は抜けないのです。
今年のバス・バスターズに参加された皆様、ご協力ありがとうございました。また、来年、伊豆沼でお会いできるのを楽しみにしております。
]]>先日十和田八幡平国立公園八幡平地域の盗採防止合同パトロールを実施しましたのでご報告いたします。
本パトロールは秋田県と岩手県にまたがる秋田駒ヶ岳を各関係機関の協力を得て鹿角管理官事務所と合同で行っています。
秋田県、岩手県の各登山口を出発し、盗採の有無等を確認いたしました。
好天に恵まれ、ショウジョウバカマ、アカモノ、チングルマ、ヒナザクラなど多くの高山植物を眺めながらのパトロールとなりました。大勢の登山者とすれ違い、パトロール中ですとお伝えすると「ご苦労様です。」とか「頑張ってください。」などと励ましのお言葉をちょうだいしました。
出発から3時間後、秋田県班及び岩手県班が合流し、それぞれのルートの状況を発表しました。幸い盗採の痕跡はなかったものの、立入り防止柵を越えた場所に足跡が確認されました。
秋田駒ヶ岳はこの先も高山植物が次々に咲き乱れます。多くの登山者に国立公園での素晴らしい体験を持ち帰っていただけるよう、関係者の皆様と一緒に見守っていきたいと思います。
また、24日は八幡平山頂周辺、28日には三ツ石山においてもパトロールを実施する予定です。
国立公園でお会いしましょう。
]]>とうとう先週梅雨入りした北東北ですが、先日梅雨の晴れ間に大船渡市の秘境"首崎(こうべざき)"へ行ってきました。首崎は三陸復興国立公園の特別地域に指定されてはいるものの、アクセスの悪さや情報の少なさが原因なのかあまり観光客が訪れることのない場所です。しかしながらその景観は得も言われぬ素晴らしさで、正直なところ内緒にしておきたいスポットと言っても良いほど。先端まで到達するには歩いて行くしか方法はありませんが、だからこそ感じる大地の鼓動や生命力に身も心も元気をもらえるのです。
海抜110メートルの灯台が建つ先端に立って南側、越喜来湾(おきらいわん)を望んだ画です。連なる半島が太平洋に突き出ている様子がわかります。学校の教科書で「リアス海岸」を習ったとおりギザギザですね。
北側は吉浜湾(よしはまわん)になります。海上に線のようなものが見えますが、定置網のブイが並んでそう見えます。海中には魚を迷い込ませる迷路が張りめぐらされているんですよ。100メートルもの高さから見るとさながら地上絵ならぬ海上絵ですね。
先端を後にし、振り返った画です。左側てっぺんに灯台が鎮座しているのがわかりますでしょうか。現代の灯台はクリーンエネルギー化が進み、太陽光や波力などで生まれた電力を使っているものが多いそうですが、首崎灯台の手前に電柱が2本見えますね。これはかつて送電線を渡していた電柱で、首崎灯台もすでに送電は受けていないので全く使われていないコンクリートの柱がただ立っている、という状態です。
この2本の他、半島全体に建てられている、使われていない電柱の撤去工事が今年行われることになりました。国立公園内での行為を様々な目線で確認し、工事施工者や地元の方々と調整することも各地にいる現地事務所の仕事です。
昭和33年に初点灯した首崎灯台。道無き半島に当時の技術で十何本もの電柱を建てたご苦労も相当なものだと思いますが、撤去する作業も大変なことです。運搬車両を入れずに手作業で電柱を切り刻んで撤去する場所もあります。また、灯台までの歩道沿いには指定植物であるマルバダケブキの大群生地があり、毎年6月半ばには地元の愛好家たちが楽しみに集まります。工事効率も考慮しつつ、この群生地はじめ自然環境への影響が最小限でなくてはなりません。
無事に電柱が取り払われたあとのここ首崎の景色を来年お届けしますね。
《一面に黄色輝くマルバダケブキ*画面に収まりきりません!》
]]>
梅雨入りしたかと思いきや、暑い日が続いている八戸市です。
汗をかくと炭酸飲料が飲みたくなります。
八戸市区間、洋野町区間に続き、階上町区間の現地調査を行いました!
登山を含む階上町区間は約34kmの区間で、北上と南下、
共に海岸沿いから内陸に入っていくルートで直線ではないため、
道標や目印となるトレイルテープの存在が欠かせません。
道標が建てられない場所はトレイルテープを町の工作物に設置させていただいております。
階上町を代表する巨木のひとつ、茨島のトチノキ。
ちょうどこの時はトチの花が満開でした!ほんのり甘い香り!
階上岳8合目、大開平展望デッキ前もヤマツツジが満開でした!
(6月上旬頃)
初夏は色々な花が咲き、歩いていても楽しいですね。
階上岳ではすでにハルゼミが鳴いていて、ふと見た木には抜け殻がくっついていました!
セミの抜け殻を見ると、とあるアニメのキャラクターを思い出します。
新緑が綺麗な階上岳。山頂付近になるとヤマツツジが少し残っていました。
大開平と2週間程度、花が咲くタイミングの差があるようです。
階上町の旬な情報はこちら!
https://pbs.twimg.com/media/E4hqKe2X0AUedgp?format=jpg&name=large
はしかみ観光ネットワークさんのインスタグラム。
一緒に現地調査をした階上町の担当者さんたちとパチリ!
最近は特に道迷いのご意見がなくなったとお聞きしております。
それでもトレイルテープの劣化、足りない箇所があり道に迷われる方がいるかもしれません。
階上町区間を歩いた際のご意見があればぜひ八戸自然保護官事務所までお知らせいただきたいです。
サーファーが多くいる小舟渡海岸。
階上町区間は洋野町区間同様、トレイルを歩くハイカーをサポートをする、
はしかみおもてなしエンジェルがいます!
はしかみおもてなしエンジェル - 階上町 Official Web Site (hashikami.lg.jp)
歩く際はぜひお立ち寄り、交流していただければと思います。
みちのく潮風トレイル全線1,025kmには各エリアにハイカーをサポートしてくださる
「トレイルサポーターズ」という方々がいます。
みちのく潮風トレイルサポーターズ | NPO法人みちのくトレイルクラブ (m-tc.org)
はしかみおもてなしエンジェルもそのひとつです。
みちのく潮風トレイルは歩く事を愛する全ての方がを歓迎します!
]]>雨が降ると、今日は休んでもいいよ、と山の神様がささやいているように感じます。
雨だれの音も、風にゆれる木々から落ちる水滴の音も、どんな音楽よりも癒やされます。
身体全身が潤うようです。
〈6月5日:酸ヶ湯温泉周辺〉
また、雨が降ると、虹に出会えます。
出勤路で虹がお疲れ様と言ってくれているようです。
今シーズンは、雲海の出現率が高いようで、一週間に二度も会えました。
苦労して登った高山の頂で見下ろす雲海は格別ですが、通勤路で意図せず出会えた雲海は、いきなり幸運が訪れたようで、気持ちが高ぶります。
昼と夜の気温差が大きい時期に現れる雲海を撮るため、多くのカメラマンが十和田湖を訪れます。
天気予報やライブカメラをチェックして、遠くから来る方もいらっしゃるようです。
ところで、前回の日記で、十和田八甲田パークボランティア活動の報告をしていましたが、ふりかえってみたら、活動の日程を間違えて記載していました。
田代湿原ロープ設置は5月29日でした。野外の業務が多い時期は、とても嬉しいです。
6月5日は、北八甲田仙人岱上部へのロープ設置と酸ヶ湯駐車場の草刈りと清掃でした。私は、駐車場での草刈りを担当しました。
北八甲田の玄関口である酸ヶ湯インフォメーションセンター駐車場の周りは、パークボランティアの皆さんが定期的に清掃や草刈りをしてくださいます。
登山道へのロープ設置に行ったパークボランティアの皆さんと管理官、残雪と悪天候の中、大変お疲れ様でした。
6月11日は、十和田湖畔休屋地区で、特定外来生物に指定されているオオハンゴンソウと、西洋タンポポの抜き取り作業でした。
〈抜き取ったオオハンゴンソウ〉
更に、2週続けて外来植物の防除活動を行いました。
6月18日は、蔦温泉の駐車場で、オオハンゴンソウの抜き取りです。
パークボランティアの皆さんは、オオハンゴンソウとヨモギを見分けながら抜き取り作業をします。
昨年度、当事務所で作成した、オオハンゴンソウのパンフレットがとてもわかりやすいので、ご覧ください。
http://tohoku.env.go.jp/to_2022/post_312.html
〈蔦沼で抜き取ったオオハンゴンソウ〉
外来種に負けないで、いつまでもここにあってほしい蔦沼遊歩道の旬のお花をご紹介します。
フタリシズカの花は、最大11まで見かけたことがあると、パークボランティアの方から教わりました。
自然はとても不思議ですね。
同じように見えますが、良く見ると違う種類のシダです。
アクティブレンジャーという名前どおり、アクティブに外での業務が多くなるこの時期、雨が降った日には、少しほっとします。
実は、デスクワークも大好きな伊藤です。
それでも、雨の日にだけ見られる美しい風景に会いたくて、つい出かけてしまいます。
〈ガラス細工のようなサンカヨウ〉
雨に打たれた姿がとても愛しいです。
十和田湖畔でサンカヨウに会えるのは、6月初旬、山にまだ残雪がある頃です。
晴耕雨読、そんなふうに仕事ができたら幸せなことです。
]]>こんにちは。
磐梯朝日国立公園・羽黒自然保護官事務所の風間彩野です。
今年は例年に比べ雪が多く、登山者カウンターの設置が少し遅くなりましたが、先日無事に設置が完了しました。
10月末~11月頃に回収するまで、毎日登山者数の計測を頑張ってもらいます。
入山者数と下山者数を分けてカウントし、さらには日時まで詳細に記録してくれる優秀なカウンターです。A4サイズ以上の物が、センサーから2m以下の所を通り過ぎることで反応し、カウントされます。(そのため、風で揺れる葉や草には反応しません。)その際のスピードは問わないようです。トレランの方も軽装でのんびり歩かれる方も全員カウントされることになります。
この測定結果は、様々な場所で利用されています。
<設置箇所 計5カ所>
■朝日連峰・・・泡滝登山口・日暮沢登山口・古寺鉱泉登山口・朝日鉱泉登山口
■飯豊連峰・・・足ノ松尾根登山口
<80リットルのザックに全て詰め込んで設置箇所まで登ります。
登山口から30分ほど尾根を登る場所もあります。
初夏とはいえ、汗が止まりませんでした。私の頭よりソーラーパネルの方が大きいです>
<朝日連峰:日暮沢登山口>
<朝日連峰:古寺鉱泉登山口(今回新品の機種を導入しました!)>
<朝日連峰:泡滝登山口>
<飯豊連峰:足ノ松尾根登山口>
データ集計後、環境省HPで結果を公開しますので是非ご覧ください。
■令和3年度測定結果はこちらから→東北地方環境事務所_令和3年度磐梯朝日国立公園(朝日地域、飯豊地域、磐梯吾妻・猪苗代地域)における登山者数調査の結果について (env.go.jp)
【登山者の皆様へ お願い】
登山者カウンターの前では、誤カウントを避けるために、立ち止まったり休憩したりなさらないようお願いします。
万が一倒れているのを見かけた際は、羽黒自然保護官事務所(0235-62-4777)までご連絡ください。
]]>東北地方もついに梅雨入りしましたね。体調管理に気をつけていきましょう!
今回は、西吾妻の中大顚に行ってきましたので皆さんにもその様子をお伝えします。
ルートは、天元台ロープウェイから、かもしか展望台、中大顚分岐、人形石、ロープウェイのルートです。
ロープウェイから中大顚のルートですと、残雪は、多少ありますが歩行できる程度です。
しかし、人形石からロープウェイのルートですと、一面雪に覆われています。
登山道も分かりにくく危険ですので、訪れる際は、かもしか展望台のルートをおすすめします。
中大顚分岐から人形石までの残雪の様子です。
所々凍結している箇所があります。
人形石に到着です。
景色はこんな感じ
奥に一切経山が微かに見えます。
登山道沿いには、多くの高山植物が生育しています。
イワカガミ
ミネズオウ
チングルマ
まだまだ紹介したい植物が沢山ありますが、残念ながら紹介しきれません。
なので、是非実際に訪れてみてはいかがでしょうか。
ご覧いただきありがとうございました!
また、お会いしましょう!!
]]>ついに青森県も梅雨入りしました!
やませが続き晴れる日が少ないため梅雨入りの実感があまりありません。
みちのく潮風トレイルの現地調査、
八戸市区間に続き洋野町区間を2日間に分けて現地調査しました。
現地調査1日目。
陽射しが強烈ですが風がひんやりしていたため、
歩くとちょうどよい日に洋野町の担当者さん、関係者の方々と歩きました!
昨年より洋野町では『Hirono Trail Angel ヒロノトレイルエンジェル』という、
トレイルを歩く方のサポートをする仕組みが出来ました。
【みちのく潮風トレイル】Hirono Trail Angelを紹介します! | 洋野町観光協会 (hirono-kankou.jp)
ルートから少し外れた商店さんなどもサポートされていて、
こちらはすぐ隣の種市高校の生徒さんも寄り道されるお店だとか。
ピリピリラーメンが気になりました。
各商店さん、施設等にはトレイルエンジェルの目印となるタペストリーが付いているので、
歩く際はぜひお立ち寄り&お楽しみいただければと思います。
洋野町の北部から南下していくと「ウニの増殖溝」をみることができます。
浅瀬の岩盤に溝を作り、ウニの餌となる昆布やワカメを繁茂させてウニを育てています。
干潮時は特に溝を見る事が出来ます。
防波堤にはトリが食べたと思われるウニの殻が落ちています。贅沢!
トレイルを歩いていると地域の特徴がある景色の他に様々な植物を見る事もできますね。
1日目ゴールのヒロノット(旧・宿戸中学校)。
廃校になった中学校を洋野町が利活用し修繕し、創造交流施設として昨年オープンしました!
にぎわい創造交流施設~ヒロノット~│岩手県洋野町 (hirono-nigiwai.com)
金曜日~日曜日はハイカーの宿泊が可能(予約制)、
また、ハイカーであれば平日土日祝限らず、9時~17時であればシャワーを無料で利用出来ます!
(受付で必要事項等を記入する必要があります。)
なんだか懐かしくなる雰囲気を感じられるヒロノット、ぜひご利用してみてください!
現地調査2日目。
前日の快晴とは真逆の、やませ&雨。
この日は洋野町の岡本町長もご一緒に現地調査に参加してくださりました!
雨男・雨女はどなたなのでしょうか。雨でも笑顔でパチリ!
洋野町は三陸ジオパークでもあり、ジオサイトがアチコチにあります。
あいにくの天気でしたが洋野町らしい景色を楽しみながら調査が出来ました!
約27kmの洋野町区間。
寄り道と出会いで心の交流と、
美しい風景と風土を楽しんでいただければと思います!
]]>梅雨入り宣言はまだの北東北ですが、雲が多く雨のよく降るこの頃。
外回りの業務が多い私たちは毎日天気予報とにらめっこしています。
貴重な晴れ間のあった先日、ある生き物に会いに大槌町(おおつちちょう)へ行ってきました。
震災前の大槌町では、あちこちで自噴井(じふんせい)を見ることができ、住民は古くから生活用水として利用してきたそうです。現在は復興まちづくりが進み湧水を楽しめる場所もだんだんに整備されてきています。
みちのく潮風トレイルがすぐ脇を通る源水川も湧き出た地下水が流れるとてもきれいな川です。
年間を通して水温・水質が一定なので『淡水型イトヨ』の生息地となっており、これは岩手県内唯一ということで貴重な生態の保護活動が行われています。
2011年の東日本大震災では大槌町も大きな被害を受け、ここ源水川にもがれきや土砂が押し寄せ誰もが「イトヨのすむ環境が壊れてしまった・・・」と感じました。たくさんのボランティアや研究者、住民の方々の活動によって現在の源水川では元気に泳ぎ回るイトヨを観察することができています。
風がなく水面が揺れていない時が絶好の観察日和。
周囲の動きに敏感な彼らを脅かさないよう観察ポイントを決めたらじっと動かず待つこと数分・・・
水草の陰に隠れていたイトヨたちが現れます。
これが源水川に生息するイトヨです。川底を口でツンツンつつく姿が特徴的です。背中の色は地味で目立ちませんが、おなかが輝く銀色なので動きによってキラっと太陽光を反射します。
一般的にイトヨはサケなどと一緒で、川で生まれたのち海へ出て産卵のために川へ戻ってくる遡河回遊(そかかいゆう)魚ですが、ここの淡水型イトヨは海へ出ることなく一生を大槌町の川で過ごします。
群れで生活する姿をここではじっくり観察できますよ。
川底の泥と体の色が似ていてで見にくいですが、イトヨの影でいるのがわかりますよね。
イトヨたちが暮らすきれいな川はもちろん他の魚にも住みよい場所です。
私は魚類に疎いため種の判定はできませんが、地面を這う系の魚や大きな魚群でなめらかに泳ぐ魚を見ることができました。
〈這う系?のお魚〉
〈大きな魚群!なめらかなお肌がアユのように見えますが・・・〉
ここにいる小魚たちを目当てにカワセミをはじめとする野鳥たちも集まります。
きれいな冷水でしか生育できないバイカモももうすぐ見頃になります。
きれいな水に引き寄せられ秋には珍しいトンボやヤンマなども飛び回ります。
たくさんの生き物に会えるここ源水川流域は時間を忘れて観察に没頭してしまうスポットです。近くに来た際やみちのく潮風トレイルで通りがかる際には是非立ち寄ってイトヨを探してみてくださいね。
多様な生物に出会えるこの環境がいつまでも続きますように。
]]>〈雲海の中、差し込む光〉
6月5日、十和田八甲田地区パークボランティア活動は、北八甲田の北東に位置する「田代湿原」での作業でした。
湿原には、ワタスゲをはじめとして、様々な植物が咲き、訪れるひとを魅了します。
自然保護と利用者の安全確保のため、木道へのロープ設置を、毎年この時期に行っています。
田代湿原は桜が咲き始めたばかりでした。
花と新緑、生命力あふれるブナの芽吹きをお楽しみください。
ときおり、飛ばされそうになるような強風の中、大変お疲れ様でした。
〈ヒメシャクナゲのバリエーション〉
〈きらめくブナの新緑〉
〈ヘルメットをかぶったようなブナの芽生え〉
〈強風で折れそうなハウチワカエデ〉
最後にお願いです。
野生動物を見かけても、食べ物をあげないようにしましょう。
簡単に食べ物を得られるようになると、最後は自然の中で生きていけなくなります。
人間に近づくようになり、交通事故も心配です。
数年前、いつも私の車の前に飛び出してくるキツネがいました。
車はブレーキをかけてゆっくりになることを学習しているようです。
2年ほどその状況が続きましたが、ある日突然現れなくなりました。。
最近また、自宅周辺で、車に近づいてくるキツネが現れました。ブレーキをかけると助手席側にまわり、何も得られないとわかると、運転席側にまわります。
]]>やませが続き肌寒い日が続く八戸市ですが、
晴れた日は初夏を感じられる清々しい6月となりました!
イネ科花粉症真っ盛りで鼻うがいが欠かせません!
先日、みちのく潮風トレイルの路体管理をしている八戸市の担当者さんやサテライト、
関係団体の方々と現地調査を行いました。
三陸復興国立公園の北の玄関口でもある蕪島、
こちらにみちのく潮風トレイルのヘッド&エンドポイントがあります。
ちなみに蕪島では先月ウミネコのヒナが誕生し、子育て中のウミネコさんがたくさんです!
八戸市区間は約14kmです。
路体は標識の破損や倒木もなく、さくさくと歩けました。
全線1,025kmのうち14kmの八戸市区間は、高低差が少なく1番易しい区間ですので、
初めてトレイルを歩く方にもオススメです!
一緒に踏査をした皆様とパチリ。
今後も、地域の方々や関係団体の方々と一緒に、
みちのく潮風トレイルを歩かれる方を歓迎し、みちのく潮風トレイルを育てて行きたいと思います!
]]>それは、「オオハンゴンソウ一斉防除ボランティア募集!!」です。
オオハンゴンソウって何?と思われたかたへ
オオハンゴンソウとは、外来生物法で特定外来生物に指定されている植物で、
夏には、黄色い花を咲かせ、一見きれいな植物ですが、
周りの植生に悪影響を及ぼす恐れのある植物です。
環境省では、日頃からパークボランティアさんと共に、駆除活動を行っていますが、
まだ、根絶には至っていません。
そこで、地域の方々とも協力して、駆除作業をすすめられたらと思っております。
根っこから刈り取ったオオハンゴンソウ
作業日程は、6月27日の月曜日を予定しています。
時間は、9時から12時です。
詳しい内容は、回覧板をごらん頂くか、裏磐梯自然保護官事務所
電話(0241-32-2221)までお問い合わせください。
皆様のご参加心よりお待ちしております。
]]>磐梯朝日国立公園・羽黒自然保護官事務所の風間彩野です。
我々の管轄である磐梯朝日国立公園には、出羽三山地域も含まれています。
出羽三山と聞いて何を思い浮かべますか?
修行、白装束、精進料理、五重塔、即身仏・・・・
あれ?よく見てみると、全て"文化"に関係しているものですね。
そんな出羽三山、実は"自然"も素晴らしく、奥深く、まだまだ知られていない場所がたくさんあるのです。
このような「埋もれてしまった自然」を発掘することでより多くの方に来てもらい、地域の活性化にもつなげよう!と始まったのが「出羽三山事業」です。
自然資源を発掘するのはもちろん地元の方々。出羽三山は、私の知らない自然資源であふれていました!
先日、出羽三山地域内の6つの地区(鶴岡市羽黒地区・鶴岡市朝日地区・西川町・庄内町・大蔵村・戸沢村)を対象に、自然資源発掘のためのワークショップを開催しました。どの地区も多くの方にお集まりいただき、大変盛り上がりました!
まずは羽黒自然保護官事務所の澤野保護官より挨拶です。
その後、各班に分かれて自然資源をどんどん出していきます。
たくさんの自然資源が発掘できました!!
ものすごく細かいところまで皆さんご存じなのですね・・・。さすが地元の方です。
私も住んでいるはずなのに、出てきた自然資源の2割も知りませんでした・・・。
最後に、各班で作成した自然資源散策ルートを発表しました。
個性あふれる各班の散策ルート。私も歩いてみたいものばかりでした!
今後は発掘した自然資源を、出羽三山全域の地図の上にまとめてリーフレットを作成し、ホームページでの情報発信も含め様々な場所で活用していきます。また、出羽三山地域をPRするポスターを作成し、より多くの方に周知していこうと考えているところです。
是非完成したものを手に取っていただき、そして出羽三山地域に遊びに来てもらえたらとてもうれしいです!!
]]>磐梯朝日国立公園・羽黒自然保護官事務所の風間彩野です。
磐梯朝日国立公園の朝日連峰・飯豊連峰では、たくさんの登山者による踏圧や厳しい自然環境の中で起こる地面の凍結などにより、年々登山道の浸食や裸地化が深刻になってきています。このような登山道を修復保全するために、10年以上前に朝日連峰保全協議会・飯豊連峰保全連絡会が立ち上がり、毎年登山道保全活動を行ってきました。羽黒自然保護官事務所は、設立当初より両会の事務局を担っています。
それぞれの協議会・連絡会では年に一度、会員が一同に集まる会合を開催しています。会合は、活動の承認を会員から得る場であり、ここで会の今年度の活動内容が決定します。
2年間新型コロナウイルスの影響により会合は紙開催になっていましたので3年ぶりの対面での開催となりました。
■朝日連峰保全協議会
令和4年度の登山道保全作業は以下のように決定しました。
日時:9月3日(土)~4日(日)(3日は上山日、4日は作業日)
場所:中先峰・三方境
実施内容:【中先峰】微地形を作成し、砂の蓄積及び水分の分散を図る
【三方境】笹を用いた暗渠の作成
<朝日連峰保全協議会 会合の様子>
■飯豊連峰保全連絡会
令和4年度の登山道保全作業は以下のように決定しました。
日時:9月10日(土)
場所:丸森尾根
実施内容:笹ダムの作成・角材を用いた土砂の流出止め
<飯豊連峰保全連絡会 会合の様子>
※新型コロナウイルスの感染拡大状況によっては中止・延期等になる可能性があります。
会合にて上記の内容が決定しました。これから作業当日に向けて準備を進めていきます。今後の登山道保全活動に関してアクティブレンジャー日記にてお伝えできればと思います!
【【飯豊連峰・朝日連峰に関する記事はこちら】】
■飯豊連峰と朝日連峰の登山道保全活動に関する記事が、全国山の日協議会のHPに掲載されました。羽黒自然保護官事務所として筆を執らせていただきました
【記事はこちら】
https://www.yamanohi.net/report.php?id=2036
■令和3年度に登山道修復技術マニュアルを作成しました。
折りたたむとA5サイズになっていますので、実際に保全作業の現地に持ち運ぶことも可能です。下記の環境省ホームページより、どなたでもマニュアルのダウンロードが可能ですので、是非ご活用ください。
【マニュアルのダウンロードはこちらから】
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