仙台
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2010年10月05日干潟で、どこか似ている行動
仙台 鎌田 和子
渡り鳥の便りがあちこちから聞こえてきています。今日も蒲生干潟は、貝採りをするいきもので賑わっています。
9月下旬から、ミヤコドリ2羽も飛来、行動を観察していると貝採りが上手なこと、見つけては器用に開けて食べています。今回の2羽は、成鳥と若鳥のようです。

鮮やかな赤の嘴と目、白と黒の羽根が特徴のミヤコドリ、写真を見ると、左の嘴は鮮やかな赤、右は少し黒ずんでいて羽根の色も違いがあります。ウミネコと行動を共にしているようで、干潮満潮時、危険が迫った時は一緒に飛び回っています。安全を確認したらまた、好物の貝探し!

蒲生干潟では、人も野鳥も干潟で行動。後ろで貝採りの人がミヤコドリに気が付かないで夢中です。

こちらも、オバシギの後ろで貝採りに夢中!蒲生干潟で見るいつもの光景なのですが、野鳥は自分の身一つで自分の食べる分だけを採っているのですが、人間も潮干狩りなのですが道具と大きな入れ物持参、食べきれない位採りです。
人間に気を使いながらの野鳥を観察していると、少しは人間も野鳥に「気遣いと足るを知る」の必要がありそうと思えてなりません。同じ干潟を利用するいきものですがどこか似ている行動ですがちょっと違う行動でした。
9月下旬から、ミヤコドリ2羽も飛来、行動を観察していると貝採りが上手なこと、見つけては器用に開けて食べています。今回の2羽は、成鳥と若鳥のようです。
鮮やかな赤の嘴と目、白と黒の羽根が特徴のミヤコドリ、写真を見ると、左の嘴は鮮やかな赤、右は少し黒ずんでいて羽根の色も違いがあります。ウミネコと行動を共にしているようで、干潮満潮時、危険が迫った時は一緒に飛び回っています。安全を確認したらまた、好物の貝探し!
蒲生干潟では、人も野鳥も干潟で行動。後ろで貝採りの人がミヤコドリに気が付かないで夢中です。
こちらも、オバシギの後ろで貝採りに夢中!蒲生干潟で見るいつもの光景なのですが、野鳥は自分の身一つで自分の食べる分だけを採っているのですが、人間も潮干狩りなのですが道具と大きな入れ物持参、食べきれない位採りです。
人間に気を使いながらの野鳥を観察していると、少しは人間も野鳥に「気遣いと足るを知る」の必要がありそうと思えてなりません。同じ干潟を利用するいきものですがどこか似ている行動ですがちょっと違う行動でした。
2010年09月28日「化女沼秋の自然観察会」を開催しました
仙台 鎌田 和子
季節はあっという間に秋へと移り、9月24日にはマガン第一陣9羽が伊豆沼に到着しました。道理で寒い訳か!?
翌25日、化女沼でチョウやトンボを通して、生物多様性を知ってもらう観察会を開催しました。これまで仙台自然保護官事務所では渡り鳥の観察会を多くしてきましたので虫をテーマにした観察会は、はじめて!準備はずーっとしてきたのですが、想定外の寒さ、どうしよう、トンボが飛んでいない?
雨は降っていないし、参加者も集合、観察会のはじまりです。

化女沼は、冬、マガンや亜種ヒシクイのねぐらとして知られいていますが、冬鳥を支えている沼周辺のいきものであるトンボやチョウを探してみましょう。

講師を務めてくれた遠藤洋次郎さん、みんなに網の使い方を伝授、子どもたちは網捌きに、どんぐりまなこです。
「寒い日は、チョウはどんなところにいるかな?探してみよう!」

「チョウを捕まえたよ」、「どれどれ、シジミチョウだね。ツバメシジミだよ。」「あっ、こっちはキタキチョウ、それはモンキチョウ」とチョウはメドハギ(マメ科)の周辺でそれぞれが発見しはじめました。「幼虫もみっけ!」そうです。ツバメシジミもキタキチョウもマメ科の植物が食草です。チョウの幼虫は種類によって食草が違います。
今回のねらいは、チョウを通して見えてくるのは、食草になる植物、トンボを通して見えてくるのは環境、アキアカネ、ナツアカネは田んぼと仲良し、チョウトンボやウチワヤンマは植生豊かな池沼が大好きと、化女沼の周辺の豊な環境が見えてくるはずなのです。いろんな生き物がいろんな形で支え合っていることを知ってもらいたい。
もうひとつは、身近な自然に触れる楽しみを子どもたちに体験してもらいたいのです。次世代にこの自然をつなぐためにも。
今回は秋でしたが来年はぜひ、夏休みに開催したいと思っています。
これからの行事ですが、11月下旬には、仙台市八木山動物公園での観察会、12月上旬には化女沼で渡り鳥観察会を予定しております。
皆さんのご参加お待ちしております。
翌25日、化女沼でチョウやトンボを通して、生物多様性を知ってもらう観察会を開催しました。これまで仙台自然保護官事務所では渡り鳥の観察会を多くしてきましたので虫をテーマにした観察会は、はじめて!準備はずーっとしてきたのですが、想定外の寒さ、どうしよう、トンボが飛んでいない?
雨は降っていないし、参加者も集合、観察会のはじまりです。
化女沼は、冬、マガンや亜種ヒシクイのねぐらとして知られいていますが、冬鳥を支えている沼周辺のいきものであるトンボやチョウを探してみましょう。
講師を務めてくれた遠藤洋次郎さん、みんなに網の使い方を伝授、子どもたちは網捌きに、どんぐりまなこです。
「寒い日は、チョウはどんなところにいるかな?探してみよう!」
「チョウを捕まえたよ」、「どれどれ、シジミチョウだね。ツバメシジミだよ。」「あっ、こっちはキタキチョウ、それはモンキチョウ」とチョウはメドハギ(マメ科)の周辺でそれぞれが発見しはじめました。「幼虫もみっけ!」そうです。ツバメシジミもキタキチョウもマメ科の植物が食草です。チョウの幼虫は種類によって食草が違います。
今回のねらいは、チョウを通して見えてくるのは、食草になる植物、トンボを通して見えてくるのは環境、アキアカネ、ナツアカネは田んぼと仲良し、チョウトンボやウチワヤンマは植生豊かな池沼が大好きと、化女沼の周辺の豊な環境が見えてくるはずなのです。いろんな生き物がいろんな形で支え合っていることを知ってもらいたい。
もうひとつは、身近な自然に触れる楽しみを子どもたちに体験してもらいたいのです。次世代にこの自然をつなぐためにも。
今回は秋でしたが来年はぜひ、夏休みに開催したいと思っています。
これからの行事ですが、11月下旬には、仙台市八木山動物公園での観察会、12月上旬には化女沼で渡り鳥観察会を予定しております。
皆さんのご参加お待ちしております。
2010年09月06日仙台海浜の旅鳥たち
仙台 鎌田 和子
9月になっても暑い日々が続いています。「どこか涼しいところに、遠くに出かけたい、旅行したい」を実践している鳥たちが、今、国指定仙台海浜鳥獣保護区で観察できます。
北半球から南半球へ旅するシギチドリ類が中継地点として利用しているのですが、干潟、波打ち際、砂浜と環境の違いを旨く使い分けをしていますので是非、観察してみてください。

中型のシギ、キアシシギ(体長25㎝)です。干潟でよく餌を探してウロチョロ、カニなどをパクリ!「ピューイ、ピューイ」と優しい声が聞こえたら、キアシシギ。

大型のシギ、チュウシャクシギ(体長42㎝)です。嘴が下に湾曲していて頭部の2倍の長さの嘴が特徴です。

小型のシギ類です。手前のグレイ系のシギがトウネン(体長15㎝)、それより少し大きく嘴が長いのがミユビシギ(体長19㎝)です。私が歩いた跡の窪んだところで休んでいるトウネン。波打ち際での餌取りを見ていると、波と戯れているようにも見えます。

チドリの仲間では大きい方のメダイチドリ(体長19㎝)です。群れで行動しているのをよく見かけています。まだまだいろいろ来ていますし、羽根を見るとすでに冬羽根に変身、シギチドリ類を観察するのに難儀しています。
シギチドリ類はこの異常気象とは関係なく、いつもの通りに旅をしているようで、春と秋の仙台海浜の光景でもあります。
北半球から南半球へ旅するシギチドリ類が中継地点として利用しているのですが、干潟、波打ち際、砂浜と環境の違いを旨く使い分けをしていますので是非、観察してみてください。
中型のシギ、キアシシギ(体長25㎝)です。干潟でよく餌を探してウロチョロ、カニなどをパクリ!「ピューイ、ピューイ」と優しい声が聞こえたら、キアシシギ。
大型のシギ、チュウシャクシギ(体長42㎝)です。嘴が下に湾曲していて頭部の2倍の長さの嘴が特徴です。
小型のシギ類です。手前のグレイ系のシギがトウネン(体長15㎝)、それより少し大きく嘴が長いのがミユビシギ(体長19㎝)です。私が歩いた跡の窪んだところで休んでいるトウネン。波打ち際での餌取りを見ていると、波と戯れているようにも見えます。
チドリの仲間では大きい方のメダイチドリ(体長19㎝)です。群れで行動しているのをよく見かけています。まだまだいろいろ来ていますし、羽根を見るとすでに冬羽根に変身、シギチドリ類を観察するのに難儀しています。
シギチドリ類はこの異常気象とは関係なく、いつもの通りに旅をしているようで、春と秋の仙台海浜の光景でもあります。
2010年08月23日真夏に生きる
仙台 鎌田 和子
また暑さが戻ってきた仙台です。その暑さを元気に活動する昆虫を国指定仙台海浜鳥獣保護区から報告します。
それは、蒲生干潟特別保護地区の砂浜で観察しました。出現期は8月~9月、特に晴れた暑い日に活発に活動するようです。大きさは14㍉~17㍉、肉食で獲物を捉えたら絶対逃がさないと言わんばかりの牙のような顎の持ち主です。生息地は河原や砂浜です。

カワラハンミョウでした。ハンミョウ類特有の短い飛行を繰り返し、ササッと砂の上を小走り、私たちをどこかに案内するかのように見える姿を、「道教え、ミチオシエ」と呼ぶこともあります。今回の観察では、砂が熱せられているので「暑っち、暑っち!」と出来るだけ脚を砂につけないようにしているみたいですが、狩りをしているのでしょうか?単体は忙しなく写真はカップルでしたので撮影成功!
カワラハンミョウは、環境省レッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類、宮城県では絶滅危惧Ⅰ類と絶滅のおそれのある種類です。全国的な原因は、生息地である河原の河川改修、沿岸の護岸工事等で生息地の分断や減少で個体数も減少しているそうです。であれば、鳥獣保護区は安住の地なのでしょうか?少しずつ生息地の環境に変化があり、安全とは言えないかもしれません。今後生息地の保全に注意しなければならないのでしょう。
人間にとってはヘトヘトになる暑い暑い夏ですが、その夏を強かに生きているのです。

番外編:見た通り、スイカです。種子が漂着したのか、海水浴客の食べカスからでしょうか。こちらも強か、見事に実を結び、現在直径5㎝位まで成長しています。
いろいろな発見をもたらす海岸です。
それは、蒲生干潟特別保護地区の砂浜で観察しました。出現期は8月~9月、特に晴れた暑い日に活発に活動するようです。大きさは14㍉~17㍉、肉食で獲物を捉えたら絶対逃がさないと言わんばかりの牙のような顎の持ち主です。生息地は河原や砂浜です。
カワラハンミョウでした。ハンミョウ類特有の短い飛行を繰り返し、ササッと砂の上を小走り、私たちをどこかに案内するかのように見える姿を、「道教え、ミチオシエ」と呼ぶこともあります。今回の観察では、砂が熱せられているので「暑っち、暑っち!」と出来るだけ脚を砂につけないようにしているみたいですが、狩りをしているのでしょうか?単体は忙しなく写真はカップルでしたので撮影成功!
カワラハンミョウは、環境省レッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類、宮城県では絶滅危惧Ⅰ類と絶滅のおそれのある種類です。全国的な原因は、生息地である河原の河川改修、沿岸の護岸工事等で生息地の分断や減少で個体数も減少しているそうです。であれば、鳥獣保護区は安住の地なのでしょうか?少しずつ生息地の環境に変化があり、安全とは言えないかもしれません。今後生息地の保全に注意しなければならないのでしょう。
人間にとってはヘトヘトになる暑い暑い夏ですが、その夏を強かに生きているのです。
番外編:見た通り、スイカです。種子が漂着したのか、海水浴客の食べカスからでしょうか。こちらも強か、見事に実を結び、現在直径5㎝位まで成長しています。
いろいろな発見をもたらす海岸です。
2010年08月20日現在北上中
仙台 鎌田 和子
仙台では梅雨明け後、30度を超える日が30日以上続いていましたが、やっと途切れ、少しだけ涼しい風が吹くようになりました。
化女沼の話題が少ないと自分でも感じていたので、化女沼での出会いを紹介します。
東北自動車道長者原サービスエリアからすぐの国指定鳥獣保護区ですが、皆さんのイメージは、「ラムサール登録湿地」冬の渡り鳥、亜種ヒシクイ、マガンの塒としての存在と、夏はブラックバス、ブルーギルの釣り場の方が強いかも知れません。そのイメージから少しでも変わりいろんな生き物の棲む世界と思えるように。

この季節、ハスの花で華やかになり、周辺では、ギンヤンマ、ウチワヤンマ、チョウトンボ、ショウジョウトンボが飛び交い、チョウの仲間では、コムラサキ、コミスジ、ミヤマカラスアゲハ、ジャノメチョウなどが舞っています。その中で、私の目が捉えたのは、シジミチョウなんだけど、モンシロチョウ程の大きさ、翅を閉じると銀色というか、乾いた白っぽい石と間違いそう!

近寄るとすぐに舞いあがり、中々写真を撮らせてくれません。わかりますか?写真右側の石ころの上に翅を閉じて停まりました。

あっ!表は赤い紋、ウラギンシジミ♂(夏型)でした。図鑑でしか見たことがなかったのです。食草はマメ科クズ、フジ、クララなどですが、南方系のチョウです。調べてみると、1991年に宮城県で確認され太平洋側北限となっていたり、岩手県でも確認されたとか、日本海側では山形県で確認されたとか、現在の気候と一致するかのように北上中のチョウでした。
今年9月25日には、「化女沼秋の自然観察会」を開催予定、内容はチョウやトンボの観察を通して、生物多様性を実感します。詳しくは近日中にまたお知らせいたします。
化女沼の話題が少ないと自分でも感じていたので、化女沼での出会いを紹介します。
東北自動車道長者原サービスエリアからすぐの国指定鳥獣保護区ですが、皆さんのイメージは、「ラムサール登録湿地」冬の渡り鳥、亜種ヒシクイ、マガンの塒としての存在と、夏はブラックバス、ブルーギルの釣り場の方が強いかも知れません。そのイメージから少しでも変わりいろんな生き物の棲む世界と思えるように。
この季節、ハスの花で華やかになり、周辺では、ギンヤンマ、ウチワヤンマ、チョウトンボ、ショウジョウトンボが飛び交い、チョウの仲間では、コムラサキ、コミスジ、ミヤマカラスアゲハ、ジャノメチョウなどが舞っています。その中で、私の目が捉えたのは、シジミチョウなんだけど、モンシロチョウ程の大きさ、翅を閉じると銀色というか、乾いた白っぽい石と間違いそう!
近寄るとすぐに舞いあがり、中々写真を撮らせてくれません。わかりますか?写真右側の石ころの上に翅を閉じて停まりました。
あっ!表は赤い紋、ウラギンシジミ♂(夏型)でした。図鑑でしか見たことがなかったのです。食草はマメ科クズ、フジ、クララなどですが、南方系のチョウです。調べてみると、1991年に宮城県で確認され太平洋側北限となっていたり、岩手県でも確認されたとか、日本海側では山形県で確認されたとか、現在の気候と一致するかのように北上中のチョウでした。
今年9月25日には、「化女沼秋の自然観察会」を開催予定、内容はチョウやトンボの観察を通して、生物多様性を実感します。詳しくは近日中にまたお知らせいたします。
2010年08月13日蕪栗沼 盛夏の塒入り
仙台 鎌田 和子
台風一過、宮城県は台風4号の影響はほとんど感じることなく、旧盆を迎えています。昨日までの蒸し暑さと違い、真夏のカラッとした暑さです。
今日は、盛夏の塒入りの様子をお伝えします。
先日は、「サギ集う」と題して紹介しましたが、夕暮れは、葭原のあちこちから、セッカやカワラヒワ、ツバメ、スズメなどの無数の鳴き声で溢れかえっていました。写真からはその声は聞こえてきませんが、冬のマガン・ヒシクイの塒入りとは違って、涼味満点です。

サギたちは前回同様にフトイを足場にまったりし、周りの小鳥たちの合唱を聞いているかのようにも見えます。

涼しい風と心地よい声、大きなゆりかごのようです。

盛夏の塒入りといいましたが、セッカやツバメは繁殖を終え、若とともに通過点、宿場として利用しているのでしょうが、夏と秋の交差点の蕪栗沼も魅力を感じます。後1ヶ月ちょっとすれば、マガンの第1陣が訪れます。その前に体感してみてはいかがでしょうか?
今日は、盛夏の塒入りの様子をお伝えします。
先日は、「サギ集う」と題して紹介しましたが、夕暮れは、葭原のあちこちから、セッカやカワラヒワ、ツバメ、スズメなどの無数の鳴き声で溢れかえっていました。写真からはその声は聞こえてきませんが、冬のマガン・ヒシクイの塒入りとは違って、涼味満点です。
サギたちは前回同様にフトイを足場にまったりし、周りの小鳥たちの合唱を聞いているかのようにも見えます。
涼しい風と心地よい声、大きなゆりかごのようです。
盛夏の塒入りといいましたが、セッカやツバメは繁殖を終え、若とともに通過点、宿場として利用しているのでしょうが、夏と秋の交差点の蕪栗沼も魅力を感じます。後1ヶ月ちょっとすれば、マガンの第1陣が訪れます。その前に体感してみてはいかがでしょうか?
2010年08月05日極楽浄土への近道
仙台 鎌田 和子
2010年08月03日サギ集う
仙台 鎌田 和子
毎日、暑いですね。皆さんは元気に過ごしていますか?
こちら、蕪栗沼のサギたちは元気、日に日に多くなってきているようです。
サギたちも子育ては一段落し、毎年何故か、7月下旬から9月上旬にかけてサギが集結し、塒としています。情報交換の場なのでしょうか。

この日はアオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、ゴイサギ、アマサギなどおよそ300羽、水生植物のフトイに隠れるようしているものもいたのでそれ以上の数になっているかもしれません。

日を変えて早朝の観察、水墨画のような光景、静かに過ごしていました。水鏡に映る姿、いつまでも眺めていたい感じです。

朝もやが晴れてきました。徐々にですがサギたちは餌取りに動き出しました。8月下旬には1000羽近くになります。
今回は朝の様子でしたがサギの塒入りはガン類とはまた違った楽しみ、夕暮れの鷺舞を鑑賞したいものです。
9月のある日、小グループに分かれ、南への移動を開始するまでの期間限定です。
こちら、蕪栗沼のサギたちは元気、日に日に多くなってきているようです。
サギたちも子育ては一段落し、毎年何故か、7月下旬から9月上旬にかけてサギが集結し、塒としています。情報交換の場なのでしょうか。
この日はアオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、ゴイサギ、アマサギなどおよそ300羽、水生植物のフトイに隠れるようしているものもいたのでそれ以上の数になっているかもしれません。
日を変えて早朝の観察、水墨画のような光景、静かに過ごしていました。水鏡に映る姿、いつまでも眺めていたい感じです。
朝もやが晴れてきました。徐々にですがサギたちは餌取りに動き出しました。8月下旬には1000羽近くになります。
今回は朝の様子でしたがサギの塒入りはガン類とはまた違った楽しみ、夕暮れの鷺舞を鑑賞したいものです。
9月のある日、小グループに分かれ、南への移動を開始するまでの期間限定です。
2010年07月26日蒲のおはなし
仙台 鎌田 和子
仙台は梅雨明けから連日真夏日、猛暑です。熱中症にならないようマイボトルが手放せない日々が続いています。今日は、土用丑の日、蒲焼をとお考えの方もいらっしゃるかと思います。
そこで、蒲つながりでガマの仲間を紹介いたします。えっ、何で蒲つながりかかと言えば、うなぎの蒲焼は現在は背開きか腹開きで串を打って焼いていますが、その昔はうなぎをぶつ切りにして串を打っていたそうです。それを想像すると丁度蒲の穂を思い浮かべてみてください。蒲焼の語源はガマ「蒲」からのようです。あ~っ、そうかとなるのです。
昨年の今頃も蕪栗沼のガマをちょっと紹介したのですが、季節ですので再登場です。

写真左奥がガマ(大きくまさに蒲焼の原型)、右奥がヒメガマ(ちょっとスリムで雄花群と雌花群の間の軸が裸出している)、手前の小ぶりなのがコガマ(ガマ、ヒメガマより花期が遅いので黄緑色です)とここ蕪栗沼周辺水田では、3種類のガマを一度に観察することができます。

コガマですが、蕪栗沼周辺では花盛りを迎えています。花を見てみると、上の部分が雄花群、下が雌花群ですが接しています。ガマやヒメガマよりミニサイズ、背丈も低い、葉も細い、蒲の穂も小さいのです。
ガマの仲間は昔から生薬として使われていて、写真でもわかるように花粉が黄色い部分(雄花群)は「蒲黄(ほおう)」として外用では傷薬、内服では利尿作用にと使われているそうです。因幡の白兎では、雌花が熟した「穂綿」を傷につけたのか、「蒲黄」をつけたのかさてどっちだったのでしょうか?
「蒲鉾(かまぼこ)」、「蒲団(ふとん)」も「蒲」からはじまります。
蒲焼から薬までガマにはいろいろな話題があります。

蕪栗沼を加護坊山(224m)から撮影してみました。左側が蕪栗沼、右側が白鳥地区(休耕田が湿地化している)そして手前に広がる田んぼも一部特別保護地区内です。こうして眺めてみると、広い意味で湿地がひろがり、多くの湿地性植物がこの周辺では観察することができ、現役田んぼと、休耕田、ため池があることで育んでいるようです。
そこで、蒲つながりでガマの仲間を紹介いたします。えっ、何で蒲つながりかかと言えば、うなぎの蒲焼は現在は背開きか腹開きで串を打って焼いていますが、その昔はうなぎをぶつ切りにして串を打っていたそうです。それを想像すると丁度蒲の穂を思い浮かべてみてください。蒲焼の語源はガマ「蒲」からのようです。あ~っ、そうかとなるのです。
昨年の今頃も蕪栗沼のガマをちょっと紹介したのですが、季節ですので再登場です。
写真左奥がガマ(大きくまさに蒲焼の原型)、右奥がヒメガマ(ちょっとスリムで雄花群と雌花群の間の軸が裸出している)、手前の小ぶりなのがコガマ(ガマ、ヒメガマより花期が遅いので黄緑色です)とここ蕪栗沼周辺水田では、3種類のガマを一度に観察することができます。
コガマですが、蕪栗沼周辺では花盛りを迎えています。花を見てみると、上の部分が雄花群、下が雌花群ですが接しています。ガマやヒメガマよりミニサイズ、背丈も低い、葉も細い、蒲の穂も小さいのです。
ガマの仲間は昔から生薬として使われていて、写真でもわかるように花粉が黄色い部分(雄花群)は「蒲黄(ほおう)」として外用では傷薬、内服では利尿作用にと使われているそうです。因幡の白兎では、雌花が熟した「穂綿」を傷につけたのか、「蒲黄」をつけたのかさてどっちだったのでしょうか?
「蒲鉾(かまぼこ)」、「蒲団(ふとん)」も「蒲」からはじまります。
蒲焼から薬までガマにはいろいろな話題があります。
蕪栗沼を加護坊山(224m)から撮影してみました。左側が蕪栗沼、右側が白鳥地区(休耕田が湿地化している)そして手前に広がる田んぼも一部特別保護地区内です。こうして眺めてみると、広い意味で湿地がひろがり、多くの湿地性植物がこの周辺では観察することができ、現役田んぼと、休耕田、ため池があることで育んでいるようです。


今日は前回紹介したミヤコドリのその後をお伝えします。
ミヤコドリは英名をオイスターチャッチャー、なるほど観察していると蒲生干潟ではイソシジミ(二枚貝)を上手に探り当て器用に開けて食べています。干潮時にはパックリ開いた貝殻がいっぱい!牡蠣(貝)捕り名人、免許皆伝と云うところでしょうか。ミヤコドリの名前より納得する英名です。
10月5日の日記では、2羽飛来していますとお伝えしましたが、出かける度に個体が違うのではと感じていました。成鳥と若鳥から若鳥2羽という具合でした。
皆さんには、この2羽は仲良しに見えますか?お互いに頭を下げ、翼の付け根をグッと張り、これから何が起こるのでしょう?私には興味津津、周りのウミネコも傍観者を決めているようです。
実は喧嘩の前の行動で、「何?やる気か、何だよ~、この~」といった感じだったのか、取っ組み合いがはじまりました。その後、お互いの気持ちが治まったのか、何事もなかったかのように一緒に飛び出しました。やれやれ!
嘴の色から若い2羽とわかりました。
飛んだ先でのことです。何と、この日6羽が揃いました。やっぱり!若鳥が集まっていたようです。蒲生干潟にこんなに集まったのは初めてなのかどうかわかりませんが、私にとってはとってもラッキーでした。
いつまで滞在しているのかな?思えば蒲生干潟の観察者が増えてきているようですが、静かに見守りたいものです。
(ミヤコドリと共にいるのは、オオソリハシシギです。)