十和田八幡平国立公園 十和田
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2017年11月01日遭難救助訓練と北八甲田のロープ撤去
十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ
十和田八幡平国立公園管理事務所の伊藤です。
先日、十和田湖畔にも雪が降りました。
【雪をいだく山並みと、紅葉残る湖畔】
今回は、10月27日に参加した秋山遭難救助訓練と、28日のパークボランティア行事の八甲田薬師沢ロープ撤去の様子についてお知らせします。
遭難救助訓練は、青森県山岳遭難防止対策協議会主催で、青森県警、消防署、消防団、各山岳団体が参加して行われました。
【キノコ採りに行ったまま帰って来ないとの想定で捜索と、搬送する訓練】
今回の訓練では、自分自身の知っている知識を再認識するとともに、新しく学ぶこともあり、大変有意義でした。
また、28日は、北八甲田の大岳に至る薬師沢のロープ撤去でした。
残雪期の道迷い防止のために、パークボランティアの皆さんが6月にロープを設置していて、積雪の前に撤去しています。
【作業の様子】
作業を終えた後は、小岳、高田大岳の巡視を行いました。
この時期にしては穏やかな天候で、素晴らしい景色が広がっていました。
【小岳直下からのぞむ高田大岳】
【高田大岳からの小岳、遠くに岩木山】
これからの時期、十和田八甲田地域付近の道路は、積雪による通行規制がある場合があります。お越しの際は情報収集が必須です。
また違った風景が待っている十和田八甲田へ是非どうぞ。
2017年10月26日初冬の南八甲田
十和田八幡平国立公園 阿保 聡
初冬と言うには少し早いですが、先日業務で南八甲田に行ってきました。
山頂付近は雪だろうと思っていたのですが、割と下の方まで雪が積もっていたのは想定外でした。
木道の上に小動物の足跡がずっと続いていました。
気温が低くなってきていて空気が澄んでいるため、岩手山等もくっきりと見えました。
南八甲田の山頂からの景色は、北八甲田の山容や十和田湖などが望めるため、個人的には北八甲田からの景色よりもいい景色が楽しめると思っています。
八甲田の夏山シーズンは終わりです。
11月はほぼ冬山ですので、入山される方はしっかりとした装備で登山をお楽しみください。
2017年10月24日十和田湖畔、奥入瀬の秋
十和田八幡平国立公園 十和田 伊藤 あけみ
十和田八幡平国立公園管理事務所の伊藤です。
先日は、小さな秋を見つけたとお知らせしましたが、十和田湖畔、奥入瀬は秋も深まり、八甲田の紅葉は終盤となりました。
10月22日の日曜日に業務で、奥入瀬の交通渋滞対策に行ってきました。
紅葉の時期は、観光バスや乗用車で混雑する石ヶ戸の駐車場で交通整理を行っています。
秋の深まってきた奥入瀬は、当日の雨にもかかわらず、たくさんの観光客で賑わっていました。
写真で、奥入瀬と十和田湖の秋を紹介します。
【銚子大滝】
【松見の滝】
【紫明亭から十和田湖】
今週の26日(木)から29日(日)までは、奥入瀬エコロードフェスタが開催され、奥入瀬渓流ではマイカー規制も実施されます。
十分にお気をつけてお越しください。
2017年10月20日十和田八甲田の秋みつけた
十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ
十和田八幡平国立公園管理事務所の伊藤です。
長月は足早くすぎ去り、神無月もすでに半ばをすぎました。気温が10度を下回る日もあり、
外を歩いていて手足が冷たいと感じることもあります。
テレビのニュースでは八甲田の初冠雪の映像が映し出され、スキーが趣味の一つの私は、心躍ります。
標高が400mほどの十和田湖畔は、秋色が濃くなってきました。
管理事務所の周りだけでも、こんな秋の風情を味わえることに幸せを感じます。
【甘い香のカツラの葉】 【苔とモミジ】
【色づくニシキギ】 【オオウバユリの実と蝉の抜け殻】
先日「ヒメマスの遡上風景が十和田湖畔に秋を連れてくる」と地元の方に教えていただきました。
6月に稚魚の放流式の様子をお知らせしましたが、その稚魚が3~5年して産卵のために生まれた場所に帰ってきます。
広い十和田湖畔を旅して迷わず生まれた場所に帰って来る神秘、生物の不思議、はるか太古から育まれてきたのでしょうか?
私は、三陸沿岸で生まれ育ち、鮭の遡上を身近に見てきたので、どうしても見てみたいと思い、放流した場所に行ってみました。
【6月に背びれに印しを付けて放流された稚魚】
【湖畔にある和井内の孵化場の水路で遡上を待つヒメマス】
【紅葉が始まった湖畔で釣りをする人々】
なお、奥入瀬渓流周辺では、平日でも渋滞しています。また、夜間通行止めの可能性のある道路もあり、情報収集が必要です。おいでになる際には十分お気をつけてください。
【八甲田のブナ林】
2017年09月28日上を向いて歩こう枯れ木調査
十和田八幡平国立公園 村田 野人
こんにちは、十和田八幡平国立公園管理事務所の村田です。十和田湖は朝晩冷え込むようになり、日中との寒暖差が体に堪えます。こちらへおいでになる際は、上から羽織る事ができる衣類があるといいですよ。
さて、山はてっぺんから1日1日赤や黄色の面積が増え、紅葉の最盛期はもうすぐです。たくさんの利用者の方が訪れる時期を目前に、日常的に行っている蔦野鳥の森歩道の巡視にもさらに力が入ります。今回は歩道周囲の枯れ木を重点的に確認しました。
枯れ木を見る際に筆記用具やカメラはもちろん持って行きますが、欠かせないのが双眼鏡です。普段は鳥の生息状況調査に使う双眼鏡、木の高い所にある枝の状況や枝の周辺の葉を見て樹種を推定するのに重宝します。真上を見ながら、行ったり来たり、歩道を一周する頃には首がとても疲れます。
この日は、歩道の真上で折れたまま引っかかっている枝を見つけたので、関係機関や業者の方に連絡を取って緊急的に処理しました。
皆さんも、ずっと上を見ている必要はありませんが、自然の森に入る際は、周りに気をつけて歩きましょう。特に、強風、台風、大雨などの日は無理に森に入らないでくださいね。
2017年09月27日今年の紅葉
十和田八幡平国立公園 阿保 聡
先日業務で八甲田に行ってきたのですが、知らぬ間に紅葉が進んでいて驚きました。
まだ9月だというのにこの色づきです。例年より10日以上早いかもしれません。
今年は去年よりも良い色が出ていて、とてもきれいです。
酸ヶ湯周辺も既に紅葉が始まっています。
紅葉を狙っている方は、予定を早めて出かけられた方が良さそうです。
2017年09月26日オオハンゴンソウ防除活動
十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ
十和田八幡平国立公園管理事務所の伊藤です。
夏の終わりの区切りがあるとしたら、いつだったのでしょうか?きっと夏は、誰に告げることもなくそっと行ってしまったのではないかと感じるこの頃です。
小さな秋がそこここに見え隠れしている十和田湖畔です。
事務所にいてもかすかにカツラの甘い香りが漂うことがあり、自然の中で仕事をさせていただいている嬉しさを、日々感じています。
13日は、比内支援学校かづの校校外学習で、10名の中学生の生徒さんとオオハンゴンソウ防除活動でした。地域の自然の素晴らしさを感じながら、自然環境保全活動に協力しようとする気持ちを高めるという目的で、毎年行われています。
今回の防除場所は、鹿角市八幡平の大沼に隣接する、八幡平ビジターセンターから歩いて5分ほどの場所です。この場所には、ゴールデンウイーク過ぎまで営業している八幡平スキー場があります。駐車場周辺にオオハンゴンソウが生育しており、その周りにはヤナギランの群生や、リンドウ、ヤマハハコなどもありました。
オオハンゴンソウは根が深く地面に入っており、根元から抜かなければならないので、生徒さんだけでは難しいところを、パークボランティアの皆さんがバールで根元を掘り起こし、生徒さんに声がけして抜いてもらいます。
自然公園財団の方には、道具の準備から抜き取った後の対応までお願いしました。また、昼食場所を変更したらどうかという提案にも素早く対応していただき、森林セラピーステーションさんと交渉していただきました。
今日の活動は総勢24名で、大きなゴミ袋で12袋分となりました。
活動を続けることで、もとの美しい景観が保たれることができたら嬉しいですね。
【八幡平スキー場付近のヤナギランの花】
活動後は、近くにある森林セラピーステーション施設さんのご厚意で、昼食場所を変更し、食堂の一部をお借りして、ゆっくりと持参のお弁当を食べました。
昼食後生徒さん達は、八幡平ビジターセンターと泥火山を見学し無事活動を終え、バスで帰路につくのを見送りました。
大沼では、ほとんどの花々がすでに活動を終え、緑の中にぽつりぽつりと秋色の絵の具を落としたような風情でした。写真を撮っていると自然公園財団の方が、たった今そこにクマがいたと教えてくださいました。まだクマが活動している時期ですので、皆さんも散策する際には、十分お気をつけてください。
【青空広がる八幡平大沼】
本日は、生徒さんの屈託のない笑顔、パークボランティアの皆さんの生徒さんに対する対応の素晴らしさや、自然公園財団のスタッフの方の迅速な対応と仕事ぶり、森林セラピーステーションのご厚意など、心が暖かくなる一日でした。
2017年09月07日平成29年度十和田八幡平地区パークボランティア合同研修会に参加しました
十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ
こんにちは。十和田八幡平国立公園管理事務所の伊藤です。
朝晩の気温がぐっと下がり、そろそろ暖房が必要かと思わせる日もある十和田湖畔です。
一方、晴れた日中は強い日差しでまだ汗ばむような日もあります。
事務所の駐車場にあるナナカマドの葉っぱが落ちているよ、と言う企画官の言葉に、窓から外を見ると、色づき始めたばかりの樹木の葉っぱが一部落ちてしまっています。
そこだけ冷たい空気が当たっていたのか、原因はわかりませんが、駆け足で秋が近づいているような気がします。
季節ごとに花が咲き、やがて実になり、次の世代に命を繋ぐ植物は、空気や光を敏感に感じ取っているのでしょう。忙しくしていると、そんな移り変わりを見逃しているのかもしれません。そういえば十和田湖畔をゆっくり散策していないと思い、久々に歩いてみました。
十和田湖畔にはカツラの木がたくさんあり、今の時期、枯れて落ちた葉はとても良い香りがします。
目が覚めるような青葉が、黄色の絵の具を少し落としたようになり、やがて水面や地面を埋め尽くします。
先週末は、十和田八幡平地区パークボランティア合同研修会に参加してきました。自分自身が5年ほどパークボランティアの会に所属していましたので、この時期の研修会が終わるとともに夏が終わり、いよいよ秋へと季節が移っていくのを感じます。
それぞれの地区の活動報告があり、パークボランティアの皆さんの日頃の活動に頭が下がる思いでした。そして、秋田の「くまくま園」の園長の小松氏による講演でした。
小松氏のクマのお話はとても興味深いものでした。また、クマの被害が多く報告されている中、今後の被害がなるべく少ない事を祈るばかりです。
交流会では、先々週に岩手山でばったりお会いしたパークボランティアの三人の方と、山の話で盛り上がりました。パークボランティアの会でお世話になった方も多数いて、話しは尽きませんでした。
2日目は秋田駒ヶ岳の自然観察会でした。
台風が近づき天気が心配されましたが、朝から快晴で、山への期待が高まります。
山頂では霧が出ていましたが、雨に降られることは無く阿弥陀池避難小屋までの自然観察会を終えました。
秋田駒ヶ岳のボランティア会の方の解説は、興味深い内容が多く、さすが地元の山を知り尽くした方々であると感心しました。
9月も一週間が過ぎてしまいました。十和田湖畔で過ごして半年、少し寂しく思うのは、山々が家の窓から見渡せないことですが、それを払拭してくれる自然が十和田湖畔にはあります。
燃えるような紅葉、冬の凜とした風景が今から楽しみです。
みなさんも、秋の紅葉を見にお出かけください。
2017年09月04日山は秋
十和田八幡平国立公園 阿保 聡
先日、各登山口に設置している入山者カウンターの保守点検等の業務のため、八甲田へ出かけてきました。
梅雨明け以降ずっと天気がぐずついていて、特に太平洋側では夏らしくない気温の低い日が続いていましたが、山ではもう秋の雰囲気が漂っていました。
睡蓮沼は誰もいなく、静かでした。
右に見える山は、八甲田で2番目に標高の高い高田大岳で、左は小岳です。
写真には写っていませんが、左側に大岳、硫黄岳、石倉岳も見ることができます。
これからいよいよ、山が最も賑わう紅葉の時期が始まります。
八甲田では9月中旬から紅葉し始め、10月中旬辺りまでが見頃の時期ですので、是非おいでください。


こんにちは、十和田八幡平国立公園管理事務所の村田です。山の頂上は白く、事務所の官用車はスタッドレスタイヤとなりました。冬が近づいてきています。
日に日に気候は厳しくなりますが、着々と満喫プロジェクト関連の工事が進んでいってます。
蔦野鳥の森の入口には十和田市さんが新しいトイレを建設しました。
<蔦野鳥の森入口の新しいトイレ>
休屋地区の駅前広場は模様替えが進んでいます。車道から湖がよく見えるようになりました。
酸ヶ湯のキャンプ場も一部改修が進んでいます。残念ながら今年度の営業は10月29日に終了しましたが、来春のオープンが楽しみです。
こういった工事の段取りは主に国立公園管理官の業務なので直接的に関わる事はあまりありませんが、ARとして管理官の業務をしっかりと補佐していきたいと思います。
先日も管理官の指示で、紅葉を見に来て休屋駅前広場の工事風景に出くわしてしまった皆様があまり驚かれないように工事現場に完成予想図等、説明する紙を掲示しました。
工事へのご理解どうぞよろしくお願いいたします。
<駅前広場完成予想図>