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アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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十和田八幡平国立公園 十和田

398件の記事があります。

2018年05月21日奥入瀬渓流車道樹木点検に行ってきました

十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ

真夏のような日があったかと思うと、気温が一桁でストーブが必要な日もある十和田湖畔です。くるくる変わる気候に、花も動物も人間も頑張ってついていかなでればなりませんね。

5月14日から17日まで行われた奥入瀬渓流車道危険木点検のうち、14日に同行してきました。渓流周辺の樹木が倒れ、歩道を塞ぐ危険はないか、人や車に被害が及ばないか、樹木医の先生に見ていただきます。危険な樹木を特定し、後ほど伐採処理するための目印をつけながら歩きます。前の週には、歩道の点検も行われています。その際の奥入瀬渓流の様子をお知らせします。

【樹木医の先生を先頭に歩きます】

奥入瀬渓流周辺の樹木は、トチ、カツラ、ブナ、イタヤカエデ、ハウチワカエデ、ミヤマハンノキ他様々あり、巨樹も多いうえ、その倒木が独特の景観を作り出しています。ちょうどブナの花が咲き、ムラサキヤシオが満開でした。奥入瀬渓流のまばゆいばかりの新緑は、とても言葉では表せません。

【ブナの雄花と雌花】

【雌花アップ】              【雄花アップ】

【イタヤカエデの新緑】

花々も次々と開花しています。

【ズダヤクシュ】                【オオバミゾホオズキ】

【ニリンソウ】                 【ムラサキヤシオ】

十和田湖畔の八重桜が満開をむかえ、五月の風に揺られて落ちる様子を眺めていると、日本に住んでいる幸せを感じることができます。そんな今の十和田湖、奥入瀬渓流を感じていただければと思います。

【十和田湖畔生出キャンプ場の満開の八重桜】

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2018年05月18日十和田八甲田地区、十和田八幡平地区パークボランティア活動始動

十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ

国立公園では、自然とのふれあいを促進するとともに、その保護と適正な利用を促進することを目的として活動しているパークボランティアの方々がいます。

十和田八幡平国立公園では4つのパークボランティア団体が活動しています。

その中のひとつ、十和田八甲田地区パークボランティア会の今年度の活動がスタートしました。

毎年雪解け後に、蔦野鳥の森の遊歩道を整備しています。今年は5月9日に行われました。

      【土砂がつまった歩道の水切りをメンテナンスします】

パークボランティアの皆さんのおかげで、歩道は安全かつ快適に歩けるようになりました。

               【新緑の蔦沼】

まだ葉が出始めたばかりの森の木々はとてもみずみずしく、思わず深呼吸してしましました。

また、5月12日には、十和田八幡平地区パークボランティア「ヒナザクラ会」の総会が八幡

平ビジターセンターで行われました。

ビジターセンター前に広がる大沼はまだ半分ほど雪に覆われています。

        【総会の様子】                【大沼対岸からの景色】

雪解けが始まったところでは、ミズバショウやリュウキンカが咲いています。

コブシの花ははまだ柔らかな毛に覆われて、咲く時期を待っていました。

      【ミズバショウ】                【リュウキンカ】

          【ふわふわした毛に覆われたコブシの花】

パークボランティアの皆様には、今年もお世話になります。どうぞよろしくお願いいたします。

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2018年05月15日Googleストリートビュー

十和田八幡平国立公園 村田 野人

こんにちは、十和田八幡平国立公園管理事務所の村田です。

事務所のある休屋は桜前線が通り過ぎていこうとしています。今週中に散ってしまう予感がします。

十和田湖畔の桜<十和田湖畔の桜>

 さて、本日は、昨年8月から9月にかけて撮影しておりましたGoogleストリートビューについてお知らせいたします。

 便利なストリートビューですが、十和田八幡平国立公園内では、景色が良いのに撮影していない歩道がありました。そこで、昨年度、安藤企画官と阿保ARが中心となって、休屋地区と八幡平山頂の歩道の撮影を行いました。

ストリートビュー撮影風景<撮影風景>

 写真は阿保ARが十和田神社の参道を撮影している時のものです。Googleからお借りしたカメラは背負えるようになっていて、車道だけでなく、登山道等にも対応できるようになっていました。カメラを背負って、歩道を歩きながら撮影します。ただし、それなりの重さはありました。

手水舎<十和田神社の手水舎>

 境内の撮影のために手水舎で身を清めました。大きいのでカメラが屋根に触れそうです(ストリートビューではもちろんカットされていますが)。ちなみにストリートビューのこの付近で真上を見ると、参道沿いの木々が覆い被さってくるようで、鬱蒼とした境内の様子が味わえます。

 撮影したストリートビューでは、他にも青空を背景にした乙女の像や広々とした八幡平の湿原や沼などオススメの景色がごらんいただけます。旅行で来ることができる方は下見のために、そうでない方は息抜きにご覧になって下さい。ちなみに、制服(黄色)姿の自分の背中も写っております。お時間のある方は探してみてください。

今回撮影したストリートビューの画像のURLは下記です。

十和田神社 https://goo.gl/maps/tKpKi4y8H8D2

参道の杉並木 https://goo.gl/maps/63wZCs3gn782

桂ヶ浜・御前ヶ浜歩道 https://goo.gl/maps/FdvyWaFo2gs

八幡平 https://goo.gl/maps/ytNE7EVRaTA2

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2018年05月11日十和田湖周辺交通渋滞対策に従事してきました

十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ

毎年、ゴールデンウィークと秋の紅葉の時期に行われる交通渋滞対策に従事してきました。

新緑と紅葉の時期に、奥入瀬渓流付近に集中するマイカーや観光バスを、駐車場へ誘導する業務です。

4日はあいにくの雨にもかかわらず、たくさんの方々にお越しいただきました。

5日は天気が回復し、9時すぎには奥入瀬渓流の途中にある、石ヶ戸駐車場が満車となりました。

業務中の写真は撮れませんでしたので、休憩中に撮った奥入瀬渓流と、今の十和田湖畔の様子をお届けします。

         【雨に濡れたブナの葉は生き生きしています】

       【ニリンソウが雨の中、頑張っています】

       【小さなコケは虫眼鏡で見るといいですね】

         【十和田湖畔の桜は終盤です】

       【十和田湖畔、宇樽部地区にあるニリンソウの群落】

あっという間に季節は流れ、一日として同じ風景はありません。日々、変わっていく奥入瀬渓流や十和田湖畔の風景を、ゆっくり見にいらっしゃいませんか。

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2018年05月07日加速する春

十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ

近頃は、ストーブをつけなくても過ごせるようになってきた十和田湖畔です。

八幡平や八甲田に通じる道路は冬期閉鎖が解除され、いよいよ本格的な観光シーズンを迎えています。

以前の日記で、八幡平アスピーテラインの除雪風景をお知らせしました。

http://tohoku.env.go.jp/blog/2018/04/post_354.html

4月15日に開通した八幡平アスピーテラインですが、5月4日は積雪のため終日通行止めだったそうです。

(秋田側の開通式の様子は鹿角管理官事務所のアクティブレンジャー日記をご覧下さい。)

http://c-tohoku.env.go.jp/blog/2017/12/post_324.html

山頂付近は残雪が6月初旬頃まであります。スキーやスノーボードを楽しんだり、雪の回廊や今しか見られない風景を眺めながらの散策など、楽しみ方はいろいろありますね。 

さて、アスピーテライン開通前日の4月14日、毎年行われる八幡平ビジターセンターのイベント「八幡平アスピーテライン・雪の回廊ウォーキング」に参加してきました。

道路開通前に、車が走っていない路のど真ん中を歩く醍醐味を味わえます。

曇り空で展望は期待していませんでしたが、岩手山、森吉山、はじめ八甲田や鳥海山、遠く月山まで見渡すことができ、穏やかな一日でした。

【アスピーテラインからのぞむ森吉山】          

     

 

【雪の回廊よりのぞむ岩手山と山頂レストハウス】

  

【見返り峠からのぞむ鳥海山】

  

          

    【八幡沼付近よりのぞむ岩手山と早池峰山】

一方、十和田湖畔では春紅葉(木々の芽吹きがまるで紅葉のように見える様子)の代表ともいえるカツラの花が咲き始め、樹全体がほんのりと赤く色づいていました。カツラは雄株と雌株があり花の形状が違います。遠くで見ると違いははっきりしませんがが、近づくとわかります。

【雄花】                     【雌花】

カツラの葉はハートの形をしていて、秋には甘い香りがします。十和田湖畔にはたくさんありますので、探してみてください。まばゆいばかりの新緑を迎える十和田八幡平にどうぞおこしください。

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2018年04月23日それぞれの春

十和田八幡平国立公園 村田 野人

 こんにちは、十和田八幡平国立公園管理事務所の村田です。

 4月に入っても何度か雪が降った十和田湖ですが、ようやく暖かくなってきました。十和田湖のアクティブレンジャーの春と言えば、ゴミ拾いや施設の確認から始まります。雪の下には様々なものが隠れています。

壊れた標識<壊れた標識の確認>

 湖には、釣り船がたくさん出ていました。十和田湖の春と言えばやはり4月1日に解禁となったヒメマス漁ではないでしょうか。冬の間閉鎖していた十和田市の観光交流施設「ぷらっと」の水槽にも、ふ化場からヒメマスがやってきました。

ヒメマス<水槽のヒメマス>

 まだ小さいですが、水槽の中で行ったり来たり、きらきら光っていました。

 ヒメマスが好物なのかどうかは分かりませんが、オジロワシも漁にいそしんでいました。北に帰る前に栄養をつけようとしているのでしょうか。冬たくさんいたオオバンは少なくなり、付近の森で子育てするオシドリの姿が見られるようになりました。鳥の世界でも春は進んでいるようです。

オジロワシ<魚を捕まえたオジロワシ>

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2018年04月20日春の息吹

十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ

十和田湖畔のマンサクの次は、キクザキイチゲが咲き始めました。

湖畔の乙女の像に向かう開運の小路や、乙女の像の周辺、休屋の道路脇などにも咲いています。早足だと見逃してしまうかもしれませんので、ゆっくり歩いてその可憐な姿を探してみてください。

 

【眠そうなキクザキイチゲと満開の事務所前】

湖畔を乙女の像に向かって歩くと、ひっそりと一輪(花は二つですが)咲いている花を見つけました。

         【仲良く寄り添っているようなアラゲヒョウタンボクの花】

        【乙女の像の前にある兜島、改めて見ると兜の形に見えますね】

花だけでなく鳥達も活発に活動していました。

   【事務所の後ろにやって来るアオゲラ】           【驚いて飛び立つオオバン】

ぜひご自身で、十和田湖畔の植物や動物たちの春の息吹を感じてみませんか。

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2018年04月11日春はもうすぐ

十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ

先日、遊覧船の運航情報をお知らせしましたが、十和田湖畔休屋の桟橋では船の点検が行われています。数ヶ月ぶりに汽笛の音を聞くと感慨深いものがあります。故郷の港を思い出したり、一年前の期待や不安でいっぱいだった頃を思い出したりします。

【運行開始を待つ遊覧船】

十和田湖畔は昨日も雪が降り、頭を出したばかりのふきのとうは寒そうにしています

【ふきのとうは雪の中】            【マンサクも凍えています】

木々はどんどん勢いを増し、目覚めの時を待ちわびています。

【もうすぐ咲くカツラの花芽】         【ナナカマドの新芽】

早春の象徴とも言えるコブシの花芽も太陽を浴びてきらきらしていました。

【ふわふわしたコブシの花芽】         【一年中元気なヤドリギ】

十和田湖畔はまだまだ冷え込みます。

 【4月11日の十和田湖畔】

【遠くに霞む南八甲田の櫛ヶ峰、右側は十和田湖外輪山最高峰の御鼻部山】

今日は湖岸が凍っていました。4月でも早朝は道路が凍結している場合もあります。お越しになる際は、十分お気を付けください。一日一日、違った風景の十和田湖に会うことができます。

十和田湖だけじゃなく奥入瀬や八甲田の様子もお知らせしなければなりませんね。お楽しみに。

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2018年04月05日十和田湖畔になごり雪

十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ

三寒四温とはよく言ったものです。前回は春の便りをお知らせしたのに、あっという間に冬に逆戻りです。

4日の昼過ぎから降り出した雪が、春の気配をすべて覆い尽くしてしまいました。     

              【雪化粧の恵比寿大黒島】

             【凍り付いた湖岸】 

一夜明けて冷え込んだ朝、先日のマンサクの花も今日は凍えているようです。

          【前日の雪が残っているマンサクの枝】

            【花と新芽と実が見られます】

ちょっと変わったところから写真を撮ってみました。

            【湖岸の木道の下からの風景】

4月とはいえ、湖畔は風が強く足元も悪いです。しっかりとした防寒対策をして、歩きやすい靴でおこしください。今しか見られない風景に会えるでしょう。

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2018年04月04日十和田八幡平の春の準備

十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ

桜前線はどんどん北上し、東北でもちらほらと開花の便りが聞かれるようになりました。

十和田八幡平国立公園管理事務所の伊藤です。十和田湖畔で2度目の春を迎えます。本年度もどうぞよろしくお願いいたします。

秋田県と岩手県にまたがる八幡平を横断するアスピーテラインは、深い雪に覆われるため冬期通行止めとなっていますが、春の大型連休を前に通行できるようになります。開通に向けた除雪作業の様子が、今回初めて 一般公開されました。

【一番高い場所では6メートル20センチもの積雪です】

【計6台の機械を駆使して除雪が行われます】

【当日は天気も良く、焼山や森吉山まで見えました】

一方、十和田湖畔でも着々と春の準備がされています。

【完成した遊覧船乗り場前の広場】

【広場から見る夕景】

休屋発の遊覧船は4月14日に運航を開始します。(子の口-休屋間は21日から)

残雪と新緑のコントラストが美しい季節が間もなくですね。

たくさんの方が十和田八幡平を訪れ、その魅力を知ってほしいと思っています。

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