仙台
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2014年07月22日みちのく潮風トレイル 福島県相馬市、新地町ワークショップ
仙台 鎌田 和子
こんにちは、仙台自然保護官事務所の鎌田です。
まだ梅雨明けはしておりませんが、セミの声を聞いていると、梅雨明け多様な気持ちになってきます。
今日は、みちのく潮風トレイルの南側の玄関になる相馬市、新地町の現在の様子をお伝えいたします。
紹介が遅くなってしまいましたが、6月に相馬市と新地町のワークショップが開催されており、マップの作成段階まできています。

相馬市で開催されたワークショップの様子です。路線選定のために、どこが一押しなのか、それぞれのテーブルで話し合われています。

各テーブルで話し合ったことがマップにいっぱいです。魅力とおもてなしをどうしていくか、発表中です。

こちらは、新地町のワークショップの様子です。こちらも相馬市のワークショップに負けず劣らず、町の路線の魅力を引き出しています。

相馬市、新地町のワークショップには、講師として東京都町田市で「フットパス」で町おこし、地域のマップ作りを成功に導いた神谷由紀子さんにお話をいただきました。
その町、その町の良さを引き出し、住んでいる人には当たり前のことでも、よそから訪れた人には特別に感じることを気づきとして盛り込んだお話し、ワークショップ前には、しっかり相馬市、新地町の見どころを歩かれ、適切なアドバイスをしていただきました。
地元の人々が確実に参加し、地域の歴史、自然、食、生活が垣間見れるルートが南からも始まっています。
北から、南から、そして中間地点からとルートが点と点を結び、線として動き出していますよ。
トレイルを楽しみにしているみなさん、もう少しお待ちくださいね。
まだ梅雨明けはしておりませんが、セミの声を聞いていると、梅雨明け多様な気持ちになってきます。
今日は、みちのく潮風トレイルの南側の玄関になる相馬市、新地町の現在の様子をお伝えいたします。
紹介が遅くなってしまいましたが、6月に相馬市と新地町のワークショップが開催されており、マップの作成段階まできています。
相馬市で開催されたワークショップの様子です。路線選定のために、どこが一押しなのか、それぞれのテーブルで話し合われています。
各テーブルで話し合ったことがマップにいっぱいです。魅力とおもてなしをどうしていくか、発表中です。
こちらは、新地町のワークショップの様子です。こちらも相馬市のワークショップに負けず劣らず、町の路線の魅力を引き出しています。
相馬市、新地町のワークショップには、講師として東京都町田市で「フットパス」で町おこし、地域のマップ作りを成功に導いた神谷由紀子さんにお話をいただきました。
その町、その町の良さを引き出し、住んでいる人には当たり前のことでも、よそから訪れた人には特別に感じることを気づきとして盛り込んだお話し、ワークショップ前には、しっかり相馬市、新地町の見どころを歩かれ、適切なアドバイスをしていただきました。
地元の人々が確実に参加し、地域の歴史、自然、食、生活が垣間見れるルートが南からも始まっています。
北から、南から、そして中間地点からとルートが点と点を結び、線として動き出していますよ。
トレイルを楽しみにしているみなさん、もう少しお待ちくださいね。
2014年06月12日みちのく潮風トレイル 宮城県女川町ルート候補地踏査その3
仙台 鎌田 和子
こちらは毎日梅雨空、仙台自然保護官事務所の鎌田です。
5月29日にトレイルルート踏査を実施した際の青空をお伝えいたします。
女川町3回目の踏査は、大六天山を再び歩きました。1回目はどこをどう歩いたか、事前情報無しの状態でしたが、今回は少しだけ努力して、地図やガイドブックを調べて臨みました。
コースは、登り口は女川湾に面した小乗浜から登り、コバルトラインを横断して尾根筋を通過して大六天山山頂へ、タカ取場公園を経て、送電線鉄塔の立つピークから万石浦側の針浜猪落へと下ります。牡鹿半島の付け根を横断する感じです。
今回も道案内は、女川町役場と女川ネイチャーガイド協会の皆さんです。

写真はすでにコバルトラインを横切り、尾根筋を歩きだしています。見てください、この青空!爽やかな日でした。草丈の短さは、ニホンジカがよく草を食んでいる証拠、歩きやすい道を維持してくれています。

尾根筋から左側、女川湾を望んでいるのですが、雲海が広がり、標高400㍍前後の山を歩いているのに、まるで高山を歩いているような錯覚にとらわれます。きっと、女川町の皆さんにはこの季節の当たり前の風景なんだと思いますが、何て素敵な景色なんでしょう。太平洋からひんやりとした冷気が雲海から山々に揚がってきます。5月から6月の季節限定の光景らしいです。

タカ取場公園で昼食後、おいしいコーヒーをごちそうになり、下りのコースの確認です。

送電線鉄塔の立つピークからは、万石浦のカキの養殖筏や石巻市の街が見えます。すっきり晴れた日には、仙台の街並みもその先までもみえるそうです。石巻市と女川町の境となる尾根を下山です。いたるところで、シカの声や少し離れた山を駆けるシカの姿が見えます。あっという間に林の中に消えていきます。チャレンジ!

白いお尻のシカ、やっと撮影できました。増えすぎているので管理のため、狩猟・有害捕獲が行われ、人には警戒しているようです。この日、シカの姿や気配を感じた頭数は十数頭、やはり多く感じます。
シカの棲む大六天山を無事に下山、目的地針浜猪落に到着です。みんなで心地よい汗を拭きながら、「みちのく潮風トレイル」女川ルートには、大震災の影響でJR石巻線がまだ開通していないけれど、女川駅が完成すると、駅前に温泉も出来るし、歩いたら温泉や、海の幸が待っているそうです。
景色を楽しむ、動物や植物と出会う、人と出会う、地名を楽しむ、様々な楽しみ、出会いをこれから、「みちのく潮風トレイル」のルートで体験できるようになります。その為の準備が着々と進められています。
楽しめるルートができるには、地元の皆さんのご協力が大切なことを今回も実感しました。
女川町役場、女川ネイチャーガイド協会の皆さん、ありがとうございました。
5月29日にトレイルルート踏査を実施した際の青空をお伝えいたします。
女川町3回目の踏査は、大六天山を再び歩きました。1回目はどこをどう歩いたか、事前情報無しの状態でしたが、今回は少しだけ努力して、地図やガイドブックを調べて臨みました。
コースは、登り口は女川湾に面した小乗浜から登り、コバルトラインを横断して尾根筋を通過して大六天山山頂へ、タカ取場公園を経て、送電線鉄塔の立つピークから万石浦側の針浜猪落へと下ります。牡鹿半島の付け根を横断する感じです。
今回も道案内は、女川町役場と女川ネイチャーガイド協会の皆さんです。
写真はすでにコバルトラインを横切り、尾根筋を歩きだしています。見てください、この青空!爽やかな日でした。草丈の短さは、ニホンジカがよく草を食んでいる証拠、歩きやすい道を維持してくれています。
尾根筋から左側、女川湾を望んでいるのですが、雲海が広がり、標高400㍍前後の山を歩いているのに、まるで高山を歩いているような錯覚にとらわれます。きっと、女川町の皆さんにはこの季節の当たり前の風景なんだと思いますが、何て素敵な景色なんでしょう。太平洋からひんやりとした冷気が雲海から山々に揚がってきます。5月から6月の季節限定の光景らしいです。
タカ取場公園で昼食後、おいしいコーヒーをごちそうになり、下りのコースの確認です。
送電線鉄塔の立つピークからは、万石浦のカキの養殖筏や石巻市の街が見えます。すっきり晴れた日には、仙台の街並みもその先までもみえるそうです。石巻市と女川町の境となる尾根を下山です。いたるところで、シカの声や少し離れた山を駆けるシカの姿が見えます。あっという間に林の中に消えていきます。チャレンジ!
白いお尻のシカ、やっと撮影できました。増えすぎているので管理のため、狩猟・有害捕獲が行われ、人には警戒しているようです。この日、シカの姿や気配を感じた頭数は十数頭、やはり多く感じます。
シカの棲む大六天山を無事に下山、目的地針浜猪落に到着です。みんなで心地よい汗を拭きながら、「みちのく潮風トレイル」女川ルートには、大震災の影響でJR石巻線がまだ開通していないけれど、女川駅が完成すると、駅前に温泉も出来るし、歩いたら温泉や、海の幸が待っているそうです。
景色を楽しむ、動物や植物と出会う、人と出会う、地名を楽しむ、様々な楽しみ、出会いをこれから、「みちのく潮風トレイル」のルートで体験できるようになります。その為の準備が着々と進められています。
楽しめるルートができるには、地元の皆さんのご協力が大切なことを今回も実感しました。
女川町役場、女川ネイチャーガイド協会の皆さん、ありがとうございました。
2014年05月22日みちのく潮風トレイル 宮城県女川町ルート候補地踏査 その2
仙台 鎌田 和子
恵みの雨で仙台の緑がさらに鮮やかになってきました。
こんにちは!仙台自然保護官事務所の鎌田です。
今日は、5月8日に行ってきました女川町ルート候補地踏査の石投山をお伝えします。
石巻市雄勝区域と牡鹿郡女川町の境にある標高456.7㍍の山です。
案内してくださるのは、女川町役場の皆さんと、女川ネイチャーガイド協会の皆さんです。
前回の大六天山が楽だったので、今回も楽なのかなと期待していたのですが、「今日は、前回と違い、藪を歩きますよ。」と言われ覚悟して登り始めました。登り始めがどこなのか説明したいのですが、日蕨から石投山に向かって右側の尾根を歩くルート、登るはずなのに沢に降りたり、登ったり、昔の土塁の跡地など、話題満載の山なのです。

藪を抜けて、新緑の美しい林に出ました。そこは、モミジ林、シカが新緑を愛でながら土浴びをしたらしい跡が見られます(写真下)。どこを歩いていても新緑が美しいのです。

アップダウンのコースで私たちをホッとさせてくれたのは、フチゲオオバキスミレです。こちらでは、キタカミスミレの名で呼ばれています。

また、小さな花束のようなフデリンドウが、励ましてくれているようです。

やっと、石投山の山頂です。みんなで記念撮影!女川ネイチャーガイド協会の方の話では、冬至の日の出は、出島の謎のストーンサークルから昇るのが見られるとか、魅力的なのです。

下りには、火防線コース(写真下)を歩きました。この火防線(かぼうせん)、聞きなれない言葉ですが、山の中の防火帯で、女川町の山は林業が盛んだったそうで、山火事が発生した場合に延焼を防ぐためにあります。これまでの細い山道からすると広々としていて、みんなが並んで歩いても大丈夫な道幅です。火防線が終わると、林道に合流、女川町役場に戻ってきました。「あの山が石投山だよ。」と言われてふり返ると三角の山(写真上)が、山の中腹から登ったのかと思っていたら、しっかり、麓から登っていたことが分かりました。この日歩いた時間は約4時間、出会った植物で印象に残ったことは、クリンソウの群落、キタカミスミレ、ヒトリシズカ、ミミガタテンナンショウ等です。シカの糞も多く、ヒトリシズカ、ミミガタテンナンショウ、クリンソウは、もしかしてシカは、私の見た植物は食べない?苦手な植物のようです。そう考えると、大六天山でもヒトリシズカとミミガタテンナンショウが目だっていたのは、多い植物ではなく、残された植物と考えられます。そんなことを考えながら、女川町にも「みちのく潮風トレイル」の風が吹き出しています。どんなコースが選ばれるのか楽しみです。
ご案内くださいました女川町の皆様ありがとうございました。
こんにちは!仙台自然保護官事務所の鎌田です。
今日は、5月8日に行ってきました女川町ルート候補地踏査の石投山をお伝えします。
石巻市雄勝区域と牡鹿郡女川町の境にある標高456.7㍍の山です。
案内してくださるのは、女川町役場の皆さんと、女川ネイチャーガイド協会の皆さんです。
前回の大六天山が楽だったので、今回も楽なのかなと期待していたのですが、「今日は、前回と違い、藪を歩きますよ。」と言われ覚悟して登り始めました。登り始めがどこなのか説明したいのですが、日蕨から石投山に向かって右側の尾根を歩くルート、登るはずなのに沢に降りたり、登ったり、昔の土塁の跡地など、話題満載の山なのです。

藪を抜けて、新緑の美しい林に出ました。そこは、モミジ林、シカが新緑を愛でながら土浴びをしたらしい跡が見られます(写真下)。どこを歩いていても新緑が美しいのです。
アップダウンのコースで私たちをホッとさせてくれたのは、フチゲオオバキスミレです。こちらでは、キタカミスミレの名で呼ばれています。
また、小さな花束のようなフデリンドウが、励ましてくれているようです。
やっと、石投山の山頂です。みんなで記念撮影!女川ネイチャーガイド協会の方の話では、冬至の日の出は、出島の謎のストーンサークルから昇るのが見られるとか、魅力的なのです。

下りには、火防線コース(写真下)を歩きました。この火防線(かぼうせん)、聞きなれない言葉ですが、山の中の防火帯で、女川町の山は林業が盛んだったそうで、山火事が発生した場合に延焼を防ぐためにあります。これまでの細い山道からすると広々としていて、みんなが並んで歩いても大丈夫な道幅です。火防線が終わると、林道に合流、女川町役場に戻ってきました。「あの山が石投山だよ。」と言われてふり返ると三角の山(写真上)が、山の中腹から登ったのかと思っていたら、しっかり、麓から登っていたことが分かりました。この日歩いた時間は約4時間、出会った植物で印象に残ったことは、クリンソウの群落、キタカミスミレ、ヒトリシズカ、ミミガタテンナンショウ等です。シカの糞も多く、ヒトリシズカ、ミミガタテンナンショウ、クリンソウは、もしかしてシカは、私の見た植物は食べない?苦手な植物のようです。そう考えると、大六天山でもヒトリシズカとミミガタテンナンショウが目だっていたのは、多い植物ではなく、残された植物と考えられます。そんなことを考えながら、女川町にも「みちのく潮風トレイル」の風が吹き出しています。どんなコースが選ばれるのか楽しみです。
ご案内くださいました女川町の皆様ありがとうございました。
2014年05月12日みちのく潮風トレイル 宮城県女川町ルート候補地踏査その1
仙台 鎌田 和子
こんにちは!仙台自然保護官事務所の鎌田です。愛鳥週間に入り、新緑の中、夏鳥たちが美しい声でさえずっています。
今日は、みちのく潮風トレイル候補地である女川町の二つの山を似田貝保護官と踏査してきましたので、報告いたします。
5月2日、前日の雨でより一層緑が鮮やかに感じる日です。女川町産業振興課の3名のご案内で、「大六天山」を踏査です。牡鹿半島の女川町と石巻市の境に連なる山々の一つ、標高440㍍で、牡鹿半島の光山に次いで2番目に高い山です。

今回の予定は、いきなりですが、山頂→三国神社→大六天山駐車場(県道220号線)に降りる片道コースです。途中、ゴミを拾いながら、倒木などを整備しながら歩きます。
大六天山頂(三角点)から歩きだし三国神社に立ち寄りました。直ぐ近くからニホンジカの声が聞こえてきます。どこかなと見まわしましたがみつかりません。私達の方が観察されているようです。ルートに戻り、辺りの景色やオオルリやアカハラ、センダイムシクイのさえずりと共に進みます。

植物も観察、この山の目立った植物は、ヒトリシズカ(写真上)とミミガタテンナンショウ(写真下)です。このルートの特徴は、ヒトリシズカが群生し、いたるところにシカの新鮮な糞が落ちています。その側では、よくオオセンチコガネが観察されました。金属光沢の美しいオオセンチコガネは動物の糞を生活に利用している昆虫、シカの多い場所では分解者として必要不可欠。

このコースで、いいなと感じるところを発見!それは、ふかふかの道と新緑の間からコバルト色の海が時折見えることです。
歩きやすい道もあれば、途中、数年前の強風で多くの樹木が倒木している箇所もあり、女川町役場の皆さんが早速、歩きやすいように整備しながら道をさらに進みます。

今回のコースで歩きやすく感じるもう一つの発見は、山頂にもありましたが、真新しい道標です。これは、女川ネイチャーガイド協会の皆さんが整備したものだそうです。トレイルに欠かせない、地元の山を知りガイドもし、整備もできる人々がいることです。

ゴールの大六天山駐車場(写真下)に到着です。ゴミはおもったより少なく、降りたところの県道沿いにゴミが目立ちました。
途中、垣間見えた海は女川湾、写真中央奥に見える小さな島は笠貝島、右に江島、左には出島が見えています。
好天に恵まれるとホントに海はコバルトブルー。あっ!そうか、県道220号牡鹿半島公園線は、コバルトラインと呼ばれています。納得です。山と海が出会う女川町の大六天山踏査でした。
女川町役場の皆さん、ありがとうございました。次回は、女川ネイチャーガイド協会の皆さんも加わり、石投山のコースを紹介します。
今日は、みちのく潮風トレイル候補地である女川町の二つの山を似田貝保護官と踏査してきましたので、報告いたします。
5月2日、前日の雨でより一層緑が鮮やかに感じる日です。女川町産業振興課の3名のご案内で、「大六天山」を踏査です。牡鹿半島の女川町と石巻市の境に連なる山々の一つ、標高440㍍で、牡鹿半島の光山に次いで2番目に高い山です。

今回の予定は、いきなりですが、山頂→三国神社→大六天山駐車場(県道220号線)に降りる片道コースです。途中、ゴミを拾いながら、倒木などを整備しながら歩きます。
大六天山頂(三角点)から歩きだし三国神社に立ち寄りました。直ぐ近くからニホンジカの声が聞こえてきます。どこかなと見まわしましたがみつかりません。私達の方が観察されているようです。ルートに戻り、辺りの景色やオオルリやアカハラ、センダイムシクイのさえずりと共に進みます。

植物も観察、この山の目立った植物は、ヒトリシズカ(写真上)とミミガタテンナンショウ(写真下)です。このルートの特徴は、ヒトリシズカが群生し、いたるところにシカの新鮮な糞が落ちています。その側では、よくオオセンチコガネが観察されました。金属光沢の美しいオオセンチコガネは動物の糞を生活に利用している昆虫、シカの多い場所では分解者として必要不可欠。

このコースで、いいなと感じるところを発見!それは、ふかふかの道と新緑の間からコバルト色の海が時折見えることです。
歩きやすい道もあれば、途中、数年前の強風で多くの樹木が倒木している箇所もあり、女川町役場の皆さんが早速、歩きやすいように整備しながら道をさらに進みます。

今回のコースで歩きやすく感じるもう一つの発見は、山頂にもありましたが、真新しい道標です。これは、女川ネイチャーガイド協会の皆さんが整備したものだそうです。トレイルに欠かせない、地元の山を知りガイドもし、整備もできる人々がいることです。

ゴールの大六天山駐車場(写真下)に到着です。ゴミはおもったより少なく、降りたところの県道沿いにゴミが目立ちました。
途中、垣間見えた海は女川湾、写真中央奥に見える小さな島は笠貝島、右に江島、左には出島が見えています。
好天に恵まれるとホントに海はコバルトブルー。あっ!そうか、県道220号牡鹿半島公園線は、コバルトラインと呼ばれています。納得です。山と海が出会う女川町の大六天山踏査でした。
女川町役場の皆さん、ありがとうございました。次回は、女川ネイチャーガイド協会の皆さんも加わり、石投山のコースを紹介します。
2014年04月16日東北に新しい仲間
仙台 鎌田 和子
仙台自然保護官事務所の鎌田です。今年度も宮城県内の国指定鳥獣保護区の自然情報やトレイル情報などお伝えしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
4月は「新」の文字がふさわしい季節です。新緑、新芽、新人!そうです。東北地方環境事務所のアクティブレンジャーは平成25年度まで10名でしたが、卒業された方や新たに配属になる自然保護官事務所が増えたりで、新アクティブレンジャー5名が仲間入りしましたので紹介いたします。

世界遺産の白神山地を管轄する西目屋自然保護官事務所の伊藤亮平さん(写真左)、十和田八幡平国立公園(十和田・八甲田地域)を管轄する十和田自然保護官事務所の大野花南さん(写真中央)、同国立公園(八幡平地区)を管轄する鹿角自然保護官事務所の高橋孝貴さん(写真右)です。

平成25年5月に陸中海岸国立公園などを中核に「三陸復興国立公園」を創設、種差海岸階上岳地域が編入された八戸自然保護官事務所の中居功貴さん(写真左、八戸の初代になります)、宮古自然保護官事務所の古舘百合子さん(写真右)です。
4月はじめに仙台で新アクティブレンジャーの研修会がありましたのでその時のスーツ姿の写真で紹介しました。ちょっと、緊張した感じはありますが、笑顔の爽やかなメンバーが仲間入りしました。すでに現場では、パークボランティアの皆さんや地元の方々と顔を合わせ、仕事しております。
4月からレンジャー服も新しくなり、こころ新たに東北のアクティブレンジャー11名が現地で自然保護官の補佐として働いております。皆様、どうぞ、よろしくお願いいたします。
新アクティブレンジャーの皆さん、今度はこの「アクティブレンジャー日記」で自己紹介やそれぞれの地域での初仕事など、様々な情報をお伝えくださいね。
4月は「新」の文字がふさわしい季節です。新緑、新芽、新人!そうです。東北地方環境事務所のアクティブレンジャーは平成25年度まで10名でしたが、卒業された方や新たに配属になる自然保護官事務所が増えたりで、新アクティブレンジャー5名が仲間入りしましたので紹介いたします。

世界遺産の白神山地を管轄する西目屋自然保護官事務所の伊藤亮平さん(写真左)、十和田八幡平国立公園(十和田・八甲田地域)を管轄する十和田自然保護官事務所の大野花南さん(写真中央)、同国立公園(八幡平地区)を管轄する鹿角自然保護官事務所の高橋孝貴さん(写真右)です。

平成25年5月に陸中海岸国立公園などを中核に「三陸復興国立公園」を創設、種差海岸階上岳地域が編入された八戸自然保護官事務所の中居功貴さん(写真左、八戸の初代になります)、宮古自然保護官事務所の古舘百合子さん(写真右)です。
4月はじめに仙台で新アクティブレンジャーの研修会がありましたのでその時のスーツ姿の写真で紹介しました。ちょっと、緊張した感じはありますが、笑顔の爽やかなメンバーが仲間入りしました。すでに現場では、パークボランティアの皆さんや地元の方々と顔を合わせ、仕事しております。
4月からレンジャー服も新しくなり、こころ新たに東北のアクティブレンジャー11名が現地で自然保護官の補佐として働いております。皆様、どうぞ、よろしくお願いいたします。
新アクティブレンジャーの皆さん、今度はこの「アクティブレンジャー日記」で自己紹介やそれぞれの地域での初仕事など、様々な情報をお伝えくださいね。
2014年03月31日みちのく潮風トレイル開通プレイベントin 相馬・新地 その2
仙台 鎌田 和子
今日は、新地町コースにと閉会式についてお伝えします。
3月16日朝、相馬であいさつを終えた石原環境大臣は、新地町役場に向かいました。待ち構えていた参加者のみなさんの握手攻めと記念撮影で大騒ぎです。

新地コースには、87名の参加、新地町町長の号砲を合図にスタートです。


歩く距離は約10㎞、最初のガイドポイントは、二羽渡神社の「あんこ地蔵」。お地蔵様の口のまわりにあんこを塗り、あんこが乾いて剥げ落ちるとケガや役が落ちるという云われを紙芝居で教わり、次はゴールの鹿狼山にまつわる新地貝塚では、出土した貝や矢じりなどを見せていただきました。
タイムスケジュールを見ていると、もしかしてゆっくりお話しを聞けずに次のポイントに歩き続けた参加者の方もおられたようです。そして、次のポイントは?

奥之相善宮子眉峰神社の宮司さんから、1300年の歴史と馬と姫様の悲恋物語を聞き、新地アグリグリーンで色とりどりのトマトの試食です。こんなにたくさん!?

鹿狼山に向かって、てくてく歩く。今回のゴールは鹿狼山の登り口です。イベントでは山頂に行きませんが、山頂からは、太平洋、松川浦が一望でき、毎年元旦に初日の出を鹿狼山で拝む方々も大勢いるところです。また、鹿と狼を連れた手長明神が住み、海まで手を伸ばし貝を採り、貝殻を捨てた場所が新地貝塚と伝わっています。新地ルートは昔語りのルート、ゆっくり歩いてほしいところです。

相馬・新地でそれぞれゴールした方々はアンケート記入と引き換えに完歩証を受け取り、相馬市松川浦観光協会、NPO法人松川浦ふれあいサポート、相馬市松川浦観光旅館組合のお振舞のアサリ飯とアンコウ汁をいただきました。いただいている方の笑顔が美味さの証拠!地元の皆さんの心意気を感じました。
お腹を満たして、閉会式です。閉会式はプレイベントの終わりですが、昨年も書いたと思いますが、終わりは始まりです。新たな
「みちのく潮風トレイル」南の玄関の準備が着々と進んでいるのです。育てるのは、地元の方々と訪れるビジターです。

若い力、地元の中村第二小学校の勇壮な相馬太鼓、新地町立尚英中学校のよさこいチームの踊りを披露して締めくくりました。
子どもたちの応援は、地元の活力、心配するより、歩きだしたら、歩き続けること、『みちのく潮風トレイル』の道をみんなで育てよう!
3月16日朝、相馬であいさつを終えた石原環境大臣は、新地町役場に向かいました。待ち構えていた参加者のみなさんの握手攻めと記念撮影で大騒ぎです。
新地コースには、87名の参加、新地町町長の号砲を合図にスタートです。

歩く距離は約10㎞、最初のガイドポイントは、二羽渡神社の「あんこ地蔵」。お地蔵様の口のまわりにあんこを塗り、あんこが乾いて剥げ落ちるとケガや役が落ちるという云われを紙芝居で教わり、次はゴールの鹿狼山にまつわる新地貝塚では、出土した貝や矢じりなどを見せていただきました。
タイムスケジュールを見ていると、もしかしてゆっくりお話しを聞けずに次のポイントに歩き続けた参加者の方もおられたようです。そして、次のポイントは?

奥之相善宮子眉峰神社の宮司さんから、1300年の歴史と馬と姫様の悲恋物語を聞き、新地アグリグリーンで色とりどりのトマトの試食です。こんなにたくさん!?

鹿狼山に向かって、てくてく歩く。今回のゴールは鹿狼山の登り口です。イベントでは山頂に行きませんが、山頂からは、太平洋、松川浦が一望でき、毎年元旦に初日の出を鹿狼山で拝む方々も大勢いるところです。また、鹿と狼を連れた手長明神が住み、海まで手を伸ばし貝を採り、貝殻を捨てた場所が新地貝塚と伝わっています。新地ルートは昔語りのルート、ゆっくり歩いてほしいところです。

相馬・新地でそれぞれゴールした方々はアンケート記入と引き換えに完歩証を受け取り、相馬市松川浦観光協会、NPO法人松川浦ふれあいサポート、相馬市松川浦観光旅館組合のお振舞のアサリ飯とアンコウ汁をいただきました。いただいている方の笑顔が美味さの証拠!地元の皆さんの心意気を感じました。
お腹を満たして、閉会式です。閉会式はプレイベントの終わりですが、昨年も書いたと思いますが、終わりは始まりです。新たな
「みちのく潮風トレイル」南の玄関の準備が着々と進んでいるのです。育てるのは、地元の方々と訪れるビジターです。

若い力、地元の中村第二小学校の勇壮な相馬太鼓、新地町立尚英中学校のよさこいチームの踊りを披露して締めくくりました。
子どもたちの応援は、地元の活力、心配するより、歩きだしたら、歩き続けること、『みちのく潮風トレイル』の道をみんなで育てよう!
2014年03月26日みちのく潮風トレイル開通プレイベントin 相馬・新地 その1
仙台 鎌田 和子
今年の2月、3月は週末ごとに大雪に見舞われ、いつ春が訪れるのだろうかと心配していました。やっと、このごろ、ウグイスが春を告げだしました。
みちのく潮風トレイルのイベントが、南の玄関となる福島県相馬市と新地町で3月16日に開催されました。私が歩いた相馬コース中心に報告いたします。
まだ、本開通ではありませんが、相馬市や新地町でワークショップが開かれ、ルートを探ってきました。そこで、今年開通予定の一部区間を歩いてみようというイベントです。開催日は丁度1年前、八戸から4ヵ月かけて松川浦まで歩いた「ハイカー後藤君」のゴールをしたのも3月16日でした。
今回のイベントでは、相馬コース120名と新地コース80名の2つのルートが設定されており、参加者の皆さんがどちらかをエントリーしています。

相馬のスタート会場相馬市市民館には、朝7時半ごろから参加者の皆さんが続々と集まりだしました。

石原環境大臣の開会のお言葉、相馬市長のあいさつ、準備運動としてみんなでラジオ体操、準備は整いました。

相馬野馬追で有名な螺役(かいやく)と呼ばれる武者の吹く法螺貝(ほらがい)の音で、スタートです。120名参加6班に分かれ、3分おきにスタート、ワークショップにも参加した地元をよく知った方が班長を務めてくださいました。

スタートして間もなく、相馬中村神社では禰宜(ねぎ)さんから歴史や由来などの解説、馬好きの参加者さんは馬みくじを引いていました。

テクテク歩いていると、班長さんからチョコレートの差し入れが!みんな大喜びです。身体も温まり、ちょっと一休み。折角なので、自己紹介をしました。県外からの参加者の方は、トレイルに興味が有ったり、八戸のコースを歩いた方も、地元の方では、いつものお散歩コース、仮設住宅からの参加の方もいらっしゃいました。イベントならではですが、お蔭で皆さんのどんな思いで参加したのかが分かり、残りのルートはまた楽しさが増えました。

イチゴ農園でイチゴをパクリ、ゴールまであと少し、家の2階の窓から「がんばって!」手を振り応援してくれる子供たち、沿道でも声を掛けてもらいました。地元の人々のイベントへの心配りを感じます。
津波を分けた津神社をまわり、松川浦の海産物をお買いものをしたり、庭先でも津波被ことなどを聞いたりして、松川浦環境公園のゴールはみんな一緒にゴ~ルインです。
プレイベントの前半はここまでです。
歩いているとき、参加者の皆さんからは、
Q:「このルートは誰が決めたの?」
A:「ワークショップで地元の人たちと決めました」
Q:「全線はいつ完成するの?」
A:「まだまだ、沿岸部ではこれからというところもあるけれど、多くの方々が歩いて、育ててみんなで完成させるもの」
歩いたことで、「みちのく潮風トレイル」に関心を持っていただけたようです。
新地コースの様子や閉会式はまた次回報告いたします。
みちのく潮風トレイルのイベントが、南の玄関となる福島県相馬市と新地町で3月16日に開催されました。私が歩いた相馬コース中心に報告いたします。
まだ、本開通ではありませんが、相馬市や新地町でワークショップが開かれ、ルートを探ってきました。そこで、今年開通予定の一部区間を歩いてみようというイベントです。開催日は丁度1年前、八戸から4ヵ月かけて松川浦まで歩いた「ハイカー後藤君」のゴールをしたのも3月16日でした。
今回のイベントでは、相馬コース120名と新地コース80名の2つのルートが設定されており、参加者の皆さんがどちらかをエントリーしています。
相馬のスタート会場相馬市市民館には、朝7時半ごろから参加者の皆さんが続々と集まりだしました。
石原環境大臣の開会のお言葉、相馬市長のあいさつ、準備運動としてみんなでラジオ体操、準備は整いました。

相馬野馬追で有名な螺役(かいやく)と呼ばれる武者の吹く法螺貝(ほらがい)の音で、スタートです。120名参加6班に分かれ、3分おきにスタート、ワークショップにも参加した地元をよく知った方が班長を務めてくださいました。

スタートして間もなく、相馬中村神社では禰宜(ねぎ)さんから歴史や由来などの解説、馬好きの参加者さんは馬みくじを引いていました。

テクテク歩いていると、班長さんからチョコレートの差し入れが!みんな大喜びです。身体も温まり、ちょっと一休み。折角なので、自己紹介をしました。県外からの参加者の方は、トレイルに興味が有ったり、八戸のコースを歩いた方も、地元の方では、いつものお散歩コース、仮設住宅からの参加の方もいらっしゃいました。イベントならではですが、お蔭で皆さんのどんな思いで参加したのかが分かり、残りのルートはまた楽しさが増えました。

イチゴ農園でイチゴをパクリ、ゴールまであと少し、家の2階の窓から「がんばって!」手を振り応援してくれる子供たち、沿道でも声を掛けてもらいました。地元の人々のイベントへの心配りを感じます。
津波を分けた津神社をまわり、松川浦の海産物をお買いものをしたり、庭先でも津波被ことなどを聞いたりして、松川浦環境公園のゴールはみんな一緒にゴ~ルインです。
プレイベントの前半はここまでです。
歩いているとき、参加者の皆さんからは、
Q:「このルートは誰が決めたの?」
A:「ワークショップで地元の人たちと決めました」
Q:「全線はいつ完成するの?」
A:「まだまだ、沿岸部ではこれからというところもあるけれど、多くの方々が歩いて、育ててみんなで完成させるもの」
歩いたことで、「みちのく潮風トレイル」に関心を持っていただけたようです。
新地コースの様子や閉会式はまた次回報告いたします。
2014年02月18日蕪栗沼を思う優しい気持ち「大崎市立大貫小学校6年生」
仙台 鎌田 和子
こんにちは!仙台自然保護官事務所の鎌田です。
2月になり週末ごとに大雪が襲い、冬に戻ってしまった仙台です。そろそろ、マガンたちも北帰行を始める季節なのですが、足踏み状態のようです。
今日は心温まる話題を紹介します。
国指定蕪栗沼・周辺水田鳥獣保護区に隣接する地元の大崎市立大貫小学校の6年生20名が、本日蕪栗沼に通じる道路沿いに看板を建てました。

ことのはじまりは「蕪栗沼クリーン作戦」でした。昨年秋に参加した6年生のみなさんは「何とかしなくては!」と考え、その結果「ゴミを捨てないでほしい」、「蕪栗沼を守ろう」という子供たちのメッセージを看板で通行する車や人々に訴えることを6年生は決めたのです。

そして今日、看板設置を行いました。風速10mを超える強風の中、作成したグループごとに穴を開け、木槌を使い建てていきます。冷たく、強い風で足元がふらついたりしながらの作業となりました。

6年生みんなの願い、メッセージです。

生徒の皆さんは「中学生になっても、大人になっても、この蕪栗沼を大切にしたい」と言ってくれました。その気持ちを私たち大人は大切にしなければなりません。
大貫小学校6年生の優しい気持ちを見習って、ゴミを捨てないでくださいね。
これも一つの自然保護活動です。大貫小学校6年生のみなさんありがとうございました。
2月になり週末ごとに大雪が襲い、冬に戻ってしまった仙台です。そろそろ、マガンたちも北帰行を始める季節なのですが、足踏み状態のようです。
今日は心温まる話題を紹介します。
国指定蕪栗沼・周辺水田鳥獣保護区に隣接する地元の大崎市立大貫小学校の6年生20名が、本日蕪栗沼に通じる道路沿いに看板を建てました。

ことのはじまりは「蕪栗沼クリーン作戦」でした。昨年秋に参加した6年生のみなさんは「何とかしなくては!」と考え、その結果「ゴミを捨てないでほしい」、「蕪栗沼を守ろう」という子供たちのメッセージを看板で通行する車や人々に訴えることを6年生は決めたのです。

そして今日、看板設置を行いました。風速10mを超える強風の中、作成したグループごとに穴を開け、木槌を使い建てていきます。冷たく、強い風で足元がふらついたりしながらの作業となりました。

6年生みんなの願い、メッセージです。
生徒の皆さんは「中学生になっても、大人になっても、この蕪栗沼を大切にしたい」と言ってくれました。その気持ちを私たち大人は大切にしなければなりません。
大貫小学校6年生の優しい気持ちを見習って、ゴミを捨てないでくださいね。
これも一つの自然保護活動です。大貫小学校6年生のみなさんありがとうございました。
2014年01月15日蒲生特別保護地区のコクガン
仙台 鎌田 和子
こんにちは!仙台自然保護官事務所の鎌田です。
今年最初の日記は、コクガンの話題からはじめます。
南蒲生海岸、七北田川河口部では、国指定天然記念物でもあるコクガンが越冬します。昨年11月中旬にコクガンの飛来を19羽確認してから、12月17日には25羽確認しました。震災前は多くても10数羽位だったし、震災直前は2羽を確認しただけでしたが、震災後はなぜか飛来数が増えています。
朝9時ごろから11時ごろまで観察してみました。

砂州の岸にはカラーっと並んでいる25羽のコクガン。休息中のものもいますが、家族単位で砂州に陣取って、親が「ここは私たちの陣地よ」といわんばかりにクチバシをつき出し威嚇していたり、仲良しのものは水遊びをしたり、のどかな時間を過ごしています。

水遊びから川の中へと泳ぎだすものもや、まだ寝ているものもいます。突然、首を振り出し、遊んでいたグループが飛び立ちました。


寝ていたグループもしっかり先達に同調して飛び立ちました。

遠くに蜃気楼で浮島状に見える船舶、水平線上数キロ離れた浪間に降りていきました。洋上のノリ養殖場周辺のコクガンの食事処のようです。
この季節の午前中は、このような日課でコクガンは蒲生で越冬しています。洋上の餌場と、七北田川河口の砂州はもってこいの休息場所を提供しているようです。
新年1月12日には、「蒲生を守る会」の皆さんと個体数調査に参加してきたのですが、コクガン38羽(成鳥21羽、幼鳥17羽)を数え、増加が確認されました。
飛来数が増えることだけで喜んではいられません。今年、私たちに何ができるのだろう。海に消えていったコクガンの群れを見送りながら、コクガンが安心して越冬できる環境について考えていました。確実に安心な休息場所になるためには、コクガンがなぜ増加したのかを考える必要があると思います。
今年も、自然情報をお伝えしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
今年最初の日記は、コクガンの話題からはじめます。
南蒲生海岸、七北田川河口部では、国指定天然記念物でもあるコクガンが越冬します。昨年11月中旬にコクガンの飛来を19羽確認してから、12月17日には25羽確認しました。震災前は多くても10数羽位だったし、震災直前は2羽を確認しただけでしたが、震災後はなぜか飛来数が増えています。
朝9時ごろから11時ごろまで観察してみました。

砂州の岸にはカラーっと並んでいる25羽のコクガン。休息中のものもいますが、家族単位で砂州に陣取って、親が「ここは私たちの陣地よ」といわんばかりにクチバシをつき出し威嚇していたり、仲良しのものは水遊びをしたり、のどかな時間を過ごしています。
水遊びから川の中へと泳ぎだすものもや、まだ寝ているものもいます。突然、首を振り出し、遊んでいたグループが飛び立ちました。
寝ていたグループもしっかり先達に同調して飛び立ちました。
遠くに蜃気楼で浮島状に見える船舶、水平線上数キロ離れた浪間に降りていきました。洋上のノリ養殖場周辺のコクガンの食事処のようです。
この季節の午前中は、このような日課でコクガンは蒲生で越冬しています。洋上の餌場と、七北田川河口の砂州はもってこいの休息場所を提供しているようです。
新年1月12日には、「蒲生を守る会」の皆さんと個体数調査に参加してきたのですが、コクガン38羽(成鳥21羽、幼鳥17羽)を数え、増加が確認されました。
飛来数が増えることだけで喜んではいられません。今年、私たちに何ができるのだろう。海に消えていったコクガンの群れを見送りながら、コクガンが安心して越冬できる環境について考えていました。確実に安心な休息場所になるためには、コクガンがなぜ増加したのかを考える必要があると思います。
今年も、自然情報をお伝えしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。


7月下旬、蒲生干潟自然再生協議会事務局一丸となって、蒲生干潟にお願いの看板や車止めを設置しました。その様子をお伝えします。
間もなく震災から3年5ヶ月になろうとしている国指定仙台海浜鳥獣保護区蒲生特別保護地区は、サーファー、散歩、潮干狩りなどの利用者が少しずつ戻ってきています。
国指定鳥獣保護区、宮城県自然環境保全地域であることを示す標識や制札が流されたこともあり、平成25年3月に蒲生干潟の日和山付近に宮城県と環境省はそれぞれの標識を建てました。
しかし、時間が経つうちに利用者の皆さんにはどんなところなのか解りにくいこともあり、この蒲生干潟を改めてできることから守っていただきたいので、今回、手作りの看板を建てることにしました。
7月24日、自然再生協議会事務局のメンバーが蒲生干潟の北側の利用者の出入りが多いところに集合、それぞれ材料や道具を持ち寄り作業開始です。
草刈り後、杭やロープ張りを行うグループです。
こちらは、看板貼り、みんながそれぞれ役割分担、得意な分野で作業をしています。
看板建て、ギュッと締めて完成です。
今回の看板は、蒲生干潟や海岸はシギ・チドリ類の生活の場、干潟の生きものは鳥たちの食事を支えたり、水をきれいにしていることを知ってもらい、「みんなで守ろう 蒲生干潟」に一役担っていただくことです。
看板の内容は、これからもその時々の問題を気づいてもらいながら、手作り看板でしばらくは凌いでいきます。
7月28日には、環境省の赤い制札「特別保護地区」を1本建てました。まだまだ、あれもこれも蒲生干潟に必要なことは沢山あるのですが、いろんな願いの中の一つがみんなの協力で叶いました。