十和田八幡平国立公園 十和田
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2018年02月06日十和田湖冬物語が始まりました
十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ
立春が過ぎた週の初め、十和田湖畔は湿った雪がたくさん降りました。
湖畔の雪は、時にはふわふわ優しく、時には横殴りの雪、そして地面から吹き上げる雪と、
見ていて飽きません。
連日の寒波で、十和田湖の湖岸が凍りつき、流氷のような氷の塊が浮かんでいました。
そんな寒さ厳しい十和田湖畔ですが、冬のイベント「十和田湖冬物語」が2月2日に開幕しました。
今年で第20回目だそうです。
真っ白な十和田湖の冬に、彩りと賑やかさがやってきました。
メインゲート 私達が作ったイヌワシのワッシー君
乙女の像は6時から9時までライトで照らされて、会場では毎日8時から花火が打ち上げられます。
乙女の像までの道は、足元のしっかりとした防寒が必要です。
週末の花火の時間は混雑が予想されます。
十和田神社は、雪灯籠が灯され幻想的な雰囲気を醸し出しています。
冬物語期間に合わせて、シャトルバスも運行されていますのでご利用ください。
今だけ出会える十和田湖畔の風景に、みなさんも会いにきませんか。
2018年01月26日十和田湖畔にある十和田神社
十和田八幡平国立公園 十和田 伊藤 あけみ
大寒もすぎた日の早朝、自宅の曇りガラスの窓辺にとまった小鳥の陰に、春の予感がしました。
寒くても外で活動している動物のたくましさに思いをはせ、自分も負けてはいられないと思う
氷点下の十和田湖畔の朝です。
さて、この十和田湖畔には、鎌倉時代以前から修行宗徒(山伏)の修行場と知られ、
江戸時代には恐山とともに南部藩の二大霊場とされた十和田神社がありますが、
新しい年の始まりは、多くの人が訪れていました。
この十和田神社に至る道は、
①湖畔の恵比寿大黒島を眺めながら乙女の像まで行き自然林参道から行く道、
②湖畔から開運の小路を歩き天の岩戸などの奇岩を見ながら行く道
③第一鳥居からお土産屋さんの前を行く道があります。
①冬の湖畔は風が強いので、防寒をしっかりとしてお越しください。
②風の神、火の神、山の神、金の神、天の岩戸、日の神と続きます。
③北駐車場近くの一の宮です。
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①~③の三つの道が出合う手洗い場には、青龍が待っています。
東北屈指のパワースポットである十和田神社、そして青き神秘の湖、
冬の十和田湖畔も魅力的ですので、
是非お越しください。
2018年01月19日北東北アウトドアガイド向け研修会を開催しました
十和田八幡平国立公園 十和田 伊藤 あけみ
十和田八幡平国立公園管理事務所の伊藤です。
本年もよろしくお願いいたします。
1月もあっという間に半ばとなった16日、十和田八幡平国立公園管理事務所主催で、北東北3県のアウトドアガイド向け研修会第2回が行われました。
十和田八幡平国立公園は、「国立公園満喫プロジェクト」8箇所の一つに選定され、世界水準の「ナショナルパーク」を目指しています。
第1回目はhttp://c-tohoku.env.go.jp/blog/2017/12/post_324.html
国際山岳ガイドの方を迎えての研修で、12月6日に網張ビジターセンター、12月7日に十和田ビジターセンターで実施しました。
第2回目である今回は、アソビュー株式会社の日比野理人氏を講師に迎えて、実際にインターネットを活用して集客する方法や、外国人対応など実践的な事を多く学んでいただきました。
【第2回目の様子】
日頃皆さんが行っているプログラムについて、ワークショップを取り入れ、今後いかに展開していけばいいのか活発に意見交換したり、実際に外国人対応のガイド経験がある方から経験談を聞いたりと、熱気が感じられる研修会となりました。
【外国人対応について体験談を話してもらいました】
研修後、数人の方から、一回目の研修後にすぐにフェイスブックページを開設した事や、1月1日付けで新しくガイドの会を設立した事などを聞く事ができました。
今後、十和田八幡平国立公園を更に盛り上げてくれることを期待します。
今回は、数年来の友人がガイドとして頑張っている姿を見て、私が出来ることは何だろうと考えさせられた1日でした。
2017年12月26日師走の十和田湖と奥入瀬渓流
十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ
今年も残すところあとわずかとなりました。
勤務中に電話が鳴ると「十和田八幡平国立公園管理事務所です」と、どきどきしながら出ていた4月から9ヶ月が過ぎ、様々な出来事を思い出す年の瀬です。初めての土地で、いつも私を励ましてくれたのは、当たり前のようにいつもそばにある十和田湖や奥入瀬渓流、そして八甲田の風景でした。
新緑に心躍る春、湖の青さに活力をもらう夏、紅葉にしんみりとした秋、どれも素晴らしい風景が待っていました。気温が下がるこれからの季節はどんな景色が見られるのか、とても楽しみにしています。
【青く透明な十和田湖】
【湖畔から見える南八甲田の山々】
また、土曜日は業務で奥入瀬渓流に行きました。葉が落ちて、夏は道路から見ることが出来ない滝を見ることができます。奥入瀬渓流を通るバスは11月中旬で終了しましたが、これからの季節、期間限定でバスが出ていて、夜のツアーに乗車すると、写真のような氷瀑を見ることができます。事前予約が必要ですので、あらかじめご確認ください。
http://oirase-winter.com/about-tour/
【ライトに照らされた馬門岩の氷瀑】
さらに、2月2日~25日は「十和田湖冬物語」のイベントが行われ、期間中は毎日花火のおもてなしがあります。詳しい内容はホームページで確認をお願いします。
寒い季節ですが、心が暖かくなるイベントにするために、地域の皆さんが頑張っていますので、とても楽しみです。しっかりと寒さ対策をして、厳寒の十和田湖や奥入瀬を満喫しましょう。
2017年12月14日アウトドアフィールドで活躍するガイド向けの研修会を開催しました。
十和田八幡平国立公園 村田 野人
こんにちは、十和田八幡平国立公園管理事務所の村田です。
十和田湖は昨日から一面の銀世界に変わりました。除雪車がとても頼もしく見えます。管内、八甲田山麓の酸ヶ湯温泉にあるアメダスでは既に積雪1.5mを越えました。
さて、今回は12月7日に十和田ビジターセンターで行われたガイド向けの研修会の様子をお知らせします(なお、八幡平地域では前日12/6に網張ビジターセンターで同様の研修会を開催)。
この研修は、国立公園満喫プロジェクトの一環として、十和田八幡平国立公園でガイド業を行っている方、または現在志している方を対象としました。メインテーマは、十和田八幡平国立公園の魅力あふれる自然の素材をどう活用していくか、外国からの旅行者の方へどうしたらその魅力を伝えられるか、です。事前に多くの方から申し込みいただき、会場はほぼ満席でした。
講師は、国際山岳ガイドで「フランスの国家資格である高山ガイド(Guide de Haute Montagne)」をお持ちの江本悠滋さんです。「山岳ガイド界のハーバード」とも言われるフランス国立スキー登山学校(ENSA)を卒業し、夏はフランスの山岳リゾートであるシャモニーで、冬は日本のバックカントリーを中心に活躍されている方です。冬のお客さんの大部分はフランス人を中心とした外国人の常連さんだそうです。
外国の旅行者の方の楽しみ方や受け入れる際のポイントなど、貴重な体験を交えて様々なお話をしていただきました。講演後には多くの参加者の方から江本さんに質問が出て時間が足りないほどでした。自分も大変勉強になりました。1月にはガイドプログラムのブラッシュアップとインターネットを活用した販売PR方法の実践編として2回目の開催を予定しています。
2017年12月12日十和田湖畔に冬がやってきました
十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ
こんにちは。
十和田八幡平国立公園管理事務所の伊藤です。
降り積もった雪はとけることなく、大地を真っ白に覆い尽くしてしまいました。十和田湖畔の周りの木々はすっかり葉が落ちてしまいましたが、赤いナナカマドの実や黄色や橙色のヤドリギの実が、青空に映えて美しい風景が広がっています。
その赤や黄色に誘われるように鳥達がやってきて、わいわい食事会を開いているかと思って見ていると、あっという間に木々の色がモノクロームになってしまいます。
キレンジャクという鳥が大群でやってきて、その実を食べ尽くしてしまっているようです。
管理事務所の駐車場のナナカマドに止まっているキレンジャクは用心深く、人間の動く気配があると飛んでいってしまいます。玄関のドアからこっそりのぞいて撮ってみました。
厳しい冬を乗り切るために、動物達はどんな知恵を持っているのでしょう。湖畔では、鳥だけでなくウサギやリス、テンやキツネなどに出会うことができるかもしれません。静かな湖畔で美しい風景を眺めたり、いろんな動植物の息吹を感じてみるのもいいのではないでしょうか。冬ならではの十和田湖畔の風景が、これからも楽しみです。
2017年12月05日十和田八幡平の雪景色
十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ
こんにちは。
十和田八幡平国立公園管理事務所の伊藤です。
10月下旬に初雪を観測したと思っていたら、11月中旬には一面の雪景色となった十和田湖畔です。そして師走に吹く風は、どことなくせわしなさを感じるのは私だけでしょうか。
先日、十和田八幡平国立公園八幡平地区パークボランティア「ヒナザクラ会」の反省会に出席してきました。
反省会の翌日は、大沼の樹木に取り付けてある樹名板を取り外す作業が行われました。朝から吹雪の中、作業にあたった皆様お疲れさまでした。
【八幡平大沼と樹名板を取り外すパークボランティアの方々】
十和田湖畔は、朝の気温が氷点下の日も多くなりました。湖畔までの定期バスが来なくなり遊覧船の営業も終了して、少し寂しくなりましたが、スキーなど冬ならではの楽しみや、まだ見ぬ十和田八幡平の冬景色に期待も膨らみます。
先日立ち寄った、紫明亭展望台からの景色をご覧ください。
【中山半島、御倉半島、遠くに十和田山】
【雪をまとった櫛ヶ峰】
空気が澄んでくるこれからの季節、空の青さと雪の白さは一層輝きを増します。晴れた夜には満天の星空が見られるでしょう。
そんな十和田八幡平の風景を、思い出の一ページに加えてみませんか?
2017年11月21日初冬の十和田湖
十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ
十和田八幡平国立公園管理事務所の伊藤です。
十和田神社に至る杉並木参道の入口にあるイチョウの木の葉がすっかり落ちてしまう頃、管理事務所のある十和田湖畔休屋に初雪が降ると地元の方々は言うそうです。
この「休屋」という地名は、修験者や参詣者らの休憩した場所という意味もあるとのことです。
十和田湖は江戸時代、十和田伝説の話に登場する南祖坊、青龍大権現をご神体とする聖域であり、山伏らが険しい峠道を越えて湖を訪れ、修行に励んだ場所と言われています。
かつて青森と秋田から休屋に向かうルートは複数あり、山伏らは、江戸時代に植えられた杉並木(現在は樹齢250年以上)の参道の入口にあるイチョウの木の下で集結していたそうです。
1807年に十和田湖を訪れた菅江真澄(江戸時代後期の旅行家、博物学者)は、十和田湖を見るには三、四日あっても足りないと記しています。
十和田ビジターセンターでは、菅江真澄の描いた十和田湖の絵を展示していますので、ご興味のある方は是非訪れてみてください。
www.env.go.jp/park/towada/guide/towadavc/index.html
【杉並木参道入口のイチョウと「ぎんなん」】
【十和田神社に至る杉並木参道】
2017年11月06日十和田山の現地確認
十和田八幡平国立公園 村田 野人
こんにちは、十和田八幡平国立公園管理事務所の村田です。
周辺の森は葉が落ちて大変見通しが良くなりました。奥入瀬渓流の滝もとても見やすいです。
先日、現地確認のため十和田山に行ってきました。夏はうっそうとした木々に覆われている登山道からも十和田湖がよく見えました。
<葉を落とした大樹>
標高900m付近から山頂までは、チシマザサが密に生い茂っているため、周囲の視界はほとんどありませんが、それらを苦労して抜けた後の山頂付近の展望は爽快でした。
山頂に立つと前方には青い十和田湖、背後には大駒ヶ岳と十和利山がせまり、遠くには南八甲田の山々が見えて最高の天気でした。


3月は、ライオンのようにやってきて子羊のように去っていく、という言葉を最近どこかで耳にしました。
弥生の始まりは、全国的に天候が荒れましたが、一雨ごとに雪解けが進み、今はもう除雪車が残した雪があち
こちに積み重ねられているばかりです。
【マンサクが咲き始めました】
【湖畔の風にはかなげに揺れるマンサクの花】
事務所の周辺の木々の芽も膨らみ始めました。
【休屋北駐車場の桜の花芽】
【カツラの花芽】
もう少し冬を楽しみたい気持ちもありますが、春はやはりわくわくしますね。
遊覧船乗り場の前には、広場が完成しつつあります。
湖を眺めながら、ゆったりできそうです。
まばゆい新緑の季節を迎える十和田湖畔にどうぞおこしください。