磐梯朝日国立公園 裏磐梯
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2016年07月14日7月の裏磐梯
磐梯朝日国立公園 裏磐梯 畑中 亮輔
裏磐梯自然保護官事務所の畑中です。事務所のある裏磐梯でも梅雨らしい天気が多くなってきました。
さて、7月8日にPVの方々とオオハンゴンソウの防除作業と裏磐梯にある探勝路の巡視を行ってきましたので、その様子をお伝えします。
オオハンゴンソウは特定外来生物に指定されており、裏磐梯地区でも在来生態系に与える影響が心配されており、例年パークボランティアの方々に協力していただき、防除活動を行っています。
※特定外来生物についてはこちらでご確認いただけます。(https://www.env.go.jp/nature/intro/index.html)
毎年活動されていることもあり、皆さん手慣れた様子で着々と防除作業をしていただきました。昨年に比べると、数が少なくなったような気がするとのことで、少しずつ成果が出ているのではないでしょうか。蒸し暑い中での作業皆様お疲れ様でした。
防除作業の様子
午後の探勝路の巡視活動では、思っていたよりも多くの花々を見ることができました。まだまだ勉強中の私に、花の名前だけでなくその由来まで丁寧に教えていただき、この地区のパークボランティアの方々は本当に頼もしいと改めて感じました。梅雨空が多くなってきましたが、それでも過ごしやすい裏磐梯へ是非お越しいただければと思います。
探勝路巡視の様子
左上:オトギリソウ 右上:ウツボグサ
左下:ノリウツギ 右下:中瀬沼からの磐梯山
2016年05月16日新緑の五色沼自然探勝路
磐梯朝日国立公園 裏磐梯 畑中 亮輔
裏磐梯自然保護官事務所の畑中です。
ゴールデンウィークも終わり、裏磐梯でも初夏を思わせるような日が多くなってきましたが、皆様のお住まいの地域はいかがでしょうか。
5月13日にパークボランティアの方々と五色沼自然探勝路の清掃活動及び巡視活動を行ってきましたので、その様子をお伝えします。
当日は、初夏を思わせるような清々しい天気で、木々の新緑がとても美しく、キビタキ(福島県の県鳥)をはじめとする鳥たちのさえずりも多く聞こえる絶好の活動日和となりました。
写真左下:フデリンドウ 写真右下:野鳥観察の様子
4月下旬にも同じコースで清掃活動を行ったこともあり、ゴミは少なく利用者の方々にしっかりとマナーを守っていただいているのを感じました。
こうした活動の積み重ねが美しい国立公園の環境を守るためには必要ですし、利用者の方が快適に思ってもらえるよう、いつもパークボランティアの方々に協力してもらって本当に感謝しています。皆様本日もお疲れ様でした。
木道清掃の様子
木々の新緑が美しく、林床にはスミレをはじめとする花々が至る所で見られる、五色沼へ是非足を運んでいただければと思います。
2016年04月26日裏磐梯地区パークボランティア始動式
磐梯朝日国立公園 裏磐梯 畑中 亮輔
4月より裏磐梯自然保護官事務所勤務となりました畑中です。3月まで務めていた十和田八甲田地区とはまた違った魅力を微力ながらお伝えできればと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。
十和田湖もそうでしたが、この裏磐梯地区でも雪が少なかったようで、今年の春は例年になく早いようで、木々が芽吹きはじめました。
さて、4月24日に裏磐梯地区パークボランティアの方々と活動始動式を行いましたので、その様子を紹介したいと思います。裏磐梯地区には現在29名のパークボランティアの方々がおり、公園内の保全活動等に取り組んでいただいています。普段あまり目立つことはありませんが、こういった方々の地道な活動は、美しい自然環境を守るのに欠かすことのできない大切な活動となっています。
午前の部では、喜多方消防署北塩原分署から講師をお招きして、普通救命講習を3時間みっちりと受講していただきました。過去に何度か受講された方もいるようでしたが、たくさん質問があったりと皆さん真剣に受講されていました。
救命講習の様子
午後の部では、今年度の活動計画を中心に皆さんと相談させていただきました。皆さん気さくな方が多く、色々なお話やご意見を聞かせていただきました。また、この地区に対する想いが強く、様々な経験を有する方々でこの地区のパークボランティアは構成されており、非常に頼もしく感じました。
これから本格的な活動シーズンとなりますので、もし、お見かけの際には、パークボランティアの方々にも一声かけていただけると幸いです。
午後の様子
2016年03月17日「冬のできごと」
磐梯朝日国立公園 裏磐梯 渡部 のり子
みなさんこんにちは。
裏磐梯の渡部です。
今年は暖冬で裏磐梯も昨年と比べてずいぶんと雪が少ない状態です。
いつもは長い冬ですが、あっと言う間に春の陽気が漂っています。
さて、今回の日記ではこの冬いつもとちょっと変わった出来事があったのでそちらを紹介します。
〝それ〟がやってきたのは、1月の末のことでした。
猪苗代湖の北岸に長浜という浜があります。
めずらしく平日・休日問わず人だかりができていました。
写真:めずらしくひとだかりが...
なんだろうと行ってみると、そこにはハクチョウやカモに混ざって一羽のコクチョウがいたのです!
(見に行った!という方もいらっしゃるかもしれません)
初めて見たのですが、くちばしと目が赤く、体は本当に真っ黒でビックリしました。
コクチョウは日本にやって来る渡り鳥ではないので、どこかから逃げ出したのだろうということでした。
写真:羽は白かったです!
はじめ、湖ではハクチョウやカモたちが遠巻きにコクチョウを見ていたのですが、
数週間もすると警戒心も薄れてきたのか、コクチョウの近くでハクチョウやカモたちがスィ~っと泳いでいて、なんとも見慣れない不思議な光景でした。
周りの観光客からは「早く仲良くなるといいね」とか「今日はいないのか残念」といった声を聞きますが、
私達の立場からはそう喜んでもいられず、『外来生物』として注視しなければなりません。
写真:人だかりにも慣れているようです
最近も湖で見かけるのですが、春が近づき多くのハクチョウやカモたちは北に旅立って行きます。
水鳥たちで賑やかだった湖もだんだんと静かになり、大きなコクチョウが1羽、どこか寂しそうです。
逃げ出したり、放したり、捨てたりすることで、『飼育されていた生き物』と『放された自然に住んでいた生き物』とが生きるために『競合』することになります。
こうした争いが、今話題になっている『生物多様性』や『外来種』の問題へとつながっていきます。
このコクチョウに限らず、生きものを飼育されている方はどうか最後までパートナーであり続けて下さい。
今回はこのような形でコクチョウに会うことになりましたが、もとはオーストラリアに住んでいるそうです。
もとの住まいではたくさんの黒いかたまりになって湖を泳いでいるのでしょうか...。
ちょっと見てみたいですね。
世界には本当にいろいろな生き物が生活しているんだなぁと実感しました。
2015年11月17日磐梯朝日国立公園パークボランティア合同研修会(2日目)
磐梯朝日国立公園 裏磐梯 渡部 のり子
みなさんこんにちは。裏磐梯の渡部です。
11月7日~8日にかけて開催しました、磐梯朝日国立公園パークボランティア合同研修会について、羽黒自然保護官事務所の白銀アクティブ・レンジャーに続き、研修会2日目の様子をお伝えします。
合同研修会2日目はあいにくの雨模様で、予定していた田代谷地でのフィールドワークにかわり、出羽三山神社と旧参道を案内していただきました。
今回で羽黒地区での研修は3回目となりますが、研修会で初めて出羽三山神社に行きました。
出羽三山神社はパワースポットでも有名で、現在もなお修行が行われる信仰の深い地となっています。
社殿(三神合祭殿)はとても大きく、高さが28mもある萱葺きの建物で、大きさにも圧倒されましたが厳かな空気に包まれていて古くからの信仰を感じることができました。
写真:出羽三山神社
神社にお参りした後は、ブナ林の中を歩いて月山ビジターセンターに戻りました。ビジターセンターに戻ってからは、羽黒地区パークボランティアの皆さんが行っているイベントの体験をさせていただきました。
それは何と!栃餅つきです。大きい臼と杵で栃の実入りのお餅をぺったん・ぺったんと皆でつきました。私も体験させてもらったのですが、皆さんがつく音と違って、ぺしっ・ぺしっと、しっかりつけていないようでした...。難しいです!
写真:餅つきの様子と出来上がった栃餅
つきたての栃餅や芋煮、カレーなども用意していただいて、昼食会をしながら意見交換会も行いました。おいしいお餅や芋煮をご馳走になって、皆さん和やかな雰囲気の中で話し合うことができました。
今回の研修では、1日目・2日目を通して、各地域の様々なパークボランティア活動や羽黒地区の活動を知ることができました。
さらに、イベントを体験することで羽黒地区の魅力を肌で感じ、見所や楽しみ方を教えていただき、より深く磐梯朝日国立公園について知ることができました。
写真:昼食会の様子
羽黒地区、裏磐梯地区の活動や見所をお互いに知ることで、それぞれの地域の魅力を多くの人に発信していけるのではないかと思います。今後も、一体感を持って両地区のより良い活動ができるよう研修会を開催していきたいと思います。
講師としてご協力頂きました皆様、大変貴重なお話と体験をさせていただき、ありがとうございました。そして、研修会開催地として大変な準備とお心遣いをいただきました、羽黒地区パークボランティアの皆様、月山ビジターセンターの皆様、大変お世話になりました。また、裏磐梯地区パークボランティアの皆様、裏磐梯ビジターセンターの皆様にはご参加とご協力をいただき、本当にありがとうございました。
皆様に心より御礼申し上げます。
2015年09月28日秋の裏磐梯 トレッキングコース紹介
磐梯朝日国立公園 裏磐梯 渡部 のり子
みなさんこんにちは裏磐梯の渡部です。
だんだんと寒さも増し、磐梯山の頂上付近も紅葉が始まりました。本格的な紅葉シーズン到来ですね。
さて今回の日記では、裏磐梯自然保護官事務所がある、ここ裏磐梯のトレッキングコースを紹介したいと思います。
裏磐梯のトレッキングコースといえば五色沼自然探勝路が有名ですが、その他にも沢山の探勝路が存在しています。その数なんと...19コース!!
今回は裏磐梯の紅葉シーズン(10月なかばから下旬にかけて)に向けて、ぜひ歩いていただきたいコース、3コースをご紹介します。
①五色沼自然探勝路
裏磐梯のトレッキングコースといえばまず五色沼自然探勝路です!
裏磐梯には磐梯山の噴火によってできた大小300余りの湖沼群があり、探勝路沿いにある8つの沼を見ることができます。(毘沙門沼・赤沼・みどろ沼・竜沼・弁天沼・るり沼・青沼・柳沼があります。)
これからのシーズン、紅葉した木々が沼に映るおだやかな風景が待ち遠しいですね。
片道3.6kmのコースで、1時間半~2時間の道のりです。
訪れた際はぜひ、コース沿いにある全ての沼を見ていって下さい!
写真:紅葉シーズンの柳沼と青沼の様子
②桧原湖畔探勝路
桧原湖畔探勝路は片道約3.4kmの湖畔沿いを歩く探勝路になっています。
この探勝路は夏も魅力的なのですが、秋もその魅力が衰えることがありません。
磐梯山が一望できるスポットがあったり、桧原湖の入江を進む道であったり、吊り橋を渡るところもあります。
少し寂しさを滲ませた、穏やかな桧原湖の水と色づいた浮島を見ながら秋のやわらかい光の中を散策してみてはいかがでしょうか。
写真:秋の桧原湖畔探勝路
③秋元・中津川渓谷探勝路
秋の裏磐梯といえば、秋元・中津川渓谷探勝路は外せません。
片道約1.5kmの道のりです。裏磐梯のトレッキングコースの中では短いコースですが、
その中にたくさんの見所がつまっています。特に秋にその魅力は輝きを増します。
中津川の河口からスタートになり、流れに逆らうように川沿いに進んでいきます。
落ち葉が積もった道を歩きながら、落ちている栃の実を観察したり、中津川の澄んだ川の水を見たり、川の流れによってけずられた岩肌を眺めたり、楽しみ方は様々です。
これからの紅葉シーズン、ぜひ裏磐梯に来てみて下さい。
写真:秋の秋元・中津川渓谷探勝路
最後に、ヤマウルシやツタウルシなど肌がかぶれる植物も探勝路内にはございますので、長袖・長ズボンでの散策をお願い致します。また、ハチなどの行動も活発になってきますので、黒っぽい服装よりも明るい色の服装をおすすめします。
散策の際はマナーを守って、安全に自然散策を楽しんで下さい。
●マナーブック『ようこそ国立公園へ ~4カ国語パンフレット~(PDFファイル)
http://www.env.go.jp/nature/np/pamph7/index.html
国立公園内でのルールやマナーについて書かれています。ぜひご一読下さい。
2015年08月25日自然ふれあいイベント『五色沼散策とオオハンゴンソウ防除体験』を開催しました!
磐梯朝日国立公園 裏磐梯 渡部 のり子
みなさんこんにちは。
裏磐梯の渡部です。
早いもので、もうすぐ9月ですね。
裏磐梯は日中も涼しく、長袖で過ごせるようになりました。
みなさんはどのようにこの夏を過ごしましたか。
さて、今回の日記では先日開催しました、自然ふれあいイベント「五色沼散策とオオハンゴンソウ防除体験」の様子をお伝えします。
〝オオハンゴンソウ〟ってなんだろうと疑問に思った方もいらっしゃると思います。
オオハンゴンソウは外来生物で、もともと日本にはいなかった黄色の花を咲かせる植物です。
写真:オオハンゴンソウ(左)、ヤエザキオオハンゴンソウ(右)
明治時代の中ごろに観賞用として日本にやってきたのがはじまりです。
この〝オオハンゴンソウ〟ですが、とても繁殖力が強く、
もともと日本に住んでいた植物たちの生育場所を奪ってしまっています。
今回のイベントでは、そのオオハンゴンソウを抜き取る、防除体験を行っていただきました。
午前中は五色沼自然探勝路をパークボランティアの皆さんの案内で散策し、五色沼周辺の美しい自然や裏磐梯の特徴などを知っていただきました。
散策路にはマイヅルソウやクロモジなどのかわいい実や、ホツツジやミズヒキなどの花が咲いてしました。その他にも磐梯山の噴火後、裏磐梯でアカマツの植栽を行った遠藤現夢という方の話や裏磐梯にすむ外来生物の話などをしながら、楽しく散策を行いました。
写真:自然散策の様子
午後の防除では、オオハンゴンソウが沢山咲いている場所で抜き取り作業をおこないました。
オオハンゴンソウの根は数センチ残っているだけで、そこからまた芽がでてくるので、根っこをきれいに取り除かなくてはいけません。
参加者の皆さんはちぎれやすい根っこに悪戦苦闘しながら一生懸命に防除作業を行って下さいました。
1時間もしないうちに45Lの袋、5袋分のオオハンゴンソウを除去しました。
写真:防除活動の様子と集合写真
当日はあいにくの雨模様でしたが、外来生物や裏磐梯の自然について楽しく話しながらイベントを開催することができました。
イベントにご参加下さった皆様、オオハンゴンソウ防除へのご協力とご理解をいただき、心より感謝申し上げます。
また、開催にあたりご助力いただきました関係機関の皆様、裏磐梯地区パークボランティアの皆様に心より御礼申し上げます。
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ここ裏磐梯・五色沼周辺でのオオハンゴンソウの防除活動だけでも生育スピードに追い付けず、オオハンゴンソウの勢いが衰える気配はありません。
オオハンゴンソウは裏磐梯だけでなく全国でその生育地を広げています。
もし、皆さんのお家の敷地内にオオハンゴンソウが生育している場合は、抜き取りや除草剤による除去を行って下さい。皆様のご協力とご理解を賜りますようお願い申し上げます。
2015年07月06日〝国指定重要文化財 天鏡閣〟にてアクティブ・レンジャー写真展開催中!
磐梯朝日国立公園 裏磐梯 渡部 のり子
みなさんこんにちは。
裏磐梯の渡部です。
裏磐梯も雨の日が多く、梅雨らしい天気が続いています。
さて、今回はアクティブ・レンジャー写真展の開催案内です。
毎年、裏磐梯自然保護官事務所では管内のビジターセンターや自然を案内する施設で写真展を開催してきました。
今年はビジターセンターを飛び出し、猪苗代湖畔にある『国指定重要文化財 天鏡閣』にて〝東北アクティブ・レンジャー写真展-四季-〟を開催しています!
天鏡閣にお立ち寄りの際はぜひ、写真展の方もご覧になっていただければと思います。
写真:天鏡閣
さて、今回写真展を開催している天鏡閣ですが、こちらの建物も磐梯朝日国立公園内にあります。
天鏡閣は明治40年に有栖川宮威仁親王殿下(ありすがわのみやたけひとしんのうでんか)が東北地方を訪れた際、その風光の美しさを賞され、御別邸を建てられました。猪苗代湖が鏡のように見えたことから『天鏡閣』と名付けられ、李白の句『明湖落天鏡』に由来しているそうです。
現在は、国指定重要文化財として保護され、福島県が管理を行っています。
1階食堂(写真展開催中)
明治の時代、その風光の美しさから御別邸を建てられたとのこと。
これからもその美しい風景や自然の営みを次の世代に引き継いでいけるよう、
国立公園としても、美しい自然を守っていかなければと感じました。
今回、写真展を開催している天鏡閣では「ドレスの試着」や「ロイヤルティー&スイーツ」なども楽しむことができるそうです!
明治時代の優雅な雰囲気を楽しみながら、私達アクティブ・レンジャーが撮影した四季の美しい写真も同時に楽しんで頂きたいと思います。
1階廊下(アクティブ・レンジャーの仕事を紹介)
最後に天鏡閣についてですが、入館料が必要となりますので事前にお確かめの上お越しいただければと思います。
天鏡閣ホームページ http://www.tif.ne.jp/soumu/tenkyokaku.htm
天鏡閣でのアクティブ・レンジャー写真展は7月末まで開催中です。
皆様、ぜひお越しください!
2015年06月01日磐梯山山開きに行ってきました。
磐梯朝日国立公園 裏磐梯 渡部 のり子
皆さんこんにちは。裏磐梯の渡部です。
裏磐梯ではエゾハルゼミが鳴き、森の中が賑わっています。
皆さんがお住まいの場所ではどんな虫たちが活動をはじめたのでしょうか。
さて、磐梯山や安達太良山など、各所で山開きが行われました。
今回の日記では、磐梯山の山開きの様子をお伝えします!
5月24日(日)に猪苗代スキー場で磐梯山山開きの神事が行われました。
猪苗代スキー場にある登山口には多くの登山者が集まり、今シーズンの安全を祈願しました。
左上:神事の様子 右上:スキー場を登っていく登山者
左下:ムラサキヤシオが咲く登山道 右下:水辺に咲いていたミズバショウ
登山道は色とりどりの服装で彩られ、とても華やかな道のりでした。きつい上り坂も多くの方と一緒に山を楽しみながら、元気に登ることができました。
登山道の道端には、ムラサキヤシオ(赤紫色のツツジ)やミヤマキンバイが咲き、水辺にはミズバショウも咲いていました。
弘法清水に付くと、他の登山口からの登山者の皆さんと合流し、山小屋で休憩したり、弘法清水という湧水を飲んだりして、多くの方で賑わっていました。
山頂へと続く道は大渋滞で、いつもの倍の時間がかかりましたが、すれ違う方々と言葉を交わしながら、楽しく山頂に向かうことができました。
山頂では翁島登山口から直登して来た方々とも合流し、たいへんな賑わいでした。
とても良く晴れていたので、山頂からの景色も素晴らしいものでした。南には猪苗代湖が一望でき、田んぼに水が張ってあったので、まるで猪苗代湖の水があふれだしたかのように見えました。東には安達太良山を望むことができました。北側は猫魔ヶ岳や吾妻連峰、桧原湖などを楽しむことができ、西側を見ると、会津盆地が広がり、遠く飯豊山も望むことができました。
写真:山頂から見た猪苗代湖
今シーズンも山々の恵みに感謝して過ごしていきたいと思いました。
本格的な登山シーズンが始まりました。
登山の際はしっかりとした計画をたて、万が一の場合に備え登山者カードの提出を忘れずに行って下さい。
また、地図や防寒具、場所によってはクマ鈴の携帯など万全の装備でお出かけ下さい。
これから皆さんが登る山々で、沢山のすてきな思い出や出会いがありますように。
裏磐梯自然保護官事務所の畑中です。事務所のある裏磐梯では、お盆を過ぎたこともあり、暑さが幾分和らいできました。また、朝夕は涼しく、空を見上げると秋の気配が感じられるようになってきました。
さて、例年地元の関係機関の方々と協力して実施している「オオハンゴンソウ一斉防除」を8月4日に五色沼周辺で行いましたので、お知らせします。
当日は炎天下の中、大きいものになると高さ2mにもなるオオハンゴンソウを大粒の汗を流しながら、一生懸命抜き取り作業を行っていただきました。総勢43名の方々にご参加いただいたこともあり、60Lのゴミ袋で80袋と非常に多くのオオハンゴンソウを防除することができました。作業に参加していただいた皆様、本当にありがとうございました。
写真左上:作業の様子 写真右上:作業の様子
写真左下:作業の様子 写真右下:防除したオオハンゴンソウ
五色沼探勝路付近では、オオハンゴンソウの数は少なくなりつつあるものの、裏磐梯地区にはまだ多くのオオハンゴンソウが見られます。パークボランティアの方々にも協力していただいて、7月から9月にかけて毎週防除活動を行っています。引き続き、関係機関の方々と協力して活動を続けていきたいと思います。
パークボランティアによる防除活動の様子
最後に、裏磐梯自然保護官事務所では、8月27日(土)に自然ふれあいイベント「五色沼を散策しながらオオハンゴンソウについて学ぼう」を開催します。五色沼周辺を散策しながら、豊かな自然環境にふれるとともに、オオハンゴンソウ等の外来生物が生態系に与える影響などについて学んでいただきたいと考えています。
参加費は100円(保険代)で、事前申込みが必要となります。応募締め切りは22日(月)までとなっておりますので、興味のある方は裏磐梯自然保護官事務所(0241-32-2221)までお気軽にご連絡ください。皆様の参加をお待ちしております。