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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

冬の白神ライン

2013年12月04日
白神山地
11月中頃からの雪で白神山地の山は一気に冬らしくなってきました。



津軽峠から見た遺産地域もすっかり雪景色です。

急な積雪の影響で、西目屋村~深浦町岩崎をむすんでいる県道28号(通称:白神ライン)も予定より早く冬期閉鎖となりました。
先日、特別に許可をいただき、冬期閉鎖した白神ラインを通り、設置したままになっていた入山者数カウンタの回収に行ってきました。

白神山地では遺産地域にアクセスする12ヶ所の登山口にカウンタを設置しており、白神ライン沿いでは4ヶ所の登山口に設置しています。
入山者数カウンタの設置については谷口アクティブレンジャーの日記をご覧ください。
http://tohoku.env.go.jp/blog/2012/05/1630.html



津軽峠から高倉森への登山口に設置している入山者数カウンタの周辺も雪景色になっていました。

無事に撤去作業を行い、このカウンタはまた来年の春に冬期閉鎖が解除されてから設置します。

途中から雪深くなってきたため、登山口まで歩いて残りのカウンタを回収しに行きました。
雪の積もった白神ラインの道路の上には転々と色々な動物の足跡が残されていて、飽きずに歩くことができました。



見にくい写真になってしまいましたが、ツキノワグマ(左)とトウホクノウサギ(右)の足跡です。

急な雪でしたが、まだクマも冬眠せずにウロウロしているようでした。
他にもニホンカモシカやホンドテン、ニホンザル、ヤマドリなどの足跡がありました。

白神山地での入山者数の調査結果は毎年、記者発表を行い、公表しています。
平成25年度の結果は1月末に公表予定ですので、興味のある方はご覧ください。
http://tohoku.env.go.jp/nature/shirakami/topics/20130130a.html
(参考:平成24年度白神山地世界遺産地域及び周辺地域入山者数調査について)

岩崎西目屋弘前線(県道28号線、通称:白神ライン)は暗門~岩崎までの冬期閉鎖は、例年は5月下旬に閉鎖解除となりますが、来年は工事が入るため6月中頃まで閉鎖予定となっていますので、ご利用予定のある方はお気を付けください。