ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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白神山地

202件の記事があります。

2014年04月25日ブナ林散策歩道開通準備

白神山地 野原七恵

事務所の周りの雪はだいぶ消え、ようやく西目屋村も春らしくなってきました。
暗門の辺りも、沢沿いの木々の芽吹きやヤナギの花の淡い色がキレイでした。



冬季閉鎖していた県道28号(通称:白神ライン)も4月25日のPM12時から暗門までが開通します。

それに合わせて暗門の滝の手前にあります、ブナ林散策歩道の雪かきが行われました。



春らしく、暖かくなってきてはいますが、山の中はまだまだ雪がたくさん残っています。

この雪かきは、西目屋村役場の職員さんや、暗門の施設の管理を行っている方々、暗門でガイドをされている皆さんで毎年、歩道の開通前に行っています。

私たちもスコップを手に、お手伝いをさせてもらいました。



伊藤ARも頑張っています!!
伊藤ARの後ろを見ると…斜面にキレイな道が出来上がっていました。

雪が消えるまでのしばらくは、一周30分程度の小回りの散策道のみの開通となりますが、快適に散策できるようになりました。
ゴールデンウィークには桜を見てから、白神で雪の中を歩くのも面白いのではないでしょうか。

白神ラインの、暗門から先の津軽峠までの区間に関しては6月いっぱい閉鎖の予定となっております。
白神山地にお越しの際は、お気を付けください。

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2014年04月17日十二湖巡視

白神山地 伊藤 亮平

初めまして。
今年度から西目屋自然保護官事務所でアクティブレンジャーとして勤めることになりました、伊藤亮平と申します。よろしくお願いします。

4月16日に初めての巡視を行いましたので、その様子を報告します。

巡視は十二湖で融雪状況確認や自然情報の収集を行いました。その収集した花の開花状況などをお伝えします。

十二湖は白神山地の西側、津軽国定公園内に位置する湖沼群で、全部で33の湖沼があります。
十二湖という名前の由来は、十二湖の東側にある崩山から見ると小さな湖が森に隠れて、大きな12の湖だけが見えることからこのように呼ばれるようになったそうです。
写真では伝わりにくいかもしれませんが、透き通った群青色の水が美しい青池が特に有名です。



青池

当日は快晴で春らしい陽気になってきており、花の蕾や開花もいくつか見られました。
周辺には所々雪も残っていましたが、歩道はウッドチップなどで整備されており、問題なく巡視することができました。




キクザキイチゲ(上)とエンレイソウ(下)のつぼみ



カタクリ(上)とミチノクネコノメソウ(下)の花

本日17日は十二湖の山開きです。春の草花を観察しながら湖巡りをしてみてはいかがでしょうか。

初投稿ということでまだまだ拙い紹介でしたが、これから白神山地をたくさん歩き、白神の自然や人から色々なことを学んで充実したアクティブレンジャー日記をお届けできるように頑張ります。




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2014年03月31日白神山地四季を学ぶ ―西目屋小4年生総合的な学習の時間―

白神山地 谷口 哲郎

白神山地のブナ林は、日に日に移ろいを見せています。しかし厳しい自然の中なのでなかなか地域の子ども達でも白神山地の自然とふれあう機会は多くありません。
白神山地の山懐にある西目屋村立西目屋小学校は、全校生徒50人足らずの小さな小学校ですが、4年から「総合的な学習の時間」を利用し、白神山地を舞台とした学習と取り組んでいます。
白神山地世界遺産センターでは、彼らに自然とふれあってもらい、自然と共生するためにどのように付き合っていくべきか考える機会を提供しています。

●自然についてまずは学ぶ
まずは、遺産センターにて白神山地の基礎的な自然に関する勉強をします。教科書では習わない「白神山地に暮らすいきもの」や「白神山地独自のいきもののつながり」、「動物と植物の相互の関係」など、ゲームを通して楽しく学びます。活動を通して、実際、白神山地のブナ林に立ち入るための準備を行います。


■遺産センターでの活動

●白神山地のブナ林、そして渓流
残暑がまだ厳しい9月には、待望の白神山地の大川と呼ばれる場所に出向き、自然体験活動を行いました。
今回は、大川の近くにある鍋倉森の「オオカツラ」まであるくトレッキングと、近くの小さな沢を歩くキャリオニングを体験しました。
「オオカツラ」は普段見ることができない大きな木で、子ども達が手をつないで囲んでも囲みきれない太さに、驚きが隠せませんでした。また、初めてのキャリオニングでは木や枝に邪魔されながら歩きましたが、小さな滝壺で男の子達が勇気をみせて飛び込みを見せてくれました。


■夏の大川での活動

●冬のいきものの暮らし、雪山の楽しみ方
夏山から一変。寒さ厳しい2月には、西目屋村の川原平と呼ばれる地域の雪山に出向き、冬の自然体験活動を行いました。
雪山では、夏山で感じることが出来なかった多くのウサギの足跡を見つけることが出来き、森の住人の気配を感じることができました。さらに樹木の冬芽を観察し、春に向かって植物達がすでに準備をしていることを確認しました。


■冬の雪山での活動

●体験を次世代に繋げる
次の3年生につなげるために1年間の活動を発表しました。ことしは、紙で作ったパペットを使い、自分の言葉で体験活動を振り返りました。自然体験活動をとおして「大変だったこと」や「面白かったこと」、「気づいたこと」など思い思いの体験の感想を後輩に伝えていきました。バトンタッチされた後輩の3年生も大変興味を持って聞いてくれて、自分が来年こんな楽しい活動をするんだとイメージが湧いたようです。


■パペットを用いた発表

●最後に…
私は、この春をもってアクティブレンジャーを卒業します。4年間にわたり西目屋小の子どもたちと野外活動を通して地域の自然を伝えてきました。子どもたちは自然を通して、課題に気づき、体験に挑戦し、事象について考え、心の動き表現する能力を身に着けていました。私はこの子達と一緒に、この地域で暮らしていきたいと思います。
この子達がやがて大きく成長したとき、白神山地はどうなっているだろう?自然と人間は本当に共生できているのだろうか?一緒に成長し、それを確かめてみたいと思います。
私のアクティブレンジャーとしての活動は、ここで一息ついてしまいますが、白神山地の「のっぽ」さんはこれからも地域の子どもたちと一緒に成長していきたいと思います。
今までお世話になった皆様。言葉で表されない感謝でいっぱいです。
また、どこかで、みなさんお会いできる機会を楽しみにしています。

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2014年02月14日冬の白神山地巡視員会議

白神山地 野原七恵

2月9日に青森県西目屋村で白神山地の青森県側の巡視員会議が行われました。
(2月8日には秋田県藤里町で秋田県側の巡視員会議も行っています)



この会議は白神山地のパトロールをしてくれている巡視員の皆さんと、白神山地世界遺産地域連絡会議メンバーの白神山地に関わる関係省庁や自治体で行っています。

平成25年度のシーズン中の連絡会議メンバーによる活動や巡視結果について情報共有し、意見交換が行われました。
また、昨年は白神山地の自然遺産登録20周年の年だったため、フォトコンや、多くのイベントが行われ、その報告もありました。



環境省からは福地自然保護官が、2月頭に記者発表を行った入山者数調査の結果や、秋に行った哺乳類の定点カメラ調査の結果について報告しました。
また、最近はニホンジカの分布が拡大し、これまで見られなかった白神山地の周辺でも目撃されているため、巡視員からの情報収集の呼びかけもされました。



巡視員さんからは質問や連絡会議メンバーへの要望などがあがります。
今回は、歩道の管理や、山でのトイレのマナーの呼びかけなどについて意見がありました。

今後も、白神山地を長く見てくださっている巡視員さんたちの意見や活動を活かして、白神山地の保全に取り組んでいきたいと思います。

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2014年01月31日平成25年度 白神山地の入山者数調査結果発表

白神山地 野原七恵

白神山地では、白神山地世界遺産地域周辺の12箇所の登山道入口等で赤外線式センサーによる自動計測機(入山者数カウンター)を設置しています。
その入山者数カウンターを用いて、平成25年の5月の冬期閉鎖解除から11月の冬期閉鎖までの山のシーズン期間中の入山者数の調査を実施しました。

http://c-tohoku.env.go.jp/blog/2012/05/1630.html
↑設置についてはこちらの日記を、
http://c-tohoku.env.go.jp/blog/2013/12/1850.html
↑撤去についてはこちらに日記をご覧ください。

この調査は平成16年度から結果を集計・発表しており、今年度で10年目となりました。



〈登山道沿いに設置した入山者数カウンター〉

設置期間中は3~4週間に一回を目安に、保守作業としてデータの回収とバッテリーの交換をしに行き、回収してきたデータは“入山したのか”“下山したのか”“それが何時だったのか”をパソコンで処理します。
白神山地は冬期閉鎖になってしまうと山には入れなくなってしまうので、11月まで回収したデータの取りまとめは冬に行い、その結果については毎年記者発表を行います。

データの取りまとめも、問題無く処理できるものもあれば、夜中の動物に反応したものや、植物に反応したのか明らかに誤作動とみられるものもあります。
「この日はアクセス路が閉鎖していたし、天気も悪かったから、この場所には人は入れないはず。この入山記録は誤作動だ」
…などと数字の羅列を眺めて、チェックしていく作業は嫌いではないですが、なかなか目が疲れます。
この作業中は西目屋村のいつもは大変な雪かきも、体を動かせるので良い気晴らしです。

今年度の白神山地は、昨年の積雪の多さの影響でアクセス路の冬期閉鎖の解除が遅れたり、降雪によって例年より冬期閉鎖が早くなったりと、山のシーズンが短い年となりました。
また、シーズン中も、豪雨による道の閉鎖や土砂崩れなども多く、天候に恵まれませんでした。
その影響か、測定結果も過去10年で最も少ないものとなりました。

平成25年度の調査結果は2月3日の発表になります。
詳しくは白神山地世界遺産センターのHPでも公開していますので、ぜひご覧ください。
http://c-tohoku.env.go.jp/nature/shirakami/research/check_enter/

白神山地世界遺産地域の環境保全のための基礎データとするため、これからも調査を続け、お知らせしていきたいと思います。

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2014年01月29日白神山地四季折々 ―定点カメラによるフェノロジー調査―

白神山地 谷口 哲郎

白神山地のブナ林は、日に日に移ろいを見せています。白神山地世界遺産センターでは、櫛石山の南西部の核心地域に定点カメラを設置し、ブナの定点観測写真の撮影を行うことで、ブナの開葉・開花・結実・黄葉・落葉等のフェノロジー(生物季節)を把握する試みを行っています。
カメラは1日1回2方向(アラート1、アラート2)のブナや林内の状況を撮影し記録しています。撮影成果はこちらをご覧下さい。
もちろん一年中、晴れの日も雨の日も、雪の日も撮影しています。しかし撮影に際し、バッテリーを用いた太陽光発電によって機材を稼働させているため、日射不足により撮影機材が起動出来なかった日もありますのでご了承ください。

●定点観測からわかること―日々の移ろい―
普段の一日一日の移ろいの中で植物は、日々変化しています。白神山地のブナ林も同じ様相の日はありません。
例えば、その変化が顕著なのは10月末の紅葉の時期です。2012年の櫛石山のブナ林の紅葉の時期は、10月23日頃に始まり、10月29日はほぼ黄色に染まり、一部褐色になっている部分も見られます。その2日後の10月31日は褐色がほとんどを占め、一週間後には、ほとんどの葉が落葉してしまいました。このように2週間の間で、ブナ林の様相は激変してしまうことがわかります。さて、その変化は毎年同じなのでしょうか?

■櫛石山における紅葉の日変化

●定点観測からわかること―年ごとの違い―
次は、紅葉の時期と一点して、芽吹きの時期に注目して見ましょう。
2010年から2013年までの芽吹き(ここでの芽吹きは、カメラで完全な開葉が確認された2日前としています。)は下の写真のとおりに整理できました。
 芽吹きの時期は、2010年で5月12日、2011年で5月16日、2012年で5月6日、2013年で5月14日になりました。核心地域のブナ林の芽吹きの時期は、多くの残雪のため入山出来ず確認することが困難でした。しかし、定点カメラから大体の時期が伺いしれるようになり、櫛石山でのブナ林の芽吹きは周辺地域より大体2週間ほど遅い5月中頃から末頃にかけてということが推測されます。
しかし、2012年5月のように、芽吹きが著しく早いこともあるので、今後も定点観測をしながらブナ林の変化を追い続ける必要があります。

■櫛石山における芽吹き時期の年変化

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2013年12月05日今年も、ブナ林の調査が無事終了しました

白神山地 谷口 哲郎

白神山地では1998年から民間と大学などの教育機関が中心となり、環境省が支援するブナ林モニタリング調査が実施されています。
今年も6月29日に、残雪残るブナ林の中で計60基のリタートラップを設置しました。この調査では、毎月木から落ちてくる葉っぱや枝、種などを網で回収しています。回収したものの中から、特にブナやカエデの仲間、トチノキ、ホオノキ、カバの仲間などの種子を毎年調査しています。
今月の調査では、一番多くの種子が落ちてくる時期でもあるので、どれくらいのブナの種子が網に入っているか楽しみに山に入りました。

●原生的自然の中での活動
調査の2週間前に、調査地に向かう歩道上で、ツキノワグマに2人の方が襲われるという事故が発生しました。その後だけに、熊スプレーや熊鈴、集団行動など細心の注意を払い入山することとなりました。途中のヤナダキ沢の水量が多く、川を渡ることが困難な箇所が数カ所ありましたが、幸い途中ツキノワグマと遭遇することなく、怪我や道迷い等の事故もなく進むことができました。


右上:調査参加者 左上:ヤナダキの森  右下:倒木につくキクラゲの仲間 左下:道なき道を移動 photo 2013.11.9

●今年はブナの豊作!?
今年は、多くのブナの結実を確認することが出来ました。
1つの網には、無数のブナの実を見ることができます。私が参加してから8年近くなりますが、こんなに多くの種を回収した記憶がありません。ブナは一般的に、8年周期で豊作の年があると言われていますが、白神山地の調査では2000年の豊作以来ではないかと言われています。


上:回収風景 下:網に回収されたブナの種など  photo 2013.11.9

●ブナの豊作を喜んでいるのは、人間だけじゃない
ブナの実にはたくさんの栄養がぎっしり詰まっています。食べてみるとブナの実は小さいながらも、クルミのように油分が多くまろやかで、わずかな甘味のある大変おいしい実です。この実は、ネズミやサル、虫たちだけでなく、ツキノワグマのごちそうにもなります。この時期、ブナの幹や枝には爪痕やクマ棚と呼ばれる採餌痕が見られますが、今年は歩道沿いに多数確認することができ、いつも以上に獣臭がする山歩きになりました。ツキノワグマが餌を求めて歩き回っていることが伺い知れました。


左上/左下:いたる所で確認されたクマ棚 右:クマが幹を伝い降りる時についた爪痕 photo 2013.11.9

●これからのブナの種
これから白神山地のブナの種たちは、5月までの半年間、雪の下で過ごすことになります。次に太陽の日差しを浴びる地表に現れるのは、残雪が消える6月ごろになります。それまで、ブナの葉っぱの布団の中で、ゆっくり眠りにつき、6月になると芽吹きます。
来年の6月には、眠りから覚めたブナの種たちが一斉に芽吹く光景が、白神山地各地で見ることが出来るのではないでしょうか。10年に1度の光景。今からわくわくしませんか?


ブナの実生(芽生え) photo 2013.6.4

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2013年12月04日冬の白神ライン

白神山地 野原七恵

11月中頃からの雪で白神山地の山は一気に冬らしくなってきました。



津軽峠から見た遺産地域もすっかり雪景色です。

急な積雪の影響で、西目屋村~深浦町岩崎をむすんでいる県道28号(通称:白神ライン)も予定より早く冬期閉鎖となりました。
先日、特別に許可をいただき、冬期閉鎖した白神ラインを通り、設置したままになっていた入山者数カウンタの回収に行ってきました。

白神山地では遺産地域にアクセスする12ヶ所の登山口にカウンタを設置しており、白神ライン沿いでは4ヶ所の登山口に設置しています。
入山者数カウンタの設置については谷口アクティブレンジャーの日記をご覧ください。
http://c-tohoku.env.go.jp/blog/2012/05/1630.html



津軽峠から高倉森への登山口に設置している入山者数カウンタの周辺も雪景色になっていました。

無事に撤去作業を行い、このカウンタはまた来年の春に冬期閉鎖が解除されてから設置します。

途中から雪深くなってきたため、登山口まで歩いて残りのカウンタを回収しに行きました。
雪の積もった白神ラインの道路の上には転々と色々な動物の足跡が残されていて、飽きずに歩くことができました。



見にくい写真になってしまいましたが、ツキノワグマ(左)とトウホクノウサギ(右)の足跡です。

急な雪でしたが、まだクマも冬眠せずにウロウロしているようでした。
他にもニホンカモシカやホンドテン、ニホンザル、ヤマドリなどの足跡がありました。

白神山地での入山者数の調査結果は毎年、記者発表を行い、公表しています。
平成25年度の結果は1月末に公表予定ですので、興味のある方はご覧ください。
http://c-tohoku.env.go.jp/nature/shirakami/topics/20130130a.html
(参考:平成24年度白神山地世界遺産地域及び周辺地域入山者数調査について)

岩崎西目屋弘前線(県道28号線、通称:白神ライン)は暗門~岩崎までの冬期閉鎖は、例年は5月下旬に閉鎖解除となりますが、来年は工事が入るため6月中頃まで閉鎖予定となっていますので、ご利用予定のある方はお気を付けください。

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2013年11月06日「白神山地世界自然遺産」20周年フォトコンテスト

白神山地 野原七恵

白神山地の紅葉もほとんど終わり、景色は冬らしくなってきたように感じます。

白神山地は1993年に世界自然遺産に登録され、今年で遺産登録20周年になります。
白神山地の価値を保全していくために関係行政機関で構成している地域連絡会議では、20周年記念事業としてフォトコンテストを開催しています。

白神山地は青森県と秋田県にまたがっており、両県の自然の素晴らしさや、人々の豊かな暮らしをテーマとして、各県それぞれの写真を募集しています。

詳しくは東北森林管理局のHPの募集要項を参考にご覧ください。
http://www.rinya.maff.go.jp/tohoku/policy/business/sigoto/shirakamifotocontest.html

〆切は11月15日(金)です。まだまだ間に合います!
たくさんのご応募お待ちしています!!

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2013年08月27日白神山地は遺産登録20周年!!

白神山地 谷口 哲郎

白神山地は遺産登録20周年です。これに合わせて、青森県秋田県両県、各地においてイベントが催されています。

今回は、白神山地ビジターセンターで催された夏の白神学校「暗門川探検隊」の模様について報告します。

「白神学校」は、白神山地世界遺産登録20周年実行委員会が主催して、白神山地の魅力を知ってもらうために今年度2回、夏に西目屋村の「白神山地ビジターセンター」、秋に深浦町の「十二湖エコ・ミュージアムセンター湖郷館」を拠点に開催されます。
私たち遺産センタースタッフは、「暗門川探検隊」として西目屋村の暗門地区の「アクアグリーンビレッジANMON」のキャンプサイトをお借りし、近くを流れる暗門川にて「水遊び」と「水辺の生き物調査」を実施しました。


安全管理 photo 2013.7.27

今回のイベントには、弘前大学農学生命科学部のお兄さんとお姉さんにも協力いただきました。実施に際しての注意事項や確認事項を打ち合わせしています。


安全講習 photo 2013.7.27

まずは現地で注意事項の確認。水辺での活動にあたり「お約束」をしています。
(今回は、現地確認の際に深い淵もなかったのでライフジャケットを着用していません。よく知らない川で遊ぶ際にはライフジャケットを着用しましょう。)
また山には、危険な生き物がたくさんいます。どんな生き物なのか、しっかり覚えてもらいました。


活動風景 photo 2013.7.27

最初は、おそるおそる川に入り、冷たい川水に歓声と悲鳴が聞こえてきましたが・・・。しばらくすると網を片手に赴くままに進んで行きます。次第になれてくると、水生昆虫の捕まえ方を、大学生のお兄さんやお姉さんにならい観察しています。
最後は、生き物探しそっちのけで水遊びや川の中で泳ぐ子も!最後まで、みんな本気で楽しんでくれました。


採集した水棲昆虫 photo 2013.7.27
(もちろん見つかった生き物。捕まえた生き物は、観察後、川に戻っていきました。)


清掃活動 photo 2013.7.28
最後は川で遊ばせてもらったお礼に、周辺のゴミ拾いを行いました。

両日共に雷や雨にたたられ、予定していた時間より早く終了し、不完全燃焼で終わってしまいました。川は楽しい遊びがたくさん出来ます。一方で危険な箇所や生き物、急激な気象の変化による危険など、危険を避ける知恵が重要になります。今回の体験を通して、小さな生き物に触れてくれるもらうことはもとより、正しい川や自然の中での遊び方を身につけることも大切であることを知ってもらうことが出来たかと思います。
協力いただいた皆さん、ありがとうございました。
参加してくれた皆さん、来年もこの川で会えることを楽しみにしています。


集合写真 photo 2013.7.27

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