ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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磐梯朝日国立公園 裏磐梯

171件の記事があります。

2010年04月27日裏磐梯PV始動式

磐梯朝日国立公園 裏磐梯 星 彰

皆さん、こんにちは。裏磐梯の星です。

4月になっても、季節はずれといわんばかりの降雪、朝晩の冷え込み…。そろそろ暖かくなってもいいころかな~と思えば、ようやく春の陽気を感じる今日この頃の裏磐梯・・。

さて先日、4月24日(土)に裏磐梯地区パークボランティア活動始動式を行ないました。土曜の朝からにもかかわらず、多くのパークボランティアの皆様に集まっていただき、こちらとしも大変うれしい限りです。パークボランティアの皆様あってこそ、国立公園が守られるのです。


新田首席自然保護官による開会の挨拶


福地自然保護官の講義に耳を傾けるPVの皆様

講義では、福地自然保護官が前任地のやんばる自然保護官事務所での取り組みを紹介し、皆、興味津々に話に耳を傾けていました。特に、沖縄にしか生息しない珍しい動植物の解説では、誰もがスクリーンに釘付け、私も大変勉強になりました。

始動式終了後は、昼食を挟み、PV公園維持活動として、五色沼自然探勝路のロープ張り、歩道内の除雪、ゴミ拾いなどを実施しました。

寒い中、そして遠いところから皆様お集まりいただき本当にありがとうございました。
今後の活動も期待しています。
今年一年、安全・無事故でよろしくお願いいたします。


歩道外へ立ち入らないように、ロープ張りの作業

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2010年04月20日五色沼巡視

磐梯朝日国立公園 裏磐梯 星 彰

みなさん、こんにちは。
今年の4月より裏磐梯自然保護官事務所のアクティブレンジャーになりました、星彰(ほしあきら)と申します。出身は千葉県ですが、昨年まで同じ磐梯朝日国立公園の浄土平で働いておりました。ご縁あってこれからは裏磐梯でお世話になります。社会人になってまだ3年目と、まだまだ世間知らずで未熟なところもありますが、精一杯がんばりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

さて、裏磐梯は4月でもまだまだ雪が残り、肌寒い日もありましたが、ここ最近は天気も良く、暖かい日が続きました。早速、事務所から近い五色沼自然探勝路へ巡視に出掛けました。



ご覧のように、写真は赤沼近くの遊歩道ですが、まだ雪が残っています。毘沙門沼周辺であればだいぶ雪もなくなっているので、それほど心配はないかと思います。長靴があれば十分でしょう。



しかし、場所によっては空洞になっている箇所もあり、踏み抜きにはご注意ください。写真は、竜沼の近くです。



最後に、毘沙門沼をゆらゆらと泳ぐコイです。いつ頃からいるのかはわかりませんが、なんとも貫禄のあるコイです。五色沼の風景に溶け込みそうな感じもしますね。

こんな調子ですが、これからも磐梯朝日国立公園の魅力あふれる自然情報をお届けできればと思います。今の時期は特に目玉になるような自然情報がなく、こちらとしても残念ですが、もう少しの辛抱です。初夏になれば、裏磐梯の自然もにぎやかになりますよ!

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2010年03月15日裏磐梯の生物多様性を知ってもらうために

磐梯朝日国立公園 裏磐梯 小長井 崇大

 2010年は国連が定めた国際生物多様性年ということもあり、「生物多様性」については昨今その重要性が特に注目されています。

 環境省が定めるところでは、生物多様性とは、さまざまな環境に適応して進化してきた地球上の生き物がもつ、生き物の「個性」と「つながり」の広がりのこと(詳しくは環境省HPhttp://www.biodic.go.jp/biodiversity/をご覧ください)ですが、そう言われてもなかなかピンとこない方も多いことでしょう。

 そんな方に、まずは身近な場所に住んでいる生き物のことから知っていただこうと、「地球のいのち、えがいてみよう」という催しを裏磐梯ビジターセンターで開催しています。
 この企画は現在全国のビジターセンターで開催されていて、東北では他にも十和田ビジターセンターで開催中です。

 どのようなものかというと、みなさんお一人お一人に、①裏磐梯にいる好きな生き物を描いてもらい、②模造紙でつくられた背景に貼ってもらう、というだけのものなのですが、実際やってみるとなかなか面白いです。
 少しその様子をご紹介すると↓


 まず絵を描いて色をぬります。ぬり絵もたくさん用意されているので、私はその中にあったスナヤツメという生物にすることにしました。
 図鑑を見ながら色をぬります。


 生き物の絵ができたら背景に貼り付けます。背景もかなり力が入っていて、いろんな環境が描かれているので、細部まで見ていくと楽しいです。
 私が選んだスナヤツメは、図鑑によるとあまり流れが速くない川にいるようです。


 実際に貼り付けたスナヤツメです。目立たない所に貼るつもりだったのですが、流れの緩そうなところを探していたら背景のほぼ中央になってしまいました・・・

 まだ生き物が全然いませんが、夏が来る頃には背景が見えなくなるくらい賑やかになっているのではないかと思います。

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2010年02月15日ふれあいイベント「冬の五色沼」を開催しました

磐梯朝日国立公園 裏磐梯 小長井 崇大

2月13日(土)、磐梯朝日国立公園裏磐梯地区の五色沼で、環境省主催の自然ふれあいイベント「冬の五色沼」を開催しました。
 
 晴天の中、定員いっぱいの15名の方々にご参加いただき、前日降り積もったふかふかの新雪をスノーシューで踏みしめながら、ノウサギやキツネの足跡を見つけたり、冬芽を観察したり、繁殖期のニホンリスの追いかけっこを目撃したりして、それぞれに楽しんでいただけたようでした。
 以下にイベントの様子を少しだけご紹介します。


 凍った沼の上を歩いているところ。森の中で、その部分だけ開けている場所を歩くのは不思議な感じです。(※温かい日は水が染み出してきたり、危険な場所もあるので注意)


 夏の間は木々で隠れてよく見えない「竜沼」も、この時期は間近で見ることができます。
 ここを含めた五色沼の沼々では、マガモ、ヨシガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、コハクチョウなどの冬鳥が羽を休めていました。


 せっかくスノーシューを履いているのだから、ということで帰りは歩道を少しだけ外れて、踏み跡のない木立の間を歩きました。
 今回も、ガイドしていただいたのはお馴染みパークボランティアの皆様です。どうもありがとうございました。

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2010年02月08日パークボランティア写真展開催中です

磐梯朝日国立公園 裏磐梯 小長井 崇大

現在裏磐梯ビジターセンターでは、裏磐梯地区のパークボランティアの方々による写真展『磐梯朝日国立公園の自然』を開催中です。

環境省では、国立公園での自然観察会や美化清掃、維持修理などの活動について、自発的に協力して頂ける方々をパークボランティアとして登録しており、裏磐梯でも27名のボランティアの方々が活躍しています。

今回の写真展は、そういった方々が巡視活動や保全活動などを通じて撮影したものです。日々自然に接しているからこそ気付く風景や、自然の造形美などが、それぞれ思い思いに写し出されています。
写真展の様子を少しだけご紹介すると↓


写真展入口。裏磐梯VCのマスコットキャラクター「アライ君」が出迎えてくれます。


写真展の様子。冬場はお客さんが少ないので、ゆっくりと鑑賞できます。


写真展の写真から一枚。猪苗代湖の冬の風物詩「しぶき氷」を撮影したものです。見応えありです。
この他にも、貴重な植物やパークボランティアの活動の様子を紹介する写真などが展示されています。お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください!

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2009年10月27日「裏磐梯の紅葉ハイキング」を開催しました

磐梯朝日国立公園 裏磐梯 小長井 崇大

 今月24日(土)、以前日記でもお知らせしたイベント「裏磐梯の紅葉ハイキング」を開催しました。
 当日はすっきりしない曇り空でしたが、幸い雨に降られることもなく、レンゲ沼や中瀬沼の周りを、パークボランティアさんの解説を聞きながら2時間ほどかけて歩きました。



 パークボランティアさんに解説してもらっているところです。「秋を感じてもらう」ことをテーマに、歩きながら『秋を感じる色』、『秋を感じる音』、『秋を感じる○○(自由に)』について、参加者の方それぞれに探していただきました。


 レンゲ沼と中瀬沼の途中にある姫沼。ジュンサイなどが浮かぶ水面と、岸辺の色づいた葉が、裏磐梯の秋の情景を醸し出しています。
今年は例年よりも紅葉が早いようで、葉が落ちているものや、茶色くなってしまっているものもありましたが、鮮やかなものもまだたくさんあり、十分楽しむことが出来ました。


 歩き終わった後に、皆さんが感じた秋について一言発表してもらいました。思った以上に人それぞれにいろいろな感想があり、「落ち葉を踏みしめる音」に秋を感じた方もいれば、「落ち葉が落ちてくるときの擦れる音」に秋を感じた方もおり、また「鳥の声」に秋を感じたという方もいました。他の人が何をどんな風に感じていたのかをお互いに知ってもらうことで、自身が気付かなかったことに気づいてもらい、秋の見方をより幅広いものにしていただけたのではないかと思います。
この後閉会式を行い、イベントは半日で無事終了しました。ガイドしていただいたパークボランティアの皆様、朝早くからお疲れさまでした。
次回のイベントは2月を予定しています。たくさんのご参加お待ちしております。

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2009年10月09日「裏磐梯紅葉ハイキング」開催のお知らせ

磐梯朝日国立公園 裏磐梯 小長井 崇大

 全国・自然歩道を歩こう月間(10月)に合わせて、裏磐梯自然保護官事務所では「裏磐梯紅葉ハイキング」を開催します。パークボランティアの方々から、植物や裏磐梯形成の歴史などの説明を受けつつ、紅葉で彩られたレンゲ沼や中瀬沼周辺の歩道を歩き、裏磐梯地区の自然に親しんでいただくイベントです。まだ定員に余裕がありますので、是非ご参加ください。
 
 
主催  :環境省 東北地方環境事務所 裏磐梯自然保護官事務所
開催日 :平成21年10月24日(9:00~12:00)
     (小雨決行。大雨等悪天候の場合は中止することもあります。)
開催場所:レンゲ沼及び中瀬沼周辺
集合場所:裏磐梯サイトステーション駐車場
     (福島県耶麻郡北塩原村檜原字小野川原1092-65)
募集人数:15名(先着順)
対  象: 小学生以上(※小学生は保護者又はそれに準ずる者の同伴
     が必要、18才未満の方は保護者からの申し込みに限りま
     す。)
募集締切:平成21年10月19日(月)12:00まで
     ※ただし、募集人数になり次第締切となります。
参加費 :300円程度(保険代)
     ※事故発生に備え、傷害保険に加入しますが、活動は原則
      自己責任となりますので、怪我等の無いようご留意くだ
      さい。
持ち物 :雨具、昼食、飲み物、帽子、保険証、虫除けスプレー、
     歩きやすい靴 等
申込方法:下記申込先にFAXまたは電子メールにて、住所、氏名、年
     齢、連絡先、血液型、当日の緊急連絡先を担当者にお知ら
     せいたたき、お申し込みください。

 <申し込み先>
   裏磐梯ビジターセンター   
   担当:ふれあいコーディネーター 
   FAX:0241-37-1175
   電子メール:urabandaipv@yahoo.co.jp







ご好評をいただいた昨年度の紅葉ハイキングの様子。イメージはこのような感じです。

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2009年09月18日飯豊山合同巡視

磐梯朝日国立公園 裏磐梯 小長井 崇大

 9月10日から11日にかけて、飯豊連峰において福島県の自然公園行政を担う県職員の方々と合同で巡視を行いました。
 飯豊連峰は新潟、山形、福島の3県にまたがる東北最大級の奥深い山岳です。福島県側の主要な登山口である川入登山口から、飯豊山の山頂までの間において、今年度改修が予定されている標識や指導標などについて確認を行ったほか、避難小屋に新しく設置された避雷針の確認などを行いました。


「地蔵水場道」の指導標。積雪により根元から折れていました。この他にも、「剣ヶ峰」の指導標などにも破損が見られました。登山者の安全に必要なこれらの指導標などは今年度中に改修される予定です。


本山小屋の避雷針です。今まで悩まされていた落雷もこれで大丈夫でしょう!


早朝切合小屋から本山方向へ向かうところです。だんだんと朝日が当たり始めた山々には神々しさすら感じました。

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2009年08月28日安達太良山(沼尻登山口)

磐梯朝日国立公園 裏磐梯 小長井 崇大

 登山道や施設の状態とマーキングの状況、及び利用状況の確認のため、安達太良山の巡視を行いました。
 安達太良山登山は、二本松市からゴンドラを利用する方法が最も人気がありますが、ゴンドラを利用しないルートとしては、今回利用した沼尻登山口からの登山道が主要なものとなっています。このルート上には途中途中にはさまざまな見どころがあり、時間と体力に余裕がある方には、こちらのルートは一押しです。



 船明神山側のルートから谷を撮影した写真です。谷間には登山道が通っており、かつての硫黄採掘跡や、湯の花採取場などを見ることができます。
 谷間を登っていくと岩くぐりができる「胎内岩」や鉄山避難小屋があり、遠くからみると船の形をしている「船明神山」や、以前ご紹介した沼ノ平などを望むことができます。


 こちらは安達太良山の登山道のマーキングを写したものです。大変わかりやすいのですが、過剰だという声が以前からあり、私自身も「少しやりすぎ」のような印象を受けました。マーキングに関しては関係機関の間で話し合いがもたれ、ルールが決められましたので、今後は改善されていくのではないかと思います。

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2009年08月21日オオハンゴンソウ駆除活動 その2

磐梯朝日国立公園 裏磐梯 小長井 崇大

 8月20日、五色沼探勝路において裏磐梯パークボランティアの皆さんとオオハンゴンソウの駆除活動を行いました。
 五色沼周辺のオオハンゴンソウに関しては、今月5日に関係機関とともに大々的に駆除を実施しましたが、やはり完全に取り除くことはできなかったようで、今回は前回駆除を行った場所を回り、取り残したものの駆除を行いました。


 取り残しは意外に多く感じました。前回取り残したものは、おそらくその時花を付けていなかったものでしょう。黄色い花が目立っているものはまず間違いなく取り残すことはないので、同じ場所であっても日にちをずらして、1シーズン中に何度か駆除を行うと効果的だと思いました。


 午前中いっぱい作業していただき、歩道沿いから林内まで、目につくものはほぼ全てなくなりました。暑い中ご苦労様でした。

 裏磐梯地区のオオハンゴンソウ駆除は、この他にも自然保護団体に作業を業務としてお願いしています。休暇村さんなど意識の高い一部の方も自主的に駆除を行っており、裏磐梯が国立公園である限り、これから先も協力して少しずつ範囲を広げながら駆除を行っていきます。

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